JPH0773022A - ディジタル信号処理方法及びその装置 - Google Patents
ディジタル信号処理方法及びその装置Info
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- JPH0773022A JPH0773022A JP6036679A JP3667994A JPH0773022A JP H0773022 A JPH0773022 A JP H0773022A JP 6036679 A JP6036679 A JP 6036679A JP 3667994 A JP3667994 A JP 3667994A JP H0773022 A JPH0773022 A JP H0773022A
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- JP
- Japan
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- booth
- signal
- signal processing
- multiplier
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より高速に演算できかつシステム構成として
無駄のないディジタル信号処理方法及びその装置を提供
する。 【構成】 個々の乗算器においては乗算過程における部
分積加算時間の短縮のためにブースのアルゴリズムを用
いるが、このアルゴリズムは複数の乗算器を動作させる
乗算過程で重複的に実行されている点に着目して、この
アルゴリズムの実行を各乗算過程において共通化する。
その共通化のために、このアルゴリズムを実行する乗算
器内のブロックを共通のブースデコーダとして分離し
た。例えばディジタル信号処理装置は、演算ユニット及
びブースデコーダを含んでいる。演算ユニットは、ブー
スのアルゴリズムを実行するブロックを有しない乗算器
を含み、同種又は同一の演算を実行する。ブースデコー
ダは乗算器に対して、ブースのアルゴリズムを共通化し
てデコード信号を供給する。この発明の装置は転置型デ
ィジタルフィルタ装置に特に好適である。
無駄のないディジタル信号処理方法及びその装置を提供
する。 【構成】 個々の乗算器においては乗算過程における部
分積加算時間の短縮のためにブースのアルゴリズムを用
いるが、このアルゴリズムは複数の乗算器を動作させる
乗算過程で重複的に実行されている点に着目して、この
アルゴリズムの実行を各乗算過程において共通化する。
その共通化のために、このアルゴリズムを実行する乗算
器内のブロックを共通のブースデコーダとして分離し
た。例えばディジタル信号処理装置は、演算ユニット及
びブースデコーダを含んでいる。演算ユニットは、ブー
スのアルゴリズムを実行するブロックを有しない乗算器
を含み、同種又は同一の演算を実行する。ブースデコー
ダは乗算器に対して、ブースのアルゴリズムを共通化し
てデコード信号を供給する。この発明の装置は転置型デ
ィジタルフィルタ装置に特に好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル信号処理方法
及びその装置に関し、特に集積化された乗算器を複数含
む演算処理、例えばディジタルフィルタやディジタルシ
グナルプロセッサ等のディジタル信号処理における乗算
方式の改良に関する。
及びその装置に関し、特に集積化された乗算器を複数含
む演算処理、例えばディジタルフィルタやディジタルシ
グナルプロセッサ等のディジタル信号処理における乗算
方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乗算器における部分積加算過程の
高速化の方法として、ブース(Booth)のアルゴリズムの
使用が良く知られている(例えば、ディジタル信号処理
ハンドブック〔電子情報通信学会編〕第3章、特公昭5
7−28129号公報、特開平4−67227号公報、
特公平2−30531号公報、特公昭62−17770
号公報等参照)。ここで、2次のブースのアルゴリズム
により部分積を生成する場合を例にこのアルゴリズムを
略説する。乗数Yを2の補数表示形式で表現すると、次
の数式1に示されるとおりになる。
高速化の方法として、ブース(Booth)のアルゴリズムの
使用が良く知られている(例えば、ディジタル信号処理
ハンドブック〔電子情報通信学会編〕第3章、特公昭5
7−28129号公報、特開平4−67227号公報、
特公平2−30531号公報、特公昭62−17770
号公報等参照)。ここで、2次のブースのアルゴリズム
により部分積を生成する場合を例にこのアルゴリズムを
略説する。乗数Yを2の補数表示形式で表現すると、次
の数式1に示されるとおりになる。
【0003】
【数1】
【0004】但し、yn は符号ビット、yn-1 〜y1 は
数値部である。簡単のために、Yの長さnが偶数であ
り、y0 =0であるとすると、上式は次の数式2のよう
になる。
数値部である。簡単のために、Yの長さnが偶数であ
り、y0 =0であるとすると、上式は次の数式2のよう
になる。
【0005】
【数2】
【0006】被乗数をXとすると、乗算P=X・Yは次
の数式3に示されるようになる。
の数式3に示されるようになる。
【0007】
【数3】
【0008】従って、n/2個の部分積(y2i+y2i+1
−2y2i+2)X・22iの加算で積Pを求めることができ
る。22iはビットの重みに相当する。そして、(y2i+
y2i +1−2y2i+2)は、y2i、y2i+1及びy2i+2という
3ビットの値に応じて、0、±1、±2のいずれかの値
を取るので、部分積は0、±X、±2Xのいずれかの値
を取る。この場合、2Xは、被乗数の2倍であって1ビ
ットシフトするにより生成できる。負の値は、例えばX
の補数(このXは/X(Xバー)と記載することもある
が、本明細書においては、Xと標記する)を一旦作りそ
のLSB(最小桁)に1を加えることにより生成するこ
とができる。このようなブースのアルゴリズムによれ
ば、2の補数表示における符号ビットを特別に取り扱う
ことなく、符号ビットを含んだ形で部分積が求まるので
補正回路を必要とせず、ハードウエア構成上の利点も大
きい。このアルゴリズムでは、見掛け上y2i、y2i+1及
びy2i+2の入力信号が復号化されて0、±1、±2の出
力信号Bに変換される。この処理を行うハードウエア上
の信号処理ブロックがブースデコーダである。
−2y2i+2)X・22iの加算で積Pを求めることができ
る。22iはビットの重みに相当する。そして、(y2i+
y2i +1−2y2i+2)は、y2i、y2i+1及びy2i+2という
3ビットの値に応じて、0、±1、±2のいずれかの値
を取るので、部分積は0、±X、±2Xのいずれかの値
を取る。この場合、2Xは、被乗数の2倍であって1ビ
ットシフトするにより生成できる。負の値は、例えばX
の補数(このXは/X(Xバー)と記載することもある
が、本明細書においては、Xと標記する)を一旦作りそ
のLSB(最小桁)に1を加えることにより生成するこ
とができる。このようなブースのアルゴリズムによれ
ば、2の補数表示における符号ビットを特別に取り扱う
ことなく、符号ビットを含んだ形で部分積が求まるので
補正回路を必要とせず、ハードウエア構成上の利点も大
きい。このアルゴリズムでは、見掛け上y2i、y2i+1及
