JP2000217246A - 励磁突入電流判別装置 - Google Patents

励磁突入電流判別装置

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JP2000217246A
JP2000217246A JP11016131A JP1613199A JP2000217246A JP 2000217246 A JP2000217246 A JP 2000217246A JP 11016131 A JP11016131 A JP 11016131A JP 1613199 A JP1613199 A JP 1613199A JP 2000217246 A JP2000217246 A JP 2000217246A
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Miyuki Nakabayashi
見幸 仲林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の励磁突入電流判別装置では、事故発生
などのタイミングから差動電流の基本波成分の1周期分
以上の時間が経過しないと適当な励磁突入電流検出信号
を出力することができないなどの課題があった。 【解決手段】 変圧器一次側の検出電流値の大きさα1
が所定の値以上である時の積分検出電圧値の大きさが所
定値β1よりも大きいか否かに基づいて励磁突入電流の
判定を行い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出信
号を出力するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統を短絡
事故などから保護する保護リレー装置などにおいて用い
られ、当該保護リレー装置などが励磁突入電流に基づい
て誤って動作することを防止する励磁突入電流判別装置
に係り、詳しくは、従来のものよりも格段に早く励磁突
入電流を適確に判定することができる新規な励磁突入電
流判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統においては一般的に、変圧器と
ともにこの変圧器を保護するために保護リレー装置が用
いられている。例えば、変圧器の内部において短絡など
の事故が発生すると、これに応じて変圧器には多量の電
流が流れたりしてしまう。そして、上記保護リレー装置
はその多量の電流が流れる状態にあることを判定して遮
断信号を出力するものであり、この遮断信号に基づいて
系統遮断制御を行うことにより、このような短絡事故な
どの際に変圧器を保護することができる。
【0003】しかしながら、電力系統に設けられた変圧
器において、多量の電流が流れてしまうような状況は上
述したような変圧器内部の短絡事故などの異常発生時の
みに限られるものではない。例えば、変圧器の鉄心内の
磁束が飽和した場合に流れる励磁突入電流も多量の電流
を流す。したがって、このような励磁突入電流が流れる
ような場合には上記遮断信号が出力されないように保護
リレー装置を構成する必要がある。
【0004】図14は「保護継電工学」(電気学会編、
オーム社、1980年発行)に記載された従来の励磁突
入電流判別装置を備えたリレー装置およびその周辺部の
構成を示す概略構成図である。図において、18,1
9,20はそれぞれ変圧器の一次側コイル、21,2
2,23はそれぞれ変圧器1次側、2次側、3次側の各
電流を検出する電流検出装置、24は変圧器1次側、2
次側、3次側の差動電流を検出する電流検出装置、25
は変圧器1次側、2次側、3次側に流れる電流の絶対値
の和と差動電流の比率に基づいて短絡などの事故を判定
し、これに基づいて基本遮断信号を出力する主保護リレ
ー、26は差動電流に含まれる基本波成分を透過する基
本波フィルタ、27は差動電流に含まれる高調波成分を
透過する高調波フィルタ、28は差動電流の基本波成分
に対する高調波成分の割合に基づいて内部事故か励磁突
入電流かを判定し、内部事故判定時には事故検出信号を
出力する高調波要素検出装置、29は基本遮断信号およ
び事故検出信号が入力され、事故検出信号が入力された
状態で基本遮断信号が入力された場合に遮断信号を出力
する論理積回路である。
【0005】次に動作について説明する。短絡事故など
が発生すると変圧器に多量の電流が流れ、単層電流に含
まれる差動電流の比率が一定の割合以上となると、主保
護リレー25から基本遮断信号が出力される。他方、短
絡事故などの際の多量の電流においては、差動電流の基
本波成分に対する高調波成分の割合が低いので、高調波
要素検出装置28から励磁突入電流検出信号が出力され
ない。したがって、論理積回路29から遮断信号が出力
され、変圧器から二次側の電力系統を遮断し、この電力
系統を保護することができる。
【0006】変圧器に励磁突入電流が流れると、やはり
単層電流に含まれる差動電流の比率が一定の割合以上と
なるので、主保護リレー25から基本遮断信号が出力さ
れる。しかしながら、励磁突入電流においては差動電流
の基本波成分に対する高調波成分の割合が高いので、高
調波要素検出装置28から励磁突入電流検出信号が出力
される。したがって、論理積回路29から遮断信号が出
力されてしまうことはなく、当該変圧器を誤って電力系
統から切り離してしまうことはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の高調波要素検出
装置28は以上のように構成されているので、差動電流
の基本波成分の1周期分の波形が入力されないと、基本
波成分に対する第二高調波成分の割合を適切に判断した
ことにはならない。つまり、事故発生などのタイミング
