JP4963220B2 - フィルタ演算器及び動き補償装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動画の圧縮符号化復号に使用される動き補償処理におけるフィルタ演算を実行するために好適なフィルタ処理装置及びこれを具備する動き補償処理装置に関する。
次世代DVD(Digital Versatile Disk)やDTV(デジタルテレビ)に採用が決定しているH.264/AVCやVC−1といった新しいコーデックがある。これらの復号装置においては、動き補償部での動き補償予測フィルタのフィルタ演算をブースのアルゴリズムを適用した乗算器で構成される場合がある。
乗算器の演算時間は、部分積加算をするために必要とする時間と桁上げ信号吸収をするために必要な時間の総和であり、演算速度を高速にする上でこれらの処理時間の短縮が問題となる。その対策として加算回路を減らすために部分積の数そのものを削減する必要がある。そのためには乗数の連続する複数ビットを一まとめのグループにして、このグループに対応した部分積を生成すれば部分積を削減することができる。そこで部分積数削減のために用いられるのが2次のブースである。2次のブースとは、乗数を2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビットをひとまとめにするというアルゴリズムを適用した部分積削減の手法である。
しかしながら、上記のようなコーデックのフィルタ演算を行なう際、これをブースのアルゴリズムを適用した乗算器で構成すると、多数の乗算器が必要となり回路規模が増大する。また、同様にH.264の画面内予測における予測画像の生成に使用されるフィルタ演算をブースのアルゴリズムを適用した乗算器で適用すると回路規模は増大する。
ところで、特許文献1には、乗算器の数を極力少なくし、回路規模を小さくした離散コサイン変換器が開示されている。図13は、特許文献1に記載の離散コサイン変換器を示す図である。この離散コサイン変換器は、加算器612、640、642、差分器610、レジスタ614、マルチプレクサ616、652、マルチプレクサ乗算器618、620、622、634、バタフライ加算器626、628、630、632、644、646、648、650、乗算器624、636、638、及び量子化器654を有する。画像データの交流成分として差分器610による差分データを得て、これに対しDCTを行う。そして、差分についてのDCTとすることによって、必要な係数の数が少なくなるため、乗算器の数を減少できる。さらに、同一の係数を異なるデータに対し乗算する場合にはマルチプレクサ乗算器618、620、622、634を用い、時分割で乗算を行う。このため、乗算器の数をさらに減少することができる。また、乗算すべき係数を量子化器654の量子化テーブルに対し予め乗算しておくため、乗算回数を減少することができる。このように、特許文献1に記載の離散コサイン変換器は、離散コサイン変換の特性を利用し、乗算とバタフライ演算を利用して高速に同演算を実行するものである。
また、特許文献2には、空間フィルタリング等の画像信号処理を時系列的に行なう信号処理装置が開示されている。この信号処理装置は、同じ部分積乗算器を繰り返し用いることで乗算器の回路規模を削減するものである。図14は、特許文献2に記載の情報処理装置におけるプロセッサ、レジスタ回路及び係数レジスタを示す図である。情報処理装置は、入出力バッファ回路740、5個の係数W〜Wを保持する係数レジスタ711、及びプロセッサ710を有する。入出力バッファ回路740は、バス820に、5行分の画素データを保持するRAM746、及び画素データD〜Dをそれぞれ保持する5個のレジスタ741〜745を有する。プロセッサ710は、2個の乗算器710a、710b、加算器710c、レジスタ710d、ゲート回路710e、データ入力側のマルチプレクサ710f、710g、及び係数入力側のマルチプレクサ710h、710iを有する。
この情報処理装置においては、乗算器710a、710bにてそれぞれ部分積P=W×D、P=W×Dを計算する。部分積P、P及びレジスタ710dの値がゲート回路710eを解して加算器710cに入力され、和が求められ、その結果がレジスタ710dに保持される。ゲート回路710eには図示しない制御回路からゲート信号が印加されレジスタ710dの値が部分積と加算される。次に乗算器710a、710bにてそれぞれ部分積P=W×D、P=W×Dを計算し、前回の部分積の和に加算される。さらに、乗算器710aにて部分積P=W×Dが計算され、乗算器710bには零が入力される。よって、Pのみ前回までの部分積の和に加算され、レジスタ710dに保持される。レジスタ710dの内容をゲート717及びバス810を解して図示せぬメモリセル部に保存する。こうして注目データDについて隣接するデータD、D、D、Dについての5次のベクトルコンボリューションインテグラルを得ることができる。このように、特許文献2に記載の情報処理装置においては、ベクトルコンボリューションの次数5に対し2個の乗算器710a、710bとすることができる。
特開平6−44291号公報 特開昭62−105287号公報
しかしながら、特許文献1に記載の離散コサイン変換器においては、高速に乗算を実施するために、大規模な乗算器を使用するため回路規模が大きいという問題点がある。また汎用的に処理させるために、特に画像の性質を利用するものではないため、演算精度が求められる場合には、その分だけ演算器も演算精度分だけ回路規模も大きくなり、消費電力増大につながる。
また、特許文献2に記載の情報処理装置においては、プロセッサ内においては、乗算器を5つ設ける場合に比して演算時間が3倍となってしまうという問題点がある。
