JP2005117750A - スパーク検出方法、及びそれを用いた回路遮断器 - Google Patents

スパーク検出方法、及びそれを用いた回路遮断器 Download PDF

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Abstract

【課題】正常な負荷電流と、コード断線時のスパークによる異常電流とを、コードの劣化が初期の段階で判別して、コードの焼損や周辺物への着火を未然に防ぐことができるスパーク検出方法、及びそれを用いた回路遮断器を提供する。
【解決手段】スパーク電流波形I1の半波毎に、電圧波形V1のゼロクロス点からしきい値S1または−S1を最初に通過するまでの時間を通過位相A(n)、B(n)として検出し、検出した通過位相A(n)、B(n)と、1周期後に検出した通過位相A(n+1)、B(n+1)との差の絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|が変動値K1を超えると、通過位相変動があったと判断して、所定時間T1間で積算した通過位相変動の回数が回数Z1を超えた場合に、スパークの発生を検出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流負荷回路におけるコードの断線によるスパークを素早く検出し、特に延長コード、器具付きコード、及びコンセントプラグを含む住宅電路の保護に用いるスパーク検出方法、及びそれを用いた回路遮断器に関するものである。
電源コードをねじったり、折り曲げたり、重いものの下に置いたりすることが繰り返し行われると、コードの芯線に損傷を与え、最終的には断線に至る場合がある。この状態で、この電源コードに接続した負荷機器が使用されると、断線箇所の芯線同士が接触していれば負荷電流は流れるが、接触箇所では接触抵抗によって発熱し、被覆を熱劣化させてしまう。また、負荷機器がオン状態で断線箇所の芯線が接触状態から開離するとき、スパークを生じる。このスパークが繰り返し起こると、スパークによるエネルギーでコードの被覆が徐々に熱劣化し、最終的には激しい炎を伴うアーク放電となり、短絡に至る。
断線はコード被覆の内部で発生するため、ユーザからするとコードの異常に気付きにくく、殆どの場合、負荷機器に通電するときに負荷機器を始動できないことによってはじめて気が付く。そして、断線箇所の芯線同士が接触すれば再び通電できることから、コードの取り換えを行うことなしに、そのまま引き続き使用されるケースがあり、劣化が進行すれば発火の可能性があり、非常に危険である。
従来、このような断線に対しては、電流の大きさが負荷によって制限されるためスパークが発生していても定格電流以下となり、過電流検出機能、短絡検出機能を内蔵する回路遮断器では検出できなかった。また、断線によって被覆の絶縁劣化が進行し、短絡に至った場合には、大きな電流が流れるので、従来の短絡検出機能によって検出、電流遮断できるが、コードの焼損、周辺物への着火を防止することはできなかった。
そこで従来例1として、コードの絶縁劣化によるアーク電流、プラグの絶縁劣化によるトラッキング電流の検出方法が提案されている。まず、コードの絶縁劣化によるアーク電流は図12に示す波形となり、このアーク電流の検出方法として、連続する周期の負荷電流のピーク値の変動をパターン化して、負荷電流とアーク電流とを判別する方法がある。(例えば、特許文献1参照)
さらには従来例2として、プラグのトラッキング現象で発生するプラグトラッキング電流の検出方法が提案されている。まず、プラグトラッキング電流は図13に示す波形となり、このプラグトラッキング電流の検出方法として、電流のピーク点における位相の変動を検出して、変動が大きい場合にプラグトラッキング電流を検出する方法がある。
特開2002−300717号公報(段落番号[0036]〜[0068]、図1〜図5)
しかし、断線によるスパーク電流のピーク値の変動はアーク電流と比較して小さいため、上記従来例1では、コードの断線によるスパークを検出できない。また、断線によるスパーク電流は、立ち上がり位相が90度より前にあることが多く、電流ピーク点の位相変動は小さいため、上記従来例2では、コードの断線によるスパークを検出できる確率は低い。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、正常な負荷電流と、コード断線時のスパークによる異常電流とを、コードの劣化が初期の段階で判別して、コードの焼損や周辺物への着火を未然に防ぐことができるスパーク検出方法、及びそれを用いた回路遮断器を提供することにある。