から差動電流の基本波成分の1周期分以上の時間が経過
しないと、励磁突入電流検出信号が適当なものとはなら
ず、その結果、事故発生から差動電流の基本波成分の1
周期分以上の時間が経過してからでないと、遮断信号に
基づく系統保護制御を実施することができないなどの課
題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、差動電流の基本波成分の1周期分
以下の短い時間において適当に判断を行って励磁突入電
流検出信号を出力することができる励磁突入電流判別装
置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る励磁突入
電流判別装置は、変圧器一次側の検出電圧値を積分して
積分検出電圧値を出力する積分器と、上記変圧器一次側
の検出電流値および上記積分検出電圧値が入力され、当
該検出電流値の大きさが所定の値以上である積分検出電
圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、そ
の判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力する励
磁突入電流判定手段とを備えるものである。
【0010】この発明に係る励磁突入電流判別装置は、
励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の
値以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて
励磁突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさが
所定の判定値以上である場合には励磁突入電流検出信号
を出力するものである。
【0011】この発明に係る励磁突入電流判別装置は、
励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の
値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出
電圧値を積分するとともに、検出電流値の大きさが当該
極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間
の積分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧
値の積分値の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定
を行い、当該積分値の差の大きさが所定の判定値以下で
ある場合には励磁突入電流検出信号を出力するものであ
る。
【0012】この発明に係る励磁突入電流判別装置は、
励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の
値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出
電圧値と、検出電流値の大きさが当該極大値となってか
ら上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値
との差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の大きさ
に基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電
圧値同士の差の大きさが所定の判定値以下である場合に
は励磁突入電流検出信号を出力するものである。
【0013】この発明に係る励磁突入電流判別装置は、
励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の
値以上となる期間において検出電流値の差が一定値以内
である2つの積分検出電圧値同士の差を演算し、この積
分検出電圧値同士の差の平均値の大きさに基づいて励磁
突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の
平均値の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁
突入電流検出信号を出力するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による励
磁突入電流判別装置を備えたリレー装置およびその周辺
部の構成を示す概略構成図である。図において、1は変
圧器、2は一次側送電線、3は二次側送電線、4は一次
側送電線2に流れる電流を検出して検出電流値を出力す
る一次側検出器、5は二次側送電線3に流れる電流を検
出して検出電流値を出力する二次側検出器、6はこれら
検出電流値などに基づいて遮断信号を出力する保護リレ
ー装置である。
【0015】保護リレー装置6において、7は変圧器1
の一次側の流入電流と二次側の流入電流とが入力され、
これらの電流値の和が「0」とならない場合には変圧器
1内部の事故と判定し、これに基づいて基本遮断信号を
出力する主保護リレー、8は励磁突入電流が流れている
かどうかを判定し、流れている場合には励磁突入電流検
出信号を出力する励磁突入電流検出装置、9は基本遮断
信号および励磁突入電流検出信号が入力され、励磁突入
電流検出信号が入力されていない状態で基本遮断信号が
入力された場合に遮断信号を出力する論理積回路であ
る。
【0016】図2はこの発明の実施の形態1による励磁
突入電流検出装置8の構成を示すブロック図である。図
において、10は変圧器1の入力電流波形および入力電
圧波形を予め決められたサンプリング周波数毎にサンプ
リングを行い、このサンプリングによって得られる離散
