JP2018120277A - 画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラム - Google Patents

画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018120277A
JP2018120277A JP2017009394A JP2017009394A JP2018120277A JP 2018120277 A JP2018120277 A JP 2018120277A JP 2017009394 A JP2017009394 A JP 2017009394A JP 2017009394 A JP2017009394 A JP 2017009394A JP 2018120277 A JP2018120277 A JP 2018120277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
block
feature value
cell
feature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017009394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7039171B2 (ja
Inventor
希武 田中
Nozomu Tanaka
希武 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2017009394A priority Critical patent/JP7039171B2/ja
Publication of JP2018120277A publication Critical patent/JP2018120277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7039171B2 publication Critical patent/JP7039171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】物体検出処理における処理量を削減することが可能な画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラムを提供する。【解決手段】画像処理装置は、複数の画素に基づいて、各セルのセル特徴量を生成するセル特徴量生成部と、複数のセルのセル特徴量に基づいて、各ブロックのブロック特徴量を生成するブロック特徴量生成部と、各ブロック特徴量を記憶する記憶部と、複数のブロックのブロック特徴量に基づいて、各ウインドウのウインドウ特徴量を生成するウインドウ特徴量生成部と、ウインドウ特徴量を用いて、当該ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かと検出する物体検出部と、を備え、ウインドウ特徴量生成部は、ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量を記憶部から選択し、選択したブロック特徴量に基づいてウインドウ特徴量を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラムに関する。
従来、入力画像から物体を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、図1Aに示すように、入力画像から所定の領域を構成する複数のウインドウを抽出し、抽出したウインドウ内における、複数の画素が含まれるブロックの特徴量を算出して、当該ブロックの特徴量を正規化処理することにより、当該入力画像内の物体を検出する。
特許第5201184号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、入力画像において抽出したウインドウ毎にブロックの特徴量の算出処理や、正規化処理を行う。つまり、図1Bに示すように、別のウインドウ(実線)にて行ったブロックの特徴量の算出処理や正規化処理を、当該ウインドウと重複する部分を有するウインドウ(破線)においても行うため、重複部分における処理を再度行うこととなり、ひいては物体検出処理における処理量が増大してしまうという問題があった。
本発明の目的は、物体検出処理における処理量を削減することが可能な画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラムを提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、
入力画像内に配列される全てのセルを構成する複数の画素に基づいて、各セルのセル特徴量を生成するセル特徴量生成部と、
前記入力画像内に第1所定画素ずつずれて配列される全てのブロックを構成する複数の前記セルの前記セル特徴量に基づいて、各ブロックのブロック特徴量を生成するブロック特徴量生成部と、
前記ブロック特徴量生成部により生成された各ブロック特徴量を記憶する記憶部と、
