JPH08153197A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08153197A
JPH08153197A JP6293467A JP29346794A JPH08153197A JP H08153197 A JPH08153197 A JP H08153197A JP 6293467 A JP6293467 A JP 6293467A JP 29346794 A JP29346794 A JP 29346794A JP H08153197 A JPH08153197 A JP H08153197A
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skin color
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luminance
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Masami Ogata
昌美 緒形
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域
の検出を高速に且つ正確に行うことができる画像処理装
置を提供する。 【構成】 変換手段11は、デジタル化された人物画像
データの輝度データYaと色差データUa,Vaを輝度デ
ータYと色相データHとクロマデータCの3属性データ
に変換する。肌色画素分布生成手段12は、上記変換手
段11により得られた3属性データから肌色画素を抽出
し、抽出した肌色画素の空間的な肌色画素分布を生成す
る。顔領域判定手段14は、上記肌色画素分布生成手段
12により生成された肌色画素分布から肌色画素が密集
する領域を肌色領域として人物画像の顔領域を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人物画像の肌領域を検
出する機能を備える画像処理装置に関するものであり、
テレビジョンやビデオカメラ、ビデオプリンタ等の自然
画像を再現する装置に用いて好適な画像処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理装置では、画像の内容
を解析し認識するために対象物が抽出される。その手法
として、例えば、エッジを検出することにより対象物の
輪郭線を求める方法、画像を明るさの一様な部分領域に
分割し対象物の占める領域を抽出する方法等がある。
【0003】また、テレビジョンやビデオカメラ、ビデ
オプリンタ等の自然画像を再現する装置では、上記画像
処理装置により抽出した対象物に対して輪郭強調や階調
変換等の処理が施される。これにより、画像の鮮鋭度や
コントラスト感を向上させている。
【0004】ここで、上述のような画像処理装置で人物
画像を処理する場合、上記画像処理装置の肌領域検出処
理部では、人物の肌の領域(以下、肌領域と言う。)が
検出される。上記肌領域を検出するために、上記肌領域
検出処理部では、例えば、画素毎の色情報により肌領域
を抽出する方法、或は、色情報から抽出した肌色画素を
画像上における位置の連結性に着目して領域分割し各領
域の特徴を解析することにより肌領域を抽出する方法等
が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画素毎の色情
報により肌領域を抽出する方法では、画像中の肌色の領
域が全て肌領域と見なされてしまうため、多くの誤検出
が生じてしまっていた。或は、領域分割により肌領域を
抽出する方法では、領域分割処理と各領域の特徴解析処
理に多くの計算時間が必要であったため、リアルタイム
処理には不向きであった。
【0006】また、画像の鮮鋭度やコントラスト感を向
上させるために、抽出した対象物に対して輪郭強調処
理、或は、階調変換処理が施されるが、肌領域、特に、
人物の顔の領域(以下、顔領域と言う。)に対しても輪
郭強調処理、或は、階調変換処理が施されていた。この
ため、例えば、顔領域まで強調されてしまい、望ましく
ない結果をもたらすといった問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0008】即ち、本発明の目的は、人物の肌色領域の
解析、及び、人物の顔領域の検出を高速に且つ正確に行
うことができる画像処理装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、人物の顔領域を輪
郭強調することなく他の領域を輪郭強調することによ
り、画像の鮮鋭度を向上させることができる画像処理装
置を提供することにある。
【0010】また、本発明の目的は、人物の顔領域を階
調変換することなく他の領域を階調変換することによ
り、画像のコントラスト感を向上させることができる画
像処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る画像処理装置は、入力された人物画
像データをデジタル化した輝度データと色差データに変
換し、デジタル化された輝度データと色差データから肌
領域を検出する肌領域検出手段を備える画像処理装置で
あって、上記肌領域検出手段は、上記輝度データと色差
データを輝度データと色相データとクロマデータの3属
性データに変換する変換手段と、上記変換手段により得
られた3属性データから肌色画素を抽出する肌色画素抽
出手段と、上記肌色画素抽出手段により抽出された肌色
画素の空間的な肌色画素分布を生成する肌色画素分布生
成手段と、上記肌色画素分布生成手段により生成された
肌色画素分布から肌色画素が密集する領域を肌色領域と
して人物画像の顔領域を判定する顔領域判定手段とを備
えることを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
肌色画素分布生成手段は、人物画像の各水平位置毎に垂
直方向に並ぶ肌色画素の数を累積した水平方向の肌色画
素ヒストグラムである肌色画素分布を生成することを特
徴とする。
【0013】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
肌色画素分布生成手段は、人物画像の各水平位置毎に垂
直方向に並ぶ肌色画素の数を累積した水平方向の肌色画
素ヒストグラムと人物画像の各垂直位置毎に水平方向に
並ぶ肌色画素の数を累積した垂直方向の肌色画素ヒスト
グラムである肌色画素分布を生成することを特徴とす
る。
【0014】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段により生
成された肌色画素分布から肌色領域の大きさと縦横の長
さの比を解析することにより顔領域を判定することを特
徴とする。
【0015】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
変換手段により得られた輝度データから肌色領域におけ
る垂直方向の輝度変化を検出する垂直輝度変化検出手段
を備え、上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色画素抽
出手段により抽出された肌色画素の空間的な肌色画素分
布を生成すると共に上記垂直輝度変化検出手段により検
出された肌色領域における垂直方向の輝度変化の輝度変
化分布を生成し、上記顔領域判定手段は、上記肌色画素
分布生成手段により生成された肌色画素分布と輝度変化
分布とから人物画像の顔領域を判定することを特徴とす
る。
【0016】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
変換手段により得られた3属性データをブロックに分割
した各ブロック毎の平均値を算出するブロック内算出手
段を備え、上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算
出手段により算出された各ブロックの平均値から肌色ブ
ロックを抽出し、上記肌色画素分布生成手段は、上記肌
色画素抽出手段により抽出された肌色ブロックの空間的
な肌色ブロック分布を生成し、上記顔領域判定手段は、
上記肌色画素分布生成手段により生成された肌色ブロッ
ク分布から人物画像の顔領域を判定することを特徴とす
る。
【0017】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
変換手段により得られた3属性データをブロックに分割
した各ブロック毎の平均値と上記垂直輝度変化検出手段
により検出された輝度変化をブロックに分割したブロッ
クの輝度変化の最大値を算出するブロック内算出手段を
備え、上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算出手
段により算出された各ブロックの平均値から肌色ブロッ
クを抽出し、上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色ブ
ロック抽出手段により抽出された肌色ブロックの空間的
な肌色ブロック分布と上記ブロック内算出手段により算
出されたブロックの輝度変化の最大値の輝度変化分布を
生成し、上記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成
手段により生成された肌色ブロック分布及び輝度変化分
布から人物画像の顔領域を判定することを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る画像処理装置は、入力
された人物画像データの輝度データに輪郭強調処理を行
う輪郭強調手段と、入力された人物画像データの色差デ
ータを上記輪郭強調処理に要する時間に対応した遅延量
を与える遅延手段とを備え、上記肌領域検出手段により
検出された肌領域情報に基いて上記輪郭強調手段を制御
することを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る画像処理装置は、輝度
データと色差データに変換された人物画像データを上記
肌領域検出手段で肌領域情報を検出するのに要する時間
に対応した遅延量を与えて記憶する記憶手段と、上記記
憶手段に記憶された人物画像データを輝度データと色相
データとクロマデータの3属性データに変換する変換手
段と、上記変換手段により得られた3属性データから肌
色データを検出する検出手段とを備え、上記遅延手段
は、上記記憶手段に記憶された色差データに上記輪郭強
調処理に要する時間に対応した遅延量を与え、上記輪郭
強調手段は、上記肌領域検出手段により検出された肌領
域情報に基いた制御により上記検出手段により検出され
た上記判定結果に対応する人物画像データの輝度データ
に輪郭強調処理を行うことを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る画像処理装置は、入力
された人物画像データからシーンの変わり目を検出する
シーンチェンジ検出手段と、上記シーンチェンジ検出手
段の検出結果に基いて同じシーンが連続した場合のみ上
記肌領域検出手段により検出された肌領域情報の空間的
な位置を時間的に平滑化する平滑化手段とを備え、上記
輪郭強調手段は、上記平滑化手段からの肌領域情報に基
いた制御により上記検出手段により検出された上記判定
結果に対応する人物画像データの輝度データに輪郭強調
処理を行うことを特徴とする。
【0021】また、本発明に係る画像処理装置は、入力
