JP3585759B2 - 励磁突入電流判別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力系統を短絡事故などから保護する保護リレー装置などにおいて用いられ、当該保護リレー装置などが励磁突入電流に基づいて誤って動作することを防止する励磁突入電流判別装置に係り、詳しくは、従来のものよりも格段に早く励磁突入電流を適確に判定することができる新規な励磁突入電流判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力系統においては一般的に、変圧器とともにこの変圧器を保護するために保護リレー装置が用いられている。例えば、変圧器の内部において短絡などの事故が発生すると、これに応じて変圧器には多量の電流が流れたりしてしまう。そして、上記保護リレー装置はその多量の電流が流れる状態にあることを判定して遮断信号を出力するものであり、この遮断信号に基づいて系統遮断制御を行うことにより、このような短絡事故などの際に変圧器を保護することができる。
【0003】
しかしながら、電力系統に設けられた変圧器において、多量の電流が流れてしまうような状況は上述したような変圧器内部の短絡事故などの異常発生時のみに限られるものではない。例えば、変圧器の鉄心内の磁束が飽和した場合に流れる励磁突入電流も多量の電流を流す。したがって、このような励磁突入電流が流れるような場合には上記遮断信号が出力されないように保護リレー装置を構成する必要がある。
【0004】
図14は「保護継電工学」(電気学会編、オーム社、1980年発行)に記載された従来の励磁突入電流判別装置を備えたリレー装置およびその周辺部の構成を示す概略構成図である。図において、18,19,20はそれぞれ変圧器の一次側コイル、21,22,23はそれぞれ変圧器1次側、2次側、3次側の各電流を検出する電流検出装置、24は変圧器1次側、2次側、3次側の差動電流を検出する電流検出装置、25は変圧器1次側、2次側、3次側に流れる電流の絶対値の和と差動電流の比率に基づいて短絡などの事故を判定し、これに基づいて基本遮断信号を出力する主保護リレー、26は差動電流に含まれる基本波成分を透過する基本波フィルタ、27は差動電流に含まれる高調波成分を透過する高調波フィルタ、28は差動電流の基本波成分に対する高調波成分の割合に基づいて内部事故か励磁突入電流かを判定し、内部事故判定時には事故検出信号を出力する高調波要素検出装置、29は基本遮断信号および事故検出信号が入力され、事故検出信号が入力された状態で基本遮断信号が入力された場合に遮断信号を出力する論理積回路である。
【0005】
次に動作について説明する。
短絡事故などが発生すると変圧器に多量の電流が流れ、単層電流に含まれる差動電流の比率が一定の割合以上となると、主保護リレー25から基本遮断信号が出力される。他方、短絡事故などの際の多量の電流においては、差動電流の基本波成分に対する高調波成分の割合が低いので、高調波要素検出装置28から励磁突入電流検出信号が出力されない。したがって、論理積回路29から遮断信号が出力され、変圧器から二次側の電力系統を遮断し、この電力系統を保護することができる。
【0006】
変圧器に励磁突入電流が流れると、やはり単層電流に含まれる差動電流の比率が一定の割合以上となるので、主保護リレー25から基本遮断信号が出力される。しかしながら、励磁突入電流においては差動電流の基本波成分に対する高調波成分の割合が高いので、高調波要素検出装置28から励磁突入電流検出信号が出力される。したがって、論理積回路29から遮断信号が出力されてしまうことはなく、当該変圧器を誤って電力系統から切り離してしまうことはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の高調波要素検出装置28は以上のように構成されているので、差動電流の基本波成分の1周期分の波形が入力されないと、基本波成分に対する第二高調波成分の割合を適切に判断したことにはならない。つまり、事故発生などのタイミングから差動電流の基本波成分の1周期分以上の時間が経過しないと、励磁突入電流検出信号が適当なものとはならず、その結果、事故発生から差動電流の基本波成分の1周期分以上の時間が経過してからでないと、遮断信号に基づく系統保護制御を実施することができないなどの課題があった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、差動電流の基本波成分の1周期分以下の短い時間において適当に判断を行って励磁突入電流検出信号を出力することができる励磁突入電流判別装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る励磁突入電流判別装置は、変圧器一次側の検出電圧値を積分して積分検出電圧値を出力する積分器と、上記変圧器一次側の検出電流値および上記積分検出電圧値が入力され、当該検出電流値の大きさが所定の値以上である積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段とを備えるものである。
【0010】
この発明に係る励磁突入電流判別装置は、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさが所定の判定値以上である場合には励磁突入電流検出信号を出力するものである。
【0011】
この発明に係る励磁突入電流判別装置は、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値を積分するとともに、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧値の積分値の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分値の差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するものである。
【0012】
この発明に係る励磁突入電流判別装置は、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値と、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値との差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するものである。
