JPH0815338A - 事故電流検出方法及び事故電流検出装置 - Google Patents

事故電流検出方法及び事故電流検出装置

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JPH0815338A
JPH0815338A JP6173108A JP17310894A JPH0815338A JP H0815338 A JPH0815338 A JP H0815338A JP 6173108 A JP6173108 A JP 6173108A JP 17310894 A JP17310894 A JP 17310894A JP H0815338 A JPH0815338 A JP H0815338A
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本多眞治
Matsukichi Kato
加藤松吉
Shunyo Suzuki
鈴木春洋
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MEIJI DENKI KOGYO KK
Takaoka Toko Co Ltd
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MEIJI DENKI KOGYO KK
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の変流器を利用して大きな事故電流の検
出が可能な事故電流検出方法及び事故電流検出装置を提
供する。 【構成】 変流器により検出された事故電流の歪みの少
ない期間のデータを基に、極大値と、この極大値の発生
時点から一定期間後における事故電流との差の絶対値か
ら第1の仮の遮断電流を算出する一方(図2のステップ
106,108)、一定の許容範囲で正弦波と扱える事
故電流の一定区間のデータから比例計算的に第2の仮の
遮断電流を算出し(図2のステップ110,112)、
一定の条件を満たすものを遮断電流として選択する(図
2のステップ114)ようにし、小型の変流器により信
頼性のある遮断電流が求められるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変流器を利用した事故
電流検出装置に係り、特に、ハードウェアの簡素化を図
った事故電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変流器は、電力線路に接続され、その電
力線路に流れる大電流を計測に適した小電流に変換する
変圧器の一種として公知・周知のものである。従来、こ
のような変圧器は、正常時における電流計測のみならず
いわゆる事故電流に対しても対応可能であることが要求
される。すなわち、変流器の電気的特性として代表的な
ものに、事故発生等の際に流れる過電流に対する過電流
特性や、電流印加時における過渡特性などがあるが、直
流成分を含む大きな事故電流を正確に測定し、あるいは
保護継電装置を的確に作動させるために、これら過電流
特性や過渡特性の向上が必須である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過電流
特性、過渡特性を向上させるには、鉄心断面積を大きく
しなければならず、そのため変流器の大型化に加えて重
量の増大、さらには高価格化を招くという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、小型の変流器を利用して大きな事故電流の検出が可
能な事故電流検出方法を提供するものである。本発明の
他の目的は、簡易な構成で大きな事故電流を正確に検出
することが可能な事故電流検出装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る事故電流検出方法は、被測定線路に流れる電流を一定
の電流比で変換して検出する変流器により検出された事
故発生時の電流から前記被測定線路に挿入された遮断器
が動作する遮断電流を算出する事故電流検出方法であっ
て、前記変流器により検出された事故発生時の電流の正
極及び負極の各領域に現れる極大値の絶対値を比較し、
絶対値が大きい極大値が存在する極性側に直流成分が含
まれると判定する第1のステップと、前記事故発生時の
電流のうち、直流成分が含まれると判定された極性と反
対側の極性における事故電流の各一周期区間における極
大値と、この極大値発生の時点から一定時間後における
事故電流値との差の絶対値を第1の仮の遮断電流の最大
値として算出する第2のステップと、前記事故発生時の
電流のうち、直流成分が含まれると判定された極性と反
対極性の事故電流の各一周期区間における極大値発生時
点以降において、電流の変化率が最大となる時点to(電