請求項1の発明は、交流電源からコードを介して交流負荷回路に供給される交流電流が半波毎に所定の電流値を最初に通過する通過位相を検出し、検出した通過位相と所定周期後に検出した通過位相との差の絶対値を算出して、前記絶対値が所定時間内に所定値を超えた回数を積算し、前記積算回数が所定回数を超えたときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とし、正常な負荷電流と、コード断線時のスパークによる異常電流とを、コードの劣化が初期の段階で簡単なアルゴリズムを用いて判別して、コードの焼損や周辺物への着火を未然に防ぐことができる。
請求項2の発明は、交流電源からコードを介して交流負荷回路に供給される交流電流が半波毎に急激に流れ始める立ち上がり位相を検出し、検出した立ち上がり位相と所定周期後に検出した立ち上がり位相との差の絶対値を算出して、前記絶対値が所定時間内に所定値を超えた回数を積算し、前記積算回数が所定回数を超えたときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とし、正常な負荷電流と、コード断線時のスパークによる異常電流とを、コードの劣化が初期の段階で簡単なアルゴリズムを用いて判別して、コードの焼損や周辺物への着火を未然に防ぐことができる。さらには、正常な負荷電流と断線によるスパーク電流との複合電流波形に対しても上記同様の効果を奏する。
請求項3の発明は、交流電源からコードを介して交流負荷回路に供給されて半波毎に急激に上昇する交流電流の上昇後の電流値と上昇前の電流値との差の絶対値である立ち上がり電流を検出し、検出した前記立ち上がり電流と所定周期後に検出した前記立ち上がり電流との差の絶対値を算出して、検出した前記立ち上がり電流と所定周期後に検出した前記立ち上がり電流との差の絶対値が所定時間内に所定値を超えた回数を積算し、前記積算回数が所定回数を超えたときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とし、正常な負荷電流と、コード断線時のスパークによる異常電流とを、コードの劣化が初期の段階で簡単なアルゴリズムを用いて判別して、コードの焼損や周辺物への着火を未然に防ぐことができる。さらには、正常な負荷電流と断線によるスパーク電流との複合電流波形に対しても上記同様の効果を奏する。
請求項4の発明は、請求項3において、前記立ち上がり電流が所定のしきい値を超えるとき、前記所定時間と前記所定回数とのうち少なくとも一方を変更して検出感度を上げることを特徴とし、芯線間の短絡電流等の大電流をより早く検出することができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、正常な交流電流が流れている定常状態から、電流値が定常状態時の値に対して所定の割合の範囲内に下がった場合、検出感度を上げるために、前記所定値、前記所定時間、前記所定回数のうち少なくとも1つを変更することを特徴とし、スパーク電流の検出感度を上げて、異常をより早く検出できる。
請求項6の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記積算回数が所定回数を超え、且つ交流電流が断続的にオン・オフを繰り返す間欠電流であるときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とし、正常な負荷電流に対する耐誤動作性を向上させることができる。
請求項7の発明は、請求項6において、交流電流の半波毎の電流ピーク値を検出し、検出した半波の電流ピーク値の絶対値と所定周期後に検出した半波の電流ピーク値の絶対値とのうちいずれか一方が所定のしきい値を超え、且つ他方が所定のしきい値以下となる回数を積算し、前記積算回数が所定時間内に所定回数を超えたときに間欠電流を検出することを特徴とし、間欠電流を簡単なアルゴリズムで検出できる。
請求項8の発明は、請求項1または2において、連続した半波において、検出した前記位相と所定周期後に検出した前記位相との差の絶対値が連続して減少する、または連続して増加する場合は、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わないことを特徴とし、負荷電流が急激に立ち上がる位相制御機器のような負荷機器を接続した場合の耐誤動作性を向上させることができる。
請求項9の発明は、請求項3において、連続した半波において、検出した前記立ち上がり電流と所定周期後に検出した前記立ち上がり電流との差の絶対値が連続して減少する、または連続して増加する場合は、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わないことを特徴とし、負荷電流が急激に立ち上がる位相制御機器のような負荷機器を接続した場合の耐誤動作性を向上させることができる。
請求項10の発明は、請求項1または2において、検出した前記位相が所定の範囲外の場合、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わないことを特徴とし、正常な負荷電流に対する耐誤動作性を向上させることができる。
