JPH08152994A - 乗算器及びディジタルフィルタ - Google Patents

乗算器及びディジタルフィルタ

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JPH08152994A
JPH08152994A JP6294109A JP29410994A JPH08152994A JP H08152994 A JPH08152994 A JP H08152994A JP 6294109 A JP6294109 A JP 6294109A JP 29410994 A JP29410994 A JP 29410994A JP H08152994 A JPH08152994 A JP H08152994A
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bits
control signal
partial product
coefficient
digital filter
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JP6294109A
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Kazuya Yamanaka
一也 山中
Sumitaka Takeuchi
澄高 竹内
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G06F7/5336Reduction of the number of iteration steps or stages, e.g. using the Booth algorithm, log-sum, odd-even by using multiple bit scanning, i.e. by decoding groups of successive multiplier bits in order to select an appropriate precalculated multiple of the multiplicand as a partial product overlapped, i.e. with successive bitgroups sharing one or more bits being recoded into signed digit representation, e.g. using the Modified Booth Algorithm
    • G06F7/5338Reduction of the number of iteration steps or stages, e.g. using the Booth algorithm, log-sum, odd-even by using multiple bit scanning, i.e. by decoding groups of successive multiplier bits in order to select an appropriate precalculated multiple of the multiplicand as a partial product overlapped, i.e. with successive bitgroups sharing one or more bits being recoded into signed digit representation, e.g. using the Modified Booth Algorithm each bitgroup having two new bits, e.g. 2nd order MBA

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗算器を簡素化して乗算器を多数用いるディ
ジタルフィルタの回路規模を削減することを目的とす
る。 【構成】 ブースデコーダ4の出力を部分積生成回路1
061〜106(n+1)/2に対応して設けられたレジスタ5
1〜5(n+1)/2に記憶させる。レジスタ51〜5(n+1)/2
ら部分積生成回路1061〜106(n+1)/2に制御信号を
与えことでブースデコーダ4を共通化する。 【効果】 従来は部分積生成回路に一対一に対応して設
けられていたブースデコーダの数を一つにすることがで
き、乗算器を簡素化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数回の乗算の間
中、乗数が固定されるような乗算器及びそのような乗算
器を含むディジタルフィルタに関し、特に回路動作初期
時に係数が決定され、固定されるようなディジタルフィ
ルタの構成の簡易化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動作中、乗数が固定されるような乗算器
を有する半導体集積回路の代表的なものとしてディジタ
ルフィルタがある。ディジタルフィルタは、ディジタル
信号処理技術の発展とともに、通信分野や民生分野では
アナログフィルタに取って代わって多く用いられるよう
になってきた。
【0003】ディジタルフィルタに用いられる乗算器の
場合、ディジタルフィルタの係数が乗数となり、入力デ
ータが被乗数となる。ほとんどの場合、ディジタルフィ
ルタのここで大部分の応用では、係数はあらかじめ設定
されており(動作前にローディングされる)、ディジタ
ルフィルタの動作中は固定されている。従って乗算器は
動作中、乗数Yが固定される。乗算器の演算精度と演算
速度がディジタルフィルタの高精度化、高速化の基礎と
なる。
【0004】従来のディジタルフィルタの一般的な構成
について図11乃至図14を用いて説明する。ディジタ
ルフィルタはディジタル信号処理でよく用いられる積和
演算回路であり、係数を保持するため、あるいは逐次入
力されてくるデータを順次遅延させるためのレジスタ、
