JP3447811B2 - 受変電設備の変圧器用保護継電システム及び受変電設備の変圧器保護方法 - Google Patents

受変電設備の変圧器用保護継電システム及び受変電設備の変圧器保護方法

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JP3447811B2
JP3447811B2 JP16668294A JP16668294A JP3447811B2 JP 3447811 B2 JP3447811 B2 JP 3447811B2 JP 16668294 A JP16668294 A JP 16668294A JP 16668294 A JP16668294 A JP 16668294A JP 3447811 B2 JP3447811 B2 JP 3447811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は受変電設備の変圧器用保護継電シ
ステム及び受変電設備の変圧器保護方法の改良に係り、
特に変圧器の1次側と2次側に流れる差電流を捕らえて
変圧器の内部異常を検出するように形成されている受変
電設備の変圧器用保護継電システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来一般に採用されているこの種変圧器
用保護継電システムにおいては、変圧器の次側および
次側に夫々変流器を備え、そしてこの変流器を介して
変圧器の1次側を流れる電流と2次側を流れる電流の差
を検出し、この検出値から変圧器内部の異常を検知し保
護リレーを介して受変電設備に設けられた遮断器を開放
するようにしているのが普通である。
【0003】通常状態においては、この保護継電システ
ムで特に問題になることはないのであるが、しかしなが
らこの保護継電システムで、例えば電気炉等のように突
入電流の大きな負荷を起動しようとすると、その突入電
流の影響により、直流の重畳した交流電流が流れ、変圧
器の磁心が磁気飽和し、変流器の次と次が不一致と
なる現象があり、保護リレーが誤動作する場合がある。
【0004】従来、この誤動作を防止するために負荷の
起動状態をトリガーとし、タイマーにより時限を持たせ
る方法や外部からの信号により保護リレーの動作をロッ
クする方法などが考えられ、一部採用はされている。
【0005】なお、これに関連するものとしては、特開
昭55−86321号公報、特開昭62−293928
号公報、特開平5−22839号公報などが挙げられ
る。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】たしかに、この従来採
用されていたタイマーにより時限を持たせる方法、また
外部からの信号により保護リレーの動作をロックする方
法などは、そのときの運転条件によっては有効である
が、しかしながら、一般には負荷の起動装置が遠方に設
置されていることから状態を取り込めない場合があり、
また、タイマーや信号によるロックでは正常時と故障時
の区別が付かない場合もあり、本来遮断しなければなら
ない事故が発生した時であっても保護リレーの動作をロ
ックしてしまう可能性がある。また逆に、負荷起動時の
突入電流や変圧器外部における事故時の電流により、保
護リレーが動作し不要な停電を生じるなど正常な制御が
できないきらいがあった。
【0007】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、負荷起動時の突入電流や変圧器外
部における事故時の電流により、保護リレーが誤動作す
ることがなく、不要な停電を防止して電力供給の信頼性
の向上を図ることが可能なこの種変圧器用保護継電シス
テムを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、保護
継電システムに、変流器の磁心の磁気飽和を検出する磁
気飽和検出装置と、変流器の差電流の発生から変流器
磁心の磁気飽和までの時間を計測する飽和時間計時装置
と、前記飽和時間計時装置が計測した時間が基準時間を
超えたときに開放指令を遮断器に到達させる判定装置と
を設け、変圧器の1次と2次の差電流の発生から、変流
器の磁心の磁気飽和までの時間が基準時間以下である場
合には、遮断器への開放指令を無効にして所期の目的を