びy2i+2の入力信号が復号化されて0、±1、±2の出
力信号Bに変換される。この処理を行うハードウエア上
の信号処理ブロックがブースデコーダである。
【0009】図3及び図4はこのブースのアルゴリズム
を実行する並列乗算器の構成例を回路図である。この回
路図は、8桁の乗数Y(=y0 y1 y2 y3 y4 y5 y
6 y7 )と被乗数Xk (=x0 x1 x2 x3 x4 x5 x
6 x7 )とを処理する場合の例である。6k (k=1,
2,...n)はブースのアルゴリズムを実行するブロック、
即ちブースデコーダであり、6kh(h=1,2,3,4) の要素デ
コーダから成る。なお、要素デコーダもブースデコーダ
であるが、用語の錯綜を避けるため、便宜的に要素デコ
ーダと表する。6khは、y2i、y2i+1及びy2i+2に対応
するyp-1 、yp 、yp+1 (p=0,1,2,..6; y-1=0)による
部分積生成用の係数が、0、±1、±2のいずれかにな
るかを決める機能を有し、信号B(=(x,2x,comp))を
出力する。
を実行する並列乗算器の構成例を回路図である。この回
路図は、8桁の乗数Y(=y0 y1 y2 y3 y4 y5 y
6 y7 )と被乗数Xk (=x0 x1 x2 x3 x4 x5 x
6 x7 )とを処理する場合の例である。6k (k=1,
2,...n)はブースのアルゴリズムを実行するブロック、
即ちブースデコーダであり、6kh(h=1,2,3,4) の要素デ
コーダから成る。なお、要素デコーダもブースデコーダ
であるが、用語の錯綜を避けるため、便宜的に要素デコ
ーダと表する。6khは、y2i、y2i+1及びy2i+2に対応
するyp-1 、yp 、yp+1 (p=0,1,2,..6; y-1=0)による
部分積生成用の係数が、0、±1、±2のいずれかにな
るかを決める機能を有し、信号B(=(x,2x,comp))を
出力する。
【0010】図5はブースデコーダの典型例の回路図で
ある。ブースデコーダには各種の例があり、例えば特開
昭62−29334号公報に開示されているものもある
が、ここでは図5にブースデコーダを例にとって説明す
る。図5において、入力1、入力2及び入力3に対応し
てy2i、y2i+1及びy2i+2が入力され、入力値の組み合
わせに応じて信号Bを出力する。この入出力の関係を表
1に真理値表としてまとめて示す。
ある。ブースデコーダには各種の例があり、例えば特開
昭62−29334号公報に開示されているものもある
が、ここでは図5にブースデコーダを例にとって説明す
る。図5において、入力1、入力2及び入力3に対応し
てy2i、y2i+1及びy2i+2が入力され、入力値の組み合
わせに応じて信号Bを出力する。この入出力の関係を表
1に真理値表としてまとめて示す。
【0011】
【表1】
【0012】ここで再び図3及び図4に戻る。部分積生
成回路群7h (h=1,2,3,4)は信号Bに応じてXとYとの
部分積を生成する。部分積生成回路群7h は、9個の部
分積生成回路7hg(g=1,2,..9)を包含する。但し、図中
には、図面の分かり易さのために、g=1,2 の場合しか番
号を付けていない。部分積生成回路7hjの動作を図6〜
図8に基づき説明する。信号Bが(x,2x,comp)=(1,0,
0 )の場合には、被定数Xk の要素xi の値が部分積生
成回路7hjに出力される。信号Bが(x,2x,comp)=(0,
1,0 )の場合には、要素xi-1 が部分積生成回路7hjに
出力される。部分積生成回路7h1において2X=1の時に
は下位桁の入力は接地部になる。comp=1の場合は、部
分積のLSBに1を加え、Xや2Xの補数を作る。部分
積生成回路71 と72 の出力信号は、これらとバス配線
された半加算器8で加算される。部分積生成回路73 の
出力信号は、これとバス配線された全加算器91 で半加
算器8の分岐出力信号と加算される。部分積生成回路7
4 の出力信号は、これとバス配線された全加算器92 で
全加算器91 の分岐出力信号と加算される。最終的に部
分積生成回路71 の分岐出力信号と半加算器8及び全加
算器91 の分岐出力信号並びに全加算器92 の出力信号
は、桁上げ先見加算回路(CLA: CARRY LOOK AHEAD)
10で加算され、乗算信号Zk として出力される。な
お、半加算器8、全加算器91 ,92 及び桁上げ先見加
算回路10の入出力の端子はを図9〜図11にそれぞれ
示されるとおりである。
成回路群7h (h=1,2,3,4)は信号Bに応じてXとYとの
部分積を生成する。部分積生成回路群7h は、9個の部
分積生成回路7hg(g=1,2,..9)を包含する。但し、図中
には、図面の分かり易さのために、g=1,2 の場合しか番
号を付けていない。部分積生成回路7hjの動作を図6〜
図8に基づき説明する。信号Bが(x,2x,comp)=(1,0,
0 )の場合には、被定数Xk の要素xi の値が部分積生
成回路7hjに出力される。信号Bが(x,2x,comp)=(0,
1,0 )の場合には、要素xi-1 が部分積生成回路7hjに
出力される。部分積生成回路7h1において2X=1の時に
は下位桁の入力は接地部になる。comp=1の場合は、部
分積のLSBに1を加え、Xや2Xの補数を作る。部分
積生成回路71 と72 の出力信号は、これらとバス配線
された半加算器8で加算される。部分積生成回路73 の
出力信号は、これとバス配線された全加算器91 で半加
算器8の分岐出力信号と加算される。部分積生成回路7
4 の出力信号は、これとバス配線された全加算器92 で
全加算器91 の分岐出力信号と加算される。最終的に部
分積生成回路71 の分岐出力信号と半加算器8及び全加
算器91 の分岐出力信号並びに全加算器92 の出力信号
は、桁上げ先見加算回路(CLA: CARRY LOOK AHEAD)
10で加算され、乗算信号Zk として出力される。な
お、半加算器8、全加算器91 ,92 及び桁上げ先見加
算回路10の入出力の端子はを図9〜図11にそれぞれ
示されるとおりである。
【0013】このように、通常の乗算器は、ブースデコ
ーダのブロックと、部分積生成回路のブロックを始めと
するその他のブロック11(以下「積加算ブロック」と
いう)から構成されている。具体的には特開昭57−1
41753号公報、特開昭61−246837号公報、
特開昭62−22146号公報、特開昭62−2160
35号公報、特開昭63−78229号公報、特開昭6
3−78230号公報、特開昭63−83834号公
報、特開昭63−286933号公報、特開平4−37
211号公報、特開平4−186428号公報等々に数
多く開示されている。
ーダのブロックと、部分積生成回路のブロックを始めと
するその他のブロック11(以下「積加算ブロック」と
いう)から構成されている。具体的には特開昭57−1
41753号公報、特開昭61−246837号公報、
特開昭62−22146号公報、特開昭62−2160
35号公報、特開昭63−78229号公報、特開昭6
3−78230号公報、特開昭63−83834号公
報、特開昭63−286933号公報、特開平4−37
211号公報、特開平4−186428号公報等々に数
多く開示されている。
【0014】一方、乗算器は、ディジタルフィルタやデ
ィジタルシグナルプロセッサ等のディジタル信号処理技
