JP7470928B2 - アーク判定装置、遮断器、アーク判定方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
本開示の一態様に係るアーク判定装置は、電流検出部と、ローパスフィルタと、処理部と、を備える。前記電流検出部は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタは、前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。前記処理部は、前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記処理部は、前記電流検出値の半周期毎に前記特徴量が所定の条件を満たすか否かを判定し、複数回連続して前記特徴量が前記所定の条件を満たすという判定を行った場合、前記電路に前記アークが発生したと判定する。前記電流検出値の半周期において、前記電流検出値が基準電流値から増加してピーク電流値に達する迄の位相差を第1位相差とする。前記電流検出値が前記基準電流値から増加して前記ピーク電流値を経て前記基準電流値に戻るまでの位相差を第2位相差とする。前記特徴量は、前記第2位相差に対する前記第1位相差の比率を含む。
本開示の一態様に係るアーク判定装置は、電流検出部と、ローパスフィルタと、処理部と、を備える。前記電流検出部は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタは、前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。前記処理部は、前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加して所定電流値に到達する迄の位相差を含む。前記所定電流値は、前記基準電流値より大きくかつピーク電流値よりも小さい電流値である。
本開示の一態様に係るアーク判定装置は、電流検出部と、ローパスフィルタと、処理部と、を備える。前記電流検出部は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタは、前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。前記処理部は、前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加してピーク電流値に到達する迄の位相差を含む。
本開示の一態様に係るアーク判定装置は、電流検出部と、ローパスフィルタと、処理部と、増幅器と、を備える。前記電流検出部は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタは、前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。前記処理部は、前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記増幅器は、前記ローパスフィルタの前段又は後段に設けられ、前記ローパスフィルタの処理前又は処理後の前記電流検出値を増幅する。前記アーク判定装置は、パラレルアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、シリーズアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、を備える。前記シリーズアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインは、前記パラレルアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインよりも大きい。
本開示の一態様に係るアーク判定方法は、電流検出処理と、ローパスフィルタ処理と、抽出判定処理と、を含む。前記電流検出処理は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタ処理は、前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。抽出判定処理は、前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記抽出判定処理では、前記電流検出値の半周期毎に前記特徴量が所定の条件を満たすか否かを判定し、複数回連続して前記特徴量が前記所定の条件を満たすという判定を行った場合、前記電路に前記アークが発生したと判定する。前記電流検出値の半周期において、前記電流検出値が基準電流値から増加してピーク電流値に達する迄の位相差を第1位相差とし、前記電流検出値が前記基準電流値から増加して前記ピーク電流値を経て前記基準電流値に戻るまでの位相差を第2位相差とする。前記特徴量は、前記第2位相差に対する前記第1位相差の比率を含む。
本開示の一態様に係るアーク判定方法は、電流検出処理と、ローパスフィルタ処理と、抽出判定処理と、を含む。前記電流検出処理は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタ処理は、前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。抽出判定処理は、前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加して所定電流値に到達する迄の位相差を含む。前記所定電流値は、前記基準電流値より大きくかつピーク電流値よりも小さい電流値である。