達成するようにしたものである。
【0009】
【作用】すなわちこのように形成された保護リレーの誤
動作防止装置であると、負荷の起動信号を使用しないこ
とから、負荷起動装置が遠方にあり信号の取り込みが不
可能な場合であっても、変圧器内部の事故とそれ以外の
負荷起動及び変圧器外部事故を区別することができ、し
たがって負荷起動時の突入電流や変圧器外部における事
故時の電流による保護リレーの誤動作はなく、不要な停
電を防止して電力供給の信頼性の向上を図ることが可能
となる。
【0010】
【実施例】以下図示した実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。図1には、その変圧器用保護継電システム
が適用された受変電設備が線図示されている。1が電
源であり、4が変圧器、8が負荷である。なお、二点鎖
線枠で示す9は保護リレー、10は誤動作防止装置、す
なわち保護装置を示している。
【0011】電源1は遮断器2を介して変圧器4の1次
側端子に接続され、変圧器4の2次側端子は、遮断器6
および7(71〜75)を介して負荷群8に接続されて
いる。さらに、電源1から変圧器4に流入する電流を検
出するために、変圧器4の1次側端子には変流器3を配
され、また変圧器4から流出する電流を検出するため
に、変圧器4の2次側端子には変流器5が配されてい
る。
【0012】変流器3および変流器5の2次巻線3a,
5aは保護リレー9に接続され、3次巻線3b,5bは
変流器の磁心の磁気飽和を検出する誤動作防止装置10
の飽和検出装置A1,A2に接続されている。また、保
護リレー9の動作コイル9aは、誤動作防止装置10の
差電流発生検出装置A3に接続されている。
【0013】保護リレー9は、前記2つの変流器の2次
巻線から出力される電流信号を比較処理し変圧器内部に
おいて発生した事故を検出して、必要に応じ接点9bを
閉じ、遮断器2および6に開放指令9c,9dを送出す
る。
【0014】ところが前述もしたように、負荷8が起動
した場合に、通常の交流電流に直流電流が重畳した電流
が変流器3,5の1次側に流れ、変流器3および5に使
用されている磁心が、磁気飽和現象を起こす場合があ
る。すなわち、変流器の磁心が磁気飽和すると、変流器
2次巻線から出力される電流信号は、変流器の1次側
の電流を忠実に再現できず、歪が発生する。負荷8の起
動時には、遮断器の開放は不要であるにも拘らず、電流
信号の歪により、保護リレー9の動作コイル9aに差電
流が流れ、変圧器4内部において、事故が発生したと誤
判断し遮断器2および6を開放して負荷が全停電するケ
ースがあると云うことである。
【0015】この保護リレー9の誤判断による不必要な
全停電を防止するため次のようにするのである。すなわ
ち、誤動作防止装置10において、保護リレー9の動作
コイル9aに差電流が発生してから変流器3または5の
磁心が磁気飽和するまでの時間を計測しておき、この時
間が基準時間内の場合には負荷の突入電流または変圧器
外部の事故と判断し、保護リレー9から誤送出された遮
断器2および6への開放指令9c,9dを、無効とする
ように接点10aにより遮断する。
【0016】ここで、誤動作防止装置の構成および判定
方法についてもう少し詳しく図2から図4に基づき説明
すると、飽和検出装置A1およびA2と差電流検出装置
A3は、それぞれカウンタA4の入力端に接続され、差
電流発生から磁気飽和までの時間差T1が計測され、判
定装置A7の1つの入力端に接続される。
【0017】判定装置A7のもう1つの入力端には、可
変の基準時間入力器A5と基準時間記憶装置A6が接続
される。判定装置A7では、差電流発生から磁気飽和
での時間差T1と基準時間T2を比較し、前者が後者の
時間以下の場合に、変圧器4の外部事故電流または負荷
8の突入電流による変流器3または5の磁気飽和と判断
し、無効信号dが出力され接点10aを開き、保護リレ
ー9が誤動作しても開放指令9c,9dは遮断器2およ
び6に到達しない。
【0018】また、前者が後者の時間以上の場合には、
変圧器4の内部事故と判断し、無効信号dが出力され
ず、接点10aは閉じたままとなり開放指令9c,9d
は遮断器2および6に到達する。
【0019】次に磁気飽和と電流の関係について説明す