術において不可欠であり、一つの装置内に複数含まれる
場合が多い。図12は直接型と称されている従来のディ
ジタルフィルタの回路構成を示すブロック図である。こ
のフィルタでは、入力信号Xが入力端子1から入力さ
れ、それが各遅延素子2を複数通過して行く過程で、各
遅延素子2k-1 (k=1,2,..i,..n;20 は遅延なしを意味
する)の各出力信号Xk と離散変数Yは、乗算器1k に
おいてブースのアルゴリズムに基づき処理される。この
場合、信号Yが、乗算器1k 内のブースデコーダ6k に
おいてデコードされ、デコード信号と信号Xとに基づき
信号処理されて乗算値Zk が生成される。Zk は、加算
器3において総合的に加算される。加算器3は、濾波信
号Cを端子に出力する。Yは、端子2から入力され、レ
ジスタのような記憶素子4に一旦蓄積される。各記憶素
子4k はアドレスデコーダ5によりその動作タイミング
を制御される。このタイプのディジタルフィルタにおい
ては、遅延素子2i 、ブースデコーダ6i を有する乗算
器1i 及び記憶素子4i で構成されるユニットを便宜的
に「i段のフィルタユニット」(i=1,2,...n) と呼ぶこ
とにする。すると、図12に示す装置は、n個のフィル
タユニットが直列に結合され、各段のフィルタユニット
からの出力信号Zj (j=1,2,...n)が単一の加算器3で
加算される装置と考えることができる。
ィジタルシグナルプロセッサ等のディジタル信号処理技
術において不可欠であり、一つの装置内に複数含まれる
場合が多い。図12は直接型と称されている従来のディ
ジタルフィルタの回路構成を示すブロック図である。こ
のフィルタでは、入力信号Xが入力端子1から入力さ
れ、それが各遅延素子2を複数通過して行く過程で、各
遅延素子2k-1 (k=1,2,..i,..n;20 は遅延なしを意味
する)の各出力信号Xk と離散変数Yは、乗算器1k に
おいてブースのアルゴリズムに基づき処理される。この
場合、信号Yが、乗算器1k 内のブースデコーダ6k に
おいてデコードされ、デコード信号と信号Xとに基づき
信号処理されて乗算値Zk が生成される。Zk は、加算
器3において総合的に加算される。加算器3は、濾波信
号Cを端子に出力する。Yは、端子2から入力され、レ
ジスタのような記憶素子4に一旦蓄積される。各記憶素
子4k はアドレスデコーダ5によりその動作タイミング
を制御される。このタイプのディジタルフィルタにおい
ては、遅延素子2i 、ブースデコーダ6i を有する乗算
器1i 及び記憶素子4i で構成されるユニットを便宜的
に「i段のフィルタユニット」(i=1,2,...n) と呼ぶこ
とにする。すると、図12に示す装置は、n個のフィル
タユニットが直列に結合され、各段のフィルタユニット
からの出力信号Zj (j=1,2,...n)が単一の加算器3で
加算される装置と考えることができる。
【0015】図13は転置型と称されている従来のディ
ジタルフィルタの回路構成を示すブロック図である。説
明の便宜上、記憶素子4k 、乗算器1k 、加算器3k 及
び遅延素子2k で構成されるユニットを、便宜上「k段
のフィルタユニット(k=1,2,..i,..n) 」という。先
ず、k段のフィルタユニットにおいて、信号Xが乗算器
1k に入力される一方で、別の入力信号Yが各記憶素子
4k を介して乗算器1kに入力される。二つの信号は、
乗算器1k 内でブースのアルゴリズムに基づき処理され
る。この場合、信号Yが、乗算器1k 内のブースデコー
タ6k においてデコードされ、デコード信号と信号Xと
に基づき信号処理されて乗算値Zk が生成される。乗算
値Zk は、乗算器1k から加算器3k に入力され、(k
−1)段のフィルタユニットからの信号Zbk-1と加算さ
れ、信号Zakとして遅延素子2k に入力される。
ジタルフィルタの回路構成を示すブロック図である。説
明の便宜上、記憶素子4k 、乗算器1k 、加算器3k 及
び遅延素子2k で構成されるユニットを、便宜上「k段
のフィルタユニット(k=1,2,..i,..n) 」という。先
ず、k段のフィルタユニットにおいて、信号Xが乗算器
1k に入力される一方で、別の入力信号Yが各記憶素子
4k を介して乗算器1kに入力される。二つの信号は、
乗算器1k 内でブースのアルゴリズムに基づき処理され
る。この場合、信号Yが、乗算器1k 内のブースデコー
タ6k においてデコードされ、デコード信号と信号Xと
に基づき信号処理されて乗算値Zk が生成される。乗算
値Zk は、乗算器1k から加算器3k に入力され、(k
−1)段のフィルタユニットからの信号Zbk-1と加算さ
れ、信号Zakとして遅延素子2k に入力される。
【0016】その結果、信号Zakは遅延信号Zbkとな
る。同様にして、後段の(k+1)段のフィルタユニッ
トにおいては、信号Xが乗算器1k+1 に入力される一方
で、別の信号Yが記憶素子4k+1 を介して乗算器1k+1
に入力される。二つの信号は、k段のフィルタユニット
の場合と同様にして、乗算器1k 内でブースのアルゴリ
ズムに基づき処理され、乗算値Zk+1 が生成される。乗
算値Zk+1 は、乗算器1k+1 から加算器3k+1 に入力さ
れ、k段のフィルタユニットからの信号Zbkと加算さ
れ、信号Zak+1遅延素子2k+1 に入力される。この結
果、信号Zak+1は、遅延信号Zbk+1となる。同様な動作
が全フィルタユニットにおいて繰り返され、最終的に濾
波信号Cが出力される。
る。同様にして、後段の(k+1)段のフィルタユニッ
トにおいては、信号Xが乗算器1k+1 に入力される一方
で、別の信号Yが記憶素子4k+1 を介して乗算器1k+1
に入力される。二つの信号は、k段のフィルタユニット
の場合と同様にして、乗算器1k 内でブースのアルゴリ
ズムに基づき処理され、乗算値Zk+1 が生成される。乗
算値Zk+1 は、乗算器1k+1 から加算器3k+1 に入力さ
れ、k段のフィルタユニットからの信号Zbkと加算さ
れ、信号Zak+1遅延素子2k+1 に入力される。この結
果、信号Zak+1は、遅延信号Zbk+1となる。同様な動作
が全フィルタユニットにおいて繰り返され、最終的に濾
波信号Cが出力される。
【0017】各フィルタユニットにおける記憶素子2と
記憶素子4は、クロック信号CLKにより、動作タイミ
ングを制御されている。各フィルタユニット内の動作の
タイミングと、フィルタユニット間の動作タイミングと
は、上述のクロック信号による制御と、フィルタユニッ
ト内で生ずる信号の遅延を考慮したクロックサイクル内
で使用することができる。なお、加算器31 には信号Z
1 の他に信号Zb0が入力されるが、上述の説明において
はZb0を接地信号とする。
記憶素子4は、クロック信号CLKにより、動作タイミ
ングを制御されている。各フィルタユニット内の動作の
タイミングと、フィルタユニット間の動作タイミングと
は、上述のクロック信号による制御と、フィルタユニッ
ト内で生ずる信号の遅延を考慮したクロックサイクル内
で使用することができる。なお、加算器31 には信号Z
1 の他に信号Zb0が入力されるが、上述の説明において
はZb0を接地信号とする。
【0018】以上の例は典型例に過ぎないが、ディジタ
ルフィルタは多くの乗算器を内在することが分かる。そ
して、この例に代表されるように、複数の乗算器を並列
的に結合して演算の高速化を図る乗算方式が一般的にな
っている。
