JP2003199111A - 予測装置、符号化装置、逆予測装置、復号装置、及び、演算装置 - Google Patents

予測装置、符号化装置、逆予測装置、復号装置、及び、演算装置

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JP2003199111A
JP2003199111A JP2001396180A JP2001396180A JP2003199111A JP 2003199111 A JP2003199111 A JP 2003199111A JP 2001396180 A JP2001396180 A JP 2001396180A JP 2001396180 A JP2001396180 A JP 2001396180A JP 2003199111 A JP2003199111 A JP 2003199111A
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Tetsushi Kajita
哲史 梶田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/41Bandwidth or redundancy reduction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/593Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving spatial prediction techniques

Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算ステップ数を抑制して、高い処理性能の
予測装置を提供する。 【解決手段】 隣接画素系列生成手段13は、予測対象
ブロック記憶手段12から隣接画素データA〜Dを入力
し、第1の隣接画素系列{A、B、C…}をラインL1
に、第2の隣接画素系列{B、C、D…}をラインL2
に出力する。予測処理手段14は、予測対象ブロック記
憶手段12から予測対象画素データa〜pを入力し、
「2」を乗算した結果から第1の隣接画素系列を減算し
て、この減算結果から、第2の隣接画素系列を減算し、
さらに、この減算結果を「2」で除算する。この除算結
果が予測結果画素データ{a#、b#、…}として予測
結果ブロック記憶手段15に記憶される。予測画素の生
成及び記憶を省略できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの符号
化に際して予測処理を実行する予測装置、及び、符号化
された画像データの復号に際して逆予測処理を実行する
逆予測装置、並びに、その関連技術に関する。
【0002】
【従来の技術】国際電気通信連合(ITU)で標準化活
動中である次世代動画像符号化方式として、H.26L
符号化方式がある。
【0003】このH.26L符号化方式では、符号化効
率を向上させるために、フレームを小領域のブロックに
分割し、ブロック毎に周辺ブロックの隣接画素を用い
て、対象ブロックの予測処理を行い、残差情報に対して
エントロピー符号化を行う方式が採用されている。
【0004】このH.26L符号化方式による予測処理
を実現する従来の予測装置について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0005】まず、H.26L符号化方式によるモード
Aの予測処理を実現する従来の予測装置について、図面
を参照しながら説明する。
【0006】図27は、従来の予測装置のブロックであ
る。図27に示すように、従来の予測装置は、予測対象
ブロック記憶手段800、予測画素生成手段801、予
測画素ブロック記憶手段802、予測処理手段803、
及び、予測結果ブロック記憶手段804、を備える。
【0007】予測対象ブロック記憶手段800は、16
個の予測対象画素データ{a、…、p}からなる予測対
象ブロックB1、及び、予測対象ブロックB1に隣接す
る9個の隣接画素データ{A、…、I}、を記憶する。
【0008】予測画素生成手段801は、予測対象ブロ
ック記憶手段800が出力した隣接画素データ「A」、
「B」、「C」、「D」を用いて、16個の予測画素デ
ータ{A♭、B♭、C♭、…、D、D、D}を生成す
る。
【0009】予測画素ブロック記憶手段802は、予測
画素生成手段801が生成した16個の予測画素データ
からなる予測画素ブロックB2を記憶する。
【0010】予測処理手段803は、予測対象ブロック
記憶手段800から、16個の予測対象画素データ
{a、b、c、…、n、o、p}を順次入力するととも
に、予測画素ブロック記憶手段802から、16個の予
測画素データ{A♭、B♭、C♭、…、D、D、D}を
順次入力して、予測対象画素データから予測画素データ
を減算し、16個の予測結果画素データ{a−A♭、b
−B♭、c−C♭、…、n−D、o−D、p−D}を生
成する。
【0011】予測結果ブロック記憶手段804は、予測
処理手段803が出力した16個の予測結果画素データ
{a−A♭、b−B♭、c−C♭、…、n−D、o−
D、p−D}からなる予測結果ブロックB3を記憶す
る。
【0012】ここで、A♭=(A+B)/2、B♭=
(B+C)/2、C♭=(C+D)/2、である。
【0013】さて、次に、上記した従来の予測装置によ
るモードAの予測処理の詳細を説明する。
【0014】図28は、図27の予測画素生成手段80
1及び予測処理手段803の詳細なブロック図である。
なお、図28において、図27と同一の部分について
は、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0015】図28(a)は、図27の予測画素生成手
段801の詳細なブロック図、図28(b)は、図27
の予測処理手段803の詳細なブロック図、である。
【0016】図28(a)に示すように、予測画素生成
手段801は、レジスタ810、820、840、加算
器830、及び、シフタ850、を含む。
【0017】図28(b)に示すように、予測処理手段
803は、レジスタ860、870、890、減算器8
80、及び、シフタ900、を含む。
【0018】図27の予測対象画素データ「a」を例に
挙げて、予測処理を詳細に説明する。
【0019】図28(a)に示すように、予測対象ブロ
ック記憶手段800から、レジスタ810、820に、
隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」が読み
出される。
【0020】加算器830は、レジスタ810から入力
された隣接画素データ「A」と、レジスタ820から入
力された隣接画素データ「B」と、を加算する。
【0021】レジスタ840には、加算器830から、
加算結果データ「A+B」が入力される。シフタ850
は、レジスタ840から入力した加算結果データ「A+
B」を、「2」で除算し、予測画素データ「A♭」を生
成する。
【0022】予測画素ブロック記憶手段802は、シフ
タ850が出力した予測画素データ「A♭」を記憶す
る。同様にして、予測画素データ「B♭」、「C♭」が
生成され、予測画素ブロック記憶手段802に、16個
の予測画素データが記憶される。
【0023】さて、次に、図28(b)に示すように、
レジスタ860には、予測画素ブロック記憶手段802
から、予測画素データ「A♭」が入力される。
【0024】レジスタ870には、予測対象ブロック記
憶手段800から、予測対象画素データ「a」が入力さ
れる。
【0025】減算器880は、レジスタ870が出力し
た予測対象画素データ「a」から、レジスタ860が出
力した予測画素データ「A♭」を減算して、予測結果画
素データ「a−A♭」を生成する。
【0026】この予測結果画素データ「a−A♭」は、
レジスタ890及びシフタ900を通過して、予測結果
ブロック記憶手段804に記憶される。
【0027】上記と同様にして、予測処理手段803
は、予測結果画素データ「b−B♭」、…、「p−D」
を、順次生成する。
【0028】さて、次に、従来の予測装置によるモード
Aの予測処理を行うための演算ステップ数を検討する。
【0029】隣接画素データ「A」、「B」、「C」、
「D」の読み出しに4ステップ必要である。予測画素生
成手段801による予測画素データ「A♭」、「B
♭」、「C♭」の生成のために、加算が3ステップ、除
算が3ステップ、必要である。
【0030】予測画素ブロック記憶手段802への16
個の予測画素データの記憶に16ステップ必要である。
予測処理手段803による予測処理に18ステップ必要
である。
【0031】従って、従来の予測装置によるモードAの
予測処理を行うための演算ステップ数は、合計44ステ
ップである。
【0032】なお、予測処理手段803の減算器880
は、ベクトル命令をサポートする減算器であり、演算ス
テップ数は、(処理する画素数+2)ステップである。
【0033】さて、次に、H.26L符号化方式による
モードBの予測処理を実現する従来の予測装置につい
て、簡単に説明する。
【0034】図27の予測画素生成手段801を、1つ
の乗算器と、2つの加算器と、1つの除算器と、を有す
る予測画素生成手段に置き換えることにより、モードB
による予測処理を実現できる。
【0035】つまり、モードBでは、このような構成の
予測画素生成手段は、9個の隣接画素データ{A、…、
I}を用いて、16個の予測画素データ{α、β、γ、
δ、ε、α、β、γ、ζ、ε、α、β、η、ζ、ε、
α}を生成する。
【0036】予測処理手段803は、16個の予測結果
画素データ{a−α、b−β、c−γ、d−δ、e−
ε、f−α、g−β、h−γ、i−ζ、j−ε、k−
α、l−β、m−η、n−ζ、o−ε、p−α}を生成
する。
【0037】ここで、α=(E+2I+A)//4、β
=(I+2A+B)//4、γ=(A+2B+C)//
4、δ=(B+2C+D)//4、ε=(F+2E+
I)//4、ζ=(G+2F+E)//4、η=(H+
2G+F)//4、である。なお、//は、除算結果の
四捨五入を表す。
【0038】さて、次に、従来の予測装置によるモード
Bの予測処理を行うための演算ステップ数を検討する。
【0039】9個の隣接画素データ{A、…、I}の読
み出しに9ステップ必要である。予測画素生成手段によ
る予測画素データ「α」、「β」、「γ」、「δ」、
「ε」、「ζ」、「η」の生成のために、加算が14ス
テップ、乗算が7ステップ、除算が7ステップ、必要で
ある。
【0040】予測画素ブロック記憶手段802への16
個の予測画素データの記憶に16ステップ必要である。
予測処理手段803による予測処理に18ステップ必要
である。
【0041】従って、従来の予測装置によるモードBの
予測処理を行うための演算ステップ数は、合計71ステ
ップである。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の予
測装置では、予測対象の画素数が16画素であるが、モー
ドAの予測処理に必要な演算ステップ数は、予測対象の
画素数の約3倍必要である。同様に、モードAの逆予測
処理に必要な演算ステップ数は、逆予測対象の画素数の
約3倍必要である。
【0043】また、従来の予測装置によるモードBの予
測処理に必要な演算ステップ数は、予測対象の画素数の
約4倍必要である。同様に、モードBの逆予測処理に必
要な演算ステップ数は、逆予測対象の画素数の約4倍必
要である。
【0044】以上のように、従来の予測装置及び従来の
逆予測装置では、モードA又はモードBのいずれの場合
でも、演算ステップ数が多く、処理性能が低いという問
題がある。
【0045】そこで、本発明は、演算ステップ数を抑制
して、高い処理性能の予測装置、逆予測装置、及び、そ
の関連技術を提供することを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明に係る予測装置
は、複数の予測対象画素データからなる予測対象ブロッ
クに隣接する複数の隣接画素データ、及び、複数の予測
対象画素データ、を用いて、予め定められた代数式によ
り、予測処理を実行する予測装置であって、複数の隣接
画素データを入力して、その複数の隣接画素データの中
から、予め定められた代数式に含まれる代数に対応した
系列毎に、予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータを、系列毎に、予測処理の演算が施される順
番で出力する隣接画素系列生成手段と、複数の予測対象
画素データを、予測処理の演算が施される順番で入力
し、隣接画素系列生成手段が、系列毎に、予測処理の演
算が施される順番で出力したデータを入力して、予測処
理を実行する予測処理手段と、を備える。
【0047】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、予測処理の演算が施される順番に従って選択し
たデータが、系列毎に、予測処理の演算が施される順番
で、予測処理手段へ入力される。
【0048】このため、予測画素データの生成及び記憶
という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数を
抑制できて、高い処理性能の予測装置を実現できる。
【0049】本発明に係る符号化装置では、複数の予測
対象画素データからなる予測対象ブロックに隣接する複
数の隣接画素データ、及び、複数の予測対象画素デー
タ、を用いて、予め定められた代数式により、予測処理
を実行する予測手段と、予測手段による予測結果画素デ
ータに対して、直交変換処理を施す直交変換手段と、直
交変換手段による直交変換データに対して、量子化処理
を施す量子化手段と、量子化手段による量子化データに
対して、可変長符号化を施す可変長符号化手段と、を備
え、予測手段は、複数の隣接画素データを入力して、そ
の複数の隣接画素データの中から、予め定められた代数
式に含まれる代数に対応した系列毎に、予測処理の演算
が施される順番に従って選択したデータを、系列毎に、
予測処理の演算が施される順番で出力する隣接画素系列
生成手段と、複数の予測対象画素データを、予測処理の
演算が施される順番で入力し、隣接画素系列生成手段
が、系列毎に、予測処理の演算が施される順番で出力し
たデータを入力して、予測処理を実行する予測処理手段
と、を含む。
【0050】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、予測処理の演算が施される順番に従って選択し
たデータが、系列毎に、予測処理の演算が施される順番
で、予測処理手段へ入力される。
【0051】このため、予測手段による予測画素データ
の生成及び記憶という処理を省略できる。その結果、演
算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の予測手段を
実現できる。ひいては、符号化装置の処理性能を向上で
きる。
【0052】本発明に係る逆予測装置では、複数の逆予
測対象画素データからなる逆予測対象ブロックに隣接す
る複数の隣接画素データ、及び、複数の逆予測対象画素
データ、を用いて、予め定められた代数式により、逆予
測処理を実行する逆予測装置であって、複数の隣接画素
データを入力して、その複数の隣接画素データの中か
ら、予め定められた代数式に含まれる代数に対応した系
列毎に、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータを、系列毎に、逆予測処理の演算が施される
順番で出力する隣接画素系列生成手段と、複数の逆予測
対象画素データを、逆予測処理の演算が施される順番で
入力し、隣接画素系列生成手段が、系列毎に、逆予測処
理の演算が施される順番で出力したデータを入力して、
逆予測処理を実行する逆予測処理手段と、を備える。
【0053】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータが、系列毎に、逆予測処理の演算が施される
順番で、逆予測処理手段へ入力される。
【0054】このため、逆予測画素データの生成及び記
憶という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数
を抑制できて、高い処理性能の逆予測装置を実現でき
る。
【0055】本発明に係る復号装置では、複数の逆予測
対象画素データからなる逆予測対象ブロックに隣接する
複数の隣接画素データ、及び、複数の逆予測対象画素デ
ータ、を用いて、予め定められた代数式により、逆予測
処理を実行して、符号化データを復号する復号装置であ
って、符号化データに対して、可変長復号を施す可変長
復号手段と、可変長復号手段による復号データに対し
て、逆量子化を施す逆量子化手段と、逆量子化手段によ
る逆量子化データに対して、逆直交変換を施す逆直交変
換手段と、逆直交変換手段による逆直交変換データであ
る逆予測対象画素データに対して、逆予測処理を施す逆
予測手段と、を備え、逆予測手段は、複数の隣接画素デ
ータを入力して、その複数の隣接画素データの中から、
予め定められた代数式に含まれる代数に対応した系列毎
に、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択した
データを、系列毎に、逆予測処理の演算が施される順番
で出力する隣接画素系列生成手段と、複数の逆予測対象
画素データを、逆予測処理の演算が施される順番で入力
し、隣接画素系列生成手段が、系列毎に、逆予測処理の
演算が施される順番で出力したデータを入力して、逆予
測処理を実行する逆予測処理手段と、を含む。
【0056】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータが、系列毎に、逆予測処理の演算が施される
順番で、逆予測処理手段へ入力される。
【0057】このため、逆予測手段による逆予測画素デ
ータの生成及び記憶という処理を省略できる。その結
果、演算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の逆予
測手段を実現できる。ひいては、復号装置の処理性能を
向上できる。
【0058】本発明に係る演算装置では、予め定められ
た代数式に従った演算を実行する演算手段と、予め定め
られた代数式に含まれる代数に対応した系列毎にデータ
を出力する系列データ生成手段と、を備え、系列データ