前記入力画像内に第2所定画素ずつずれて配列される全てのウインドウを構成する複数の前記ブロックの前記ブロック特徴量に基づいて、各ウインドウのウインドウ特徴量を生成するウインドウ特徴量生成部と、
前記ウインドウ特徴量生成部により生成されたウインドウ特徴量を用いて、当該ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かと検出する物体検出部と、
を備え、
前記ウインドウ特徴量生成部は、前記ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量を前記記憶部から選択し、選択したブロック特徴量に基づいて前記ウインドウ特徴量を生成する。
本発明に係る物体検出方法は、
記憶部を備える画像処理装置の物体検出方法であって、
入力画像内に配列される全てのセルを構成する複数の画素に基づいて、各セルのセル特徴量を生成し、
前記入力画像内に第1所定画素ずつずれて配列される全てのブロックを構成する複数の前記セルの前記セル特徴量に基づいて、各ブロックのブロック特徴量を生成し、
生成された各ブロック特徴量を前記記憶部に記憶し、
前記入力画像内に第2所定画素ずつずれて配列される全てのウインドウを構成する複数の前記ブロックの前記ブロック特徴量に基づいて、各ウインドウのウインドウ特徴量を生成し、
生成されたウインドウ特徴量を用いて、当該ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かと検出し、
前記ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量を前記記憶部から選択し、選択したブロック特徴量に基づいて前記ウインドウ特徴量を生成する。
本発明に係る物体検出プログラムは、
記憶部を備える画像処理装置の物体検出プログラムにおいて、
コンピューターに、
入力画像内に配列される全てのセルを構成する複数の画素に基づいて、各セルのセル特徴量を生成するセル特徴量処理と、
前記入力画像内に第1所定画素ずつずれて配列される全てのブロックを構成する複数の前記セルの前記セル特徴量に基づいて、各ブロックのブロック特徴量を生成するブロック特徴量処理と、
前記ブロック特徴量処理により生成された各ブロック特徴量を記憶する記憶処理と、
前記入力画像内に第2所定画素ずつずれて配列される全てのウインドウを構成する複数の前記ブロックの前記ブロック特徴量に基づいて、各ウインドウのウインドウ特徴量を生成するウインドウ特徴量生成処理と、
前記ウインドウ特徴量生成処理により生成されたウインドウ特徴量を用いて、当該ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かと検出する物体検出処理と、
を実行させ、
前記ウインドウ特徴量生成処理は、前記ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量を前記記憶部から選択し、選択したブロック特徴量に基づいて前記ウインドウ特徴量を生成する。
本発明によれば、物体検出処理における処理量を削減することができる。
従来例における物体検出動作を説明するための図である。 本実施の形態に係る画像処理装置を示す図である。 入力画像におけるセル特徴量を説明するための図である。 入力画像におけるブロック特徴量を説明するための図である。 記憶部を説明するための図である。 物体検出動作を説明するための図である。 物体検出動作を説明するための図である。 画像処理装置における物体検出制御の動作例の一例を示すフローチャートである。 第3所定画素を説明するための図である。 入力画像サイズと高速化倍率の関係を示す図である。 第2所定画素および第3所定画素と高速化倍率の関係を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図2は、本実施の形態に係る画像処理装置1を示す図である。
図2に示すように、画像処理装置1は、例えば、防犯カメラ等により撮像された領域内の物体を検出する画像処理を行うための装置である。画像処理装置1は、画像取得部2と、縮小画像生成部3と、セル特徴量生成部4と、ブロック特徴量生成部5と、記憶部6と、ウインドウ特徴量生成部7と、物体検出部8とを備えている。
画像取得部2は、カメラ等の図示しない撮像部から画像(例えば、1280画素×960画素のグレースケール画像)を取得し、取得した画像を縮小画像生成部3に出力する。
縮小画像生成部3は、取得した画像を1未満(例えば、0.9)の割合で縮小して入力画像を生成し、当該入力画像をセル特徴量生成部4に出力する。縮小画像生成部3は、後述する物体検出部8による物体の検出が、当該入力画像において終了した場合、再び当該入力画像を1未満の割合で縮小して入力画像を生成し、この入力画像において、物体の検出が繰り返し行われる。
また、縮小画像生成部3により入力画像が所定サイズ(例えば、320画素×240画素)まで縮小された場合、画像処理装置1による物体検出処理が終了する。
