JP3885582B2 - 封止接点装置 - Google Patents
封止接点装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3885582B2 JP3885582B2 JP2001392221A JP2001392221A JP3885582B2 JP 3885582 B2 JP3885582 B2 JP 3885582B2 JP 2001392221 A JP2001392221 A JP 2001392221A JP 2001392221 A JP2001392221 A JP 2001392221A JP 3885582 B2 JP3885582 B2 JP 3885582B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- movable
- iron core
- joining member
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H50/00—Details of electromagnetic relays
- H01H50/02—Bases; Casings; Covers
- H01H50/023—Details concerning sealing, e.g. sealing casing with resin
- H01H2050/025—Details concerning sealing, e.g. sealing casing with resin containing inert or dielectric gasses, e.g. SF6, for arc prevention or arc extinction
Landscapes
- Contacts (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワー負荷用のリレーや電磁開閉器等に好適な封止接点装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の封止接点装置として、例えば特開平9−259728号公報に開示されている図4に示す構造のものがある。この封止接点装置は、封止接点部A、駆動部B、ハウジングCを備えて構成されている。まず、封止接点部Aについて説明する。セラミックのような耐熱性材料により一面が開口する箱状の封止容器1が形成され、その底部の2箇所に貫通穴1aが設けられている。これらの貫通孔1a,1aに一部が挿通される固定端子2,2は、例えば銅系材料等により略多段有底円筒状に形成され、底側の一端部には固定接点2aが固着され、開口部側の他端部には鍔部2cが設けられている。また固定端子2は、その他端部が封止容器1から突出した状態で、鍔部2c付近が封止容器1にロウ付け等により気密接合される。さらに、固定端子2の開口部側から内方へ向かってねじ溝2bが形成されている。
【0003】
可動接触子3は、例えば銅系材料等により平板状に形成され、固定接点2aと接離する間隔を有して両端部に可動接点3aが固着されている。可動接触子3の中央部には挿通孔3bが設けてあり、この挿通孔3bに絶縁材料により略丸棒状に形成された可動軸4の一端4aが挿通されている。また、可動軸4の他端4bにはねじ溝4cが切られている。
【0004】
中央片5a及び両対向片5b,5bを有する断面略コ字状に形成された可動接触子ホルダー5は、可動接触子3が可動軸4に連結されるよう後述する接圧ばね6を圧縮懸架状態で保持するものである。なお、接圧ばね6の圧縮懸架状態については後述する。この中央片5aは、その中央に可動軸4の一端4aが挿通される挿通孔5cが設けられている。また両対向片5b、5bは、その先端中央部から互いに近づく方向へ延設片5d,5dが延設されており、さらにその延設片5d,5dの先端部から中央片5aへ向かって突設片(図示せず)が突設されている。また、この可動接触子ホルダ5は、両対向片5b、5bの外方面が封止容器1の内方面に対向する対向面となっており、その対向面には封止容器1の内方面との間隙寸法と略等しい突出寸法を有したアール状の突出部5g,5gがそれぞれ設けられている。コイル状に形成された接圧ばね6は、固定接点2aと可動接点3aの当接方向へ可動接触子3を付勢するもので、可動接触子ホルダ5内に保持される。
【0005】
固定鉄芯7は、一端部7aが太い略円柱状に形成されるとともに、可動軸4を挿通する挿通孔7bが軸方向に設けられている。この固定鉄芯7は、後述する第1の接合部材11の挿通孔11aに挿通して一端部7aが固着され、他端部には挿通孔7bの内径よりも大きい内径を有した凹部7cが設けられている。