本開示の一態様に係るアーク判定方法は、電流検出処理と、ローパスフィルタ処理と、抽出判定処理と、を含む。前記電流検出処理は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタ処理は、前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。抽出判定処理は、前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加してピーク電流値に到達する迄の位相差を含む。
本開示の一態様に係るアーク判定方法は、電流検出処理と、ローパスフィルタ処理と、抽出判定処理と、増幅処理と、を含む。前記電流検出処理は、交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する。前記ローパスフィルタ処理は、ローパスフィルタを用いて、前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。抽出判定処理は、処理部を用いて、前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する。前記増幅処理は、前記ローパスフィルタの前段又は後段に設けられた増幅器を用いて、前記ローパスフィルタの処理前又は処理後の前記電流検出値を増幅する。パラレルアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、シリーズアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、を含む。前記シリーズアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインは、前記パラレルアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインよりも大きい。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態に係るアーク判定装置1は、交流電源2と負荷3との間の電路4において、アーク5が発生したか否かを判定する装置である。電路4には、複数(図1の例では2つ)の負荷3が接続されている。
(2-1)遮断器
図1に示すように、遮断器10は、電路4に設置されている。
図2に示すように、アーク判定装置1は、電流検出部15と、増幅器16と、ローパスフィルタ(LPF)17と、ADコンバータ18と、パラレルアーク処理部19とを備える。また、アーク判定装置1は、増幅器20と、ローパスフィルタ(LPF)21と、ADコンバータ22と、シリーズアーク処理部23とを備える。
上述のように、パラレルアーク処理系統S1は、電流検出部15、増幅器16、ローパスフィルタ17、ADコンバータ18、及びパラレルアーク処理部19を含む。
上述のように、シリーズアーク処理系統S2は、電流検出部15、増幅器20、ローパスフィルタ21、ADコンバータ22、及びシリーズアーク処理部23を含む(図2参照)。
増幅器16,20の増幅処理、及びローパスフィルタ17,21のフィルタ処理は、ハードウェアで実行される。すなわち、増幅器16,20及びローパスフィルタ17,21はそれぞれ、ハードウエアで構成されている。また、パラレルアーク処理部19及びシリーズアーク処理部23の各処理は、ソフトウエア処理で実行される。すなわち、パラレルアーク処理部19及びシリーズアーク処理部23は、例えば、プロセッサがソフトウエア処理を実行することで実現される。
次に図1を参照して、アーク判定装置1の動作を説明する。
以上、本実施形態に係るアーク判定装置1は、電流検出部15と、ローパスフィルタ17,21と、処理部19,23とを備える。電流検出部15は、交流電源2と負荷3の間の電路4に流れる電流を検出する。ローパスフィルタ17,21は、電流検出部15で検出された電流検出値から高周波成分を除去する。処理部19,23は、ローパスフィルタ17,21で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量(例えばピーク電流値Ip)を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、電路4にアークが発生したか否かを判定する。
上記の実施形態の変形例を説明する。以下の説明では、上記の実施形態と同じ部分の説明は同じ符号を付して省略し、上記の実施形態と異なる部分のみを説明する場合がある。また、以下で説明する変形例は、組み合わせて実施してもよい。
上記の実施形態では、パラレルアーク処理部19は、特徴量としてピーク電流値を抽出するが、特徴量は、ピーク電流値に限定されない。例えば、特徴量は、所定電流位相差、ピーク電流位相差、又はピーク電流位相比であってもよい。以下、これらの特徴量について詳しく説明する。
パラレルアーク処理部19で抽出される特徴量は、図6に示すように、所定電流位相差Δω1であってもよい。所定電流位相差Δω1とは、電流検出部15の電流検出値(すなわち電路4に流れる電流)の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加して所定電流値Isに到達する迄の位相差である。所定電流値Isは、基準電流値Irより大きくかつピーク電流値Ipよりも小さい電流値である。図6の例では、所定電流値Isは、電流検出値の半波の左半分(立ち上がり部分)に在る点での値であるが、電流検出値の半波の右半分(立ち下がり部分)に在る点での値であってもよい。より詳細には、所定電流位相差Δω1は、電流検出値の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加して所定電流値Isに到達する迄の時間差Δt1を位相差に変換した値である。基準電流値Irは、電流検出値が立ち上がり始める時の電流値である。基準電流値Irは、例えば、電流検出値のゼロクロス点であるが、ゼロクロス点の近くの点であってもよい。