セル特徴量生成部4は、入力画像のセル内の画素に基づくセル特徴量を生成する。図3に示すように、セルCは、入力画像Iにおける複数の画素(例えば、横3画素×縦3画素)を含む領域である。
セル特徴量D1は、セルC毎に生成され、例えば、特許文献1に記載されているように、エッジ角度のヒストグラムを用いて生成されても良いし、セルC内のRGBの最大値、最小値、平均値、及び、中央値の何れかを用いて生成されても良い。
図2に示すように、ブロック特徴量生成部5は、ブロックに含まれるセルのセル特徴量に基づくブロック特徴量を生成する。図4に示すように、ブロックBは、複数のセルCを含む領域であり、入力画像Iにおいて第1所定画素ずつずれて配列される。第1所定画素は、例えば後述する第2所定画素(例えば、3画素)および第3所定画素(図4では、3セル分に相当する9画素)の最大公約数の3画素に設定される。
ブロック特徴量D2は、ブロックB毎に生成され、セル特徴量D1を正規化する処理がされたものである。ブロック特徴量D2は、例えばブロックB内のセル特徴量D1の二乗和が1となるように正規化処理されても良い。
また、ブロック特徴量D2は、セルCがn次元の特徴量を持つ場合、各ブロックB内のセルCで比較してn個の最大値、最小値、平均値、及び、中央値の何れかを算出する処理により生成されても良い。また、ブロック特徴量D2は、n次元の特徴量を持つ場合、各ブロックB内のセルCで比較してn個の最大値、最小値、及び中央値の何れかのセルCの情報を算出する処理により生成されても良い。なお、nは1以上の自然数である。
図2に示すように、記憶部6は、ブロック特徴量生成部5により生成された各ブロック特徴量を記憶する。図5に示すように、記憶部6は、ブロック特徴量に応じて、ブロック特徴量を記憶する場所を変更する。
各ブロック特徴量は、ブロックが所定画素ずれて配置されるため、互いに完全一致とはならない。そのため、各ブロック特徴量に対応した記憶場所を確保することにより、それぞれの特徴量がどこに対応したものかを識別することが可能となる。図5に示す例では、入力画像Iの左隅のブロックBにおけるブロック特徴量は、記憶部6における第1記憶領域61に記憶され、その隣にあるブロックBにおけるブロック特徴量は、記憶部6における第2記憶領域62に記憶される。
図2に示すように、ウインドウ特徴量生成部7は、ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量に基づくウインドウ特徴量を生成する。ウインドウは、複数のブロックを含む領域(例えば、図6参照)であり、入力画像内に第2所定画素(例えば、3画素)ずつずれて配列される。
また、ウインドウ内におけるブロックは、第3所定画素ずつずれて配列される。図6では、ウインドウ内の各ブロックは互いに重なり合っていないため、3セル分に相当する画素数(例えば、18画素)となる。
ウインドウ特徴量生成部7は、各ウインドウに含まれるブロック特徴量を記憶部6から選択し、当該ブロック特徴量に基づくウインドウ特徴量をウインドウ毎に生成する。ウインドウ特徴量は、ウインドウ内の全てのブロックにおけるブロック特徴量である。ウインドウ特徴量生成部7は、生成したウインドウ特徴量を物体検出部8に出力する。
物体検出部8は、ウインドウ特徴量生成部7により生成されたウインドウ特徴量を用いて、ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かを検出する(以下、「物体検出処理」という)。
物体検出部8は、例えば、特許文献1に記載されているように、学習モデルとしてのSVM(サポートベクターマシン)モデルを記憶した学習記憶部からの学習モデルと、ウインドウ特徴量とに基づいて、ウインドウ内の物体検出処理を行う。また、物体検出部8は、決定木やランダムフォレスト等と、ウインドウ特徴量とに基づいて、ウインドウ内の物体検出処理を行っても良い。
物体検出部8によりウインドウ内の物体検出処理が行われた後、物体検出部8は、入力画像Iにおいて当該ウインドウとは異なるウインドウの物体検出処理を随時行う。具体的には、図6に示すように、物体検出処理が行われたウインドウ(実線)から第2所定画素ずれたウインドウ(破線)の物体検出処理を行い、当該ウインドウの物体検出処理が行われたら、また当該ウインドウから第2所定画素ずれたウインドウの物体検出処理を行っていく。
図7に示すように、入力画像の右端にウインドウ(破線)が達した場合、左端のウインドウ(実線)から下に第2所定画素ずれたウインドウ(二点鎖線)の物体検出処理が行われていく。このような作業を繰り返すことで、入力画像全体の物体検出処理が行われる。
また、第2所定画素は、ウインドウの短辺より小さい幅であり、例えば、図6では3画素である。これにより、隣接するウインドウが重複する部分を有するため、満遍なく入力画像全体の物体検出処理を行うことができる。
しかしながら、ウインドウ毎にセル特徴量およびブロック特徴量を生成する場合、複数のウインドウにおいて互いに重複する部分におけるセル特徴量およびブロック特徴量を複数回行うこととなり、ひいては物体検出処理における処理量が増大してしまうという問題があった。