生成手段は、入力された複数の第1のデータの中から、
系列毎に、演算が施される順番に従って選択したデータ
を、系列毎に、演算が施される順番で出力し、演算手段
は、演算が施される順番で入力された第2のデータと、
系列データ生成手段が系列毎に演算が施される順番で出
力したデータと、に対して演算を施す。
【0059】この構成により、複数の第1のデータの中
から、演算が施される順番に従って選択したデータが、
系列毎に、演算が施される順番で、演算手段へ入力され
る。
【0060】このため、演算ステップ数を抑制できて、
高い処理性能の演算装置を実現できる。
【0061】
【発明の実施の形態】請求項1記載の予測装置は、複数
の予測対象画素データからなる予測対象ブロックに隣接
する複数の隣接画素データ、及び、複数の予測対象画素
データ、を用いて、予め定められた代数式により、予測
処理を実行する予測装置であって、複数の隣接画素デー
タを入力して、その複数の隣接画素データの中から、予
め定められた代数式に含まれる代数に対応した系列毎
に、予測処理の演算が施される順番に従って選択したデ
ータを、系列毎に、予測処理の演算が施される順番で出
力する隣接画素系列生成手段と、複数の予測対象画素デ
ータを、予測処理の演算が施される順番で入力し、隣接
画素系列生成手段が、系列毎に、予測処理の演算が施さ
れる順番で出力したデータを入力して、予測処理を実行
する予測処理手段と、を備える。
【0062】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、予測処理の演算が施される順番に従って選択し
たデータが、系列毎に、予測処理の演算が施される順番
で、予測処理手段へ入力される。
【0063】このため、予測画素データの生成及び記憶
という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数を
抑制できて、高い処理性能の予測装置を実現できる。
【0064】請求項2記載の予測装置では、隣接画素系
列生成手段は、入力された複数の隣接画素データを記憶
する隣接画素記憶手段と、隣接画素記憶手段が並列に出
力する複数の隣接画素データの中から、系列毎に、予測
処理の演算が施される順番に従って選択したデータを、
対応する系列のラインに、予測処理の演算が施される順
番で出力する隣接画素選択手段と、を含み、予測処理手
段は、隣接画素選択手段が選択したデータを、各系列に
対応する各ラインから入力する。
【0065】この構成により、隣接画素選択手段によっ
て、複数の隣接画素データの中から、予測処理の演算が
施される順番に従って選択されたデータが、系列毎に、
予測処理の演算が施される順番で、予測処理手段へ入力
される。
【0066】このため、予測画素データの生成及び記憶
という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数を
抑制できて、高い処理性能の予測装置を実現できる。
【0067】請求項3記載の予測装置では、隣接画素系
列生成手段は、各隣接画素データに対応した各ライン
に、対応する隣接画素データを出力する隣接画素選択手
段と、系列毎に複数設けられ、対応する系列のデータと
して、ラインから入力される隣接画素データを、予め定
められた記憶位置に記憶する隣接画素系列記憶手段と、
を含み、ラインは、予測処理の演算が施される順番に従
って、予め定められた記憶位置に配線され、隣接画素系
列記憶手段は、対応する系列に対応するラインに、記憶
した隣接画素データを、予測処理の演算が施される順番
で出力し、予測処理手段は、隣接画素系列記憶手段が出
力した隣接画素データを、各系列に対応する各ラインか
ら入力する。
【0068】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、予測処理の演算が施される順番に従って選択さ
れたデータが、隣接画素系列記憶手段から系列毎に、予
測処理の演算が施される順番で、予測処理手段へ入力さ
れる。
【0069】このため、予測画素データの生成及び記憶
という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数を
抑制できて、高い処理性能の予測装置を実現できる。
【0070】請求項4記載の予測装置では、系列には、
第1の系列と第2の系列とが存在し、予測処理手段は、
予測対象画素データを入力し、入力した予測対象画素デ
ータに対して、予め定められた第1の乗数を乗算する乗
算手段と、乗算手段から、乗算結果データを入力し、隣
接画素系列生成手段が選択して出力する第1の系列の隣
接画素データを入力して、入力した乗算結果データか
ら、入力した隣接画素データを減算する第1の減算手段
と、第1の減算手段から、第1の減算結果データを入力
し、隣接画素系列生成手段が選択して出力する第2の系
列の隣接画素データを入力して、入力した第1の減算結
果データから、入力した隣接画素データを減算する第2
の減算手段と、第2の減算手段から、第2の減算結果デ
ータを入力し、入力した第2の減算結果データを、予め
定められた第1の除数で除算する除算手段と、を含む。
【0071】この構成により、H.26L符号化方式の
モードAの予測処理として想定される処理を、高速化で
きる。
【0072】請求項5記載の予測装置では、系列は、第
1の系列と第2の系列とが存在し、予測処理手段は、予
測対象画素データを入力し、入力した予測対象画素デー
タに対して、予め定められた第1の乗数を乗算する乗算
手段と、乗算手段から、乗算結果データを入力し、隣接
画素系列生成手段が選択して出力する第1の系列の隣接
画素データを入力し、隣接画素系列生成手段が選択して
出力する第2の系列の隣接画素データを入力して、入力
した第1の系列の隣接画素データを、入力した乗算結果
データから減算して、第1の減算処理を実行し、入力し
た第2の系列の隣接画素データを、第1の減算処理の結
果データから減算して、第2の減算処理を実行する減算
手段と、減算手段から、第2の減算処理の結果データを
入力し、入力した第2の減算処理の結果データを、予め
定められた第1の除数で除算する除算手段と、を含む。
【0073】この構成により、H.26L符号化方式の
モードAの予測処理として想定される処理を、高速化で
きる。
【0074】また、3入力の減算手段により予測処理を
実行しているため、2入力の減算手段を2つ設けて、同
じ予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを1つ
省略できる。
【0075】その結果、2入力の減算手段を2つ設け
て、同じ予測処理を実行する場合と比較して、より演算
ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い予測装置を
実現できる。
【0076】請求項6記載の予測装置では、系列には、
第1の系列と第2の系列と第3の系列とが存在し、予測
処理手段は、予測対象画素データを入力し、入力した予
測対象画素データに対して、予め定められた第2の乗数
を乗算する第1の乗算手段と、第1の乗算手段から、第
1の乗算結果データを入力し、隣接画素系列生成手段が
選択して出力する第1の系列の隣接画素データを入力し
て、入力した第1の乗算結果データから、入力した隣接
画素データを減算する第1の減算手段と、隣接画素系列
生成手段が選択して出力する第2の系列の隣接画素デー
タに、予め定められた第3の乗数を乗算する第2の乗算
手段と、第1の減算手段から、第1の減算結果データを
入力し、第2の乗算手段から、第2の乗算結果データを
入力して、入力した第1の減算結果データから、入力し
た第2の乗算結果データを減算する第2の減算手段と、
第2の減算手段から、第2の減算結果データを入力し、
隣接画素系列生成手段が選択して出力する第3の系列の
隣接画素データを入力して、入力した第2の減算結果デ
ータから、入力した第3の系列の隣接画素データを減算
する第3の減算手段と、第3の減算手段から、第3の減
算結果データを入力し、入力した第3の減算結果データ
を、予め定められた第2の除数で除算する除算手段と、
を含む。
【0077】この構成により、H.26L符号化方式の
モードBの予測処理として想定される処理を、高速化で
きる。
【0078】請求項7記載の予測装置では、系列は、第
1の系列と第2の系列と第3の系列とが存在し、予測処
理手段は、予測対象画素データを入力し、入力した予測
対象画素データに対して、予め定められた第2の乗数を
乗算する第1の乗算手段と、
【0079】隣接画素系列生成手段が選択して出力する
第2の系列の隣接画素データを入力し、入力した第2の
系列の隣接画素データに対して、予め定められた第3の
乗数を乗算する第2の乗算手段と、第1の乗算手段か
ら、第1の乗算結果データを入力し、隣接画素系列生成
手段が選択して出力する第1の系列の隣接画素データを
入力し、第2の乗算手段から、第2の乗算結果データを
入力し、隣接画素系列生成手段が選択して出力する第3
の系列の隣接画素データを入力して、入力した第1の乗
算結果データから、入力した第1の系列の隣接画素デー
タを減算して、第1の減算処理を実行し、第1の減算処
理の結果データから、入力した第2の乗算結果データを
減算して、第2の減算処理を実行し、第2の減算処理の
結果データから、入力した第3の系列の隣接画素データ
を減算して、第3の減算処理を実行する減算手段と、減
算手段から、第3の減算処理の結果データを入力し、入
力した第3の減算処理の結果データを、予め定められた
第2の除数で除算する除算手段と、を含む。
【0080】この構成により、H.26L符号化方式の
モードBの予測処理として想定される処理を、高速化で
きる。
【0081】また、4入力の減算手段により予測処理を
実行しているため、2入力の減算手段を3つ設けて、同
じ予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを2つ
省略できる。
【0082】その結果、2入力の減算手段を3つ設け
て、同じ予測処理を実行する場合と比較して、より演算
ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い予測装置を
実現できる。
【0083】請求項8記載の符号化装置では、複数の予
測対象画素データからなる予測対象ブロックに隣接する
複数の隣接画素データ、及び、複数の予測対象画素デー
タ、を用いて、予め定められた代数式により、予測処理
を実行する予測手段と、予測手段による予測結果画素デ
ータに対して、直交変換処理を施す直交変換手段と、直
交変換手段による直交変換データに対して、量子化処理
を施す量子化手段と、量子化手段による量子化データに
対して、可変長符号化を施す可変長符号化手段と、を備
え、予測手段は、複数の隣接画素データを入力して、そ
の複数の隣接画素データの中から、予め定められた代数
式に含まれる代数に対応した系列毎に、予測処理の演算
が施される順番に従って選択したデータを、系列毎に、
予測処理の演算が施される順番で出力する隣接画素系列
生成手段と、複数の予測対象画素データを、予測処理の
演算が施される順番で入力し、隣接画素系列生成手段
が、系列毎に、予測処理の演算が施される順番で出力し
たデータを入力して、予測処理を実行する予測処理手段
と、を含む。
【0084】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、予測処理の演算が施される順番に従って選択し
たデータが、系列毎に、予測処理の演算が施される順番
で、予測処理手段へ入力される。
【0085】このため、予測手段による予測画素データ
の生成及び記憶という処理を省略できる。その結果、演
算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の予測手段を
実現できる。ひいては、符号化装置の処理性能を向上で
きる。
【0086】請求項9記載の逆予測装置では、複数の逆
予測対象画素データからなる逆予測対象ブロックに隣接
する複数の隣接画素データ、及び、複数の逆予測対象画
素データ、を用いて、予め定められた代数式により、逆
予測処理を実行する逆予測装置であって、複数の隣接画
素データを入力して、その複数の隣接画素データの中か
ら、予め定められた代数式に含まれる代数に対応した系
列毎に、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータを、系列毎に、逆予測処理の演算が施される
順番で出力する隣接画素系列生成手段と、複数の逆予測
対象画素データを、逆予測処理の演算が施される順番で
入力し、隣接画素系列生成手段が、系列毎に、逆予測処
理の演算が施される順番で出力したデータを入力して、
逆予測処理を実行する逆予測処理手段と、を備える。
【0087】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータが、系列毎に、逆予測処理の演算が施される
順番で、逆予測処理手段へ入力される。
【0088】このため、逆予測画素データの生成及び記
憶という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数
を抑制できて、高い処理性能の逆予測装置を実現でき
る。
【0089】請求項10記載の逆予測装置では、隣接画
素系列生成手段は、入力された複数の隣接画素データを
記憶する隣接画素記憶手段と、隣接画素記憶手段が並列
に出力する複数の隣接画素データの中から、系列毎に、
逆予測処理の演算が施される順番に従って選択したデー
タを、対応する系列のラインに、逆予測処理の演算が施
される順番で出力する隣接画素選択手段と、を含み、逆
予測処理手段は、隣接画素選択手段が選択したデータ
を、各系列に対応する各ラインから入力する。
【0090】この構成により、隣接画素選択手段によっ
て、複数の隣接画素データの中から、逆予測処理の演算
が施される順番に従って選択されたデータが、系列毎
に、逆予測処理の演算が施される順番で、逆予測処理手
段へ入力される。
【0091】このため、逆予測画素データの生成及び記
憶という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数
を抑制できて、高い処理性能の逆予測装置を実現でき
る。
【0092】請求項11記載の逆予測装置では、隣接画
素系列生成手段は、各隣接画素データに対応した各ライ
ンに、対応する隣接画素データを出力する隣接画素選択
手段と、系列毎に複数設けられ、対応する系列のデータ
として、ラインから入力される隣接画素データを、予め
定められた記憶位置に記憶する隣接画素系列記憶手段
と、を含み、ラインは、逆予測処理の演算が施される順
番に従って、予め定められた記憶位置に配線され、隣接
画素系列記憶手段は、対応する系列に対応するライン
に、記憶した隣接画素データを、逆予測処理の演算が施
される順番で出力し、逆予測処理手段は、隣接画素系列
記憶手段が出力した隣接画素データを、各系列に対応す
る各ラインから入力する。
【0093】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
されたデータが、隣接画素系列記憶手段から系列毎に、
逆予測処理の演算が施される順番で、逆予測処理手段へ
入力される。
【0094】このため、逆予測画素データの生成及び記
憶という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数
を抑制できて、高い処理性能の逆予測装置を実現でき
る。
【0095】請求項12記載の逆予測装置では、系列に
は、第1の系列と第2の系列とが存在し、逆予測処理手
段は、逆予測対象画素データを入力し、入力した逆予測
対象画素データに対して、予め定められた第1の乗数を
乗算する乗算手段と、乗算手段から、乗算結果データを
入力し、隣接画素系列生成手段が選択して出力する第1
の系列の隣接画素データを入力して、入力した乗算結果
データと、入力した隣接画素データと、を加算する第1
の加算手段と、第1の加算手段から、第1の加算結果デ
ータを入力し、隣接画素系列生成手段が選択して出力す
る第2の系列の隣接画素データを入力して、入力した第
1の加算結果データと、入力した隣接画素データと、を
加算する第2の加算手段と、第2の加算手段から、第2
の加算結果データを入力し、入力した第2の加算結果デ
ータを、予め定められた第1の除数で除算する除算手段
と、を含む。
【0096】この構成により、H.26L符号化方式の
モードAの予測処理として想定される処理に適合した逆
予測処理を、高速化できる。
【0097】請求項13記載の逆予測装置では、系列
は、第1の系列と第2の系列とが存在し、逆予測処理手
段は、逆予測対象画素データを入力し、入力した逆予測
対象画素データに対して、予め定められた第1の乗数を
乗算する乗算手段と、乗算手段から、乗算結果データを
入力し、隣接画素系列生成手段が選択して出力する第1
の系列の隣接画素データを入力し、隣接画素系列生成手
段が選択して出力する第2の系列の隣接画素データを入
力して、入力した第1の系列の隣接画素データと、入力
した乗算結果データとを加算して、第1の加算処理を実
行し、入力した第2の系列の隣接画素データと、第1の
加算処理の結果データとを加算して、第2の加算処理を
実行する加算手段と、加算手段から、第2の加算処理の
結果データを入力し、入力した第2の加算処理の結果デ
ータを、予め定められた第1の除数で除算する除算手段
と、を含む。
【0098】この構成により、H.26L符号化方式の
モードAの予測処理として想定される処理に適合した逆
予測処理を、高速化できる。
【0099】また、3入力の加算手段により逆予測処理
を実行しているため、2入力の加算手段を2つ設けて、
同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを
1つ省略できる。
【0100】その結果、2入力の加算手段を2つ設け
て、同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、より演
算ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い逆予測装
置を実現できる。
【0101】請求項14記載の逆予測装置では、系列に
は、第1の系列と第2の系列と第3の系列とが存在し、
逆予測処理手段は、逆予測対象画素データを入力し、入
力した逆予測対象画素データに対して、予め定められた