流値Io )を求め、この時点to を中心に事故電流が一
定の許容値内で略正弦波となる範囲を(to ±NT/
S)と設定し(但し、Sは一周期間のサンプリング
数)、第2の仮の遮断電流を、
【数3】 により算出して、その値の大きい方を第2の仮の遮断電
流として算出する第3のステップと、第2のステップで
第1の仮の遮断電流を算出する際に用いられた極大値の
1/10の絶対値が極大値発生の時点から1/4周期後
の時点における事故電流の絶対値より小さく、極大値発
生の時点から1/4周期後の時点までの間の事故電流が
正弦波に対して所定の誤差内であって、且つ極大値の発
生周期が被測定線路に流れる電流の周期の所定の誤差内
である場合に、第2のステップで算出された第1の仮の
遮断電流を有効と判定する第4のステップと、第3のス
テップで第2の仮の遮断電流を算出する際に用いられた
極大値の1/10の絶対値が極大値発生の時点から1/
4周期後の時点における事故電流の絶対値より小さく、
且つ極大値の発生周期が被測定線路に流れる電流の周期
の所定の誤差内である場合に第3のステップで算出され
た第2の仮の遮断電流を有効と判定する第5のステップ
と、第4のステップ及び第5のステップのいずれにおい
ても仮の遮断電流が有効と判定された場合、第1の仮の
遮断電流及び第2の仮の遮断電流のうち、電流値の大き
い方を遮断電流として選択し、第4のステップ又は第5
のステップのいずれか一方においてのみ、仮の遮断電流
が有効と判定された場合、当該有効とされた仮の遮断電
流を遮断電流として選択し、第4のステップ及び第5の
ステップのいずれにおいても仮の遮断電流が無効と判定
された場合、電流値の大きい方を遮断電流として選択す
る第6のステップと、を具備してなるものである。
【0006】請求項2記載の発明に係る事故電流検出装
置は、被測定線路に流れる電流を一定の電流比で変換し
て検出する変流器と、前記被測定線路に事故電流が流れ
たことを検出する事故検出手段と、前記事故検出手段に
より事故の発生が検出された場合、前記変流器により検
出される電流に基づいて前記被測定線路に挿入された遮
断器が動作する遮断電流を算出する遮断電流算出手段
と、を具備する事故電流検出装置であって、前記遮断電
流算出手段は、前記変流器により検出された事故電流の
正極及び負極のそれぞれの領域に現れる極大値の大小に
基づいて当該事故電流に含まれる直流成分の極性を判定
する極性判定手段と、前記変流器により検出された事故
電流のうち、前記極性判定手段により判定された直流成
分の極性とは反対極性の事故電流の各一周期区間におけ
る極大値と、この極大値の発生点から一定時間後におけ
る事故電流値とに基づいて第1の仮の遮断電流を求める
第1の遮断電流算出手段と、前記第1の遮断電流算出手
段により算出された第1の仮の遮断電流の有効性を一定
条件の下で判定する第1の有効性判定手段と、前記変流
器により検出された事故電流のうち、前記極性判定手段
により判定された直流成分の極性とは反対極性の事故電
流の各一周期区間における電流の変化率が最大となる点
における電流値と、この点を中心として一定条件の下、
正弦波とされる事故電流値とに基づいて第2の仮の遮断
電流を算出する第2の遮断電流算出手段と、前記第2の
遮断電流算出手段により算出された第2の仮の遮断電流
の有効性を一定条件の下で判断する第2の有効性判定手
段と、前記第1の有効性判定手段の判定結果と第2の有
効性判定手段の判定結果とに基づいて、前記第1の仮の
遮断電流と第2の仮の遮断電流とから遮断電流を決定す
る遮断電流決定手段と、を具備してなるものである。
【0007】
【作用】本発明では、変流器により検出されたピークの
部分が歪んだ事故電流の比較的歪みの少ない部分の電流
値を基にして、遮断電流を類推的に求めるようにしたも
のであり、2つの算出手順、すなわち、その一方は、直
流分が含まれる極性と逆極性における極大値と、この極
大値の発生時点から1/4周期後の時点における電流値
との差の絶対値を仮に遮断電流として求めるものであ
り、請求項1の第2のステップ又は請求項2の第1の遮
断電流算出手段により実現されるものである。また、他
方は、一定の許容範囲内で正弦波であるとされる一定の
区間における事故電流値からいわゆる比例計算的に遮断
電流を求めるものであり、請求項1の第4のステップ又
は請求項2の第2の遮断電流算出手段により実現され、
2つの算出手順により求められた遮断電流の中から一定
の条件を満足するものを、最終的に遮断電流とするもの
であるので、算出された値の信頼性が向上されることと
なるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る事故電流検出装置の一実
施例について図1乃至図10を参照しつつ説明する。こ