【0006】
略円柱状に形成された可動鉄芯8は、可動軸4が挿通される挿通孔8aが軸方向に設けられている。この挿通孔8aには、可動軸4のねじ溝4cと共に可動軸4と可動鉄芯8との連結位置を可動軸4の軸方向に沿って可変とするためのねじ溝8bが切られている。この可動鉄芯8は、その軸方向の一端側に固定鉄芯7との対向面8cを有しており、その他端部にねじ溝8bの内径よりも大きい大きい内径を有した凹部8dが設けられている。また、この可動鉄芯8は、その外方面が後述する有底筒部10の内周面に摺動する摺動面8eとなっており、その摺動面8eには可動方向の両端に亙る溝部(図示せず)が1箇所に設けられている。
【0007】
復帰ばね9は、固定接点2aと可動接点3aの開離方向へ可動鉄芯8を付勢するものであって、固定鉄芯7の挿通孔7bの内径よりも若干大きい内径を有したコイル状に形成され、固定鉄芯7の挿通孔7bに挿通された可動軸4に挿通されて、その一端部が固定鉄芯7の凹部7cに嵌まり込んで位置規制される。
【0008】
有底筒部10は、非磁性材料により筒部10a及び底部10bを有する有底円筒状に形成され、その底部10b側に可動鉄芯8を収納するとともに、その可動鉄芯8の対向面8cに対向される固定鉄芯7を開口部側に収納する。
【0009】
第1の接合部材11は、鉄等の磁性金属材料により矩形状に形成され、固定鉄芯7及び可動鉄芯8と共に磁気回路を形成する。この第1の接合部材11は、前述したように、固定鉄芯7の一端部7aを固着する前に挿通する挿通孔11aが中央に設けられ、挿通孔11a付近が有底筒部10に気密接合される。
【0010】
第2の接合部材12は、金属材料により両端部に開口穴12aを有して筒状に形成され、その一端部側に封止容器1の開口端部に気密接合される第1の接合部12cが、また他端部に第1の接合部材11に気密接合される第2の接合部12bが設けられている。また、この第2の接合部材12は、筒部途中に屈曲部12dが周回して設けられ、第1の接合部12cから第2の接合部12bにかけて、開口穴12aの開口断面が大きく形成されている。そして、この第2の接合部材12は、前述した封止容器1及び第1の接合部材11に気密接合されることによって固定接点2a及び可動接点3a並びに固定鉄芯7及び可動鉄芯8を収容するための気密空間30を形成し、この気密空間30が水素を主体とするガスが例えば2気圧程度でもって気密封止される。
【0011】
次に、接圧ばね6の圧縮懸架状態について説明する。まず、可動接点3aを挿通孔5cに向けた状態で、可動接触子3をその可動接触子ホルダ5に嵌め込む。次に、接圧ばね6を所定量圧縮した状態で、可動接触子ホルダ5に嵌め込む。詳しくは、接圧ばね6は、その一端部が可動接触子3を介して可動接触子ホルダ5の中央片5aに懸架され、その他端部が可動接触子ホルダ5の突設片(図示せず)に係止して延設片5d、5dに懸架される。つまり、可動接触子ホルダ5は、その中央片5aが接圧ばね6の一端部を可動接触子3を介して懸架する第1の懸架部となって、その延設片5d、 5dが接圧ばね6の他端部を懸架する第2の懸架部となっている。そして、可動軸4をその一端4aから接圧ばね6及び可動接触子3の挿通孔3bを挿通してから、可動接触子ホルダ5の挿通孔5cに挿通され、可動軸4を挿通孔5c近くで固着する。
【0012】
図示していない磁気手段は、永久磁石とこれを挟む磁性部材からなり、磁性部材が固定接点2a及び可動接点3aを挟むようにして封止容器1の外面に付設される。従って磁気手段は、両接点2a, 3aが存在する空間に可動接点3aの動作方向と直交する方向の磁場を与える。
【0013】
次に、駆動部Bについてを説明する。この駆動部Bは、固定鉄芯7及び可動鉄芯8並びに第1の接合部材11と共に電磁石装置を構成するものである。コイル枠14にはコイル13が巻回される。ヨーク15は、ヨーク本体15a及びブッシュ15bからなり、固定鉄芯7及び可動鉄芯8並びに第1の接合部材11と共に磁気回路をなす。ヨーク本体15aは、コイル13を外囲するよう中央片及び両対向片でU字状に形成され、その中央片に貫通穴15cが設けられている。ブッシュ15bは、円筒状に形成され、ヨーク本体15aの貫通穴15cに挿着される。これらのヨーク本体15a及びブッシュ15bが配設された状態では、前述した有底筒部10の筒部10aは、ヨーク15のブッシュ15bと可動鉄芯8との間に位置している。
【0014】
最後にハウジングCについて説明する。ハウジングCは、封止接点部Aと駆動部Bとを共に収容するものである。このハウジングCは、固定端子2を挿通する挿通孔16が設けられ、その挿通孔16に挿通された固定端子2の鍔部2cが突出している。そして、この突出した固定端子2は、電線接続用の端子板(図示せず)に接続される。