しかし、本実施の形態では、ウインドウ特徴量生成部7は、各ウインドウに含まれるブロック特徴量を記憶部6から選択し、当該ブロック特徴量に基づくウインドウ特徴量をウインドウ毎に生成する。このようにすることで、互いに重複する部分を有するウインドウ同士において、ブロックにおける特徴量を再度生成することがないため、ウインドウ毎にブロック特徴量を生成するための処理量を大幅に削減することができる。
具体的には、以下に示す条件において、本実施の形態と、比較例との処理量の違いを比較する。条件としては、図6に示すように、入力画像サイズは横640画素×縦480画素、セルサイズは横6画素×縦6画素、セル内のセル特徴量数は9個、ブロック内のセル数は9セル(横3セル×縦3セル:縦横18画素)、ウインドウ内ブロック数は15ブロック(横3ブロック×縦5ブロック:横54画素×縦90画素)、第2所定画素は3画素である。第3所定画素は3セル分に相当する18画素である。
比較例としては、ウインドウ毎にセル特徴量を生成した上でブロック特徴量を生成する構成を例示する。
まず、比較例で物体検出処理を行う際におけるブロック特徴量の生成回数は、ウインドウ毎にブロック特徴量を生成するため、入力画像Iにおける総ウインドウ数×ウインドウ内のブロック数となる。総ウインドウ数は、(int(640画素−54画素)/3+1)×(int(480画素−90画素)/3+1)=196×131となる。ウインドウ内のブロック数は15ブロックであるため、比較例の総ブロック数は、15×196×131となる。なお、上記式における「3」は、第2所定画素を意味している。
それに対し本実施の形態で物体検出処理を行う際におけるブロック特徴量の生成回数は、入力画像Iにおける総ブロック数である。当該総ブロック数は、(int(640画素−18画素)/3+1)×(int(480画素−18画素)/3+1)=208×155ブロックとなる。なお、上記式における「3」は、第2所定画素と第3所定画素の最大公約数である第1所定画素を意味している。
ここで、正規化処理が行われるが、当該処理は、加算および積算において、ともにセル数およびセル特徴量数に応じた係数がブロック数に乗算されるため、処理量の大小はブロック数により判断することができる。ブロック数を本実施の形態と比較例との間で比較すると、本実施の形態の処理量は、比較例の処理量に対して、(208×155)/(15×196×131)=0.0837となり、約1/12程度に削減することができる。
以上のように構成された画像処理装置1における物体検出制御の動作の一例について説明する。図8は、画像処理装置1における物体検出制御の動作例の一例を示すフローチャートである。図8における処理は、画像処理装置1において物体検出制御を行う際において適宜実行される。
図8に示すように、画像取得部2は、撮像部等から画像を取得する(ステップS101)。次に、縮小画像生成部3は、当該画像に基づいて縮小画像、つまり、入力画像を生成する(ステップS102)。次に、セル特徴量生成部4は、入力画像からセル特徴量を生成する(ステップS103)。
次に、ブロック特徴量生成部5は、生成されたセル特徴量からブロック特徴量を生成する(ステップS104)。次に、記憶部6は、生成されたブロック特徴量を記憶する(ステップS105)。次に、ウインドウ特徴量生成部7は、ウインドウを抽出し、抽出したウインドウに対応したブロック特徴量を記憶部6から選択してウインドウ特徴量を生成する(ステップS106)。
次に、物体検出部8は、ウインドウ特徴量に基づいて物体検出処理を行う(ステップS107)。次に、画像処理装置1は、入力画像における物体検出処理が終了したか否かについて判定する(ステップS108)。
判定の結果、物体検出処理が終了していない場合(ステップS108、NO)、ウインドウ特徴量生成部7は、物体検出処理を行ったウインドウから第2所定画素横にずれたウインドウを抽出する(ステップS109)。ここで、ウインドウが入力画像の右端に到達している場合、例えば、当該ウインドウから下に第2所定画素ずれた左端のウインドウを抽出する。
ステップS109の後、処理はステップS106に戻る。ステップS108の判定に戻り、物体検出処理が終了した場合(ステップS108、YES)、画像処理装置1は、入力画像が所定サイズ(例えば、320画素×240画素)であるか否かについて判定する(ステップS110)。
判定の結果、入力画像が所定サイズではない場合(ステップS110、NO)処理は、ステップS102に戻る。一方、入力画像が所定サイズである場合(ステップS110、YES)、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態によれば、互いに重複する部分を有するウインドウ同士において、ブロックにおける特徴量を再度生成することがないため、ウインドウ毎にブロック特徴量を生成するための処理量を大幅に削減することができる。