第2の乗数を乗算する第1の乗算手段と、第1の乗算手
段から、第1の乗算結果データを入力し、隣接画素系列
生成手段が選択して出力する第1の系列の隣接画素デー
タを入力して、入力した第1の乗算結果データと、入力
した隣接画素データと、を加算する第1の加算手段と、
隣接画素系列生成手段が選択して出力する第2の系列の
隣接画素データに、予め定められた第3の乗数を乗算す
る第2の乗算手段と、第1の加算手段から、第1の加算
結果データを入力し、第2の乗算手段から、第2の乗算
結果データを入力して、入力した第1の加算結果データ
と、入力した第2の乗算結果データと、を加算する第2
の加算手段と、第2の加算手段から、第2の加算結果デ
ータを入力し、隣接画素系列生成手段が選択して出力す
る第3の系列の隣接画素データを入力して、入力した第
2の加算結果データと、入力した第3の系列の隣接画素
データと、を加算する第3の加算手段と、第3の加算手
段から、第3の加算結果データを入力し、入力した第3
の加算結果データを、予め定められた第2の除数で除算
する除算手段と、を含む。
【0102】この構成により、H.26L符号化方式の
モードBの予測処理として想定される処理に適合した逆
予測処理を、高速化できる。
【0103】請求項15記載の逆予測装置では、系列
は、第1の系列と第2の系列と第3の系列とが存在し、
逆予測処理手段は、逆予測対象画素データを入力し、入
力した逆予測対象画素データに対して、予め定められた
第2の乗数を乗算する第1の乗算手段と、隣接画素系列
生成手段が選択して出力する第2の系列の隣接画素デー
タを入力し、入力した第2の系列の隣接画素データに対
して、予め定められた第3の乗数を乗算する第2の乗算
手段と、第1の乗算手段から、第1の乗算結果データを
入力し、隣接画素系列生成手段が選択して出力する第1
の系列の隣接画素データを入力し、第2の乗算手段か
ら、第2の乗算結果データを入力し、隣接画素系列生成
手段が選択して出力する第3の系列の隣接画素データを
入力して、入力した第1の乗算結果データと、入力した
第1の系列の隣接画素データとを加算して、第1の加算
処理を実行し、第1の加算処理の結果データと、入力し
た第2の乗算結果データとを加算して、第2の加算処理
を実行し、第2の加算処理の結果データと、入力した第
3の系列の隣接画素データとを加算して、第3の加算処
理を実行する加算手段と、加算手段から、第3の加算処
理の結果データを入力し、入力した第3の加算処理の結
果データを、予め定められた第2の除数で除算する除算
手段と、を含む。
【0104】この構成により、H.26L符号化方式の
モードBの予測処理として想定される処理に適合した逆
予測処理を、高速化できる。
【0105】また、4入力の加算手段により逆予測処理
を実行しているため、2入力の加算手段を3つ設けて、
同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを
2つ省略できる。
【0106】その結果、2入力の加算手段を3つ設け
て、同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、より演
算ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い逆予測装
置を実現できる。
【0107】請求項16記載の復号装置では、複数の逆
予測対象画素データからなる逆予測対象ブロックに隣接
する複数の隣接画素データ、及び、複数の逆予測対象画
素データ、を用いて、予め定められた代数式により、逆
予測処理を実行して、符号化データを復号する復号装置
であって、符号化データに対して、可変長復号を施す可
変長復号手段と、可変長復号手段による復号データに対
して、逆量子化を施す逆量子化手段と、逆量子化手段に
よる逆量子化データに対して、逆直交変換を施す逆直交
変換手段と、逆直交変換手段による逆直交変換データで
ある逆予測対象画素データに対して、逆予測処理を施す
逆予測手段と、を備え、逆予測手段は、複数の隣接画素
データを入力して、その複数の隣接画素データの中か
ら、予め定められた代数式に含まれる代数に対応した系
列毎に、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータを、系列毎に、逆予測処理の演算が施される
順番で出力する隣接画素系列生成手段と、複数の逆予測
対象画素データを、逆予測処理の演算が施される順番で
入力し、隣接画素系列生成手段が、系列毎に、逆予測処
理の演算が施される順番で出力したデータを入力して、
逆予測処理を実行する逆予測処理手段と、を含む。
【0108】この構成により、複数の隣接画素データの
中から、逆予測処理の演算が施される順番に従って選択
したデータが、系列毎に、逆予測処理の演算が施される
順番で、逆予測処理手段へ入力される。
【0109】このため、逆予測手段による逆予測画素デ
ータの生成及び記憶という処理を省略できる。その結
果、演算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の逆予
測手段を実現できる。ひいては、復号装置の処理性能を
向上できる。
【0110】請求項17記載の演算装置では、予め定め
られた代数式に従った演算を実行する演算手段と、予め
定められた代数式に含まれる代数に対応した系列毎にデ
ータを出力する系列データ生成手段と、を備え、系列デ
ータ生成手段は、入力された複数の第1のデータの中か
ら、系列毎に、演算が施される順番に従って選択したデ
ータを、系列毎に、演算が施される順番で出力し、演算
手段は、演算が施される順番で入力された第2のデータ
と、系列データ生成手段が系列毎に演算が施される順番
で出力したデータと、に対して演算を施す。
【0111】この構成により、複数の第1のデータの中
から、演算が施される順番に従って選択したデータが、
系列毎に、演算が施される順番で、演算手段へ入力され
る。
【0112】このため、演算ステップ数を抑制できて、
高い処理性能の演算装置を実現できる。
【0113】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。 (実施の形態1)
【0114】実施の形態1では、H.26L符号化方式
によるモードAの予測処理を例に挙げて説明する。
【0115】図1は、本発明の実施の形態1における符
号化装置のブロック図である。図1に示すように、この
符号化装置は、予測手段1、直交変換手段2、量子化手
段3、及び、可変長符号化手段4、を具備する。
【0116】予測手段1は、複数の予測対象画素データ
からなる予測対象ブロックに隣接する複数の隣接画素デ
ータ、及び、複数の予測対象画素データ、を用いて、予
め定められた代数式により、予測処理を実行する。この
点は、後で詳細に説明する。
【0117】直交変換手段2は、予測手段1による予測
結果画素データに対して、直交変換処理を施す。この場
合の直交変換として、例えば、離散コサイン変換(DC
T)を採用する。
【0118】量子化手段3は、直交変換手段2による直
交変換データに対して、量子化処理を施す。
【0119】可変長符号化手段4は、量子化手段3によ
る量子化データに対して、可変長符号化を施す。
【0120】図2は、図1の予測手段1のブロック図で
ある。図2に示すように、予測手段1は、出力制御手段
11、予測対象ブロック記憶手段12、隣接画素系列生
成手段13、予測処理手段14、及び、予測結果ブロッ
ク記憶手段15、を含む。
【0121】図3は、図2の各構成の動作の説明図であ
る。なお、図3において、図2と同一の部分について
は、同一の符号を付している。
【0122】以下、図2及び図3を用いて、図1の予測
手段1の動作を説明する。図3に示すように、予測対象
ブロック記憶手段12は、16個(4×4領域)の予測
対象画素データ{a、b、c、d、e、f、g、h、
i、j、k、l、m、n、o、p}を記憶する。この1
6個の予測対象画素データは、予測対象ブロックB1を
構成する。
【0123】また、予測対象ブロック記憶手段12は、
予測対象ブロックB1に隣接する9個の隣接画素データ
{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を記憶する。
【0124】この予測対象ブロック記憶手段12は、図
2の出力制御手段11から入力されたアドレス信号に従
って、記憶している予測対象画素データ又は隣接画素デ
ータを出力するメモリである。
【0125】より具体的には、予測対象ブロック記憶手
段12は、出力制御手段11からのアドレス信号に従っ
て、予測処理手段14による演算が施される順番で、予
測対象画素データ{a、b、c、d、e、f、g、h、
i、j、k、l、m、n、o、p}を、予測処理手段1
4へ出力する。
【0126】なお、予測対象画素データ「a」から順番
に、「b」、「c」、…、「p」まで、予測処理手段1
4により演算が施される。
【0127】また、予測対象ブロック記憶手段12は、
出力制御手段11からのアドレス信号に従って、隣接画
素データ「A」、「B」、「C」、「D」を、隣接画素
系列生成手段13へ出力する。
【0128】隣接画素系列生成手段13は、隣接画素デ
ータ「A」、「B」、「C」、「D」を入力して、その
隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の中か
ら、予め定められた代数式に含まれる代数に対応した系
列毎に、予測処理手段14による演算が施される順番に
従って選択したデータを、系列毎に、予測処理手段14
による演算が施される順番で出力する。
【0129】ここで、予め定められた代数式は、(2X
−Y−Z)/2、である。X、Y、Zは、代数である。
【0130】また、この予め定められた代数式は、図3
の予測対象画素データ{a、…、p}と隣接画素データ
「A」、「B」、「C」、「D」と、を用いて、図3の
予測結果画素データ{a#、…、p−D}を生成できる
ように設定される。
【0131】なお、図3の予測対象画素データ{a、
…、p}と隣接画素データ「A」、「B」、「C」、
「D」と、を用いて、図3の予測結果画素データ{a
#、…、p−D}を生成する予測処理は、H.26L符
号化方式で採用される可能性のある予測処理(モード
A)である。
【0132】さて、この代数式では、代数Yに対応する
系列(本実施の形態において、「第1の系列」と呼
ぶ。)と、代数Zに対応する系列(本実施の形態におい
て、「第2の系列」と呼ぶ。)と、がある。
【0133】従って、より具体的には、隣接画素系列生
成手段13は、隣接画素データ「A」、「B」、
「C」、「D」の中から、予測処理手段14による第1
の系列に対する演算が施される順番に従って選択したデ
ータにより、第1の隣接画素系列{A、B、C、D、
B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、D、D}を
生成し、第1の系列に対応するラインL1に出力する。
【0134】なお、第1の系列では、第1の隣接画素系
列の隣接画素データ「A」から順番に、「B」、
「C」、…、「D」まで、予測処理手段14により、演
算が施される。
【0135】また、隣接画素系列生成手段13は、隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の中から、
予測処理手段14による第2の系列に対する演算が施さ
れる順番に従って選択したデータにより、第2の隣接画
素系列{B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、
D、D、C、D、D、D}を生成し、第2の系列に対応
するラインL2に出力する。
【0136】なお、第2の系列では、第2の隣接画素系
列の隣接画素データ「B」から順番に、「C」、
「D」、…、「D」まで、予測処理手段14により、演
算が施される。
【0137】予測処理手段14は、上記した予め定めら
れた代数式により、予測処理を実行する。具体的には、
次の通りである。
【0138】予測処理手段14は、予測対象画素データ
{a、…、p}を、演算が施される順番で入力する。
【0139】また、予測処理手段14は、第1の系列に
対応するラインL1から、第1の隣接画素系列{A、
…、D}を、演算が施される順番で入力する。
【0140】また、予測処理手段14は、第2の系列に
対応するラインL2から、第2の隣接画素系列{B、
…、D}を、演算が施される順番で入力する。
【0141】そして、予測処理手段14は、予測対象画
素データに「2」を乗算した乗算結果データから、第1
の隣接画素系列の隣接画素データと、第2の隣接画素系
列の隣接画素データと、を減算し、この減算結果データ
を「2」で除算して、予測結果画素データ{a#、b
#、c#、d−D、e−B、f−C、g−D、h−D、
i#、j#、k−D、l−D、m−C、n−D、o−
D、p−D}を生成する。
【0142】この16個の予測結果画素データ{a#、
…、p−D}は、予測結果ブロックB2を構成する。
【0143】予測結果ブロック記憶手段15は、予測処
理手段14が生成した予測結果ブロックB2を記憶す
る。この予測結果ブロック記憶手段15は、レジスタ
群、又は、アドレス信号に従ってデータを出力するメモ
リ、である。
【0144】ここで、a#=a−(A+B)/2、b#
=b−(B+C)/2、c#=c−(C+D)/2、i
#=i−(B+C)/2、j#=j−(C+D)/2、
である。
【0145】さて、次に、図3の隣接画素系列生成手段
13の詳細を説明する。まず、隣接画素系列生成手段1
3の第1の例を説明する。
【0146】図4は、図3の隣接画素系列生成手段13
の第1の例示図である。なお、図4において、図3と同
一の部分については、同一の符号を付して適宜説明を省
略する。
【0147】図4に示すように、この隣接画素系列生成
手段13は、隣接画素記憶手段130、及び、隣接画素
選択手段131、を含む。
【0148】この隣接画素選択手段131は、切替手段
132、及び、制御手段133、を含む。
【0149】隣接画素系列生成手段13は、予測対象ブ
ロック記憶手段12から、4個の隣接画素データ
「A」、「B」、「C」、「D」を順次入力する。
【0150】隣接画素記憶手段130は、順次入力され
た隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」を記
憶する。この隣接画素記憶手段130は、レジスタ群で
ある。
【0151】隣接画素記憶手段130は、隣接画素デー
タ「A」、「B」、「C」、「D」を、切替手段132
へ並列に出力する。
【0152】切替手段132は、制御手段133の指示
に従い、隣接画素データ「A」、「B」、「C」、
「D」が入力される4本のラインの中から、予測処理手
段14による第1の系列に対する演算が施される順番に
従って選択したラインと、第1の系列に対応するライン
L1と、を接続する。
【0153】このようにすることで、第1の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
1に出力される。
【0154】つまり、第1の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第1の隣接画素
系列{A、B、C、D、B、C、D、D、B、C、D、
D、C、D、D、D}が生成され、第1の系列に対応す
るラインL1に出力される。また、切替手段132は、
制御手段133の指示に従い、隣接画素データ「A」、
「B」、「C」、「D」が入力される4本のラインの中
から、予測処理手段14による第2の系列に対する演算
が施される順番に従って選択したラインと、第2の系列
に対応するラインL2と、を接続する。
【0155】このようにすることで、第2の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
2に出力される。
【0156】つまり、第2の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第2の隣接画素
系列{B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、D、
D、C、D、D、D}が生成され、第2の系列に対応す
るラインL2に出力される。
【0157】なお、第1の隣接画素系列は、制御手段1
33の制御により、遅延が施されて、切替手段132か
らラインL1へ出力される。この点は、後で詳しく説明
する。
【0158】また、第2の隣接画素系列は、制御手段1
33の制御により、遅延が施されて、切替手段132か
らラインL2へ出力される。この点は、後で詳しく説明
する。
【0159】さて、次に、図3の隣接画素系列生成手段
13の第2の例を説明する。
【0160】図5は、図3の隣接画素系列生成手段13
の第2の例示図である。なお、図5において、図3と同
一の部分については、同一の符号を付して適宜説明を省
略する。
【0161】図5に示すように、この隣接画素系列生成
手段13は、隣接画素選択手段134、及び、隣接画素
記憶手段137、を含む。
【0162】この隣接画素選択手段134は、切替手段
135、及び、制御手段136、を含む。
【0163】この隣接画素記憶手段137は、ラインL
1に対応した隣接画素系列記憶手段139と、ラインL
2に対応した隣接画素系列記憶手段138と、を含む。
【0164】隣接画素系列生成手段13は、予測対象ブ
ロック記憶手段12から、4個の隣接画素データ
「A」、「B」、「C」、「D」を順次入力する。
【0165】切替手段135は、制御手段136の指示
に従い、隣接画素データ「A」が入力されるときは、隣
接画素データ「A」が入力されるラインと、ラインAL
と、を接続する。
【0166】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「B」が入力されるとき
は、隣接画素データ「B」が入力されるラインと、ライ
ンBLと、を接続する。
【0167】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「C」が入力されるとき
は、隣接画素データ「C」が入力されるラインと、ライ
ンCLと、を接続する。
【0168】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「D」が入力されるとき
は、隣接画素データ「D」が入力されるラインと、ライ
ンDLと、を接続する。