【0015】
上述のように構成される従来の封止接点装置は、以下のように動作する。コイル13の励磁前は可動接点3aが固定接点2aと接点ギャップL1を有して対向している。コイル13を励磁すると、可動鉄芯8が固定鉄芯7に吸引されて可動することにより、その可動鉄芯8にねじ止めされて後に接着剤により固定された可動軸4が駆動されて、可動接点3aは、接点ギャップL1を徐々に小さくしてゆき、固定接点2aに当接する。その後、接圧ばね6のばね負荷が急に大きくなり、更に可動軸4が駆動されると、可動接点3aは、オーバートラベル量だけ可動して、ばね負荷が更に大きくなる。この上記した接点ギャップL1及びオーバートラベル量の合計は、可動接点3aのストロークとなっている。
【0016】
また、コイル13の励磁が切られると、可動接触子3は、主として接圧ばね6及び復帰ばね9の付勢力でもって復帰して逆に変位し、可動接点3aが固定接点2aから開離するとともに、可動鉄芯8も所定の距離だけ復帰して元の状態に戻る。そして、復帰時に接点間に発生するアークは、図外磁気手段の磁場により可動接触子3の両端方向へ十分に引き伸ばされて消弧される。
【0017】
しかし、当該構造の封止接点装置では、有底筒部10が非磁性材料製であるため、図5に示すように、ブッシュ15bと可動鉄芯8との間に、磁気ギャップGが存在し、電磁石吸引力の低下が起こっており、電磁石部のサイズアップあるいはばね負荷荷重が低いことによる開閉性能の低下が懸念されていた。この問題点を解決するために、有底筒部10を底部と磁性材料製の筒部と非磁性材料製の筒部との3段構造としたものが、同じく特開平9−259728号公報により提案されている。この構造によれば、ブッシュ15bと可動鉄芯8との間の磁気ギャップGがなくなり、図6の矢印Xで示すように、電磁石の吸引力がQからQ’へと上昇し、ばね負荷荷重Wを矢印Yで示すように強くすることができ、封止接点装置の開閉性能の向上を図ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、有底筒部を3段構造とした前記後者の従来例では、電磁石の磁気効率の向上が図れるといった特徴があるものの、部品点数が多くコストがかさむといった問題点があった。
【0019】
本発明は前記問題点に鑑みて為されるものであって、その目的とするところは、駆動部の電磁石の磁気効率向上を図りながら且つ部品点数を削減した封止接点装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、絶縁部材で構成される封止容器と、固定接点を設け前記封止容器に気密接合される固定端子と、前記固定接点に接離する可動接点を設けた可動接触子と、前記固定接点に前記可動接点が接離するよう可動する可動鉄芯が収納される磁性材料製の有底筒部と、略中央に挿通孔を有する金属材料製の第1の接合部材と、略中央に前記有底筒部の内径と同程度の孔を有する非磁性材料製の金属板と、前記封止容器及び前記第1の接合部材に気密接合にて固着される金属材料製の第2の接合部材と、一端が前記可動鉄芯と固着され前記第1の接合部材の挿通孔に移動自在に挿通される可動軸と、接点が当接する方向に前記可動接触子を付勢する接圧ばねと、前記可動接触子が前記可動軸に連結されるよう前記接圧ばねを圧縮懸架状態で保持する可動接触子ホルダーと、接点が開離する方向に前記可動鉄芯を付勢する復帰ばねとを有した封止接点部と、前記可動鉄芯を駆動する駆動部とからなり、前記有底筒部と前記第1の接合部材は、前記金属板を間に挟み込んで気密接合され、前記可動鉄芯は、前記第1の接合部材との間に前記固定接点と前記可動接点の当接に必要なストロークを有して前記有底筒部に収納されるものとした。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記有底筒部は、開口部側の一端部に鍔部を設けて形成され、前記金属板は、前記可動鉄芯が前記第1の接合部材との間に有するストロークと同程度の厚みで、前記有底筒部の鍔部と接合する接合部と前記第1の接合部材と接合するための鍔部を設けて形成されるものとした。
【0022】
請求項3の発明は、請求項1記載の発明において、前記有底筒部は、開口部側の一端部に鍔部を設けて形成され、前記金属板は、前記有底筒部の鍔部と当該金属板と前記第1の接合部材とを同時に溶接で接合できる厚さであるものとした。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態1及び実施形態2によって説明する。
【0024】
(実施形態1)