ルフィルタは多くの乗算器を内在することが分かる。そ
して、この例に代表されるように、複数の乗算器を並列
的に結合して演算の高速化を図る乗算方式が一般的にな
っている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディジタル信号処理方法又はディジタル信号処理装置に
おいては、乗算器自体にブースデコーダを内在させてい
るので、乗算器を複数含んでディジタル信号処理を行な
う場合には、各乗算器内におけるブースのアルゴリズム
の実行を重複して行なっていた。例えば従来のディジタ
ルフィルタにおいては、並列的に結合した複数の乗算器
の個々においてブースデコーダ6k 又は要素デコーダ6
khを重複して動作させていた。これは、システム全体と
しての演算量の無駄である。また、各乗算器は、同等の
機能を奏するのブースデコーダを内在することになるの
で、ハードウエア構成上も複雑になり、無駄である。ま
た、より高速な信号処理を実現しようとする場合には、
乗算過程自体が信号処理に対して律速的に作用すること
になり、処理可能な信号帯域に制約が生じ、利用分野を
徒に狭めてしまう。
ディジタル信号処理方法又はディジタル信号処理装置に
おいては、乗算器自体にブースデコーダを内在させてい
るので、乗算器を複数含んでディジタル信号処理を行な
う場合には、各乗算器内におけるブースのアルゴリズム
の実行を重複して行なっていた。例えば従来のディジタ
ルフィルタにおいては、並列的に結合した複数の乗算器
の個々においてブースデコーダ6k 又は要素デコーダ6
khを重複して動作させていた。これは、システム全体と
しての演算量の無駄である。また、各乗算器は、同等の
機能を奏するのブースデコーダを内在することになるの
で、ハードウエア構成上も複雑になり、無駄である。ま
た、より高速な信号処理を実現しようとする場合には、
乗算過程自体が信号処理に対して律速的に作用すること
になり、処理可能な信号帯域に制約が生じ、利用分野を
徒に狭めてしまう。
【0020】特に、複数の乗算器を結合してディジタル
信号処理系を構成すると、各乗算器の演算時間が問題に
なる場合がある。例えば、ディジタルフィルタの場合の
ように乗算器が並列的に結合していて、各乗算器からの
出力信号が引き続く信号処理に用いられる場合には、信
号の入力サイクルと信号処理タイミングとが合致するこ
とが要請されるが、このタイミングが狂うとそのディジ
タル信号処理が実行できなくなる。このため、ディジタ
ル信号処理系においては、乗算器の演算時間を入力信号
サイクルより短くする必要がある。
信号処理系を構成すると、各乗算器の演算時間が問題に
なる場合がある。例えば、ディジタルフィルタの場合の
ように乗算器が並列的に結合していて、各乗算器からの
出力信号が引き続く信号処理に用いられる場合には、信
号の入力サイクルと信号処理タイミングとが合致するこ
とが要請されるが、このタイミングが狂うとそのディジ
タル信号処理が実行できなくなる。このため、ディジタ
ル信号処理系においては、乗算器の演算時間を入力信号
サイクルより短くする必要がある。
【0021】しかし、従来のように各乗算器において並
列的若しくは重複的にブースデコーダを動作させると、
各ブースデコーダにおいて少しずつ信号の遅延が生ずる
ので、高速動作が困難である。特により高速処理を行う
場合は、僅かな遅延の発生が、信号処理上大きな障害と
なる。このような高速処理上の問題は、図12のような
トランスバーサル型よりも図13のような転置型の方が
顕著である。即ち、図13の転置型のものの方が、構成
要素の数が多く、記憶素子4k 、遅延素子2k、乗算器
1k 及び加算器3k で構成されるフィルタユニット内の
みならず、フィルタユニット間での動作タイミングの調
整が必要となるからである。音声や画像の処理、マルチ
メディアの発達等の新たな応用分野の拡大に鑑みるに、
ディジタル信号処理の更なる高速化の要請は高い。
列的若しくは重複的にブースデコーダを動作させると、
各ブースデコーダにおいて少しずつ信号の遅延が生ずる
ので、高速動作が困難である。特により高速処理を行う
場合は、僅かな遅延の発生が、信号処理上大きな障害と
なる。このような高速処理上の問題は、図12のような
トランスバーサル型よりも図13のような転置型の方が
顕著である。即ち、図13の転置型のものの方が、構成
要素の数が多く、記憶素子4k 、遅延素子2k、乗算器
1k 及び加算器3k で構成されるフィルタユニット内の
みならず、フィルタユニット間での動作タイミングの調
整が必要となるからである。音声や画像の処理、マルチ
メディアの発達等の新たな応用分野の拡大に鑑みるに、
ディジタル信号処理の更なる高速化の要請は高い。
【0022】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、より高速でシステム構成として無
駄のないディジタル信号処理方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
なされたものであり、より高速でシステム構成として無
駄のないディジタル信号処理方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
信号処理方法は、ブースのアルゴリズムを用いる乗算過
程を複数有する信号処理過程に関するものであり、この
ブースのアルゴリズムを各乗算過程に対して共通に実行
し、その結果に基づき各乗算過程を実行するものであ
る。また、本発明に係るディジタル信号処理装置は、複
数の乗算器を有し、ブースのアルゴリズムを実行する乗
算器内のブロックを、ブースデコーダとして分離し各乗
算器に共通に、即ち一箇所で共用するように、設けたも
のである。このディジタル信号処理装置の代表例が複数
の乗算器の並列的結合構造を有するディジタルフィルタ
装置である。なお、ブースデコーダとは、y2i、y2i+1
及びy2i+2の入力信号をデコードする装置をいうが、デ
コード信号Bは、上述の通り2次のブースのアルゴリズ
ムを用いる場合は、0、±1、±2である。しかし、本
発明においては、ブースのアルゴリズムを2次のものに
限定する意図はなく、従って信号Bもこれらの5個に限
定されない。また、本発明に係るディジタル信号処理装
置は、転置型ディジタルフィルタを有する。また、本発
明に係るディジタル信号処理装置は、ブースのアルゴリ
ズムを実行するブロックを有しない乗算器を含み、同種
又は同一の演算を実行し、段階的に配置する複数の演算
ユニットと、乗算器に対して、ブースのアルゴリズムを
共通に実行してデコード信号を供給するブースデコーダ
を有する。
信号処理方法は、ブースのアルゴリズムを用いる乗算過
程を複数有する信号処理過程に関するものであり、この
ブースのアルゴリズムを各乗算過程に対して共通に実行
し、その結果に基づき各乗算過程を実行するものであ
る。また、本発明に係るディジタル信号処理装置は、複
数の乗算器を有し、ブースのアルゴリズムを実行する乗
算器内のブロックを、ブースデコーダとして分離し各乗
算器に共通に、即ち一箇所で共用するように、設けたも
のである。このディジタル信号処理装置の代表例が複数
の乗算器の並列的結合構造を有するディジタルフィルタ
装置である。なお、ブースデコーダとは、y2i、y2i+1
及びy2i+2の入力信号をデコードする装置をいうが、デ
コード信号Bは、上述の通り2次のブースのアルゴリズ