本発明に係るフィルタ演算器は、入力データとフィルタ係数とをブースアルゴリズムを用いて積和演算するフィルタ演算器であって、現在のデータと前回のデータとの差分を求める減算器と、前記減算器からの減算結果とフィルタ係数とを乗算する部分積乗算部と、前記減算結果に基づき前記部分積乗算部での繰り返し演算回数を決定する回数決定部と、前記前回のデータまでの累積結果と前記現在のデータの乗算結果とを加算する累積加算器とを有するものである。
本発明にかかる動き補償処理装置は、予測画像を生成する動き補償処理装置であって、垂直方向の入力データに対してフィルタ演算を行なう第1フィルタ演算部と、水平方向の入力データに応じてフィルタ演算を行なう第2フィルタ演算部と、前記第1及び第2フィルタ演算部の演算結果又は第1及び第2のフィルタ演算に入力する入力データに対して重み付けを行なう重み付け演算部とを有し、前記第1及び第2フィルタ演算部は、入力データとフィルタ係数とをブースアルゴリズムを用いて積和演算するフィルタ演算器であって、現在のデータと前回のデータとの差分を求める減算器と、前記減算器からの減算結果とフィルタ係数とを乗算する部分積乗算部と、前記減算結果に基づき前記部分積乗算部での繰り返し演算回数を決定する回数決定部と、前記前回のデータまでの累積結果と前記現在のデータの乗算結果とを加算する累積加算器とを有するものである。
本発明においては、現在のデータと前回のデータとの差分を求め、この差分を、一の部分積乗算部を繰り返し使用してフィルタ演算する。部分積乗算器を繰り返し使用することで、演算回路規模を大幅に削減し、差分信号を使用することで、繰り返し回数を最小限として演算処理時間の短縮化を図ることができる。
本発明によれば、ハードウェア量及び消費電力を削減することができるブースアルゴリズムを利用したフィルタ演算器及び動き補償装置を提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、ブースアルゴリズムを利用したフィルタ演算器において、繰り返し演算することで演算器の規模を劇的に小さくするものである。また、画像の性質を利用し、隣接画素間の画素値の差分量が小さいことを利用して繰り返し演算を行なっても演算処理時間を短縮化する。
先ず、本実施の形態にかかるフィルタ演算器を適用することができる画像復号装置について説明する。ここでは、一例として、H.264及びVC−1における動き補償処理におけるフィルタ演算を実行するフィルタ演算器に適用した場合について説明する。なお、本発明は、H.264及びVC−1の両規格におけるフィルタ演算が可能な動き補償回路について説明するが、H.264のみのフィルタ演算を行なう動き補償回路、VC−1のみのフィルタ演算を行なう動き補償回路、又はその他MPEG(Moving Picture Experts Group)2、4等のフィルタ演算器にも適用可能であることは勿論である。
先ず、H.264、VC−1の画像復号装置について説明する。図1及び図2は、それぞれH.264及びVC−1に準拠して符号化された圧縮画像を復号する復号装置を示すブロック図である。H.264は、MPEG4 AVC(Advanced Video Coding)とも呼ばれ、データ圧縮率は、MPEG−2の2倍以上、MPEG−4の1.5倍以上とすることができる圧縮符号化方式である。また、VC−1(Windows Media Video(WMV)9)(登録商標)はマイクロソフト社が開発した動画圧縮技術であり、H.264と同程度のデータ圧縮率を有する。これらのアドバンスドコーデック(高圧縮コーデック)は、HD DVD(High Definition DVD)、又はブルーレイディスク等の次世代DVD規格に適用される。
図1に示すように、H.264の画像復号装置100は、可変長復号部102と、逆量子化部103と、逆アダマール変換部104と、加算器105と、デブロッキングフィルタ106と、動き補償部112と、重み付け予測部111と、画面内予測部110と、復号画像108を表示するモニタ109を有する。
可変長復号部102は、圧縮データ101が入力され可変長符号化された圧縮データを、変換テーブルに基づき可変長復号する。そして、可変長復号された復号データは、逆量子化部103にて逆量子化され、逆アダマール変換部104にて逆アダマール変換され加算器105へ送られる。加算器105の出力は、デブロッキングフィルタ106によりブロック歪を除去され、復号画像108とされ、モニタ109を介して表示される。
ここで、加算器105の出力が画面内予測部110にも入力され、予測画像113が生成される。また、復号画像が動き補償部112にて動き補償処理が行なわれ、重み付け予測部111にて重み付けされて予測画像113が生成される。加算器105は、Iフレーム処理の際には画面内予測部110からの予測画像113に予測誤差を加算し出力する。一方、P、Bフレーム処理の際には、切替部107にて切り替え、重み付け予測部111から送られる予測画像113に予測誤差を加算して出力する。
また、図2に示すように、VC−1の画像復号装置200も、画像復号装置100とほぼ同様に構成され、可変長復号部202、逆量子化部203、逆DCT変換部204、加算器205、ループフィルタ206、重み付け予測部209、動き補償部210、及び復号画像207を表示するモニタ208を有する。VC−1の画像復号装置200は、画面内予測を行なわない点、重み付け予測を行なってから動き補償処理を行う点、デブロッキングフィルタ106の代わりにループフィルタ206が使用される点が異なる。
(3−2)動き補償部