請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれかにおいて、検出した交流電流は、交流電源の周波数に応じたサンプリング周期でA/D変換されることを特徴とし、しきい値等の設定に用いるメモリ容量の低減化、設定ステップの省略を図ることができる。
請求項12の発明は、1次側に交流電源を接続し、2次側に負荷を接続して、1次側から2次側への電路を接続・遮断する接点と、異常電流を検出して前記接点を遮断したことを報知する報知手段と、電源を前記接点の1次側から供給されて、請求項1乃至11いずれかのスパーク検出方法を用いることでコードの断線によるスパークの発生を検出する手段とを備えることを特徴とし、断線によるスパークのために電路を遮断したことを報知することができ、ユーザは的確な対応をとることができる。
以上説明したように、本発明では、正常な負荷電流と、コード断線時のスパークによる異常電流とを、コードの劣化が初期の段階で簡単なアルゴリズムを用いて判別して、コードの焼損や周辺物への着火を未然に防ぐことができるという効果がある。
(実施形態1)
図2は本願発明の回路遮断器の回路構成例を示しており、交流電源から交流負荷回路に供給される交流の負荷電流を検出する電流検出回路1aと、交流電源の電圧を検出する電圧検出回路1bと、電源回路2と、マイコン3と、引き外し回路4と、交流電源と交流負荷回路との間に接続される接点5と、接点5の交流電源側に接続されるバイメタル6と、増幅回路7と、LED8とから構成される。
電流検出回路1aは、変流器(CT)、またはシャント抵抗(例えば1mΩ)等を用いて負荷電流を検出し、増幅回路はオペアンプ等を用いて構成される。マイコン3はA/D変換手段、電流波形演算手段、スパーク発生の判定手段を構成しており、電流検出回路1aからの検出信号を増幅回路7で増幅した後、所定のサンプリング周波数(例えば300μsec)でA/D変換して取り込み、演算を行う。なお、コードの断線によるスパークの場合、電流値は接続されている負荷によって制限されるため、電流検出範囲は一般の回路遮断器の定格電流である20A程度まで検出できればよい。
また、電圧検出回路1bは、交流電源の電圧を例えば抵抗によって分圧して電圧値を下げた後、マイコン3でA/D変換して取り込む。この電圧波形は、取り込んだ電流の位相を正確に検出するために必要であり、抵抗分圧で値を下げた電圧をゼロクロスコンパレータでデジタルパルスに変換してから、マイコン3のI/Oポートから取り込んでもよい。
接点5は、その1次側に交流電源を接続し、2次側には負荷を接続して、1次側から2次側への電路を接続・遮断しており、電源回路2は接点5の1次側を入力としてマイコン3に電源を供給している。
次に、本実施形態のスパーク検出動作について説明する。図3は、屈曲によって断線したコードを交流負荷に接続し、断線によるスパークを発生させたときの負荷電流波形であり、図4は図3の四角枠M内の拡大図である。断線によるスパーク電流波形の特徴は、電流が急激に流れ始める「電流の立ち上がり」を有することである。これは、断線している箇所の芯線間の距離が非常に短いので、電源電圧が位相0度から90度にかけて大きくなると、芯線間の耐電圧を超えて絶縁破壊が起こり、アーク放電によって導通するため、図4に示すように立ち上がりの鋭い波形となる。断線箇所の芯線間がアークによって一旦つながると、芯線間の電圧が下がるまで電流が流れる。この断線によるスパーク電流は、立ち上がり部分Yにおける位相Φが半波毎に異なり、その位相Φは不規則であり、変動が大きいことが特徴である。
そこで本実施形態ではマイコン3が所定のプログラムによる簡単なアルゴリズムを用いて電流波形を解析・演算しており、図1に示すような負荷電流が流れた場合、300μsec毎に検出したデジタル値として取り込んだスパーク電流波形I1の半波毎に、電圧波形V1のゼロクロス点からしきい値S1(=3A)または−S1(=−3A)を最初に通過するまでの時間を通過位相(正極性では通過位相A(n)、(n=1,2,3,4,5,...)、負極性では通過位相B(n)、(n=1,2,3,4,5,...))として検出している。そして、検出した通過位相A(n)、B(n)と、1周期後に検出した通過位相A(n+1)、B(n+1)との差の絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|が所定の変動値K1(例えば300μsec)を超えると、通過位相変動があったと判断する。そしてマイコン3のプログラム上では変動発生フラグがたち、過去の所定時間T1(例えば100msec間)について変動発生フラグの個数を積算し、この積算回数が予め定めた所定回数Z1(例えば5回)を超えた場合に、コードの断線によるスパークの発生と判定している。
そして、マイコン3内でスパークの発生を検出した場合、引き外し回路4へ事故検出信号を出力し、引き外し回路4が接点5を開いて電路を遮断する。