値をそれぞれ検出電流値および検出電圧値として出力す
るA/D変換器、11は検出電圧値が入力され、この検
出電圧値を積分して積分検出電圧値として出力する積分
器であり、12は検出電流値および積分検出電圧値が入
力され、これらに基づいて励磁突入電流の判定を行い、
その判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力する
励磁突入電流判定手段である。
【0017】図3は変圧器1の電圧−電流特性図であ
る。図において、横軸は一次電流値、縦軸は電圧値の積
分値、13は励磁突入電流発生時の場合の特性曲線、1
4は変圧器1内部の短絡事故の場合の特性曲線である。
【0018】なお、励磁突入電流発生時の場合の特性曲
線13は、横軸を磁化力に、縦軸を磁束密度として鉄心
の磁化特性曲線に置き換えて考えることもできる。そし
て、このように特性曲線13を磁化特性曲線として考え
れば理解できるように、変圧器1の起動直前の磁束密度
は、磁化力と磁束密度とが比例する線形領域(非飽和領
域)A内のいずれかの位置(例えば同図のSの位置)に
あり、起動後には、変圧器1の磁束密度はこの特性曲線
13上を移動することになる(特性曲線13の一部の範
囲内を移動することもある)。そして、変圧器1の磁束
密度が変化して、磁化力の大きさが変化しても磁束密度
が変化しない非線形領域(飽和領域)Bにくると、大き
な電流値を有する励磁突入電流が流れる。他方、変圧器
1内部の短絡事故の場合には、特性曲線14に示すよう
に、変圧器1起動直後に電流が急激に増加し、電流の1
周期の間に1つの楕円軌道を描く。
【0019】また、同図においてPは飽和磁束密度であ
り、これよりも大きい飽和領域Bは、磁束が鉄心の外部
に漏れ出した状態であり、この特性は変圧器1に鉄心が
入っていない場合のリアクタンスである空心リアクタン
スで与えられる。
【0020】そして、この実施の形態1の励磁突入電流
判定手段12は、検出電流値の大きさが所定の値α1以
上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁
突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさが所定
の判定値β1以上である場合には励磁突入電流検出信号
を出力するように構成する。
【0021】次に動作について説明する。変圧器1内部
などにおいて短絡事故などが発生して変圧器1の一次側
の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」
とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保
護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。
また、励磁突入電流判定手段12は、検出電流値の大き
さが所定の値α1以上となった時の積分検出電圧値の大
きさが所定の判定値β1よりも小さいので、励磁突入電
流検出信号を出力しない。したがって、論理積回路9か
ら遮断信号が出力され、当該変圧器1を電力系統から切
り離し、変圧器1を保護することができる。
【0022】変圧器1に励磁突入電流が流れるような場
合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の
流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保
護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。
しかしながら、励磁突入電流判定手段12は、検出電流
値の大きさが所定の値α1以上となった時の積分検出電
圧値の大きさが所定の判定値β1よりも大きいので、励
磁突入電流検出信号を出力する。したがって、論理積回
路9から遮断信号が出力されてしまうことはなく、当該
変圧器1を電力系統から誤って切り離してしまうことは
ない。
【0023】図4は変圧器1内部において短絡事故が発
生した場合の電流波形および電圧波形の一例を示す波形
図である。図5は図4の波形の場合の変圧器1の電圧−
電流特性図である。また、図6は励磁突入電流が流れる
場合の電流波形および電圧波形の一例を示す波形図であ
る。図7は図6の波形の場合の変圧器1の電圧−電流特
性図である。そして、このような特性を示す変圧器1
は、短絡事故が発生した場合、時刻10.50msのと
きに検出電流値141A,積分検出電圧値0.32とな
り、励磁突入電流が流れる場合、時刻12.40msの
ときに検出電流値124A,積分検出電圧値8.63と
なる。したがって、このような特性を示す変圧器1で
は、例えばα1を100Aに、かつ、β1を0.32と
8.63との間に設定することにより、内部短絡事故な
どと励磁突入電流とを判別することができる。
【0024】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、変圧器1の一次側の検出電圧値を積分して積分検出
電圧値を出力する積分器11と、上記変圧器1の一次側
の検出電流値および上記積分検出電圧値が入力され、当
該検出電流値の大きさが所定の値α1以上である積分検
出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行
い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力
する励磁突入電流判定手段12とを備えるので、変圧器
投入直前から検出電流値の大きさが所定の値α1以上と
なるまでの期間の波形が入力されれば、励磁突入電流を
適切に判定して励磁突入電流検出信号を出力することが