こで、図1は本発明に係る事故電流検出装置の一実施例
における装置構成を示す構成図、図2は本実施例におけ
る事故電流検出装置のCPUにより行われる遮断電流の
算出手順を示すフローチャート、図3は極点検出法によ
る遮断電流の算出の際に対象となる事故電流の一例を示
す波形図、図4は極大値に対応する零点の算出を説明す
る説明図、図5は極大点発生周期の一例を説明する説明
図、図6は零点検出法による遮断電流の算出の際に対象
となる事故電流の一例を示す波形図、図7は零点の決定
手順を説明するための説明図、図8は零点検出法の処理
過程におけるデータの妥当性を検討する際の一例を説明
するための説明図、図9は零点検出法の処理過程におけ
る時間間隔の妥当性を示す試算例の一例を表した説明
図、図10は事故電流の一例を示す波形図である。尚、
以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するもので
はなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することがで
きるものである。
【0009】先ず、本装置の構成について図1を参照し
つつ説明すれば、本装置は電力線路1に接続される変流
器2と、この変流器2の二次側電流をアナログ・ディジ
タル変換するアナログ・ディジタル変換器(図1におい
て「A/D」と略記すると共に、以下「A/D変換器」
と言う。)3と、電力線路1に接続された遮断器4の作
動を検出する作動検出スイッチ5と、この作動検出スイ
ッチ5のいわゆる接点信号をCPU7に入力するに適し
た信号に変換するインターフェイス回路(図1において
「I/F」と略記)6と、A/D変器器3及びインター
フェイス回路6の出力信号を入力し、後述するような信
号処理を実行して遮断電流の算出を行うCPU7と、を
具備してなるものである。
【0010】本装置を構成するこれら変流器2、A/D
変換器3、CPU7自体は、公知・周知の構成を有して
なるものであり本発明特有のものではない。また、作動
検出スイッチ5は、例えば、遮断器4に附属して設けら
れ、遮断器4が動作する(電力線路1を開く状態)と、
同時に接点が開成(又は閉成)状態となるように構成さ
れたものである。さらに、インターフェイス回路6は、
作動検出スイッチ5の開閉信号をCPU7への入力に適
した信号レベルに変換するもので特別な回路構成を有す
るものではない。
【0011】次に、図2に示されたフローチャートを参
照しつつCPU7により実行される遮断電流算出のため
の信号処理について説明する。先ず、本装置による遮断
電流検出を概括的に述べれば、本装置における事故電流
検出は、変流器2が事故電流により飽和することを前提
としており、この飽和状態で得られる二次側電流をソフ
トウェアによりデータ処理することで、遮断電流を検出
するようにしたものである。
【0012】すなわち、事故が発生し、この事故電流に
直流分が重畳すると、変流器2の二次側電流は、例え
ば、図10に一例が示されたように、直流成分(図10
は直流成分(同図において二点鎖線)が正極側にある場
合の例である。)と同極側の電流(交流電流)波形は、
同図において実線で表されたように、本来の電流波形
(同図において点線で示された特性線)のピークに到達
する前に歪んでしまうことが経験的に知られている。一
方、逆極側すなわち、図10の例では負極性側では、ピ
ークからその後の零点と称される直流成分と交流成分と
の交点までの交流波形は、比較的歪みが少なく、本発明
者は、直流成分が含まれる極性とは反対側の逆極側にお
ける所定範囲の電流がデータ処理に適することに着目し
た。
【0013】すなわち、詳細は後述するが、直流成分の
極性と反対の極性側における電流の極大点を求め、この
極大点から一定の時間範囲のデータを基に仮の遮断電流
を求める方法(以下、「極点検出法」と言う。)と、直
流成分と交流電流との交点である零点を求め、この零点
の電流値を基に仮の遮断電流を求める方法(以下、「零
点検出法」と言う。)との2つの方法を実行し、こらの
2つの方法でそれぞれ求められた仮の遮断電流を一定の
条件の下で遮断電流と決定するようにしたものである。
【0014】本装置における処理の流れを図2を参照し
つつ説明すれば、先ず、図示されない始動スイッチの押
下によりCPU7がプログラムの実行を開始することに
より、電流取り込みが行われる(図2のステップ10
0)。この電流取り込みは、事故発生の有無に無関係に
常時行われるもので、A/D変換器3を介して変流器2
の二次側電流の取り込みが行われる。本実施例におい
て、A/D変換器3による電流取り込みは、対象がいわ
ゆる商用電源(50Hz 又は60Hz )であり、その1
周期当たり200サンプリングとしている。
【0015】続いて、事故発生の有無が判定される(図