なお、上記実施の形態では、ウインドウ内のブロックが重複する部分を有さないようにウインドウが設定されていた。つまり、上記実施の形態では、ウインドウ内における各ブロックの画素ずれ量である第3所定画素は18画素となっていたが、本発明はこれに限定されず、第3所定画素をウインドウ内において各ブロックを重複させるようにウインドウを設定しても良い。つまり、第3所定画素がブロックの短辺よりも小さくなるように設定しても良い。
例えば、図9に示すように、第3所定画素(画素ずれ量)を9画素とすると、ウインドウ内のブロック数は、78ブロック(横6ブロック×縦13ブロック:横63画素×縦126画素)となる。このようにブロックを重ねると、物体検出処理を行うブロック数が増えるので、より詳細に物体検出処理を行うことができる。
この場合における総ウインドウ数は、(int(640画素−63画素)/3+1)×(int(480画素−126画素)/3+1)=193×119となる。ウインドウ内のブロック数は78ブロックであるため、上述した比較例における総ブロック数は、78×193×119となる。なお、上記式における「3」は、第2所定画素を意味している。
そのため、本実施の形態においては、入力画像Iにおける総ブロック数であり、第1所定画素が変わらない場合、上述したブロック数と同様に、208×155である。両者を比較すると、本実施の形態の処理量は、比較例の処理量に対して、(208×155)/(78×193×119)=0.01799となり、約1/56程度に削減することができる。これにより、より詳細に物体検出処理を行うように設定するほど、処理量を大幅に削減することができる。
入力画像サイズ毎に、比較例に対する処理量の削減量の割合を示す高速化倍率を算出すると、図10のようなデータが得られる。本データは、セルサイズは横6画素×縦6画素、セル内のセル特徴量数は9個、ブロック内のセル数は9セル(横3セル×縦3セル:計18画素)、ウインドウ内ブロック数は78ブロック(横6ブロック×縦13ブロック:横63画素×縦126画素)、第2所定画素は3画素である。
入力画像サイズが大きくなると、物体の検出範囲が増えるため、処理量が増えやすくなるが、本実施の形態では、入力画像が大きくなるほど、高速化倍率が増えていくことが確認できる。そのため、入力画像サイズが960画素×720画素で高速化倍率が飽和しつつあるものの、入力画像サイズが増えるにつれ、本発明が有効であることが確認できる。
また、上記実施の形態では、第1所定画素を、第2所定画素と第3所定画素の最大公約数に設定していたが、本発明はこれに限定されず、最大公約数に設定しなくても良い。ただし、以下に示す観点から、第1所定画素は、第2所定画素と第3所定画素の最大公約数に設定することが望ましい。
第2所定画素ずつずれたウインドウを構成するブロック特徴量を算出するためには、第2所定画素と第3所定画素の公約数ずつずれて配列されるブロック特徴量が必要となる。従って、第1所定画素を第2所定画素および第3所定画素の最大公約数に設定した場合、必要なブロック特徴量に着目して算出することが可能となり、再利用性が最も向上することから、装置全体における処理時間を大幅に削減することができる。
例えば、図11に示す例では、第1所定画素を第2所定画素及び第3所定画素の最大公約数に設定し、かつ、第2所定画素及び第3所定画素と高速化倍率の関係を示したものである。図11における多くの場合において、高速化の効果が得られていることが確認できる。
また、第1所定画素毎に算出されたブロック特徴量の再利用性が高ければ高いほど高速化の効果は向上する。例えば、第3所定画素が9画素の場合、第2所定画素が第3所定画素の約数となる1画素および3画素のときに、高速化倍率が約56となっている。つまり、第1所定画素と第2所定画素とが一致するケースでは、第1所定画素毎に算出されたブロック特徴量の再利用性が高いことから、高速化の効果が得られていることが確認できる。
また、上記実施の形態では、記憶部6が記憶したブロック特徴量を用いてウインドウ特徴量を生成していたが、ブロック特徴量はサイズが大きいため(図4では、セル特徴量の9個分)、記憶部6により記憶しきれない場合が起こり得る。そのため、記憶部6は、ブロック特徴量生成部5により生成されたブロック特徴量のサイズが所定サイズより大きい場合、セル特徴量を記憶する。
そして、ブロック特徴量生成部5は、記憶部6に記憶されたセル特徴量を選択し、選択したセル特徴量に基づいてブロック特徴量を生成する。ウインドウ特徴量生成部7は、記憶部6がセル特徴量を記憶した場合、ブロック特徴量生成部5により生成されたブロック特徴量を用いて、ウインドウ特徴量を生成する。
このようにすることで、記憶部6のサイズを超えるようなブロック特徴量であっても、処理量はブロック特徴量を記憶部6に記憶する場合よりも多くなるが、物体検出処理を行うことができる。
また、記憶部6は、ブロック特徴量のサイズが所定サイズ以下である場合、上記実施の形態と同様の処理を行う。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像処理装置
2 画像取得部
3 縮小画像生成部
4 セル特徴量生成部
5 ブロック特徴量生成部
6 記憶部
7 ウインドウ特徴量生成部
8 物体検出部