係数とデータを掛け合わせるための乗算器、すべての乗
算結果を加算するための加算部より構成される。
【0005】図11は、従来のディジタルフィルタの構
成の一例を示すブロック図である。図11において、1
00はカウンタ99の出力に応じて記憶している係数を
読み出す読み取り専用記憶装置(以下、ROMとい
う。)、1011〜101iはROM100から読み出し
た係数を保持するための係数レジスタ、1021〜10
iは係数レジスタ1011〜101iに対応して設けら
れ入力されるデータXを保持するためのデータレジス
タ、1031〜103iは各々係数レジスタ1011〜1
01iとデータレジスタ1021〜102iが記憶してい
る情報を入力してそれらの積を出力する乗算器、104
は乗算器1031〜103iの乗算結果を入力してそれら
の総和を出力する加算部である。また、乗算器103に
おいて、105は3ビットの値に応じて部分積の計算を
指示する制御信号を生成する複数のブースデコーダから
なるブースデコーダ群、106はブースデコーダ群10
5から出力された複数の制御信号に従って部分積の計算
を行う複数の部分積生成回路からなる部分積生成回路
群、107は部分積生成回路群106から出力された複
数の部分積の総和を計算するための部分積加算部であ
る。
【0006】ディジタル信号処理を行う回路の特徴は、
単位回路を繰り返すことによって構成される部分を備え
ているところにある。図11におけるTAは、1つの係
数レジスタ、データレジスタ、乗算器から構成される回
路であり、ディジタルフィルタのタップと呼ばれる単位
回路である。ディジタルフィルタの場合、このタップT
Aを、例えば100単位程度備えているものもある。デ
ィジタルフィルタの回路規模は、係数およびデータのビ
ット数とタップ数によって決定される。
【0007】従来から乗算器の小面積化に関しては、部
分積の数を減らすことが考えられており、この部分積の
生成でも最も使われるのがブース(Booth)のアルゴリ
ズムである。
【0008】図12は、乗数Yと被乗数Xの乗算を行う
乗算器の構成の一例を示すブロック図である。図12に
示した乗算器はブースのアルゴリズムを用いて乗算を行
う乗算器である。図12において、1051〜105
(n+1)/2はブースデコーダ群105を構成している個々
のブースデコーダ、1061〜106(n+1)/2はブースデ
コーダ1051〜105(n+1)/2に対応して設けられて部
分積分生成回路群106を構成している部分積分生成回
路である。
【0009】ブースのアルゴリズムでは、乗数Yの3ビ
ット分(y2i-1,y2i,y2i+1)をもとに、被乗数Xの
0X、±X、±2Xを部分積として出力する。負数が2
の補数表示される形式において、乗数Yは数1のように
書き表すことができる。そして、ここでnが偶数である
とすると、乗数Yは数2のように書き換えることができ
る。
【0010】
【数1】
【0011】
【数2】
【0012】ところで、(yi−1+y2i−2y2i
+1)は乗数Yの相続く3ビットの値に応じて、0,
X,−X,2X,−2Xの値を取り得る。この連続する
3ビットと部分積との関係を表1に示す。0は全ての出
力において0との論理積を取ればよく、Xを出力するに
はそのまま出力すればよく、2Xの生成は1ビット分左
シフトすればよい。また、負数(−X,−2X)を生成
するには、被乗数の否定を作り、その被乗数の否定のL
SBに1を加えればよい。
【0013】
【表1】
【0014】以上のように、部分積の生成には、表1の
どの処理(0,X,−X,2X,−2X)を行うかを選
択するためのデコード回路と各処理を行うための部分積
生成回路とが使用される。そして、部分積生成回路群1
06の出力する部分積を部分積加算部107で全て加算
して乗数Yと被乗数Xとの乗算結果が得られる。
【0015】図13は、連続する3ビットを用いたブー
スアルゴリズムを実行するためのブースデコーダ105
1〜105(n+1)/2の構成を示す回路図である。図13に
おいて、81は乗数Yのビットyi-1,y2iの排他的論
理和を取る排他的論理和素子、82は乗数Yのビットy
2i,y2i+1の排他的論理和を取りその否定を出力する否
定排他的論理和素子、83は排他的論理和素子81の出
力を否定して制御信号C1を得るための否定素子、84
は否定排他的論理和素子82の出力を否定する否定素
子、85は否定排他的論理和素子84の出力及び否定素
子84の出力をゲートに入力して否定排他的論理和素子
82の出力がハイレベルの時に導通状態となり否定素子
83の出力を通すトランスファゲート、86はトランス
ファゲート85を入力としてトランスファゲート85を
通過した信号を否定して出力する否定素子、87は否定
素子86の入力端子と接地電位点とにドレインとゲート
とを接続するとともにゲートに否定素子84の出力を入
力してトランスファゲート85が非導通状態の時に否定
素子86の入力端子を接地電位にするNチャネルMOS
トランジスタである。否定素子86の出力を制御信号C
3とし、乗数Yのビットy2i+1を制御信号C2とする。こ
こで図13に示したブースデコーダが出力する制御信号
3は0・Xを生成するためのイネーブル信号、制御信
号C2は−Xと−2Xを作り分けるための反転信号、制
御信号C1は+Xと+2Xとを作り分けるためのシフト
信号である。
【0016】次に、ブースデコーダ1051〜105
(n+1)/2の出力する制御信号C1〜C3に応じて部分積を
生成する部分積生成回路1061〜106(n+1)/2の構成
の一例を図14を用いて説明する。図14において、9
1は制御信号C1の否定を出力する否定素子、92は制
御信号C1がハイレベルの時にデータXを構成している
K番目のビットxkを通過させてローレベルの時にビッ
トxkを通過させないトランスファゲート、93は制御
信号C1がローレベルの時にデータXを構成しているビ
ットxk+1を通過させてローレベルの時にビットxk+1