2のステップ102)。具体的には、作動検出スイッチ
5が開成状態か否かをインターフェイス回路6を介して
の入力信号に基づいて判定し、事故発生と判定されると
(YESの場合)、次述する直流成分極性判定処理(図
2のステップ104)を行う一方、事故発生はしていな
いと判定された場合(NOの場合)は、先のステップ1
00へ戻り、上述した処理が事故発生まで繰り返される
こととなる。
【0016】直流成分の極性判定は、ステップ100に
より検出された電流波形が仮に図3に示されたようなも
のであったとすると、この検出電流の正極側の極大値I
p と負極側の極大値−Ip とを求める。ここで、極大値
は、その微分値が無限大となるような測定値を意味する
ものである。したがって、複数存在する場合もあり(図
3の例も複数存在する)、この場合にはすべての極大値
を求める。
【0017】そして、正極側の極大値の中の最大値(m
ax(+Ip)) と、負極側の極大値の絶対値の中の最大
値(max|−Ip |) とを比較し、max(+Ip)≧
max|−Ip |が成立する場合、直流成分は正極側に
あると判定し、max(+Ip)<max|−Ip |が成
立する場合、直流成分は負極側にあると判定する。直流
成分が正極側と判定された場合には、ステップ100で
取り込まれたデータのうち、負極側のデータが、以下の
信号処理の対象データとされ、また、直流成分が負極側
と判定された場合には、ステップ100で取り込まれた
データのうち、正極側のデータが、以下の信号処理の対
象データとされる。
【0018】上述のようにして直流成分の極性の判定が
なされた後は、極点検出方法に基づく仮の遮断電流IA
の算出(詳細は後述)が行われ(図2のステップ10
6,108)、続いて零点検出方法に基づく仮の遮断電
流IB の算出(詳細は後述)が行われ(図2のステップ
110,112)、これらIA ,IB から一定条件の
下、最終的な遮断電流の決定が行われるようになってい
る(図2のステップ114)。
【0019】次に、図2のステップ106及び108の
処理内容を具体的に説明する。先ず、検出された事故電
流が図3に示されたような波形であって、直流成分が正
極側にあるとする。各一周期における極大値Ip(先の直
流成分の極性判定(図2のステップ104)で既に算出
されたもの)と、各極大値Ip における時刻tp を求
め、各極大値に対応する零点での電流値を求める。すな
わち、ここで零点とは、極大値Ip 発生の時点から1/
4周期に相当する時間経過時点(tp +T/4)を意味
し、この点における電流値Io (図2のステップ100
によって読み込まれた事故電流の値)を求める。尚、T
は事故電流の一周期の時間であり、本実施例において
は、商用電源を対象としているので、50Hzにおいて
はT=20msであり、60Hzにおいては16.7m
sとなる。
【0020】図3の例においては、同図において最も右
側の周期は、本来の一周期に満たないため、その負極側
のピーク点は極大値としては扱えずデータとしては無効
とされる(図3参照)。そして、次式によって仮の遮断
電流IA を求める。
【数4】 ここで、(Ip −Io )の絶対値を2の平方根で除する
のは、実効値を求めるためである。図3の例において
は、3つの極大値があるので、この数式1を用いて求め
られる遮断電流IA も3つ求められることとなる。
【0021】次に、上述のようにして求められた仮の遮
断電流IA の有効性判断を行う。すなわち、次述するよ
うな条件を満足するか否かを判定することにより、零点
における電流Io を求める対象となった極大値Ip の生
じた時刻tp からT/4周期に相当する時刻までの間の
事故電流が歪みの無い正弦波であったか否かの判定を行
うと共に、複数のデータの中から最適なものの取捨選択
を行う。具体的には、先ず、次式が成立するか否かを判
定する。
【数5】
【0022】次に、時刻tp 乃至時刻to 間における電
流が正弦波であるか否かの判定を行う。すなわち、時刻
tp 乃至時刻to は、T/4に相当するが、この間を等
間隔に4等分し、等分点の4箇所における事故電流値
と、理想的な正弦波電流との誤差が±5%以内にあるか
否かを次式によって判定する。
【数6】 ここで、I(tp +nT/20)は、時刻(tp +nT
/20)における事故電流の意味である。また、n=1
〜4となる。
【0023】図3の例では、2周期について、ぞれぞれ
数式3が成立するか否かが検討されることとなるので、
都合8点のデータについて上述の数式6が検討されるこ
となる。すなわち、一つの周期については、4点(図4
参照)のいずれかで数式6を満足すれば良しとし、特
に、誤差の絶対値が最も小さいものを、その周期におけ
る代表値とする。
【0024】次に、各周期における極大値Ip の発生時