できる。
【0025】したがって、基本周波数の半周期分の波形
が入力されれば、その半周期内において、励磁突入電流
を適切に判定して励磁突入電流検出信号を出力すること
ができる。つまり、基本周波数の1周期分以下の短い時
間において適切に判断を行って励磁突入電流検出信号を
出力することができる効果がある。
【0026】また、この実施の形態1によれば、励磁突
入電流判定手段12が、検出電流値の大きさが所定の値
α1以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づい
て励磁突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさ
が所定の判定値β1以上である場合には励磁突入電流検
出信号を出力するので、検出電流値の大きさが所定の値
α1以上となったら直ちに積分検出電圧値の瞬時値に基
づいて励磁突入電流の判定を行って励磁突入電流検出信
号を出力することができ、励磁突入電流検出信号を出力
するまでの遅延時間を更に短縮することができる効果が
ある。
【0027】実施の形態2.図8はこの発明の実施の形
態2による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック
図である。図において、15は検出電流値および積分検
出電圧値が入力され、検出電流値の大きさが所定の値以
上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧
値を積分するとともに、検出電流値の大きさが当該極大
値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積
分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧値の
積分値の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行
い、当該積分値の差の大きさが所定の判定値以下である
場合には励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流
判定手段である。
【0028】図9はこの発明の実施の形態2による励磁
突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明
図である。まず、「サンプリング周波数/(基本周波数
×4)」個の格納領域を設け、最新の積分検出電圧値お
よび検出電流値を各格納領域に順次格納しつつ、検出電
流値の大きさが極大値を通過したか否かの判断を行う。
そして、検出電流値の大きさが極大値を通過したら、検
出電流値が「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設
定値α2」の範囲内である積分検出電圧値の積分演算を
行うとともに、検出電流値が「(電流の大きさの極大
値)−所定の範囲設定値α2」の範囲外となるまでの積
分検出電圧値および検出電流値を各格納領域に順次格納
する。そして、この極大値通過後の積分検出電圧値の積
分演算を行い、上記積分値と今回の積分値との差(同図
の斜線部分の面積S)が所定の判定値β2よりも小さけ
れば、励磁突入電流を検出したと判定する。これ以外の
構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0029】次に動作について説明する。変圧器1内部
などにおいて短絡事故などが発生して変圧器の一次側の
流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」と
ならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保護
リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。ま
た、励磁突入電流判定手段15は、検出電流値の大きさ
が所定の値「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設
定値α2」以上である範囲の積分検出電圧値の積分値の
差Sの大きさが所定の判定値β2以上であるので、励磁
突入電流検出信号を出力しない。したがって、論理積回
路9から遮断信号が出力され、当該変圧器1を電力系統
から切り離し、変圧器1を保護することができる。
【0030】変圧器1に励磁突入電流が流れるような場
合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の
流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保
護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。
しかしながら、励磁突入電流判定手段15は、検出電流
値の大きさが所定の値「(電流の大きさの極大値)−所
定の範囲設定値α2」以上である範囲の積分検出電圧値
の積分値の差Sの大きさが所定の判定値β2よりも小さ
いので、励磁突入電流検出信号を出力する。したがっ
て、論理積回路9から遮断信号が出力されてしまうこと
はなく、当該変圧器1を電力系統から誤って切り離して
しまうことはない。
【0031】そして、実施の形態1の図4から図7に示
した特性を示す変圧器1は、短絡事故が発生した場合、
電流の大きさの極大値は時刻15.30msにおいて2
962.50Aとなり、このときの積分検出電圧値の積
分値の差の大きさSはα2を1000Aとすると283
4となる。また、励磁突入電流が流れる場合、電流の大
きさの極大値は時刻16.00msにおいて2482.