図3は、H.264及びVC−1の規格に準拠したフィルタ演算を含む動き補償処理を実行する動き補償(MC)部を示すブロック図である。この動き補償部300は、H.264及びVC−1のいずれの動き補償部でも使用可能な構成とされている。すなわち、両規格にて共有できる。この動き補償部300は、フィルタ演算部302、303と、セレクタ301、304、307、310、313と、乗算器304、312、加算器306、308、311と、ラインメモリ309とを有する。
H.264では、フィルタ演算部302、303にてフィルタ演算施した後、上述した重み付け係数を使用してオフセット付き重み補間信号を求め、予測画像213を得る。ここで、入力INから入力された参照ピクチャR0の画素値が、フィルタ演算部302にて垂直方向フィルタによるフィルタ演算が実行され、フィルタ演算部303にて水平方向フィルタによるフィルタ演算が施される。そして、生成されたフィルタ演算済みのデータがラインメモリ309に格納される。次に、参照ピクチャR1の画素値が入力INから入力されると、同様に、フィルタ演算部302、303にてフィルタ演算が施され、フィルタ演算済みのデータに乗算器305にて重み係数を乗算し、加算器306にてオフセット値を加算する。一方、ラインメモリに格納されているデータがセレクタ313を介して乗算器312にて重み付き係数と乗算され、これらが加算器308にて加算され、オフセット付き重み補間信号W+W+Dを生成する。生成されたデータは、ラインメモリ309を経て出力OUTから出力される。
VC−1の場合は、入力INからのデータがセレクタ313、セレクタ310を介し、更にセレクタ304から乗算器305、加算器306を介し、そしてセレクタ301を介してフィルタ演算部302、303に入力される。フィルタ演算部303の結果は、セレクタ304、セレクタ307を介してそのままラインメモリ309へ格納され、出力OUTから出力される。乗算器312、加算器311、乗算器305、加算器306では、以下の重み付けが実行される。
H=(iScale×F+iShift+32)>>6
ここで、Fは入力値、iScale、iShiftは重み係数を示す。
このように構成された動き補償部300は、セレクタ301、304、307、310、313にてフィルタ演算部302、303への入力、出力を適宜選択するため、重み付けをフィルタ演算後に実行するH.264であっても、重み付けをフィルタ演算前に実行するVC−1であっても、いずれの演算にも適用可能である。
次に、このような動き補償部等に使用することができるフィルタ演算部について詳細に説明する。なお、上記においては、H.264やVC−1を例にとって説明したが、本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、MPEG4、2などにおけるフィルタ演算部としても使用することが可能である。図4は、フィルタ演算部302、303の詳細を示す図であって、本実施の形態にかかるフィルタ演算器を示すブロック図である。フィルタ演算部302、303は同様の構成のため、ここではフィルタ演算部302について説明する。また、下記表1は、H.264及びVC−1における輝度信号Gy、色差信号Gcに対するフィルタ係数を示す。
Figure 0004963220
この表1に示すように、H.264は、輝度信号Gyが6タップフィルタ、色差信号Gcは2タップフィルタのフィルタ演算となる。また、VC−1の輝度信号Gyが4タップフィルタ、色差信号Gcは2タップフィルタのフィルタ演算となる。このため、図4に示に示すフィルタ演算部302は、例えば6個のフィルタ演算器10a、10b、10c、・・・を有する。なお、フィルタ演算器を1つとして繰り返し演算を行なうようにしてもよい。フィルタ演算部10a、10b、10c、・・・の各演算結果は加算器30にて加算され出力される。フィルタ演算器10a、10b、10c、・・・は同じ構成のため、以下では、フィルタ演算器10として説明する。
図5は、フィルタ演算器10を示すブロック図である。本実施の形態にかかるフィルタ演算器10は、ブースデコーダ及び部分積生成部からなる回路部分を1つとし、これを繰り返し使用することで回路規模を削減する。また、減算器13により、現在の画像データと1つ前の画像データとの差分をとってフィルタ演算することで演算量を低減し、これにより、演算時間を短縮化するものである。
ここで、本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、ブースのアルゴリズムを使用して乗算を行うフィルタ演算器である。そこで、本実施の形態にかかるフィルタ演算器の理解を容易とするため、先ず、2次のブースアルゴリズムを利用した乗算器について説明する。
乗数Yを符号付き8ビット整数
Y=−y[7]・2+y[6]・2+y[5]・2+y[4]・2+y[3]・2+y[2]・2+y[1]・2+y[0]・2
とすると、任意整数である被乗数Xとの積P=X×Yは以下のようになる。
Figure 0004963220
この(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を算出するものをブースデコーダ、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22iを部分積という。ここで、本明細書においては、ブースデコーダにより求められるデコード値(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を符号データということとする。また、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22i(部分積)を生成する回路を部分積生成ユニット、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22iのうち、各iに対応した部分積を生成する回路を部分積生成部、符号データ(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を求める回路をブースデコーダ、符号データ×被乗数からなる演算を行ない部分積を求める回路を乗算部、部分積のうち、×22iの演算を実行する部分をビットシフト部ということとする。