図1は、本実施形態の封止接点装置の側面断面図である。但し、本実施形態の基本構成は従来例と共通であるので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。すなわち本実施形態は従来例と比較して、図4の固定鉄芯7をなくし、図4の非磁性材料製の有底筒部10を磁性材料製の有底筒部100に変更し、有底筒部100と第1の接合部材11との間に非磁性材料製の金属板200を挟み込み、レーザー溶接等によりそれぞれを気密接合した点に特徴がある。
【0025】
さらに図2を用いて詳説する。磁性材料製の有底筒部100は、非磁性材料製の金属板200と接合するための鍔部100aを開口部側の一端部に有し、その開口部側の一端部から底面側の他端部までの長さは可動鉄芯8と同程度である。非磁性材料製の金属板200は、略中央に有底筒部100の内径と同程度の孔200aがあり、その厚み200cは、可動鉄芯8が第1の接合部材11との間に有するストロークと同程度であり、さらに有底筒部100の鍔部100aと接合する接合部200dと第1の接合部材11と接合するための鍔部200bとを有している。有底筒部100の鍔部100aと金属板200の接合部200dは、レーザー溶接等で気密接合される。また、金属板200の鍔部200bと第1の接合部材11もレーザー溶接等で気密接合される。
【0026】
第1の接合部材11は略中央に可動軸4を挿通する挿通孔11aが設けられ、また可動鉄芯8を位置規制する。可動鉄芯8は、第1の接合部材11と対向する面にねじ溝8bの谷の径よりも大きい内径を有した凹部8fが設けられており、第1の接合部材11との間に固定接点2aと可動接点3aの当接に必要なストロークを有して前記有底筒部に収納される。復帰ばね9は、第1の接合部材11の挿通孔11aの内径より若干大きい内径を有したコイル状に形成され、第1の接合部材11に挿通された可動軸4に挿通されて、その一端9aが第1の接合部材11に懸架され、他端9bが可動鉄芯8の凹部8fに嵌まり込んで位置規制される。
【0027】
ここで、有底筒部100は磁性材料製であるので、ブッシュ15bと可動鉄芯8との間に磁気ギャップがなくなり、電磁石の磁気効率向上が図れる。また、金属板200は非磁性材料製であるので、磁性材料製の有底筒部100から第1の接合部材11に直接磁束が流れて磁気効率が低下するのを抑えている。
【0028】
(実施形態2)
図3は、本実施形態の封止接点装置の要部を示す側面断面図である。但し、本実施形態の基本構成は従来例と共通であるので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。すなわち本実施形態は従来例と比較して、図4の固定鉄芯7をなくし、図4の非磁性材料製の有底筒部10を磁性材料製の有底筒部100に変更し、有底筒部100と第1の接合部材11との間に非磁性材料製の金属板200を挟み込み、レーザー溶接等により同時に気密接合した点に特徴がある。
【0029】
さらに詳説すると、磁性材料製の有底筒部100は、非磁性材料製の金属板200と接合するための鍔部100aを開口部側の一端部に有している。非磁性材料製の金属板300は、略中央に有底筒部100の内径と同程度の孔300aがあり、厚み300cは、有底筒部100の鍔部100aと当該非磁性体の金属板300と第1の接合部材11とを同時にレーザー溶接等で接合できる程度の厚みである。有底筒部100の鍔部100aと金属板300と第1の接合部材11とはレーザー溶接等で同時に気密接合される。
【0030】
第1の接合部材11は略中央に可動軸4を挿通する挿通孔11aが設けられ、また可動鉄芯8を位置規制する。可動鉄芯8は、第1の接合部材11と対向する面にねじ溝8bの谷の径よりも大きい内径を有した凹部8fが設けられている。復帰ばね9は、第1の接合部材11の挿通孔11aの内径より若干大きい内径を有したコイル状に形成され、第1の接合部材11に挿通された可動軸4に挿通されて、その一端9aが第1の接合部材11に懸架され、他端9bが可動鉄芯8の凹部8fに嵌まり込んで位置規制される。
【0031】