通過させないトランスファゲート、94はトランスファ
ゲート92,93の出力をともに一方の入力に接続し制
御信号C2を他方の入力とする排他的論理和素子、95
は排他的論理和素子94の出力を一方の入力とし制御信
号C3を他方の入力とする否定論理積素子、96は否定
論理積素子95の出力の否定を出力する否定素子であ
る。各ブースデコーダ1051〜105(n+1)/2には、図
14に示した回路がビット数に応じた数だけ設けられて
いる。図14に示した回路の動作を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】図12に示した各部分積生成回路1061
〜106(n+1)/2は、図13に示すブースデコー
ダの制御信号C1〜C3により、図14に示した回路を複
数用いて、被乗数Xの部分積である0X、±X、±2X
を生成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】近年の通信、映像信号
処理、音声信号処理などのディジタル化の流れにあっ
て、ディジタルフィルタの係数およびデータのビット数
は増え、また、必要とされるタップ数も増加の一途をた
どっている。従来のディジタルフィルタは以上のように
構成されており、一般的に半導体集積回路技術を用いて
製造されるが、回路規模の増大によって、1チップあた
りの面積は増大して、製造コストが高くなる、製造時の
歩留まりが悪くなるなどの問題点があった。
【0020】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、各タップに存在する各乗算器で処理す
る係数が動作時には固定されていることを利用して乗算
器中のブースデコーダの個数を削減し、デジタルフィル
タの小面積化を図ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る乗算器
は、乗数を固定し、被乗数を逐次入力して、前記乗数を
構成する全ビットの最下位にさらに1ビット付け足し、
それら一連のビットの最下位の3ビットから2ビットず
つ上位にシフトしながら連続する3ビットの組に分け、
該3ビットの組毎にブースのアルゴリズムに従った前記
被乗数の部分積を得るとともにその総和を求めることに
よって乗算を行う乗算器であって、前記3ビットの組に
それぞれ対応して設けられ、対応する前記3ビットの組
の値によって定まる制御信号と前記被乗数とを入力し、
前記3ビットの組に対する前記被乗数の前記部分積をそ
れぞれ生成する複数の部分積生成回路と、複数の前記部
分積生成回路にそれぞれ対応して設けられ、対応する前
記3ビットの組の値に応じた前記制御信号をそれぞれ記
憶する複数の制御信号記憶手段と、前記乗数を構成して
いるビットを順次入力し、前記3ビットの組の値から前
記制御信号を順次生成して、前記3ビットの組に対応す
る前記制御信号記憶手段へ順次出力するデコーダと、複
数の前記部分積生成回路が生成した複数の前記部分積の
総和を計算する部分積加算回路とを備えて構成される。
【0022】第2の発明に係るディジタルフィルタは、
2つの入力の積を計算する複数の乗算手段と、複数の前
記乗算手段にそれぞれ対応して設けられ前記乗算手段に
与えるデータを記憶する複数のデータ記憶手段と、複数
の前記乗算手段にそれぞれ対応して設けられ前記乗算手
段に係数を与える複数の係数記憶手段と、複数の前記乗
算手段の出力の総和を求める加算手段とを備え、複数の
前記乗算手段の各々は、前記係数を構成する全ビットの
最下位にさらに1ビット付け足した一連のビットの最下
位の3ビットから2ビットずつ上位にシフトすることで
与えられる連続する3ビットの組毎に、該3ビットの組
の値によって定まる制御信号に応じてブースのアルゴリ
ズムに従った部分積を計算する複数の部分積生成回路
と、複数の前記部分積生成回路が生成した複数の前記部
分積の総和を計算する部分積加算回路とを備え、複数の
前記係数記憶手段の各々は、対応する前記乗算手段の複
数の前記部分積生成回路にそれぞれ対応して設けられ、
前記制御信号を記憶する複数の制御信号記憶手段を含む
ことを特徴とする。
【0023】第3の発明に係るディジタルフィルタは、
第2の発明のディジタルフィルタにおいて、複数の前記
乗算手段に共通に、かつ前記乗算手段中の複数の前記部
分積生成回路に対応してそれぞれ設けられ、前記3ビッ
トの組をそれぞれ入力して前記制御信号をそれぞれ生成
して複数の前記制御信号記憶手段にそれぞれ出力する動
作を複数の前記係数記憶手段に対して順に行う複数のデ
コーダをさらに備えて構成される。
【0024】第4の発明に係るディジタルフィルタは、
2つの入力の積を計算する複数の乗算手段と、複数の前
記乗算手段にそれぞれ対応して設けられ前記乗算手段に
与えるデータを記憶する複数のデータ記憶手段と、複数
の前記乗算手段にそれぞれ対応して設けられ前記乗算手
段に係数を与える複数の係数記憶手段と、複数の前記乗
算手段の出力の総和を求める加算手段とを備え、複数の
前記乗算手段の各々は、前記係数を構成する全ビットの
最下位にさらに1ビット付け足した一連のビットの最下
位の3ビットから2ビットずつ上位にシフトすることで
与えられる連続する3ビットの組毎に、該3ビットの組
の値によって定まる制御信号に応じてブースのアルゴリ
ズムに従った部分積を計算する複数の部分積生成回路
と、複数の前記部分積生成回路が生成した複数の前記部
分積の総和を計算する部分積加算回路とを備え、複数の
前記係数記憶手段の各々は、対応する前記乗算手段の複
数の前記部分積生成回路にそれぞれ対応して設けられ、
直列に接続され、順次入力される前記制御信号をシフト
して、対応する前記制御信号をそれぞれ記憶する複数の
制御信号記憶手段を含むことを特徴とする。
【0025】第5の発明に係るディジタルフィルタは、
第4の発明のディジタルフィルタにおいて、複数の前記
乗算手段に対応する前記一連のビットを順に入力し、前