ここで、下記表2に示すように、符号データ(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])の値の組み合わせは8通りしかなく、0、±1、±2の値のみしかとらない。よって、乗算器は、0、±X、±2Xに22iを乗算した値(部分積)を算出して加算する値の組み合わせの対応(真理値表)として書ける。また、符号データの値は8通りしかないため、ブースデコーダは、単なる組み合わせ論理回路により得ることができる。
Figure 0004963220
0、±X、±2Xのうち、2Xの生成は1ビットのシフトで行なうことができる。一方、負数の生成は被乗数Xが2の補数表現であるのでXの各ビットを反転させ最下位ビットに1を加えればよい。これを実現するために、例えば、符号データ(−2・y[2i+1]+y[2i]+y[2i-1])を生成する回路(ブースデコーダ)は、乗数Yの入力に対して部分積の絶対値(0、X、2X)を選択するための2つの信号と反転を選択するための1つの信号とからなる3つの信号を生成する。また、乗算部は、この3つの信号を受けて、絶対値が0の場合は0を、Xの場合は被乗数X を、2Xの場合は被乗数Xを1ビットシフトしたものを選択し、さらに、反転が必要な場合はその値を反転させて部分積を生成することができる。さらに、×22iを実行するビットシフト部は、単純にビット線を2iだけシフトさせればよい。
図6は、このような2次のブースのアルゴリズムに従って乗算を実行する乗算器を示すブロック図である。乗算器400は、被乗数Xを出力するレジスタF0と、乗数Yを出力するレジスタF7を有する。更に、乗数Y及び被乗数Xが入力され部分積を生成する部分積生成ユニット401と、部分積生成ユニット401にて生成された部分積を加算する加算器450とを有する。部分積生成ユニット401は、4つの部分積生成部410、420、430、440を有する。
各部分積生成部は、上述したように、乗数Yのうち所定ビットが入力され、ブースのアルゴリズムに従って符号データ(0、±1、±2)を生成するブースデコーダと、得られた符号データと被乗数Xとの乗算結果を出力する乗算部と、乗算部の演算結果のビットシフトを行なうビットシフト部とから構成されるものとする。
各部分積生成部は、X×(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])×22iの"i"に対応したものとなっており、例えば乗数Yが8ビット(y〜yとする)であれば、i=0〜3であり、それぞれX×(−2・y+y+0)×2、X×(−2・y+y+y)×2、X×(−2・y+y+y)×2、X×(−2・y+y+y)×2を求める。図6においては、これらの部分積を求める部分積生成部を、それぞれ410、420、430、440としている。なお、本実施の形態においては、ブースデコーダでデコードする乗数Yが8ビットを例にとって説明するが、これ未満、又は以上であってもよいことは勿論である。その場合は、部分積生成部の個数を適宜調整すればよい。
次に、実際の演算を例にとって、この乗算器400の動作について説明する。8ビットの乗数Yは、図7(a)のように表すことができる。乗数を2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビット(ただしy−1=0)のデータから符号データが得られる。これらに被乗数Xを乗算し、対応するビットシフト(×2)を演算することで部分積を生成することができる。このため、図7(b)に示すように、レジスタF7は8ビットを出力するシフトレジスタからなり、乗数Y{y〜y}を出力する。このとき部分積生成部410には、乗数Yのうち下位2ビット{y、y}、部分積生成部420、430、440にはそれぞれ、{y、y、y}、{y、y、y}、{y、y、y}を入力する。部分積生成部410は、入力されたこれらの所定ビットから符号データを生成するブースデコーダ411と、得られた符号データと被乗数Xとの乗算を行なう乗算部412と、乗算結果を所定ビットシフトするビットシフト部413とを有する。他の部分積生成部420、430、440も同様に構成される。ここでは、被乗数X=358(166H)、乗数Y=123(7BH)の乗算について説明する。下記表3は、演算工程における各出力値を示す。
Figure 0004963220
X×Y=358×123=44034(AC02H)
Y=123(7BH)
=(−2・0+1+1)・2
+(−2・1+1+1)・2
+(−2・1+0+1)・2
+(−2・1+1+0)・2
=2・2+0・2+(−1)・2+(−1)・2
よって、下記となる。
X×Y={(2×358)×2} ・・・部分積生成部410にて演算
+{(0×358)×2} ・・・部分積生成部420にて演算
+{(−1×358)×2} ・・・部分積生成部430にて演算
+{(−1×358)×2} ・・・部分積生成部440にて演算
先ず、被乗数入力部F0からは"358"が各部分積生成部410、420、430、440に入力される。乗数入力部F7からは、各部分積生成部410、420、430、440に、それぞれ{y、y}={1、1}、{y、y、y}={1、0、1}、{y、y、y}={1、1、1}、{y、y、y}={1、1、0}が入力される。ブースデコーダ411、421、431、441は入力された所定ビットから、それぞれ(−2・y[2i+1}+y[2i]+y[2i-1])=(−2・y+y+0)、(−2・y+y+y)、(−2・y+y+y)、(−2・y+y+y)の演算に対応する符号データを出力する。上記の式より本例では、各ブースデコーダ411、421、431、441は、それぞれ、"−1"、"−1"、"0"、"2"を出力する。