刻tp の発生間隔τが、周期T±5%を満足するか否か
を判定する。ここで、Tは先に述べたように、本装置が
測定対象としたのは商用電源であるので、50Hz の場
合は20ms、60Hz の場合は16.7msとなる。
具体的には、例えば図5(a)に示されたように、発生
周期τ=Tの区間が連続した場合、発生周期τ=Tを満
たす区間内のデータを有効とし、それ以外の発生周期τ
=Tを満たさない区間のデータは無効として扱う。
【0025】また、図5(b)に示されたように、発生
周期τ=Tの区間が非連続的に存在する場合には、時間
的に最も最新の区間のデータを有効とし、他の区間のデ
ータを無効として扱う。さらに、発生周期τ=Tの区間
が存在しない場合には、有効データなしとする。
【0026】以上、述べたように、数式5、数式6で示
された条件並びに発生周期τに関する判定を全て満足す
る場合、先に求めた遮断電流IA は有効であるとする。
そして、以上述べた内容が先に図2で示したステップ1
06,108によって行われる極点検出法に基づく仮の
遮断電流IA を算出すための具体的処理内容である。
【0027】次に、図2のステップ110及び112の
処理内容を具体的に説明する。先ず、処理内容を概括的
にいえば、例えば、計測された事故電流が図6に示され
たよなものである場合、各区間(周期Tの区間)毎に最
初の極大点(Ip ,tp )以降において波形の変化率が
最大となる点(この点を以下、「零点」と言う。)を求
め、この零点を基に仮の遮断電流IB を求めるものであ
る。
【0028】具体的には、最初に、極大点(Ip ,tp)
以降の部分において、ある時刻txにおける変化率Ia
(tx)を時刻(tx ±ΔT)における電流値との差から
求める。すなわち、時刻tx における変化率Ia(tx)
は、次式により求める。尚、図7(a),(b)には、
事故電流I(同図(a))と、この事故電流Iの変化率
Ia との例が示されている。
【数7】
【0029】ここで、本実施例においてΔTは、T/2
0(10サンプリング期間に相当)と設定している。こ
のΔTをT/20と設定したのは、次のような観点から
である。先ず、I(t)=sintとした場合に、ΔT
を種々変えて先の数式7に基づいて変化率Ia を試算し
たところ、図9にその試算例を示したように、ΔTをΔ
(=1.8度)とした場合と、ΔTを10Δ(=18
度)とした場合とにおける、t=0におけるIの値と、
t=3ΔにおけるIの値の差の絶対値(図9において|
−|の欄)を比較してみると(図9の矢印の部分参
照)、ΔT=10Δとした場合、ΔT=Δの場合に比較
して1桁の差が生じ、データの判定がし易くなる一方、
これ以上ΔTを増しても桁数が変わる程の変化はなくΔ
Tを増す意義がないと判断できたためである。
【0030】次に、上述のようにして求められた変化率
Ia(tx)の微分を求め、その微分値Ibのゼロクロスか
ら変化率最大となる零点Io (t=to )を求める。す
なわち、微分値Ibは、下記の数式8によって求められ
るものである。
【数8】 そして、この数式8で求められた微分値Ibが零となる
(ゼロクロス)点が求めようとする零点Io (t=to
)となる(図7(c)参照)。尚、図7(c)に示さ
れたように二つ(それ以上の場合も同様)の零点が求め
られた場合は、それぞれ零点として求めておく。
【0031】次に、求められた零点の前後において、仮
に正弦波範囲(to ±NT/20)を設定する。すなわ
ち、(to ±nT/20)で示される式について、nに
5,4,3,2,1の各数値を大きい順に代入して求め
られる時刻において、次述する2つの条件を満たすnを
Nとして、正弦波範囲(to ±NT/20)とする。
尚、零点Io が複数存在する場合は、上述のようにして
求められたNのうち、大きな側を選択し、もしNが同一
の場合には、時間的に後のほうを選択することとする。
【0032】このようにNが同一の場合には、時間的に
後のほうを選択することとしたのは、経験的に零点の信
頼性は時間的に後ろのほうが高いためである。そして、
上述のようにして設定された正弦波範囲において、次述
する2つの条件が満たされるか否かを判定する。
【0033】先ず、一つ目の条件としては、Io の対称
性が5%以内にあることである。具体的には下記の数式
9に示された不等式が成立するか否かによって判定され
る。
【数9】
【0034】2つ目の条件としては、上述のようにして
設定された正弦波範囲の所定の点における電流値が一定
の誤差で正弦波に沿っていることである。具体的には、
下記の数式10の不等式に示されたように検定時刻to
±mT/20(但しm=n−1,n−2,・・・,1)
において、事故電流値が正弦波に対して±5%以内であ
るか否かが判定され、全ての検定時刻において不等式を
満足する場合にのみ良しとする。尚、mのパラメータと