ムを用いる場合は、0、±1、±2である。しかし、本
発明においては、ブースのアルゴリズムを2次のものに
限定する意図はなく、従って信号Bもこれらの5個に限
定されない。また、本発明に係るディジタル信号処理装
置は、転置型ディジタルフィルタを有する。また、本発
明に係るディジタル信号処理装置は、ブースのアルゴリ
ズムを実行するブロックを有しない乗算器を含み、同種
又は同一の演算を実行し、段階的に配置する複数の演算
ユニットと、乗算器に対して、ブースのアルゴリズムを
共通に実行してデコード信号を供給するブースデコーダ
を有する。
【0024】
【作用】本発明に係る方法によれば、これまで各乗算過
程で重複して行われていたブースのアルゴリズムの実行
を、各乗算過程で重複することなく共通に行い、その結
果に基づき引き続く演算を各乗算過程で実行することに
なるので、システムに無駄がなくなり、且つ高速のディ
ジタル信号処理が可能になる。また、本発明に係る装置
によれば、各乗算器内のブースのアルゴリズムを実行す
るブロックをブースデコーダとして分離し各乗算器に共
通なものにするので、システム構成上の無駄がなくな
り、装置の高速化に資するととに、ディジタル信号処理
回路の規模を削減でき、小型化できる。更には、ブース
デコーダが単一化されるので、ブースデコーダで生ずる
信号の遅延による悪影響を極力抑えることができ、ディ
ジタル信号処理系におけるタイミングの調整が容易とな
り、更なる演算の高速化を実現できる。また、本発明に
係る装置において、転置型ディジタルフィルタ装置を使
用した場合には特に演算時間の短縮に及ぼす効果が顕著
なものとなる。
程で重複して行われていたブースのアルゴリズムの実行
を、各乗算過程で重複することなく共通に行い、その結
果に基づき引き続く演算を各乗算過程で実行することに
なるので、システムに無駄がなくなり、且つ高速のディ
ジタル信号処理が可能になる。また、本発明に係る装置
によれば、各乗算器内のブースのアルゴリズムを実行す
るブロックをブースデコーダとして分離し各乗算器に共
通なものにするので、システム構成上の無駄がなくな
り、装置の高速化に資するととに、ディジタル信号処理
回路の規模を削減でき、小型化できる。更には、ブース
デコーダが単一化されるので、ブースデコーダで生ずる
信号の遅延による悪影響を極力抑えることができ、ディ
ジタル信号処理系におけるタイミングの調整が容易とな
り、更なる演算の高速化を実現できる。また、本発明に
係る装置において、転置型ディジタルフィルタ装置を使
用した場合には特に演算時間の短縮に及ぼす効果が顕著
なものとなる。
【0025】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る直接型のディ
ジタルフィルタの基本的な回路構成図である。この図に
おいて、構成の要素が図3、図4及び図12におけるも
のと同じ場合には同じ番号を用いている。即ち、11は
積加算ブロック、2は遅延素子、3は加算器、4はレジ
スタのような記憶素子、5は信号Cにより記憶素子のア
ドレス指定をするアドレスデコーダ、16は単独で分離
され共用化されたブースデコーダである。入力信号X,
Yは図3及び図4の場合と同様に8桁とする。信号X
は、端子1から入力され、遅延素子2を複数通過して行
く。この過程で、Xには所定の遅延が施される。入力信
号Yである離散変数は、端子2から入力される。Yは、
ブースデコーダ16において0、±1、±2にデコード
される。
ジタルフィルタの基本的な回路構成図である。この図に
おいて、構成の要素が図3、図4及び図12におけるも
のと同じ場合には同じ番号を用いている。即ち、11は
積加算ブロック、2は遅延素子、3は加算器、4はレジ
スタのような記憶素子、5は信号Cにより記憶素子のア
ドレス指定をするアドレスデコーダ、16は単独で分離
され共用化されたブースデコーダである。入力信号X,
Yは図3及び図4の場合と同様に8桁とする。信号X
は、端子1から入力され、遅延素子2を複数通過して行
く。この過程で、Xには所定の遅延が施される。入力信
号Yである離散変数は、端子2から入力される。Yは、
ブースデコーダ16において0、±1、±2にデコード
される。
【0026】このブースデコーダ16は、図3及び図4
(図12)における乗算器1又は図1における積加算ブ
ロック11に共通であり、積加算ブロック11から分離
されている。このデコード信号B(=(x,2x,comp))は
レジスタ4に一旦蓄積される。各レジスタ4k は、アド
レスデコーダ5により入力信号Aに従ってその書き込み
タイミングが制御されている。各遅延素子2k-1 (k=1,
2,..i,..n ;20は遅延なしを意味する) の出力信号Xk
とデコード信号Bは、積加算ブロック11k において処
理されて乗算値Zk を出力する。乗算値Zk は、加算器
3において総合的に加算される。加算器3は、出力端子
から濾波信号Cを出力する。
(図12)における乗算器1又は図1における積加算ブ
ロック11に共通であり、積加算ブロック11から分離
されている。このデコード信号B(=(x,2x,comp))は
レジスタ4に一旦蓄積される。各レジスタ4k は、アド
レスデコーダ5により入力信号Aに従ってその書き込み
タイミングが制御されている。各遅延素子2k-1 (k=1,
2,..i,..n ;20は遅延なしを意味する) の出力信号Xk
とデコード信号Bは、積加算ブロック11k において処
理されて乗算値Zk を出力する。乗算値Zk は、加算器
3において総合的に加算される。加算器3は、出力端子
から濾波信号Cを出力する。
【0027】各積加算ブロック11k における演算処理
は、乗算器内にブースデコーダのブロック(6k)があ
るかどうかの違いを除けば、基本的には図3及び図4
(図12)の乗算器1k における処理と同じであり、図
3及び図4の該当する部分に符号11k を付してある。
図6〜図8を参照しながら、積加算ブロック11k の動
作を説明する。即ち、共通に設けたブースデコーダ16
からの信号Bと被乗数Xは、部分積生成回路7hg(h=1,
2,3 ; g=1,2,...,9)の群7h において処理されて、部
分積を生成する。この部分積は、半加算器8及び全加算
器91 、92 を介して最終的にCLA10により処理さ
れる。CLA10は、積Zk を生成し加算器3に出力す
る。この実施例に示すように、ブースデコーダを単一化
して従来の複数の乗算器に対して共通にして分離する
と、ブースのアルゴリズムの重複的な実行はなくなり、
システムや処理方法上の無駄がなくなる。また、デコー
ド信号Bの生成を、一連の信号処理に先立って共通の一
箇所で一気に行うことになるので、レジスタ4k 、遅延
素子2k 及び積加算ブロック11k から構成される基本
演算単位間の信号処理時間を短縮することができ、全体
として演算速度の高速化を実現できる。しかも、従来の
N個のブースデコーダが必要であったにも拘らず1個で
足り、(N−1)個分の回路規模を低減できる。
は、乗算器内にブースデコーダのブロック(6k)があ
るかどうかの違いを除けば、基本的には図3及び図4
(図12)の乗算器1k における処理と同じであり、図
3及び図4の該当する部分に符号11k を付してある。
図6〜図8を参照しながら、積加算ブロック11k の動
作を説明する。即ち、共通に設けたブースデコーダ16
からの信号Bと被乗数Xは、部分積生成回路7hg(h=1,
