JPH08153262A - 自動販売機の電照板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成でより自由度の高いデザインの展開
を可能にした自動販売機の電照板を提供する。 【構成】自動販売機の外扉前面に装着した電照板を、デ
ィスプレイ部，操作部を含めた面域を共通にカバーする
電照ベース板と、ディスプレイ部，操作部の領域を取り
囲んで電照ベース板の前面に被着した樹脂成形品として
なる化粧枠とを組合わせて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機の外扉の前
面に装着した電照板に関する。

【０００２】

【従来の技術】まず、従来の自動販売機に採用されてい
る電照板の従来構造を図３，図４に示す。図において、
１は自動販売機のキャビネット、２は外扉であり、板金
構造になる扉本体２ａの前面開口窓部には樹脂（アクリ
ル樹脂など）で作られた電照板３，商品取出口４，コイ
ン返却口５などが装備されており、電照板３は販売商品
の展示パネル６（あるいは商品見本の陳列台），商品選
択釦７を含むディスプレイ部８、およびコイン投入口
９，コイン返却レバー１０，紙幣投入口１１，液晶式の
表示器１２などを取付けた操作部１３の前面をカバーし
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記した本体キャビネ
ット１の外扉２はその外形が一般に方形体であり、板金
構造になる鋼板製の扉本体の外形形状に合わせて、電照
板３も前面がフラットな面を呈するように成形した樹脂
板を採用して外扉の扉本体に装着されている。一方、最
近では自動販売機の販売機能の多様化と併せて、集客力
をより向上するようなアピール性の高いディスプレイ部
のデザインが求められている。かかる観点から従来の電
照板を見ると、電照板自身は凹凸のない平坦な板である
ことからそのデザインも自ずと制約され、このままでは
アピール性の高いデザインの展開が難しい。そこで、従
来では電照板自身の輪郭，操作部などに彩色を施すなど
してデザインに変化をつけてるようにしているのが現状
である。

【０００４】かかる点、電照板自身の表面に凹凸を付し
て化粧枠を立体的に形成することができるならば、より
自由度の高いデザインの展開が可能となる。しかしなが
ら、大形の電照板自身に凹凸面を形成することは、成形
金型，および成形歪などの製作上の問題があってコスト
高になるために、実際面での採用が困難である。本発明
は上記の点にかんがみなされたものであり、その目的は
前記課題を解決し、簡単な構成でより自由度の高いデザ
インの展開を可能にした自動販売機の電照板を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電照板は、ディスプレイ部，操作部を含め
た面域を共通にカバーする電照ベース板と、ディスプレ
イ部，操作部の領域を取り囲んで電照ベース板の前面に
被着した化粧枠とから構成するものとする。ここで、前
記化粧枠は樹脂成形品であり、該化粧枠は外扉本体の周
枠にねじ締結するか、あるいは電照ベース板の表面に接
着して装着することができる。

【０００６】

【作用】上記の構成で、化粧枠を電照ベース板の前面に
重ね合わせて装着することにより、電照板の前面が凹凸
のある立体面を呈するようになり、この化粧枠をディス
プレイ部，操作部のレイアウトに対応して際立つように
デザインすることで、いままでの電照板ではなし得なか
った新しい感覚のテザインが可能となる。

【０００７】しかも、化粧枠は独立部品として樹脂成形
により製作したものを電照ベース板に後付けするように
したので、製作面からデザインが制約されることもな
い。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１，図２により説
明する。なお、実施例の図中で図３，図４に対応する同
一部材には同じ符号が付してある。すなわち、本発明の
電照板１４はディスプレイ部８，操作部１３を共通にカ
バーする板面が平坦な電照ベース板１５（図３における
電照板３に相応する透明樹脂板）と、ディスプレイ部
８，操作部１３の領域を取り囲んで電照ベース板１４の
前面に重ね合わせて装着した別部品の化粧枠１６との組
合わせからなる。

【０００９】ここで、化粧枠１６は電照ベース板１５と
は別個に作られた樹脂成形品であり、図示のように板金
構造になる外扉２の扉本体２ａに下穴２ｂを設けてここ
に化粧枠１６をねじ１７で締結するか、あるいは接着剤
により電照ベース板１５の前面に貼付けて装着される。
なお、図示例の化粧枠１６はデザインの一例を示したも
のであり、これに限定されることなく自由なデザインの
展開が可能である。

【００１０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、外
扉に装着した電照板を、ディスプレイ部，操作部を含め
た面域を共通にカバーする電照ベース板と、ディスプレ
イ部，操作部の領域を取り囲んで電照ベース板の前面に
被着した化粧枠とから構成したことにより、従来の電照
板ではなし得なかった立体的，かつ自由度の高いデザイ
ンの展開が製作面からの制約を受けることなく可能とな
り、自動販売機の集客性を高める上で大きな効果が期待
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動販売機とともに表した本発明の実施例によ
電照板の分解斜視図

【図２】図１における電照板の組立状態の断面図

【図３】従来における自動販売機の外観斜視図

【図４】図３における外扉の断面図

【符号の説明】 １ キャビネット ２ 外扉 ２ａ 扉本体 ８ ディスプレイ部 １３ 操作部 １４ 電照板 １５ 電照ベース板 １６ 化粧枠

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の外扉前面に装着した電照板で
   あって、ディスプレイ部，操作部を含めた面域を共通に
   カバーする電照ベース板と、ディスプレイ部，操作部の
   領域を取り囲んで電照ベース板の前面に被着した化粧枠
   との組合わせから構成したことを特徴とする自動販売機
   の電照板。
2. 【請求項２】化粧枠が樹脂成形品である請求項１記載の
   自動販売機の電照板。
3. 【請求項３】該化粧枠を外扉本体の周枠にねじ締結して
   装着した請求項１または２記載の自動販売機の電照板。
4. 【請求項４】化粧枠を電照ベース板の表面に接着して装
   着した請求項１または２記載の自動販売機の電照板。