る。直流電流の重畳と、磁心の磁気飽和および変流器2
次側の出力の歪との関係を波形により示すと図5から図
7に示すような波形となる。すなわち交流電流に直流電
流が重畳した場合には、残留磁気により磁心中の磁束密
度が図5に示すように増加し、図6の磁心のB−H特性
曲線に示される飽和磁束密度を超過すると、変流器1次
側の電流が変化しても、磁心中の磁束密度が増加できな
いため、変流器2次側から出力される信号は、変流器の
1次側の電流を忠実に再現できず、歪が発生する。
【0020】次に、上記現象を変圧器用保護継電システ
ムについて考えると、図8から図11のようになる。す
なわち正常運転中、磁心が磁気飽和していない場合に
は、変流器3および5の1次電流I1,I2と2次電流
i1,i2は、同じ大きさで同方向の電流が流れるた
め、差電流i3は流れない。しかし、変圧器4の内部で
事故が発生した場合I2はI1と逆方向に流れ、更に、
事故電流により変流器5の磁心が磁気飽和しi2に歪が
生じる。
【0021】事故発生時にi1とi2は逆方向に流れる
ため、差電流i3が同時に流れ始めるが、磁気飽和は遅
れて発生するため、そこに時間差が生じてくる。一方、
負荷の突入電流や変圧器外部で事故が発生した場合は、
I1とI2は同方向に流れているが、突入電流や事故電
流により磁心が磁気飽和しi2に歪が生じる。よって、
i1とi2には差が生じ、差電流i3が流れ始める。つ
まり、磁気飽和と同時に差電流i3が流れ始めるので、
ほとんど時間差が生じない。よって、この時間差を検出
することにより、変圧器4の内部事故、外部事故等の判
断が可能となる。
【0022】次に、誤動作防止装置10の飽和検出装置
A1およびA2の詳細な構成を、図12により説明す
る。ここでは、図1中の変流器5と飽和検出装置A2の
1相分を取り出して説明を行う。この図において、変流
器5は、磁心12,2次巻線5a,3次巻線5bにより
構成され、リング状の磁心12の中心を1次電流、すな
わち変圧器4の2次側電流が流れる導体11が貫通す
る。
【0023】3次巻線5bは、飽和検出装置A2に接続
される。飽和検出装置A2の内部は次のように構成され
る。3次巻線5bが接続された端子には、交流定電流源
装置A2aおよび、上記定電流源装置A2aの使用周波
数を選択的に通過させるバンドパスフィルターを備えた
電圧検出器A2bが接続される。
【0024】電圧検出器A2bは、その両端に接続され
た3次巻線5b両端の電圧に比例した直流電圧を出力
し、その出力は比較器A2dの1つの入力端に接続され
る。比較器A2dの、もう1つの入力端には、可変の
電圧発生器A2cが接続される。比較器A2dでは、
電圧検出器A2bの出力と、基準電圧発生器A2cの出
力を比較し、前者が後者よりも小さい場合に信号A2e
が出力される。
【0025】次に、上記装置により変流器の磁心の磁気
飽和を検出する原理およびその方法について図13から
図15に基づき説明する。
【0026】磁心が磁気飽和していない場合には、変流
器の1次電流I1と、誤動作防止装置A2内部の交流定
電流源装置A2aから変流器の3次巻線5bに流される
高周波電流I3の合成として、変流器の2次巻線5a
は図中I2で示す電流が流れる。I3の周波数は、フィ
ルタにより、商用電源の周波数と分離することが可能
な周波数、例えば500Hz〜10kHz程度が使用さ
れる。
【0027】保護リレー9においては、変流器の2次巻
線5aに流れる図中I2で示される電流を入力し、低域
通過フィルターにより、交流定電流源装置A2aから出
力される高周波電流成分を除去して処理に使用する。一
方、飽和検出器内部においては、電圧検出器A2b両端
には、図中V3で示される電圧が発生し、バンドパスフ
ィルターにより交流定電流源装置A2aから出力される
高周波電流成分のみを抽出した電圧に比例した直流電圧
が、電圧検出器A2bから出力される。
【0028】この時、磁心中に発生する磁束密度は、図
中のB−H特性曲線に示すように、高周波電流による部
分的な微小ヒステリシスループを伴った、商用周波数
の、大きなヒステリシスループを描く。電圧検出器A2
bから出力される直流電圧は、前記部分的な微小ヒステ
リシスループの磁束密度の変化幅に比例する。
【0029】さて、直流が重畳した電流が変圧器1次に