さらに、断線によるスパークのために電路を遮断したことを示すため、LED8を所定の点滅パターンで点滅させる。短絡電流を検出して遮断した場合には、LED8をスパーク時とは異なる点滅パターンで点滅させることで判別は可能である。ユーザは、LED8の点滅パターンから事故の原因を確認し、取り扱い説明書に記載されたフローにしたがって的確に対処すればよい。また、LED8の点滅パターンを変えることによって、回路遮断器の状態を把握でき、例えば、回路遮断器の起動確認、内部回路故障時の状態表示、生産段階での品質評価確認等に用いることもできる。
また、過電流状態がバイメタル6によって検出されても、引き外し回路4が接点5を開いて電路を遮断する。
なお本実施形態では、同一極性の隣り合う周期の通過位相の差の絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|を所定の変動値と比較しているが、異極性の同一周期の通過位相の差の絶対値|A(n)−B(n)|を所定の変動値と比較してもよい。
(実施形態2)
本実施形態の回路遮断器の回路構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、本実施形態のスパーク検出動作について説明する。図1に示すような負荷電流が流れた場合、マイコン3では、取り込んだスパーク電流波形I1の半波毎に、電圧波形V1のゼロクロス点から電流が急激に流れ始めるまでの時間を立ち上がり位相(正極性では立ち上がり位相A(n)、(n=1,2,3,4,5,...)、負極性ではB(n)、(n=1,2,3,4,5,...))として検出している。そして、検出した立ち上がり位相A(n)、B(n)と、1周期後に検出した立ち上がり位相A(n+1)、B(n+1)との差の絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|が所定の変動値K2を超えると、立ち上がり位相変動があったと判断する。そしてマイコン3のプログラム上では変動発生フラグがたち、過去の所定時間T2について変動発生フラグの個数を積算し、この積算回数が予め定めた所定回数Z2を超えた場合に、コードの断線によるスパークの発生と判定している。
ここで図5に、抵抗負荷を接続した場合における、断線によるスパーク電流波形I1と正常な負荷電流波形I2とを示し、図6に、このスパーク電流波形I1と正常な負荷電流波形I2との複合電流波形I3(各電流値の和)を示す。このような電流波形I3に対して、実施形態1の検出動作では、負荷電流が所定のしきい値S1(例えば3A),−S1(例えば−3A)を通過する通過位相を検出すると、正常な負荷電流I2の通過位相A´(n)を検出してしまい、スパーク電流I1の通過位相を検出できないことがある。対して、本実施形態の上記検出動作では、このような複合電流波形I3であってもスパーク電流I1の立ち上がり位相A(n)を検出することができる。
なお本実施形態では、同一極性の隣り合う周期の立ち上がり位相の差の絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|を所定の変動値と比較しているが、異極性の同一周期の立ち上がり位相の差の絶対値|A(n)−B(n)|を所定の変動値と比較してもよい。
(実施形態3)
本実施形態の回路遮断器の回路構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、本実施形態のスパーク検出動作について説明する。図7に示すような負荷電流が流れた場合、マイコン3では、取り込んだスパーク電流波形I1の半波毎に、電流が急激に上昇する箇所の上昇後の電流値I1aと上昇前の電流値I1bとの差の絶対値である立ち上がり電流|I1a−I1b|(正極性では立ち上がり電流C(n)、(n=1,2,3,4,5,...)、負極性ではD(n)、(n=1,2,3,4,5,...))を検出している。そして、検出した立ち上がり電流C(n)、D(n)と、1周期後に検出した立ち上がり電流C(n+1)、D(n+1)との差の絶対値|C(n+1)−C(n)|、|D(n+1)−D(n)|が所定の変動値K3(例えば5A)を超えると、立ち上がり電流差変動があったと判断する。そしてマイコン3のプログラム上では変動発生フラグがたち、過去の所定時間T3について変動発生フラグの個数を積算し、この積算回数が予め定めた所定回数Z3を超えた場合に、コードの断線によるスパークの発生と判定している。