パラレルアーク処理部19で抽出される特徴量は、図6に示すように、ピーク電流位相差Δω2であってもよい。ピーク電流位相差Δω2とは、電流検出部15の電流検出値(すなわち電路4に流れる電流)の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加してピーク電流値Ipに到達する迄の位相差である。より詳細には、ピーク電流位相差Δω2は、電流検出値の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加してピーク電流値Ipに到達する迄の時間差Δt2を位相差に変換した値である。基準電流値Irは、電流検出値が立ち上がり始める時の電流値である。基準電流値Irは、例えば、電流検出値のゼロクロス点であるが、ゼロクロス点の近くの点であってもよい。
パラレルアーク処理部19で抽出される特徴量は、図7に示すように、ピーク電流位相比R1であってもよい。ピーク電流位相比R1とは、第2位相差Δω4に対する第1位相差Δω3の比(すなわちR1=Δω3/Δω4)である。第1位相差Δω3とは、電流検出部15の電流検出値(すなわち電路4を流れる電流)の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加してピーク電流値Ipに達する迄の位相差である。より詳細には、第1位相差Δω3とは、電流検出値の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加してピーク電流値Ipに達する迄の時間差Δt3を位相差に変換した値である。第2位相差Δω4は、電流検出値の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加してピーク電流値Ipを経て基準電流値Irに戻るまでの位相差である。より詳細には、第2位相差Δω4は、電流検出値の半周期において、電流検出値が基準電流値Irから増加してピーク電流値Ipを経て基準電流値Irに戻るまでの時間差Δt4を位相差に変換した値である。図7の例では、基準電流値Irは、電流検出値のゼロクロス点の近くの点であるが、電流検出値のゼロクロス点であってもよい。
パラレルアーク処理部19の判定部19bは、特徴量として、ピーク電流値Ip、所定電流位相差Δω1、ピーク電流位相差Δω2、及びピーク電流位相比R1のうちの2つ以上を組み合わせて用いてもよい。この場合、判定部19bは、組み合わせた特徴量の各々で個別にアーク発生の有無の判定を行う。そして、判定部19bは、それらの判定結果の全てでアークが発生したと判定した場合に、最終的に、アークが発生したと判定し、それ以外の場合は、アークは発生していないと判定してもよい。
上記の実施形態では、シリーズアーク処理部23は、特徴量としてピーク電流値を抽出するが、特徴量は、ピーク電流値に限定されない。例えば、特徴量は、電流検出値の時間微分、所定電流位相差、又はピーク電流位相差であってもよい。なお、所定電流位相差及びピーク電流位相差は、変形例1で説明した所定電流位相差Δω1及びピーク電流位相差Δω2と同じであるので、ここでの説明は省略する。以下で、電流検出値の時間微分について詳しく説明する。
シリーズアーク処理部23で抽出される特徴量は、図8に示すように、電流検出部15の電流検出値(すなわち電路4を流れる電流)の時間微分dI/dtであってもよい。より詳細には、電流検出値の時間微分dI/dtは、例えば、電流検出値の半周期(半波)の両半部分(図8での左右両半部分)のうちの一方の半部分(例えば左半部分)の所定電流値(図8の例では中間電流値Iu)での接線である。なお、半波の右半部分及び左側部分はそれぞれ、半波の立ち上がり部分及び立ち下がり部分である。中間電流値Iuとは、例えば、ピーク電流値Ipの2分の1の大きさの電流値であるが、ピーク電流値Ipの2分の1の大きさに限定するものではない。
シリーズアーク処理部23の判定部23bは、特徴量として、ピーク電流値Ip、電流検出値の時間微分dI/dt、所定電流位相差Δω1及びピーク電流位相差Δω2のうちの2つ以上を組み合わせて用いてもよい。この場合、判定部23bは、組み合わせた特徴量の各々で個別にアーク発生の有無の判定を行う。そして、判定部23bは、それらの判定結果の全てでアークが発生したと判定した場合に、最終的に、アークが発生したと判定し、それ以外の場合は、アークは発生していないと判定してもよい。
図9に示すように、上記の実施形態において、負荷電流のピーク電流値Ip1は、突入電流以下の電流であり、パラレルアーク電流のピーク電流値Ip2は、突入電流以上の電流である。従って、負荷電流のピーク電流値Ip1の電流領域K1と、パラレルアーク電流のピーク電流値Ip2の電流領域K2は、例えば、突入電流の電流領域(重畳領域)K3で重なっている。
図10に示すように、上記の実施形態において、アーク判定装置1は、シリーズアーク処理系統S2を複数(図10の例では2つ)備えている。すなわち、アーク判定装置1は、増幅器20、ローパスフィルタ21、ADコンバータ22及シリーズアーク処理部23を、複数組(図10の例では2組)備えている。一方の組は、増幅器20A、ローパスフィルタ21A、ADコンバータ22A及シリーズアーク処理部23Aである。もう一方の組は、増幅器20B、ローパスフィルタ21B、ADコンバータ22B及シリーズアーク処理部23Bである。各組は、互いに並列に接続されている。
