JP2007316844A - フィルタ処理装置、乗算器及び動き補償処理装置 - Google Patents

フィルタ処理装置、乗算器及び動き補償処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】処理速度を低下させることなくハードウェア量を削減すること。
【解決手段】フィルタ演算器1は、2次のブースアルゴリズムを使用して複数のフィルタのフィルタ演算を実行する。このため、生成する部分積数が異なる複数種類からなり、それぞれが画素値を入力とし、当該画素値に基づいてフィルタ係数に応じた部分積を生成する複数の部分積生成ユニット7〜10、ビットシフト部63、112と、部分積生成ユニットにより生成された部分積を加算する加算器12と、各部分積生成ユニットに対して画素値を選択入力させるセレクタ2〜5とを有する。そして、異なるフィルタのそれぞれにおける各フィルタ係数は、その値に従って、部分積生成ユニットのいずれか1以上と対応付けられ、セレクタ2〜5は、画素値のそれぞれに乗算すべきフィルタ係数に上記対応付けにより対応付けられた部分積生成ユニットに対して、画素値を入力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、動画の圧縮符号化復号に使用される動き補償処理におけるフィルタ演算を実行するに好適なフィルタ処理装置及び乗算器、並びにこれらを具備する動き補償処理装置に関する。
次世代DVD(Digital Versatile Disk)やDTV(デジタルテレビ)に採用が決定しているH.264/AVCやVC−1といった新しいコーデックがある。これらの復号装置においては、動き補償部での動き補償予測フィルタのフィルタ演算をブースのアルゴリズムを適用した乗算器で構成される場合がある。
乗算器の演算時間は、部分積加算をするために必要とする時間と桁上げ信号吸収をするために必要な時間の総和であり、演算速度を高速にする上でこれらの処理時間の短縮が問題となる。その対策として加算回路を減らすために部分積の数そのものを削減する必要がある。そのためには乗数の連続する複数ビットを一まとめのグループにして、このグループに対応した部分積を生成すれば部分積を削減することができる。そこで部分積数削減のために用いられるのが2次のブースである。2次のブースとは、乗数を2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビットをひとまとめにするというアルゴリズムを適用した部分積削減の手法である。
しかしながら、上記のようなコーデックのフィルタ演算を行なう際、これをブースのアルゴリズムを適用した乗算器で構成すると、多数の乗算器が必要となり回路規模が増大する。また、同様にH.264の画面内予測における予測画像の生成に使用されるフィルタ演算をブースのアルゴリズムを適用した乗算器で適用すると回路規模は増大する。
これは、H.264やVC−1といった規格では、従来のMPEG(Moving Picture Experts Group)2などに比べて極めて複雑な演算を要求されるからである。下記表1に、MPEG2、H.264、VC−1の機能比較を示す。
Figure 2007316844
ところで、従来、動き補償のフィルタ演算回路の規模を縮小させる技術が特許文献1に開示されている。図13は、特許文献1に記載の画像処理装置における累積加算フィルタ(ディジタルフィルタ)を示すブロック図である。図13に示すように、従来のディジタルフィルタは、入力画像信号の画素ライン数を計測し、そのカウンタモジューロが拡大縮小率に応じて選択的に切り替えられるカウンタ503と、カウンタ503の係数値に応じたフィルタ係数を出力する係数メモリ502と、入力画像信号に対しフィルタ係数を乗算する乗算器501と、乗算器501の出力又は累積加算値を保持する累積加算メモリ506と、乗算器501の出力に累積加算メモリ506内の保持内容を加算する加算器504と、カウンタ503の係数値に従って乗算器501又は加算器504の出力を選択的に累積加算メモリ506に伝達するセレクタ505とを有する。乗算器501、加算器504を1つとし、累積演算によりフィルタ出力を得ることで所要ハードウェア量を削減している。
特開2001−160140号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、累積演算することでハードウェア量を削減しようとしても、ステップ数が増大し、処理速度が遅くなり現実的ではない。特に、H.264やVC−1といったフィルタのタップ数が多い場合には、演算が複雑になるため、更に処理速度が遅くなるという問題点がある。
本発明にかかるフィルタ処理装置は、複数のフィルタについて、複数の入力データとフィルタを構成する複数のフィルタ係数のそれぞれとをブースアルゴリズムを用いて積和演算するフィルタ処理装置であって、1又は2以上の部分積を生成する複数の部分積生成ユニットと、前記複数の部分積生成ユニットにより生成される部分積の総和を生成する加算部と、前記複数の部分積生成ユニットのいずれかに前記複数の入力データのいずれかを入力する第1の選択部とを有し、前記複数の部分積生成ユニットは、前記入力データと当該入力データに対応付けられたフィルタ係数との組を入力して部分積を生成するものであって、前記第1の選択部は、一のフィルタ毎に当該フィルタを構成する各フィルタ係数に応じ、前記複数の部分積生成ユニットのいずれかを選択して前記入力データを入力させるものである。
本発明においては、入力データと当該入力データに対応付けられたフィルタ係数との組を部分積生成ユニットに入力する際、各フィルタ係数に応じた部分積生成ユニットを選択して入力可能とする第1の選択部を有する。このため、フィルタ係数に応じた部分積精製ユニットを使用して入力データとの部分積を演算させることができる。
本発明によれば、処理速度を低下させることなくハードウェア量を削減することができるブースアルゴリズムを利用したフィルタ処理装置、乗算器、及びこれを利用した動き補償処理装置を提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、異なる種類のフィルタ演算を実効させるフィルタ処理器(乗算器)に適用したものである。本実施の形態は、ブースアルゴリズムを利用したフィルタ演算器において、部分積生成ユニットの機能と、乗数となるフィルタ係数とに着目し、冗長な回路を省略することでハードウェア量を削減する。なお、本実施の形態においては、フィルタ演算器として説明するが、複数種類の予め定められた乗数群と任意の被乗数群とを乗算させる乗算器とすることも可能である。
(1)ブースのアルゴリズムを適用した乗算器
本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、ブースのアルゴリズムを使用して乗算を行うフィルタ演算器である。ここでは先ず、本発明の理解を容易とするため、2次のブースアルゴリズムを利用した乗算器について説明しておく。
乗数Yを符号付き8ビット整数
Y=−y[7]・2+y[6]・2+y[5]・2+y[4]・2+y[3]・2+y[2]・2+y[1]・2+y[0]・2
とすると、任意整数である被乗数Xとの積P=X×Yは以下のようになる。
Figure 2007316844
この(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を算出するものをブースデコーダ、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22iを部分積という。ここで、本明細書においては、ブースデコーダにより求められるデコード値(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を符号データということとする。また、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22i(部分積)を生成する回路を部分積生成ユニット、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22iのうち、各iに対応した部分積を生成する回路を部分積生成部、符号データ(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を求める回路をブースデコーダ、符号データ×被乗数からなる演算を行ない部分積を求める回路を乗算部、部分積のうち、×22iの演算を実行する部分をビットシフト部ということとする。
ここで、下記表2に示すように、符号データ(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])の値の組み合わせは8通りしかなく、0、±1、±2の値のみしかとらない。よって、乗算器は、0、±X、±2Xに22iを乗算した値(部分積)を算出して加算する値の組み合わせの対応(真理値表)として書ける。すなわち、符号データの値は8通りしかないため、ブースデコーダは、単なる組み合わせ論理回路により得ることができる。
Figure 2007316844
ここで、0、±X、±2Xのうち、2Xの生成は1ビットのシフトで行なうことができる。一方、負数の生成は被乗数Xが2の補数表現であるのでXの各ビットを反転させ最下位ビットに1を加えればよい。これを実現するために、例えば、符号データ(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を生成する回路(ブースデコーダ)は、乗数Yの入力に対して部分積の絶対値(0、X、2X)を選択するための2つの信号と反転を選択するための1つの信号とからなる3つの信号を生成する。また、乗算部は、この3つの信号を受けて、絶対値が0の場合は0を、Xの場合は被乗数X を、2Xの場合は被乗数Xを1ビットシフトしたものを選択し、さらに、反転が必要な場合はその値を反転させて部分積を生成することができる。さらに、×22iを実行するビットシフト部は、単純にビット線を2iだけシフトさせればよい。
図1は、このような2次のブースのアルゴリズムに従って乗算を実行する乗算器を示すブロック図である。乗算器400は、被乗数Xを出力するレジスタF0と、乗数Yを出力するレジスタF7を有する。更に、乗数Y及び被乗数Xが入力され部分積を生成する部分積生成ユニット401と、部分積生成ユニット401にて生成された部分積を加算する加算器450とを有する。部分積生成ユニット401は、4つの部分積生成部410、420、430、440を有する
各部分積生成部は、上述したように、乗数Yのうち所定ビットが入力され、ブースのアルゴリズムに従って符号データ(0、±1、±2)を生成するブースデコーダと、得られた符号データと被乗数Xとの乗算結果を出力する乗算部と、乗算部の演算結果のビットシフトを行なうビットシフト部とから構成される。
各部分積生成部は、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22iの"i"に対応したものとなっており、例えば乗数Yが8ビット(y〜yとする)であれば、i=0〜3であり、それぞれX×(−2・y+y+0)×2、X×(−2・y+y+y)×2、X×(−2・y+y+y)×2、X×(−2・y+y+y)×2を求める。図1においては、これらの部分積を求める部分積生成部を、それぞれ410、420、430、440としている。なお、本実施の形態においては、ブースデコーダでデコードする乗数Xが8ビットを例にとって説明するが、これ未満、又は以上であってもよいことは勿論である。その場合は、部分積生成部の個数を適宜調整すればよい。
次に、実際の演算を例にとって、この乗算器400の動作について説明する。8ビットの乗数Yは、図2(a)のように表すことができる。乗数を2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビット(ただしy−1=0)のデータから符号データが得られる。これらに被乗数を乗算し、対応するビットシフト(×2)を演算することで部分積を生成することができる。このため、図2(b)に示すように、レジスタF7は8ビットを出力するシフトレジスタからなり、乗数Y{y〜y}を出力する。このとき部分積生成部410には、乗数Yのうち下位2ビット{y、y}、部分積生成部420、430、440にはそれぞれ、{y、y、y}、{y、y、y}、{y、y、y}を入力する。部分積生成部410は、入力されたこれらの所定ビットから符号データを生成するブースデコーダ411と、得られた符号データと被乗数Xとの乗算を行なう乗算部412と、乗算結果を所定ビットシフトするビットシフト部413とを有する。他の部分積生成部420、430、440も同様に構成される。ここでは、被乗数X=358(166H)、乗数Y=123(7BH)の乗算について説明する。下記表2は、演算工程における各出力値を示す。
Figure 2007316844
X×Y=358×123=44034(AC02H)
Y=123(7BH)
=(−2・0+1+1)・2
+(−2・1+1+1)・2
+(−2・1+0+1)・2
+(−2・1+1+0)・2
=2・2+0・2+(−1)・2+(−1)・2
よって、下記となる。
X×Y={(2×356)×2} ・・・部分積生成部410
+{(0×356)×2} ・・・部分積生成部420
+{(−1×356)×2} ・・・部分積生成部430
+{(−1×356)×2} ・・・部分積生成部440
先ず、被乗数入力部F0からは"358"が各部分積生成部410、420、430、440に入力される。乗数入力部F7からは、各部分積生成部410、420、430、440に、それぞれ{y、y}={1、1}、{y、y、y}={1、0、1}、{y、y、y}={1、1、1}、{y、y、y}={1、1、0}が入力される。ブースデコーダ411、421、431、441は入力された所定ビットから、それぞれ(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])=(−2・y+y+0)、(−2・y+y+y)、(−2・y+y+y)、(−2・y+y+y)の演算に対応する符号データを出力する。上記の式より本例では、各ブースデコーダ411、421、431、441は、それぞれ、"−1"、"−1"、"0"、"2"を出力する。
各乗算部412、422、432、442は、上記符号データ×被乗数Xを演算して、それぞれビットシフト部413、423、433、443へ入力する。ビットシフト部413はそのまま加算器450へ出力する。なお、本例においては説明の明確のためビットシフト部413を設けているが設ける必要はない。ビットシフト部423、433、443は、受け取った結果をそれぞれ2ビット、4ビット、6ビットシフトさせた後、加算器450へ入力する。
本例の加算器450は、全加算器(フルアダー)451、452と、半加算器(ハーフアダー)453と、結果を受け取るレジスタ454とを有する。各ビットシフト部413、423、433、443から入力された値は、加算器450にて加算され、乗算結果Pとして出力される。
このように、2次のブースのアルゴリズムを使用すると、乗数を、0、±1、±2の符号データ×22iとし、被乗数と演算を行なわせるので、部分積の個数が略半分となる。よって加算器にて加算する部分積の個数を略半減させることができるので、乗算器を小型化することができる。
(2)ハードウェア低減の原理
上述したように、本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、部分積生成ユニットの機能又は能力(以下、機能という。)とフィルタ係数(乗数)とに着目してハードウェア量を削減する。本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、得に、後述するH.264やVC−1の動き補償処理や、H.264の画面内予測処理等に使用されるフィルタ演算を実行させる演算器に適用することで得にそのハードウェア削減効果が大きくなる。これらはタップ数の多いフィルタの演算であって、極めて複雑であり、非常に大きな演算回路を必要とするからである。なお、上記フィルタ演算に限らず、複数のフィルタ演算を実行させるフィルタ演算器に適用することができる。またフィルタ演算に限らず、予め定められた乗数と任意の被乗数とを乗算する乗算器に適用することも可能である。
先ず、極めて簡単な例を使用して、上記ブースのアルゴリズムを適用したフィルタ演算器のハードウェア削減の原理について説明する。ここでは、2種類の、いずれも2タップフィルタである、フィルタ係数A(A0、A1)、フィルタ係数B(B0、B1)のフィルタ演算を行なう場合を例にとって説明する。また、フィルタ係数A0、B1の乗算に必要な部分積生成ユニットの機能を機能f0、フィルタ係数A1、B0の乗算に必要な部分積生成ユニットの機能を機能f1であるとする。この場合、このようなフィルタ演算器は図3のように構成することができる。すなわち、フィルタ演算器300は、フィルタ係数Aのフィルタ演算(フィルタ演算Aという)を実行するフィルタ演算器310、フィルタ係数Bのフィルタ演算(フィルタ演算Bという)を実行するフィルタ演算器320、及び被乗数X(X0、X1)のフィルタ演算器310、320への入力切り替える入力切替部301から構成することができる。
フィルタ係数A(A0、A1)のフィルタ演算器310は、入力X(X0、X1)に対し、それぞれ機能f0、f1の部分積生成ユニット311、312を使用して、A0×X0、A1×X1を実行する。フィルタ係数B(B0、B1)のフィルタ演算器320は、入力X(X0、X1)に対し、それぞれ機能f1、f0の部分積生成ユニット321、322を使用して、B0×X0、B1×X1を実行する。なお、上述したように、これらの部分積生成ユニット311、312、321、322は、1以上の部分積生成部を有し、各部分積生成部は、ブースデコーダ、乗算部、及びビットシフト部を含み、乗数及び被乗数に基づき部分積を生成する回路とする。
ここで、部分積生成ユニットの機能について説明する。フィルタ演算器を構成する部分積生成ユニットは、複数の部分積生成部を備えるが、その演算能力に応じて当該部分積生成部の構成を異なるもとすることができる。すなわち、図1、2に示す部分積生成ユニットは、4つの部分積生成部を設け、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22iのi=3まで、×64までの演算能力を有する。一方、乗数Xを6ビットで表すことができれば部分積生成部は3つ、すなわち×16までの演算能力を有すればよく、乗数Xを4ビットで表すことができればこれらの組は2つ、すなわち×4の演算能力を有すればよい。
このように部分積生成ユニットは、乗数Xに応じて部分積生成部が演算可能な最大の桁数が異なる。よって、生成可能な部分積の数が異なる。また、入力されるフィルタ係数によっては、例えば×1、×4、×16、×64のうち、例えば、×16に対応する部分積生成部430にて生成される符号データが常に"0"である場合には、部分積生成部430を省略した構成とすることも可能である。すなわち、部分積生成部が3つであっても×64までの演算を可能な構成とすることもできる。
また、×1に対応する部分積生成部のビットシフト部は省略することが可能である。更に、後述するように、符号データによっても部分積生成部の構成を異ならせることも可能である。つまり、生成される符号データが常に"0、1"であるような部分積生成部には、符号データ"0、1"にのみ対応できればよい。この場合には、少なくとも符号データと入力データを乗算する乗算部は不要である。更にまた、生成される符号データが常に"0"であるような部分積生成部は、符号データ"0"にのみ対応できればよい。この場合は、出力が常に"0"となるため、乗算部及びビットシフト部は不要である。このように、フィルタ演算器に入力されるフィルタ係数が予め定められており、生成される符号データが予め定まる場合には、その符号データに応じた部分積生成部の構成とすることができる。
本明細書においては、当該部分積生成部の個数、演算可能な最大桁数、生成可能な部分積の数、対応可能な符号データの種類を部分積生成ユニットの機能ということとする。例えば機能f0は、×16までを演算可能、すなわち3つの部分積生成部を備えたものとし、機能f1は、4つの部分積生成部を備えたフィルタ演算器410と同様、×64までを演算可能なもとすることなどができる。
しかしながらこのような構成であると、上述のタップ数の多いフィルタ演算を行なう場合や、複数種類のフィルタ演算を行なう場合には得にフィルタ演算器300の回路規模及び消費電力が大きくなる。
そこで、本実施の形態においては、各フィルタ演算毎で機能が同等の部分積生成部を共有化することで回路規模を削減する。すなわち、複数種のフィルタ演算を実行可能とされる本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、各フィルタ演算において、フィルタの各フィルタ係数は、それに応じた能力の部分積生成ユニットが対応付けられ、当該フィルタ係数と乗算すべき被乗数は、その対応づけにより対応づけられた部分積生成ユニットにて乗算されることで、フィルタ演算器を構成する部分積生成ユニットの個数を最小限にするものである。
図4は、本実施の形態にかかるフィルタ演算器を示すブロック図である。図4に示すように、フィルタ演算器1aは、被乗数X(X0、X1)を入力するレジスタF10、F11と、機能選択部21と、機能がそれぞれf0、f1の部分積生成ユニット16、17と、加算器12aとを有する。ここで、機能選択部21は、各部分積生成ユニット16、17にフィルタ係数A、Bを入力するフィルタ係数入力部の機能を兼ねているものとする。
なお、図1に示す加算器450は、1つの部分積生成ユニットから生成された部分積を加算する加算器である。これに対し、図4に示す加算器12aは、部分積生成ユニット16から出力される複数の部分積同士の加算、及び部分積生成ユニットから出力される複数の部分積同士の加算、のみならず、これらの加算結果を加算する役割も果たす。すなわち、乗算器400において、加算器450は、乗数Y×被乗数Xを実行する場合は、Y×Xの演算途中で生成される部分積を加算する。フィルタ演算器1aは、フィルタ演算XY(乗数Y(Y0、Y1)、被乗数X(X0、X1)とする)=X0×Y0+X1×Y1を実行する際の、各演算"X0×Y0"、"X1×Y1"の演算途中で生成される部分積を加算し、さらに、当該乗算結果の加算((X0×Y0)+(X0×Y0))も合わせて実行するものである。
機能選択部21は、フィルタ演算Aを実行する場合には、機能f0の部分積生成ユニット16に被乗数X0を入力する。部分積生成ユニット16は、当該部分積生成ユニットに含まれる1以上のブースデコーダがフィルタ係数A0の該当するビットから符号データを生成し、乗算部による被乗数X0との乗算結果をビットシフト部にて所定ビットシフトすることで1又は複数の部分積を生成し、加算器12aへ入力する。また、機能f1の部分積生成ユニット17に被乗数X1を入力する。部分積生成ユニット17も同様に、当該部分積生成ユニットに含まれる1以上のブースデコーダがフィルタ係数A1の該当するビットから符号データを生成し、乗算部による被乗数X1との乗算結果をビットシフト部にて所定ビットシフトして1又は複数の部分積を生成し、加算器12aへ入力する。
一方、フィルタ演算Bを実行する場合には、機能f1の部分積生成ユニット17に被乗数X0を入力し、機能f0の部分積生成ユニット16に被乗数X1を入力する。部分積生成ユニット16、17は、それぞれ被乗数X0、X1と、フィルタ係数B0、B1を乗算して得られる1以上の部分積を加算器12aへ入力する。
ここで、本実施の形態においては、入力データがレジスタF10、F11にシリアルに入力する場合について説明している。従って、機能選択部21は、レジスタF10、F11の出力を、該当する機能を備えた部分積生成ユニットへ入力するよう、レジスタF10、F11と、部分積生成ユニット16、17との間の接続を適宜切り替える。これに対し、レジスタF10、F11の出力をそれぞれ部分積生成ユニット16、17へ固定入力とし、F10、F11に入力される値を、部分積生成ユニット16、17の機能に応じて並べ替えて入力するようにしてもよい。すなわち、機能選択部21をレジスタF10、F11の前段に配置してもよい。また、乗数であるフィルタ係数A、Bも機能選択部21が振り分けることしているが、この構成に限らず、フィルタ係数が格納されているメモリから該当する部分積生成ユニットに該当するフィルタ係数を供給できればよく、例えばフィルタ係数用の機能選択部を設けてもよい。
すなわち、本実施の形態にかかるフィルタ演算器1bは、例えばフィルタ演算AX=A0×X0+A1×X1や、BX=B0×X0+B1×X1を実行させるときに、入力データと、当該入力データに対応付けられるフィルタ係数の組、すなわち、"A0×X0"、"A1×X1"、"B0×X0"、"B1×X1"を、その乗数(フィルタ係数)A0、A1、B0、B1と、各部分積生成ユニットの機能に応じ、どの部分積生成ユニットで行なわせればよいかを選択する機能選択部を設けるものである。この機能選択部を設けることで、各フィルタ演算にて、演算の順序に拘わらず当該演算が、それに必要な機能を具備する部分積生成ユニットで演算されるよう、乗数・被乗数が振り分けられる。よって、フィルタ演算器は、必要最小限の機能及び個数の部分積生成ユニットから構成することができる。結果、フィルタ演算器における部分積生成ユニットの個数、部分積生成ユニットで生成される部分積の個数を最小限に抑えることができ、後段の加算器へ入力する部分積の数を最小限の個数とすることができるのである。
本実施の形態においては、機能選択部21を設けることにより、例えば機能f0の部分積生成ユニット16には、フィルタ演算Aにおいては乗数A0及び被乗数X0の演算を実行し、フィルタ演算Bにおいては、B1及び被乗数X1の演算を実行させることができる。すなわち、フィルタ演算A、Bにおいて、入力される被乗数X0、X1との演算に必要な機能が同等な部分積生成ユニット16、17を共有させることで、本例においては、図3に示す回路に比してハードウェア量を半減させることができる。
ここで、図4においては、フィルタ演算毎に、必要な機能が同等である部分積生成ユニットを共有させることで、ハードウェア量を削減したが、部分積生成ユニットからの加算器12への入力を共有することで更にハードウェア量を削減することができる。
図5は、本実施の形態にかかるフィルタ演算器の他の例を示す図である。フィルタ演算器1bは、被乗数X(X0、X1)を入力するレジスタF0、F13と、部分積生成ユニット6、8と、加算器12bとを有する。部分積生成ユニット8は、部分積生成部80a、80b、80c及びビットシフト部86のみからなる部分積生成部から構成される。各部分積生成部は、それぞれ、フィルタ係数の所定のビットから符号データを生成して被乗数Xと乗算するブースデコーダ(Booth Decoder:BTD)・乗算部81、83、85と、それに対応するビットシフト部82、84、86とを有する。部分積生成ユニット6は、セレクタ6及び部分積生成部を構成するビットシフト部62を有する。
本例にかかるフィルタ演算器もフィルタ演算A、Bを行なうものとする。フィルタ演算Aにおけるフィルタ係数A(A0、A1)=(1、20)、フィルタ係数B(B0)=(53)とする。すなわち、フィルタ演算Aは2タップのフィルタ演算であるのに対し、フィルタ演算Bは、1タップのフィルタ演算とする。なお、図5では、各部分積生成ユニット6、8にフィルタ係数A、Bを入力するフィルタ係数入力部は図示を省略している。
フィルタ演算Aでは、部分積生成ユニット6、8は、それぞれ、乗数である(A0、A1)=(1、20)と、被乗数X(X0、X1)との部分積を生成する。フィルタ演算Bでは、部分積生成部8が乗数のB0と被乗数X(X0)との部分積を生成する。ここで、フィルタ演算Aにおいて、A0=1=1×2であるので、その符号データは<1>となる。また、A1=20=1×2+1×2+0×2であるので、その符号データは、<0,1,1>となる。なお、<>内は、左から×1、×4、×16のビットシフト部に対応する符号データとする。一方、フィルタ演算Bでは、B0=53=1×2+0×2+1×2+1×2であるので、その符号データは、<1、1、0、1>となる。よって、部分積生成ユニット8において、×64に対応する符号データは"1"であるので、BTD・乗算部を省略している。また、部分積生成ユニット6は、×1に対応する部分積生成部のみが必要であって、さらに対応する符号データは"1"であるので、BTD・乗算部を省略している。なお、部分積生成ユニット6は、フィルタ演算Aにおいては、フィルタ係数A0が"1"であり、フィルタ演算Bでは乗数が存在しない。よって、ビットシフト部も必要なく、実際はレジスタF0からの値をそのまま加算器12bへ入力すればよいが、ここでは説明の明確のため、ビットシフト部62を図示している。
部分積生成ユニット8は、0ビットシフト部82、2ビットシフト部84、4ビットシフト部86、及び6ビットシフト部88を有する。ここで、フィルタ演算Aにおいては、符号データが<0、1、1>であり、×16までの演算能力で演算可能であるが、フィルタ演算Bにおいては、符号データが<1、1、0、1>であることから×64までの演算能力が必要である。よって部分積生成ユニット8の6ビットシフト部88はフィルタ演算Aでは不要となる。また、フィルタ演算Bでは、部分積生成ユニット6は使用されない。すなわち、部分積生成ユニット6から加算器12bへの入力は使用されない。
そこで、本例においては、この6ビットビットシフト結果を、部分積生成ユニット6がフィルタ演算Aにおいて使用する加算器12の入力へ出力する。このため、部分積生成部6はセレクタ60を有し、フィルタ演算Aの際にはレジスタF0の出力を選択し、フィルタ演算Bの際には、レジスタF13から6ビットシフト部88を介した出力を選択し、加算器の入力101へ入力する。
なお、本例においては、ビットシフト部88、ビットシフト部62に入力される符号データがいずれも1であるので対応するBTD・乗算部を省略したが、BTD・乗算部を設けた場合であっても、加算器12bの入力を共有できることはいうまでもない。本来であれば、部分積生成ユニット8から加算器12bへの出力は4つ必要であり、本例においては、加算器12bへの入力は合計5つ必要となる。この場合、加算器12bを全加算器で構成すると、4つの全加算器が必要となる。これに対し、本例のように、異なるフィルタ演算間で加算器12bの入力を共有することで、加算器12bの入力数が4つ(101〜104)となり、加算器を構成する全加算器を1つ減らすことができる。
(3)具体例
以上の図4、図5に説明した概念を適用した具体例について説明する。ここでは、H.264及びVC−1の両規格における動き補償処理におけるフィルタ演算を実行するフィルタ演算器に適用した場合について説明する。なお、本発明は、H.264及びVC−1の両規格におけるフィルタ演算が可能な動き補償回路について説明するが、H.264のみのフィルタ演算を行なう動き補償回路、VC−1のみのフィルタ演算を行なう動き補償回路にも適用可能であることは勿論である。
(3−1)画像復号装置
ここでは先ず、H.264、VC−1の画像復号装置について説明する。図6及び図7は、それぞれH.264及びVC−1に準拠して符号化された圧縮画像を復号する復号装置を示すブロック図である。H.264は、MPEG4 AVC(Advanced Video Coding)とも呼ばれ、データ圧縮率は、MPEG−2の2倍以上、MPEG−4の1.5倍以上とすることができる圧縮符号化方式である。また、VC−1(Windows Media Video(WMV)9)(登録商標)はマイクロソフト社が開発した動画圧縮技術であり、H.264と同程度のデータ圧縮率を有する。これらのアドバンスドコーデック(高圧縮コーデック)は、HD DVD(High Definition DVD)、又はブルーレイディスク等の次世代DVD規格に適用される。
図6に示すように、H.264の画像復号装置170は、可変長復号部172、逆量子化部173、逆アダマール変換部174、加算器175、デブロッキングフィルタ176、動き補償部182、重み付け予測部181、画面内予測部180及び復号画像178を表示するモニタ179を有する。
可変長復号部172は、圧縮データ171が入力され可変長符号化された圧縮データを、変換テーブルに基づき可変長復号する。そして、可変長復号された復号データは、逆量子化部173にて逆量子化され、逆アダマール変換部174にて逆アダマール変換され加算器175へ送られる。加算器175の出力は、デブロッキングフィルタ176によりブロック歪を除去され、復号画像178とされ、モニタ179を介して表示される。
ここで、加算器175の出力が画面内予測部180にも入力され、予測画像183が生成される。また、復号画像が動き補償部182にて動き補償処理が行なわれ、重み付け予測部181にて重み付けされて予測画像183が生成される。加算器175は、Iフレーム処理の際には画面内予測部180からの予測画像183に予測誤差を加算し出力する。一方、P、Bフレーム処理の際には、切替部177にて切り替え、重み付け予測部181から送られる予測画像183に予測誤差を加算して出力する。
また、図7に示すように、VC−1の画像復号装置190も、画像復号装置170とほぼ同様に構成され、可変長復号部192、逆量子化部193、逆DCT変換部194、加算器195、ループフィルタ196、重み付け予測部199、動き補償部200、及び復号画像197を表示するモニタ198を有する。VC−1の画像復号装置190は、画面内予測を行なわない点、重み付け予測を行なってから動き補償処理を行う点、デブロッキングフィルタ176の代わりにループフィルタ196が使用される点が異なる。
(3−2)動き補償部
図8は、H.264及びVC−1の規格に準拠したフィルタ演算を含む動き補償処理を実行する動き補償(MC)部を示すブロック図である。この動き補償部150は、H.264及びVC−1のいずれの動き補償部でも使用可能な構成とされている。すなわち、両規格にて共有できる。この動き補償部150は、フィルタ演算部1c、1dと、セレクタ151、154、157、160、161と、乗算器152、159、加算器153、155、158と、ラインメモリ156とを有する。
H.264では、フィルタ演算部1c、1dにてフィルタ演算施した後、上述した重み付け係数を使用してオフセット付き重み補間信号を求め、予測画像183を得る。ここで、入力INから入力された参照ピクチャR0の画素値が、フィルタ演算部1cにて垂直方向フィルタによるフィルタ演算が実行され、フィルタ演算部1dにて水平方向フィルタによるフィルタ演算が施される。そして、生成されたフィルタ演算済みのデータがラインメモリ156に格納される。次に、参照ピクチャR1の画素値が入力INから入力されると、同様に、フィルタ演算部1c、1dにてフィルタ演算が施され、フィルタ演算済みのデータに乗算器152にて重み係数を乗算し、加算器153にてオフセット値を加算する。一方、ラインメモリに格納されているデータがセレクタ160を介して乗算器159にて重み付き係数と乗算され、これらが加算器155にて加算され、オフセット付き重み補間信号W+W+Dを生成する。生成されたデータは、ラインメモリ156を経て出力OUTから出力される。
VC−1の場合は、入力INからのデータがセレクタ160、セレクタ157を介し、更にセレクタ151から乗算器152、加算器153をとおり、そしてセレクタ161を介してフィルタ演算器1c、1dに入力される。フィルタ演算部1dの結果は、セレクタ151、セレクタ154を介してそのままラインメモリ156へ格納され、出力OUTから出力される。乗算器159、加算器158、乗算器152、加算器153では、以下の重み付けが実行される。
H=(iScale×F+iShift+32)>>6
ここで、Fは入力値、iScale、iShiftは重み係数を示す。
このように構成された動き補償部150は、セレクタ161、151、154、160にてフィルタ演算部1c、1dへの入力、出力を適宜選択するため、重み付けをフィルタ演算後に実行するH.264であっても、重み付けをフィルタ演算前に実行するVC−1であっても、いずれの演算にも適用可能である。
(3−3)フィルタ処理装置
次に、H.264及びVC−1の両規格のフィルタ演算が可能なフィルタ演算部1c、1eについて更に詳細に説明する。図9は、フィルタ演算部1c、1eの詳細を示す図であって、本実施の形態にかかるフィルタ演算器を示すブロック図である。また、下記表4は、H.264及びVC−1における輝度信号Gy、色差信号Gcに対するフィルタ係数を示す。
Figure 2007316844
この表4に示すように、H.264は、輝度信号Gyが6タップフィルタ、色差信号Gcは2タップフィルタのフィルタ演算となる。また、VC−1の輝度信号Gyが4タップフィルタ、色差信号Gcは2タップフィルタのフィルタ演算となる。フィルタ演算器1は、これら全てのフィルタ演算を可能としつつ、上述の方法により、ハードウェア資源を削減したものである。
図9に示すように、フィルタ演算器1は、入力される画素値を格納するレジスタF0〜F5と、第1の選択部としてのセレクタ2〜5を有する。更に、部分積生成ユニット6〜11と、セレクタ60、110と、加算器12とを有する。
セレクタ2は、F1又はF2からの入力を選択して部分積生成ユニット7へ入力する。セレクタ3は、F2、F3、F4からの入力を選択して部分積生成ユニット8へ入力する。セレクタ4は、F3、F4、F5からの入力を選択して部分積生成ユニット8へ入力する。セレクタ5は、F4又はF5からの入力を選択して部分積生成ユニット10へ入力する。
部分積生成ユニット7、8、9、10は、それぞれ、フィルタ係数から符号データを生成し、F0〜F5を介して入力される画素値との乗算結果を求めるブースデコーダ及び乗算部の機能を有する回路部(BTD・乗算部)71、73、81、83、85、91、93、95、101、103を有する。またこれらのBTD・乗算部に対応してそれぞれビットシフト部72、74、82、84、86、92、94、96、102、104が設けられている。さらに、部分積生成ユニット8、9は、6ビットシフト部88、98を有する。また、F0、F5は、ビットシフト部62、112を介してそれぞれ第2の選択部としてのセレクタ60、110に接続されている。なお、上述のように、ビットシフト部62、72、82、92、102、112にはビットシフトしないので実際には不要であるが説明の明確のためここでは図示している。
セレクタ60には、F0からの入力の他、"0"、及び部分積生成ユニット8を構成するビットシフト部88の出力が接続され、F0からの入力、"0"、ビットシフト部88の出力のいずれかを選択して出力する。同様に、セレクタ110には、F5からの入力の他、"0"、及び部分積生成ユニット9を構成するビットシフト部98の出力が接続され、F5からの入力、"0"、ビットシフト部98の出力のいずれかを選択して出力する。なお、ビットシフト部88、98に対応するフィルタ係数から符号データを生成し、当該符号データと画素値との乗算結果を得るためのBTD・乗算部は省略してあるが、これは、後述するように、この6ビットシフト部88、98に対応するBTD・乗算部で生成すべき符号データがすべて1であり不要のためである。
更に、部分積生成ユニット7、10は、部分積出力ではなく0を選択して加算器12へ入力するための、第3の選択部としてのセレクタ75、76、105、106を有している。例えばH.264の色差信号Gcのときなど当該部分積生成ユニット7、10を使用しない場合には0を選択出力させる。
次に、このフィルタ演算装置の動作について具体的な数値と共に説明する。図10にこのフィルタ演算器1に入力される値、H.264の輝度信号Gyのフィルタ演算を実行する場合の各部が演算した値を示す。横軸は時間を示す。F0〜F5には6クロックで乗算すべき入力データが格納される。
タイミング6に示すように、レジスタF5までにデータがセットされたら、レジスタF0、F5の値はそのままセレクタ60、110を介して入力I0、I11から加算器12へ入力される。レジスタF2〜F4の値は、それぞれ部分積生成ユニット7〜10へ入力される。同時に各BTD・乗算部には、乗数であるフィルタ係数の所定ビットが入力される。ここで、H.264の輝度信号Gyのフィルタ係数は、{1、−5,20,20,−5,1}である。よって、F0、F5に対応する部分積生成ユニットに供給すべきフィルタ係数は"1"であるため、符号データを生成する必要はなく、よって上述したようにF0、F5に対応するBTD・乗算部は省略することができる。"−5"、"20"、"20"、"−5"は、F1〜F4に対応する部分積生成ユニット7〜10に入力される。なお、図9ではフィルタ係数入力部及びビット線は図示を省略している(図2(b)参照)。
例えば、フィルタ係数を8ビット{y〜y}とすると、部分積生成ユニット8のBTD・乗算部81、83、85には、それぞれ{y、y}、{y、y、y}、{y、y、y}が入力され、上述のように(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])を演算して0、±1又は±2の符号データを求める。本例においては、BTD・乗算部81、83、85は、それぞれ"0,1,1"の符号データを得る。
そして各BTD・乗算部は、得られた符号データとF0〜F5からの入力値とを乗算した結果を対応するビットシフト部へ入力する。各ビットシフト部は、乗算結果を所定ビットだけシフトし、加算器12の入力I1〜I10へ入力する。加算器12でこれらの値を加算し、乗算結果として出力する。例えばタイミング6の場合は、加算結果がタイミング7で3279と得られる。フィルタ演算部は、これに丸めを考慮したシフト演算(>>)を施し、例えば3278の場合、その値は103として求まる。
次に、VC−1の輝度信号Gyのフィルタ演算を実施する場合について説明する。VC−1の輝度信号Gyについては、4タップフィルタであるので、入力データが4つ入力した時点で演算を開始することができるが、H.264と乗算結果の出力タイミングを合わせるため、本例においては、入力データがF5に格納された時点でF2〜F5の値を使用してフィルタ演算を実行させる。
VC−1の輝度信号Gyのフィルタ係数は、例えば{−4、53、18、−3}である。ここでは、このフィルタ係数を例にとって具体的に説明する。なお、フィルタ係数−4、53、18、−3の符号データは、それぞれ<−1、0>、<1、−1、1、1>、<1、1、−2>、<−1、1>である。
ここで、本実施の形態においては、F0、F5に対応する部分積生成ユニットを省略した構成となっている。したがって、レジスタF5が、入力データをセレクタ110へ入力する場合は、入力データの部分積を求めることができず、そのまま加算器12へ入力されることになる。また、レジスタF4に格納される入力データに対応するフィルタ係数"18"の符号データは、<1,1,−2>であり、×16までの部分積生成部を有している必要があるが、部分積生成ユニット10は、×4までの演算能力しかない。またF3に格納される入力データに対応するフィルタ係数は"53"の符号データは、<1,−1,1,1>であり、×64までの部分積生成部を有している必要がある。
このように、入力データに対応する符号データから部分積を生成する部分積生成ユニットには、符号データ、すなわちフィルタ係数に応じて異なる機能(部分積の生成数)が求められる。そこで本実施の形態においては、これらのフィルタ係数と入力データとの組から部分積を生成させる部分積生成ユニットを、フィルタ演算器1に含まれる部分積生成ユニットの機能に応じて適切に割り当てる。このため、本実施の形態におけるフィルタ演算装置は、セレクタ2〜5を有している。このセレクタ2〜5により、フィルタ係数及び部分積生成ユニットの機能に応じて最適な部分積生成ユニットへレジスタF2〜F5の出力を選択して入力する。
ここで、上述したように、本実施の形態においては、セレクタ60は、部分積生成ユニット8の6ビットシフト部88を選択できるように構成され、セレクタ60を介してビットシフト部88とビットシフト部62とは加算器の入力I0を共有している。すなわち部分積生成ユニット8は、ビットシフト部88をセレクタ60で選択することで実際には6ビットシフトまで可能な部分積生成ユニットとなる。これにより、フィルタ係数"53"の演算が可能となる。このため、セレクタ3は、F3の入力を選択し、F3に格納された入力データを、部分積生成ユニット8へ入力する。このとき、セレクタ60は、ビットシフト部88を選択する。部分積生成ユニット8にはまた、図示せぬフィルタ係数入力部からフィルタ係数"53"が入力される。ここでも、上述のように、フィルタ係数入力部の出力を8ビット{y〜y}とすると、BTD・乗算部81、83、85には、それぞれ{y、y}、{y、y、y}、{y、y、y}が入力される。なお、"53"の{y、y、y}の各ビットから得られる符号データは"1"になるので、6ビットシフト部63に対応するBTD・乗算部は省略している。
また、F2に格納されている値と対応するフィルタ係数は"−4"であり、部分積生成ユニットは、×1、×4の演算能力があればよい。よって、部分積生成ユニット7又は部分積生成ユニット10を使用することができる。本例では、部分積生成ユニット7を使用することとする。このため、セレクタ2は、レジスタF2の出力を選択し、これを部分積生成ユニット7へ入力する。同時に対応するフィルタ係数"−4"がフィルタ係数メモリ(不図示)から、所定ビットずつ、部分積生成ユニット7の各BTD・乗算部71、75へ入力される。各BTD・乗算部71、75は、符号データ"−1"、"0"を生成し、レジスタF2からの入力データと乗算し、その結果を、それぞれビットシフト部72、74へ入力する。
同様に、セレクタ4は、レジスタF4の出力を選択し、部分積生成ユニット9へ入力する。同時に対応するフィルタ係数"18"がフィルタ係数メモリ(不図示)から、所定ビットずつ、部分積生成ユニット9の各BTD・乗算部91、93、95へ入力される。また、セレクタ5は、レジスタF5の出力を選択し、部分積生成ユニット10へ入力する。同時に対応するフィルタ係数"−3"がフィルタ係数メモリ(不図示)から、所定ビットずつ、部分積生成ユニット10の各BTD・乗算部101、103へ入力される。このように、セレクタ2〜5は、レジスタF2〜F4の値を、それに対応するフィルタ係数に応じた機能の部分積生成ユニットに選択入力する。
なお、例えば、レジスタF2の入力データを部分積生成ユニット10に入力して部分積を生成させたり、レジスタF3の入力データを6ビットシフト部98を含む部分積生成ユニット9に入力して部分積を生成させたりしてもよいことはいうまでもない。この場合、セレクタ110は、ビットシフト部112を選択する。また、フィルタ係数メモリ(不図示)は、対応する部分積生成ユニットの各BTD・乗算部にフィルタ係数の所定ビットを入力すればよい。
セレクタ2〜5により、入力データに対応するフィルタ係数の部分積を求めることができる最適な機能の部分積生成ユニットを適宜選択することで、新たな部分積生成ユニットを設けることなく最小かつ機能を大幅に省略した部分積生成ユニットにて演算を可能とする。
また、レジスタF0、F5に接続されたセレクタ60、110は、それぞれ加算器12のそれぞれ入力I0、I11に接続されている。上述したように、この加算器12の入力I0、I11は、VC−1の輝度信号Gyのときに使用しないため、F3に格納される入力データと、これに乗算すべきフィルタ係数"53"の部分積のうち、6ビットシフト部88にて演算した値をセレクタ60で選択可能に構成されている。この構成により、加算器12の入力I0をビットシフト部62とビットシフト部88とで共有することができ、加算器12への入力数を増やすことなく、部分積生成ユニット8は6ビットシフトの演算を可能とすることができる。部分積生成ユニット9におけるビットシフト部98とビットシフト部112も同様である。
本実施の形態においては、各フィルタにおいて、フィルタ係数のそれぞれがその値に応じた機能を備える部分積生成ユニットに対応付けられ、セレクタ2〜5により、入力データのそれぞれに乗算すべきフィルタ係数に上記対応付けにより対応付けられた部分積生成ユニットに対して、入力データを入力する。このように機能に応じて適宜選択された部分積生成ユニットを使用してフィルタ演算を実行することで、フィルタ演算器における冗長な部分を削減することができる。すなわち、フィルタ演算器をブースのアルゴリズムを適用した乗算器としたとき、生成する部分積数を低減することができ、よって加算器への入力数が減り、加算器を構成する全加算器の個数(段数)を低減することができる。
更に、レジスタF0、F5の部分積を出力するセレクタ60、110において、これが非活性な場合には、他の部分積生成ユニットで生成された部分積を選択させ出力させることで、ビット数の大きな演算を行なわなければならないときであっても、その部分積生成部のために部分積生成ユニット内に加算器12への入力を増加させることがない。すなわち、部分積生成ユニット6のビットシフト部62と部分積生成ユニット8のビットシフト部88が加算器12への入力I0を共有し、部分積生成ユニット11のビットシフト部112と部分積生成ユニット9のビットシフト部98が加算器12への入力I11を共有することで、加算器12のへ入力個数を更に低減することができる。また、加算器の段数削減により演算処理速度が向上する。
(3−4)本実施の形態の効果
次に、本実施の形態にかかるフィルタ演算装置の加算器削減の効果について説明する。図11は、本実施の形態にかかる加算器を示す図、図12は比較例としての加算器を示す図である。図11に示すように、本実施の形態にかかる加算器12は、入力がI0〜I11の12個であるので全加算器121は11個で構成することができる。122、123はレジスタで、前段の全加算器の出力を受け取る。124は半加算器で、この半加算器にて総和が演算され出力用のレジスタ125に演算結果が格納される。
これに対し、図12に示す比較例は、本実施の形態とは異なり、セレクタ2〜5を設けて最適な部分積生成ユニットを選択することを行なわず、また、セレクタ60、110を設けて加算器12への入力の共有化を行なわなかった場合の加算器500を示す図である。VC−1の輝度信号Gyのフィルタ演算を行なう場合であって、フィルタ係数{−4,53,18,−3}の場合は、F2〜F5に対応する部分積生成ユニットは、それぞれ、2、4、3、2個の部分積を生成する。このため、それぞれ2、4、3、2個のブースデコーダ、乗算部及びビットシフト部の組が必要になる。また、フィルタ係数{−3,18,53,−4}の場合は、F2〜F5に対応する部分積生成ユニットは、それぞれ、2、3、4、2個の部分積を生成する。このため、それぞれ2、3、4、2個のブースデコーダ、乗算部及びビットシフト部の組が必要になる。これを可能に構成すると、図12に示すように、加算器への入力が16個必要になる。この加算器500は、全加算器501が15個必要となる。すなわち、本実施の形態においては、全加算器の個数を3割程度低減することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、本実施の形態は、画像復号装置として説明したが、画像符号化の際の動き補償部としても使用可能である。また、上記に例示したフィルタ演算のみならず、予め定められた乗数が入力される乗算器に本発明を適用することで、冗長な回路を削減しハードウェア低減することができる。
また、本実施の形態においては、2次のブースのアルゴリズムを適用した乗算器(フィルタ演算器)について説明したが、これに限るものではない。すなわち、3次以上の高次のブースのアルゴリズムであっても同様に適用することができる。
2次のブースのアルゴリズムに従って乗算を実行する乗算器を示すブロック図である。 (a)は、ブースのアルゴリズムにより符号データ生成に使用されるビットを説明する図、(b)は、図1に示す乗算器の部分積生成ユニットの詳細を示す図である。 従来のフィルタ演算器の構成例を示す図できる。 本発明の実施の形態にかかるフィルタ演算器を示すブロック図である。 本実施の形態にかかるフィルタ演算器の他の例を示す図である。 H.264に準拠して符号化された圧縮画像を復号する復号装置を示すブロック図である。 VC−1に準拠して符号化された圧縮画像を復号する復号装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる動き補償処理を実行する動き補償部を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるフィルタ演算器の具体例を示すブロック図である。 同フィルタ演算装置に入力される値、H.264の輝度信号Gyのフィルタ演算を実行する場合の各乗算部、加算器等が演算した値を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる加算器を示す図である。 比較例としての加算器を示す図である。 特許文献1に記載の画像処理装置における累積加算フィルタ(ディジタルフィルタ)を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,210,300,310,320 フィルタ演算器
2,3,4,5,60,75,76,105,106,110,151,159,160 セレクタ
7,8,9,10,16,17,311,312,321,322,401 部分積生成ユニット
12,12a,12b,250,400,153,154,157 加算器
21 機能選択部
62,63,72,74,82,84,86,92,94,96,102,104,112,113,212,222,232,242 ビットシフト部
71,73,81,83,85,91,93,95,101,103 BTD・乗算部
121,451,452,453 全加算器
125,254,402,403,404 レジスタ
150 動き補償部
152,158 乗算器
156 ラインメモリ
170,190 画像復号装置
171 圧縮データ
172,192 可変長復号部
173,193 逆量子化部
174 逆アダマール変換部
175,195 加算部
176 デブロッキングフィルタ
177 切替部
178,197 復号画像
179,198 モニタ
180 画面内予測部
181,199 重み付け予測部
182,200 動き補償部
183,201 予測画像
194 逆DCT変換部
196 ループフィルタ
301 入力切替部
410,420,430,440 部分積生成部
411,421,431,441 ブースデコーダ
412,422,432,442 乗算部
413,423,433,443 ビットシフト部

Claims (15)

  1. 複数のフィルタについて、複数の入力データとフィルタを構成する複数のフィルタ係数のそれぞれとをブースアルゴリズムを用いて積和演算するフィルタ処理装置であって、
    1又は2以上の部分積を生成する複数の部分積生成ユニットと、
    前記複数の部分積生成ユニットにより生成される部分積の総和を生成する加算部と、
    前記複数の部分積生成ユニットのいずれかに前記複数の入力データのいずれかを入力する第1の選択部とを有し、
    前記複数の部分積生成ユニットは、前記入力データと当該入力データに対応付けられたフィルタ係数との組を入力して部分積を生成するものであって、
    前記第1の選択部は、一のフィルタ毎に当該フィルタを構成する各フィルタ係数に応じ、前記複数の部分積生成ユニットのいずれかを選択して前記入力データを入力させるフィルタ演算装置。
  2. 前記複数の部分積生成ユニットは、少なくとも一は他とは演算能力が異なる
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ処理装置。
  3. 前記複数の部分積生成ユニットは、生成可能な部分積のうち最も大きいものの桁数が異なるものを含む
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフィルタ処理装置。
  4. 前記複数の部分積生成ユニットは、生成可能な部分積の数が異なるものを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のフィルタ処理装置。
  5. 一のフィルタの演算の際には、一のフィルタ係数から一の部分積生成ユニットにて生成された部分積を選択し、前記加算部の一の入力に入力する第2の選択部を更に有し、
    前記第2の選択部は、他のフィルタの演算の際には、他の部分積生成ユニットにて生成された部分積の一部を選択し、前記一の部分積生成ユニットの出力に替えて前記加算器の一の入力へ入力する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のフィルタ処理装置。
  6. 前記部分積生成ユニットは、22i(i≧0)のiに対応する複数の部分積生成部からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のフィルタ処理装置。
  7. 前記複数の前記部分積生成部の一部又は全部について、その出力の替わりに零を選択して前記加算器へ入力する第3の選択部を有する
    ことを特徴とする請求項6記載のフィルタ処理装置。
  8. 2i(i≧0)のiに対応する複数の部分積生成部の少なくとも一部の部分積生成部は、前記フィルタ係数の所定ビットからブースのアルゴリズムに従ってデコードした符号データを求めるブースデコーダと、前記ブースデコーダと前記入力データとの積を求める乗算部と、前記乗算部の選択結果を前記iに応じて所定ビットシフトするビットシフト部とを有する
    ことを特徴とする請求項6項記載のフィルタ処理装置。
  9. 前記部分積生成部は、対応付けられるフィルタ係数の所定ビットについて、ブースのアルゴリズムに従ってデコードした符号データがいずれも1である場合、前記入力データをビットシフトするビットシフト部のみから構成される
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載のフィルタ処理装置。
  10. 前記部分積生成部は、対応付けられるフィルタ係数の所定ビットについて、ブースのアルゴリズムに従ってデコードした符号データがいずれも0である場合、前記フィルタ係数の所定ビットからブースのアルゴリズムに従ってデコードした符号データを求めるブースデコーダのみから構成される
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載のフィルタ処理装置。
  11. 前記一部の部分積生成部は、対応付けられるフィルタ係数の所定ビットについて、ブースのアルゴリズムに従ってデコードした符号データの1以上が−2、−1、2のいずれかである
    ことを特徴とする請求項8項記載のフィルタ処理装置。
  12. フィルタのうち1つは、6タップフィルタであって、
    H.264に準拠した動き補償処理及び/又は画面内予測処理におけるフィルタ演算を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載のフィルタ処理装置。
  13. フィルタのうち1つは、6タップフィルタであって、
    H.264、又はH.264及びVC−1に準拠した動き補償処理におけるフィルタ演算を実行するフィルタ演算器である
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載のフィルタ処理装置。
  14. 複数種類の乗数群について、複数の被乗数と乗数群を構成する複数の乗数のそれぞれとブースアルゴリズムを用いて積和演算する乗算器であって、
    1又は2以上の部分積を生成する複数の部分積生成ユニットと、
    前記複数の部分積生成ユニットにより生成される部分積の総和を生成する加算部と、
    前記複数の部分積生成ユニットのいずれかに前記複数の被乗数のいずれかを入力する第1の選択部とを有し、
    前記複数の部分積生成ユニットは、前記被乗数と当該被乗数に対応付けられた乗数との組を入力して部分積を生成するものであって、
    前記第1の選択部は、一の乗数群毎に、当該乗数群を構成する各乗数に応じ、前記複数の部分積生成ユニットのいずれかを選択して前記被乗数を入力させる乗算器。
  15. 予測画像を生成する動き補償処理装置であって、
    垂直方向の入力データに対してフィルタ演算を行なう第1のフィルタ演算部と、
    水平方向の入力データに応じてフィルタ演算を行なう第2のフィルタ演算部と、
    前記第1及び第2フィルタ演算部の演算結果又は第1及び第2のフィルタ演算に入力する入力データに対して重み付けを行なう重み付け演算部とを有し、
    前記第1及び第2フィルタ演算部は、複数のフィルタについて、複数の前記入力データとフィルタを構成する複数のフィルタ係数のそれぞれとをブースアルゴリズムを用いて積和演算するフィルタ演算部であって、
    1又は2以上の部分積を生成する複数の部分積生成ユニットと、
    前記複数の部分積生成ユニットにより生成される部分積の総和を生成する加算部と、
    前記複数の部分積生成ユニットのいずれかに前記複数の入力データのいずれかを入力する第1の選択部とを有し、
    前記複数の部分積生成ユニットは、前記入力データと当該入力データに対応付けられたフィルタ係数との組を入力して部分積を生成するものであって、
    前記第1の選択部は、一のフィルタ毎に当該フィルタを構成する各フィルタ係数に応じ、前記複数の部分積生成ユニットのいずれかを選択して前記入力データを入力させる動き補償処理装置。
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