50Aとなり、このときの積分検出電圧値の積分値の差
の大きさSは692となる。したがって、このような特
性を示す変圧器1では、例えばα2を1000Aに、か
つ、β2を692と2834との間に設定することによ
り、内部短絡事故などと励磁突入電流とを判別すること
ができる。
【0032】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、励磁突入電流判定手段15が、検出電流値の大きさ
が所定の値(「極大値−α2」)以上となってから極大
値となるまでの期間の積分検出電圧値を積分するととも
に、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記
所定の値(「極大値−α2」)以下となるまでの期間の
積分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧値
の積分値の差の大きさSに基づいて励磁突入電流の判定
を行い、当該積分値の差の大きさSが所定の判定値β2
以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するの
で、検出電流値の大きさが所定の値(「極大値―α
2」)以上である期間全体における積分検出電圧値に基
づいて励磁突入電流の判定を行うことができる。従っ
て、実施の形態1のように積分検出電圧値の瞬時値に基
づいて判定する場合よりもノイズなどの影響を受け難く
なり、判定結果の確からしさを向上させることができる
効果がある。
【0033】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロッ
ク図である。図において、16は検出電流値の大きさが
所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積
分検出電圧値と、検出電流値の大きさが当該極大値とな
ってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出
電圧値との差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の
大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分
検出電圧値同士の差の大きさが所定の判定値以下である
場合には励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流
判定手段である。
【0034】図11はこの発明の実施の形態3による励
磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説
明図である。まず、「サンプリング周波数/(基本周波
数×4)」個の格納領域を設け、最新の積分検出電圧値
および検出電流値を各格納領域に順次格納しつつ、検出
電流値の大きさが極大値を通過したか否かの判断を行
う。そして、検出電流値の大きさが極大値を通過した
ら、検出電流値が「(電流の大きさの極大値)−所定の
範囲設定値α3」の範囲外となるまでの期間、検出電流
値が略同一である2つの積分検出電圧値の差を順次演算
する。そして、積分検出電圧値同士の差の大きさが常に
所定の判定値β3以下である場合には、励磁突入電流を
検出したと判定する。これ以外の構成は実施の形態1と
同様であり説明を省略する。
【0035】次に動作について説明する。変圧器1内部
などにおいて短絡事故などが発生して変圧器1の一次側
の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」
とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保
護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。
また、励磁突入電流判定手段16は、検出電流値の大き
さが所定の値「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲
設定値α3」以上である範囲の積分検出電圧値同士の差
の極大値が判定値β3以下とはならないので、励磁突入
電流検出信号を出力しない。したがって、論理積回路9
から遮断信号が出力され、当該変圧器1を電力系統から
切り離し、変圧器1を保護することができる。
【0036】変圧器1に励磁突入電流が流れるような場
合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の
流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保
護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。
しかしながら、励磁突入電流判定手段16は、検出電流
値の大きさが所定の値「(電流の大きさの極大値)−所
定の範囲設定値α3」以上である範囲の積分検出電圧値
同士の差の大きさが常に判定値β3以下となるので、励
磁突入電流検出信号を出力する。したがって、論理積回
路9から遮断信号が出力されてしまうことはなく、当該
変圧器1を電力系統から誤って切り離してしまうことは
ない。
【0037】そして、実施の形態1の図4から図7に示
した特性を示す変圧器1は、短絡事故が発生した場合、
電流の大きさの極大値は時刻15.30msにおいて2
962.50Aとなり、このときの積分検出電圧値同士
の差の極大値Lはα3を1000Aとすると3.92と
なる。また、励磁突入電流が流れる場合、電流の大きさ
の極大値は時刻16.00msにおいて2482.50
Aとなり、このときの積分検出電圧値同士の差の極大値
Lは0.55となる。したがって、このような特性を示
す変圧器1では、例えばα3を1000Aに、かつ、β
3を0.55と3.92との間に設定することにより、
内部短絡事故などと励磁突入電流とを判別することがで
きる。
【0038】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、励磁突入電流判定手段16が、検出電流値の大きさ
が所定の値(極大値−α3)以上となってから極大値と
なるまでの期間の積分検出電圧値と、検出電流値の大き