してのnは、先に一つ目の条件を判断する際にN=nと
された値である。
【数10】
【0035】例えば、図8にはn=4の場合の一例が示
されている。すなわち、この例は、実線で表された実測
波形が、Ioを中心として前後に10サンプリングされて
おり、そのうち正極側におけるサンプリング値が上記数
式10を満足しない(同図において点線で表された正弦
波の±5%以内となっていない)場合の例である。この
場合、n=3として再び上述した二つの条件について満
足するか否かを判断する。
【0036】続いて、上述した2つの条件を共に満足す
る場合、下記の数式11により仮の遮断電流IB を求め
る。
【数11】 尚、数式11において、時刻の項に複合(±)が記載さ
れているので、2つのIB が求められることとなるの
で、このうち、値の大きいほうを選択することとする。
【0037】次に、上述のようにして求められた仮の遮
断電流IB の有効性を次述する条件を満足するか否かを
検討することにより判断する。すなわち、先に、仮の遮
断電流IA の有効性の判断を行った時と同様に、遮断電
流IB を求めるに供された実測電流のIp 及びIo につ
いて、数式5が成立するか否かを判定する。
【0038】さらに、各区間における零点Io の時刻t
o の発生周期τが、周期T±5%を満足するか否かを判
定する。そして、数式5が成立し且つ発生周期τが上記
条件を満たす場合に、仮の遮断電流IB が有効データで
あるとし、それ以外の場合には無効データとする。以上
述べた内容が先に図2で示したステップ110,112
によって行われる零点検出法に基づく仮の遮断電流IB
を算出すための具体的処理内容である。
【0039】最後に、先の図2のステップ114の処理
内容について具体的に説明する。ここでは、上述のよう
にして求められた各区間毎における仮の遮断電流IA ,
IB について、次のような条件の下、取捨選択を行い最
終的に遮断電流を決定する。すなわち、仮の遮断電流I
A ,IB のいずれもが、先に述べたようなデータの有効
性の判断の下、有効データであるとされたものである場
合、電流値の大きい方のデータを当該区間における遮断
電流Iと決定する。
【0040】また、仮の遮断電流IA ,IB の一方のみ
が有効データと判定された場合には、その有効データと
された仮の遮断電流をその区間における遮断電流Iと決
定する。さらに、両方とも無効データと判断された場合
には、その電流値の大きい方をその区間における遮断電
流Iと決定する。
【0041】そして、最終的には、一回の遮断動作にお
ける最終的な遮断電流の計測値は、上述のようにして各
区間において決定された遮断電流のうち、最大値を最終
的な遮断電流の計測値とする。このように、変流器2の
計測電流をいわゆる信号処理することによって、大きな
遮断電流に対応すべく本来変流器2に要求される電気的
特性が十分でないような小型の変流器を用いて大きな遮
断電流に対応することが可能となるものである。
【0042】尚、上述の実施例において、測定対象は商
用電源であったが、必ずしも商用電源に限定される必要
はなく、交流電源であれば同様に適用可能である。さら
に、サンプリング間隔についても、上述の実施例に限定
される必要はなく、いわゆるサンプリング定理を満足す
るのであれば、他のサンプリング期間であっても良いこ
とは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、遮
断電流を2つの算出手順により求め、一定の条件を満足
するものを最終的に遮断電流として選択するような構成
とすることにより、変流器により検出される事故電流が
そのピークに歪みを生じたようなものであっても、遮断
電流が求められるので、変流器が小型のものであっても
よく装置の小型化が図れると共に、信頼性の高い遮断電
流が求められるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る事故電流検出装置の一実施例に
おける装置構成を示す構成図である。
【図2】 本実施例における事故電流検出装置のCPU
により行われる遮断電流の算出手順を示すフローチャー
トである。
【図3】 極点検出法による遮断電流の算出の際に対象
となる事故電流の一例を示す波形図である。
【図4】 極大値に対応する零点の算出を説明する説明
図である。
【図5】 極点発生周期の一例を説明する説明図であ
る。
【図6】 零点検出法による遮断電流の算出の際に対象
となる事故電流の一例を示す波形図である。
【図7】 零点の決定手順を説明するための説明図であ
る。
【図8】 零点検出法の処理過程におけるデータの妥当
性を検討する際の一例を説明するための説明図である。
【図9】 零点検出法の処理過程における時間間隔の妥