2,3 ; g=1,2,...,9)の群7h において処理されて、部
分積を生成する。この部分積は、半加算器8及び全加算
器91 、92 を介して最終的にCLA10により処理さ
れる。CLA10は、積Zk を生成し加算器3に出力す
る。この実施例に示すように、ブースデコーダを単一化
して従来の複数の乗算器に対して共通にして分離する
と、ブースのアルゴリズムの重複的な実行はなくなり、
システムや処理方法上の無駄がなくなる。また、デコー
ド信号Bの生成を、一連の信号処理に先立って共通の一
箇所で一気に行うことになるので、レジスタ4k 、遅延
素子2k 及び積加算ブロック11k から構成される基本
演算単位間の信号処理時間を短縮することができ、全体
として演算速度の高速化を実現できる。しかも、従来の
N個のブースデコーダが必要であったにも拘らず1個で
足り、(N−1)個分の回路規模を低減できる。
【0028】なお、図1に示すディジタルフィルタにお
いて、遅延素子2i 、ブースデコーダ6i を有する乗算
器1i 及び記憶素子4i で構成されるユニットを便宜的
に「i段のフィルタユニット」(i=1,2,...n )と呼ぶこ
とにすると、図1に示す装置は、n個のフィルタユニッ
トが段階的に結合され、各段のフィルタユニットからの
出力信号Zj (j=1,2,...n) が単一の加算器3で加算さ
れる装置と考えることができる。それ故、上記の実施例
は、従来同一又は同種の処理を行う複数の演算ユニット
に重複して設けられていたブースデコーダを、それらの
演算ユニットに共通のブロックとして別に設けたものと
して理解することもできる。
いて、遅延素子2i 、ブースデコーダ6i を有する乗算
器1i 及び記憶素子4i で構成されるユニットを便宜的
に「i段のフィルタユニット」(i=1,2,...n )と呼ぶこ
とにすると、図1に示す装置は、n個のフィルタユニッ
トが段階的に結合され、各段のフィルタユニットからの
出力信号Zj (j=1,2,...n) が単一の加算器3で加算さ
れる装置と考えることができる。それ故、上記の実施例
は、従来同一又は同種の処理を行う複数の演算ユニット
に重複して設けられていたブースデコーダを、それらの
演算ユニットに共通のブロックとして別に設けたものと
して理解することもできる。
【0029】図2は本発明に係る他の実施例の転置型の
ディジタルフィルタの基本的な回路構成図である。この
図において、構成の要素が図3、図4及び図13におけ
るものと同じ場合には同じ番号を用いている。即ち、1
1は積加算ブロック、2は遅延素子、3は加算器、4は
レジスタのような記憶素子であり、CLKは記憶素子4
と遅延素子2の動作を制御するクロック信号である。記
憶素子はレジスタで良いが記憶素子4と混同を避けるた
め、遅延素子の語を用いる。26は単独で分離され共用
化されたブースデコーダである。入力信号X,Yは図3
及び図4の場合と同様にして8桁とする。なお、記憶素
子(レジスタ)4k 、積加算ブロック11k 、加算器3
k 及び遅延素子2k で構成されるユニットを、便宜上
「k段のフィルタユニット」という。
ディジタルフィルタの基本的な回路構成図である。この
図において、構成の要素が図3、図4及び図13におけ
るものと同じ場合には同じ番号を用いている。即ち、1
1は積加算ブロック、2は遅延素子、3は加算器、4は
レジスタのような記憶素子であり、CLKは記憶素子4
と遅延素子2の動作を制御するクロック信号である。記
憶素子はレジスタで良いが記憶素子4と混同を避けるた
め、遅延素子の語を用いる。26は単独で分離され共用
化されたブースデコーダである。入力信号X,Yは図3
及び図4の場合と同様にして8桁とする。なお、記憶素
子(レジスタ)4k 、積加算ブロック11k 、加算器3
k 及び遅延素子2k で構成されるユニットを、便宜上
「k段のフィルタユニット」という。
【0030】信号Yは、ブースタコーダ26においてデ
コード信号B(=(x,2x,comp))にデコードされる。こ
のブースデコーダ26は、図13における乗算器1又は
図3及び図4における各積加算ブロック11k に共通で
あり、各積加算ブロック11k から分離して共用化され
ている。k段のフィルタユニットにおいて、信号Bは、
レジスタ4k に一端蓄積される。レジスタ4k は、クロ
ック信号に応じて動作して、書き込みタイミングが制御
される。積加算ブロック11k では、信号Xが入力さ
れ、信号Bが記憶素子4k から入力される。積加算ブロ
ック11k は、クロック信号に応じて動作して、信号X
と信号Bとを処理し、総合的にブースのアルゴリズムに
基づく乗算を実行し、乗算値Zk を出力する。積加算ブ
ロック11k の動作は図6〜図8に基づき上述した通り
でありから省略する。
コード信号B(=(x,2x,comp))にデコードされる。こ
のブースデコーダ26は、図13における乗算器1又は
図3及び図4における各積加算ブロック11k に共通で
あり、各積加算ブロック11k から分離して共用化され
ている。k段のフィルタユニットにおいて、信号Bは、
レジスタ4k に一端蓄積される。レジスタ4k は、クロ
ック信号に応じて動作して、書き込みタイミングが制御
される。積加算ブロック11k では、信号Xが入力さ
れ、信号Bが記憶素子4k から入力される。積加算ブロ
ック11k は、クロック信号に応じて動作して、信号X
と信号Bとを処理し、総合的にブースのアルゴリズムに
基づく乗算を実行し、乗算値Zk を出力する。積加算ブ
ロック11k の動作は図6〜図8に基づき上述した通り
でありから省略する。
【0031】信号Zk は、加算器3k において、(k−
1)段からの信号Zbk-1と加算される。加算器3k から
出力された信号Zakは、遅延素子2k に入力されて遅延
を受け、信号Zbkとなる。(k+1)段のフィルタユニ
ットでは、クロック信号CLKに制御されながら、k段
のフィルタユニットと同様に信号Xと信号Bとが処理さ
れて信号Zk+1 が出力される。そして、信号Zk+1 が信
号Zbkと加算器3k+1において加算され、信号Zak+1を
遅延素子2k+1 に出力し、Zbk+1を(k+2)段ユニッ
トに向けて生成する。以上のような動作が繰り返され
て、最終的に濾波信号Cが出力される。なお、加算器3
1 には信号Z1 の他に信号Zb0が入力されるが、上述の
説明においてはZb0を接地信号とする。
1)段からの信号Zbk-1と加算される。加算器3k から
出力された信号Zakは、遅延素子2k に入力されて遅延
を受け、信号Zbkとなる。(k+1)段のフィルタユニ
ットでは、クロック信号CLKに制御されながら、k段
のフィルタユニットと同様に信号Xと信号Bとが処理さ
れて信号Zk+1 が出力される。そして、信号Zk+1 が信
号Zbkと加算器3k+1において加算され、信号Zak+1を
遅延素子2k+1 に出力し、Zbk+1を(k+2)段ユニッ
トに向けて生成する。以上のような動作が繰り返され
て、最終的に濾波信号Cが出力される。なお、加算器3
1 には信号Z1 の他に信号Zb0が入力されるが、上述の
説明においてはZb0を接地信号とする。
【0032】図13に示す従来の転置型ディジタルフィ
ルタでは、各フィルタユニット及びフィルタユニット間
の乗算器演算時間と加算器演算器時間との和が遅延時間
以下になるように調整される。この場合、各乗算器にお