された人物画像データの輝度データの階調特性を変換す
る階調変換手段と、入力された人物画像データの色差デ
ータを上記階調変換手段で階調特性を変換するのに要す
る時間に対応した遅延量を与える遅延手段とを備え、上
記肌領域検出手段により検出された肌領域情報に基いて
上記階調変換手段を制御することを特徴とする。
【0022】また、本発明に係る画像処理装置は、輝度
データと色差データに変換された人物画像データを上記
肌領域検出手段で肌領域情報を検出するのに要する時間
に対応した遅延量を与えて記憶する記憶手段と、上記記
憶手段に記憶された人物画像データを輝度データと色相
データとクロマデータの3属性データに変換する変換手
段と、上記変換手段により得られた3属性データから肌
色データを検出する検出手段とを備え、上記遅延手段
は、上記記憶手段に記憶された色差データに上記階調変
換手段で階調特性を変換するのに要する時間に対応した
遅延量を与え、上記階調変換手段は、上記肌領域検出手
段により検出された肌領域情報に基いた制御により上記
検出手段により検出された上記判定結果に対応する人物
画像データの輝度データの階調特性を変換することを特
徴とする。
【0023】また、本発明に係る画像処理装置は、入力
された人物画像データからシーンの変わり目を検出する
シーンチェンジ検出手段と、上記シーンチェンジ検出手
段の検出結果に基いて同じシーンが連続した場合のみ上
記肌領域検出手段により検出された肌領域情報の空間的
な位置を時間的に平滑化する平滑化手段とを備え、上記
階調変換手段は、上記平滑化手段からの肌領域情報に基
いた制御により上記検出手段により検出された上記判定
結果に対応する人物画像データの輝度データの階調特性
を変換することを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明に係る画像処理装置では、変換手段は、
デジタル化された人物画像データの輝度データと色差デ
ータを輝度データと色相データとクロマデータの3属性
データに変換する。肌色画素抽出手段は、上記変換手段
により得られた3属性データから肌色画素を抽出する。
肌色画素分布生成手段は、上記肌色画素抽出手段により
抽出された肌色画素の空間的な肌色画素分布を生成す
る。顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段によ
り生成された肌色画素分布から肌色画素が密集する領域
を肌色領域として人物画像の顔領域を判定する。
【0025】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記肌色画素分布生成手段は、人物画像の各水平位置毎に
垂直方向に並ぶ肌色画素の数を累積した水平方向の肌色
画素ヒストグラムである肌色画素分布を生成する。
【0026】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記肌色画素分布生成手段は、人物画像の各水平位置毎に
垂直方向に並ぶ肌色画素の数を累積した水平方向の肌色
画素ヒストグラムと人物画像の各垂直位置毎に水平方向
に並ぶ肌色画素の数を累積した垂直方向の肌色画素ヒス
トグラムである肌色画素分布を生成する。
【0027】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段により
生成された肌色画素分布から肌色領域の大きさと縦横の
長さの比を解析することにより顔領域を判定する。
【0028】また、本発明に係る画像処理装置では、垂
直輝度変化検出手段は、上記変換手段により得られた輝
度データから肌色領域における垂直方向の輝度変化を検
出する。上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色画素抽
出手段により抽出された肌色画素の空間的な肌色画素分
布を生成すると共に上記垂直輝度変化検出手段により検
出された肌色領域における垂直方向の輝度変化の輝度変
化分布を生成する。上記顔領域判定手段は、上記肌色画
素分布生成手段により生成された肌色画素分布と輝度変
化分布とから人物画像の顔領域を判定する。
【0029】また、本発明に係る画像処理装置では、ブ
ロック内算出手段は、上記変換手段により得られた3属
性データをブロックに分割した各ブロック毎の平均値を
算出する。上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算
出手段により算出された各ブロックの平均値から肌色ブ
ロックを抽出する。上記肌色画素分布生成手段は、上記
肌色画素抽出手段により抽出された肌色ブロックの空間
的な肌色ブロック分布を生成する。上記顔領域判定手段
は、上記肌色画素分布生成手段により生成された肌色ブ
ロック分布から人物画像の顔領域を判定する。
【0030】また、本発明に係る画像処理装置では、ブ
ロック内算出手段は、上記変換手段により得られた3属
性データをブロックに分割した各ブロック毎の平均値と
上記垂直輝度変化検出手段により検出された輝度変化を
ブロックに分割したブロックの輝度変化の最大値を算出
する。上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算出手
段により算出された各ブロックの平均値から肌色ブロッ
クを抽出する。上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色
ブロック抽出手段により抽出された肌色ブロックの空間
的な肌色ブロック分布と上記ブロック内算出手段により
算出されたブロックの輝度変化の最大値の輝度変化分布
を生成する。上記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布
生成手段により生成された肌色ブロック分布及び輝度変
化分布から人物画像の顔領域を判定する。
【0031】また、本発明に係る画像処理装置では、輪
郭強調手段は、上記肌領域検出手段により検出された肌
領域情報に基いた制御により入力された人物画像データ
の輝度データに輪郭強調処理を行う。遅延手段は、入力
された人物画像データの色差データを上記輪郭強調処理
に要する時間に対応した遅延量を与える。
【0032】また、本発明に係る画像処理装置では、記
憶手段は、輝度データと色差データに変換された人物画
像データを上記肌領域検出手段で肌領域情報を検出する
のに要する時間に対応した遅延量を与えて記憶する。変
換手段は、上記記憶手段に記憶された人物画像データを
輝度データと色相データとクロマデータの3属性データ
に変換する。検出手段は、上記変換手段により得られた
3属性データから肌色データを検出する。上記遅延手段
は、上記記憶手段に記憶された色差データに上記輪郭強
調処理に要する時間に対応した遅延量を与える。上記輪
郭強調手段は、上記肌領域検出手段により検出された肌
領域情報に基いた制御により上記検出手段により検出さ
れた上記判定結果に対応する人物画像データの輝度デー
タに輪郭強調処理を行う。
【0033】また、本発明に係る画像処理装置では、シ
ーンチェンジ検出手段は、入力された人物画像データか
らシーンの変わり目を検出する。平滑化手段は、上記シ
ーンチェンジ検出手段の検出結果に基いて同じシーンが
連続した場合のみ上記肌領域検出手段により検出された
肌領域情報の空間的な位置を時間的に平滑化する。上記
輪郭強調手段は、上記平滑化手段からの肌領域情報に基
いた制御により上記検出手段により検出された上記判定
結果に対応する人物画像データの輝度データに輪郭強調
処理を行う。
【0034】また、本発明に係る画像処理装置では、階
調変換手段は、上記肌領域検出手段により検出された肌
領域情報に基いた制御により入力された人物画像データ
の輝度データの階調特性を変換する。遅延手段は、入力
された人物画像データの色差データを上記階調変換手段
で階調特性を変換するのに要する時間に対応した遅延量
を与える。
【0035】また、本発明に係る画像処理装置では、記
憶手段は、輝度データと色差データに変換された人物画
像データを上記肌領域検出手段で肌領域情報を検出する
のに要する時間に対応した遅延量を与えて記憶する。変
換手段は、上記記憶手段に記憶された人物画像データを
輝度データと色相データとクロマデータの3属性データ
に変換する。検出手段は、上記変換手段により得られた
3属性データから肌色データを検出する。上記遅延手段
は、上記記憶手段に記憶された色差データに上記階調変
換手段で階調特性を変換するのに要する時間に対応した
遅延量を与える。上記階調変換手段は、上記肌領域検出
手段により検出された肌領域情報に基いた制御により上
記検出手段により検出された上記判定結果に対応する人
物画像データの輝度データの階調特性を変換する。
【0036】また、本発明に係る画像処理装置では、シ
ーンチェンジ検出手段は、入力された人物画像データか
らシーンの変わり目を検出する。平滑化手段は、上記シ
ーンチェンジ検出手段の検出結果に基いて同じシーンが
連続した場合のみ上記肌領域検出手段により検出された
肌領域情報の空間的な位置を時間的に平滑化する。上記
階調変換手段は、上記平滑化手段からの肌領域情報に基
いた制御により上記検出手段により検出された上記判定
結果に対応する人物画像データの輝度データの階調特性
を変換する。
【0037】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0038】まず、本発明の第1の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0039】例えば、上記画像処理装置は、入力された
画像データから人物の肌の領域(以下、肌領域と言
う。)を検出する肌領域検出手段1を備えており、上記
肌領域検出手段1は、図1に示すように、入力された画
像データを色の3属性データに変換する座標変換器11
と、上記座標変換器11により得られた3属性データか
ら肌色画素の空間的な肌色画素分布をメモリ13上に生
成するヒストグラム生成器12と、上記メモリ13と、
上記メモリ13上に生成された肌色画素分布から人物の
顔の領域(以下、顔領域と言う。)を判定する顔領域判
定器14とを備えている。
【0040】まず、図2に示すように、画像Pを水平方
向に走査して得られたアナログの輝度信号Yaと色差信
号Ua,Vaが、アナログ/デジタル変換器(以下、A/
D変換器と言う。)101によりデジタル変換され、デ
ジタル変換された輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdが顔
領域検出手段1に入力される。
【0041】以下、上記顔領域検出手段1について具体
的に説明する。
【0042】座標変換器11は、上記A/D変換器10
1によりデジタル変換された輝度信号Ydと色差信号
d,Vdを色の3属性データである輝度データY、色相
データH、及び、クロマデータCに変換する。色の3属
性データの定義には様々なものが存在するが、例えば、
輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdから数1に示す演算に
より輝度データY、色相データH、及び、クロマデータ
Cを求める。
【0043】
【数1】
【0044】ヒストグラム生成器12は、図3に示すよ
うに、画像Pの各水平位置i毎に垂直方向に並ぶ肌色画
素の数を累積した水平方向の肌色画素ヒストグラムSH
をメモリ13上に生成する。
【0045】即ち、上記座標変換器11で得られた輝度
データY、色相データH、及び、クロマデータCに対し
て、肌色の範囲を定義するために予め設定された輝度定
数Ymin,Ymaxと、色相定数Hmin,Hmaxと、クロマ定
数Cmin,Cmaxを持って、 Ymin<Y<Ymaxmin<H<Hmaxmin<C<Cmax なる肌色の条件を満足するか否かを判定する。例えば、
上記輝度データY、色相データH、及び、クロマデータ
Cに対応する画像P上の位置を画素S(i,j)で示す
と、上記画素S(i,j)が上記肌色の条件を満たし、
肌色であると判定された場合には、メモリ13上にある
肌色画素ヒストグラムSHのi番目の値SH[i]に1
を加算する(SH[i]=SH[i]+1)。このよう
な処理を各水平位置毎に行うことにより、垂直方向に並
ぶ肌色画素の数が累積されて、メモリ13上に肌色画素
ヒストグラムSH[i]が生成される。
【0046】顔領域判定器14は、上記ヒストグラム生
成器12によりメモリ13上に1枚の画像Pの肌色画素
ヒストグラムSH[i]が生成された時点で、肌色画素
ヒストグラムSH[i]を解析して、上記図3に示した
画像Pの人物Mの顔領域Fを検出する。
【0047】即ち、図4に示すように、まず、肌色画素
ヒストグラムSH[i]で最も度数の大きい水平位置i
を検出し、これを最大値imaxとする。
【0048】次に、上記最大値imaxを中心に前後両方
向に向かって最初に現れる極小点im,ipを検出する。
【0049】次に、上記最大値imaxを中心に前後両方
向に向かって、上記最大値imax番目の度数SH
[imax]のα%の度数に対応する最初の点iαm,iα
pを検出する。ここで、上記“α”は、肌領域の幅を定
義するための、0≦α≦1.0を満たす定数である。但
し、上記点iαmが、im≦iαm≦imaxの範囲に存在し
なかった場合、或は、上記点iαpが、imax≦iαp
pの範囲に存在しなかった場合には、各々、iαm=i
m、iαp=ipとする。
【0050】このようにして検出された極小点im
p、及び、点iαm,iαpが、縦横の長さの比の下限
のしきい値Tasp1と、上限のしきい値Tasp2、及び、画
素数の下限のしきい値Tnumを持って、数2に示す顔領
域の条件式を満たすか否かを判定する。
【0051】
【数2】
【0052】上記数2に示した条件式を満たした場合に
は、極小点im,ipに挟まれた領域Smpを顔領域Fと見
なし、極小点im,ipを顔領域の情報として出力する。
或は、上記数2に示した条件式を満たさなかった場合に
は、SH[k]=0(im<k<ip)として、上述し
た解析処理を繰り返す。
【0053】尚、定数α、各しきい値Tasp1,Tasp2
numは、予め設定されているものとする。
【0054】上述のような構成をした肌領域検出手段1
の動作を説明する。
【0055】A/D変換器101によりデジタル変換さ
れた画像Pの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdは、座標
変換器11に入力される。
【0056】上記座標変換器11は、入力された輝度信
号Ydと色差信号Ud,Vdを輝度データY、色相データ
H、及び、クロマデータCに変換し、変換した輝度デー
タY、色相データH、及び、クロマデータCをヒストグ
ラム生成器12に供給する。上記ヒストグラム生成器1
2は、上記座標変換器11からの輝度データY、色相デ
ータH、及び、クロマデータCが肌色の条件を満足する
か否かを判定することによりメモリ13上に肌色画素ヒ
ストグラムSH[i]を生成する。
【0057】顔領域判定器14は、上記ヒストグラム生
成器12によりメモリ13上に生成された画像1枚分の
肌色画素ヒストグラムSH[i]から肌色画素が密集す
る領域を肌領域として検出し、検出した肌領域の大き
さ、縦横の長さの比に基いて顔領域か否かを判定する。
そして、判定の結果が顔領域であった場合には、顔領域
の情報im,ipを出力する。
【0058】上述のように、本実施例では、水平方向の
肌色画素ヒストグラムSH[i]を生成し、上記肌色画
素ヒストグラムSH[i]に基いて肌色画素が密集する
領域を肌領域として検出し、検出した肌領域の大きさ、
縦横の長さの比に基いて顔領域の判定を行っているた
め、人物の肌領域の解析、及び、人物の顔領域の検出を
高速に且つ正確に行うことができる。
【0059】次に、本発明の第2の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0060】上記画像処理装置は、上述した第1の実施
例に係る画像処理装置の肌領域検出手段1と同じ構成の
肌領域検出手段1を備えているが、本実施例における肌
領域検出手段1のヒストグラム生成器12は、図5に示
すように、水平方向の肌色画素ヒストグラムSH[i]
と垂直方向の肌色画素ヒストグラムSV[j]とをメモ
リ13上に生成する。
【0061】即ち、画像P上の位置S(i,j)が肌色
であると判定された場合には、メモリ13上にある水平
方向の肌色画素ヒストグラムSHのi番目の値SH
[i]に1を加算する(SH[i]=SH[i]+1)
と共に、垂直方向の肌色画素ヒストグラムSVのj番目
の値SV[j]に1を加算する(SV[j]=SV
[j]+1)。
【0062】このようにして、メモリ13上に水平方向
の肌色画素ヒストグラムSH[i]と垂直方向の肌色画
素ヒストグラムSV[j]が生成され、顔領域判定器1
4は、上記水平方向の肌色画素ヒストグラムSH[i]
と垂直方向の肌色画素ヒストグラムSV[j]に基い
て、上述した第1の実施例と同様にして解析を行い、各
方向における顔領域の情報im,ip、及び、jm,jp
出力する。
【0063】上述のように、本実施例では、水平方向の
肌色画素ヒストグラムSH[i]の他に垂直方向の肌色
画素ヒストグラムSV[j]も生成するため、人物の肌
領域の解析、及び、人物の顔領域の検出をより正確に行
うことができる。
【0064】次に、本発明の第3の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0065】上記画像処理装置は、図6に示すように、
上述した第1、及び、第2の実施例の肌領域検出手段1
の構成に加えて、肌領域における垂直方向の輝度変化を
検出する垂直輝度変化検出器21を有する肌領域検出手
段2を備えている。
【0066】尚、上記図1に示した画像処理装置と同じ
動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細な説明
を省略する。
【0067】即ち、上記垂直輝度変化検出器21は、座
標変換器11により変換された輝度データY、色相デー
タH、及び、クロマデータCのうち上記輝度データYの
垂直方向の微分値を水平方向の各位置毎に累積した水平
方向の微分ヒストグラムDH[i]をメモリ13上に生
成する。また、上記輝度データYの垂直方向の微分値を
垂直方向の各位置毎に累積した垂直方向の微分ヒストグ
ラムDV[j]もメモリ13上に生成する。
【0068】例えば、画像上の任意の位置(i,j)に
おける輝度データYの垂直方向の微分値vijは、微分計
算の定数djを持って、 vij=|2Y(i,j)−Y(i,j−dj)−Y
(i,j+dj)| なる演算により求められる。この演算式は、垂直方向の
2次微分値の絶対値を表している。
【0069】従って、メモリ13上にある水平方向の微
分ヒストグラムDHのi番目の値DH[i]に微分値v
ijを加算する(DH[i]=DH[i]+vij)。ま
た、垂直方向の肌色画素ヒストグラムDVのj番目の値
DV[j]に微分値vijを加算する(DV[j]=DV
[j]+vij)。
【0070】このようにして、メモリ13上に水平方向
の微分ヒストグラムDH[i]と垂直方向の微分ヒスト
グラムDV[j]が生成される。
【0071】一方、ヒストグラム生成器12は、例え
ば、上述した第2の実施例と同様にして、水平方向の肌
色画素ヒストグラムSH[i]と垂直方向の肌色画素ヒ
ストグラムSV[j]をメモリ13上に生成する。
【0072】顔領域判定器14は、水平方向の肌色画素
ヒストグラムSH[i]と垂直方向の肌色画素ヒストグ
ラムSV[j]を基にして、上記第2の実施例と同様に
顔領域の情報im,ip、及び、jm,jpを求める。ここ
で、上記顔領域判定器14は、さらに、水平方向の微分
ヒストグラムDH[i]と垂直方向の微分ヒストグラム
DV[j]を基に、数3、或は、数4に示す演算を行
う。
【0073】
【数3】
【0074】
【数4】
【0075】上記数3、或は、図4で示した演算により
得られた値dが、予め設定されたしきい値Tdev以上で
あった場合には、検出した顔領域の情報im,ip、及
び、jm,jpを出力し、上記値dがしきい値Tdev以下
であった場合には、SH[k]=0(im<k<ip)と
して解析処理を繰り返す。
【0076】上述のような構成をした肌領域検出手段2
の動作を説明する。
【0077】A/D変換器101によりデジタル変換さ
れた画像Pの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdは、座標
変換器11に入力される。
【0078】上記座標変換器11は、入力された輝度信
号Ydと色差信号Ud,Vdを輝度データY、色相データ
H、及び、クロマデータCに変換し、変換した輝度デー
タY、色相データH、及び、クロマデータCをヒストグ
ラム生成器12に供給すると共に輝度データYを垂直輝
度変化検出器21に供給する。
【0079】上記ヒストグラム生成器12は、上記座標
変換器11からの輝度データY、色相データH、及び、
クロマデータCが肌色の条件を満足するか否かを判定す
ることによりメモリ13上に水平方向の肌色画素ヒスト
グラムSH[i]と垂直方向の肌色画素ヒストグラムS
V[j]を生成する。
【0080】一方、上記垂直輝度変化検出器21は、上
記座標変換器11からの輝度データYの垂直方向の微分
値を水平方向の各位置毎に累積した水平方向の微分ヒス
トグラムDH[i]と、上記輝度データYの垂直方向の
微分値を垂直方向の各位置毎に累積した垂直方向の微分
ヒストグラムDV[j]をメモリ13上に生成する。顔
領域判定器14は、上記ヒストグラム生成器12により
メモリ13上に生成された肌色画素ヒストグラムSH
[i]と肌色画素ヒストグラムSV[j]から肌色画素
が密集する領域を肌領域として検出し、検出した肌領域
の大きさ、縦横の長さの比に基いて顔領域か否かを判定
する。そして、判定の結果が顔領域であった場合には、
上記垂直輝度変化検出器21によりメモリ13上に生成
された微分ヒストグラムDH[i]と微分ヒストグラム
DV[j]に基いて、顔領域の情報im,ip,jm,jp
を出力する。
【0081】上述のような垂直方向の輝度変化の分布に
基いた顔領域の情報im,ipとjm,jpの検出は、人物
の顔には目、口等の水平方向のエッジが含まれているこ
とに基くものであるが、垂直方向の輝度変化の分布に基
いて顔領域の判定を行うことにより、例えば、壁のよう
な輝度変化の少ない一様な領域の誤検出を回避すること
ができる。従って、人物の肌色領域の解析、及び、人物
の顔領域の検出をより正確に行うことができる。
【0082】尚、本実施例では、上記ヒストグラム生成
器12は、水平方向の肌色画素ヒストグラムSH[i]
と垂直方向の肌色画素ヒストグラムSV[j]をメモリ
13上に生成することとしたが、上述した第1の実施例
と同様に、水平方向の肌色画素ヒストグラムSH[i]
のみをメモリ13上に生成することとしてもよい。
【0083】次に、本発明の第4の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0084】上記画像処理装置は、図7に示すように、
上述した第3の実施例の肌領域検出手段2の構成に加え
て、輝度データY、色相データH、クロマデータC、及
び、垂直方向の輝度変化vijをブロック単位に平均化す
るブロック内特徴量算出器31を有する肌領域検出手段
3を備えている。
【0085】尚、上記図1、及び、上記図6に示した画
像処理装置と同じ動作を示す箇所には同一の符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0086】即ち、上記ブロック内特徴量算出器31
は、図8に示すように、座標変換器11により変換され
た画像Pの輝度データY、色相データH、及び、クロマ
データCを、例えば、ブロックBの大きさを表す定数m
i,mjを持って、水平方向の画素数(2mi+1)、垂
直方向の画素数(2mj+1)で示される大きさのブロ
ックBに分割する。従って、各ブロック内の画素数M
は、 M=(2mi+1)(2mj+1) で表すことができる。
【0087】そして、画素数Mを持って、数5、数6、
数7に示す演算により、各ブロック毎の輝度データYの
平均値Yave、色相データHの平均値Have、及び、クロ
マデータの平均値Caveを求める。
【0088】
【数5】
【0089】
【数6】
【0090】
【数7】
【0091】従って、上述のようにして算出された値Y
ave、Have、Cave、vibjbmaxが各ブロックの代表値と
してヒストグラム生成器12に供給される。上記ストグ
ラム生成器12は、上記図8に示すように、メモリ13
上にある水平方向の肌色ブロックヒストグラムSHのi
番目のブロックSH[ib]に1を加算する(SH
[ib]=SH[ib]+1)と共に、垂直方向の肌色ブ
ロックヒストグラムSVのj番目のブロックSV
[jb]に1を加算する(SV[jb]=SV[jb]+
1)。このようにして、メモリ13上には、ブロック単
位の水平方向の肌色ブロックヒストグラムSV[ib
と垂直方向の肌色ブロックヒストグラムSV[jb]が
生成される。
【0092】また、上記ブロック内特徴量算出器31
は、垂直輝度変化検出器21により得られた垂直方向の
微分値vijに対しては、ブロック内の最大値vibjbmax
を数8に示す演算により求める。
【0093】
【数8】
【0094】従って、上記最大値vibjbmaxも各ブロッ
クの代表値としてメモリ13に出力されることとなり、
メモリ13上にある水平方向の微分ヒストグラムDHの
i番目のブロックDH[ib]に微分値vibjbが加算さ
れ(DH[ib]=DH[ib]+vibjb)、また、垂直
方向の肌色画素ヒストグラムDVのj番目のブロックD
V[jb]に微分値vibjbが加算される(DV[jb]=
DV[jb]+vibjb)。このようにして、メモリ13
上には、ブロック単位の水平方向の微分ヒストグラムD
H[ib]と垂直方向の微分ヒストグラムDV[jb]も
生成される。
【0095】顔領域判定器14は、メモリ13上に生成
されたブロック単位の肌色ブロックヒストグラムSV
[ib]、肌色ブロックヒストグラムSV[jb]、微分
ヒストグラムDH[ib]、及び、微分ヒストグラムD
V[jb]を、上述した第2の実施例と同様にして、肌
色ブロックを検出し、検出した肌色ブロックの大きさ、
縦横の長さの比に基いて顔領域であるか否かを判定す
る。そして、顔領域と判定された肌色ブロックのブロッ
ク番号ibm,ibp,jbm,jbpの中心位置im,ip,j
m,jpを im=ibm(2mi+1)+mi ip=ibp(2mi+1)+mim=jbm(2mj+1)+mjp=jbp(2mj+1)+mj なる演算で求め、求めた中心位置im,ip,jm,jp
顔領域の境界を示す座標とし、顔領域の情報として出力
する。
【0096】上述のような構成をした肌領域検出手段3
の動作を説明する。
【0097】A/D変換器101によりデジタル変換さ
れた画像Pの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdは、座標
変換器11に入力される。
【0098】上記座標変換器11は、入力された輝度信
号Ydと色差信号Ud,Vdを輝度データY、色相データ
H、及び、クロマデータCに変換し、変換した輝度デー
タY、色相データH、及び、クロマデータCをブロック
内特徴量算出器31に供給すると共に輝度データYを垂
直輝度変化検出器21に供給する。
【0099】上記垂直輝度変化検出器21は、上記座標
変換器11からの輝度データYの垂直方向の微分値vij
を求め、求めた微分値vijを上記ブロック内特徴量算出
器31に供給する。
【0100】上記ブロック内特徴量算出器31は、上記
座標変換器11からの輝度データY、色相データH、及
び、クロマデータCをブロックに分割し、各ブロック毎
の輝度データYの平均値Yave、色相データHの平均値
ave、及び、クロマデータの平均値Caveを求め、求め
た色相データHの平均値Have、及び、クロマデータの
平均値Caveをヒストグラム生成器12に供給する。
【0101】上記ヒストグラム生成器12は、上記座標
変換器11からの輝度データY、色相データH、及び、
クロマデータCの平均値Yave,Have,Caveが肌色の
条件を満足するか否かを判定することによりメモリ13
上に水平方向の肌色ブロックヒストグラムSH[i]と
垂直方向の肌色ブロックヒストグラムSV[j]を生成
する。
【0102】また、上記ブロック内特徴量算出器31
は、上記垂直輝度変化検出器21からの微分値vijに対
しては、ブロック内の最大値vibjbmaxを求め、求めた
ブロック内の最大値vibjbmaxをメモリ13に出力す
る。これにより、メモリ13上には、ブロック単位の水
平方向の微分ヒストグラムDH[ib]と垂直方向の微
分ヒストグラムDV[jb]も生成される。
【0103】顔領域判定器14は、メモリ13上に生成
されたブロック単位の肌色ブロックヒストグラムSH
[ib]と肌色ブロックヒストグラムSV[jb]から肌
色が密集する領域を肌領域として検出し、検出した肌領
域の大きさ、縦横の長さの比に基いて顔領域か否かを判
定する。そして、判定の結果が顔領域であった場合に
は、メモリ13上に生成されたブロック単位の微分ヒス
トグラムDH[ib]と微分ヒストグラムDV[jb]に
基いて、顔領域の情報im,ip,jm,jpを出力する。
【0104】上述のように、本実施例では、画像をブロ
ックに分割し、ブロック内の平均色の分布に基いて肌色
ブロックを検出し、検出した肌色ブロックの大きさ、縦
横の長さの比に基いて顔領域を検出しているため、人物
の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域の検出を高速に
且つ正確に行うことができる。
【0105】尚、本実施例では、上記ヒストグラム生成
器12は、水平方向の肌色ブロックヒストグラムSH
[ib]と垂直方向の肌色ブロックヒストグラムSV
[jb]をメモリ13上に生成することとしたが、水平
方向の肌色ブロックヒストグラムSH[ib]のみをメ
モリ13上に生成することとしてもよい。
【0106】また、本実施例では、垂直輝度変化検出器
21を設けることとしたが、上記垂直輝度変化検出器2
1を設けずに、例えば、上記図1に示した肌領域検出手
段1の構成において、座標変換器11の後段にブロック
内特徴量算出器31を備えることとしてもよい。この場
合、水平方向の肌色ブロックヒストグラムSH[ib
と垂直方向の肌色ブロックヒストグラムSV[jb]、
或は、水平方向の肌色ブロックヒストグラムSH
[ib]のみから顔領域を検出することとなる。
【0107】次に、本発明の第5の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0108】上記画像処理装置は、上述した第3の実施
例に係る画像処理装置の肌領域検出手段2を適用したも
のであり、例えば、図9に示すように、上記図6に示し
た肌領域検出手段2と、上記肌領域検出手段2により得
られた顔領域の情報に基いた制御により輪郭強調処理を
行う輪郭強調器4と、上記輪郭強調器4から出力される
データと入力データとの同期をとるための遅延器5と、
A/D変換器101と、デジタル/アナログ変換器(以
下、D/A変換器と言う。)102とを備えている。
【0109】尚、上記図6に示した肌領域検出手段2と
同じ動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0110】上記肌領域検出手段2には、A/D変換器
101によりデジタル変換された輝度信号Ydと色差信
号Ud,Vdが入力され、上記肌領域検出手段2は、上述
したように、入力された輝度信号Ydと色差信号Ud,V
dから顔領域を検出する。そして、検出した顔領域の情
報im,ip,jm,jp、即ち、顔領域の境界の座標を示
す4つの座標を輪郭強調器4に供給する。
【0111】ここで、上記肌領域検出手段2において、
入力された輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdに対応する
画素が肌色であると判定された場合、上記肌領域検出手
段2のヒストグラム生成器12は、肌色を検出したか否
かを示す肌色検出信号cntl1を輪郭強調器4に供給
する。
【0112】また、上記輪郭強調器4には、A/D変換
器101によりデジタル変換された輝度信号Ydが入力
される。上記輪郭強調器4は、入力された輝度信号Yd
に輪郭強調処理を施し、輪郭強調処理を施した輝度信号
d dをD/A変換器102に供給する。
【0113】この時、肌領域検出手段2から顔領域の情
報im,ip,jm,jpが供給されると共に肌色検出信号
cntl1が供給され、且つ、入力された輝度信号Yd
対応する画素が上記顔領域の情報im,ip,jm,jp
示される領域内に存在した場合、上記輪郭強調器4は、
上記輝度信号Ydに輪郭強調処理を施す際に、その強調
の度合を小さくする。
【0114】具体的に説明すると、まず、輪郭強調器4
に肌領域検出手段2から供給される顔領域の情報im
p,jm,jpは、現在入力中の画像よりも時間的に画
像1枚分過去の画像から得られたものである。これに対
して、輪郭強調器4に肌領域検出手段2から供給される
肌色検出信号cntl1は、現在入力中の画像の各画素
の色に関する情報である。即ち、上記輪郭強調器4は、
過去の画像から得られた顔領域の情報と、現在入力中の
画像の画素単位の色情報により強調の程度を調整するも
のである。
【0115】例えば、上記輪郭強調器4は、図10に示
すように、係数算出器41と、係数平滑化器42と、強
調信号生成器43と、加算器45とを備えており、原信
号に2次微分を加算する従来の輪郭強調器を適用したも
のである。
【0116】上記係数算出器41には、上記肌領域検出
手段2からの顔領域の情報im,ip,jm,jpと肌色検
出信号cntl1が供給される。上記係数算出器41
は、これらの情報から画像上の位置(i,j)に対応す
る係数cijを求める。
【0117】即ち、現在の処理対象となっている画像上
での位置(i,j)が顔領域に含まれている場合(im
<i<ip、jm<j<jp)には「1」を、顔領域に含
まれていない場合には「0」を出力値とする関数f
0(i,j)と、肌色検出信号cntl1が現在の画素が
肌色であることを示している場合(cntl1=1)に
は「1」、肌色でないことを示している場合(cntl
1=0)には「0」を出力値とする関数f1(cnt
1)を持って、顔領域の情報im,ip,jm,jp、及
び、肌色検出信号cntl1から画像上の位置(i,
j)に対応する係数cijを、 cij=1−f0(i,j)f1(cntl1) なる演算により求める。
【0118】従って、係数cijは、現在の処理対象とな
っている画像上での位置(i,j)が顔領域に含まれ、
且つ、その色が肌色である場合のみ「0」となり、それ
以外の場合は「1」となる。
【0119】このようにして求められた係数cijは、係
数平滑化器42に供給される。上記係数平滑化器42
は、関数f0(i,j)と関数f1(cntl1)の不連
続性を緩和するために、係数cijの近傍における平均値
d ijを求める。
【0120】即ち、近傍系内の画素数Nは、平均値cd
ijを求める近傍系の大きさを表す定数ni,njと、近傍
系を構成する水平方向の画素数(2ni+1)、及び、
垂直方向の画素数(2nj+1)を持って、 N=(2ni+1)(2nj+1) と表せる。
【0121】従って、上記係数平滑化器42は、係数c
ijの近傍における平均値cd ijを、上記近傍系内の画素
数Nを持って、数9に示す演算により求める。
【0122】
【数9】
【0123】そして、上記係数平滑化器42は、求めた
係数cijの近傍における平均値cd ijを平滑化補正係数
d ijとして強調信号生成器43に供給する。
【0124】上記強調信号生成器43には、上記係数平
滑化器42から平滑化補正係数cd ijが供給されると共
に、A/D変換器101によりデジタル変換された輝度
信号Ydが供給される。
【0125】上記強調信号生成器43は、上記A/D変
換器101からの輝度信号Ydの2次微分値に上記係数
平滑化器42からの平滑化補正係数cd ij乗じることに
より、強調信号dYを生成する。
【0126】即ち、平滑化補正係数cd ijに対応する輝
度信号Ydを輝度信号Yd(i,j)で示すと、上記強調
信号dYは、定数diを持って、 dY=cd ij(2Yd(i,j)−Yd(i+di,j)
−Yd(i−di,j)) なる演算により求められる。この時、入力データの同期
をとるために適当な遅延が施される。そして、上記強調
信号生成器43は、生成した強調信号dYを加算器45
に供給する。
【0127】上記加算器45には、上記強調信号生成器
43から強調信号dYが供給されると共に、上記A/D
変換器101からの輝度信号Ydが供給される。
【0128】上記加算器45は、上記強調信号生成器4
3からの強調信号dYと上記A/D変換器101からの
平滑化補正係数cd ijに対応する輝度信号Yd(i,j)
とを加算し、加算結果を輪郭強調処理を施した輝度信号
d dとして出力する。
【0129】即ち、現在の処理対象となっている画像上
での位置(i,j)の輝度信号Yd(i,j)に輪郭強
調処理を施した輝度信号Yd d(i,j)は、 Yd d(i,j)=Yd(i,j)+dY なる演算により求められる。
【0130】上述のように、輪郭強調器4は、肌領域検
出手段2からの顔領域の情報im,ip,jm,jpと肌色
検出信号cntl1により強調の程度を画素毎に制御
し、入力された輝度信号Ydに輪郭強調処理を施す。そ
して、輪郭強調処理を施した輝度信号Yd dをD/A変換
器102に供給する。ここで、上述した輪郭強調処理に
おいては、入力データの同期をとるために、適当な遅延
が施される。
【0131】一方、遅延器5には、A/D変換器101
によりデジタル変換された色差信号Ud,Vdが入力され
る。上記遅延器5は、入力された色差信号Ud,Vdを遅
延して、上記輪郭強調器4により輪郭強調処理が施され
た輝度信号Yd dとの同期をとる。上記遅延器5により遅
延された色差信号Ud,Vdは、D/A変換器102に供
給される。
【0132】従って、上記D/A変換器102は、上記
輪郭強調器4により輪郭強調処理が施された輝度信号Y
d dと、上記遅延器5により上記輝度信号Yd dと同期がと
られた色差信号Ud,Vdをアナログ変換し、輝度信号Y
d a、色差信号Ua,Vaとして出力する。
【0133】上述のような構成をした画像処理装置の動
作を説明する。
【0134】A/D変換器101は、入力された輝度信
号Yaと色差信号Ua,Vaをデジタル変換し、デジタル
変換した輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdを肌領域検出
手段2に供給すると共に、上記輝度信号Ydを輪郭強調
器4に供給し、上記色差信号Ud,Vdを遅延器5に供給
する。
【0135】上記肌領域検出手段2は、上記A/D変換
器101からの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdから肌
領域を検出し、検出結果を示す肌色検出信号cntl1
を輪郭強調器4に供給する。また、検出した肌領域を解
析することにより顔領域を検出し、検出した顔領域の情
報im,ip,jm,jpを輪郭強調器4に供給する。
【0136】上記輪郭強調器4は、上記A/D変換器1
01からの輝度信号Ydに輪郭強調処理を施して、輪郭
強調処理を施した輝度信号Yd aをD/A変換器102に
供給する。
【0137】この時、上記肌領域検出手段2からの顔領
域の情報im,ip,jm,jpで示される領域に、現在の
処理対象となっている輝度信号Ydに対応する画素が含
まれており、且つ、上記肌領域検出手段2からの肌色検
出信号cntl1が現在の処理対象となっている画素は
肌色であることを示している場合、上記輪郭強調器4
は、強調の度合を小さくして上記輝度信号Ydに輪郭強
調処理を施し、輪郭強調処理を施した輝度信号Yd aをD
/A変換器102に供給する。
【0138】遅延器5は、上記A/D変換器101から
の色差信号Ua,Vaを遅延して上記輪郭強調器4で輪郭
強調処理が施された輝度信号Yd aとの同期をとり、遅延
した色差信号Ua,VaをD/A変換器102に供給す
る。
【0139】上記D/A変換器102は、上記輪郭強調
器4からの輝度信号Yd dと、上記遅延器5からの色差信
号Ud,Vdをアナログ変換し、輝度信号Ya d、色差信号
a,Vaとして出力する。
【0140】上述のように、本実施例では、上記図6に
示した肌領域検出手段2を適用し、上記肌領域検出手段
2により得られた過去の画像に対する顔領域の情報と、
現在入力中の画像の画素単位の肌色検出信号により、強
調の度合を調整して輪郭強調処理を行っているため、人
物の顔の領域を強調することなく他の領域を強調するこ
とができる。従って、画像の鮮鋭度を向上させることが
できる。
【0141】次に、本発明の第6の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0142】上記画像処理装置は、図11に示すよう
に、上述した第5の実施例に係る画像処理装置の構成に
加えて、A/D変換器101によりデジタル変換された
輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdを記憶する画像メモリ
6と、上記画像メモリ6に記憶された輝度信号Ydと色
差信号Ud,Vdを色の3属性データに変換する座標変換
器7と、上記座標変換器7により変換された3属性デー
タが肌色の条件を満たしているか否かを検出する肌色画
素検出器8とを備えている。
【0143】また、上記画像処理装置では、肌領域検出
手段2からは肌色検出信号cntl1は出力されず、上
記肌色画素検出器8から肌色検出信号cntl1が輪郭
強調器4に対して出力されることとなる。さらに、上記
輪郭強調器4には、画像メモリ6に記憶された輝度信号
dが供給され、遅延器5にも、画像メモリ6に記憶さ
れた色差信号Ud,Vdが供給されることとなる。
【0144】尚、上記図9に示した画像処理装置と同じ
動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細な説明
を省略する。
【0145】即ち、本実施例では、画像メモリ6を用い
て、入力された輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdに、肌
領域検出手段2で顔領域の情報im,ip,jm,jpを検
出するのに要する時間に対応した遅延量、例えば、1画
素分の遅延量を与える。上記画像メモリ6により遅延さ
れた輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdは、座標変換器7
に供給されると共に、上記輝度信号Ydは、輪郭強調器
4に供給され、上記色差信号Ud,Vdは遅延器5に供給
される。
【0146】上記座標変換器7は、上記画像メモリ6か
らの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdを輝度データY、
色相データH、及び、クロマデータCに変換し、変換し
た輝度データY、色相データH、及び、クロマデータC
を肌色画素検出器8に供給する。 上記肌色画素検出器
8は、上記座標変換器7からの輝度データY、色相デー
タH、及び、クロマデータCが肌色の条件、即ち、ヒス
トグラム生成器12において肌領域を検出する際に用い
た上述したような条件 Ymin<Y<Ymaxmin<H<Hmaxmin<C<Cmax を満たすか否かを判定する。従って、その判定結果が肌
色検出信号cntl1として輪郭強調器4に供給される
こととなる。
【0147】一方、肌領域検出手段2により検出された
顔領域の情報im,ip,jm,jpは、輪郭強調器4に供
給される。
【0148】上述のような構成をした画像処理装置の動
作を説明する。
【0149】A/D変換器101は、入力された輝度信
号Yaと色差信号Ua,Vaをデジタル変換し、デジタル
変換した輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdを肌領域検出
手段2に供給すると共に、画像メモリ6に供給する。
【0150】上記画像メモリ6は、上記A/D変換器1
01からの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdに1画素分
の遅延量を与え、遅延量を与えた輝度信号Ydと色差信
号Ud,Vdを座標変換器7に供給する。また、上記画像
メモリ6は、上記輝度信号Ydを輪郭強調器4に供給
し、上記色差信号Ud,Vdを遅延器5に供給する。
【0151】上記座標変換器7は、上記画像メモリ6か
らの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdを輝度データY、
色相データH、及び、クロマデータCに変換し、変換し
た輝度データY、色相データH、及び、クロマデータC
を肌色画素検出器8に供給する。 上記肌色画素検出器
8は、上記座標変換器7からの輝度データY、色相デー
タH、及び、クロマデータCが肌色の条件を満たしてい
るか否かの判定を行い、判定結果を肌色検出信号cnt
1として輪郭強調器4に供給する。
【0152】一方、肌領域検出手段2は、上記A/D変
換器101からの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdから
肌領域を検出し、検出した肌領域を解析することにより
顔領域を検出し、検出した顔領域の情報im,ip
m,jpを輪郭強調器4に供給する。 上記輪郭強調器
4は、上記画像メモリ6からの輝度信号Ydに輪郭強調
処理を施して、輪郭強調処理を施した輝度信号Yd aをD
/A変換器102に供給する。
【0153】この時、上記肌領域検出手段2からの顔領
域の情報im,ip,jm,jpで示される領域に、現在の
処理対象となっている輝度信号Ydに対応する画素が含
まれており、且つ、上記肌領域検出手段2からの肌色検
出信号cntl1が現在の処理対象となっている画素は
肌色であることを示している場合、上記輪郭強調器4
は、強調の度合を小さくして上記輝度信号Ydに輪郭強
調処理を施し、輪郭強調処理を施した輝度信号Yd aをD
/A変換器102に供給する。
【0154】また、上記遅延器5は、上記画像メモリ6
からの色差信号Ua,Vaを遅延して上記輪郭強調器4で
輪郭強調処理が施された輝度信号Yd aとの同期をとり、
遅延した色差信号Ua,VaをD/A変換器102に供給
する。
【0155】上記D/A変換器102は、上記輪郭強調
器4からの輝度信号Yd dと、上記遅延器5からの色差信
号Ud,Vdをアナログ変換し、輝度信号Ya d、色差信号
a,Vaとして出力する。
【0156】上述のように、上記肌領域検出手段2で得
られる顔領域の情報im,ip,jm,jpは、輪郭強調器
4で実際に輪郭強調処理を施す画像から求められたもの
である。従って、より正確な顔領域の位置を輪郭強調処
理に反映させることができるため、画像の鮮鋭度をより
向上させることができる。
【0157】次に、本発明の第7の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0158】上記画像処理装置は、図12に示すよう
に、上述した第7の実施例に係る画像処理装置の構成に
加えて、A/D変換器101によりデジタル変換された
輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdからシーンの変わり目
を検出するシーンチェンジ検出器9と、上記シーンチェ
ンジ検出器9の検出結果に基いて肌領域検出手段2によ
り得られた顔領域の情報im,ip,jm,jpに対して時
間的平滑化処理を施す顔領域平滑化器10とを備えてい
る。
【0159】また、上記画像処理装置では、肌領域検出
手段2により得られた顔領域の情報im,ip,jm,jp
は、顔領域平滑化器10を介して輪郭強調器4に供給さ
れる。さらに、上記画像処理装置では、画像メモリ6に
おける遅延量は、肌領域検出手段2で顔領域の情報を検
出するのに要する時間の2倍の遅延量とし、肌領域検出
手段2により得られた顔領域の情報im,ip,jm,jp
と輪郭強調器4で輪郭強調処理が施される画像とを完全
に対応させている。
【0160】尚、上記図11に示した画像処理装置と同
じ動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0161】即ち、シーンチェンジ検出器9は、入力さ
れた輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdに対応する画像
と、肌領域検出手段2により得られた顔領域の情報
m,ip,jm,jpに対応する画像の間でシーンチェン
ジが発生したか否かを検出する。
【0162】具体的に説明すると、例えば、上記肌領域
検出手段2で顔領域の情報を検出するのに要する時間が
1画像分である場合、上記シーンチェンジ検出器9は、
輪郭強調器4で輪郭強調処理が施される画像と、それよ
りも時間的に1画像分前に入力されている画像の間でシ
ーンチェンジが発生したか否かを検出する。
【0163】このようなシーンチェンジの検出は、従来
用いられている検出方法を適用することができる。
【0164】従って、上記シーンチェンジ検出器9の検
出結果は、制御信号cntl2として顔領域平滑化器1
0に供給される。
【0165】上記顔領域平滑化器10は、肌領域検出手
段2により得られた顔領域の情報im,ip,jm,jp
空間的な位置を時間的に平滑化して顔領域の情報id m
d p,jd m,jd pとして輪郭強調器4に供給する。
【0166】例えば、時間的平滑化処理として、時刻n
の画像から算出された顔領域境界座標ln(=im
p,jm,jp)と、時刻nの画像に対する輪郭強調処
理に用いられる境界座標ld n(=id m,id p,jd m,j
d p)と、現在時刻に得られた境界座標の寄与率pとを持
って、 ld n=pln+(1−p)ld n-1 なる再帰的フィルタリングを用いる。
【0167】この時、上記シーンチェンジ検出器9から
の制御信号cntl2がシーンチェンジ発生を示してい
る場合、上記顔領域平滑化器10は、上述のような時間
的平滑化処理を行わず、肌領域検出手段2により得られ
た顔領域の情報im,ip,jm,jpをそのまま輪郭強調
器4に供給する。
【0168】上述のような構成をした画像処理装置の動
作を説明する。
【0169】A/D変換器101は、入力された輝度信
号Yaと色差信号Ua,Vaをデジタル変換し、デジタル
変換した輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdを肌領域検出
手段2、画像メモリ6、及び、シーンチェンジ検出器9
に各々供給する。
【0170】上記画像メモリ6は、上記A/D変換器1
01からの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdに1画素分
の遅延量を与え、遅延量を与えた輝度信号Ydと色差信
号Ud,Vdを座標変換器7に供給する。また、上記画像
メモリ6は、上記輝度信号Ydを輪郭強調器4に供給
し、上記色差信号Ud,Vdを遅延器5に供給する。
【0171】上記座標変換器7は、上記画像メモリ6か
らの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdを輝度データY、
色相データH、及び、クロマデータCに変換し、変換し
た輝度データY、色相データH、及び、クロマデータC
を肌色画素検出器8に供給する。
【0172】上記肌色画素検出器8は、上記座標変換器
7からの輝度データY、色相データH、及び、クロマデ
ータCが肌色の条件を満たしているか否かの判定を行
い、判定結果を肌色検出信号cntl1として輪郭強調
器4に供給する。
【0173】一方、肌領域検出手段2は、上記A/D変
換器101からの輝度信号Ydと色差信号Ud,Vdから
肌領域を検出し、検出した肌領域を解析することにより
顔領域を検出し、検出した顔領域の情報im,ip
m,jpを顔領域平滑化器10に供給する。
【0174】また、シーンチェンジ検出器9は、上記A
/D変換器101からの輝度信号Ydと色差信号Ud,V
dに対応する画像と、上記肌領域検出手段2により得ら
れた顔領域の情報im,ip,jm,jpに対応する画像の
間でシーンチェンジが発生したか否かを検出し、検出結
果を制御信号cntl2として顔領域平滑化器10に供
給する。
【0175】上記顔領域平滑化器10は、上記シーンチ
ェンジ検出器9からの制御信号cntl2に基いて、上
記肌領域検出手段2からの顔領域の情報im,ip
m,jpの空間的な位置を時間的に平滑化し、平滑化し
た顔領域の情報id m,id p,jd m,jd pを輪郭強調器4に
供給する。
【0176】上記輪郭強調器4は、上記画像メモリ6か
らの輝度信号Ydに輪郭強調処理を施して、輪郭強調処
理を施した輝度信号Yd aをD/A変換器102に供給す
る。この時、上記顔領域平滑化器10からの顔領域の情
報id m,id p,jd m,jd pで示される領域に、現在の処
理対象となっている輝度信号Ydに対応する画素が含ま
れており、且つ、上記肌領域検出手段2からの肌色検出
信号cntl1が現在の処理対象となっている画素は肌
色であることを示している場合、上記輪郭強調器4は、
強調の度合を小さくして上記輝度信号Ydに輪郭強調処
理を施し、輪郭強調処理を施した輝度信号Yd aをD/A
変換器102に供給する。
【0177】また、上記遅延器5は、上記画像メモリ6
からの色差信号Ua,Vaを遅延して上記輪郭強調器4で
輪郭強調処理が施された輝度信号Yd aとの同期をとり、
遅延した色差信号Ua,VaをD/A変換器102に供給
する。
【0178】上記D/A変換器102は、上記輪郭強調
器4からの輝度信号Yd dと、上記遅延器5からの色差信
号Ud,Vdをアナログ変換し、輝度信号Ya d、色差信号
a,Vaとして出力する。
【0179】上述のように、本実施例では、同一シーン
であった場合には、肌領域検出手段2により得られた顔
領域の情報im,ip,jm,jpに対して時間的平滑化処
理を施さないため、同一シーンにおける顔領域の時間的
変動を緩和することができる。従って、画像の鮮鋭度を
向上させることができる尚、上述の実施例では、上述し
た第7の実施例に係る画像処理装置の構成にシーンチェ
ンジ検出器9と顔領域平滑化器10を付加することとし
たが、上述した第5の実施例に係る画像処理装置の構成
にシーンチェンジ検出器9と顔領域平滑化器10を付加
することとしてもよい。
【0180】次に、本発明の第8の実施例に係る画像処
理装置について説明する。
【0181】上記画像処理装置は、上述した第5の実施
例に係る画像処理装置の輪郭強調器4を階調変換器に置
き換えたものである。
【0182】上記階調変換器は、図13に示すように、
係数算出器41と、係数平滑化器42と、レベル変換器
403と、重み付き加算器404とを備えている。
【0183】尚、上記図10に示した輪郭強調器と同じ
動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細な説明
を省略する。
【0184】上記係数算出器41と係数平滑化器42
は、上述した輪郭強調器4に設けられているものと同じ
ものであり、上記輪郭強調器4の場合と同様にして、平
滑化補正係数cd ijを算出し、算出した平滑化補正係数
d ijをレベル変換器403に供給する。
【0185】上記レベル変換器403は、入力された輝
度信号Ydに対して階調変換処理を施し、階調変換処理
を施した輝度信号Yceを生成する。
【0186】上記階調変換は、変換関数gを持って Yce=g(Yd) で示され、変換関数gは、例えば、図14に示すよう
に、非線形の単調増加関数である。また、その形状は変
換すべき画像の性質に依存する。このようにして画像か
ら変換関数gを構成する方法は、従来用いられている方
法を適用することができる。
【0187】上記レベル変換器403により階調変換処
理が施された輝度信号Yceは、重み付き加算器404に
供給される。上記重み付き加算器404には、上記レベ
ル変換器403から輝度信号Yceが供給されると共に、
入力された輝度信号Ydが供給される。また、係数平滑
化器42により得られた平滑化補正係数cd ijが、上記
レベル変換器403を介して上記重み付き加算器404
に供給される。
【0188】上記重み付き加算器404は、入力された
輝度信号Ydと、上記レベル変換器403からの輝度信
号Yceの重み付き加算を行う。この時に用いる重みは、
係数平滑化器42により得られた平滑化補正係数cd ij
を用いる。
【0189】即ち、入力された輝度信号Ydに対して階
調変換処理が施された輝度信号Yd dは、 Yd d=(1−cd ij)Yd+cd ijce なる演算により求められる。
【0190】これは、現在の画素が顔領域内に位置し、
且つ、肌色であった場合、即ち、平滑化補正係数cd ij
が小さい場合には、入力された輝度信号Ydの重みが大
きくなり、それ以外の場合には、レベル変換器403に
より階調変換処理が施された輝度信号Yceの重みが大き
くなることを示している。
【0191】上述のように、本実施例では、入力中の画
像の画素単位の肌色検出信号cntl1に基いた平滑化
補正係数cd ijにより、重み調整して階調変調処理を行
っているため、人物の顔領域を階調変換することなく他
の領域を階調変換することにより、画像のコントラスト
感を向上させることができる。
【0192】尚、上述した実施例では、上述した第5の
実施例に係る画像処理装置の輪郭強調器4を階調変換器
に置き換るものとしたが、上述した第6の実施例に係る
画像処理装置の輪郭強調器4を階調変換器に置き換るも
のとしてもよい。この場合、肌領域検出手段2により得
られる顔領域の情報im,ip,jm,jpは、実際に階調
変換処理を行う画像から算出されたものであるため、よ
り正確に顔領域の位置を階調変換処理に反映させること
ができる。従って、画像のコントラスト感をさらに向上
させることができる。
【0193】また、上述した第7の実施例に係る画像処
理装置の輪郭強調器4を階調変換器に置き換るものとし
てもよい。この場合、同一シーンにおける顔領域の時間
的変動を緩和することができるため、画像のコントラス
ト感をさらに向上させることができる。
【0194】尚、上述した第5〜第8の実施例では、第
3の実施例に係る画像処理装置の肌領域検出手段を適用
するものとしたが、第1、第2、及び、第4の実施例に
係る画像処理装置の肌領域検出手段を適用するものとし
てもよい。
【0195】
【発明の効果】本発明に係る画像処理装置では、変換手
段は、デジタル化された人物画像データの輝度データと
色差データを輝度データと色相データとクロマデータの
3属性データに変換する。肌色画素抽出手段は、上記変
換手段により得られた3属性データから肌色画素を抽出
する。肌色画素分布生成手段は、上記肌色画素抽出手段
により抽出された肌色画素の空間的な肌色画素分布を生
成する。顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段
により生成された肌色画素分布から肌色画素が密集する
領域を肌色領域として人物画像の顔領域を判定する。こ
れにより、人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域
の検出を高速に且つ正確に行うことができる。
【0196】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記肌色画素分布生成手段は、人物画像の各水平位置毎に
垂直方向に並ぶ肌色画素の数を累積した水平方向の肌色
画素ヒストグラムである肌色画素分布を生成する。これ
により、人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域の
検出をより正確に行うことができる。
【0197】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記肌色画素分布生成手段は、人物画像の各水平位置毎に
垂直方向に並ぶ肌色画素の数を累積した水平方向の肌色
画素ヒストグラムと人物画像の各垂直位置毎に水平方向
に並ぶ肌色画素の数を累積した垂直方向の肌色画素ヒス
トグラムである肌色画素分布を生成する。これにより、
人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域の検出をよ
り正確に行うことができる。
【0198】また、本発明に係る画像処理装置では、上
記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段により
生成された肌色画素分布から肌色領域の大きさと縦横の
長さの比を解析することにより顔領域を判定する。これ
により、人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域の
検出をより正確に行うことができる。
【0199】また、本発明に係る画像処理装置では、垂
直輝度変化検出手段は、上記変換手段により得られた輝
度データから肌色領域における垂直方向の輝度変化を検
出する。上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色画素抽
出手段により抽出された肌色画素の空間的な肌色画素分
布を生成すると共に上記垂直輝度変化検出手段により検
出された肌色領域における垂直方向の輝度変化の輝度変
化分布を生成する。上記顔領域判定手段は、上記肌色画
素分布生成手段により生成された肌色画素分布と輝度変
化分布とから人物画像の顔領域を判定する。これによ
り、人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域の検出
をより正確に行うことができる。
【0200】また、本発明に係る画像処理装置では、ブ
ロック内算出手段は、上記変換手段により得られた3属
性データをブロックに分割した各ブロック毎の平均値を
算出する。上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算
出手段により算出された各ブロックの平均値から肌色ブ
ロックを抽出する。上記肌色画素分布生成手段は、上記
肌色画素抽出手段により抽出された肌色ブロックの空間
的な肌色ブロック分布を生成する。上記顔領域判定手段
は、上記肌色画素分布生成手段により生成された肌色ブ
ロック分布から人物画像の顔領域を判定する。これによ
り、人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域の検出
をより正確に行うことができる。
【0201】また、本発明に係る画像処理装置では、ブ
ロック内算出手段は、上記変換手段により得られた3属
性データをブロックに分割した各ブロック毎の平均値と
上記垂直輝度変化検出手段により検出された輝度変化を
ブロックに分割したブロックの輝度変化の最大値を算出
する。上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算出手
段により算出された各ブロックの平均値から肌色ブロッ
クを抽出する。上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色
ブロック抽出手段により抽出された肌色ブロックの空間
的な肌色ブロック分布と上記ブロック内算出手段により
算出されたブロックの輝度変化の最大値の輝度変化分布
を生成する。上記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布
生成手段により生成された肌色ブロック分布及び輝度変
化分布から人物画像の顔領域を判定する。これにより、
人物の肌色領域の解析、及び、人物の顔領域の検出をよ
り正確に行うことができる。
【0202】また、本発明に係る画像処理装置では、輪
郭強調手段は、上記肌領域検出手段により検出された肌
領域情報に基いた制御により入力された人物画像データ
の輝度データに輪郭強調処理を行う。遅延手段は、入力
された人物画像データの色差データを上記輪郭強調処理
に要する時間に対応した遅延量を与える。これにより、
人物の顔領域を輪郭強調することなく他の領域を輪郭強
調することにより、画像の鮮鋭度を向上させることがで
きる。
【0203】また、本発明に係る画像処理装置では、記
憶手段は、輝度データと色差データに変換された人物画
像データを上記肌領域検出手段で肌領域情報を検出する
のに要する時間に対応した遅延量を与えて記憶する。変
換手段は、上記記憶手段に記憶された人物画像データを
輝度データと色相データとクロマデータの3属性データ
に変換する。検出手段は、上記変換手段により得られた
3属性データから肌色データを検出する。上記遅延手段
は、上記記憶手段に記憶された色差データに上記輪郭強
調処理に要する時間に対応した遅延量を与える。上記輪
郭強調手段は、上記肌領域検出手段により検出された肌
領域情報に基いた制御により上記検出手段により検出さ
れた上記判定結果に対応する人物画像データの輝度デー
タに輪郭強調処理を行う。これにより、画像の鮮鋭度を
さらに向上させることができる。また、本発明に係る画
像処理装置では、シーンチェンジ検出手段は、入力され
た人物画像データからシーンの変わり目を検出する。平
滑化手段は、上記シーンチェンジ検出手段の検出結果に
基いて同じシーンが連続した場合のみ上記肌領域検出手
段により検出された肌領域情報の空間的な位置を時間的
に平滑化する。上記輪郭強調手段は、上記平滑化手段か
らの肌領域情報に基いた制御により上記検出手段により
検出された上記判定結果に対応する人物画像データの輝
度データに輪郭強調処理を行う。これにより、同一シー
ンにおける顔領域の時間的変動を緩和することができる
ため、画像の鮮鋭度をさらに向上させることができる。
【0204】また、本発明に係る画像処理装置では、階
調変換手段は、上記肌領域検出手段により検出された肌
領域情報に基いた制御により入力された人物画像データ
の輝度データの階調特性を変換する。遅延手段は、入力
された人物画像データの色差データを上記階調変換手段
で階調特性を変換するのに要する時間に対応した遅延量
を与える。これにより、人物の顔領域を階調変換するこ
となく他の領域を階調変換することにより、画像のコン
トラスト感を向上させることができる。
【0205】また、本発明に係る画像処理装置では、記
憶手段は、輝度データと色差データに変換された人物画
像データを上記肌領域検出手段で肌領域情報を検出する
のに要する時間に対応した遅延量を与えて記憶する。変
換手段は、上記記憶手段に記憶された人物画像データを
輝度データと色相データとクロマデータの3属性データ
に変換する。検出手段は、上記変換手段により得られた
3属性データから肌色データを検出する。上記遅延手段
は、上記記憶手段に記憶された色差データに上記階調変
換手段で階調特性を変換するのに要する時間に対応した
遅延量を与える。上記階調変換手段は、上記肌領域検出
手段により検出された肌領域情報に基いた制御により上
記検出手段により検出された上記判定結果に対応する人
物画像データの輝度データの階調特性を変換する。これ
により、画像のコントラスト感をさらに向上させること
ができる。
【0206】また、本発明に係る画像処理装置では、シ
ーンチェンジ検出手段は、入力された人物画像データか
らシーンの変わり目を検出する。平滑化手段は、上記シ
ーンチェンジ検出手段の検出結果に基いて同じシーンが
連続した場合のみ上記肌領域検出手段により検出された
肌領域情報の空間的な位置を時間的に平滑化する。上記
階調変換手段は、上記平滑化手段からの肌領域情報に基
いた制御により上記検出手段により検出された上記判定
結果に対応する人物画像データの輝度データの階調特性
を変換する。これにより、同一シーンにおける顔領域の
時間的変動を緩和することができるため、画像のコント
ラスト感をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像処理装置の肌
領域検出手段の構成を示すブロック図である。
【図2】画像の走査方向を表した図である。
【図3】水平方向の肌色画素ヒストグラムの生成処理を
説明するための図である。
【図4】上記肌色画素ヒストグラムの解析処理を説明す
るための図である。
【図5】水平方向及び垂直方向の肌色画素ヒストグラム
の生成処理を説明するための図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る画像処理装置の肌
領域検出手段の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係る画像処理装置の肌
領域検出手段の構成を示すブロック図である。
【図8】水平方向及び垂直方向の肌色ブロックヒストグ
ラムの生成処理を説明するための図である。
【図9】本発明の第5の実施例に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図10】上記画像処理装置の輪郭強調器の構成を示す
ブロック図である。
【図11】本発明の第6の実施例に係る画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第7の実施例に係る画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図13】上記画像処理装置の階調変換器の構成を示す
ブロック図である。
【図14】階調変換関数を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 肌領域検出手段 4 輪郭強調器 5 遅延器 6 画像メモリ 7 座標変換器 8 肌色画素検出器 9 シーンチェンジ検出器 10 顔領域平滑化器 11 座標変換器 12 ヒストグラム生成器 13 メモリ 14 顔領域判定器 21 垂直輝度変化検出器 31 ブロック内特徴量算出器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された人物画像データをデジタル化
    した輝度データと色差データに変換し、デジタル化され
    た輝度データと色差データから肌領域を検出する肌領域
    検出手段を備える画像処理装置であって、 上記肌領域検出手段は、 上記輝度データと色差データを輝度データと色相データ
    とクロマデータの3属性データに変換する変換手段と、 上記変換手段により得られた3属性データから肌色画素
    を抽出する肌色画素抽出手段と、 上記肌色画素抽出手段により抽出された肌色画素の空間
    的な肌色画素分布を生成する肌色画素分布生成手段と、 上記肌色画素分布生成手段により生成された肌色画素分
    布から肌色画素が密集する領域を肌色領域として人物画
    像の顔領域を判定する顔領域判定手段とを備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記肌色画素分布生成手段は、人物画像
    の各水平位置毎に垂直方向に並ぶ肌色画素の数を累積し
    た水平方向の肌色画素ヒストグラムである肌色画素分布
    を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記肌色画素分布生成手段は、人物画像
    の各水平位置毎に垂直方向に並ぶ肌色画素の数を累積し
    た水平方向の肌色画素ヒストグラムと人物画像の各垂直
    位置毎に水平方向に並ぶ肌色画素の数を累積した垂直方
    向の肌色画素ヒストグラムである肌色画素分布を生成す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記顔領域判定手段は、上記肌色画素分
    布生成手段により生成された肌色画素分布から肌色領域
    の大きさと縦横の長さの比を解析することにより顔領域
    を判定することを特徴とする請求項3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 上記変換手段により得られた輝度データ
    から肌色領域における垂直方向の輝度変化を検出する垂
    直輝度変化検出手段を備え、 上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色画素抽出手段に
    より抽出された肌色画素の空間的な肌色画素分布を生成
    すると共に上記垂直輝度変化検出手段により検出された
    肌色領域における垂直方向の輝度変化の輝度変化分布を
    生成し、 上記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段によ
    り生成された肌色画素分布と輝度変化分布とから人物画
    像の顔領域を判定することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記変換手段により得られた3属性デー
    タをブロックに分割した各ブロック毎の平均値を算出す
    るブロック内算出手段を備え、 上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算出手段によ
    り算出された各ブロックの平均値から肌色ブロックを抽
    出し、 上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色画素抽出手段に
    より抽出された肌色ブロックの空間的な肌色ブロック分
    布を生成し、 上記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段によ
    り生成された肌色ブロック分布から人物画像の顔領域を
    判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 上記変換手段により得られた3属性デー
    タをブロックに分割した各ブロック毎の平均値と上記垂
    直輝度変化検出手段により検出された輝度変化をブロッ
    クに分割したブロックの輝度変化の最大値を算出するブ
    ロック内算出手段を備え、 上記肌色画素抽出手段は、上記ブロック内算出手段によ
    り算出された各ブロックの平均値から肌色ブロックを抽
    出し、 上記肌色画素分布生成手段は、上記肌色ブロック抽出手
    段により抽出された肌色ブロックの空間的な肌色ブロッ
    ク分布と上記ブロック内算出手段により算出されたブロ
    ックの輝度変化の最大値の輝度変化分布を生成し、 上記顔領域判定手段は、上記肌色画素分布生成手段によ
    り生成された肌色ブロック分布及び輝度変化分布から人
    物画像の顔領域を判定することを特徴とする請求項5記
    載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 入力された人物画像データの輝度データ
    に輪郭強調処理を行う輪郭強調手段と、 入力された人物画像データの色差データを上記輪郭強調
    処理に要する時間に対応した遅延量を与える遅延手段と
    を備え、 上記肌領域検出手段により検出された肌領域情報に基い
    て上記輪郭強調手段を制御することを特徴とする請求項
    1〜7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 輝度データと色差データに変換された人
    物画像データを上記肌領域検出手段で肌領域情報を検出
    するのに要する時間に対応した遅延量を与えて記憶する
    記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された人物画像データを輝度データ
    と色相データとクロマデータの3属性データに変換する
    変換手段と、 上記変換手段により得られた3属性データから肌色デー
    タを検出する検出手段とを備え、 上記遅延手段は、上記記憶手段に記憶された色差データ
    に上記輪郭強調処理に要する時間に対応した遅延量を与
    え、 上記輪郭強調手段は、上記肌領域検出手段により検出さ
    れた肌領域情報に基いた制御により上記検出手段により
    検出された上記判定結果に対応する人物画像データの輝
    度データに輪郭強調処理を行うことを特徴とする請求項
    8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 入力された人物画像データからシーン
    の変わり目を検出するシーンチェンジ検出手段と、 上記シーンチェンジ検出手段の検出結果に基いて同じシ
    ーンが連続した場合のみ上記肌領域検出手段により検出
    された肌領域情報の空間的な位置を時間的に平滑化する
    平滑化手段とを備え、 上記輪郭強調手段は、上記平滑化手段からの肌領域情報
    に基いた制御により上記検出手段により検出された上記
    判定結果に対応する人物画像データの輝度データに輪郭
    強調処理を行うことを特徴とする請求項8記載の画像処
    理装置。
  11. 【請求項11】 入力された人物画像データの輝度デー
    タの階調特性を変換する階調変換手段と、 入力された人物画像データの色差データを上記階調変換
    手段で階調特性を変換するのに要する時間に対応した遅
    延量を与える遅延手段とを備え、 上記肌領域検出手段により検出された肌領域情報に基い
    て上記階調変換手段を制御することを特徴とする請求項
    1〜7記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 輝度データと色差データに変換された
    人物画像データを上記肌領域検出手段で肌領域情報を検
    出するのに要する時間に対応した遅延量を与えて記憶す
    る記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された人物画像データを輝度データ
    と色相データとクロマデータの3属性データに変換する
    変換手段と、 上記変換手段により得られた3属性データから肌色デー
    タを検出する検出手段とを備え、 上記遅延手段は、上記記憶手段に記憶された色差データ
    に上記階調変換手段で階調特性を変換するのに要する時
    間に対応した遅延量を与え、 上記階調変換手段は、上記肌領域検出手段により検出さ
    れた肌領域情報に基いた制御により上記検出手段により
    検出された上記判定結果に対応する人物画像データの輝
    度データの階調特性を変換することを特徴とする請求項
    11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 入力された人物画像データからシーン
    の変わり目を検出するシーンチェンジ検出手段と、 上記シーンチェンジ検出手段の検出結果に基いて同じシ
    ーンが連続した場合のみ上記肌領域検出手段により検出
    された肌領域情報の空間的な位置を時間的に平滑化する
    平滑化手段とを備え、 上記階調変換手段は、上記平滑化手段からの肌領域情報
    に基いた制御により上記検出手段により検出された上記
    判定結果に対応する人物画像データの輝度データの階調
    特性を変換することを特徴とする請求項11記載の画像
    処理装置。
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