Claims (8)

  1. 入力画像内に配列される全てのセルを構成する複数の画素に基づいて、各セルのセル特徴量を生成するセル特徴量生成部と、
    前記入力画像内に第1所定画素ずつずれて配列される全てのブロックを構成する複数の前記セルの前記セル特徴量に基づいて、各ブロックのブロック特徴量を生成するブロック特徴量生成部と、
    前記ブロック特徴量生成部により生成された各ブロック特徴量を記憶する記憶部と、
    前記入力画像内に第2所定画素ずつずれて配列される全てのウインドウを構成する複数の前記ブロックの前記ブロック特徴量に基づいて、各ウインドウのウインドウ特徴量を生成するウインドウ特徴量生成部と、
    前記ウインドウ特徴量生成部により生成されたウインドウ特徴量を用いて、当該ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かを検出する物体検出部と、
    を備え、
    前記ウインドウ特徴量生成部は、前記ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量を前記記憶部から選択し、選択したブロック特徴量に基づいて前記ウインドウ特徴量を生成する、
    画像処理装置。
  2. 前記ウインドウ内における前記ブロックは、第3所定画素ずつずれて配列され、
    前記第1所定画素は、前記第2所定画素と前記第3所定画素の最大公約数に設定される、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶部は、前記ブロック特徴量生成部により生成された前記ブロック特徴量のサイズが所定サイズより大きい場合、前記セル特徴量を記憶し、
    前記ブロック特徴量生成部は、前記ブロックに含まれるセルに対応したセル特徴量を前記記憶部から選択し、選択したセル特徴量に基づいて前記ブロック特徴量を生成し、
    前記ウインドウ特徴量生成部は、前記ブロック特徴量生成部により生成された前記ブロック特徴量を用いて、前記ウインドウ特徴量を生成する、
    請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ブロック特徴量生成部は、前記セル特徴量生成部により生成された前記セル特徴量を正規化する処理を行うことにより、前記ブロック特徴量を生成する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2所定画素は、前記ウインドウの短辺よりも小さく設定されている、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ウインドウ内における前記ブロックは、第3所定画素ずつずれて配列され、
    前記第3所定画素は、前記ブロックの短辺よりも小さく設定されている、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 記憶部を備える画像処理装置の物体検出方法であって、
    入力画像内に配列される全てのセルを構成する複数の画素に基づいて、各セルのセル特徴量を生成し、
    前記入力画像内に第1所定画素ずつずれて配列される全てのブロックを構成する複数の前記セルの前記セル特徴量に基づいて、各ブロックのブロック特徴量を生成し、
    生成された各ブロック特徴量を前記記憶部に記憶し、
    前記入力画像内に第2所定画素ずつずれて配列される全てのウインドウを構成する複数の前記ブロックの前記ブロック特徴量に基づいて、各ウインドウのウインドウ特徴量を生成し、
    生成されたウインドウ特徴量を用いて、当該ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かを検出し、
    前記ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量を前記記憶部から選択し、選択したブロック特徴量に基づいて前記ウインドウ特徴量を生成する物体検出方法。
  8. 記憶部を備える画像処理装置の物体検出プログラムにおいて、
    コンピューターに、
    入力画像内に配列される全てのセルを構成する複数の画素に基づいて、各セルのセル特徴量を生成するセル特徴量処理と、
    前記入力画像内に第1所定画素ずつずれて配列される全てのブロックを構成する複数の前記セルの前記セル特徴量に基づいて、各ブロックのブロック特徴量を生成するブロック特徴量処理と、
    前記ブロック特徴量処理により生成された各ブロック特徴量を記憶する記憶処理と、
    前記入力画像内に第2所定画素ずつずれて配列される全てのウインドウを構成する複数の前記ブロックの前記ブロック特徴量に基づいて、各ウインドウのウインドウ特徴量を生成するウインドウ特徴量生成処理と、
    前記ウインドウ特徴量生成処理により生成されたウインドウ特徴量を用いて、当該ウインドウ特徴量に対応するウインドウが物体を表す領域であるか否かを検出する物体検出処理と、
    を実行させ、
    前記ウインドウ特徴量生成処理は、前記ウインドウに含まれるブロックに対応したブロック特徴量を前記記憶部から選択し、選択したブロック特徴量に基づいて前記ウインドウ特徴量を生成する、
    物体検出プログラム。
JP2017009394A 2017-01-23 2017-01-23 画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラム Active JP7039171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017009394A JP7039171B2 (ja) 2017-01-23 2017-01-23 画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017009394A JP7039171B2 (ja) 2017-01-23 2017-01-23 画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018120277A true JP2018120277A (ja) 2018-08-02
JP7039171B2 JP7039171B2 (ja) 2022-03-22