ここで、有底筒部100は磁性体であるので、ブッシュ15bと可動鉄芯8との間に磁気ギャップがなくなり、電磁石の磁気効率向上が図れる。また、金属板300は非磁性体であるので、磁性体の有底筒部100から第1の接合部材11に直接磁束が流れて磁気効率が低下するのを抑えている。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明は、絶縁部材で構成される封止容器と、固定接点を設け前記封止容器に気密接合される固定端子と、前記固定接点に接離する可動接点を設けた可動接触子と、前記固定接点に前記可動接点が接離するよう可動する可動鉄芯が収納される磁性材料製の有底筒部と、略中央に挿通孔を有する金属材料製の第1の接合部材と、略中央に前記有底筒部の内径と同程度の孔を有する非磁性材料製の金属板と、前記封止容器及び前記第1の接合部材に気密接合にて固着される金属材料製の第2の接合部材と、一端が前記可動鉄芯と固着され前記第1の接合部材の挿通孔に移動自在に挿通される可動軸と、接点が当接する方向に前記可動接触子を付勢する接圧ばねと、前記可動接触子が前記可動軸に連結されるよう前記接圧ばねを圧縮懸架状態で保持する可動接触子ホルダーと、接点が開離する方向に前記可動鉄芯を付勢する復帰ばねとを有した封止接点部と、前記可動鉄芯を駆動する駆動部とからなり、前記有底筒部と前記第1の接合部材は、前記金属板を間に挟み込んで気密接合され、前記可動鉄芯は、前記第1の接合部材との間に前記固定接点と前記可動接点の当接に必要なストロークを有して前記有底筒部に収納されるので、電磁石の磁気効率向上を図りながら部品点数を削減できるという効果がある。また、電磁石の吸引力が向上するので、ばね負荷荷重を強くすることができ、封子接点装置の開閉性能の向上を図ることができる。あるいは、同じばね負荷荷重を設定すれば、電磁石の小型化が可能となり、ひいては封止接点装置の小型化が図れるという効果もある。
【0033】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記有底筒部は、開口部側の一端部に鍔部を設けて形成され、前記金属板は、前記可動鉄芯が前記第1の接合部材との間に有するストロークと同程度の厚みで、前記有底筒部の鍔部と接合する接合部と前記第1の接合部材と接合するための鍔部を設けて形成されるので、前記有底筒部と前記金属板及び前記金属板と前記第1の接合部材の接合が容易になるという効果がある。
【0034】
請求項3の発明は、請求項1記載の発明において、前記有底筒部は、開口部側の一端部に鍔部を設けて形成され、前記金属板は、前記有底筒部の鍔部と当該金属板と前記第1の接合部材とを同時に溶接で接合できる厚さであるので、初期吸引力は大きくならないものの、終端吸引力は従来の構成と同程度の力を保ちながら、部品点数を削減できるという効果がある。また、前記金属板の形状が簡単となり、また前記有底筒部と前記金属板と前記第1の接合部材とを同時に接合できるため、組み立て工数削減も可能となるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の封止接点装置の側面断面図である。
【図2】同上の要部を示す側面断面図である。
【図3】実施形態2の封止接点装置の要部を示す側面断面図である。
【図4】従来の封止接点装置の側面断面図である。
【図5】同上の要部を示す側面断面図である。
【図6】同上の効果を示す説明図である。
【符号の説明】
1 封止容器
2 固定端子
2a 固定接点
3 可動接触子
3a 可動接点
4 可動軸
5 可動接触子ホルダー
6 接圧ばね
8 可動鉄芯
9 復帰ばね
11 第1の接合部材
12 第2の接合部材
13 コイル
14 コイル枠
15a ヨーク本体
15b ブッシュ
16 挿通孔
100 有底筒部
100a 鍔部
200 金属板
A 封止接点部
B 駆動部
C ハウジング
Claims (3)
- 絶縁部材で構成される封止容器と、固定接点を設け前記封止容器に気密接合される固定端子と、前記固定接点に接離する可動接点を設けた可動接触子と、前記固定接点に前記可動接点が接離するよう可動する可動鉄芯が収納される磁性材料製の有底筒部と、略中央に挿通孔を有する金属材料製の第1の接合部材と、略中央に前記有底筒部の内径と同程度の孔を有する非磁性材料製の金属板と、前記封止容器及び前記第1の接合部材に気密接合にて固着される金属材料製の第2の接合部材と、一端が前記可動鉄芯と固着され前記第1の接合部材の挿通孔に移動自在に挿通される可動軸と、接点が当接する方向に前記可動接触子を付勢する接圧ばねと、前記可動接触子が前記可動軸に連結されるよう前記接圧ばねを圧縮懸架状態で保持する可動接触子ホルダーと、接点が開離する方向に前記可動鉄芯を付勢する復帰ばねとを有した封止接点部と、前記可動鉄芯を駆動する駆動部とからなり、前記有底筒部と前記第1の接合部材は、前記金属板を間に挟み込んで気密接合され、前記可動鉄芯は、前記第1の接合部材との間に前記固定接点と前記可動接点の当接に必要なストロークを有して前記有底筒部に収納されることを特徴とする封止接点装置。
- 前記有底筒部は、開口部側の一端部に鍔部を設けて形成され、前記金属板は、前記可動鉄芯が前記第1の接合部材との間に有するストロークと同程度の厚みで、前記有底筒部の鍔部と接合する接合部と前記第1の接合部材と接合するための鍔部を設けて形成されることを特徴とする請求項1記載の封止接点装置。