記3ビットの組毎に前記制御信号を順次生成して複数の
前記係数記憶手段に出力するデコーダをさらに備えて構
成される。
【0026】
【作用】第1の発明における一つのデコーダは、例えば
乗数Xがx0〜xnのn+1ビットで構成されているとす
ると、付け足しの1ビット,x0,x1に対応する制御信
号、x1,x2,x3に対応する制御信号、…、xn-2,x
n-1,xnに対応する制御信号を、順次入力される乗数の
ビットx0〜xnに応じて生成して順次出力する。複数の
部分積生成回路に対応して設けられた制御信号記憶手段
は、それぞれ、付け足しの1ビット,x0,x1に対応す
る制御信号、x1,x2,x3に対応する制御信号、…、
n-2,xn-1,xnに対応する制御信号を記憶する。そ
して、部分積生成回路は、制御信号記憶手段が記憶して
いる制御信号に従って、ブースのアルゴリズムに従った
部分積を生成して出力する。そのため、複数の部分積生
成回路に対して例えば一つのデコーダを設ければよく、
デコーダの数を削減することができる。
【0027】第2の発明における係数記憶手段には、制
御信号を記憶している複数の制御信号記憶手段が設けら
れている。そして、乗算手段の部分積生成回路は、対応
する制御信号記憶手段が記憶している制御信号によっ
て、ブースのアルゴリズムに従って部分積を生成するこ
とができる。そのため、乗算手段に部分積生成回路の数
に対応して、係数を制御信号に変えるデコーダ等を設け
る必要が無くなる。
【0028】第3の発明における複数のデコーダは、例
えば係数Xがx0〜xnのn+1ビットで構成されている
とすると、付け足しの1ビット,x0,x1に対応する制
御信号、x1,x2,x3に対応する制御信号、…、
n-2,xn-1,xnに対応する制御信号を、それぞれの
デコーダで生成して出力する。それを係数記憶手段に対
して行って、全ての係数記憶手段に設けられている制御
信号記憶手段に記憶内容を与える。従って、デコーダは
一つの係数記憶手段に設けられている制御信号記憶手段
の数だけでよく、係数の数が例えば100個必要な場合
には、99×(一つの係数記憶手段中の制御信号記憶手
段の数)個のデコーダが従来に比べて削減できる。
【0029】第4の発明における係数記憶手段には、制
御信号を記憶している複数の制御信号記憶手段が設けら
れている。そして、乗算手段の部分積生成回路は、対応
する制御信号記憶手段が記憶している制御信号によっ
て、ブースのアルゴリズムに従って部分積を生成するこ
とができる。そのため、乗算手段に部分積生成回路の数
に対応して、係数を制御信号に変えるデコーダ等を設け
る必要が無くなる。また、制御信号記憶手段は、直列に
接続され、順次入力される制御信号をシフトするので、
例えば一つの係数記憶手段において複数の制御信号記憶
手段に制御信号を伝達するための信号線の数を1本にす
ることができるなど信号線数を削減することができる。
【0030】第5の発明における係数記憶手段は、例え
ば係数Xがx0〜xnのn+1ビットで構成されていると
すると、付け足しの1ビット,x0,x1に対応する制御
信号、x1,x2,x3に対応する制御信号、…、xn-2
n-1,xnに対応する制御信号を、順次入力される係数
のビットx0〜xnに応じて順次生成して順次出力する。
複数の部分積生成回路に対応して設けられた制御信号記
憶手段は、それぞれ、付け足しの1ビット,x0,x1
対応する制御信号、x1,x2,x3に対応する制御信
号、…、xn-2,xn-1,xnに対応する制御信号を記憶
する。そして、部分積生成回路は、制御信号記憶手段が
記憶している制御信号に従って、ブースのアルゴリズム
に従った部分積を生成して出力する。そのため、例え
ば、一つのディジタルフィルタに対して一つのデコーダ
を設ければよく、デコーダの数を省略することができ
る。従って、ディジタルフィルタにおいて、係数の数が
例えば100個必要な場合には、(100×(一つの係
数記憶手段中の制御信号手段の数)−1)のデコーダが
従来に比べて削減できる。
【0031】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の第1実施例について図1及
び図2を用いて説明する。図1は、この発明の第1実施
例による乗算器の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、クロックCLK1に応じて1乃至3は順次入力
される係数の連続する3ビットの各ビットをそれぞれ記
憶するD型フリップフロップ、4はフリップフロップ1
〜3が記憶している3ビットの値に応じて制御信号C1
〜C3を出力するブースデコーダ、51〜5(n+1)/2はブ
ースデコーダ4が出力した制御信号C1〜C3を記憶する
レジスタであり、その他図12と同一符号のものは図1
2の同一符号で示した部分に相当する部分を示す。ブー
スデコーダ4でデコードされた制御信号C1〜C3はまず
レジスタ51に記憶される。レジスタ51〜5(n+1)/2
直列に接続されている。レジスタ51に記憶された制御
信号C1〜C3はクロックCLK2に応じてシフトされ、
レジスタ52〜5(n+1)/2に順々に送られ記憶される。そ
のため、従来、部分積生成回路1061〜106(n+1)/2
に対応して設けられていたブースデコーダ1051〜1
05(n+1)/2をブースデコーダ4だけに減らすことがで
きる。
【0032】まず、回路起動時には係数を構成している
ビットは最上位ビット(以下MSBという)側からシリ
アルに入力される。係数が入力されるときのフリップフ
ロップ1〜3に記憶されているデータとデコードするタ
イミングの関係を図2に示す。クロックCLK1はフリ
ップフロップ1〜3を動作させるためのものであり、n
+2周期動作してそののちローレベルに固定される。ク
ロックCLK2はレジスタ51〜5(n+1)/2を動作させる
ためのものであり、n/2周期動作してそののちローレ
ベルに固定される。図2において、D1〜D3はフリッ