さが当該極大値となってから上記所定の値(極大値−α
3)以下となるまでの期間の積分検出電圧値との差を演
算し、この積分検出電圧値同士の差の大きさLに基づい
て励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士
の差の大きさLが常に所定の判定値β3以下である場合
には励磁突入電流検出信号を出力するので、実施の形態
1のように瞬時的な積分検出電圧値に基づいて判定する
場合よりもノイズなどの影響による絶対値の変動の影響
を受け難くなってその判定結果の確からしさを向上させ
つつ、しかも、実施の形態2のように積分検出電圧値の
積分値を求めるような場合よりも簡易な計算にて高速に
励磁突入電流検出信号を出力することができる効果があ
る。
【0039】実施の形態4.図12はこの発明の実施の
形態4による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロッ
ク図である。図において、17は検出電流値の大きさが
所定の値以上となる期間において検出電流値の差が一定
値以内である2つの積分検出電圧値同士の差を演算し、
この積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさに基づい
て励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士
の差の平均値の大きさが所定の判定値以下である場合に
は励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手
段である。
【0040】図13はこの発明の実施の形態4による励
磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説
明図である。まず、検出電流値の大きさをステップ値α
4ごとの区間(α4×i(i=1,2,・・・))に分
割するとともに、n個の格納領域を設け、この各区間
(α4×i)に最大の積分検出電圧値を順次格納する。
また、この格納処理とともに、検出電流値の大きさが極
大値を通過したか否かの判断を行う。そして、検出電流
値の大きさが極大値を通過したら、上記各格納領域から
積分検出電圧値を呼び出し、それに対応する各検出電流
値の区間の最大の積分検出電圧値との差Lを順次演算す
る。更に、n個の格納領域の積分検出電圧値同士の差L
を演算したら、このn個の積分検出電圧値同士の差Lの
平均値を演算し、この平均値の大きさが所定の判定値β
4以下である場合には、励磁突入電流を検出したと判定
する。これ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明
を省略する。
【0041】次に動作について説明する。変圧器1内部
などにおいて短絡事故などが発生して変圧器1の一次側
の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」
とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保
護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。
また、励磁突入電流判定手段17は、n個の積分検出電
圧値同士の差Lの平均値の大きさが判定値β4以下とは
ならないので、励磁突入電流検出信号を出力しない。し
たがって、論理積回路9から遮断信号が出力され、当該
変圧器1を電力系統から切り離し、変圧器1を保護する
ことができる。
【0042】変圧器1に励磁突入電流が流れるような場
合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の
流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保
護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。
しかしながら、励磁突入電流判定手段17は、n個の積
分検出電圧値同士の差Lの平均値の大きさが判定値β4
以下となるので、励磁突入電流検出信号を出力する。し
たがって、論理積回路9から遮断信号が出力されてしま
うことはなく、当該変圧器1を誤って電力系統から切り
離してしまうことはない。
【0043】そして、実施の形態1の図4から図7に示
した特性を示す変圧器1は、短絡事故が発生した場合、
電流の大きさの極大値は時刻15.30msにおいて2
962.50Aとなり、α4を100A、分割数nを1
0とすると区間は[2000A,2100A][210
0A,2200A]・・・[2900A,3000A]
となり、その区間での積分検出電圧値同士の差Lの平均
値は2.77となる。また、励磁突入電流が流れる場
合、電流の大きさの極大値は時刻16.00msにおい
て2482.50Aとなり、区間は[1500A,16
00A][1600A,1700A]・・・[2400
A,2500A]となり、その区間での積分検出電圧値
同士の差Lの平均値は0.42となる。したがって、こ
のような特性を示す変圧器1では、例えばnを10、α
4を1000Aに、かつ、β4を0.42と2.77と
の間に設定することにより、内部短絡事故などと励磁突
入電流とを判別することができる。
【0044】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、励磁突入電流判定手段17が、検出電流値の大きさ
が所定の値(α4×(m−n):但し、mは検出電流値
が最大となる区間のiの値)以上となる期間において同
一区間内の検出電流値となる積分検出電圧値との間で差
Lを演算し、この積分検出電圧値同士の差Lの平均値の
大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分
検出電圧値同士の差Lの平均値の大きさが所定の判定値
β4以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力す
るので、実施の形態3のように各積分検出電圧値同士の
差の大きさLの大小に基づいて判定する場合よりもノイ
ズなどの影響による絶対値の変動の影響を受け難くなっ
てその判定結果の確からしさを向上させることができる