- 前記有底筒部は、開口部側の一端部に鍔部を設けて形成され、前記金属板は、前記有底筒部の鍔部と当該金属板と前記第1の接合部材とを同時に溶接で接合できる厚さであることを特徴とする請求項1記載の封止接点装置。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001392221A JP3885582B2 (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 封止接点装置 |
DE60214666T DE60214666T2 (de) | 2001-11-29 | 2002-11-26 | Elektromagnetische schaltvorrichtung |
AU2002365525A AU2002365525A1 (en) | 2001-11-29 | 2002-11-26 | Elecromagnetic switching apparatus |
EP02803929A EP1353348B1 (en) | 2001-11-29 | 2002-11-26 | Elecromagnetic switching apparatus |
US10/432,347 US6911884B2 (en) | 2001-11-29 | 2002-11-26 | Electromagnetic switching apparatus |
PCT/JP2002/012293 WO2003046940A1 (en) | 2001-11-29 | 2002-11-26 | Elecromagnetic switching apparatus |
CNB028042824A CN1248272C (zh) | 2001-11-29 | 2002-11-26 | 电磁开关设备 |
KR10-2003-7008782A KR100505438B1 (ko) | 2001-11-29 | 2002-11-26 | 전자(電磁) 개폐 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001392221A JP3885582B2 (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 封止接点装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003197082A JP2003197082A (ja) | 2003-07-11 |
JP3885582B2 true JP3885582B2 (ja) | 2007-02-21 |
Family
ID=27599608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001392221A Expired - Lifetime JP3885582B2 (ja) | 2001-11-29 | 2001-12-25 | 封止接点装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3885582B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4466421B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2010-05-26 | パナソニック電工株式会社 | 封止接点装置 |
JP4470844B2 (ja) * | 2005-03-28 | 2010-06-02 | パナソニック電工株式会社 | 接点装置 |
JP2010086971A (ja) * | 2005-03-28 | 2010-04-15 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 接点装置 |
EP1768152B1 (en) | 2005-03-28 | 2008-08-13 | Matsushita Electric Works, Ltd. | Contact device |
JP4458062B2 (ja) * | 2006-04-25 | 2010-04-28 | パナソニック電工株式会社 | 電磁開閉装置 |
JP5163318B2 (ja) * | 2008-06-30 | 2013-03-13 | オムロン株式会社 | 電磁石装置 |
KR101004465B1 (ko) | 2008-09-05 | 2010-12-31 | 엘에스산전 주식회사 | 계전기 |