上記本実施形態の検出動作では、負荷電流の立ち上がりの電流量を検出しており、スパーク電流波形I1を所定のサンプリング周期でA/D変換して得られるデジタル値から求める場合、簡単なアルゴリズムで検出可能である。図8にスパーク電流波形I1と、その波形I1を所定のサンプリング周期(例えば500μsec)でA/D変換した時のサンプリング点Xを示す。このスパーク電流波形I1の立ち上がり電流を求める場合、サンプリング点X(n)と次のサンプリング点X(n+1)との差を算出し、その差が所定の電流値(例えば5A)以上の場合にはその部分を電流立ち上がり発生箇所とすれば、上昇後の電流値I1aと上昇前の電流値I1bとの差の絶対値である立ち上がり電流C(n)の検出は容易にできる。負極性の場合も、サンプリング点X(m)と次のサンプリング点X(m+1)との差を算出することで、上昇後の電流値I1aと上昇前の電流値I1bとの差の絶対値である立ち上がり電流D(m)の検出は容易にできる。
また、立ち上がり電流C(n)が所定の電流値(例えば30A)を超える場合、所定時間T3、所定回数Z3を変更して、検出のしきいレベルを下げれば、芯線間の短絡電流等の大電流をより早く検出して電路を遮断することができ、接触短絡を検出するソフトを別途構築することなく、プログラム容量を節約できる。
さらに実施形態2と同様、図6に示すように、スパーク電流波形I1と正常な負荷電流波形I2との複合電流波形I3であってもその立ち上がり電流C(n)を検出することができる。
なお本実施形態では、同一極性の隣り合う周期の立ち上がり電流の差の絶対値|C(n+1)−C(n)|、|D(n+1)−D(n)|を所定の変動値と比較しているが、異極性の同一周期の立ち上がり位相の差の絶対値|C(n)−D(n)|を所定の変動値と比較してもよい。
(実施形態4)
本実施形態の回路遮断器の回路構成及び基本動作は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、本実施形態のスパーク検出動作について説明する。ここで交流電源の周波数は、回路遮断器が取り付けられる地域によって50Hzまたは60Hzの2種類があり、電源周波数が異なるということは、すなわち周期(50Hz時は20.0msec、60Hz時は16.6msec)が異なることである。各電源周波数における負荷電流波形、及び断線によるスパーク電流波形は、周期(時間)に対して互いに相似形となる。
実施形態1のスパークの検出方法では、位相(時間)の変動を検出しており、絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|と比較する変動値K1は、電源周波数が変わると変更する必要がある。例えば、電源周波数が60Hz時に変動値K1=300μsecとすると、この値は50Hzと60Hzとの両方に対応できる値ではなく、電源周波数が50Hz時には周期(時間)に比例して、変動値K1=360μsec(=300×20.0/16.6)となる。これは電源周波数が変わることによる変動値設定の一例であるが、この他にも電源周波数が変わることによって変更すべきしきい値を有する場合があり、マイコン3のプログラム上、各しきい値について各電源周波数に対応した変数を設定しなければならず、メモリの消費が大きかった。
そこで本実施形態では、回路遮断器に電源が通電されると、マイコン3内部で電源周波数(50Hzまたは60Hz)の判定を行い、電源周波数が50Hzかあるいは60Hzかに応じて、マイコン3で行う負荷電流のA/D変換のサンプリング周期のみを変更し、変動値K1等の各しきい値は変更しない。したがって、変動値K1等のしきい値の設定に用いるメモリ容量、ステップ数の低減化を図ることができる。サンプリング周期を、電源周波数が50Hz時は0.5msec、60Hz時は0.415msecとすれば、1周期で取得するサンプリングデータは40個となり、電源周波数が50Hz時及び60Hz時の各電流波形は、時間軸に対して互いに相似形であることから、両電源周波数において同等の位相変動を検出することができる。
そして、電源周波数を判定してサンプリング周期を設定した後、実施形態1と同様にマイコン3内で所定のプログラムによって電流波形を解析し、断線によるスパークの発生を判別する。
なお、本実施形態の電源周波数に応じたしきい値設定は、実施形態2,3に適用しても同様の効果を奏する。
(実施形態5)
本実施形態の回路遮断器の回路構成及び基本動作は実施形態1〜3いずれかと同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、本実施形態のスパーク検出動作について説明する。図9に示すように正常な負荷電流が流れている電流定常状態(領域F)から、断線によるスパーク電流によるアーク発生状態(領域G)に移ると、アーク電圧相当分の電源電圧が減少するので、電流は低下する。
そこで、電流の平均値、または実効値、またはピーク値が、電流定常状態から所定の割合の範囲内(例えば10%〜20%)に下がった場合、実施形態1,2,3においては変動値K1,K2,K3、所定時間T1,T2,T3、所定回数Z1,Z2,Z3を変更して、スパーク電流の検出感度を上げている。
(実施形態6)