当性を示す試算例の一例を表した説明図である。
【図10】 事故電流の一例を示す波形図である。
【符号の説明】
1…電力線路 2…変流器 3…A/D変換器 4…遮断器 5…作動検出スイッチ 6…インターフェイス回路 7…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤松吉 愛知県西春日井郡西枇杷島町芳野町3丁目 1番地 株式会社高岳製作所名古屋事業所 内 (72)発明者 鈴木春洋 愛知県名古屋市中村区亀島2丁目13番8号 明治エンジニアリング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定線路に流れる電流を一定の電流比
    で変換して検出する変流器により検出された事故発生時
    の電流から前記被測定線路に挿入された遮断器が動作す
    る遮断電流を算出する事故電流検出方法であって、 前記変流器により検出された事故発生時の電流の正極及
    び負極の各領域に現れる極大値の絶対値を比較し、絶対
    値が大きい極大値が存在する極性側に直流成分が含まれ
    ると判定する第1のステップと、 前記事故発生時の電流のうち、直流成分が含まれると判
    定された極性と反対側の極性における事故電流の各一周
    期区間における極大値と、この極大値発生の時点から一
    定時間後における事故電流値との差の絶対値を第1の仮
    の遮断電流の最大値として算出する第2のステップと、 前記事故発生時の電流のうち、直流成分が含まれると判
    定された極性と反対極性の事故電流の各一周期区間にお
    ける極大値発生時点以降において、電流の変化率が最大
    となる時点to(電流値Io )を求め、この時点to を中
    心に事故電流が一定の許容値内で略正弦波となる範囲を
    (to ±NT/S)と設定し(但し、Sは一周期間のサ
    ンプリング数)、第2の仮の遮断電流を、 【数1】 により算出して、その値の大きい方を第2の仮の遮断電
    流として算出する第3のステップと、 第2のステップで第1の仮の遮断電流を算出する際に用
    いられた極大値の1/10の絶対値が極大値発生の時点
    から1/4周期後の時点における事故電流の絶対値より
    小さく、極大値発生の時点から1/4周期後の時点まで
    の間の事故電流が正弦波に対して所定の誤差内であっ
    て、且つ極大値の発生周期が被測定線路に流れる電流の
    周期の所定の誤差内である場合に、第2のステップで算
    出された第1の仮の遮断電流を有効と判定する第4のス
    テップと、 第3のステップで第2の仮の遮断電流を算出する際に用
    いられた極大値の1/10の絶対値が極大値発生の時点
    から1/4周期後の時点における事故電流の絶対値より
    小さく、且つ極大値の発生周期が被測定線路に流れる電
    流の周期の所定の誤差内である場合に第3のステップで
    算出された第2の仮の遮断電流を有効と判定する第5の
    ステップと、 第4のステップ及び第5のステップのいずれにおいても
    仮の遮断電流が有効と判定された場合、第1の仮の遮断
    電流及び第2の仮の遮断電流のうち、電流値の大きい方
    を遮断電流として選択し、第4のステップ又は第5のス
    テップのいずれか一方においてのみ、仮の遮断電流が有
    効と判定された場合、当該有効とされた仮の遮断電流を
    遮断電流として選択し、第4のステップ及び第5のステ
    ップのいずれにおいても仮の遮断電流が無効と判定され
    た場合、電流値の大きい方を遮断電流として選択する第
    6のステップと、 を具備してなることを特徴とする事故電流検出方法。
  2. 【請求項2】 被測定線路に流れる電流を一定の電流比
    で変換して検出する変流器と、 前記被測定線路に事故電流が流れたことを検出する事故
    検出手段と、 前記事故検出手段により事故の発生が検出された場合、
    前記変流器により検出される電流に基づいて前記被測定
    線路に挿入された遮断器が動作する遮断電流を算出する
    遮断電流算出手段と、を具備する事故電流検出装置であ
    って、 前記遮断電流算出手段は、 前記変流器により検出された事故電流の正極及び負極の
    それぞれの領域に現れる極大値の大小に基づいて当該事
    故電流に含まれる直流成分の極性を判定する極性判定手
    段と、 前記変流器により検出された事故電流のうち、前記極性
    判定手段により判定された直流成分の極性とは反対極性
    の事故電流の各一周期区間における極大値と、この極大
    値の発生点から一定時間後における事故電流値とに基づ
    いて第1の仮の遮断電流を求める第1の遮断電流算出手