プフロップ1〜3に記憶されているデータ、D4はレジ
スタ51が記憶しているデータを示している。
【0033】時刻t1において、クロックCLK1が立
ち上がると、フリップフロップ1に係数YのMSBであ
るビットynの値が記憶される。次に、時刻t2におい
て、フリップフロップ1の記憶内容がフリップフロップ
2にシフトし、フリップフロップ1にはビットyn-1
値が記憶される。時刻t3において、フリップフロップ
2の記憶内容がフリップフロップ3にシフトするととも
に、フリップフロップ1の記憶内容がフリップフロップ
2にシフトする。そして、フリップフロップ1にビット
n-3の値が記憶される。時刻t1〜t3の間はクロッ
クCLK2はローレベルに固定されており、レジスタ5
1〜5(n+1)/2は動作しない。時刻t4において、クロッ
クCLK2が立ち上がり、ブースデコーダ4によってビ
ットyn,yn-1,yn-2の値に応じた制御信号C1〜C3
の値BD1をレジスタ51が記憶する。続いてクロック
CLK1が立ち上がり、フリップフロップ1〜3にビッ
トyn-1〜yn-3の値が記憶される。時刻t5において、
クロックCLK1の立ち上がりで、フリップフロップ1
〜3の記憶内容が書き換えられ、それぞれ、ビットy
n-2n-4の値が記憶される。この間、クロックCLK2
は立ち上がらないため、レジスタ51の記憶内容は変わ
らない。時刻t6において、クロックCLK2が立ち上
がり、レジスタ51に記憶されていた内容BD1がレジ
スタ52に移動し、ブースデコーダ4によってビットy
n-2,yn-3,yn-4の値に応じた制御信号C1〜C3の値
BD2をレジスタ51が記憶する。続いてクロックCL
K1が立ち上がり、フリップフロップ1〜3にビットy
n-3〜yn-5の値が記憶される。その後時刻t4からt6
と同様の動作を繰り返し、時刻t7において、フリップ
フロップ1の値がローレベルに固定され、フリップフロ
ップ2、3にはそれぞれビットy0、y1の値が記憶され
る。このフリップフロップ1の記憶内容が係数を構成し
ているビットにさらに付け足された1ビットである。そ
して、時刻t8において、クロックCLK2が立ち上が
り、レジスタ51に制御信号C1〜C3の値BD(n+1) /2
記憶される。
【0034】クロックCLK2の(n+1)/2クロッ
ク目が立ち上がった時点でシフトレジスタ51,…5
(n+1)/2の内容が確定し、そのときの各レジスタの記憶
内容はそれぞれBD1,…,BD(n+1)/2となっている。
これで係数が確定し、部分積生成回路1061〜106
(n+1)/2は被乗数x0,…,xmとの部分積を計算するこ
とができる。このような構成にすることにより、一つの
乗算器において、必要なブースデコーダを1つにでき、
乗算器の回路規模を削減することができる。また、この
発明の第1実施例に示した乗算器をディジタルフィルタ
のように乗算器が多数用いられる回路に使用することに
よってその回路規模を大幅に削減することができる。
【0035】実施例2.この発明の第2実施例について
図3乃至図5を用いて説明する。図3はこの発明の第2
実施例によるディジタルフィルタの構成を示すブロック
図である。図3において、111〜11iはそれぞれ複数
の部分積生成回路を制御するための制御信号C1〜C3
複数組記憶するための複数の記憶素子を含むレジスタ、
131〜13iはそれぞれレジスタ111〜11iとレジス
タ1021〜102iとに記憶されている係数とデータと
の乗算を行う乗算器、15は複数のブースデコーダ15
1〜15nからなるブースデコーダ群であり、その他図1
1と同一符号のものは図11のその符号のものに相当す
る部分を示す。レジスタ111〜11iには、図1で示し
た複数のレジスタ51〜5(n+1)/2に対応する複数の記憶
素子あるいはレジスタが含まれているが、含まれている
それらのレジスタは直列に接続されてはおらずベースデ
コーダ151〜15nの出力をそれぞれが受け取るように
並列に接続されている。
【0036】入力信号yi0,…,yinは係数データ、入
力信号x0,…,xmは被乗数データである。図3に示し
たディジタルフィルタは乗算器131〜13iをi個持つ
iタップのフィルタである。
【0037】各ブースデコーダ151〜15nには、係数
1〜Yiを構成しているビットyi0〜yin,…,y10
1nが順次入力される。そして、ブースデコーダ群15
でデコードされたデータがレジスタ111〜11iを順次
移動しながら記憶されていく。各乗算器131〜13i
は、係数を構成するビットをデコードして得られたデー
タが直接与えられる。このような構成にすることによ
り、ブースデコーダ群15は一つのディジタルフィルタ
に1群のみ必要で、ディジタルフィルタに使用される各
乗算器131〜13iには図4に示すようにブースデコー
ダ群を必要とせず、ディジタルフィルタの回路規模を削
減できる。そのため、従来は図11に示す乗算器103
1〜103i内に設けられていたi×(n+1)/2個の
ブースデコーダを(n+1)/2個のブースデコーダだ
けに削減することができる。図4において、図12と同
一符号のものは図12の同一符号の部分に相当する部分
であり、部分積生成回路1061〜106(n+1)/2には、
レジスタ11iから直接制御信号C1〜C3が与えられ
る。
【0038】次に、図5に示すタイミングチャートを用
いて動作について説明する。図5において、D1はレジ
スタ111に記憶されているデータ、D2はレジスタ1
021に記憶されているデータを示す。係数はtapiに必
要な係数から順にロードされる。時刻t11のディジタ
ルフィルタの起動時に、外部より係数Yiをロードす
る。係数データはそれぞれビットごとにブースデコーダ
群15に入力され、ブースデコーダ151〜15(n+1)/2
の出力はクロックCLK3の立ち上がりのタイミングに
おいて各係数に関する制御信号を保持するレジスタ11
1に転送される。転送されたデータは、直列に接続され