各乗算部412、422、432、442は、上記符号データ×被乗数Xを演算して、それぞれビットシフト部413、423、433、443へ入力する。ビットシフト部413はそのまま加算器450へ出力する。なお、本例においては説明の明確のためビットシフト部413を設けているが設ける必要はない。ビットシフト部423、433、443は、受け取った結果をそれぞれ2ビット、4ビット、6ビットシフトさせた後、加算器450へ入力する。
本例の加算器450は、全加算器(フルアダー)451、452と、半加算器(ハーフアダー)453と、結果を受け取るレジスタ454とを有する。各ビットシフト部413、423、433、443から入力された値は、加算器450にて加算され、乗算結果Pとして出力される。
このように、2次のブースのアルゴリズムを使用すると、乗数を、0、±1、±2の符号データ×22iとし、被乗数と演算を行なわせるので、部分積の個数が略半分となる。よって加算器にて加算する部分積の個数を略半減させることができるので、乗算器を小型化することができる。
このような部分積生成ユニットを使用すると図5に示すフィルタ演算器は図8に示すような演算回路となる。図8は、従来の構成のフィルタ演算器を示す図である。すなわち上述したように、例えば8ビットであれば4つの部分積生成部を要し、例えば10ビットであれば5つの部分積生成部を要する。なお、図8には簡単のため3つの部分積生成部のみを示している。
図8を簡単に説明すると、フィルタ演算器501はレジスタ(フリップフロップ:FF)502、510、511、513、516、部分積生成部503〜505、加算器509、加算器512、514、リミッタ回路515を有する。部分積生成部503〜505はそれぞれブースデコーダ506〜508を有する。画素データが乗数Yとして入力されFF502に保持される。FF502から、各ビットに応じた部分積生成部506〜508へ値が入力され部分積が生成される。加算器509はそれを加算し、上位ビットと下位ビットをそれぞれFF512、511に入力する。加算器512はFF510及びFF511からの値を加算してFF513に出力する加算器514はFF513からの値とフィルタ係数Bとを加算し、リミッタ回路515は加算器514の値を例えば0〜255の範囲に制限してFF516へ出力する。
このフィルタ演算器は、
[出力画素]=Lim([入力画素]×A+B)
の演算を実行する。ここで、Aはフィルタ係数を示す。Bは各フィルタ演算において必要に応じて加算される所定の定数である。従来のフィルタ演算器においては、外部のメモリ等から読み出したデータは、バースト的に読み出される。この際、通常、高速演算する場合は、大規模な乗算器によりパイプライン処理する方式になっている。このため、例えば入力画素データが10ビットであれば部分積生成部が5つ必要となり、回路規模が大きく、よって消費電力も大きい。
これに対し、本実施の形態においては、これら部分積生成部506〜508を1つの部分積生成部とし、1つの部分積生成部を繰り返し使用することで回路規模を縮小し、消費電力を削減する。図5に戻って、本実施の形態にかかるフィルタ演算器1は、前データとの差分をとるためにデータを保持するレジスタ(FF)11、現データと前データとの差分をとる減算器13、この減算器13からの出力結果から部分積生成部18による乗算回数を決定する繰り返し回数決定部15、減算器13からの減算結果とある係数Aと乗算する部分積生成部18、前データまでの累算結果と現部分乗算結果の出力を加算する累算加算器20、乗算結果に対しある定数Bを加算する加算器23、及びリミッタ回路24を有する。本フィルタ演算器1では以下演算を行う。
[出力画素]=Lim([入力画素]×A+B)
このフィルタ演算器1は、通常外部メモリからのデータはバースト的に転送されてくるため、必ずしも常に連続にデータが入力されるとは限らない。また画像データは隣同士の画素同士には比較的相関関係があるため、画素同士の差分も比較的小さい。以上の特徴を利用することで、小規模な部分積生成部を使用し回路規模を大幅に削減させることができる。同時に前データとの差分が少ない場合にはほぼ連続的にデータを出力させ、例外的に差分が大きくなり乗算時間が伸びてもバーストデータ間に若干の時間があるため、それほどの性能劣化を伴わずに処理を可能にすることができる。更に、回路規模削減により消費電力を削減することも可能である。
以下、本実施の形態にかかるフィルタ演算器1について更に詳細に説明する。減算器13は、入力される現在の画像データからFF11に保持されている1つ前の画像データを減算して差分データを求める。この理由について説明する。図9は、画像について水平方向の隣り合った画素間の差信号の振幅分布を示す図である(画像情報圧縮、テレビジョン学会偏、P71)。横軸は振幅、縦軸は周波数を示す。差信号は0近傍の狭い範囲に集中する。よって、減算器13により差信号を求めることで、0に近い値とすることができる。差分データとして入力を0に近い値とすることで、後述する繰り返し演算回数を最小限とすることができ、演算処理時間を短縮化することができる。この値はFF14に保持される。
次に、FF14の値に基づき繰り返し回数決定部15が部分積生成部18における繰り返し演算回数を決定する。繰り返し回数決定部15の繰り返し回数決定方法について説明する。図10は、10ビットの画像データを示す模式図、図11は繰り返し回数決定部15の構成を示す図である。先ず、図10に示すように、画像データは、y〜y(ただし、yは符号ビット(Sign))の10ビットとする。ここで、上述したように、ブースのアルゴリズムにおいては、画像データ(乗数Y)を2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビットのデータ群(グループ)S0〜S4から符号データが得られる。y、yの組は、y−1=0としたビットを仮定してデータ群(グループ)S0とする。
10ビットのデータは、例えば−1は(y−1)=(11111111110)であり、−2は(11111111100)である。
符号データは、y2i−1+y2i−2y2i+1で求まるが、データ群を構成する3ビットが全て同じ符号、すなわち(111)又は(000)であれば、符号データは"0"となる。すなわち、ブースデコーダ17から出力される値が"0"となるため部分積は必ず"0"となり、演算する必要がない。本実施の形態においては、この符号データが"0"となるデータ群の演算を省くことで部分積生成部の繰り返し演算回数を削減するのである。
繰り返し回数の決定方法としては、以下に説明する方法がある。例えば、繰り返し回数は、10ビットの並びに応じて決定するが、予め10ビットの並びに応じた繰り返し回数が対応付けられたテーブルを用意し、図11(a)に示すように、このテーブル41を参照して繰り返し回数を出力する方法がある。
また、他の方法としては、上位ビットから符号を判定していき、符号の変化点を検出する方法がある。例えば、−1であれば、図10に示すように、上位ビットyからyまでは全て1であり、y−1で0となるため、変化点はデータ群S0に含まれる。この場合は、データ群S0の演算のみを行なえばよく、繰り返し回数は1回である。−2であれば、上位ビットyからyまでは全て1であり、yで0となるため、変化点はデータ群S0に含まれる。この場合も、データ群S0の演算のみを行なえばよく、繰り返し回数は1回である。また、65であれば、上位ビットyからyまでは全て0であり、yで1となるため、変化点はデータ群S3に含まれる。この場合は、データ群S0からデータ群S3までの4グループの演算を行えばよく、繰り返し回数は4回である。
さらに他の方法として、同じく65において、変化点が検出されてもさらに最下位ビットまで全ビットをサーチを続ける方法がある。この場合、さらにyとyの間に変化点があり、yからyはまでは0である。そして、yとyの間、yとy−1との間に変化点がある。この場合、変化点を含むデータ群は、データ群S3、S0のみである。よって繰り返し回数を2とすることができる。上述の場合は、変化点が発見された時点で繰り返し回数を決定するので早く繰り返し回数を決定することができる。一方、最上位ビットから最下位ビットまで全ビットをサーチして変化点を検出する方法であると、より繰り返し回数を減らすことができる。この場合、上位ビットから始めたが、最後まで変化点を検出する場合は下位ビットから検出してもよい。例えば−128であれば、y−1からyまでは"0"であり、yからyまでは"1"であり、yとyの間に変化点がある。この場合は、データ群S3のみの演算を行なえばよい。
さらにまた、他の方法としては、データ群毎に、データ群が(000)又は(111)であるか否かを検出するようにしてもよい。理由は、2次のブースデコード結果を0にするためである。この場合は、上位ビット側からであっても下位ビット側からであっても、又は全ビット同時に行なうようにしてもよい。例えば127であれば、データ群S0、S3が演算対象であり繰り返し回数は2回である。2であれば、データ群S0のみが演算対象であり繰り返し回数は1である。また1であれば、データ群S0のみが演算対象であり繰り返し回数は1である。
図11(b)は、データ群毎に(000)又は(111)であるか否かを検出する回路の一例を示す図である。10ビットのデータをデータ群S0〜S4に分け、それぞれ判定部51〜55に入力し、(000)又は(111)であるか否かを判定する。例えば、(000)又は(111)であれば0を、そうでなければ1を出力する。テーブル56は判定部51〜55の出力に応じて繰り返し回数を出力する。このとき、どのデータ群の演算を行なうかの情報(以下データ群情報という。)を一緒に出力する。
図11(c)は、変化点がどの位置にあるかを検出することで繰り返し回数を決定する具体的な回路の一例を示す図である。上位ビットからFF61に画像データを入力する。FF61に保持された上位のビットと次に入力されるそれより下位のビットとを比較器62で比較し、一致であれば例えば"0"、不一致であれば例えば"1"を出力する。カウンタ63はダウンカウンタでありカウント値を9から0までカウントする。回数決定部64は、"1"が入力されたときのカウンタ値に基づき、繰り返し回数をMUX16、19へ出力する。
以上のようにして、繰り返し回数決定部15は、少なくとも繰り返し回数を出力する。また、全データ群について(000)又は(111)であるか否かを検出するような場合は、繰り返し回数と、どのデータ群で演算が必要かを示すデータ群情報とをMUX16、19へ出力する。
MUX16は、繰り返し回数のみが入力される場合は、繰り返し回数に応じたデータ群を部分積生成部18へ出力する。たとえば繰り返し回数が3の場合、先ず、(y,y,0)を入力し、次のタイミングで(y,y,y)を入力し、次のタイミングで(y,y,y)を入力する。
また、繰り返し回数とデータ群情報が入力される場合には、データ群情報に基づきデータ群を部分積生成部18へ出力する。例えば上述の65の場合であれば、データ群S0、及びS3にて変化点が検出される。この場合、最初のタイミングで(y,y,0)を入力し、次のタイミングで(y,y,y)を入力する。
部分積生成部18及びブースデコーダ17は、上述した演算を行なう。すなわち、ブースデコーダ17はデータ群から符号データを求め、部分積生成部が符号データにフィルタ係数Aを乗算する。ここでビットシフトは行なわず、MUX19へ出力する。
MUX19にも、MUX16と同様に繰り返し回数が入力されている。したがって、繰り返し回数が1のときはビットシフトを行なわず(×1のため)そのまま加算器20へ出力する。繰り返し回数2のときは、2ビットシフト(×2のため)し、加算器20へ出力する。同様に、繰り返し回数が3のときは4ビットシフト(×2のため)、繰り返し回数が4のときは6ビットシフト(×2のため)、繰り返し回数が5のときは8ビットシフト(×2のため)して加算器20へ出力する。
また、MUX19、MUX16に繰り返し回数及びデータ群情報が入力されている場合は、データ群情報に基づきビットシフトを行なう。例えば上述の65の場合であれば、データ群S0の演算結果に対してはビットシフトせずに出力し、次のタイミングのデータ群S3の演算の際は、6ビットシフトした値を加算器20へ出力する。なお、MUX16、部分積生成部18及びMUX19により、減算器からの減算結果とフィルタ係数とを乗算する部分積乗算部を構成する。
加算器20は、MUX19からの出力と、FF21に保持されている前回出力した値とを加算し、繰り返し演算が終了するまで再度FF21に保存する。セレクタ22は、初回の繰り返し演算の際には0を選択し、その他はFF21の値を選択出力する。この加算器20は、各データ群S0〜S4から得られた部分積を加算すると共に、前回の加算結果に今回の加算結果を加算することで、現在の画素データのフィルタ演算結果を得ることができる。すなわち、前回の加算結果及び今回の加算結果はいずれも差分データにフィルタ係数Aを乗算した部分積和からなるため、これらを加算することで、差分データではない画素データのフィルタ演算結果を求めることができる。
加算器23は、必要であれば係数Bを加算し、演算結果をリミッタ回路24へ出力する。リミッタ回路24は、例えば0〜255までの間に演算結果がおさまるよう制限してFF25に出力する。
図12は、本実施の形態にかかるフィルタ演算器の効果を説明する図である。図12(a)は、本実施の形態にかかるフィルタ演算器の演算タイミングを示している。図12(b)は、図8に示す従来のフィルタ演算器の演算タイミングを示す。図12(b)に示すように、従来のフィルタ演算器は、繰り返し演算を行なわないため、入力から出力まで所定のタイミングですばやく演算することができる。一方、図12(a)に示すように、本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、例えばデータF00では4回の繰り返し演算をおこなうため、従来の4倍の演算時間を要している。一方、上述したように、画像データは差分信号とすると0近傍にデータが集まるため、最初の数回以降の演算においては0近傍のデータが多くなる。このため、上述した方法で繰り返し演算回数を決定しても、繰り返し演算回数は1乃至2回程度となり演算処理時間が長期化しない。
さらに、例えば画像データをSDRAMから読み出す場合、CASレイテンシやRASレイテンシのために画像データと画像データの入力タイミングの間に、図12(b)に示すように、待ち時間Tが生じてしまう。本実施の形態にかかるフィルタ演算器は、繰り返し演算を行なう場合もあるが、差分画像信号を使用することに加え、このような待ち時間を有効に使用することで、繰り返し演算を行なわない従来のフィルタ演算器と比べても演算処理時間をそれほど長時間化させることがない。
本実施の形態においては、画像データは隣同士の画素同士には比較的相関関係があるため、画素同士の差分も比較的小さい。このことを利用し、入力画像データについて現在のデータと次のデータとの差分をとってフィルタ係数と乗算し、それを加算してフィルタ演算を行なう。このとき、差分をとった入力データは0近傍の値となるため、繰り返し回数を激減させることができる。また、通常外部メモリからのデータはバースト的に転送されてくるため、常に連続にデータが入力されない。すなわち、データ入力の待ち時間があるため、たとえ繰り返し演算が含まれても待ち時間の間に行なうことができる。
したがって、小規模な部分積生成部を使用し回路規模を大幅に削減させることができる。また、前データとの差分が少ない場合にはほぼ連続的にデータを出力することができ、また、例外的に差分が大きくなり繰り返し演算回数が多くなってもデータ転送間の待ち時間を利用することで処理時間をそれほど長期化させることがない。更に、回路規模削減により消費電力を削減することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではなく、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の伝送媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
H.264に準拠して符号化された圧縮画像を復号する復号装置を示すブロック図である。 VC−1に準拠して符号化された圧縮画像を復号する復号装置を示すブロック図である。 H.264及びVC−1の規格に準拠したフィルタ演算を含む動き補償処理を実行する動き補償(MC)部を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるフィルタ演算器を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるフィルタ演算器の詳細を示すブロック図である。 2次のブースのアルゴリズムに従って乗算を実行する乗算器を示すブロック図である。 (a)は、ブースのアルゴリズムにより符号データ生成に使用されるビットを説明する図、(b)は、図1に示す乗算器の部分積生成ユニットの詳細を示す図である。 従来のフィルタ演算器を示す図である。 画像について水平方向の隣り合った画素間の差信号の振幅分布を示す図である。 10ビットの画像データを示す模式図である。 本発明の実施の形態にかかるフィルタ演算器における繰り返し回数決定部の構成を示す図である。 (a)は、本実施の形態にかかるフィルタ演算器の演算タイミングを示す図、(b)は、図8に示す従来のフィルタ演算器の演算タイミングを示す図である。 特許文献1に記載の離散コサイン変換器を示す図である。 特許文献2に記載の情報処理装置におけるプロセッサ、レジスタ回路及び係数レジスタを示す図である。