【0169】以上のようにして、切替手段135は、各
隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」に対応
した各ラインAL、BL、CL、DLに、対応する隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」を出力す
る。
【0170】このラインAL、BL、CL、DLは、予
測処理手段14による第1の系列に対する演算が施され
る順番に従って、第1の系列に対応する隣接画素系列記
憶手段139の予め定められた記憶位置に配線されると
ともに、予測処理手段14による第2の系列に対する演
算が施される順番に従って、第2の系列に対応する隣接
画素系列記憶手段138の予め定められた記憶位置に配
線される。
【0171】従って、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段139には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0172】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段139には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第1の隣接画
素系列{A、B、C、D、B、C、D、D、B、C、
D、D、C、D、D、D}が記憶される。
【0173】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0174】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第2の隣接画
素系列{B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、
D、D、C、D、D、D}が記憶される。
【0175】なお、上記したようにラインAL、BL、
CL、DLを配線しているため、隣接画素データ「B」
は、隣接画素系列記憶手段138、139の対応する複
数の記憶位置に、同時に書き込まれる。隣接画素データ
「C」、「D」についても、同様である。
【0176】従って、隣接画素データ「B」を、隣接画
素系列記憶手段138、139の対応する複数の記憶位
置に、1ステップで書き込むことができる。隣接画素デ
ータ「A」、「C」、「D」についても同様である。
【0177】さて、第1の系列に対応する隣接画素系列
記憶手段139は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した隣接画素データを、予測処理が施される順
番で出力する。
【0178】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段139は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した第1の隣接画素系列を出力する。
【0179】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した隣接画素データを、予測処理が施される順
番で出力する。
【0180】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した第2の隣接画素系列を出力する。
【0181】なお、第1の隣接画素系列は、制御手段1
36の制御により、遅延が施されて、隣接画素系列記憶
手段139からラインL1へ出力される。この点は、後
で詳しく説明する。
【0182】また、第2の隣接画素系列は、制御手段1
36の制御により、遅延が施されて、隣接画素系列記憶
手段138からラインL2へ出力される。この点は、後
で詳しく説明する。
【0183】さて、次に、図3の予測処理手段14の詳
細を説明する。まず、図3の予測処理手段14の第1の
例を説明する。この場合、予測処理の対象として、図3
の予測対象画素データ「a」を例に挙げる。
【0184】図6は、図3の予測処理手段14の第1の
例示図である。なお、図6において、図3と同一の部分
については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0185】図6に示すように、この予測処理手段14
は、シフタ140、レジスタ141、143、145、
2入力の減算器142、144、及び、シフタ146、
を含む。
【0186】図6に示すように、予測対象ブロック記憶
手段12から、シフタ140に、予測対象画素データ
「a」が読み出される。
【0187】そして、シフタ140は、左に1ビットシ
フトして、予測対象画素データ「a」に「2」を乗算す
る。シフタ140は、乗算手段に相当する。なお、シフ
タ140は、左右にシフト可能なシフタである。
【0188】そして、シフタ140は、乗算結果データ
「2a」を、レジスタ141に出力する。
【0189】減算器142は、レジスタ141から、シ
フタ140による乗算結果データ「2a」を入力すると
ともに、第1の系列に対応するラインL1から、第1の
隣接画素系列の隣接画素データ「A」を入力する。
【0190】この場合、第1の隣接画素系列は、予測対
象ブロック記憶手段12からの予測対象画素データの出
力に対し、時間tだけ遅延させて、減算器142へ出力
される。このため、減算器142には、シフタ140に
よる乗算結果データ「2a」と、第1の隣接画素系列の
隣接画素データ「A」と、が同時に入力される。
【0191】そして、減算器142は、シフタ140に
よる乗算結果データ「2a」から、第1の隣接画素系列
の隣接画素データ「A」を減算する。
【0192】そして、減算器142は、減算結果データ
「2a−A」を、レジスタ143に出力する。
【0193】減算器144は、レジスタ143から、減
算器142による減算結果データ「2a−A」を入力す
るとともに、第2の系列に対応するラインL2から、第
2の隣接画素系列の隣接画素データ「B」を入力する。
【0194】この場合、第2の隣接画素系列は、減算器
142からの減算結果データの出力に対し、時間tだけ
遅延させて、減算器144へ出力される。このため、減
算器144には、減算器142による減算結果データ
「2a−A」と、第2の隣接画素系列の隣接画素データ
「B」と、が同時に入力される。
【0195】そして、減算器144は、減算器142に
よる減算結果データ「2a−A」から、第2の隣接画素
系列の隣接画素データ「B」を減算する。
【0196】そして、減算器144は、減算結果データ
「2a−A−B」を、レジスタ145へ出力する。
【0197】シフタ146は、レジスタ145から、減
算器144による減算結果データ「2a−A−B」を入
力する。
【0198】そして、シフタ146は、右に1ビットシ
フトして、減算器144による減算結果データ「2a−
A−B」を、「2」で除算し、予測結果画素データ「a
−(A+B)/2」を生成する。シフタ146は、除算
手段に相当する。なお、シフタ146は、右のみにシフ
ト可能なシフタである。
【0199】そして、シフタ146は、予測結果画素デ
ータ「a−(A+B)/2」を、予測結果ブロック記憶
手段15に出力する。
【0200】上記と同様にして、予測処理手段14は、
順次入力される予測対象画素データと、順次入力される
第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入力され
る第2の隣接画素系列の隣接画素データと、に対して、
演算を施して、順次、予測結果画素データを生成する。
【0201】さて、次に、図3の予測処理手段14の第
2の例を説明する。この場合、予測処理の対象として、
図3の予測対象画素データ「a」を例に挙げる。
【0202】図7は、図3の予測処理手段14の第2の
例示図である。なお、図7において、図3又は図6と同
一の部分については、同一の符号を付して説明を適宜省
略する。
【0203】図7に示すように、この予測処理手段14
は、シフタ140、レジスタ141、145、3入力の
減算器147、及び、シフタ146、を含む。
【0204】図7に示すように、減算器147は、レジ
スタ141から、シフタ140による乗算結果データ
「2a」を入力し、第1の系列に対応するラインL1か
ら、第1の隣接画素系列の隣接画素データ「A」を入力
し、第2の系列に対応するラインL2から、第2の隣接
画素系列の隣接画素データ「B」を入力する。
【0205】この場合、第1及び第2の隣接画素系列
は、予測対象ブロック記憶手段12からの予測対象画素
データの出力に対し、時間tたけ遅延させて、減算器1
47に出力されるため、減算器147には、シフタ14
0による乗算結果データ「2a」と、第1の隣接画素系
列の隣接画素データ「A」と、第2の隣接画素系列の隣
接画素データ「B」と、が同時に入力される。
【0206】そして、減算器147は、シフタ140に
よる乗算結果データ「2a」から、第1の隣接画素系列
の隣接画素データ「A」を減算し、この減算結果データ
「2a−A」から、第2の隣接画素系列の隣接画素デー
タ「B」を減算して、最終的な減算結果データ「2a−
A−B」を得る。
【0207】そして、減算器147は、最終的な減算結
果データ「2a−A−B」を、レジスタ145に出力す
る。
【0208】シフタ146は、レジスタ145から、減
算器147による最終的な減算結果データ「2a−A−
B」を入力する。
【0209】そして、シフタ146は、右に1ビットシ
フトして、減算器147による最終的な減算結果データ
「2a−A−B」を、「2」で除算し、予測結果画素デ
ータ「a−(A+B)/2」を生成する。
【0210】そして、シフタ146は、予測結果画素デ
ータ「a−(A+B)/2」を、予測結果ブロック記憶
手段15に出力する。
【0211】上記と同様にして、予測処理手段14は、
順次入力される予測対象画素データと、順次入力される
第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入力され
る第2の隣接画素系列の隣接画素データと、に対して、
演算を施して、順次、予測結果画素データを生成する。
【0212】さて、図6の予測処理手段14を用いて予
測処理を行う場合(2入力の減算器を2つ用いる場合)
の演算ステップ数を検討する。
【0213】図4の予測対象ブロック記憶手段12から
の隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の読
み出しに4ステップ必要である。
【0214】図4の隣接画素記憶手段130への隣接画
素データ「A」、「B」、「C」、「D」の記憶に4ス
テップ必要である。
【0215】図6の予測処理手段14による予測処理に
19ステップ必要である。
【0216】従って、図6の予測処理手段14を用いた
図1の予測手段1によるモードAの予測処理を行うため
の演算ステップ数は、合計27ステップである。
【0217】なお、図6の予測処理手段14の減算器1
42、144は、ベクトル命令をサポートする減算器で
あり、演算ステップ数は、(処理する画素数+3)ステ
ップである。
【0218】また、図4の隣接画素系列生成手段13の
代わりに、図5の隣接画素系列生成手段13を用いた場
合は、隣接画素系列記憶手段138、139への隣接画
素データ「A」、「B」、「C」、「D」の記憶に4ス
テップ必要である。
【0219】その他、図4の隣接画素系列生成手段13
を用いる場合と同様に、隣接画素データ「A」、
「B」、「C」、「D」の読み出しに4ステップ、図6
の予測処理手段14による予測処理に19ステップ必要
である。
【0220】従って、図4の隣接画素系列生成手段13
の代わりに、図5の隣接画素系列生成手段13を用いた
場合でも、図6の予測処理手段14を用いた図1の予測
手段1によるモードAの予測処理を行うための演算ステ
ップ数は、合計27ステップである。
【0221】一方、図27の従来の予測装置によるモー
ドAの予測処理には、合計44ステップ必要であった。
【0222】これから明らかなように、本実施の形態で
は、モードAの予測処理のための演算ステップ数を、大
幅に減らすことができ、処理性能が高い。
【0223】さて、次に、図7の予測処理手段14を用
いて予測処理を行う場合(3入力の減算器を1つ用いる
場合)の演算ステップ数を検討する。
【0224】図4の予測対象ブロック記憶手段12から
の隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の読
み出しに4ステップ必要である。
【0225】図4の隣接画素記憶手段130への隣接画
素データ「A」、「B」、「C」、「D」の記憶に4ス
テップ必要である。
【0226】図7の予測処理手段14による予測処理に
18ステップ必要である。
【0227】従って、図7の予測処理手段14を用いた
図1の予測手段1によるモードAの予測処理を行うため
の演算ステップ数は、合計26ステップである。
【0228】なお、図7の予測処理手段14のように、
3入力の減算器147を1つ用いると、演算ステップ数
は、(処理する画素数+2)ステップとなる。
【0229】また、図4の隣接画素系列生成手段13の
代わりに、図5の隣接画素系列生成手段13を用いた場
合でも、図7の予測処理手段14を用いた図1の予測手
段1によるモードAの予測処理を行うための演算ステッ
プ数は、合計26ステップである。
【0230】このように、予測処理手段14による2段
の減算処理を実行するにあたり、2入力の減算器を2つ
用いる場合(図6)と比較して、3入力の減算器を1つ
用いる場合(図7)は、レジスタを1つ(図6のレジス
タ143)省略できるため、1ステップのステップ数削
減が可能となり、より処理性能を高くできる。
【0231】さて、以上のように、本実施の形態による
予測手段1では、隣接画素系列生成手段13は、隣接画
素データ「A」、「B」、「C」、「D」を入力して、
その隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の
中から、予め定められた代数式((2X−Y−Z)/
2)に含まれる代数Y、Zに対応した系列(第1の系
列、第2の系列)毎に、演算が施される順番に従って選
択したデータを、系列毎に、演算が施される順番で出力
する。
【0232】つまり、隣接画素系列生成手段13は、第
1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、を生成し
て、予測処理手段14へ出力する。
【0233】そして、予測処理手段14は、予測対象画
素データを、演算が施される順番で入力するとともに、
隣接画素系列生成手段13が、系列毎に、演算が施され
る順番で出力したデータを入力して、演算を施す。
【0234】つまり、予測処理手段14は、予測対象画
素データを、演算が施される順番で入力するとともに、
第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、を入力
して、演算を施す。
【0235】このように、本実施の形態による予測手段
1では、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列
と、を生成して、予測処理を実行する。
【0236】このため、従来の予測装置が実行する予測
画素データの生成及び記憶という処理を省略できる。そ
の結果、演算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の
予測手段1(予測装置)を実現できる。
【0237】図1の符号化装置が、この予測手段1を備
えることにより、処理性能の向上を図ることができる。
【0238】なお、上記では、隣接画素系列生成手段1
3に、隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」
を入力して、垂直方向からの予測処理を実行する例を挙
げたが、隣接画素系列生成手段13に、隣接画素データ
「E」、「F」、「G」、「H」を入力して、水平方向
からの予測処理を実行することもできる。
【0239】また、上記では、図3の予測対象ブロック
記憶手段12は、メモリとして説明したが、レジスタ群
で構成することもできる。
【0240】この場合は、図5においては、切替手段1
35が不要となり、そのレジスタ群から読み出される隣
接画素データ「A」の入力ラインがラインALに接続さ
れ、隣接画素データ「B」の入力ラインがラインBLに
接続され、隣接画素データ「C」の入力ラインがライン
CLに接続され、隣接画素データ「D」の入力ラインが
ラインDLに接続される。
【0241】また、上記では、図4の隣接画素記憶手段
130は、レジスタ群として説明したが、アドレス信号
に従って記憶しているデータを出力するメモリにより構
成することもできる。
【0242】この場合は、切替手段132の前段にレジ
スタ群を配置し、そのメモリから読み出した隣接画素デ
ータを、そのレジスタ群に保持する。そして、そのレジ
スタ群から、隣接画素データを切替手段132へ出力す
る。
【0243】また、上記では、5×5画素領域を予測対
象ブロック記憶手段12に記憶して処理を行ったが、動
画像符号化の単位である16×16画素領域を処理する
ために、17×17画素領域を、予測対象ブロック記憶
手段12に記憶して、処理を行っても同様の効果が得ら
れる。
【0244】また、上記では、予め定められた代数式と
して、(2X−Y−Z)/2、を例に挙げた。この代数
式は、H.26L符号化方式で採用される可能性のある
予測処理(モードA)に適合するものとして、例に挙げ
たものである。
【0245】従って、H.26L符号化方式で採用され
ることが確定した予測処理に適合するように、予め定め
られた代数式を設定できる。
【0246】また、予め定められた代数式は、H.26
L符号化方式による予測処理に適合ものに限定されるも
のではない。
【0247】従って、予め定められた代数式は任意に設
定でき、それに応じて、代数式に含まれる代数に対応し
た系列を設定できる。
【0248】例えば、他の符号化方式で採用される予測
処理に適合するように、予め定められた代数式を設定で
きる。
【0249】また、予め定められた代数式の一例であ
る、(2X−Y−Z)/2、において、「X」に乗算す
る乗数「2」は、予め定められた第1の乗数の一例であ
り、除数「2」は、予め定められた第1の除数の一例で
ある。
【0250】(実施の形態2)実施の形態2では、H.