いてブースのアルゴリズムが重複的に実行されており無
駄である。しかも、各乗算器内の各ブースデコーダには
電気回路的に個性があるために、微妙な遅延差が生じ、
厳密な動作タイミングの制御を行う上で、支障を生じて
しまう。しかし、図2に示した実施例においてはブース
デコーダを単一に分離して共用化しているので、システ
ムの無駄を解消し、動作タイミングの制御を合理化し、
信号処理能力を向上させることができ、高速動作が可能
になる。
ルタでは、各フィルタユニット及びフィルタユニット間
の乗算器演算時間と加算器演算器時間との和が遅延時間
以下になるように調整される。この場合、各乗算器にお
いてブースのアルゴリズムが重複的に実行されており無
駄である。しかも、各乗算器内の各ブースデコーダには
電気回路的に個性があるために、微妙な遅延差が生じ、
厳密な動作タイミングの制御を行う上で、支障を生じて
しまう。しかし、図2に示した実施例においてはブース
デコーダを単一に分離して共用化しているので、システ
ムの無駄を解消し、動作タイミングの制御を合理化し、
信号処理能力を向上させることができ、高速動作が可能
になる。
【0033】なお、図2に示すディジタルフィルタは、
n個のフィルタユニットが段階的に結合され、各段のフ
ィルタユニットからの出力信号Zbk(k=1,2,...)が順次
加算されてゆく装置と考えることができる。それ故、上
記の実施例は、従来同一又は同種の処理を行う複数の演
算ユニットに重複して設けられていたブースデコーダ
を、それらの演算ユニットに共通のブロックとして別に
設けたものとして理解することもできる。
n個のフィルタユニットが段階的に結合され、各段のフ
ィルタユニットからの出力信号Zbk(k=1,2,...)が順次
加算されてゆく装置と考えることができる。それ故、上
記の実施例は、従来同一又は同種の処理を行う複数の演
算ユニットに重複して設けられていたブースデコーダ
を、それらの演算ユニットに共通のブロックとして別に
設けたものとして理解することもできる。
【0034】次に、本発明を適用した場合の効果の違い
を、転置型ディジタルフィルタの場合と直接型ディジタ
ルフィルタの場合とで比較してみる。入力信号YがNY
[bit]であり、フィルタ次数をn[タップ](但
し、n>1)とする。又、以下においては、説明の便宜
上、直接型ディジタルフィルタの場合を「A」、転置型
ディジタルフィルタの場合を「B」で区別する。本発明
を用いない場合の最高動作周期Tm は、各ディジタルフ
ィルタの場合で、次のように表現できる。 直接型:TmA=αNY +β(n−1) 転置型:TmB=αNY 但し、α、βは比例定数であり、α>0、β>0であ
る。本発明を用いた場合の最高動作周期TM は、各ディ
ジタルフィルタの場合で、次のように表現される。 直接型:TMA=καNY +β(n−1) 転置型:TMB=καNY 但し、κは比例定数であり、0<κ<1である。する
と、本発明の適用の効果、即ち演算時間短縮率R(=(T
M-Tm)/Tm)は、次のように表現される。
を、転置型ディジタルフィルタの場合と直接型ディジタ
ルフィルタの場合とで比較してみる。入力信号YがNY
[bit]であり、フィルタ次数をn[タップ](但
し、n>1)とする。又、以下においては、説明の便宜
上、直接型ディジタルフィルタの場合を「A」、転置型
ディジタルフィルタの場合を「B」で区別する。本発明
を用いない場合の最高動作周期Tm は、各ディジタルフ
ィルタの場合で、次のように表現できる。 直接型:TmA=αNY +β(n−1) 転置型:TmB=αNY 但し、α、βは比例定数であり、α>0、β>0であ
る。本発明を用いた場合の最高動作周期TM は、各ディ
ジタルフィルタの場合で、次のように表現される。 直接型:TMA=καNY +β(n−1) 転置型:TMB=καNY 但し、κは比例定数であり、0<κ<1である。する
と、本発明の適用の効果、即ち演算時間短縮率R(=(T
M-Tm)/Tm)は、次のように表現される。
【0035】
【数4】
【0036】従って、上記二種類のディジタルフィルタ
の有効度合比は、次のようになる。
の有効度合比は、次のようになる。
【0037】
【数5】
【0038】それゆえ、本発明の演算時間短縮に及ぼす
効果は、転置型ディジタルフィルタの場合の方が、直接
型ディジタルフィルタの場合よりも顕著となる。
効果は、転置型ディジタルフィルタの場合の方が、直接
型ディジタルフィルタの場合よりも顕著となる。
【0039】なお、上述の実施例においては並列的に結
合した複数の乗算器を典型例として説明したが、複数の
乗算器を内在するディジタル信号処理系であれば本発明
が適用され、本発明は乗算器の結合状態が並列的である
ことに限定されない。また、本発明のディジタル信号処
理は、上述の実施例のディジタルフィルタに関するもの
に限定されるものではなく、入力信号の値の各桁を時分
割して処理するディジタルフィルタや多次元のディジタ
ルフィルタであっても、複数の乗算器を内在するもので
あれば、本発明の範囲内にある。更に、ディジタル信号
処理装置内に複数の乗算器群があり、各群に共通で単一
分離されたブースデコーダが存在する結果、かかるブー
スデコーダが複数存在する場合であっても、複数の乗算
器に対してブースデコーダが単体として分離されている
から、それは本発明の範囲に属することは言うまでも無
い。
合した複数の乗算器を典型例として説明したが、複数の
乗算器を内在するディジタル信号処理系であれば本発明
が適用され、本発明は乗算器の結合状態が並列的である
ことに限定されない。また、本発明のディジタル信号処
理は、上述の実施例のディジタルフィルタに関するもの
に限定されるものではなく、入力信号の値の各桁を時分
割して処理するディジタルフィルタや多次元のディジタ
ルフィルタであっても、複数の乗算器を内在するもので
あれば、本発明の範囲内にある。更に、ディジタル信号
処理装置内に複数の乗算器群があり、各群に共通で単一
分離されたブースデコーダが存在する結果、かかるブー
スデコーダが複数存在する場合であっても、複数の乗算
器に対してブースデコーダが単体として分離されている
から、それは本発明の範囲に属することは言うまでも無
い。
【0040】なお、本発明においてはブースアルゴリス
ムを実行するブロックを便宜的に『ブースデコーダ』と
呼んでいるが、このようなブロックを『ブースエンコー
ダ』と呼んでいる例(特開昭60−254372号)も
ある。また、本発明における『乗算器excluding ブース
デコーダ』とは、ブースデコーダ『のみ』を排除した乗
算器を意味しない。ブースデコーダ以外の他のブロック
をも併せて排除し、結果としてブースアルゴリズムが共
通となる態様の装置であっても本発明の意図するもので
ある。
ムを実行するブロックを便宜的に『ブースデコーダ』と
呼んでいるが、このようなブロックを『ブースエンコー
ダ』と呼んでいる例(特開昭60−254372号)も
ある。また、本発明における『乗算器excluding ブース
デコーダ』とは、ブースデコーダ『のみ』を排除した乗
算器を意味しない。ブースデコーダ以外の他のブロック
をも併せて排除し、結果としてブースアルゴリズムが共
通となる態様の装置であっても本発明の意図するもので
ある。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディジタ
ル信号処理におけるブースのアルゴリズムの重複実行を