本実施形態の回路遮断器の回路構成及び基本動作は実施形態1〜3いずれかと同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。断線によるスパーク発生時には、断線箇所の芯線同士の接触が不完全、不安定であることから、接触状態と開離状態とが不連続的に発生し、断続的に流れたり、流れなかったりする間欠電流が発生することが多いという特徴を有する。そこで、本実施形態は、実施形態1〜3いずれかのスパーク検出動作に加えて、且つ負荷電流が断続的にオン・オフを繰り返す間欠電流であるときにコードの断線によるスパークの発生を検出するもので、正常な負荷電流では間欠電流を伴わないので、正常な負荷電流に対する誤検出、誤動作の防止を図って、耐誤動作性を向上させることができる。
以下、間欠電流の検出動作について図10を用いて説明する。マイコン3は、負荷電流の半波毎の電流ピーク値を検出し、検出した半波の電流ピーク値Ip(n)の絶対値と1周期後に検出した半波の電流ピーク値Ip(n+1)の絶対値とのうちいずれか一方が所定のしきい値S2を超え、且つ他方が所定のしきい値S2以下となる回数を積算し、この積算回数が所定時間T4内に所定回数を超えたときに間欠電流の発生を検出する。図10では、電流ピーク値Ip(n)と電流ピーク値Ip(n+1)との間の軌跡がしきい値S2を横切る箇所に+1を付している。
(実施形態7)
本実施形態の回路遮断器の回路構成及び基本動作は実施形態1〜3いずれかと同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
まず、実施形態1において、マイコン3は、スパーク電流波形I1の連続した半波で各々検出した通過位相A(n)、B(n)と、1周期後に検出した通過位相A(n+1)、B(n+1)との差の絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|が連続して減少する、または連続して増加する場合は、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わない。
実施形態2においても、マイコン3は、スパーク電流波形I1の連続した半波で各々検出した立ち上がり位相A(n)、B(n)と、1周期後に検出した立ち上がり位相A(n+1)、B(n+1)との差の絶対値|A(n+1)−A(n)|、|B(n+1)−B(n)|が連続して減少する、または連続して増加する場合は、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わない。
さらに実施形態3においても、マイコン3は、スパーク電流波形I1の連続した半波で各々検出した立ち上がり電流C(n)、D(n)と、1周期後に検出した立ち上がり電流C(n+1)、D(n+1)との差の絶対値|C(n+1)−C(n)|、|D(n+1)−D(n)|が連続して減少する、または連続して増加する場合は、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わない。
これは、調光照明に用いる位相制御機器を負荷としたとき、照度調整ダイアルを急激に操作すると電流立ち上がり時の位相変動、電流変動が大きいため、スパーク発生を誤検出してしまう恐れがあるが、照度調整時の通過位相変動(実施形態1)、立ち上がり位相変動(実施形態2)、立ち上がり電流変動(実施形態3)は規則的に変動するのに対して、スパーク電流では不規則に変動することに着目して、負荷電流が急激に立ち上がる位相制御機器のような負荷機器を接続した場合の誤検出を防止して、耐誤動作性を向上させたものである。図11は位相制御機器を負荷としたときの負荷電流波形である。
(実施形態8)
本実施形態の回路遮断器の回路構成及び基本動作は実施形態1または2と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態では、実施形態1の通過位相A(n)、または実施形態2の立ち上がり位相A(n)が所定の範囲外(A(n)<2msec、A(n)>6msec)の場合、実施形態1または2のスパーク検出動作でスパークの発生を検出したとしても、この検出をキャンセルする。
これは、断線によるスパーク電流が立ち上がる位相は、正極の場合30〜150°、負極の場合210〜330°の範囲内に収まる傾向があり、この範囲外の位相で立ち上がった場合は正常な負荷電流によるものであるとみなすことで、誤検出を防止したものである。
本発明の実施形態1,2のスパーク検出方法を示す図である。 同上の回路遮断器の構成を示す図である。 コード断線によるスパーク電流波形を示す図である。 図3の一部拡大図である。 正常な負荷電流波形と、スパーク電流波形とを示す図である。 正常な負荷電流波形とスパーク電流波形との複合電流波形を示す図である。 本発明の実施形態3のスパーク検出方法を示す図である。 スパーク電流波形のサンプリングを示す図である。 本発明の実施形態5の負荷電流波形を示す図である。 本発明の実施形態6の間欠電流検出方法を示す図である 本発明の実施形態7の位相制御機器を負荷としたときの負荷電流波形を示す図である。 従来例のコードの絶縁劣化によるアーク電流波形を示す図である。 従来例のプラグトラッキング電流波形を示す図である。