上記の実施形態のアーク判定装置1は、パラレルアーク処理系統S1とシリーズアーク処理系統S2との両方を備えるが、それら2つの処理系統S1,S2のうちの一方のみを備えてもよい。
アーク判定装置1と同様の機能は、アーク判定方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように以下の態様を取り得る。
2 交流電源
3 負荷
4 電路
4a,4b 配線
5 アーク
10 遮断器
15 電流検出部
16,20,20A,20B 増幅器
17,21,21A,21B ローパスフィルタ
18,22,22A,22B ADコンバータ
19 パラレルアーク処理部
23,23A,23B シリーズアーク処理部
51 シリーズアーク
52 パラレルアーク
101 開閉部
dt/dI 時間微分
Ip,Ip1,Ip2 ピーク電流値
Iq 所定閾値
Ir 基準電流値
Is 所定電流値
Iu 中間電流値
K1 電流領域
n1 第1閾値(閾値)
R1 ピーク電流位相比
Δω1 所定電流位相差
Δω2 ピーク電流位相差
Δω3 第1位相差
Δω4 第2位相差
Claims (20)
- 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された前記電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する処理部と、を備え、
前記特徴量は、第2位相差に対する第1位相差の比であり、
前記第1位相差は、前記電流検出部の前記電流検出値の半周期において、前記電流検出値が基準電流値から増加してピーク電流値に達する迄の位相差であり、
前記第2位相差は、前記電流検出値の半周期において、前記電流検出値が前記基準電流値から増加して前記ピーク電流値を経て前記基準電流値に戻るまでの位相差である、
アーク判定装置。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された前記電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する処理部と、を備え、
前記処理部は、前記電流検出値の半周期毎に前記特徴量が所定の条件を満たすか否かを判定し、複数回連続して前記特徴量が前記所定の条件を満たすという判定を行った場合、前記電路に前記アークが発生したと判定し、
前記電流検出値の半周期において、前記電流検出値が基準電流値から増加してピーク電流値に達する迄の位相差を第1位相差とし、前記電流検出値が前記基準電流値から増加して前記ピーク電流値を経て前記基準電流値に戻るまでの位相差を第2位相差とし、
前記特徴量は、前記第2位相差に対する前記第1位相差の比率を含む、
アーク判定装置。 - 前記電路は、一対の配線を有し、
前記処理部は、前記一対の配線の間でアークが発生したか否かを判定する、
請求項2に記載のアーク判定装置。 - 前記処理部は、前記電流検出値の半周期毎において、前記ピーク電流値が、前記負荷に流れる負荷電流のピーク電流値の電流領域よりも大きい閾値以上の場合は、前記電路にアークが発生したと判定する、
請求項2又は3に記載のアーク判定装置。 - 前記ローパスフィルタの前段又は後段に設けられ、前記ローパスフィルタの処理前又は処理後の前記電流検出値を増幅する増幅器を更に備える、
請求項2~4の何れか1項に記載のアーク判定装置。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された前記電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する処理部と、を備え、
前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加して所定電流値に到達する迄の位相差を含み、
前記所定電流値は、前記基準電流値より大きくかつピーク電流値よりも小さい電流値である、
アーク判定装置。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された前記電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する処理部と、を備え、
前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加してピーク電流値に到達する迄の位相差を含む、
アーク判定装置。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタで高周波成分が除去された前記電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する処理部と、
前記ローパスフィルタの前段又は後段に設けられ、前記ローパスフィルタの処理前又は処理後の前記電流検出値を増幅する増幅器と、を備え、
パラレルアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、シリーズアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、を備え、
前記シリーズアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインは、前記パラレルアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインよりも大きい、