流れた場合には、前述のように磁心中の磁束密度が増加
し、B−H特性曲線の飽和点に達する。この時、前記部
分的な微小ヒステリシスループの磁束密度の変化幅は、
微小ヒステリシスループがB−H特性曲線の飽和部分で
変化するため、交流定電流源装置A2aから出力される
高周波電流値が同一であるならば、磁心の磁気飽和が無
い場合に比べ小さい値となり、したがって、電圧検出器
A2bから出力される直流電圧も小さくなる。
【0030】したがって、基準電圧発生器A2cの出力
を調整し、磁心の磁気飽和がない場合に電圧検出器A2
bから出力された直流電圧よりも小さく、また、磁心が
磁気飽和した場合に電圧検出器A2bから出力された直
流電圧よりも大きく設定すれば、磁心が磁気飽和した場
合のみ、信号A2eが出力されることになる。
【0031】次に,差電流検出装置の構成およびその作
動を図16、図17により説明する。変流器2次電流i
1およびi2が保護リレー9に入力され、i1とi2に
差が生じると動作コイル9aに差電流i3が流れる。動
作コイル9aに発生する交流電圧v1を差電流検出装置
A3に取り込み、整流し直流に変換され、装置内に設け
た抵抗の両端に直流電圧v2が発生し、比較器1つの
入力端に入力される。もう1つの入力端子には、基準
圧v3が入力される。前者が後者の電圧値以上となった
合に、差電流発生信号A3aが出力される。
【0032】よって、保護リレー9から遮断器2および
6に開放指令9c,9dが、上記の通り制御される信号
A2eおよび、A3aが誤動作防止装置10で差電流発
生からの時間差を比較処理された接点10aを経由して
出力すれば、保護リレー9の誤った開放指令は、遮断器
2および6に到達しない。したがって、保護リレーの誤
動作による不必要な停電を防止することが出来る。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明は、保護
継電システムに、変流器の磁心の磁気飽和を検出する磁
気飽和検出装置と、変流器の差電流の発生から変流器
磁心の磁気飽和までの時間を計測する飽和時間計時装置
と、前記飽和時間計時装置が計測した時間が基準時間を
越えたときに開放指令を遮断器へ到達させる判定装置と
を設け、変流器の差電流の発生から変流器の磁心の磁気
飽和までの時間が基準時間以下である場合には遮断器へ
の開放指令を無効にするようになしたから、たとえ負荷
起動装置が遠方にあり、信号の取り込みが不可能な場合
であっても、変圧器内部の事故とそれ以外の負荷起動及
び変圧器外部事故を区別することができ、したがって負
荷起動時の突入電流や変圧器外部における事故時の電流
による保護リレーの誤動作はなく、不要な停電を防止し
て電力供給の信頼性の向上を図ることができるこの種変
圧器用保護継電システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受変電設備の変圧器用保護継電システ
ムの一実施例を示す系統線図である。
【図2】本発明の変圧器用保護継電システムの保護装置
の一実施例を示す線図である。
【図3】本発明の保護装置の判定方法を説明するための
フローチャートである。
【図4】本発明の保護装置の判定方法を説明するための
フローチャートである。
【図5】直流電流の重畳と磁心の磁気飽和の関係を示す
波形図である。
【図6】磁心の磁気飽和の関係を示す特性図である。
【図7】変流器2次側の出力の歪の関係を波形により示
した図である。
【図8】受変電設備の変圧器用保護継電システムの一実
施例を示す系統線図である。
【図9】本発明による装置の判定方法を電流波形で示し
た図である。
【図10】本発明による装置の判定方法を電流波形で示
した図である。
【図11】本発明による装置の判定方法を説明するため
のフローチャートである。
【図12】本発明による保護装置内の飽和検出装置の一
実施例を示した線図である。
【図13】変流器における各部電圧、電流の関係を示す
線図である。
【図14】鉄心が磁気飽和していない場合の各部の電
流、電圧波形を示した図である。
【図15】鉄心が磁気飽和した場合の各部の電流、電圧
波形を示した図である。
【図16】本発明による保護装置内の差電流検出装置の
1例を示した線図である。
【図17】本発明による保護装置内の差電流検出装置に
おける波形図である。
【符号の説明】