符号の説明
1、10 フィルタ演算器
13 減算器
15 回数決定部
17、411、421、431、441 ブースデコーダ
18、410、420、430、440 部分積生成部
20、23、30、105、205、306、308、311、450 加算器
21、25、61、454 レジスタ
22、301、304、307、310、313 セレクタ
24 リミッタ回路
41、56 テーブル
51−55 判定部
62 比較器
63 カウンタ
64 回数決定部
100、200 画像復号装置
101 圧縮データ
102、202 可変長復号部
103、203 逆量子化部
104 逆アダマール変換部
106 デブロッキングフィルタ
107 切替部
108、207 復号画像
109、208 モニタ
110 画面内予測部
111、209 重み付け予測部
112、210300 動き補償部
113 予測画像
204 逆DCT変換部
206 ループフィルタ
302、303 フィルタ演算部
304、305、312 乗算器
309 ラインメモリ
401 部分積生成ユニット
412、422、432、442 乗算部
413、423、433、443 ビットシフト部

Claims (8)

  1. 入力データとフィルタ係数とをブースアルゴリズムを用いて積和演算するフィルタ演算器であって、
    現在のデータと前回のデータとの差分を求める減算器と、
    前記減算器からの減算結果とフィルタ係数とを乗算する部分積乗算部と、
    前記減算結果に基づき前記部分積乗算部での繰り返し演算回数を決定する回数決定部と、
    前記前回のデータまでの累積結果と前記現在のデータの乗算結果とを加算する累積加算器とを有するフィルタ演算器。
  2. 前記回数決定部は、前記減算結果の上位ビットから、ビットの値に変化がある位置をサーチし、当該サーチ結果に基づき乗算回数を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ演算器。
  3. 前記回数決定部は、前記減算結果の下位ビットから上位ビットまでの全ビットについて、ビットの値に変化がある位置をサーチし、当該サーチ結果に基づき乗算回数を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ演算器。
  4. 前記回数決定部は、前記減算結果を下位から2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビット毎のグループとし、各グループについて、全てのビットの値が同一か否かを判定し、当該判定結果に基づき乗算回数を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ演算器。
  5. 前記回数決定部は、前記減算結果を下位から2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビット毎のグループとし、前記減算結果の下位ビットから上位ビットまでの全ビットについて、前記各グループ内でビットの値に変化があるか否かをサーチし、当該サーチ結果に基づき乗算回数を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ演算器。
  6. 前記回数決定部は、前記乗算回数と共に、前記減算結果を下位から2ビットごとに区切り、各組と下位組の最上位ビットの計3ビット毎のグループとした場合、当該グループを構成する3ビットの値が同一でないグループが下位から何番目のグループかを示す順序情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のフィルタ演算器。
  7. 前記部分積乗算部は、前記乗算回数が入力されるデータ選択部と、前記データ選択部により選択されたデータに基づき部分積を演算する部分積生成部と、前記部分積生成部が生成した部分積を所定ビットシフトするビットシフト部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ演算器。
  8. 予測画像を生成する動き補償処理装置であって、
    垂直方向の入力データに対してフィルタ演算を行なう第1フィルタ演算部と、
    水平方向の入力データに応じてフィルタ演算を行なう第2フィルタ演算部と、
    前記第1及び第2フィルタ演算部の演算結果又は第1及び第2のフィルタ演算に入力する入力データに対して重み付けを行なう重み付け演算部とを有し、
    前記第1及び第2フィルタ演算部は、入力データとフィルタ係数とをブースアルゴリズムを用いて積和演算するフィルタ演算器であって、
    現在のデータと前回のデータとの差分を求める減算器と、
    前記減算器からの減算結果とフィルタ係数とを乗算する部分積乗算部と、
    前記減算結果に基づき前記部分積乗算部での繰り返し演算回数を決定する回数決定部と、
    前記前回のデータまでの累積結果と前記現在のデータの乗算結果とを加算する累積加算器とを有する動き補償処理装置。
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