    段と、 前記第1の遮断電流算出手段により算出された第1の仮
    の遮断電流の有効性を一定条件の下で判定する第1の有
    効性判定手段と、 前記変流器により検出された事故電流のうち、前記極性
    判定手段により判定された直流成分の極性とは反対極性
    の事故電流の各一周期区間における電流の変化率が最大
    となる点における電流値と、この点を中心として一定条
    件の下、正弦波とされる事故電流値とに基づいて第2の
    仮の遮断電流を算出する第2の遮断電流算出手段と、 前記第2の遮断電流算出手段により算出された第2の仮
    の遮断電流の有効性を一定条件の下で判断する第2の有
    効性判定手段と、 前記第1の有効性判定手段の判定結果と第2の有効性判
    定手段の判定結果とに基づいて、前記第1の仮の遮断電
    流と第2の仮の遮断電流とから遮断電流を決定する遮断
    電流決定手段と、 を具備してなることを特徴とする事故電流検出装置。
  3. 【請求項3】 極性判定手段は、事故電流の各一周期の
    区間毎における正極側の極大値と負極側の極大値の絶対
    値を比較し、絶対値が大きい極大値が存在する極性側に
    直流成分が含まれると判定することを特徴とする請求項
    2記載の事故電流検出装置。
  4. 【請求項4】 第1の遮断電流算出手段は、極大値と、
    この極大値発生の時点から1/4周期後の点における事
    故電流との差の絶対値を第1の仮の遮断電流の最大値と
    することを特徴とする請求項2又は3記載の事故電流検
    出装置。
  5. 【請求項5】 第1の有効性判定手段は、極大値の1/
    10の絶対値が極大値発生の時点から1/4周期後の時
    点における事故電流の絶対値より小さく、極大値発生の
    時点から1/4周期後の時点までの間の事故電流が正弦
    波に対して所定の誤差内であって、且つ極大値の発生周
    期が被測定線路に流れる電流の周期の所定の誤差内であ
    る場合に、第1の遮断電流算出手段により算出された第
    1の仮の遮断電流を有効と判定することを特徴とする請
    求項2〜4いずれか1に記載の事故電流検出装置。
  6. 【請求項6】 第2の遮断電流算出手段は、極大値発生
    時点以降において、電流の変化率が最大となる時点to
    (電流値Io)を求め、この時点to を中心に事故電流が
    一定の許容値内で略正弦波となる範囲を( to ±NT/
    S)と設定し(但し、Sは一周期間のサンプリング
    数)、第2の仮の遮断電流を、 【数2】 により算出し、算出された2つの値のうち、値の大きい
    方を第2の仮の遮断電流とすることを特徴とする請求項
    2〜5いずれか1に記載の事故電流検出装置。
  7. 【請求項7】 第2の有効性判定手段は、極大値の1/
    10の絶対値が極大値発生の時点から1/4周期後の時
    点における事故電流の絶対値より小さく、且つ極大値の
    発生周期が被測定線路に流れる電流の周期の所定の誤差
    内である場合に、第2の遮断電流算出手段により算出さ
    れた第2の仮の遮断電流を有効と判定することを特徴と
    する請求項2〜6いずれか1に記載の事故電流検出装
    置。
  8. 【請求項8】 遮断電流決定手段は、第1の有効性判定
    手段及び第2の有効性判定手段における判定が、いずれ
    も算出された仮の遮断電流を有効とする場合には、電流
    値の大きい方の仮の遮断電流を遮断電流として選択し、
    第1の有効性判定手段における判定又は第2の有効性判
    定手段における判定のいずれか一方の判定が、算出され
    た仮の遮断電流を有効とする場合には、当該有効とされ
    た仮の遮断電流を遮断電流として選択し、第1の有効性
    判定手段及び第2の有効性判定手段における判定が、算
    出されたいずれの仮の遮断電流をも無効とする場合に
    は、電流値の大きい方の仮の遮断電流を遮断電流として
    選択することを特徴とする請求項2〜7いずれか1に記
    載の事故電流検出装置。
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Cited By (1)

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JP2007123132A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Mitsubishi Electric Corp 電力用開閉制御装置

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