26L符号化方式によるモードBの予測処理を例に挙げ
て説明する。
【0251】本発明の実施の形態2における符号化装置
の全体構成は、図1に示した実施の形態1における符号
化装置の全体構成と同様である。
【0252】従って、以下では、図1の符号化装置を、
実施の形態2における符号化装置として、説明する。
【0253】図8は、実施の形態2における予測手段1
のブロック図である。なお、図8において、図2と同様
の部分については、同一の符号を付して説明を適宜省略
する。
【0254】図8に示すように、この予測手段1は、出
力制御手段11、予測対象ブロック記憶手段12、隣接
画素系列生成手段13、予測処理手段16、及び、予測
結果ブロック記憶手段15、を含む。
【0255】図9は、図8の各構成の動作の説明図であ
る。なお、図9において、図8と同一の部分について
は、同一の符号を付している。
【0256】以下、図8及び図9を用いて、図1の予測
手段1の動作を説明する。図9に示すように、予測対象
ブロック記憶手段12は、出力制御手段11からのアド
レス信号に従って、予測処理手段16による演算が施さ
れる順番で、予測対象画素データ{a、b、c、d、
e、f、g、h、i、j、k、l、m、n、o、p}
を、予測処理手段16へ出力する。
【0257】なお、予測対象画素データ「a」から順番
に、「b」、「c」、…、「p」まで、予測処理手段1
6により演算が施される。
【0258】また、予測対象ブロック記憶手段12は、
出力制御手段11からのアドレス信号に従って、隣接画
素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を、
隣接画素系列生成手段13へ出力する。
【0259】隣接画素系列生成手段13は、隣接画素デ
ータ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を入力し
て、その隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、
G、H、I}の中から、予め定められた代数式に含まれ
る代数に対応した系列毎に、予測処理手段16による演
算が施される順番に従って選択したデータを、系列毎
に、予測処理手段16による演算が施される順番で出力
する。
【0260】ここで、予め定められた代数式は、(4R
−X−2Y−Z)/4、である。R、X、Y、Zは、代
数である。
【0261】また、この予め定められた代数式は、図9
の予測対象画素データ{a、…、p}と隣接画素データ
{A、…、I}と、を用いて、図9の予測結果画素デー
タ{a−A$、…、p−A$}を生成できるように設定
される。
【0262】なお、図9の予測対象画素データ{a、
…、p}と隣接画素データ{A、…、I}と、を用い
て、図9の予測結果画素データ{a#、…、p−D}を
生成する予測処理は、H.26L符号化方式で採用され
る可能性のある予測処理(モードB)である。
【0263】さて、この代数式では、代数Xに対応する
系列(本実施の形態において、「第1の系列」と呼
ぶ。)と、代数Yに対応する系列(本実施の形態におい
て、「第2の系列」と呼ぶ。)と、代数Zに対応する系
列(本実施の形態において、「第3の系列」と呼ぶ。)
と、がある。
【0264】従って、より具体的には、隣接画素系列生
成手段13は、隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}の中から、予測処理手段16による第
1の系列に対する演算が施される順番に従って選択した
データにより、第1の隣接画素系列{E、I、A、B、
F、E、I、A、G、F、E、I、H、G、F、E}を
生成し、第1の系列に対応するラインL1に出力する。
【0265】なお、第1の系列では、第1の隣接画素系
列の隣接画素データ「E」から順番に、「I」、
「A」、…、「E」まで、予測処理手段16により、演
算が施される。
【0266】また、隣接画素系列生成手段13は、隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
中から、予測処理手段16による第2の系列に対する演
算が施される順番に従って選択したデータにより、第2
の隣接画素系列{I、A、B、C、E、I、A、B、
F、E、I、A、G、F、E、I}を生成し、第2の系
列に対応するラインL2に出力する。
【0267】なお、第2の系列では、第2の隣接画素系
列の隣接画素データ「I」から順番に、「A」、
「B」、…、「I」まで、予測処理手段16により、演
算が施される。
【0268】また、隣接画素系列生成手段13は、隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
中から、予測処理手段16による第3の系列に対する演
算が施される順番に従って選択したデータにより、第3
の隣接画素系列{A、B、C、D、I、A、B、C、
E、I、A、B、F、E、I、A}を生成し、第3の系
列に対応するラインL3に出力する。
【0269】なお、第3の系列では、第3の隣接画素系
列の隣接画素データ「A」から順番に、「B」、
「C」、…、「A」まで、予測処理手段16により、演
算が施される。
【0270】予測処理手段16は、上記した予め定めら
れた代数式により、予測処理を実行する。具体的には、
次の通りである。
【0271】予測処理手段16は、予測対象画素データ
{a、…、p}を、演算が施される順番で入力する。
【0272】また、予測処理手段16は、第1の系列に
対応するラインL1から、第1の隣接画素系列{E、
…、E}を、演算が施される順番で入力する。
【0273】また、予測処理手段16は、第2の系列に
対応するラインL2から、第2の隣接画素系列{I、
…、I}を、演算が施される順番で入力する。
【0274】また、予測処理手段16は、第3の系列に
対応するラインL3から、第3の隣接画素系列{A、
…、A}を、演算が施される順番で入力する。
【0275】そして、予測処理手段16は、予測対象画
素データに「4」を乗算した乗算結果データから、第1
の隣接画素系列の隣接画素データを減算する。
【0276】そして、予測処理手段16は、この減算結
果データから、第2の隣接画素系列の隣接画素データに
「2」を乗算した乗算結果データを減算する。
【0277】そして、予測処理手段16は、この減算結
果データから、第3の隣接画素系列の隣接画素データを
減算する。
【0278】そして、予測処理手段16は、この減算結
果データを「4」で除算して、予測結果画素データ{a
−A$、b−B$、c−C$、d−D$、e−E$、f
−A$、g−B$、h−C$、i−F$、j−E$、k
−A$、l−B$、m−G$、n−F$、o−E$、p
−A$}を生成する。
【0279】この16個の予測結果画素データ{a−A
$、…、p−A$}は、予測結果ブロックB3を構成す
る。
【0280】予測結果ブロック記憶手段15は、予測処
理手段16が生成した予測結果ブロックB3を記憶す
る。この予測結果ブロック記憶手段15は、レジスタ
群、又は、アドレス信号に従ってデータを出力するメモ
リ、である。
【0281】ここで、D$=(B+2C+D)//4、
C$=(A+2B+C)//4、B$=(I+2A+
B)//4、A$=(E+2I+A)//4、E$=
(F+2E+I)//4、F$=(G+2F+E)//
4、G$=(H+2G+F)//4、である。なお、/
/は、除算結果の四捨五入を表す。
【0282】さて、次に、図9の隣接画素系列生成手段
13の詳細を説明する。まず、隣接画素系列生成手段1
3の第1の例を説明する。
【0283】図10は、図9の隣接画素系列生成手段1
3の第1の例示図である。なお、図10において、図9
と同一の部分については、同一の符号を付して適宜説明
を省略する。
【0284】図10に示すように、この隣接画素系列生
成手段13は、隣接画素記憶手段130、及び、隣接画
素選択手段131、を含む。
【0285】この隣接画素選択手段131は、切替手段
132、及び、制御手段133、を含む。
【0286】隣接画素系列生成手段13は、予測対象ブ
ロック記憶手段12から、9個の隣接画素データ{A、
B、C、D、E、F、G、H、I}を順次入力する。
【0287】隣接画素記憶手段130は、順次入力され
た隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、
I}を記憶する。この隣接画素記憶手段130は、レジ
スタ群である。
【0288】隣接画素記憶手段130は、隣接画素デー
タ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を、切替手
段132へ並列に出力する。
【0289】切替手段132は、制御手段133の指示
に従い、隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、
G、H、I}が入力される9本のラインの中から、予測
処理手段16による第1の系列に対する演算が施される
順番に従って選択したラインと、第1の系列に対応する
ラインL1と、を接続する。
【0290】このようにすることで、第1の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
1に出力される。
【0291】つまり、第1の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第1の隣接画素
系列{E、…、E}が生成され、第1の系列に対応する
ラインL1に出力される。
【0292】また、切替手段132は、制御手段133
の指示に従い、隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}が入力される9本のラインの中から、
予測処理手段16による第2の系列に対する演算が施さ
れる順番に従って選択したラインと、第2の系列に対応
するラインL2と、を接続する。
【0293】このようにすることで、第2の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
2に出力される。
【0294】つまり、第2の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第2の隣接画素
系列{I、…、I}が生成され、第2の系列に対応する
ラインL2に出力される。
【0295】また、切替手段132は、制御手段133
の指示に従い、隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}が入力される9本のラインの中から、
予測処理手段16による第3の系列に対する演算が施さ
れる順番に従って選択したラインと、第3の系列に対応
するラインL3と、を接続する。
【0296】このようにすることで、第3の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
3に出力される。
【0297】つまり、第3の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第3の隣接画素
系列{A、…、A}が生成され、第3の系列に対応する
ラインL3に出力される。
【0298】なお、第1、第2及び第3の隣接画素系列
は、制御手段133の制御により、遅延が施されて、切
替手段132からラインL1、L2、L3へ出力され
る。この点は、後で詳しく説明する。
【0299】さて、次に、図9の隣接画素系列生成手段
13の第2の例を説明する。
【0300】図11は、図9の隣接画素系列生成手段1
3の第2の例示図である。なお、図11において、図9
と同一の部分については、同一の符号を付して適宜説明
を省略する。
【0301】図11に示すように、この隣接画素系列生
成手段13は、隣接画素選択手段134、及び、隣接画
素記憶手段137、を含む。
【0302】この隣接画素選択手段134は、切替手段
135、及び、制御手段136、を含む。
【0303】この隣接画素記憶手段137は、ラインL
1に対応した隣接画素系列記憶手段139と、ラインL
2に対応した隣接画素系列記憶手段138と、ラインL
3に対応した隣接画素系列記憶手段170と、を含む。
【0304】切替手段135は、制御手段136の指示
に従い、隣接画素データ「A」が入力されるときは、隣
接画素データ「A」が入力されるラインと、ラインAL
と、を接続する。
【0305】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「B」が入力されるとき
は、隣接画素データ「B」が入力されるラインと、ライ
ンBLと、を接続する。
【0306】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「C」が入力されるとき
は、隣接画素データ「C」が入力されるラインと、ライ
ンCLと、を接続する。
【0307】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「D」が入力されるとき
は、隣接画素データ「D」が入力されるラインと、ライ
ンDLと、を接続する。
【0308】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「E」が入力されるとき
は、隣接画素データ「E」が入力されるラインと、ライ
ンELと、を接続する。
【0309】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「F」が入力されるとき
は、隣接画素データ「F」が入力されるラインと、ライ
ンFLと、を接続する。
【0310】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「G」が入力されるとき
は、隣接画素データ「G」が入力されるラインと、ライ
ンGLと、を接続する。
【0311】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「H」が入力されるとき
は、隣接画素データ「H」が入力されるラインと、ライ
ンHLと、を接続する。
【0312】また、切替手段135は、制御手段136
の指示に従い、隣接画素データ「I」が入力されるとき
は、隣接画素データ「I」が入力されるラインと、ライ
ンILと、を接続する。
【0313】以上のようにして、切替手段135は、各
隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、
I}に対応した各ラインAL〜ILに、対応する隣接画
素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を出
力する。
【0314】このラインAL〜ILは、予測処理手段1
6による第1の系列に対する演算が施される順番に従っ
て、第1の系列に対応する隣接画素系列記憶手段139
の予め定められた記憶位置に配線され、予測処理手段1
6による第2の系列に対する演算が施される順番に従っ
て、第2の系列に対応する隣接画素系列記憶手段138
の予め定められた記憶位置に配線され、予測処理手段1
6による第3の系列に対する演算が施される順番に従っ
て、第3の系列に対応する隣接画素系列記憶手段170
の予め定められた記憶位置に配線される。
【0315】従って、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段139には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0316】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段139には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第1の隣接画
素系列{E、…、E}が記憶される。
【0317】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0318】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第2の隣接画
素系列{I、…、I}が記憶される。
【0319】同様に、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段170には、第3の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0320】つまり、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段170には、第3の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第3の隣接画
素系列{A、…、A}が記憶される。
【0321】なお、上記したようにラインAL〜ILを
配線しているため、隣接画素データ「A」は、隣接画素
系列記憶手段138、139、170の対応する複数の
記憶位置に、同時に書き込まれる。他の隣接画素データ
についても、同様である。
【0322】従って、隣接画素データ「A」を、隣接画