1…電源、2,6,7…遮断器、3,5…変流器、3
a,5a…変流器2次巻線、3b,5b…変流器3次巻
線、4…変圧器、8…負荷、9…保護リレー、9a…動
作コイル、9b…接点、9c,9d…開放指令、10…
誤動作防止装置、10a…接点、A1,A2…飽和検出
装置、A3…差電流検出装置、A4…カウンタ、A5…
基準時間入力器、A6…基準時間記憶装置、A7…判定
装置、11…導体、12…磁心、A2a…定電流減装
置、A2b…電圧検出器、A2c…基準電圧発生器、A
2d…比較器、A2e,A3a…信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−86321(JP,A) 特開 昭62−293928(JP,A) 特開 平1−144317(JP,A) 特開 平3−245724(JP,A) 特開 昭59−6722(JP,A) 特公 昭51−8453(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/04 - 7/055

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器の1次および2次側に夫々設けら
    れた変流器と、該両変流器間の差電流を検知するととも
    に、この差電流に基づき作動する保護リレーを有する保
    護装置とを備え、変圧器の1次および2次側を流れる電
    流差の検出により変圧器内部の異常を検知し遮断するよ
    うになした受変電設備の変圧器用保護継電システムにお
    いて、 前記システムに、前記変流器の磁心の磁気飽和を検出す
    る磁気飽和検出装置と、前記変流器の差電流の発生から
    変流器磁心の磁気飽和までの時間を計測する飽和時間
    計時装置と、前記飽和時間計時装置が計測した時間が基
    準時間以上の場合に前記保護リレーからの開放指令を遮
    断器へ到達させる判定装置とを設けたことを特徴とする
    受変電設備の変圧器用保護継電システム。
  2. 【請求項2】 変圧器の1次および2次側に夫々設けら
    れた変流器と、該両変流器間の差電流を検知するととも
    に、この差電流に基づき作動する保護リレーを有する保
    護装置とを備え、変圧器の1次および2次側を流れる電
    流差の検出により変圧器内部の異常を検知し遮断するよ
    うになした受変電設備の変圧器用保護継電システムにお
    いて、 前記システムに、前記変流器の磁心の磁気飽和を検出す
    る磁気飽和検出装置と、前記変流器の差電流の発生から
    変流器磁心の磁気飽和までの時間を計測する飽和時間
    計時装置と、前記飽和時間計時装置が計測した時間と予
    め記憶装置に入力された基準時間とを比較し、前記飽和
    時間計時装置が計測した時間が基準時間以上の場合に前
    記保護リレーからの開放指令を遮断器へ到達させる判定
    装置と、を設けたことを特徴とする受変電設備の変圧器
    用保護継電システム。
  3. 【請求項3】 変圧器の1次および2次側に夫々設けら
    れた変流器と、該両変流器間の差電流を検知するととも
    に、この差電流に基づき変圧器の内部異常を検知し、か
    つその異常時に作動する保護リレーを有する保護装置と
    を備え、前記保護リレーの動作出力により、受変電設備
    に設けられた遮断器を開放するように形成されている受
    変電設備の変圧器用保護継電システムにおいて、 前記システムに、前記変流器の磁心の磁気飽和を検出す
    る磁気飽和検出装置と、前記変流器の差電流の発生から
    変流器磁心の磁気飽和までの時間を計測する飽和時間
    計時装置と、該飽和時間計時装置が計測した時間と予め
    記憶装置に入力された基準時間とを比較し、前記計測し
    た時間が基準時間内では前記保護リレーから出力される
    遮断器への開放指令を無効とさせる判定装置と、を設け
    たことを特徴とする受変電設備の変圧器用保護継電シス
    テム。
  4. 【請求項4】 変圧器の1次および2次側に夫々設けら
    れた変流器と、該両変流器間の差電流を検知するととも
    に、この差電流に基づき変圧器の内部異常を検知し、か