【0013】
この発明に係る励磁突入電流判別装置は、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となる期間において検出電流値の差が一定値以内である2つの積分検出電圧値同士の差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による励磁突入電流判別装置を備えたリレー装置およびその周辺部の構成を示す概略構成図である。図において、1は変圧器、2は一次側送電線、3は二次側送電線、4は一次側送電線2に流れる電流を検出して検出電流値を出力する一次側検出器、5は二次側送電線3に流れる電流を検出して検出電流値を出力する二次側検出器、6はこれら検出電流値などに基づいて遮断信号を出力する保護リレー装置である。
【0015】
保護リレー装置6において、7は変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流とが入力され、これらの電流値の和が「0」とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、これに基づいて基本遮断信号を出力する主保護リレー、8は励磁突入電流が流れているかどうかを判定し、流れている場合には励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流検出装置、9は基本遮断信号および励磁突入電流検出信号が入力され、励磁突入電流検出信号が入力されていない状態で基本遮断信号が入力された場合に遮断信号を出力する論理積回路である。
【0016】
図2はこの発明の実施の形態1による励磁突入電流検出装置8の構成を示すブロック図である。図において、10は変圧器1の入力電流波形および入力電圧波形を予め決められたサンプリング周波数毎にサンプリングを行い、このサンプリングによって得られる離散値をそれぞれ検出電流値および検出電圧値として出力するA/D変換器、11は検出電圧値が入力され、この検出電圧値を積分して積分検出電圧値として出力する積分器であり、12は検出電流値および積分検出電圧値が入力され、これらに基づいて励磁突入電流の判定を行い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段である。
【0017】
図3は変圧器1の電圧−電流特性図である。図において、横軸は一次電流値、縦軸は電圧値の積分値、13は励磁突入電流発生時の場合の特性曲線、14は変圧器1内部の短絡事故の場合の特性曲線である。
【0018】
なお、励磁突入電流発生時の場合の特性曲線13は、横軸を磁化力に、縦軸を磁束密度として鉄心の磁化特性曲線に置き換えて考えることもできる。そして、このように特性曲線13を磁化特性曲線として考えれば理解できるように、変圧器1の起動直前の磁束密度は、磁化力と磁束密度とが比例する線形領域(非飽和領域)A内のいずれかの位置(例えば同図のSの位置)にあり、起動後には、変圧器1の磁束密度はこの特性曲線13上を移動することになる(特性曲線13の一部の範囲内を移動することもある)。そして、変圧器1の磁束密度が変化して、磁化力の大きさが変化しても磁束密度が変化しない非線形領域(飽和領域)Bにくると、大きな電流値を有する励磁突入電流が流れる。他方、変圧器1内部の短絡事故の場合には、特性曲線14に示すように、変圧器1起動直後に電流が急激に増加し、電流の1周期の間に1つの楕円軌道を描く。
【0019】
また、同図においてPは飽和磁束密度であり、これよりも大きい飽和領域Bは、磁束が鉄心の外部に漏れ出した状態であり、この特性は変圧器1に鉄心が入っていない場合のリアクタンスである空心リアクタンスで与えられる。
【0020】
そして、この実施の形態1の励磁突入電流判定手段12は、検出電流値の大きさが所定の値α1以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさが所定の判定値β1以上である場合には励磁突入電流検出信号を出力するように構成する。
【0021】
次に動作について説明する。
変圧器1内部などにおいて短絡事故などが発生して変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。また、励磁突入電流判定手段12は、検出電流値の大きさが所定の値α1以上となった時の積分検出電圧値の大きさが所定の判定値β1よりも小さいので、励磁突入電流検出信号を出力しない。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力され、当該変圧器1を電力系統から切り離し、変圧器1を保護することができる。
【0022】
変圧器1に励磁突入電流が流れるような場合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。しかしながら、励磁突入電流判定手段12は、検出電流値の大きさが所定の値α1以上となった時の積分検出電圧値の大きさが所定の判定値β1よりも大きいので、励磁突入電流検出信号を出力する。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力されてしまうことはなく、当該変圧器1を電力系統から誤って切り離してしまうことはない。
【0023】
図4は変圧器1内部において短絡事故が発生した場合の電流波形および電圧波形の一例を示す波形図である。図5は図4の波形の場合の変圧器1の電圧−電流特性図である。また、図6は励磁突入電流が流れる場合の電流波形および電圧波形の一例を示す波形図である。図7は図6の波形の場合の変圧器1の電圧−電流特性図である。そして、このような特性を示す変圧器1は、短絡事故が発生した場合、時刻10.50msのときに検出電流値141A,積分検出電圧値0.32となり、励磁突入電流が流れる場合、時刻12.40msのときに検出電流値124A,積分検出電圧値8.63となる。したがって、このような特性を示す変圧器1では、例えばα1を100Aに、かつ、β1を0.32と8.63との間に設定することにより、内部短絡事故などと励磁突入電流とを判別することができる。
【0024】