素系列記憶手段138、139、170の対応する複数
の記憶位置に、1ステップで書き込むことができる。他
の隣接画素データについても同様である。
【0323】さて、第1の系列に対応する隣接画素系列
記憶手段139は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した隣接画素データを、予測処理が施される順
番で出力する。
【0324】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段139は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した第1の隣接画素系列を出力する。
【0325】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した隣接画素データを、予測処理が施される順
番で出力する。
【0326】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段138は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した第2の隣接画素系列を出力する。
【0327】同様に、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段170は、第3の系列に対応するラインL3
に、記憶した隣接画素データを、予測処理が施される順
番で出力する。
【0328】つまり、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段170は、第3の系列に対応するラインL3
に、記憶した第3の隣接画素系列を出力する。
【0329】なお、第1、第2及び第3の隣接画素系列
は、制御手段136の制御により、遅延が施されて、隣
接画素系列記憶手段139、138、170からライン
L1、L2、L3へ出力される。この点は、後で詳しく
説明する。
【0330】さて、次に、図9の予測処理手段16の詳
細を説明する。まず、図9の予測処理手段16の第1の
例を説明する。この場合、予測処理の対象として、図9
の予測対象画素データ「a」を例に挙げる。
【0331】図12は、図9の予測処理手段16の第1
の例示図である。なお、図12において、図9と同一の
部分については、同一の符号を付して説明を適宜省略す
る。
【0332】図12に示すように、この予測処理手段1
6は、シフタ148、152、レジスタ149、15
1、153、155、157、2入力の減算器150、
154、156、及び、シフタ158、を含む。
【0333】図12に示すように、予測対象ブロック記
憶手段12から、シフタ148に、予測対象画素データ
「a」が読み出される。
【0334】そして、シフタ148は、予測対象画素デ
ータ「a」に「4」を乗算する。シフタ148は、乗算
手段に相当する。なお、シフタ148は、左右にシフト
可能なシフタである。
【0335】そして、シフタ148は、乗算結果データ
「4a」を、レジスタ149に出力する。
【0336】減算器150は、レジスタ149から、シ
フタ148による乗算結果データ「4a」を入力すると
ともに、第1の系列に対応するラインL1から、第1の
隣接画素系列の隣接画素データ「E」を入力する。
【0337】この場合、第1の隣接画素系列は、予測対
象ブロック記憶手段12からの予測対象画素データの出
力に対し、時間tだけ遅延させて、減算器150へ出力
される。このため、減算器150には、シフタ148に
よる乗算結果データ「4a」と、第1の隣接画素系列の
隣接画素データ「E」と、が同時に入力される。
【0338】そして、減算器150は、シフタ148に
よる乗算結果データ「4a」から、第1の隣接画素系列
の隣接画素データ「E」を減算する。
【0339】そして、減算器150は、減算結果データ
「4a−E」を、レジスタ151に出力する。
【0340】一方、シフタ152には、ラインL2か
ら、第2の隣接画素系列の隣接画素データ「I」が入力
される。
【0341】この場合、第2の隣接画素系列は、予測対
象ブロック記憶手段12からの予測対象画素データの出
力に対し、時間tだけ遅延させて、シフタ152へ出力
される。
【0342】このため、減算器150へ第1の隣接画素
系列の隣接画素データ「E」が入力されると同時に、シ
フタ152に、第2の隣接画素系列の隣接画素データ
「I」が入力される。
【0343】そして、シフタ152は、入力された第2
の隣接画素系列の隣接画素データ「I」に、「2」を乗
算する。
【0344】そして、シフタ152は、乗算結果データ
「2I」を、レジスタ153に出力する。シフタ152
は、乗算手段に相当する。なお、シフタ152は、左右
にシフト可能なシフタである。
【0345】さて、減算器154は、レジスタ151か
ら、減算器150による減算結果データ「4a−E」
と、レジスタ153から、シフタ152による乗算結果
データ「2I」と、を同時に入力する。
【0346】そして、減算器154は、減算器150に
よる減算結果データ「4a−E」から、シフタ152に
よる乗算結果データ「2I」を減算する。
【0347】そして、減算器154は、減算結果データ
「4a−E−2I」を、レジスタ155へ出力する。
【0348】減算器156は、レジスタ155から、減
算器154による減算結果データ「4a−E−2I」を
入力するとともに、ラインL3から、第3の隣接画素系
列の隣接画素データ「A」を入力する。
【0349】この場合、第3の隣接画素系列は、減算器
154からの減算結果データの出力に対し、時間tだけ
遅延させて、減算器156へ出力される。このため、減
算器156には、減算器154による減算結果データ
「4a−E−2I」と、第3の隣接画素系列の隣接画素
データ「A」と、が同時に入力される。
【0350】そして、減算器156は、減算器154に
よる減算結果データ「4a−E−2I」から、第3の隣
接画素系列の隣接画素データ「A」を減算する。
【0351】そして、減算器156は、減算結果データ
「4a−E−2I−A」を、レジスタ157へ出力す
る。
【0352】シフタ158は、レジスタ157から、減
算器156による減算結果データ「4a−E−2I−
A」を入力する。
【0353】そして、シフタ158は、減算器156に
よる減算結果データ「4a−E−2I−A」を、「4」
で除算し、予測結果画素データ「a−(E+2I+A)
//4」を生成する。シフタ158は、除算手段に相当
する。なお、シフタ158は、右のみにシフト可能なシ
フタである。
【0354】そして、シフタ158は、予測結果画素デ
ータ「a−(E+2I+A)//4」を、予測結果ブロ
ック記憶手段15に出力する。
【0355】上記と同様にして、予測処理手段16は、
順次入力される予測対象画素データと、順次入力される
第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入力され
る第2の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入力さ
れる第3の隣接画素系列の隣接画素データと、に対し
て、演算を施して、順次、予測結果画素データを生成す
る。
【0356】さて、次に、図9の予測処理手段16の第
2の例を説明する。この場合、予測処理の対象として、
図9の予測対象画素データ「a」を例に挙げる。
【0357】図13は、図9の予測処理手段16の第2
の例示図である。なお、図13において、図9又は図1
2と同一の部分については、同一の符号を付して説明を
適宜省略する。
【0358】図13に示すように、この予測処理手段1
6は、シフタ148、159、レジスタ149、16
0、157、4入力の減算器161、及び、シフタ15
8、を含む。
【0359】図13に示すように、シフタ148へ予測
対象画素データ「a」が入力されるのと同時に、シフタ
159には、ラインL2から、第2の隣接画素系列の隣
接画素データ「I」が入力される。
【0360】そして、シフタ159は、第2の隣接画素
系列の隣接画素データ「I」に「2」を乗算する。
【0361】そして、シフタ159は、乗算結果データ
「2I」を、レジスタ160に出力する。シフタ159
は、乗算手段に相当する。なお、シフタ159は、左右
にシフト可能なシフタである。
【0362】さて、減算器161は、レジスタ149か
ら、シフタ148による乗算結果データ「4a」を入力
し、第1の系列に対応するラインL1から、第1の隣接
画素系列の隣接画素データ「E」を入力し、レジスタ1
60から、シフタ159による乗算結果データ「2I」
を入力し、第3の系列に対応するラインL3から、第3
の隣接画素系列の隣接画素データ「A」を入力する。
【0363】この場合、第1及び第3の隣接画素系列
は、予測対象ブロック記憶手段12からの予測対象画素
データの出力に対し、時間tたけ遅延させて、減算器1
61に出力されるため、減算器161には、シフタ14
8による乗算結果データ「4a」と、第1の隣接画素系
列の隣接画素データ「E」と、シフタ159による乗算
結果データ「2I」と、第3の隣接画素系列の隣接画素
データ「A」と、が同時に入力される。
【0364】そして、減算器161は、シフタ148に
よる乗算結果データ「4a」から、第1の隣接画素系列
の隣接画素データ「E」を減算し、この減算結果データ
「4a−E」から、シフタ159による乗算結果データ
「2I」を減算し、この減算結果データ「4a−E−2
I」から、第3の隣接画素系列の隣接画素データ「A」
を減算して、最終的な減算結果データ「4a−E−2I
−A」を得る。
【0365】そして、減算器161は、最終的な減算結
果データ「4a−E−2I−A」を、レジスタ157に
出力する。
【0366】シフタ158は、レジスタ157から、減
算器161による最終的な減算結果データ「4a−E−
2I−A」を入力する。
【0367】そして、シフタ158は、減算器161に
よる最終的な減算結果データ「4a−E−2I−A」
を、「4」で除算し、予測結果画素データ「a−(E+
2I+A)//4」を生成する。
【0368】そして、シフタ158は、予測結果画素デ
ータ「a−(E+2I+A)//4」を、予測結果ブロ
ック記憶手段15に出力する。
【0369】上記と同様にして、予測処理手段16は、
順次入力される予測対象画素データと、順次入力される
第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入力され
る第2の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入力さ
れる第3の隣接画素系列の隣接画素データと、に対し
て、演算を施して、順次、予測結果画素データを生成す
る。
【0370】さて、図12の予測処理手段16を用いて
予測処理を行う場合(2入力の減算器を3つ用いる場
合)の演算ステップ数を検討する。
【0371】図10の予測対象ブロック記憶手段12か
らの隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、
H、I}の読み出しに9ステップ必要である。
【0372】図10の隣接画素記憶手段130への隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
記憶に9ステップ必要である。
【0373】図12の予測処理手段16による予測処理
に20ステップ必要である。
【0374】従って、図12の予測処理手段16を用い
た図1の予測手段1によるモードBの予測処理を行うた
めの演算ステップ数は、合計38ステップである。
【0375】なお、図12の予測処理手段16の減算器
150、154、156は、ベクトル命令をサポートす
る減算器であり、演算ステップ数は、(処理する画素数
+4)ステップである。
【0376】また、図10の隣接画素系列生成手段13
の代わりに、図11の隣接画素系列生成手段13を用い
た場合は、隣接画素系列記憶手段138、139、17
0への隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、
H、I}の記憶に9ステップ必要である。
【0377】その他、図10の隣接画素系列生成手段1
3を用いる場合と同様に、隣接画素データ{A、B、
C、D、E、F、G、H、I}の読み出しに9ステッ
プ、図12の予測処理手段16による予測処理に20ス
テップ必要である。
【0378】従って、図10の隣接画素系列生成手段1
3の代わりに、図11の隣接画素系列生成手段13を用
いた場合でも、図12の予測処理手段16を用いた図1
の予測手段1によるモードBの予測処理を行うための演
算ステップ数は、合計38ステップである。
【0379】一方、従来の予測装置によるモードBの予
測処理には、合計71ステップ必要であった。
【0380】これから明らかなように、本実施の形態で
は、モードBの予測処理のための演算ステップ数を、大
幅に減らすことができ、処理性能が高い。
【0381】さて、次に、図13の予測処理手段16を
用いて予測処理を行う場合(4入力の減算器を1つ用い
る場合)の演算ステップ数を検討する。
【0382】図10の予測対象ブロック記憶手段12か
らの隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、
H、I}の読み出しに9ステップ必要である。
【0383】図10の隣接画素記憶手段130への隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
記憶に9ステップ必要である。
【0384】図13の予測処理手段16による予測処理
に18ステップ必要である。
【0385】従って、図13の予測処理手段16を用い
た図1の予測手段1によるモードBの予測処理を行うた
めの演算ステップ数は、合計36ステップである。
【0386】なお、図13の予測処理手段16のよう
に、4入力の減算器161を1つ用いると、演算ステッ
プ数は、(処理する画素数+2)ステップとなる。
【0387】また、図10の隣接画素系列生成手段13
の代わりに、図11の隣接画素系列生成手段13を用い
た場合でも、図13の予測処理手段16を用いた図1の
予測手段1によるモードBの予測処理を行うための演算
ステップ数は、合計36ステップである。
【0388】このように、予測処理手段16による3段
の減算処理を実行するにあたり、2入力の減算器を3つ
用いる場合(図12)と比較して、4入力の減算器を1
つ用いる場合(図13)は、レジスタを2つ(図12の
レジスタ151、155)省略できるため、2ステップ
のステップ数削減が可能となり、より処理性能を高くで
きる。
【0389】さて、以上のように、本実施の形態による
予測手段1では、隣接画素系列生成手段13は、隣接画
素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を入
力して、その隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}の中から、予め定められた代数式
((4R−X−2Y−Z)/4)に含まれる代数X、
Y、Zに対応した系列(第1の系列、第2の系列、第3
の系列)毎に、演算が施される順番に従って選択したデ
ータを、系列毎に、演算が施される順番で出力する。
【0390】つまり、隣接画素系列生成手段13は、第
1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、第3の隣
接画素系列と、を生成して、予測処理手段16へ出力す
る。
【0391】そして、予測処理手段16は、予測対象画
素データを、演算が施される順番で入力するとともに、
隣接画素系列生成手段13が、系列毎に、演算が施され
る順番で出力したデータを入力して、演算を施す。
【0392】つまり、予測処理手段16は、予測対象画
素データを、演算が施される順番で入力するとともに、
第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、第3の
隣接画素系列と、を入力して、演算を施す。
【0393】このように、本実施の形態による予測手段
1では、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列
と、第3の隣接画素系列と、を生成して、予測処理を実
行する。
【0394】このため、従来の予測装置が実行する予測
画素データの生成及び記憶という処理を省略できる。そ
の結果、演算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の
予測手段1(予測装置)を実現できる。
【0395】図1の符号化装置が、この予測手段1を備
えることにより、処理性能の向上を図ることができる。
【0396】なお、上記では、図9の予測対象ブロック
記憶手段12は、メモリとして説明したが、レジスタ群
で構成することもできる。
【0397】この場合は、図11においては、切替手段
135が不要となり、そのレジスタ群から読み出される
隣接画素データ「A」の入力ラインがラインALに接続
され、隣接画素データ「B」の入力ラインがラインBL