ているレジスタ111〜11iをクロックCLK3に応じ
て移動する。このような動作をi回繰り返すことによ
り、レジスタ111〜11iに係数Y1〜Yiに対応する制
御信号が記憶される。時刻t12において、レジスタ1
1〜11iへの制御信号の記憶が完了する。クロックC
LK3はi回繰り返した後、ローレベルに固定される。
その後、時刻t13で、データを保持するためのレジス
タ1021〜102iの動作タイミングを与えるクロック
CLK4が立ち上がり、データDATA1がレジスタ1
021に記憶される。さらに、クロックCLK4が立ち
上がる度に、データDATA2〜DATAiが順次レジ
スタ1021へ入力されレジスタ1021〜102iへ転
送されて記憶される。
【0039】乗算器131〜13iは、それぞれに対応す
るレジスタ111〜11iとレジスタ1021〜102i
に記憶されている係数に関する制御信号とデータとを用
いて係数Y1〜YiとデータX1〜Xiとの積を計算して加
算部104に出力する。加算部104は、乗算器131
〜13iの出力の総和を計算する。
【0040】ディジタルフィルタにおいては、一般的
に、係数が固定されるので、ディジタルフィルタの動作
初期時に係数を処理して制御信号をレジスタ111〜1
iに記憶させておけばよいため、データの濾波を行っ
ている時にディジタルフィルタの動作が従来に比べて遅
くなるようなことはない。
【0041】実施例3.次に、この発明の第3実施例に
よるディジタルフィルタについて図6を用いて説明す
る。図6は、この発明の第3実施例によるディジタルフ
ィルタの構成を示すブロック図である。図6において、
クロックCLK1に応じて1乃至3は順次入力される係
数の連続する3ビットの各ビットをそれぞれ記憶するD
型フリップフロップ、4はフリップフロップ1〜3が記
憶している3ビットの値に応じて制御信号C1〜C3を出
力するブースデコーダ、5A〜5Dは直列に接続されブ
ースデコーダ4が出力した制御信号C1〜C3を一つの係
数分だけ記憶するレジスタであり、その他図3と同一符
号のものは図3の同一符号で示した部分に相当する部分
を示す。レジスタ5Aは、それぞれ、図1に示す直列に
接続されたレジスタ51〜5(n+1)/2と同様の複数のレジ
スタを備えている。レジスタ5B〜5Dについても同様
である。そして、レジスタ5A〜5Dは直列に接続され
ており、例えば、レジスタ5A中のレジスタ5(n+1)/2
の出力が、レジスタ5B中のレジスタ51の入力とな
る。ブースデコーダ4でデコードされた制御信号C1
3は、まずレジスタ5A中のレジスタ51に記憶され
る。レジスタ5A中のレジスタ51〜5(n +1)/2は直列に
接続されており、レジスタ5A中のレジスタ51に記憶
された制御信号C1〜C3はクロックCLK2に応じてシ
フトされ、レジスタ5A中のレジスタ52〜5(n+1)/2
順々に送られ記憶される。さらに、レジスタ5A中のレ
ジスタ51〜5(n+1)/2に記憶されているデータは、クロ
ックCLK2に応じて、レジスタ5B中のレジスタ51
〜5(n+1)/2に順次送られて記憶される。まず、回路起
動時には係数Yiを構成しているビットのMSB側から
シリアルに入力される。クロックCLK1はフリップフ
ロップ1〜3を動作させるためのものであり、(n+
2)×i周期動作してそののちローレベルに固定され
る。
【0042】上記のように構成されているため、第2実
施例によるディジタルフィルタに比べて第3実施例によ
るそれは、部分積生成回路1061〜106(n+1)/2に対
応して設けられていたブースデコーダ1051〜105
(n+1)/2をブースデコーダ4だけに減らすことができ
る。
【0043】図6に示したデータを保持するためのレジ
スタ1021〜102iは、レジスタ5A〜5Dに係数に
関する制御信号が記憶されてから後、クロックCLK4
が立ち上がり、第2実施例によるディジタルフィルタと
同様にデータの転送と記憶が行われる。
【0044】なお、上記実施例では、レジスタ5A〜レ
ジスタ5Dの中の複数のレジスタが全て直列に接続され
ている場合について説明したが、例えば、レジスタ5A
中の複数のレジスタとレジスタ5B中の複数のレジスタ
が並列に接続されている構成、つまりレジスタ5A中の
レジスタ51とレジスタ5B中のレジスタ51が接続され
ているような構成であってもよく、その場合には、レジ
スタ5Aの全てのレジスタに一つの係数に関する制御信
号が記憶される毎に、クロックCLK2とは別のクロッ
クに応じてレジスタ5A〜5D間でデータの転送が行わ
れる。
【0045】実施例4.次に、この発明の第4実施例に
よるディジタルフィルタについて図7乃至図9を用いて
説明する。この発明の第2及び第3実施例によるディジ
タルフィルタにおいては、一つの半導体チップ上の半導
体集積回路中でブースのアルゴリズムに従って係数のデ
コードして乗算するための構成を示したが、ブースのア
ルゴリズムに従った係数のデコードは、予め準備してお
いても良い。そのためには、ブースのアルゴリズムに応
じたデコードを行うためのシステムが必要になる。図7
は、第4実施例によるディジタルフィルタとそれを用い
るためのシステムとの関係を示すブロック図である。図
7において、50はブースのアルゴリズムに沿って係数
デコードプログラム51を実行して係数から制御信号C
Nを生成するコンピュータ、52はコンピュータ50に
接続されてコンピュータ50の生成した制御信号CNを
記憶するROM、53は一つのチップ上に形成された集
積回路からなり係数に関する制御信号CNをROM52
から受けてデータXを濾波するディジタルフィルタであ
る。図8は、ディジタルフィルタチップ53上に形成さ
れたディジタルフィルタの構成を示すブロック図であ
る。図8において、551〜55iはROM52から与え
られる制御信号CNを保持するためのレジスタであり、
その他図3と同一符号のものは図3の同一符号の部分に
相当する部分である。与えられる制御信号CNは、コン