回避するようにしたので、信号処理上、回路構成上又は
システム上の無駄を無くすことができ、高速化できる。
そしてシステム内におけるタイミング制御を容易に又正
確に行うことができるので、より高速なディジタル信号
処理が可能となる。また、回路規模を削減することがで
き小型化できる。特に本発明の効果は、転置型ディジタ
ルフィルタを内蔵するディジタル信号処理技術において
顕著である。
ル信号処理におけるブースのアルゴリズムの重複実行を
回避するようにしたので、信号処理上、回路構成上又は
システム上の無駄を無くすことができ、高速化できる。
そしてシステム内におけるタイミング制御を容易に又正
確に行うことができるので、より高速なディジタル信号
処理が可能となる。また、回路規模を削減することがで
き小型化できる。特に本発明の効果は、転置型ディジタ
ルフィルタを内蔵するディジタル信号処理技術において
顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る直接型のディジタルフ
ィルタの基本的な回路構成図である。
ィルタの基本的な回路構成図である。
【図2】本発明に係る他の実施例の転置型のディジタル
フィルタの基本的な回路構成図である。
フィルタの基本的な回路構成図である。
【図3】ブースのアルゴリズムを実行する並列乗算器の
構成例を示した回路図(その1)である。
構成例を示した回路図(その1)である。
【図4】ブースのアルゴリズムを実行する並列乗算器の
構成例を示した回路図(その2)である。
構成例を示した回路図(その2)である。
【図5】ブースデコーダの典型例の回路図である。
【図6】部分積生成回路の動作説明図である。
【図7】部分積生成回路の動作説明図である。
【図8】部分積生成回路の動作説明図である。
【図9】半加算器の入出力端子の説明図である。
【図10】全加算器の入出力端子の説明図である。
【図11】先見加算回路の入出力端子の説明図である。
【図12】直接型と称されているディジタルフィルタの
回路構成を示すブロック図である。
回路構成を示すブロック図である。
【図13】転置型と称されるているディジタルフィルタ
の回路構成を示すブロック図である。
の回路構成を示すブロック図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ブースのアルゴリズムを用いる乗算過程
を複数有する信号処理過程を有し、前記ブースのアルゴ
リズムを各乗算過程に対して共通に実行し、その結果に
基づき各乗算過程を実行することを特徴とするディジタ
ル信号処理方法。 - 【請求項2】 複数の乗算器の各々におけるブースのア
ルゴリズムを実行するブロックを各乗算器から単体のブ
ースデコーダとして分離し、各乗算器に共通にしたこと
を特徴とするディジタル信号処理装置。 - 【請求項3】 前記ディジタル信号処理装置は、複数の
乗算器を並列的に配置したディジタルフィルタ装置であ
ることを特徴とする請求項2記載のディジタル信号処理
装置。 - 【請求項4】 前記ディジタル信号処理装置は、転置型
ディジタルフィルタ装置を有することを特徴とする請求
項2記載のディジタル信号処理装置。 - 【請求項5】 ブースのアルゴリズムを実行するブロッ
クを有しない乗算器を含み、同種又は同一の演算を実行
し、段階的に配置する複数の演算ユニットと、 前記乗算器に対して、ブースのアルゴリズムを共通に実
行してデコード信号を供給するブースデコーダを有する
ディジタル信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6036679A JPH0773022A (ja) | 1993-03-08 | 1994-03-08 | ディジタル信号処理方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4696993 | 1993-03-08 | ||
JP5-149272 | 1993-06-21 | ||
JP5-46969 | 1993-06-21 | ||
JP14927293 | 1993-06-21 | ||
JP6036679A JPH0773022A (ja) | 1993-03-08 | 1994-03-08 | ディジタル信号処理方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0773022A true JPH0773022A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=27289182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6036679A Pending JPH0773022A (ja) | 1993-03-08 | 1994-03-08 | ディジタル信号処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0773022A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6622223B2 (en) | 2000-03-31 | 2003-09-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Information recording and reproduction apparatus, information recording and reproduction method and information signal source |
WO2007052499A1 (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 多入力符号化加算器、デジタルフィルタ、信号処理装置、合成装置、合成プログラム、および合成プログラム記録媒体 |
JP2007316844A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Nec Electronics Corp | フィルタ処理装置、乗算器及び動き補償処理装置 |
JP2007324980A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Nec Electronics Corp | フィルタ処理装置、乗算器及び動き補償処理装置 |
-
1994
- 1994-03-08 JP JP6036679A patent/JPH0773022A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2007052499A1 (ja) * | 2005-11-07 | 2009-04-30 | パナソニック株式会社 | 多入力符号化加算器、デジタルフィルタ、信号処理装置、合成装置、合成プログラム、および合成プログラム記録媒体 |
JP4640858B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2011-03-02 | パナソニック株式会社 | 多入力符号化加算器、デジタルフィルタ、信号処理装置、合成装置、合成プログラム、および合成プログラム記録媒体 |
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