効果がある。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、変圧
器一次側の検出電圧値を積分して積分検出電圧値を出力
する積分器と、上記変圧器一次側の検出電流値および上
記積分検出電圧値が入力され、当該検出電流値の大きさ
が所定の値以上となった時の積分検出電圧値の大きさに
基づいて励磁突入電流の判定を行い、その判定結果に応
じて励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定
手段とを備えるので、変圧器投入直前から検出電流値の
大きさが所定の値以上となるまでの期間の波形が入力さ
れれば、励磁突入電流を適当に判定して励磁突入電流検
出信号を出力することができる。
【0046】したがって、変圧器の一次側の電流を検出
電流値とした場合、多くとも基本周波数の半周期分の波
形が入力されれば、その半周期内において、励磁突入電
流を適切に判定して励磁突入電流検出信号を出力するこ
とができる。つまり、基本周波数の1周期分以下の短い
時間において適切に判断を行って励磁突入電流検出信号
を出力することができる効果がある。
【0047】この発明によれば、励磁突入電流判定手段
が、検出電流値の大きさが所定の値以上となった時の積
分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を
行い、積分検出電圧値の大きさが所定の判定値以上であ
る場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、検出
電流値の大きさが所定の値以上となったら直ちに積分検
出電圧値の瞬時値に基づいて励磁突入電流の判定を行っ
て励磁突入電流検出信号を出力することができ、励磁突
入電流検出信号を出力するまでの遅延時間を更に短縮す
ることができる効果がある。
【0048】この発明によれば、励磁突入電流判定手段
が、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極
大値となるまでの期間の積分検出電圧値を積分するとと
もに、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上
記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値を積
分し、これら2つの積分検出電圧値の積分値の差の大き
さに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分値の
差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入
電流検出信号を出力するので、検出電流値の大きさが所
定の値以上である期間全体における積分検出電圧値に基
づいて励磁突入電流の判定を行うことができる。したが
って、積分検出電圧値の瞬時値に基づいて判定する場合
よりもノイズなどの影響を受け難くなり、判定結果の確
からしさを向上させることができる効果がある。
【0049】この発明によれば、励磁突入電流判定手段
が、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極
大値となるまでの期間の積分検出電圧値と、検出電流値
の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下と
なるまでの期間の積分検出電圧値との差を演算し、この
積分検出電圧値同士の差の大きさに基づいて励磁突入電
流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の大きさ
が常に所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検
出信号を出力するので、瞬時的な積分検出電圧値に基づ
いて判定する場合よりもノイズなどの影響による絶対値
の変動の影響を受け難くなってその判定結果の確からし
さを向上させつつ、しかも、積分検出電圧値の積分値を
求めるような場合よりも簡易な計算にて高速に励磁突入
電流検出信号を出力することができる効果がある。
【0050】この発明によれば、励磁突入電流判定手段
が、検出電流値の大きさが所定の値以上となる期間にお
いて検出電流値の差が一定値以内である2つの積分検出
電圧値同士の差を演算し、この積分検出電圧値同士の差
の平均値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行
い、当該積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさが所
定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を
出力するので、各積分検出電圧値同士の差の大きさの大
小に基づいて判定する場合よりもノイズなどの影響によ
る絶対値の変動の影響を受け難くなってその判定結果の
確からしさを向上させことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による励磁突入電流
判別装置を備えたリレー装置およびその周辺部の構成を
示す概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による励磁突入電流
判別装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 変圧器の電圧−電流特性図である。
【図4】 変圧器内部において短絡事故が発生した場合
の電流波形および電圧波形の一例を示す波形図である。
【図5】 図4の波形の場合の変圧器の電圧−電流特性
図である。
【図6】 励磁突入電流が流れる場合の電流波形および
電圧波形の一例を示す波形図である。
【図7】 図6の波形の場合の変圧器の電圧−電流特性
図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による励磁突入電流
判別装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による励磁突入電流
の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態3による励磁突入電