    つその異常時に作動する保護リレーを有する保護装置と
    を備え、前記保護リレーの動作出力により、受変電設備
    に設けられた遮断器を開放するように形成されている受
    変電設備の変圧器用保護継電システムにおいて、 前記システムに、前記変流器の磁心の磁気飽和を検出す
    る磁気飽和検出装置と、前記変流器の差電流の発生から
    変流器磁心の磁気飽和までの時間を計測する飽和時間
    計時装置と、該飽和時間計時装置が計測した時間と予め
    記憶装置に入力された基準時間とを比較し、前記飽和時
    計時装置が計測した時間が基準時間より短い場合に、
    前記保護リレーから遮断器への開放指令を無効とする信
    号を出力する判定装置と、を設けたことを特徴とする受
    変電設備の変圧器用保護継電システム。
  5. 【請求項5】 前記磁気飽和検出装置が、前記変流器の
    3次巻線に高調波定電流を通電する高調波電流源と、前
    記変流器の3次巻線に誘起される高調波電圧成分を検出
    する電圧検出部と、該電圧検出部の検出電圧と予め設定
    された基準電圧値との比較を行ない、検出電圧の方が小
    さい場合に磁気飽和信号を出力する比較部とにより構成
    されてなる請求項1、2、3若しくは4のいずれかに記
    載の受変電設備の変圧器用保護継電システム。
  6. 【請求項6】 前記磁気飽和検出装置が、前記変流器の
    2次巻線に高調波定電流を通電し、この2次巻線に誘起
    される高調波電圧成分により変流器磁心の磁気飽和を
    検出するように形成されてなる請求項1、2、3若しく
    は4のいずれかに記載の受変電設備の変圧器用保護継電
    システム。
  7. 【請求項7】 前記差電流の検出に際し、前記保護リレ
    ー内部の動作コイルに発生する電圧を取り込み、この取
    り込んだ電圧を予め設定された基準電圧と比較し、動作
    コイルに発生した電圧が大きい場合に、差電流発生信号
    を出力するようにした請求項1、2、3若しくは4のい
    ずれかに記載の受変電設備の変圧器用保護継電システ
    ム。
  8. 【請求項8】 変圧器の1次側と2次側に夫々設けられ
    た変流器と、該両変流器間の差電流を検知するととも
    に、この差電流に基づき作動する保護リレーを有する保
    護装置とを備え、変圧器の1次側および2次側を流れる
    電流差の検出により変圧器内部の異常を検知するように
    なした受変電設備の変圧器保護方法において、 前記両変流器の差電流の発生から変流器磁心の磁気
    和までの時間を計測し、この計測した時間と予め準備さ
    れた基準時間とを比較し、前記計測した時間が前記基準
    時間以上の場合に前記保護リレーからの開放指令を遮断
    器へ到達させるようにしたことを特徴とする受変電設備
    の変圧器保護方法
  9. 【請求項9】 変圧器の1次側に流れる電流と2次側に
    流れる電流との差電流を変流器によって検知し、この差
    電流に基づき変圧器内部の異常を検知するようになした
    受変電設備の変圧器保護方法において、 前記差電流の発生から前記変流器の磁心の磁気飽和まで
    の時間を計測し、この計測した時間と予め準備された基
    準時間とを比較し、この計測した時間が前記基準時間以
    上の場合に変圧器の内部異常と判断し遮断するようにし
    たことを特徴とする受変電設備の変圧器保護方法
  10. 【請求項10】 変圧器の1次側に流れる電流と2次側
    に流れる電流との差電流を変流器によって検知し、この
    差電流に基づき変圧器内部の異常を検知し保護リレーに
    よって遮断するようになした受変電設備の変圧器保護
    において、 前記差電流の発生から前記変流器の磁心の磁気飽和まで
    の時間を計測し、この計測した時間と予め準備された基
    準時間とを比較し、前記計測した時間が基準時間以下の
    場合に、前記保護リレーから遮断器への開放指令を無効
    とする信号を出力するようにしたことを特徴とする受変
    電設備の変圧器保護方法
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