以上のように、この実施の形態1によれば、変圧器1の一次側の検出電圧値を積分して積分検出電圧値を出力する積分器11と、上記変圧器1の一次側の検出電流値および上記積分検出電圧値が入力され、当該検出電流値の大きさが所定の値α1以上である積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段12とを備えるので、変圧器投入直前から検出電流値の大きさが所定の値α1以上となるまでの期間の波形が入力されれば、励磁突入電流を適切に判定して励磁突入電流検出信号を出力することができる。
【0025】
したがって、基本周波数の半周期分の波形が入力されれば、その半周期内において、励磁突入電流を適切に判定して励磁突入電流検出信号を出力することができる。つまり、基本周波数の1周期分以下の短い時間において適切に判断を行って励磁突入電流検出信号を出力することができる効果がある。
【0026】
また、この実施の形態1によれば、励磁突入電流判定手段12が、検出電流値の大きさが所定の値α1以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさが所定の判定値β1以上である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、検出電流値の大きさが所定の値α1以上となったら直ちに積分検出電圧値の瞬時値に基づいて励磁突入電流の判定を行って励磁突入電流検出信号を出力することができ、励磁突入電流検出信号を出力するまでの遅延時間を更に短縮することができる効果がある。
【0027】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック図である。図において、15は検出電流値および積分検出電圧値が入力され、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値を積分するとともに、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧値の積分値の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分値の差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段である。
【0028】
図9はこの発明の実施の形態2による励磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図である。まず、「サンプリング周波数/(基本周波数×4)」個の格納領域を設け、最新の積分検出電圧値および検出電流値を各格納領域に順次格納しつつ、検出電流値の大きさが極大値を通過したか否かの判断を行う。そして、検出電流値の大きさが極大値を通過したら、検出電流値が「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設定値α2」の範囲内である積分検出電圧値の積分演算を行うとともに、検出電流値が「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設定値α2」の範囲外となるまでの積分検出電圧値および検出電流値を各格納領域に順次格納する。そして、この極大値通過後の積分検出電圧値の積分演算を行い、上記積分値と今回の積分値との差(同図の斜線部分の面積S)が所定の判定値β2よりも小さければ、励磁突入電流を検出したと判定する。これ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0029】
次に動作について説明する。
変圧器1内部などにおいて短絡事故などが発生して変圧器の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。また、励磁突入電流判定手段15は、検出電流値の大きさが所定の値「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設定値α2」以上である範囲の積分検出電圧値の積分値の差Sの大きさが所定の判定値β2以上であるので、励磁突入電流検出信号を出力しない。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力され、当該変圧器1を電力系統から切り離し、変圧器1を保護することができる。
【0030】
変圧器1に励磁突入電流が流れるような場合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。しかしながら、励磁突入電流判定手段15は、検出電流値の大きさが所定の値「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設定値α2」以上である範囲の積分検出電圧値の積分値の差Sの大きさが所定の判定値β2よりも小さいので、励磁突入電流検出信号を出力する。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力されてしまうことはなく、当該変圧器1を電力系統から誤って切り離してしまうことはない。
【0031】
そして、実施の形態1の図4から図7に示した特性を示す変圧器1は、短絡事故が発生した場合、電流の大きさの極大値は時刻15.30msにおいて2962.50Aとなり、このときの積分検出電圧値の積分値の差の大きさSはα2を1000Aとすると2834となる。また、励磁突入電流が流れる場合、電流の大きさの極大値は時刻16.00msにおいて2482.50Aとなり、このときの積分検出電圧値の積分値の差の大きさSは692となる。したがって、このような特性を示す変圧器1では、例えばα2を1000Aに、かつ、β2を692と2834との間に設定することにより、内部短絡事故などと励磁突入電流とを判別することができる。
【0032】
以上のように、この実施の形態2によれば、励磁突入電流判定手段15が、検出電流値の大きさが所定の値(「極大値−α2」)以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値を積分するとともに、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値(「極大値−α2」)以下となるまでの期間の積分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧値の積分値の差の大きさSに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分値の差の大きさSが所定の判定値β2以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、検出電流値の大きさが所定の値(「極大値―α2」)以上である期間全体における積分検出電圧値に基づいて励磁突入電流の判定を行うことができる。従って、実施の形態1のように積分検出電圧値の瞬時値に基づいて判定する場合よりもノイズなどの影響を受け難くなり、判定結果の確からしさを向上させることができる効果がある。
【0033】
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック図である。図において、16は検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値と、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値との差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段である。
【0034】
図11はこの発明の実施の形態3による励磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図である。まず、「サンプリング周波数/(基本周波数×4)」個の格納領域を設け、最新の積分検出電圧値および検出電流値を各格納領域に順次格納しつつ、検出電流値の大きさが極大値を通過したか否かの判断を行う。そして、検出電流値の大きさが極大値を通過したら、検出電流値が「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設定値α3」の範囲外となるまでの期間、検出電流値が略同一である2つの積分検出電圧値の差を順次演算する。そして、積分検出電圧値同士の差の大きさが常に所定の判定値β3以下である場合には、励磁突入電流を検出したと判定する。これ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0035】
次に動作について説明する。
変圧器1内部などにおいて短絡事故などが発生して変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。また、励磁突入電流判定手段16は、検出電流値の大きさが所定の値「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設定値α3」以上である範囲の積分検出電圧値同士の差の極大値が判定値β3以下とはならないので、励磁突入電流検出信号を出力しない。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力され、当該変圧器1を電力系統から切り離し、変圧器1を保護することができる。
【0036】
変圧器1に励磁突入電流が流れるような場合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。しかしながら、励磁突入電流判定手段16は、検出電流値の大きさが所定の値「(電流の大きさの極大値)−所定の範囲設定値α3」以上である範囲の積分検出電圧値同士の差の大きさが常に判定値β3以下となるので、励磁突入電流検出信号を出力する。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力されてしまうことはなく、当該変圧器1を電力系統から誤って切り離してしまうことはない。
【0037】
そして、実施の形態1の図4から図7に示した特性を示す変圧器1は、短絡事故が発生した場合、電流の大きさの極大値は時刻15.30msにおいて2962.50Aとなり、このときの積分検出電圧値同士の差の極大値Lはα3を1000Aとすると3.92となる。また、励磁突入電流が流れる場合、電流の大きさの極大値は時刻16.00msにおいて2482.50Aとなり、このときの積分検出電圧値同士の差の極大値Lは0.55となる。したがって、このような特性を示す変圧器1では、例えばα3を1000Aに、かつ、β3を0.55と3.92との間に設定することにより、内部短絡事故などと励磁突入電流とを判別することができる。
【0038】
以上のように、この実施の形態3によれば、励磁突入電流判定手段16が、検出電流値の大きさが所定の値(極大値−α3)以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値と、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値(極大値−α3)以下となるまでの期間の積分検出電圧値との差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の大きさLに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の大きさLが常に所定の判定値β3以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、実施の形態1のように瞬時的な積分検出電圧値に基づいて判定する場合よりもノイズなどの影響による絶対値の変動の影響を受け難くなってその判定結果の確からしさを向上させつつ、しかも、実施の形態2のように積分検出電圧値の積分値を求めるような場合よりも簡易な計算にて高速に励磁突入電流検出信号を出力することができる効果がある。
【0039】
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック図である。図において、17は検出電流値の大きさが所定の値以上となる期間において検出電流値の差が一定値以内である2つの積分検出電圧値同士の差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段である。
【0040】
図13はこの発明の実施の形態4による励磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図である。まず、検出電流値の大きさをステップ値α4ごとの区間(α4×i(i=1,2,・・・))に分割するとともに、n個の格納領域を設け、この各区間(α4×i)に最大の積分検出電圧値を順次格納する。また、この格納処理とともに、検出電流値の大きさが極大値を通過したか否かの判断を行う。そして、検出電流値の大きさが極大値を通過したら、上記各格納領域から積分検出電圧値を呼び出し、それに対応する各検出電流値の区間の最大の積分検出電圧値との差Lを順次演算する。更に、n個の格納領域の積分検出電圧値同士の差Lを演算したら、このn個の積分検出電圧値同士の差Lの平均値を演算し、この平均値の大きさが所定の判定値β4以下である場合には、励磁突入電流を検出したと判定する。これ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0041】
次に動作について説明する。
変圧器1内部などにおいて短絡事故などが発生して変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならない場合には変圧器1内部の事故と判定し、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。また、励磁突入電流判定手段17は、n個の積分検出電圧値同士の差Lの平均値の大きさが判定値β4以下とはならないので、励磁突入電流検出信号を出力しない。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力され、当該変圧器1を電力系統から切り離し、変圧器1を保護することができる。
【0042】
変圧器1に励磁突入電流が流れるような場合においても、変圧器1の一次側の流入電流と二次側の流入電流との電流値の和が「0」とならないので、主保護リレー7はこれに基づいて基本遮断信号を出力する。しかしながら、励磁突入電流判定手段17は、n個の積分検出電圧値同士の差Lの平均値の大きさが判定値β4以下となるので、励磁突入電流検出信号を出力する。したがって、論理積回路9から遮断信号が出力されてしまうことはなく、当該変圧器1を誤って電力系統から切り離してしまうことはない。
【0043】
そして、実施の形態1の図4から図7に示した特性を示す変圧器1は、短絡事故が発生した場合、電流の大きさの極大値は時刻15.30msにおいて2962.50Aとなり、α4を100A、分割数nを10とすると区間は[2000A,2100A][2100A,2200A]・・・[2900A,3000A]となり、その区間での積分検出電圧値同士の差Lの平均値は2.77となる。また、励磁突入電流が流れる場合、電流の大きさの極大値は時刻16.00msにおいて2482.50Aとなり、区間は[1500A,1600A][1600A,1700A]・・・[2400A,2500A]となり、その区間での積分検出電圧値同士の差Lの平均値は0.42となる。したがって、このような特性を示す変圧器1では、例えばnを10、α4を1000Aに、かつ、β4を0.42と2.77との間に設定することにより、内部短絡事故などと励磁突入電流とを判別することができる。
【0044】
以上のように、この実施の形態4によれば、励磁突入電流判定手段17が、検出電流値の大きさが所定の値(α4×(m−n):但し、mは検出電流値が最大となる区間のiの値)以上となる期間において同一区間内の検出電流値となる積分検出電圧値との間で差Lを演算し、この積分検出電圧値同士の差Lの平均値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差Lの平均値の大きさが所定の判定値β4以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、実施の形態3のように各積分検出電圧値同士の差の大きさLの大小に基づいて判定する場合よりもノイズなどの影響による絶対値の変動の影響を受け難くなってその判定結果の確からしさを向上させることができる効果がある。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、変圧器一次側の検出電圧値を積分して積分検出電圧値を出力する積分器と、上記変圧器一次側の検出電流値および上記積分検出電圧値が入力され、当該検出電流値の大きさが所定の値以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段とを備えるので、変圧器投入直前から検出電流値の大きさが所定の値以上となるまでの期間の波形が入力されれば、励磁突入電流を適当に判定して励磁突入電流検出信号を出力することができる。
【0046】
したがって、変圧器の一次側の電流を検出電流値とした場合、多くとも基本周波数の半周期分の波形が入力されれば、その半周期内において、励磁突入電流を適切に判定して励磁突入電流検出信号を出力することができる。つまり、基本周波数の1周期分以下の短い時間において適切に判断を行って励磁突入電流検出信号を出力することができる効果がある。
【0047】
この発明によれば、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさが所定の判定値以上である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、検出電流値の大きさが所定の値以上となったら直ちに積分検出電圧値の瞬時値に基づいて励磁突入電流の判定を行って励磁突入電流検出信号を出力することができ、励磁突入電流検出信号を出力するまでの遅延時間を更に短縮することができる効果がある。
【0048】
この発明によれば、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値を積分するとともに、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧値の積分値の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分値の差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、検出電流値の大きさが所定の値以上である期間全体における積分検出電圧値に基づいて励磁突入電流の判定を行うことができる。したがって、積分検出電圧値の瞬時値に基づいて判定する場合よりもノイズなどの影響を受け難くなり、判定結果の確からしさを向上させることができる効果がある。
【0049】
この発明によれば、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値と、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値との差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の大きさが常に所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、瞬時的な積分検出電圧値に基づいて判定する場合よりもノイズなどの影響による絶対値の変動の影響を受け難くなってその判定結果の確からしさを向上させつつ、しかも、積分検出電圧値の積分値を求めるような場合よりも簡易な計算にて高速に励磁突入電流検出信号を出力することができる効果がある。
【0050】
この発明によれば、励磁突入電流判定手段が、検出電流値の大きさが所定の値以上となる期間において検出電流値の差が一定値以内である2つの積分検出電圧値同士の差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力するので、各積分検出電圧値同士の差の大きさの大小に基づいて判定する場合よりもノイズなどの影響による絶対値の変動の影響を受け難くなってその判定結果の確からしさを向上させことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による励磁突入電流判別装置を備えたリレー装置およびその周辺部の構成を示す概略構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック図である。
【図3】変圧器の電圧−電流特性図である。
【図4】変圧器内部において短絡事故が発生した場合の電流波形および電圧波形の一例を示す波形図である。
【図5】図4の波形の場合の変圧器の電圧−電流特性図である。
【図6】励磁突入電流が流れる場合の電流波形および電圧波形の一例を示す波形図である。
【図7】図6の波形の場合の変圧器の電圧−電流特性図である。
【図8】この発明の実施の形態2による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態2による励磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図である。
【図10】この発明の実施の形態3による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施の形態3による励磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図である。
【図12】この発明の実施の形態4による励磁突入電流判別装置の構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態4による励磁突入電流の判定処理の一例を詳しく説明するための説明図である。
【図14】従来の励磁突入電流判別装置を備えたリレー装置およびその周辺部の構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 変圧器、11 積分器、12,15,16,17 励磁突入電流判定手段。

Claims (5)

  1. 変圧器一次側の検出電圧値を積分して積分検出電圧値を出力する積分器と、
    上記変圧器一次側の検出電流値および上記積分検出電圧値が入力され、当該検出電流値の大きさが所定の値以上である積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、その判定結果に応じて励磁突入電流検出信号を出力する励磁突入電流判定手段とを備える励磁突入電流判別装置。
  2. 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の大きさが所定の値以上となった時の積分検出電圧値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、積分検出電圧値の大きさが所定の判定値以上である場合には励磁突入電流検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載の励磁突入電流判別装置。
  3. 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値を積分するとともに、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値を積分し、これら2つの積分検出電圧値の積分値の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分値の差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載の励磁突入電流判別装置。
  4. 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の大きさが所定の値以上となってから極大値となるまでの期間の積分検出電圧値と、検出電流値の大きさが当該極大値となってから上記所定の値以下となるまでの期間の積分検出電圧値との差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載の励磁突入電流判別装置。
  5. 励磁突入電流判定手段は、検出電流値の大きさが所定の値以上となる期間において検出電流値の差が一定値以内である2つの積分検出電圧値同士の差を演算し、この積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさに基づいて励磁突入電流の判定を行い、当該積分検出電圧値同士の差の平均値の大きさが所定の判定値以下である場合には励磁突入電流検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載の励磁突入電流判別装置。
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