KR20110079233A (ko) * | 2009-12-31 | 2011-07-07 | 엘에스산전 주식회사 | 기밀형 전자개폐기 |
KR101116379B1 (ko) | 2010-10-15 | 2012-03-09 | 엘에스산전 주식회사 | 전자식 개폐기 |
KR101116386B1 (ko) * | 2010-10-15 | 2012-03-09 | 엘에스산전 주식회사 | 전자개폐장치 |
KR101239634B1 (ko) * | 2010-10-15 | 2013-03-11 | 엘에스산전 주식회사 | 전자 개폐장치 |
JP5711044B2 (ja) * | 2010-12-02 | 2015-04-30 | 富士電機株式会社 | 電磁接触器、電磁接触器のガス封止方法及び電磁接触器の製造方法 |
JP5281137B2 (ja) * | 2011-11-08 | 2013-09-04 | 三菱電機株式会社 | 常閉接点式電磁リレーおよびそれを用いた車載用電磁機器 |
KR101346086B1 (ko) | 2012-01-30 | 2013-12-31 | (주) 이오엠 | 릴레이 |
CN103337414A (zh) * | 2013-07-16 | 2013-10-02 | 孟庆义 | 自动断电双向定位节能继电器 |
DE102014107884A1 (de) | 2014-06-04 | 2015-12-17 | Epcos Ag | Relais |
CN104299852A (zh) * | 2014-08-25 | 2015-01-21 | 深圳市品川新智科技发展有限公司 | 高压直流接触器 |
-
2001
- 2001-12-25 JP JP2001392221A patent/JP3885582B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003197082A (ja) | 2003-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3885582B2 (ja) | 封止接点装置 | |
JP3107288B2 (ja) | 封止接点装置 | |
JP5829616B2 (ja) | 継電器 | |
KR100845539B1 (ko) | 접점 장치 | |
WO2011117696A1 (ja) | 接点装置 | |
US6246306B1 (en) | Electromagnetic relay with pressure spring | |
JP4039335B2 (ja) | 封止接点装置 | |
JP4470844B2 (ja) | 接点装置 | |
JP4470843B2 (ja) | 接点装置 | |
JP4586861B2 (ja) | 電磁継電器 | |
JPH10125196A (ja) | 封止接点装置 | |
JP2000224829A (ja) | リニア振動アクチュエータ | |
JP4645659B2 (ja) | 電磁継電器 | |
JP4458064B2 (ja) | 電磁開閉装置 | |
US20020050885A1 (en) | Electromagnetic relay background of the invention | |
JP2003100190A (ja) | 封止接点装置 | |
JPH11238443A (ja) | 封止接点装置 | |
JP3024497B2 (ja) | 封止接点装置 | |
JP3690009B2 (ja) | 封止接点装置 | |
JP2003031088A (ja) | 開閉装置用電磁駆動機構 | |
JPH09153325A (ja) | 電磁リレー | |
JPS63133604A (ja) | 有極電磁石 | |
JPH09320437A (ja) | 封止接点装置 | |
JP2000123702A (ja) | 接点装置 | |
JP5853150B2 (ja) | 電磁継電器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061113 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3885582 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201 Year of fee payment: 7 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |