JP2009230556A - オブジェクト検出装置、オブジェクト検出方法、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置 - Google Patents

オブジェクト検出装置、オブジェクト検出方法、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オブジェクトの検出に多くの時間を要していた。
【解決手段】入力画像から所定のオブジェクトを検出するオブジェクト検出装置であって、上記入力画像における画像領域のうち上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える変換部と、上記置き換えが実行された入力画像上に検出窓を設定し、当該検出窓内における画素値のばらつきを求めるとともに、当該ばらつきが所定値以上である場合に、当該検出窓内の画像を対象として上記オブジェクトの有無を判定する判定部とを備えるオブジェクト検出装置とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、オブジェクト検出装置、オブジェクト検出方法、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置に関する。
入力画像の中からある目的画像(オブジェクト)を検出する技術が知られている。
画像データから肌色画素を判定し、判定した肌色画素の値を255、それ以外の画素値を0とし、検出された肌色画素の射影分布を求め、射影分布の形状から放物線を遺伝子アルゴリズムで探索して探索された放物線の位置から顔領域候補を抽出し、抽出した顔領域候補に対して顔領域かどうかの判断を行なう顔領域抽出方法が知られている(特許文献1参照。)。
特開2000‐48184号公報
入力画像から顔画像等のオブジェクトを検出しようとする場合、その検出の精度とともに、検出に要する処理の軽減化および処理の高速化が求められる。しかし上記文献1では、肌色画素の射影分布の算出、射影分布の形状に基づく放物線の探索、放物線の位置からの顔領域候補の抽出、顔領域候補に対する顔領域かどうかの判断、というように非常に多くの処理を踏む必要があり、処理の軽減化や高速化の点で全く不十分であった。
また、オブジェクトの検出後においては、入力画像に対する補正処理等が施される場合があるが、上記オブジェクトを検出するまでの過程で、当該補正処理にとって有用な情報を併せて取得することができれば、当該補正処理の際の負担が大幅に軽減され、非常に好適である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、入力画像からオブジェクトを検出するに際して、高精度な検出を担保しつつ、従来に増して処理の軽減および高速化を実現し、また、オブジェクトを検出した後の所定の処理の負担軽減にも資するオブジェクト検出装置、オブジェクト検出方法、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、入力画像から所定のオブジェクトを検出するオブジェクト検出装置であって、上記入力画像における画像領域のうち上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える変換部と、上記置き換えが実行された入力画像上に検出窓を設定し、当該検出窓内における画素値のばらつきを求めるとともに、当該ばらつきが所定値以上である場合に、当該検出窓内の画像を対象として上記オブジェクトの有無を判定する判定部とを備える構成としてある。本発明によれば、入力画像上に検出窓を設定する前に、オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値が上記代表値に置き換えられる。そのため、検出窓が、上記置き換えが行なわれた画素が多く集まる領域に設定された場合には、上記ばらつきも小さい値(所定値よりも小さい値)になりやすい。その結果、上記置き換えが行なわれた画素が多く集まる領域つまりオブジェクトが存在しないと推定される領域については、オブジェクトの有無判定の対象から外され、入力画像からのオブジェクトの検出精度を落とすことなく処理量および処理時間を軽減することができる。
上記変換部は、上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の各画像領域であって色相が異なる各画像領域の画素値を、各画像領域毎の代表色に対応した各代表値に置き換えるとしてもよい。当該構成によれば、上記置き換えが行なわれた画素が多く集まる領域に検出窓が設定された場合に算出される上記ばらつきは小さい値になりやすいという効果を維持しつつ、入力画像の各領域の色の情報を取得することができる。このような各領域の色の情報は、オブジェクト検出後の所定の処理、例えば、入力画像のシーンに応じた補正処理等において有用な情報として使用される。
上記変換部は、上記入力画像を解析するとともに、当該解析結果に基づいて、上記オブジェクトに対応する色域を変更するとしてもよい。当該構成によれば、入力画像の内容に応じて、上記置き換えを行なう画像領域を狭めたり広げたりすることができる。より具体的に、上記変換部は、上記入力画像の画素値のヒストグラムを生成するとともに当該ヒストグラムの解析結果に基づいて上記入力画像が色かぶり画像または逆光画像であると判定した場合に、上記オブジェクトに対応する色域として、第一の色域と当該第一の色域よりも広い第二の色域とのうち第二の色域を選択するとしてもよい。当該構成によれば、入力画像がいわゆる色かぶり画像であったり逆光画像である場合には、上記置き換えが行なわれる画像領域が狭められる。そのため、入力画像が色かぶり画像や逆光画像等であってもオブジェクトの検出精度が担保される。
上記判定部は、入力画像における検出窓の位置と大きさとの少なくとも一方を変更しながら入力画像上に繰り返し検出窓の設定を行なうとともに、検出窓を設定して求めた上記ばらつきが所定値未満である領域については避けて以後の検出窓の設定を行なうとしてもよい。当該構成によれば、一度検出窓を設定したときにオブジェクトの有無判定の対象から外された領域については、以降、検出窓の設定対象から除外される。そのため、入力画像全体を対象として精密にオブジェクトの検出を試みる場合においても、処理量および処理時間が効果的に軽減される。
上記判定部は、検出窓内の画像にかかる情報を入力し上記オブジェクトの有無を示す情報を出力するニューラルネットワークを利用することにより、オブジェクトの有無を判定するとしてもよい。当該構成によれば、ニューラルネットワークを用いることにより、精度良くオブジェクトの有無を判定することができる。
本発明の技術的思想は、上述したオブジェクト検出装置の発明以外にも、上述したオブジェクト検出装置が備える各部が行なう各処理工程を備えたオブジェクト検出方法の発明や、上述したオブジェクト検出装置が備える各部に対応した機能をコンピュータに実行させるオブジェクト検出プログラムの発明としても捉えることができる。また、入力画像から所定のオブジェクトを検出するとともに、入力画像に基づく印刷を実行する印刷装置であって、上記入力画像における画像領域のうち上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える変換部と、上記置き換えが実行された入力画像上に検出窓を設定し、当該検出窓内における画素値のばらつきを求めるとともに、当該ばらつきが所定値以上である場合に、当該検出窓内の画像を対象として上記オブジェクトの有無を判定する判定部と、上記判定部によってオブジェクトが有ると判定された検出窓内の画像に基づいて決定した補正情報に応じて上記入力画像の少なくとも一部を補正し、当該補正後の入力画像に基づいて印刷を行なう印刷制御部とを備える構成も把握することが可能である。
下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.プリンタの概略構成:
2.プリンタによる処理:
2‐1.前処理:
2‐2.オブジェクトの有無判定の要否判断:
2‐3.オブジェクトの有無判定から印刷まで:
3.変形例:
1.プリンタの概略構成:
図1は、本発明のオブジェクト検出装置および印刷装置の一例に該当するプリンタ10の構成を概略的に示している。プリンタ10は、記録メディア(例えば、メモリカードMC等)から取得した画像データに基づき画像を印刷する、いわゆるダイレクトプリントに対応したカラーインクジェットプリンタである。プリンタ10は、プリンタ10の各部を制御するCPU11と、例えばROMやRAMによって構成された内部メモリ12と、ボタンやタッチパネルにより構成された操作部14と、液晶ディスプレイにより構成された表示部15と、プリンタエンジン16と、カードインターフェース(カードI/F)17と、PCやサーバやデジタルスチルカメラ等の外部機器との情報のやり取りのためのI/F部13とを備えている。プリンタ10の各構成要素は、バスを介して互いに接続されている。
プリンタエンジン16は、印刷データに基づき印刷を行う印刷機構である。カードI/F17は、カードスロット172に挿入されたメモリカードMCとの間でデータのやり取りを行うためのI/Fである。メモリカードMCには画像データが格納されており、プリンタ10は、カードI/F17を介してメモリカードMCに格納された画像データを取得することができる。画像データ提供のための記録メディアとしてはメモリカードMC以外にも種々の媒体を用いることができる。むろんプリンタ10は、記録メディア以外にも、I/F部13を介して接続した上記外部機器から画像データを入力することも可能である。プリンタ10は、コンシューマ向けの印刷装置であってもよいし、DPE向けの業務用印刷装置(いわゆるミニラボ機)であってもよい。操作部14や表示部15は、プリンタ10本体とは別体の入力操作部(マウスやキーボードなど)やディスプレイであってもよい。プリンタ10は、I/F部13を介して接続したPCやサーバ等から印刷データを入力することもできる。
内部メモリ12には、オブジェクト検出部20と、画像補正部30と、表示処理部40と、印刷処理部50とが格納されている。オブジェクト検出部20や画像補正部30は、所定のオペレーティングシステムの下で、後述する前処理や、オブジェクト検出処理や、画像補正処理等を実行するためのコンピュータプログラムである。表示処理部40は、表示部15を制御して、表示部15に処理メニューやメッセージを表示させるディスプレイドライバである。印刷処理部50は、画像データから印刷データを生成し、プリンタエンジン16を制御して、印刷データに基づく画像の印刷を実行するためのコンピュータプログラムである。CPU11は、内部メモリ12から、これらのプログラムを読み出して実行することにより、これら各部の機能を実現する。
オブジェクト検出部20は、プログラムモジュールとして、変換部21と、検出窓設定部22と、要否判断部23と、検出実行部24とを含んでいる。画像補正部30は、プログラムモジュールとして、補正情報決定部31と、補正実行部32とを含んでいる。検出窓設定部22と、要否判断部23と、検出実行部24とは、特許請求の範囲に言う判定部に該当する。画像補正部30と、印刷処理部50とは、特許請求の範囲に言う印刷制御部に該当する。これら各部の機能については後述する。さらに、内部メモリ12には、色域定義情報14bや、ニューラルネットワークNN等の各種データやプログラムが格納されている。プリンタ10は、印刷機能以外にも、コピー機能やスキャナ機能など多種の機能を備えたいわゆる複合機であってもよい。
2.プリンタによる処理:
2‐1.前処理:
図2は、本実施形態においてプリンタ10が実行する処理をフローチャートにより示している。ステップS(以下、ステップの表記は省略。)100では、オブジェクト検出部20が、画像処理の対象となる画像(入力画像)を表した画像データDを、メモリカードMC等、所定の記録メディアから取得する。つまりオブジェクト検出部20は、入力画像を取得する。むろん、オブジェクト検出部20は、プリンタ10がハードディスクドライブ(HDD)を有していれば、当該HDDに保存されている画像データDを取得可能であるし、上述したようにI/F部13を介して接続した上記外部機器から画像データDを取得可能である。つまり、ユーザが表示部15に表示されたユーザインターフェース(UI)画面を参照しながら操作部14を操作して、入力画像としての画像データDを任意に選択するとともに当該選択した画像データDの印刷指示を行なった場合に、オブジェクト検出部20は上記選択にかかる画像データDを記録メディア等から取得する。
画像データDは、複数の画素からなるビットマップデータであり、それぞれの画素は、RGB各チャネルの階調(例えば、0〜255の256階調)の組み合わせで表現されている。画像データDは、記録メディア等に記録されている段階で圧縮されていてもよいし、他の色空間で各画素の色が表現されていてもよい。これらの場合、オブジェクト検出部20は、画像データDの展開や色空間の変換を実行してRGBビットマップデータとしての画像データDを取得する。
S200では、オブジェクト検出部20は、画像データDを縮小化する。オリジナルの画像サイズのままの画像データDを対象として、後述する前処理やオブジェクト検出処理を行なった場合には処理負担が大きい。そのため、オブジェクト検出部20は、画像データDについて画素数を減らすなどして画像サイズを縮小し、縮小後の画像データを取得する。オブジェクト検出部20は、例えば、画像データDをQVGA(Quarter Video Graphics Array)サイズ(320画素×240画素)に縮小した画像データDRを取得する。本実施形態では、画像データDRについても適宜、入力画像と呼ぶ。
S300では、オブジェクト検出部20の変換部21が、画像データDRの画像領域のうち所定のオブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える。本実施形態では、オブジェクトは人間の顔画像であるとして説明を行なう。また、人間の顔画像に対応する色域とは肌色域を意味する。ただし本発明の構成を用いて検出可能なオブジェクトは人間の顔画像に限られるものではなく、人工物や、生物や、自然物や、風景など、様々な対象をオブジェクトとして検出することが可能である。
図3は、S300の詳細をフローチャートにより示している。S310では、変換部21は、画像データDRを構成する画素のうち1つの画素を選択する。
S320では、変換部21は、直近のS310で選択された画素の色が、肌色域に属するか否かを、内部メモリ12に保存された色域定義情報14bを参照することにより判定する。色域定義情報14bは所定の表色系において肌色域を定義した情報である。肌色域を定義する表色系は、国際照明委員会(CIE)で規定されたL*a*b*表色系(以下、「*」の表記は省略。)や、CIE規定のXYZ表色系や、RGB表色系や、HSV表色系など、様々な表色系を採用可能である。
図4は、色域定義情報14bが定義する肌色域A1の一例等を示している。図4では、Lab表色系のab平面において円形の肌色域A1を示している。色域定義情報14bは例えば、肌色域A1をその領域の位置(中心位置)P1と領域の半径rとによって定義している。ただし肌色域A1の形状は円形である必要はないし、立体であってもよい。色域定義情報14bは、ある表色系において肌色らしい色域の範囲を規定した情報であればよい。S320において変換部21は、直近のS310で選択された画素のRGBデータを、色域定義情報14bが肌色域A1を定義する表色系(Lab表色系)のデータ(Labデータ)に変換し、変換後のLabデータ(Labデータのa値およびb値)が肌色域A1内に属する場合にはS330をスキップしてS340に進み、一方、変換後のLabデータが肌色域A1に属さない場合にはS330に進む。RGBデータからLabデータへの変換は、RGB表色系からLab表色系への変換を行なう所定の色変換プロファイルなどを用いることで可能である。内部メモリ12には、かかるプロファイルも保存されているとしてもよい。本実施形態では、S320において肌色域に属すると判定された画素を肌色画素と呼び、S320において肌色に属さないと判定された画素を非肌色画素と呼ぶ。
S330では、変換部21は、直近のS320で非肌色画素と判定された画素の画素値(RGBデータ)を所定の代表値(代表色)に置き換える(変換する)。代表値としては、例えば黒色を表す値(R=G=B=0)が該当する。言い換えると、変換部21は、非肌色画素からなる領域を代表値の色で塗りつぶす。代表値は上記のように1種類であってもよいが、本実施形態では代表値は複数存在するとしている。図4では、一例としてab平面において、肌色域A1以外の色域であって、緑色らしい色域(緑色域)A2と、空(主に青空)色らしい色域(空色域)A3と、マゼンダらしい色域(マゼンダ色域)A4とを示している。また、緑色域A2、空色域A3、マゼンダ色域A4それぞれの中心位置を、各色域A2,A3,A4に対応する代表値P2,P3,P4の色としている。つまり色域定義情報14bは、緑色域A2、空色域A3、マゼンダ色域A4の各範囲や、色域A2,A3,A4毎の代表値P2,P3,P4の色(LabデータやRGBデータ)等についても予め定義している。むろん、本実施形態において予め定義される代表値の種類や数は図4に示したものに限られない。
変換部21はS330では、非肌色画素の色が、ab平面において緑色域A2に属する場合には、当該非肌色画素の画素値(RGBデータ)を、緑色域A2の代表値P2としてのRGBデータ(例えば、R=0,G=255,B=0。)に置き換える。同様に変換部21は、非肌色画素の色が空色域A3に属する場合には、その画素値を、空色域A3の代表値P3としてのRGBデータに置き換え、非肌色画素の色がマゼンダ色域A4に属する場合には、その画素値を、マゼンダ色域A4の代表値P4としてのRGBデータに置き換える。非肌色画素の色が、肌色域および上記のように定義された各代表値に対応する各色域の何れにも属さない場合には、別の所定の代表値(例えば黒色を表す値)のRGBデータに、その画素値を置き換える。このように本実施形態では、色相の異なる代表色(代表値)が予め複数設定されており、変換部21は、非肌色画素の画素値について、その画素の色が近いいずれかの代表値に置き換える作業を行なう。
S340では、変換部21は、画像データDRを構成する全ての画素についてS310で一度ずつ選択したか否か判断し、未選択の画素が残存している場合にはS310に戻って新たに画素を1つ選択し、一方、未選択の画素が残存していない場合には、S300の処理を終える。この結果、画像データDRにおいては、肌色域に属する画像領域以外の各画像領域であって色相が異なる各画像領域の色が、それぞれが対応する代表色で塗りつぶされた状態となる。なお変換部21は、非肌色画素の画素値を代表値に置き換える際に、代表値の種類(上記の例で言えば、代表値P2,P3,P4等。)別に、置き換えた画素数を累計し、この累計数を内部メモリ12の所定領域に記録する。また変換部21は、肌色画素の数(S320において“Yes”の判定をした回数)についても累計し、この累計数を内部メモリ12の所定の領域に記録する。
S400(図2)では、変換部21は、S300の処理後の画像データDRをグレー画像へ変換する。つまり変換部21は、画像データDRの各画素のRGBデータを輝度値Y(0〜255)に変換し、画素毎に1つの輝度値Yを有するモノクロ画像としての画像データDRを生成する。輝度値Yは一般的に、R,G,Bを所定の重み付けで加算することにより求めることができる。本実施形態では、S200〜S400を前処理と呼ぶ。ただし前処理において、S200(画像データDの縮小)は必須ではない。そのため、S200を実行しない場合には、変換部21は、画像データDを対象としてS300,S400さらには後述のS500,S600を実行する。またS400(画像データDRまたは画像データDのグレー画像への変換)は、後述するオブジェクト検出処理の便宜を考慮して予め行なうものであるが、かかるS400も前処理において必須と言うわけではなくスキップしてもよい。
2‐2.オブジェクトの有無判定の要否判断:
S500では、オブジェクト検出部20はオブジェクト検出処理を実行する。概略的には、オブジェクト検出部20は、前処理が行なわれた画像データDR(または前処理が行なわれた画像データD。以下同様。)において検出窓SWを設定し、検出窓SW内での画素値のばらつきを求め、当該ばらつきが所定値以上である場合に検出窓SW内の画像を対象としてオブジェクト(顔画像)の有無を判定する処理を、検出窓SW毎に繰り返す。
図5は、S500の詳細をフローチャートにより示している。
S510では、オブジェクト検出部20の検出窓設定部22が、前処理後の画像データDRにおいて検出窓SWを1つ設定する。検出窓SWの設定方法は特に限られないが、検出窓設定部22は一例として、以下のように検出窓SWを設定する。
図6は、画像データDRにおいて検出窓SWを設定する様子を示している。検出窓設定部22は、1回目のS510では、画像内の先頭位置(例えば、画像の左上の角位置)に複数の画素を含む所定の大きさの矩形状の検出窓SW(2点鎖線)を設定する。検出窓設定部22は、2回目以降のS510の度に、それまで検出窓SWを設定していた位置から検出窓SWを画像の横方向およびまたは縦方向に所定距離(所定画素数分)移動させ、移動先の位置において検出窓SWを新たに1つ設定する。検出窓設定部22は、検出窓SWの大きさを維持した状態で画像データDRの最終位置(例えば、画像の右下の角位置)まで検出窓SWを移動させながら繰り返し検出窓SWを設定したら、先頭位置に戻って検出窓SWを設定する。
検出窓設定部22は、検出窓SWを先頭位置に戻した場合には、それまでよりも矩形の大きさを縮小した検出窓SWを設定する。その後、検出窓設定部22は上記と同様に、検出窓SWの大きさを維持した状態で画像データDRの最終位置まで検出窓SWを移動させつつ、各位置において検出窓SW設定する。検出窓設定部22は、検出窓SWの大きさを予め決められた回数だけ段階的に縮小しながら、このような検出窓SWの移動と設定を繰り返す。ただし本実施形態では、検出窓SWを移動させる過程で画像データDRのあらゆる領域を検出窓SWの設定対象とするのではなく、一部の領域に関しては避けて検出窓SWを設定することもある。このようにS510において検出窓SWが1つ設定される度に、S520以降の処理が行なわれる。
S520では、要否判断部23が、直近のS510で前処理後の画像データDRに対して設定された検出窓SW内の画素値のばらつきを算出する。ばらつきの算出対象となる画素値は各画素のRGBでもよいが、本実施形態では前処理において基本的にグレー画像への変換が行なわれているため、各画素の輝度値Yのばらつきを算出する。要否判断部23が算出するばらつきとしては、例えば、検出窓SW内のコントラストの幅(検出窓SW内の最大輝度値と最小輝度値との差)が該当する。あるいは、要否判断部23は、検出窓SW内の輝度値Yの分散σ2や、輝度値Yの標準偏差σを求め、これら分散σ2や、標準偏差σをばらつきとしてもよい。分散σ2は、次式(1)によって求めることができる。
Figure 2009230556


nは、検出窓SW内の画素数である。Yiは、n個の画素中のi番目の画素の輝度値Yであり、mは、Yiの平均値である。
図7Aは、前処理後の画像データDRの一部領域であって、共通の代表値に置き換えられた非肌色画素からなる領域を示している。図7Bは、前処理後の画像データDRの一部領域であって、肌色画素からなる領域を示している。図7A、図7Bはいずれも各画素の輝度値Yを示している。図7から明らかなように、1つの代表値の色で塗りつぶされている領域内では輝度値Yの変化は無く、輝度値Yのばらつきは0となる。一方、肌色画素が集まる領域では、各画素の輝度値Yは変化に富んでおり、輝度値Yのばらつきもある程度大きな値となる。従って、検出窓SW内の上記ばらつきの値が大きいほど、検出窓SW内には肌色画素が多く含まれていると判断することができる。
そこでS530では、要否判断部23は、直近のS520で算出されたばらつき(例えば、分散σ2)と、所定のしきい値Thとを比較する。そして、ばらつきがしきい値Th以上である場合には、S540に進む。すなわち、ばらつきがしきい値Th以上であれば、検出窓SWに肌色画素が多く存在し顔画像の有無を判定する必要性がある(検出窓SWが顔画像を含んでいる可能性が有る)と言えるため、要否判断部23はS540に進む。一方、要否判断部23は、ばらつきがしきい値Th未満である場合には、S540,S550をスキップしてS560に進む。すなわち、ばらつきがしきい値Th未満であれば、検出窓SWに肌色画素が存在していないか存在していても非常に少なく、そのため顔画像の有無を判定する必要性が無いと言えるため、要否判断部23はS560に進む。本実施形態では、例えば、サンプル用の複数の顔画像毎に算出した輝度値の分散σ2より小さく、かつ上記代表値(単数あるいは複数の代表値)で塗りつぶされた複数のサンプル用の画像毎に算出した輝度値の分散σ2よりも大きい値を、予め実験によって求め、当該求めた値をしきい値Thとして内部メモリ12等に記録し、かかるしきい値Thを要否判断部23が利用するようにしている。あるいは、ユーザが操作部14を操作することにより、しきい値Thをプリンタ10に与えるとしてもよい。
2‐3.オブジェクトの有無判定から印刷まで:
S540では、検出実行部24が、直近のS510で設定された検出窓SW内の画像を対象として、顔画像の有無の判定(顔判定)を行なう。そして、顔画像が存在すると判定した場合にはS550に進み、顔画像が存在しないと判定した場合にはS550をスキップしてS560に進む。検出実行部24はS540において、顔画像が存在するか否かを判定可能な手法であればあらゆる手法を採用可能であるが、本実施形態では一例として、ニューラルネットワークNNを利用した判定を行なう。
図8は、検出実行部24が実行するS540の詳細をフローチャートにより示している。検出実行部24は、S541において、直近のS510で設定された検出窓SW内の画素からなる画像データ(窓画像データ)XDを取得すると、S542において、窓画像データXDから複数の特徴量を算出する。これらの特徴量は、窓画像データXDに対して各種のフィルタを適用し、当該フィルタ内の輝度平均やエッジ量やコントラスト等の画像的特徴を示す特徴量(平均値や最大値や最小値や標準偏差等)を算出することにより得られる。
図9は、窓画像データXDから特徴量を算出する様子を示している。同図において、画像データXDとの相対的な大きさおよび位置が異なる多数のフィルタFTが用意されており、各フィルタFTを順次窓画像データXDに適用し、各フィルタFT内の画像的特徴に基づいて、複数の特徴量CA,CA,CA…を算出する。特徴量CA,CA,CA…が算出できると、検出実行部24は、S543において、特徴量CA,CA,CA…を、予め用意したニューラルネットワークNNに入力し、その出力として顔画像が存在する/しないの判定結果を算出する。
図10は、ニューラルネットワークNNの構造の一例を示している。ニューラルネットワークNNは、前段層のユニットUの値の線形結合(添え字iは前段層のユニットUの識別番号。)によって後段層のユニットUの値が決定される基本構造を有している。さらに、線形結合によって得られた値をそのまま次の層のユニットUの値としてもよいが、線形結合によって得られた値を例えばハイパボリックタンジェント関数のような非線形関数によって変換して次の層のユニットUの値を決定することにより、非線形特性を与えてもよい。ニューラルネットワークNNは、最外の入力層と出力層と、これらに挟まれた中間層から構成されている。各特徴量CA,CA,CA…がニューラルネットワークNNの入力層に入力可能となっており、出力層では出力値K(0〜1に正規化された値)を出力することが可能となっている。S544では、検出実行部24は、例えばニューラルネットワークNNの出力値Kが0.5以上であれば窓画像データXDに顔画像が存在することを示す値であると判定し、S550に進む。一方、検出実行部24は、出力値Kが0.5未満であれば窓画像データXDに顔画像が存在しないことを示す値であると判定し、S560に進む。
図11は、ニューラルネットワークNNを学習によって構築する様子を模式的に示している。本実施形態では、誤差逆伝搬(error back propagation)法によってニューラルネットワークNNの学習を行うことにより、各ユニットUの数や、各ユニットU間における線形結合の際の重みwの大きさやバイアスbの値が最適化される。誤差逆伝搬法による学習においては、まず各ユニットU間における線形結合の際の重みwの大きさやバイアスbの値を適当な値に初期設定する。そして、顔画像が存在しているか否かが既知の学習用画像データについてS542,S543と同様の手順で特徴量CA,CA,CA…を算出し、当該特徴量CA,CA,CA…を初期設定されたニューラルネットワークNNに入力し、その出力値Kを取得する。本実施形態では、顔画像が存在している学習用画像データについては出力値Kとして1が出力されるのが望ましく、顔画像が存在していない学習用画像データについて出力値Kとして0が出力されるのが望ましい。しかしながら、各ユニットU間における線形結合の際の重みwの大きさやバイアスbの値を適当な値に初期設定したに過ぎないため、実際の出力値Kと理想的な値との間には誤差が生じることとなる。このような誤差を極小化させる各ユニットUについての重みwやバイアスbを、勾配法等の数値最適化手法を用いて算出する。以上のような誤差は、後段の層から前段の層に伝搬され、後段のユニットUについて重みwやバイアスbが順に最適化されていく。
このような学習を複数の上記学習用画像データを用いて行なうことで最適化がなされたニューラルネットワークNNを、内部メモリ12に予め用意しておくことにより、顔画像が窓画像データXDに存在するか否かを特徴量CA,CA,CA…に基づいて判定することが可能となる。
S550(図5)では、検出実行部24は、直近のS540で顔画像が存在すると判定された検出窓SWの位置(例えば、画像データDR上における検出窓SWの中心位置)および当該検出窓SWの矩形の大きさを、内部メモリ12の所定領域に記録する。このように検出窓SWの位置や大きさを記録する行為が、顔画像の検出行為の一例に該当する。
S560では、検出窓設定部22が、図6を用いて説明した検出窓SWの設定方法の思想の下、検出窓SWを移動させ更にその大きさを縮小したりして未だ検出窓SWを設定する余地があれば、S510に戻り、新たに検出窓SWを画像データDR上に1つ設定する。一方、検出窓SWの縮小を上記予め決められた回数分重ね、可能な検出窓SWの設定を全て終えた場合には、オブジェクト検出部20は、S500の処理を終える。
本実施形態では、1つの検出窓SWを設定し(S510)、当該検出窓SWに関して、上記ばらつきがしきい値Th未満であると判定された場合(S530において“No”)には、当該検出窓SWが画像データDRにおいて占めていた領域については、以降のS510において、検出窓SWの設定対象とはしないものとする。つまり、一旦、顔判定を行なう必要性が無いと判断された領域については、それ以降は避けて検出窓SWを設定することにより、できるだけ検出窓SWの設定回数を減らし、処理の高速化を図っている。
S600(図2)では、画像補正部30の補正情報決定部31が、入力画像に対する補正に用いられる補正情報を決定する。入力画像に対する補正とは、例えば、明るさ補正や、コントラスト補正や、彩度補正や、特定の記憶色に対する補正などが該当する。本実施形態では、補正情報決定部31は、S500において顔画像が検出された場合には、少なくとも当該顔画像に基づいて補正情報を決定する。具体的には、補正情報決定部31は、内部メモリ12に、顔画像として検出された検出窓SWの位置および大きさの情報が記録されている場合には、画像データDRからこの検出窓SWの位置および大きさの情報が示す範囲の画像データ(顔画像データと呼ぶ。)を抽出する。顔画像データの抽出対象となる画像データDRは、前処理後の画像データDRでもよいし、非肌色画素についての代表値への置き換えが行なわれる前のS200直後の画像データDRであってもよい。補正情報決定部31は、顔画像データに基づいて補正情報(補正パラメータ)を算出する。例えば、補正情報決定部31は、顔画像データ内の輝度の平均値を算出し、当該平均値と、所定の目標値との差分を算出し、当該算出した差分を補正情報とする。
S700では、補正実行部32が、S600で決定された補正情報に基づいて、前処理が行なわれる前の画像データDの少なくとも一部を補正する。例えば、補正情報が上述したような顔画像データ内の輝度の平均値と目標値との差分であれば、当該差分に相当する輝度を、画像データD上の顔画像データに対応する領域(画像データDに対する位置および大きさが、画像データDRに対する顔画像データの位置および大きさの関係と等しい領域)の各画素に対して足す。その結果、画像データD上の顔画像の明るさを向上させることができる。また、上記差分の大きさに基づいてトーンカーブの湾曲度合いを決定し、当該トーンカーブを用いて画像データDの各画素値を補正するとしてもよい。むろん、S600で決定する補正情報の種類やS700で行なう補正の種類は上述したものに限られない。
さらにS700では、上述した補正に加え、あるいは入力画像から顔画像が検出されなかった場合には単独で、以下のように入力画像のシーンに応じた補正を行うとしてもよい。上述したように変換部21は、代表値に置き換えた画素について、代表値の種類別に画素数(累計数)を内部メモリ12に記録しており、また肌色画素の累計数も内部メモリ12に記録している。そこで補正実行部32は、かかる累計数に基づいて入力画像のシーンを判定し、判定したシーンに応じた補正を行なう。例えば、ある1つの色域の代表値に置き換えられた画素数が、画像データDRの全画素数に対する一定の割合(例えば50%)を超える場合には、当該1つの色域の色の傾向が強いシーンであると判定し、当該判定したシーンに対応した補正を行なう。例えば、補正実行部32は、空色域の代表値に置き換えられた画素数が上記一定割合を超えている場合には、入力画像が青空や海を多く含むシーンを撮影した画像であるとみなし、青空や海のブルーの発色度合いを上げるような色補正を画像データDに対して行なう。また補正実行部32は、肌色画素の累計数と各代表値毎の累計数との比率に応じて、上記顔画像データから算出した補正情報に基づく補正の度合いを強めたり弱めたりする(肌色画素の累計数が少ない場合には、補正情報に基づく補正の度合いを弱める)としてもよい。
このようにオブジェクトを検出するまでの処理過程で得られた情報に基づいて、画像補正時のシーン判定を行うことができる。そのため、シーン判定のために必要な情報を画像補正部30が別途生成する必要もなくなり、画像補正処理も高速化される。
S800では、印刷処理部50が、プリンタエンジン16を制御して、入力画像の印刷を行う。すなわち印刷処理部50は、補正が施された後の画像データDに、解像度変換処理や色変換処理やハーフトーン処理など必要な各処理を施して印刷データを生成する。生成された印刷データは、印刷処理部50からプリンタエンジン16に供給され、プリンタエンジン16は印刷データに基づいた印刷を実行する。これにより、入力画像の印刷が完了する。
このように本実施形態によれば、入力画像に対して検出窓SWを設定して検出窓SW毎にオブジェクト(顔画像)の有無を判定する処理の前処理として、入力画像の画素について肌色域に属するか否か判定し、非肌色画素については画素値を代表値に置き換えることにより、肌色域に属する画像領域以外の画像領域を代表値で塗りつぶすとした。そして、前処理を施した入力画像上において検出窓SWを設定し、検出窓SW内における画素値のばらつきの大きさを評価し、ばらつきがしきい値Th未満である場合には、当該検出窓SWについては顔判定を行なうことなく、入力画像上の他の位置に検出窓SWを新たに設定するとした。すなわち、入力画像上の各箇所のうちオブジェクトの有無を判定する必要性の無い箇所については、当該判定を行なう対象から外すようにした。そのため、オブジェクトの検出精度を落とすことなく、入力画像において検出窓SWの設定とオブジェクトの有無の判定とを繰り返す処理の全体量を大幅に減らすことができ、その結果、オブジェクト検出処理が非常に高速化される。
3.変形例:
本実施形態において、色域定義情報14bが定義する肌色域は1つに限られない。色域定義情報14bは、広さが異なる複数種類の肌色域を予め定義した情報であってもよい。そして変換部21は、入力画像の特性に応じて、S320(図3)の判定に用いる肌色域を変更するとしてもよい。この場合、変換部21は入力画像の解析を所定のタイミングで行なう。例えば変換部21は、S200とS300(図2)との間のタイミングにおいて、画像データDRのR,G,B毎の度数分布(ヒストグラム)を生成する。そして、R,G,Bそれぞれのヒストグラムにおいて特徴量、例えば平均値(メジアンや最大分布値であってもよい。)Rave,Gave,Baveを算出し、これら平均値Rave,Gave,Bave間の相対的な位置関係に基づいて、入力画像がいわゆる色かぶり画像であるか否かを判定する。
図12A、図12B、図12Cはそれぞれ、画像データDRにおけるR,G,B毎のヒストグラムの例を示している。例えば、変換部21は、平均値Rave,Gave,Bave間の差分|Rave−Gave|、|Rave−Bave|、|Bave−Gave|のうち、|Rave−Gave|および|Rave−Bave|が|Bave−Gave|よりもある値以上の差をもって大きく、かつRave>Gave、かつRave>Baveであれば、入力画像はいわゆる赤かぶりあるいはオレンジかぶり(色かぶりの一種)の状態であると判定できる。また色変換部21は、入力画像がいわゆる逆光画像であるか否かも入力画像を解析して判定する。変換部21は、例えば、画像データDRの輝度のヒストグラムを生成し、輝度のヒストグラムの形状を解析することにより、逆光画像か否かの判定を行なう。例えば、輝度のヒストグラムにおいて、低輝度側の所定の輝度範囲と高輝度側の所定の輝度範囲とに分かれて2つの分布の山が存在し、2つの山をそれぞれ構成する画素数が所定の基準数を超えている場合に逆光画像であると判定する。あるいは、逆光画像においては画像の中央部が暗くなっていることが多いため、変換部21は、画像データDR上の所定の中央領域から画素をサンプリングし、このサンプリングした画素の平均輝度がある基準値より低い場合に、入力画像は逆光画像であると判定してもよい。入力画像が、色かぶり画像であるか否かの判定手法および、逆光画像であるか否かの判定手法は、上述した手法に限られない。
図13は、色域定義情報14bがLab表色系のab平面において定義する2つの肌色域A1S(第一の色域)および肌色域A1L(第二の色域)を例示している。肌色域A1Sの範囲は、図4に示した肌色域A1と同じである。一方、肌色域A1Lの範囲は、肌色域A1Sの全体を含み、Lab表色系における明度軸(グレー軸)を含み、さらに肌色域A1Sよりもa軸の+側(赤方向)およびb軸の+側(黄色方向)にそれぞれ拡大された範囲である。変換部21は、入力画像が色かぶり画像または逆光画像であると判定した場合は、S320において、色域定義情報14bが定義する肌色域A1S,A1Lのうち肌色域A1Lを選択し、肌色域A1Lに色が属する画素を肌色画素であると判定する。このように入力画像が色かぶり画像であったり逆光画像である場合に自動的に肌色域を大きな範囲に変更することにより、S330において代表値へ置き換えられる画素数が減り、S500において顔判定が行なわれる検出窓SWの数が増える(S530において“Yes”と判定される検出窓SWの数が増える)。
この結果、入力画像において、一般的な肌色よりもオレンジっぽい色で顔が表されている状態(顔部分が赤かぶり(あるいはオレンジかぶり)の状態)であったり、一般的な肌色よりも低彩度の色で顔が表されている状態(顔部分が逆光状態)であっても、的確に顔画像が検出される。なおプリンタ10は、S320の処理において肌色域A1S,A1Lのいずれを用いるかを、ユーザが操作部14を操作して入力した指示に応じて決定してもよい。また、ユーザが速度を優先する処理処理(高速印刷モード)をプリンタ10に対して設定した場合には、プリンタ10は、肌色域A1Sを選択するとしてもよい。なお色域定義情報14bが定義する肌色域の種類は上記のように2種類に限られるものではなく、例えば、入力画像が色かぶり画像である場合に選択する肌色域と、逆光画像である場合に選択する肌色域とを分けて定義しておいてもよい。
S540において検出実行部24が実行する顔判定であって、ニューラルネットワークNNを利用した手法以外の手法について説明する。
図14は、検出実行部24が行なう顔判定の手法の一例を模式的に示している。図14に示す例では、複数の判定器J,J…を複数段カスケード状に接続した判定手段を使用する。ここで言う複数の判定器Jからなる判定手段は、実体的な装置であってもよいし、複数の判定器Jに相当する以下の判定機能を有したプログラムであってもよい。各判定器J,J…は、顔判定の対象となった窓画像データXDから、それぞれ異なる種類(例えばフィルタが異なる)の単数または複数の特徴量CA,CA,CA…をそれぞれ入力し、それぞれ正または否の判定を出力する。各判定器J,J…は、それぞれ特徴量CA,CA,CA…の大小比較や閾値判定等の判定アルゴリズムを有しており、それぞれ窓画像データXDが顔らしい(正)か顔らしくない(否)かの独自の判定を実行する。次の段の各判定器J,J…は、前の段の判定器J,J…の正の出力に接続されており、前の段の判定器J,J…の出力が正であった場合のみ次の段の判定器J,J…が判定を実行する。いずれの段においても否の出力がなされた時点で顔判定を終了させ、顔画像が存在しない旨の判定を出力する(S540において“No”)。一方、各段の判定器J,J…がすべて正の出力をした場合には、顔判定を終了させ、顔画像が存在する旨の判定を出力する(S540において“Yes”)。
図15は、上記判定手段における判定特性を示している。同図においては、上述した各判定器J,J…において使用される特徴量CA,CA,CA…の軸で定義される特徴量空間を示しており、最終的に顔画像が存在すると判定される窓画像データXDから得られる特徴量CA,CA,CA…の組み合わせで表される特徴量空間内の座標をプロットしている。顔画像が存在すると判定される窓画像データXDは一定の特徴を有しているため、特徴量空間における一定の領域に分布が見られると考えることができる。各判定器J,J…は、このような特徴量空間において境界平面を生成し、当該境界平面で区切られた空間のうち、前記分布が属する空間に判定対象の特徴量CA,CA,CA…の座標が存在している場合には、正を出力する。従って、各判定器J,J…をカスケード状に接続することにより、徐々に正と出力される空間を絞り込んでいくことができる。複数の境界平面によれば、複雑な形状の前記分布についても精度よく判定を行うことができる。
なお、以上においては、本発明のオブジェクト検出装置およびオブジェクト検出方法がプリンタ10によって具現化される例を示したが、例えばオブジェクト検出装置およびオブジェクト検出方法は、コンピュータや、デジタルスチルカメラや、スキャナ等の画像機器において実現されてもよい。さらに、プリンタのように印刷用紙上に画像処理結果を出力するものに限らず、フォトビューワのようにディスプレイ上に画像処理結果を出力する装置においても本発明を実現することができる。さらに、人物認証を行うATM(Automated Teller Machine)等においても本発明を適用することができる。さらに、検出実行部24が実行する顔判定は、上述した特徴量の特徴量空間における種々の判別手法を用いることも可能である。例えば、サポートベクタマシンを利用してもよい。
プリンタの概略構成を示すブロック図である。 プリンタが実行する処理を示すフローチャートである。 代表値への置き換え処理の詳細を示すフローチャートである。 色域定義情報が定義する肌色域等を示す図である。 オブジェクト検出処理の詳細を示すフローチャートである。 検出窓を設定する様子を示す図である。 前処理後の画像データ上の一部領域を示す図である。 ニューラルネットワークを用いた顔判定を示すフローチャートである。 窓画像データから特徴量を算出する様子を示す図である。 ニューラルネットワークの構造の一例を示す図である。 ニューラルネットワークを学習する様子を模式的に示す図である。 RGB毎のヒストグラムを示す図である。 変形例において色域定義情報が定義する複数の肌色域を示す図である。 変形例にかかる顔判定処理を模式的に示す図である。 変形例にかかる顔判定処理の判定特性を示す図である。
符号の説明
10…プリンタ、11…CPU、12…内部メモリ、14b…色域定義情報、16…プリンタエンジン、17…カードI/F、20…オブジェクト検出部、21…変換部、22…検出窓設定部、23…要否判断部、24…検出実行部、30…画像補正部、31…補正情報決定部、32…補正実行部、50…印刷処理部、172…カードスロット

Claims (9)

  1. 入力画像から所定のオブジェクトを検出するオブジェクト検出装置であって、
    上記入力画像における画像領域のうち上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える変換部と、
    上記置き換えが実行された入力画像上に検出窓を設定し、当該検出窓内における画素値のばらつきを求めるとともに、当該ばらつきが所定値以上である場合に、当該検出窓内の画像を対象として上記オブジェクトの有無を判定する判定部とを備えることを特徴とするオブジェクト検出装置。
  2. 上記変換部は、上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の各画像領域であって色相が異なる各画像領域の画素値を、各画像領域毎の代表色に対応した各代表値に置き換えることを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト検出装置。
  3. 上記変換部は、上記入力画像を解析するとともに、当該解析結果に基づいて、上記オブジェクトに対応する色域を変更することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のオブジェクト検出装置。
  4. 上記変換部は、上記入力画像の画素値のヒストグラムを生成するとともに当該ヒストグラムの解析結果に基づいて上記入力画像が色かぶり画像または逆光画像であると判定した場合に、上記オブジェクトに対応する色域として、第一の色域と当該第一の色域よりも広い第二の色域とのうち第二の色域を選択することを特徴とする請求項3に記載のオブジェクト検出装置。
  5. 上記判定部は、上記入力画像における検出窓の位置と大きさとの少なくとも一方を変更しながら入力画像上に繰り返し検出窓の設定を行なうとともに、検出窓を設定して求めた上記ばらつきが所定値未満である領域については避けて以後の検出窓の設定を行なうことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のオブジェクト検出装置。
  6. 上記判定部は、検出窓内の画像にかかる情報を入力し上記オブジェクトの有無を示す情報を出力するニューラルネットワークを利用することにより、オブジェクトの有無を判定することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のオブジェクト検出装置。
  7. 入力画像から所定のオブジェクトを検出するオブジェクト検出方法であって、
    上記入力画像における画像領域のうち上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える変換工程と、
    上記置き換えが実行された入力画像上に検出窓を設定し、当該検出窓内における画素値のばらつきを求めるとともに、当該ばらつきが所定値以上である場合に、当該検出窓内の画像を対象として上記オブジェクトの有無を判定する判定工程とを備えることを特徴とするオブジェクト検出方法。
  8. 入力画像から所定のオブジェクトを検出する処理をコンピュータに実行させるオブジェクト検出プログラムであって、
    上記入力画像における画像領域のうち上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える変換機能と、
    上記置き換えが実行された入力画像上に検出窓を設定し、当該検出窓内における画素値のばらつきを求めるとともに、当該ばらつきが所定値以上である場合に、当該検出窓内の画像を対象として上記オブジェクトの有無を判定する判定機能とを実行させることを特徴とするオブジェクト検出プログラム。
  9. 入力画像から所定のオブジェクトを検出するとともに、入力画像に基づく印刷を実行する印刷装置であって、
    上記入力画像における画像領域のうち上記オブジェクトに対応する色域に属する画像領域以外の画像領域の画素値を、所定の代表値に置き換える変換部と、
    上記置き換えが実行された入力画像上に検出窓を設定し、当該検出窓内における画素値のばらつきを求めるとともに、当該ばらつきが所定値以上である場合に、当該検出窓内の画像を対象として上記オブジェクトの有無を判定する判定部と、
    上記判定部によってオブジェクトが有ると判定された検出窓内の画像に基づいて決定した補正情報に応じて上記入力画像の少なくとも一部を補正し、当該補正後の入力画像に基づいて印刷を行なう印刷制御部とを備えることを特徴とする印刷装置。
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