符号の説明
A(1),A(2)、... 正極性の通過位相
B(1),B(2)、... 負極性の通過位相
T1 所定時間
S1 しきい値
I1 電流波形
V1 電圧波形

Claims (12)

  1. 交流電源からコードを介して交流負荷回路に供給される交流電流が半波毎に所定の電流値を最初に通過する通過位相を検出し、検出した通過位相と所定周期後に検出した通過位相との差の絶対値を算出して、前記絶対値が所定時間内に所定値を超えた回数を積算し、前記積算回数が所定回数を超えたときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とするスパーク検出方法。
  2. 交流電源からコードを介して交流負荷回路に供給される交流電流が半波毎に急激に流れ始める立ち上がり位相を検出し、検出した立ち上がり位相と所定周期後に検出した立ち上がり位相との差の絶対値を算出して、前記絶対値が所定時間内に所定値を超えた回数を積算し、前記積算回数が所定回数を超えたときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とするスパーク検出方法。
  3. 交流電源からコードを介して交流負荷回路に供給されて半波毎に急激に上昇する交流電流の上昇後の電流値と上昇前の電流値との差の絶対値である立ち上がり電流を検出し、検出した前記立ち上がり電流と所定周期後に検出した前記立ち上がり電流との差の絶対値を算出して、検出した前記立ち上がり電流と所定周期後に検出した前記立ち上がり電流との差の絶対値が所定時間内に所定値を超えた回数を積算し、前記積算回数が所定回数を超えたときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とするスパーク検出方法。
  4. 前記立ち上がり電流が所定のしきい値を超えるとき、前記所定時間と前記所定回数とのうち少なくとも一方を変更して検出感度を上げることを特徴とする請求項3記載のスパーク検出方法。
  5. 正常な交流電流が流れている定常状態から、電流値が定常状態時の値に対して所定の割合の範囲内に下がった場合、検出感度を上げるために、前記所定値、前記所定時間、前記所定回数のうち少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のスパーク検出方法。
  6. 前記積算回数が所定回数を超え、且つ交流電流が断続的にオン・オフを繰り返す間欠電流であるときにコードの断線によるスパークの発生を検出することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のスパーク検出方法。
  7. 交流電流の半波毎の電流ピーク値を検出し、検出した半波の電流ピーク値の絶対値と所定周期後に検出した半波の電流ピーク値の絶対値とのうちいずれか一方が所定のしきい値を超え、且つ他方が所定のしきい値以下となる回数を積算し、前記積算回数が所定時間内に所定回数を超えたときに間欠電流を検出することを特徴とする請求項6記載のスパーク検出方法。
  8. 連続した半波において、検出した前記位相と所定周期後に検出した前記位相との差の絶対値が連続して減少する、または連続して増加する場合は、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わないことを特徴とする請求項1または2記載のスパーク検出方法。
  9. 連続した半波において、検出した前記立ち上がり電流と所定周期後に検出した前記立ち上がり電流との差の絶対値が連続して減少する、または連続して増加する場合は、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わないことを特徴とする請求項3記載のスパーク検出方法。
  10. 検出した前記位相が所定の範囲外の場合、コードの断線によるスパーク発生の検出を行わないことを特徴とする請求項1または2記載のスパーク検出方法。
  11. 検出した交流電流は、交流電源の周波数に応じたサンプリング周期でA/D変換されることを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載のスパーク検出方法。
  12. 1次側に交流電源を接続し、2次側に負荷を接続して、1次側から2次側への電路を接続・遮断する接点と、異常電流を検出して前記接点を遮断したことを報知する報知手段と、電源を前記接点の1次側から供給されて、請求項1乃至11いずれかのスパーク検出方法を用いることでコードの断線によるスパークの発生を検出する手段とを備えることを特徴とする回路遮断器。
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