アーク判定装置。 - 前記処理部は、一定時間内の前記特徴量の分布を求め、前記分布に基づいて、前記電路に前記アークが発生したか否かを判定する、
請求項8に記載のアーク判定装置。 - 前記電路は、一対の配線を有し、
前記処理部は、前記一対の配線のうちの一方の配線でアークが発生したか否かを判定する、
請求項9に記載のアーク判定装置。 - 前記特徴量は、前記高周波成分が除去された前記電流検出値の時間微分を含む、
請求項8に記載のアーク判定装置。 - 前記特徴量は、前記電流検出値の半周期のピーク電流値を含む、
請求項1~11の何れか1項に記載のアーク判定装置。 - 前記ローパスフィルタ及び前記増幅器は、ハードウエア処理を実行するように構成され、
前記処理部は、ソフトウエア処理を実行するように構成される、
請求項5に記載のアーク判定装置。 - 請求項1~13のいずれかに記載のアーク判定装置と、
前記アーク判定装置の前記処理部の判定結果に応じて、前記電路を開閉する開閉部と、を備える、
遮断器。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出処理と、
前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタ処理と、
前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する抽出判定処理と、を含み、
前記特徴量は、第2位相差に対する第1位相差の比であり、
前記第1位相差は、前記電流検出処理での電流検出値の半周期において、前記電流検出値が基準電流値から増加してピーク電流値に達する迄の位相差であり、
前記第2位相差は、前記電流検出値の半周期において、前記電流検出値が前記基準電流値から増加して前記ピーク電流値を経て前記基準電流値に戻るまでの位相差である、
アーク判定方法。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出処理と、
前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタ処理と、
前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する抽出判定処理と、を含み、
前記抽出判定処理では、前記電流検出値の半周期毎に前記特徴量が所定の条件を満たすか否かを判定し、複数回連続して前記特徴量が前記所定の条件を満たすという判定を行った場合、前記電路に前記アークが発生したと判定し、
前記電流検出値の半周期において、前記電流検出値が基準電流値から増加してピーク電流値に達する迄の位相差を第1位相差とし、前記電流検出値が前記基準電流値から増加して前記ピーク電流値を経て前記基準電流値に戻るまでの位相差を第2位相差とし、
前記特徴量は、前記第2位相差に対する前記第1位相差の比率を含む、アーク判定方法。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出処理と、
前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタ処理と、
前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する抽出判定処理と、を含み、
前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加して所定電流値に到達する迄の位相差を含み、
前記所定電流値は、前記基準電流値より大きくかつピーク電流値よりも小さい電流値である、
アーク判定方法。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出処理と、
前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタ処理と、
前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する抽出判定処理と、を含み、
前記特徴量は、前記電流検出値の半周期において、基準電流値から増加してピーク電流値に到達する迄の位相差を含む、
アーク判定方法。 - 交流電源と負荷の間の電路に流れる電流を検出する電流検出処理と、
ローパスフィルタを用いて、前記電流検出処理で検出された電流検出値から高周波成分を除去するローパスフィルタ処理と、
処理部を用いて、前記ローパスフィルタ処理で高周波成分が除去された電流検出値から半周期毎に特徴量を抽出し、抽出した前記特徴量に基づいて、前記電路にアークが発生したか否かを判定する抽出判定処理と、
前記ローパスフィルタの前段又は後段に設けられた増幅器を用いて、前記ローパスフィルタの処理前又は処理後の前記電流検出値を増幅する増幅処理と、を含み、
パラレルアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、シリーズアーク発生の有無を判定するための、前記増幅器、前記ローパスフィルタ及び前記処理部と、を含み、
前記シリーズアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインは、前記パラレルアーク発生の有無を判定するための前記増幅器のゲインよりも大きい、
アーク判定方法。 - 請求項15~19の何れか1項に記載のアーク判定方法を1以上のプロセッサに実行させるためのプログラム。
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