に接続され、隣接画素データ「C」の入力ラインがライ
ンCLに接続され、隣接画素データ「D」の入力ライン
がラインDLに接続され、隣接画素データ「E」の入力
ラインがラインELに接続され、隣接画素データ「F」
の入力ラインがラインFLに接続され、隣接画素データ
「G」の入力ラインがラインGLに接続され、隣接画素
データ「H」の入力ラインがラインHLに接続され、隣
接画素データ「I」の入力ラインがラインILに接続さ
れる。
【0398】また、上記では、図10の隣接画素記憶手
段130は、レジスタ群として説明したが、アドレス信
号に従って記憶しているデータを出力するメモリにより
構成することもできる。
【0399】この場合は、切替手段132の前段にレジ
スタ群を配置し、そのメモリから読み出した隣接画素デ
ータを、そのレジスタ群に保持する。そして、そのレジ
スタ群から、隣接画素データを切替手段132へ出力す
る。
【0400】また、上記では、5×5画素領域を予測対
象ブロック記憶手段12に記憶して処理を行ったが、動
画像符号化の単位である16×16画素領域を処理する
ために、17×17画素領域を、予測対象ブロック記憶
手段12に記憶して、処理を行っても同様の効果が得ら
れる。
【0401】また、図2の予測処理手段14を設け、図
8の隣接画素系列生成手段13に、実施の形態1のよう
な、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、を
生成させて、その予測処理手段14へ出力させること
で、H.26L符号化方式によるモードAの予測処理を
実行できる。
【0402】また、上記では、予め定められた代数式と
して、(4R−X−2Y−Z)/4、を例に挙げた。こ
の代数式は、H.26L符号化方式で採用される可能性
のある予測処理(モードB)に適合するものとして、例
に挙げたものである。
【0403】従って、H.26L符号化方式で採用され
ることが確定した予測処理に適合するように、予め定め
られた代数式を設定できる。
【0404】また、予め定められた代数式は、H.26
L符号化方式による予測処理に適合ものに限定されるも
のではない。
【0405】従って、予め定められた代数式は任意に設
定でき、それに応じて、代数式に含まれる代数に対応し
た系列を設定できる。
【0406】例えば、他の符号化方式で採用される予測
処理に適合するように、予め定められた代数式を設定で
きる。
【0407】また、予め定められた代数式の一例であ
る、(4R−X−2Y−Z)/4、において、「R」に
乗算する乗数「4」は、予め定められた第2の乗数の一
例であり、「Y」に乗算する乗数「2」は、予め定めら
れた第3の乗数の一例であり、除数「4」は、予め定め
られた第2の除数の一例である。
【0408】(実施の形態3)実施の形態3では、実施
の形態1の予測処理(H.26L符号化方式によるモー
ドAの予測処理)により生成された予測結果画素データ
に対して、直交変換、量子化、及び、可変長符号化を施
して生成した符号化データを復号する復号装置を例に挙
げる。
【0409】図14は、本発明の実施の形態3における
復号装置のブロック図である。図14に示すように、こ
の復号装置は、可変長復号手段5、逆量子化手段6、逆
直交変換手段7、及び、逆予測手段8、を具備する。
【0410】可変長復号手段5は、符号化データに対し
て、可変長復号を施す。逆量子化手段6は、可変長復号
手段5による復号データに対して、逆量子化処理を施
す。
【0411】逆直交変換手段7は、逆量子化手段6によ
る逆量子化データに対して、逆直交変換処理を施す。こ
の場合の逆直交変換として、例えば、逆離散コサイン変
換(IDCT)を採用する。
【0412】逆予測手段8は、逆直交変換手段7による
逆直交変換データに対して、逆予測処理を施す。この逆
直交変換データが、逆予測対象画素データである。
【0413】図15は、図14の逆予測手段8のブロッ
ク図である。図15に示すように、逆予測手段8は、出
力制御手段50、逆予測対象ブロック記憶手段51、隣
接画素系列生成手段52、逆予測処理手段53、及び、
逆予測結果ブロック記憶手段54、を含む。
【0414】図16は、図15の各構成の動作の説明図
である。なお、図16において、図15と同一の部分に
ついては、同一の符号を付している。
【0415】以下、図15及び図16を用いて、図14
の逆予測手段8の動作を説明する。図16に示すよう
に、逆予測対象ブロック記憶手段51は、16個(4×
4領域)の逆予測対象画素データ{a#、b#、c#、
d−D、e−B、f−C、g−D、h−D、i#、j
#、k−D、l−D、m−C、n−D、o−D、p−
D}を記憶する。この16個の逆予測対象画素データ
は、逆予測対象ブロックBB1を構成する。
【0416】また、逆予測対象ブロック記憶手段51
は、逆予測対象ブロックBB1に隣接する9個の隣接画
素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を記
憶する。
【0417】この逆予測対象ブロック記憶手段51は、
図15の出力制御手段50から入力されたアドレス信号
に従って、記憶している逆予測対象画素データ又は隣接
画素データを出力するメモリである。
【0418】より具体的には、逆予測対象ブロック記憶
手段51は、出力制御手段50からのアドレス信号に従
って、逆予測処理手段53による演算が施される順番
で、逆予測対象画素データ{a#、b#、c#、d−
D、e−B、f−C、g−D、h−D、i#、j#、k
−D、l−D、m−C、n−D、o−D、p−D}を、
逆予測処理手段53へ出力する。
【0419】なお、逆予測対象画素データ「a#」から
順番に、「b#」、「c#」、…、「p−D」まで、逆
予測処理手段53により演算が施される。
【0420】また、逆予測対象ブロック記憶手段51
は、出力制御手段50からのアドレス信号に従って、隣
接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」を、隣接
画素系列生成手段52へ出力する。
【0421】隣接画素系列生成手段52は、隣接画素デ
ータ「A」、「B」、「C」、「D」を入力して、その
隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の中か
ら、予め定められた代数式に含まれる代数に対応した系
列毎に、逆予測処理手段53による演算が施される順番
に従って選択したデータを、系列毎に、逆予測処理手段
53による演算が施される順番で出力する。
【0422】ここで、予め定められた代数式は、(2X
+Y+Z)/2、である。X、Y、Zは、代数である。
【0423】また、この予め定められた代数式は、図1
6の逆予測対象画素データ{a#、…、p−D}と隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」と、を用い
て、図16の逆予測結果画素データ{a、…、p}を生
成できるように設定される。
【0424】なお、図16の逆予測対象画素データ{a
#、…、p−D}と隣接画素データ「A」、「B」、
「C」、「D」と、を用いて、図16の逆予測結果画素
データ{a、…、p}を生成する逆予測処理は、H.2
6L符号化方式で採用される可能性のある予測処理(モ
ードA)に適合した逆予測処理である。
【0425】さて、この代数式では、代数Yに対応する
系列(本実施の形態において、「第1の系列」と呼
ぶ。)と、代数Zに対応する系列(本実施の形態におい
て、「第2の系列」と呼ぶ。)と、がある。
【0426】従って、より具体的には、隣接画素系列生
成手段52は、隣接画素データ「A」、「B」、
「C」、「D」の中から、逆予測処理手段53による第
1の系列に対する演算が施される順番に従って選択した
データにより、第1の隣接画素系列{A、B、C、D、
B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、D、D}を
生成し、第1の系列に対応するラインL1に出力する。
【0427】なお、第1の系列では、第1の隣接画素系
列の隣接画素データ「A」から順番に、「B」、
「C」、…、「D」まで、逆予測処理手段53により、
演算が施される。
【0428】また、隣接画素系列生成手段52は、隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の中から、
逆予測処理手段53による第2の系列に対する演算が施
される順番に従って選択したデータにより、第2の隣接
画素系列{B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、
D、D、C、D、D、D}を生成し、第2の系列に対応
するラインL2に出力する。
【0429】なお、第2の系列では、第2の隣接画素系
列の隣接画素データ「B」から順番に、「C」、
「D」、…、「D」まで、逆予測処理手段53により、
演算が施される。
【0430】逆予測処理手段53は、上記した予め定め
られた代数式により、逆予測処理を実行する。具体的に
は、次の通りである。
【0431】逆予測処理手段53は、逆予測対象画素デ
ータ{a#、…、p−D}を、演算が施される順番で入
力する。
【0432】また、逆予測処理手段53は、第1の系列
に対応するラインL1から、第1の隣接画素系列{A、
…、D}を、演算が施される順番で入力する。
【0433】また、逆予測処理手段53は、第2の系列
に対応するラインL2から、第2の隣接画素系列{B、
…、D}を、演算が施される順番で入力する。
【0434】そして、逆予測処理手段53は、逆予測対
象画素データに「2」を乗算した乗算結果データと、第
1の隣接画素系列の隣接画素データと、第2の隣接画素
系列の隣接画素データと、を加算し、この加算結果デー
タを「2」で除算して、逆予測結果画素データ{a、
b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、m、
n、o、p}を生成する。
【0435】この16個の逆予測結果画素データ{a、
…、p}は、逆予測結果ブロックBB2を構成する。
【0436】逆予測結果ブロック記憶手段54は、逆予
測処理手段53が生成した逆予測結果ブロックBB2を
記憶する。この逆予測結果ブロック記憶手段54は、レ
ジスタ群、又は、アドレス信号に従ってデータを出力す
るメモリ、である。
【0437】ここで、a#=a−(A+B)/2、b#
=b−(B+C)/2、c#=c−(C+D)/2、i
#=i−(B+C)/2、j#=j−(C+D)/2、
である。
【0438】さて、次に、図16の隣接画素系列生成手
段52の詳細を説明する。まず、隣接画素系列生成手段
52の第1の例を説明する。
【0439】図17は、図16の隣接画素系列生成手段
52の第1の例示図である。なお、図17において、図
16と同一の部分については、同一の符号を付して適宜
説明を省略する。
【0440】図17に示すように、この隣接画素系列生
成手段52は、隣接画素記憶手段520、及び、隣接画
素選択手段521、を含む。
【0441】この隣接画素選択手段521は、切替手段
522、及び、制御手段523、を含む。
【0442】隣接画素系列生成手段52は、逆予測対象
ブロック記憶手段51から、4個の隣接画素データ
「A」、「B」、「C」、「D」を順次入力する。
【0443】隣接画素記憶手段520は、順次入力され
た隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」を記
憶する。この隣接画素記憶手段520は、レジスタ群で
ある。
【0444】隣接画素記憶手段520は、隣接画素デー
タ「A」、「B」、「C」、「D」を、切替手段522
へ並列に出力する。
【0445】切替手段522は、制御手段523の指示
に従い、隣接画素データ「A」、「B」、「C」、
「D」が入力される4本のラインの中から、逆予測処理
手段53による第1の系列に対する演算が施される順番
に従って選択したラインと、第1の系列に対応するライ
ンL1と、を接続する。
【0446】このようにすることで、第1の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
1に出力される。
【0447】つまり、第1の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第1の隣接画素
系列{A、B、C、D、B、C、D、D、B、C、D、
D、C、D、D、D}が生成され、第1の系列に対応す
るラインL1に出力される。また、切替手段522は、
制御手段523の指示に従い、隣接画素データ「A」、
「B」、「C」、「D」が入力される4本のラインの中
から、逆予測処理手段53による第2の系列に対する演
算が施される順番に従って選択したラインと、第2の系
列に対応するラインL2と、を接続する。
【0448】このようにすることで、第2の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
2に出力される。
【0449】つまり、第2の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第2の隣接画素
系列{B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、D、
D、C、D、D、D}が生成され、第2の系列に対応す
るラインL2に出力される。
【0450】なお、第1の隣接画素系列は、制御手段5
23の制御により、遅延が施されて、切替手段522か
らラインL1へ出力される。この点は、後で詳しく説明
する。
【0451】また、第2の隣接画素系列は、制御手段5
23の制御により、遅延が施されて、切替手段522か
らラインL2へ出力される。この点は、後で詳しく説明
する。
【0452】さて、次に、図16の隣接画素系列生成手
段52の第2の例を説明する。
【0453】図18は、図16の隣接画素系列生成手段
52の第2の例示図である。なお、図18において、図
16と同一の部分については、同一の符号を付して適宜
説明を省略する。
【0454】図18に示すように、この隣接画素系列生
成手段52は、隣接画素選択手段524、及び、隣接画
素記憶手段527、を含む。
【0455】この隣接画素選択手段524は、切替手段
525、及び、制御手段526、を含む。
【0456】この隣接画素記憶手段527は、ラインL
1に対応した隣接画素系列記憶手段529と、ラインL
2に対応した隣接画素系列記憶手段528と、を含む。
【0457】隣接画素系列生成手段52は、逆予測対象
ブロック記憶手段51から、4個の隣接画素データ
「A」、「B」、「C」、「D」を順次入力する。
【0458】切替手段525は、制御手段526の指示
に従い、隣接画素データ「A」が入力されるときは、隣
接画素データ「A」が入力されるラインと、ラインAL
と、を接続する。
【0459】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「B」が入力されるとき
は、隣接画素データ「B」が入力されるラインと、ライ
ンBLと、を接続する。
【0460】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「C」が入力されるとき
は、隣接画素データ「C」が入力されるラインと、ライ
ンCLと、を接続する。
【0461】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「D」が入力されるとき
は、隣接画素データ「D」が入力されるラインと、ライ
ンDLと、を接続する。
【0462】以上のようにして、切替手段525は、各
隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」に対応
した各ラインAL、BL、CL、DLに、対応する隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」を出力す
る。
【0463】このラインAL、BL、CL、DLは、逆
予測処理手段53による第1の系列に対する演算が施さ
れる順番に従って、第1の系列に対応する隣接画素系列
記憶手段529の予め定められた記憶位置に配線される
とともに、逆予測処理手段53による第2の系列に対す
る演算が施される順番に従って、第2の系列に対応する
隣接画素系列記憶手段528の予め定められた記憶位置
に配線される。
【0464】従って、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段529には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0465】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段529には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第1の隣接画
素系列{A、B、C、D、B、C、D、D、B、C、
D、D、C、D、D、D}が記憶される。