Family

ID=63043045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017009394A Active JP7039171B2 (ja) 2017-01-23 2017-01-23 画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7039171B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009230556A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Seiko Epson Corp オブジェクト検出装置、オブジェクト検出方法、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置
JP2012088787A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法
JP2013250796A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 番号標検出装置、番号標検出方法及びコンピュータプログラム
JP2014074977A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2016186703A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 画像認識方法、画像認識装置および画像認識プログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009230556A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Seiko Epson Corp オブジェクト検出装置、オブジェクト検出方法、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置
JP2012088787A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法
JP2013250796A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 番号標検出装置、番号標検出方法及びコンピュータプログラム
JP2014074977A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2016186703A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 画像認識方法、画像認識装置および画像認識プログラム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ZHANG ET AL.: "Efficient Scan-Window Based Object Detection using GPGPU", 2008 IEEE COMPUTER SOCIETY CONFERENCE ON COMPUTER VISION AND PATTERN RECOGNITION WORKSHOPS, JPN6020012194, 23 June 2008 (2008-06-23), US, pages 1 - 7, XP031285653, ISSN: 0004245112 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP7039171B2 (ja) 2022-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6314628B2 (ja) 演算処理装置
US20150331832A1 (en) Arithmetic processing apparatus
JP6414458B2 (ja) 演算処理装置
US8442327B2 (en) Application of classifiers to sub-sampled integral images for detecting faces in images
US11521303B2 (en) Method and device for inpainting image
EP3182365B1 (en) Writing board detection and correction
CN111091572B (zh) 一种图像处理方法、装置、电子设备及存储介质
JP6179224B2 (ja) 画像処理フィルタの作成装置及びその方法
JP6567381B2 (ja) 演算装置、方法及びプログラム
US8724172B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium capable of realizing high speed generation processing of bitmap image data without increasing the load of object combining processing
KR102239588B1 (ko) 이미지 처리 방법 및 장치
JP2018120277A (ja) 画像処理装置、物体検出方法および物体検出プログラム
JP2006270897A (ja) 画像処理装置、方法及びプログラム
KR101582578B1 (ko) 그래픽 처리 장치 및 방법
US10248876B2 (en) Method and apparatus for avoiding non-aligned loads using multiple copies of input data
JP2011141664A (ja) 文書比較装置、文書比較方法、及びプログラム
US11321832B2 (en) Image analysis device
JP5911122B2 (ja) 直線検出装置および直線検出方法
JP6125331B2 (ja) テクスチャ検出装置、テクスチャ検出方法、テクスチャ検出プログラム、および画像処理システム
CN112750065B (zh) 载体对象处理和水印嵌入方法、装置及电子设备
CN117710235B (zh) 图像目标增强方法、装置、计算机设备和存储介质
CN109242750A (zh) 图片签名方法、图片匹配方法、装置、设备及存储介质
US9898681B2 (en) Apparatus and method for detecting object using multi-directional integral image
JPWO2017051538A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム記録媒体
CN115496778B (zh) 一种提高边缘光滑性的图像二值化方法、装置及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190327

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190708

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210108

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210108

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210119

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210126

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20210312

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20210316

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20211005

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20211102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211220

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220201

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220308

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7039171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150