ピュータ50においてあらかじめ係数をブースのアルゴ
リズムに従って乗算が可能なようにデコードされた制御
信号であるため、ブースデコーダをディジタルフィルタ
チップ53内に持つ必要はなく、ディジタルフィルタに
使用される乗算器131〜13iは図4に示すような構成
にしてブースデコーダ群を削減し、ディジタルフィルタ
チップ53の回路規模を縮小できる。
【0046】なお、上記実施例では、コンピュータ50
で処理した制御信号CNをROM52に格納したが、図
9に示すようにコンピュータ50とディジタルフィルタ
チップ53とを直接接続し、コンピュータ50にはRO
M56から係数Yを与えてもよく、上記実施例と同様の
効果を奏する。
【0047】また、ディジタルフィルタチップ53に形
成されるディジタルフィルタの構成は、第2あるいは第
3実施例に示したディジタルフィルタの構成であっても
よく、その場合には制御信号CNの規格及び配線を変更
してデータを構成するビットを、係数毎あるいは全ての
係数についてシリアルに与えるようにすればよい。
【0048】次に上記各実施例で示したディジタルフィ
ルタの使用方法の一例について図10を用いて説明す
る。図10において、60は第2及び第3実施例で示し
たディジタルフィルタが形成された半導体チップ、61
はディジタルフィルタ60の出力とデータXとを入力し
て制御信号SEに応じていずれか一方を出力するセレク
タである。第2及び第3実施例においては、係数Yが固
定されている場合について説明したが、ディジタルフィ
ルタで濾波しているときに係数Yを変更する必要が生じ
る場合がある。その時は、図10に示したように、セレ
クト信号SEによってセレクタ61でデータXを直接出
力する様にしておき、係数Yの変更が終了した後にディ
ジタルフィルタチップ60の出力をセレクタ61から出
力するように切り換える。このようにすることによっ
て、ディジタルフィルタチップ60内の係数を入れ替え
る際に不具合の生じたデータXを出力しなくて済み、デ
ィジタルフィルタの係数の入れ替えが容易に行える。な
お、図10には示していないが、ディジタルフィルタチ
ップ60内での処理時間を考慮するためセレクタ61に
入力されるデータXを遅延させる遅延線を用いても良
い。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明の乗
算器によれば、複数の部分積生成回路に対応して設けら
れた複数の制御信号記憶手段にデコーダから出力された
制御信号を記憶し、制御信号記憶手段が記憶した制御信
号によって部分積生成回路がブースのアルゴリズムに従
って部分積を生成するようにしたので、デコーダの数を
削減でき、乗算器の回路規模を縮小することができると
いう効果がある。
【0050】請求項2記載の発明のディジタルフィルタ
によれば、複数の係数記憶手段の各々が、対応する乗算
手段の複数の部分積生成回路にそれぞれ対応して設けら
れた複数の制御信号記憶手段を備え、ブースのアルゴリ
ズムを実行するための制御信号を記憶しているので、乗
算手段において係数からデコードする必要が無くなり、
乗算手段のデコーダを削減でき、ディジタルフィルタの
回路規模を縮小することができるという効果がある。
【0051】請求項3記載の発明のディジタルフィルタ
によれば、複数の乗算手段に共通し、かつ乗算手段中の
複数の部分積生成回路に対応して設けられたデコーダに
よって、3ビットの組をそれぞれ入力して制御信号をそ
れぞれ生成する動作を複数の係数記憶手段に対して順に
行うので、デコーダの数を削減でき、係数を直接入力す
ることができるディジタルフィルタにおいてその回路規
模を縮小することができるという効果がある。
【0052】請求項4記載の発明のディジタルフィルタ
によれば、複数の係数記憶手段の各々が、対応する乗算
手段の複数の部分積生成回路にそれぞれ対応して設けら
れ、直列に接続され、順次入力される前記制御信号をシ
フトして、対応する前記制御信号を記憶する複数の制御
信号記憶手段を備え、ブースのアルゴリズムを実行する
ための制御信号を記憶するので、乗算手段において係数
からデコードする必要が無くなり、乗算手段のデコーダ
を削減でき、ディジタルフィルタの回路規模を縮小する
ことができるという効果がある。また、制御信号をシフ
トするので制御信号を制御信号記憶手段に与えるための
端子数を削減することができるという効果がある。
【0053】請求項5記載の発明のディジタルフィルタ
によれば、デコーダが、複数の乗算手段にそれぞれ対応
する一連のビットを順に入力し、全ての係数記憶手段に
与える制御信号を順に生成するので、デコーダの数を削
減でき、係数を直接入力することができるディジタルフ
ィルタにおいてその回路規模を縮小することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例による乗算器の構成を
示すブロック図である。
【図2】 図1に示したディジタルフィルタで用いられ
る乗算器の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】 この発明の第2実施例によるディジタルフィ
ルタの構成を示すブロック図である。
【図4】 図2に示したディジタルフィルタで用いられ
る乗算器の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】 図3に示したディジタルフィルタの動作を示
すタイミングチャートである。
【図6】 この発明の第3実施例によるディジタルフィ
ルタの構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の第4実施例によるディジタルフィ
ルタを含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の第4実施例によるディジタルフィ
ルタの構成の一例を示すブロック図である。
【図9】 この発明の第4実施例によるディジタルフィ
ルタを含むシステムの他の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】 この発明のディジタルフィルタの使用方法
の一例を示すブロック図である。
【図11】 従来のディジタルフィルタの構成を示すブ
ロック図である。
【図12】 図11に示したディジタルフィルタで用い
られる乗算器の構成を示すブロック図である。
【図13】 図12に示した乗算器のブースデコーダの
構成を示す回路図である。
【図14】 図12に示した乗算器の部分積生成回路の
構成を説明するための回路図である。
【符号の説明】
1〜3 フリップフロップ、51〜5(n+1)/2 レジス
タ、111〜11i レジスタ、131〜13i 乗算器、
50 コンピュータ、52,56 ROM、53,60
ディジタルフィルタチップ、61 セレクタ、102
1〜102i レジスタ、1031〜103i 乗算器、1
04 加算部、1051〜105(n+1)/2ブースデコー
ダ、4,1061〜106(n+1)/2 部分積生成回路、1
07 部分積加算器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗数を固定し、被乗数を逐次入力して、
    前記乗数を構成する全ビットの最下位にさらに1ビット
    付け足し、それら一連のビットの最下位の3ビットから
    2ビットずつ上位にシフトしながら連続する3ビットの
    組に分け、該3ビットの組毎にブースのアルゴリズムに
    従った前記被乗数の部分積を得るとともにその総和を求
    めることによって乗算を行う乗算器において、 前記3ビットの組にそれぞれ対応して設けられ、対応す
    る前記3ビットの組の値によって定まる制御信号と前記
    被乗数とを入力し、前記3ビットの組に対する前記被乗
    数の前記部分積をそれぞれ生成する複数の部分積生成回
    路と、 複数の前記部分積生成回路にそれぞれ対応して設けら
    れ、対応する前記3ビットの組の値に応じた前記制御信
    号をそれぞれ記憶する複数の制御信号記憶手段と、 前記乗数を構成しているビットを順次入力し、前記3ビ
    ットの組の値から前記制御信号を順次生成して、前記3
    ビットの組に対応する前記制御信号記憶手段へ順次出力
    するデコーダと、 複数の前記部分積生成回路が生成した複数の前記部分積
    の総和を計算する部分積加算回路とを備える、乗算器。
  2. 【請求項2】 2つの入力の積を計算する複数の乗算手
    段と、複数の前記乗算手段にそれぞれ対応して設けられ
    前記乗算手段に与えるデータを記憶する複数のデータ記
    憶手段と、複数の前記乗算手段にそれぞれ対応して設け
    られ前記乗算手段に係数を与える複数の係数記憶手段
    と、複数の前記乗算手段の出力の総和を求める加算手段
    とを備え、 複数の前記乗算手段の各々は、前記係数を構成する全ビ
    ットの最下位にさらに1ビット付け足した一連のビット
    の最下位の3ビットから2ビットずつ上位にシフトする
    ことで与えられる連続する3ビットの組毎に、該3ビッ
    トの組の値によって定まる制御信号に応じてブースのア
    ルゴリズムに従った部分積を計算する複数の部分積生成
    回路と、複数の前記部分積生成回路が生成した複数の前
    記部分積の総和を計算する部分積加算回路とを備え、 複数の前記係数記憶手段の各々は、対応する前記乗算手
    段の複数の前記部分積生成回路にそれぞれ対応して設け
    られ、前記制御信号を記憶する複数の制御信号記憶手段
    を含むことを特徴とする、ディジタルフィルタ。
  3. 【請求項3】 複数の前記乗算手段に共通に、かつ前記
    乗算手段中の複数の前記部分積生成回路に対応してそれ
    ぞれ設けられ、前記3ビットの組をそれぞれ入力して前
    記制御信号をそれぞれ生成して複数の前記制御信号記憶
    手段にそれぞれ出力する動作を複数の前記係数記憶手段
    に対して順に行う複数のデコーダをさらに備える、請求
    項2記載のディジタルフィルタ。
  4. 【請求項4】 2つの入力の積を計算する複数の乗算手
    段と、複数の前記乗算手段にそれぞれ対応して設けられ
    前記乗算手段に与えるデータを記憶する複数のデータ記
    憶手段と、複数の前記乗算手段にそれぞれ対応して設け
    られ前記乗算手段に係数を与える複数の係数記憶手段
    と、複数の前記乗算手段の出力の総和を求める加算手段
    とを備え、 複数の前記乗算手段の各々は、前記係数を構成する全ビ
    ットの最下位にさらに1ビット付け足した一連のビット
    の最下位の3ビットから2ビットずつ上位にシフトする
    ことで与えられる連続する3ビットの組毎に、該3ビッ
    トの組の値によって定まる制御信号に応じてブースのア
    ルゴリズムに従った部分積を計算する複数の部分積生成
    回路と、複数の前記部分積生成回路が生成した複数の前
    記部分積の総和を計算する部分積加算回路とを備え、 複数の前記係数記憶手段の各々は、対応する前記乗算手
    段の複数の前記部分積生成回路にそれぞれ対応して設け
    られ、直列に接続され、順次入力される前記制御信号を
    シフトして、対応する前記制御信号をそれぞれ記憶する
    複数の制御信号記憶手段を含むことを特徴とする、ディ
    ジタルフィルタ。
  5. 【請求項5】 複数の前記乗算手段に対応する前記一連
    のビットを順に入力し、前記3ビットの組毎に前記制御
    信号を順次生成して複数の前記係数記憶手段に出力する
    デコーダをさらに備える、請求項4記載のディジタルフ
    ィルタ。
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