流判別装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態3による励磁突入電
流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態4による励磁突入電
流判別装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態4による励磁突入電
流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図であ
る。
【図14】 従来の励磁突入電流判別装置を備えたリレ
ー装置およびその周辺部の構成を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 変圧器、11 積分器、12,15,16,17
励磁突入電流判定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G035 AA13 AA16 AB08 AC02 AC06 AC08 AC11 AC15 AC21 AD32 AD65 5E058 BB20 5G043 AA01 AA02 AA05 BA03 BA07 CA01 CC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器一次側の検出電圧値を積分して積
    分検出電圧値を出力する積分器と、 上記変圧器一次側の検出電流値および上記積分検出電圧
    値が入力され、当該検出電流値の大きさが所定の値以上
    である積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流
    の判定を行い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出
    信号を出力する励磁突入電流判定手段とを備える励磁突
    入電流判別装置。
  2. 【請求項2】 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の
    大きさが所定の値以上となった時の積分検出電圧値の大
    きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、積分検出電
    圧値の大きさが所定の判定値以上である場合には励磁突
    入電流検出信号を出力することを特徴とする請求項1記
    載の励磁突入電流判別装置。
  3. 【請求項3】 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の
    大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの
    期間の積分検出電圧値を積分するとともに、検出電流値
    の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下と
    なるまでの期間の積分検出電圧値を積分し、これら2つ
    の積分検出電圧値の積分値の差の大きさに基づいて励磁
    突入電流の判定を行い、当該積分値の差の大きさが所定
    の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出
    力することを特徴とする請求項1記載の励磁突入電流判
    別装置。
  4. 【請求項4】 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の
    大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの
    期間の積分検出電圧値と、検出電流値の大きさが当該極
    大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の
    積分検出電圧値との差を演算し、この積分検出電圧値同
    士の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、
    当該積分検出電圧値同士の差の大きさが所定の判定値以
    下である場合には励磁突入電流検出信号を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の励磁突入電流判別装置。
  5. 【請求項5】 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の
    大きさが所定の値以上となる期間において検出電流値の
    差が一定値以内である2つの積分検出電圧値同士の差を
    演算し、この積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさ
    に基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電
    圧値同士の差の平均値の大きさが所定の判定値以下であ
    る場合には励磁突入電流検出信号を出力することを特徴
    とする請求項1記載の励磁突入電流判別装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148018A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The 励磁突入電流現象特定方法
CN104076182A (zh) * 2013-03-29 2014-10-01 深圳市海洋王照明工程有限公司 一种灯具启动电流检测方法
CN105866511A (zh) * 2016-05-27 2016-08-17 国电南瑞科技股份有限公司 一种基于电流波形相邻采样点比值的识别拖尾电流的方法
CN107677975A (zh) * 2017-10-10 2018-02-09 广东电网有限责任公司电力科学研究院 一种变压器饱和状态下的励磁曲线的测量方法
CN111089996A (zh) * 2019-12-11 2020-05-01 国家电网有限公司 一种用于变压器励磁涌流的检测方法

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