【0466】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0467】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第2の隣接画
素系列{B、C、D、D、B、C、D、D、C、D、
D、D、C、D、D、D}が記憶される。
【0468】なお、上記したようにラインAL、BL、
CL、DLを配線しているため、隣接画素データ「B」
は、隣接画素系列記憶手段528、529の対応する複
数の記憶位置に、同時に書き込まれる。隣接画素データ
「C」、「D」についても、同様である。
【0469】従って、隣接画素データ「B」を、隣接画
素系列記憶手段528、529の対応する複数の記憶位
置に、1ステップで書き込むことができる。隣接画素デ
ータ「A」、「C」、「D」についても同様である。
【0470】さて、第1の系列に対応する隣接画素系列
記憶手段529は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した隣接画素データを、予測処理が施される順
番で出力する。
【0471】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段529は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した第1の隣接画素系列を出力する。
【0472】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した隣接画素データを、予測処理が施される順
番で出力する。
【0473】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した第2の隣接画素系列を出力する。
【0474】なお、第1の隣接画素系列は、制御手段5
26の制御により、遅延が施されて、隣接画素系列記憶
手段529からラインL1へ出力される。この点は、後
で詳しく説明する。
【0475】また、第2の隣接画素系列は、制御手段5
26の制御により、遅延が施されて、隣接画素系列記憶
手段528からラインL2へ出力される。この点は、後
で詳しく説明する。
【0476】さて、次に、図16の逆予測処理手段53
の詳細を説明する。まず、図16の逆予測処理手段53
の第1の例を説明する。この場合、予測処理の対象とし
て、図16の逆予測対象画素データ「a#」を例に挙げ
る。
【0477】図19は、図16の逆予測処理手段53の
第1の例示図である。なお、図19において、図16と
同一の部分については、同一の符号を付して説明を適宜
省略する。
【0478】図19に示すように、この逆予測処理手段
53は、シフタ530、レジスタ531、533、53
5、2入力の加算器532、534、及び、シフタ53
6、を含む。
【0479】図19に示すように、逆予測対象ブロック
記憶手段51から、シフタ530に、逆予測対象画素デ
ータ「a#=a−(A+B)/2」が読み出される。
【0480】そして、シフタ530は、左に1ビットシ
フトして、逆予測対象画素データ「a−(A+B)/
2」に「2」を乗算する。シフタ530は、乗算手段に
相当する。なお、シフタ530は、左右にシフト可能な
シフタである。
【0481】そして、シフタ530は、乗算結果データ
「2a−A−B」を、レジスタ531に出力する。
【0482】加算器532は、レジスタ531から、シ
フタ530による乗算結果データ「2a−A−B」を入
力するとともに、第1の系列に対応するラインL1か
ら、第1の隣接画素系列の隣接画素データ「A」を入力
する。
【0483】この場合、第1の隣接画素系列は、逆予測
対象ブロック記憶手段51からの逆予測対象画素データ
の出力に対し、時間tだけ遅延させて、加算器532へ
出力される。このため、加算器532には、シフタ53
0による乗算結果データ「2a−A−B」と、第1の隣
接画素系列の隣接画素データ「A」と、が同時に入力さ
れる。
【0484】そして、加算器532は、シフタ530に
よる乗算結果データ「2a−A−B」と、第1の隣接画
素系列の隣接画素データ「A」と、を加算する。
【0485】そして、加算器532は、加算結果データ
「2a−B」を、レジスタ533に出力する。
【0486】加算器534は、レジスタ533から、加
算器532による加算結果データ「2a−B」を入力す
るとともに、第2の系列に対応するラインL2から、第
2の隣接画素系列の隣接画素データ「B」を入力する。
【0487】この場合、第2の隣接画素系列は、加算器
532からの加算結果データの出力に対し、時間tだけ
遅延させて、加算器534へ出力される。このため、加
算器534には、加算器532による加算結果データ
「2a−B」と、第2の隣接画素系列の隣接画素データ
「B」と、が同時に入力される。
【0488】そして、加算器534は、加算器532に
よる加算結果データ「2a−B」と、第2の隣接画素系
列の隣接画素データ「B」と、を加算する。
【0489】そして、加算器534は、加算結果データ
「2a」を、レジスタ535へ出力する。
【0490】シフタ536は、レジスタ535から、加
算器534による加算結果データ「2a」を入力する。
【0491】そして、シフタ536は、右に1ビットシ
フトして、加算器534による加算結果データ「2a」
を、「2」で除算し、逆予測結果画素データ「a」を生
成する。シフタ536は、除算手段に相当する。なお、
シフタ536は、右のみにシフト可能なシフタである。
【0492】そして、シフタ536は、逆予測結果画素
データ「a」を、逆予測結果ブロック記憶手段54に出
力する。
【0493】上記と同様にして、逆予測処理手段53
は、順次入力される逆予測対象画素データと、順次入力
される第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入
力される第2の隣接画素系列の隣接画素データと、に対
して、演算を施して、順次、逆予測結果画素データを生
成する。
【0494】さて、次に、図16の逆予測処理手段53
の第2の例を説明する。この場合、予測処理の対象とし
て、図16の逆予測対象画素データ「a#」を例に挙げ
る。
【0495】図20は、図16の逆予測処理手段53の
第2の例示図である。なお、図20において、図16又
は図19と同一の部分については、同一の符号を付して
説明を適宜省略する。
【0496】図20に示すように、この逆予測処理手段
53は、シフタ530、レジスタ531、535、3入
力の加算器537、及び、シフタ536、を含む。
【0497】図20に示すように、加算器537は、レ
ジスタ531から、シフタ530による乗算結果データ
「2a−A−B」を入力し、第1の系列に対応するライ
ンL1から、第1の隣接画素系列の隣接画素データ
「A」を入力し、第2の系列に対応するラインL2か
ら、第2の隣接画素系列の隣接画素データ「B」を入力
する。
【0498】この場合、第1及び第2の隣接画素系列
は、逆予測対象ブロック記憶手段51からの逆予測対象
画素データの出力に対し、時間tたけ遅延させて、加算
器537に出力されるため、加算器537には、シフタ
530による乗算結果データ「2a#」と、第1の隣接
画素系列の隣接画素データ「A」と、第2の隣接画素系
列の隣接画素データ「B」と、が同時に入力される。
【0499】そして、加算器537は、シフタ530に
よる乗算結果データ「2a−A−B」と、第1の隣接画
素系列の隣接画素データ「A」と、を加算し、この加算
結果データ「2a−B」と、第2の隣接画素系列の隣接
画素データ「B」と、を加算して、最終的な加算結果デ
ータ「2a」を得る。
【0500】そして、加算器537は、最終的な加算結
果データ「2a」を、レジスタ535に出力する。
【0501】シフタ536は、レジスタ535から、加
算器537による最終的な加算結果データ「2a」を入
力する。
【0502】そして、シフタ536は、右に1ビットシ
フトして、加算器537による最終的な加算結果データ
「2a」を、「2」で除算し、逆予測結果画素データ
「a」を生成する。
【0503】そして、シフタ536は、逆予測結果画素
データ「a」を、逆予測結果ブロック記憶手段54に出
力する。
【0504】上記と同様にして、逆予測処理手段53
は、順次入力される逆予測対象画素データと、順次入力
される第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入
力される第2の隣接画素系列の隣接画素データと、に対
して、演算を施して、順次、逆予測結果画素データを生
成する。
【0505】さて、図19の逆予測処理手段53を用い
て予測処理を行う場合(2入力の加算器を2つ用いる場
合)の演算ステップ数を検討する。
【0506】図17の逆予測対象ブロック記憶手段51
からの隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」
の読み出しに4ステップ必要である。
【0507】図17の隣接画素記憶手段520への隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の記憶に4
ステップ必要である。
【0508】図19の逆予測処理手段53による逆予測
処理に19ステップ必要である。
【0509】従って、図19の逆予測処理手段53を用
いた図14の逆予測手段8によるモードAの逆予測処理
を行うための演算ステップ数は、合計27ステップであ
る。
【0510】なお、図19の逆予測処理手段53の加算
器532、534は、ベクトル命令をサポートする加算
器であり、演算ステップ数は、(処理する画素数+3)
ステップである。
【0511】また、図17の隣接画素系列生成手段52
の代わりに、図18の隣接画素系列生成手段52を用い
た場合は、隣接画素系列記憶手段528、529への隣
接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の記憶に
4ステップ必要である。
【0512】その他、図17の隣接画素系列生成手段5
2を用いる場合と同様に、隣接画素データ「A」、
「B」、「C」、「D」の読み出しに4ステップ、図1
9の逆予測処理手段53による逆予測処理に19ステッ
プ必要である。
【0513】従って、図17の隣接画素系列生成手段5
2の代わりに、図18の隣接画素系列生成手段52を用
いた場合でも、図19の逆予測処理手段53を用いた図
14の逆予測手段8によるモードAの逆予測処理を行う
ための演算ステップ数は、合計27ステップである。
【0514】一方、従来の予測装置によるモードAの予
測処理と同様に考えて、従来の逆予測装置によるモード
Aの逆予測処理には、合計44ステップ必要でる。
【0515】これから明らかなように、本実施の形態で
は、モードAの逆予測処理のための演算ステップ数を、
大幅に減らすことができ、処理性能が高い。
【0516】さて、次に、図20の逆予測処理手段53
を用いて逆予測処理を行う場合(3入力の加算器を1つ
用いる場合)の演算ステップ数を検討する。
【0517】図17の逆予測対象ブロック記憶手段51
からの隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」
の読み出しに4ステップ必要である。
【0518】図17の隣接画素記憶手段520への隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」の記憶に4
ステップ必要である。
【0519】図20の逆予測処理手段53による逆予測
処理に18ステップ必要である。
【0520】従って、図20の逆予測処理手段53を用
いた図14の逆予測手段8によるモードAの逆予測処理
を行うための演算ステップ数は、合計26ステップであ
る。
【0521】なお、図20の逆予測処理手段53のよう
に、3入力の加算器537を1つ用いると、演算ステッ
プ数は、(処理する画素数+2)ステップとなる。
【0522】また、図17の隣接画素系列生成手段52
の代わりに、図18の隣接画素系列生成手段52を用い
た場合でも、図20の逆予測処理手段53を用いた図1
4の逆予測手段8によるモードAの逆予測処理を行うた
めの演算ステップ数は、合計26ステップである。
【0523】このように、逆予測処理手段53による2
段の加算処理を実行するにあたり、2入力の加算器を2
つ用いる場合(図19)と比較して、3入力の加算器を
1つ用いる場合(図20)は、レジスタを1つ(図19
のレジスタ533)省略できるため、1ステップのステ
ップ数削減が可能となり、より処理性能を高くできる。
【0524】さて、以上のように、本実施の形態による
逆予測手段8では、隣接画素系列生成手段52は、隣接
画素データ「A」、「B」、「C」、「D」を入力し
て、その隣接画素データ「A」、「B」、「C」、
「D」の中から、予め定められた代数式((2X+Y+
Z)/2)に含まれる代数Y、Zに対応した系列(第1
の系列、第2の系列)毎に、演算が施される順番に従っ
て選択したデータを、系列毎に、演算が施される順番で
出力する。
【0525】つまり、隣接画素系列生成手段52は、第
1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、を生成し
て、逆予測処理手段53へ出力する。
【0526】そして、逆予測処理手段53は、逆予測対
象画素データを、演算が施される順番で入力するととも
に、隣接画素系列生成手段52が、系列毎に、演算が施
される順番で出力したデータを入力して、演算を施す。
【0527】つまり、逆予測処理手段53は、逆予測対
象画素データを、演算が施される順番で入力するととも
に、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、を
入力して、演算を施す。
【0528】このように、本実施の形態による逆予測手
段8では、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列
と、を生成して、逆予測処理を実行する。
【0529】このため、従来の逆予測装置が実行する逆
予測画素データの生成及び記憶という処理を省略でき
る。その結果、演算ステップ数を抑制できて、高い処理
性能の逆予測手段8(逆予測装置)を実現できる。
【0530】図14の復号装置が、この逆予測手段8を
備えることにより、処理性能の向上を図ることができ
る。
【0531】なお、上記では、隣接画素系列生成手段5
2に、隣接画素データ「A」、「B」、「C」、「D」
を入力して、垂直方向からの逆予測処理を実行する例を
挙げたが、隣接画素系列生成手段52に、隣接画素デー
タ「E」、「F」、「G」、「H」を入力して、水平方
向からの逆予測処理を実行することもできる。
【0532】また、上記では、図16の逆予測対象ブロ
ック記憶手段51は、メモリとして説明したが、レジス
タ群で構成することもできる。
【0533】この場合は、図18においては、切替手段
525が不要となり、そのレジスタ群から読み出される
隣接画素データ「A」の入力ラインがラインALに接続
され、隣接画素データ「B」の入力ラインがラインBL
に接続され、隣接画素データ「C」の入力ラインがライ
ンCLに接続され、隣接画素データ「D」の入力ライン
がラインDLに接続される。
【0534】また、上記では、図17の隣接画素記憶手
段520は、レジスタ群として説明したが、アドレス信
号に従って記憶しているデータを出力するメモリにより
構成することもできる。
【0535】この場合は、切替手段522の前段にレジ
スタ群を配置し、そのメモリから読み出した隣接画素デ
ータを、そのレジスタ群に保持する。そして、そのレジ
スタ群から、隣接画素データを切替手段522へ出力す
る。
【0536】また、上記では、5×5画素領域を逆予測
対象ブロック記憶手段51に記憶して処理を行ったが、
動画像符号化の単位である16×16画素領域を処理す
るために、17×17画素領域を、逆予測対象ブロック
記憶手段51に記憶して、処理を行っても同様の効果が
得られる。
【0537】また、上記では、予め定められた代数式と
して、(2X+Y+Z)/2、を例に挙げた。この代数
式は、H.26L符号化方式で採用される可能性のある
予測処理(モードA)に合致した逆予測処理に適合する
ものとして、例に挙げたものである。
【0538】従って、H.26L符号化方式で採用され
ることが確定した予測処理に合致する逆予測処理に適合
するように、予め定められた代数式を設定できる。
【0539】また、予め定められた代数式は、H.26
L符号化方式による予測処理に合致する逆予測処理に適
合するものに限定されるものではない。
【0540】従って、予め定められた代数式は任意に設
定でき、それに応じて、代数式に含まれる代数に対応し
た系列を設定できる。
【0541】例えば、他の符号化方式で採用される予測
処理に合致する逆予測処理に適合するように、予め定め
られた代数式を設定できる。
【0542】また、予め定められた代数式の一例であ
る、(2X+Y+Z)/2、において、「X」に乗算す
る乗数「2」は、予め定められた第1の乗数の一例であ
り、除数「2」は、予め定められた第1の除数の一例で
ある。
【0543】(実施の形態4)実施の形態4では、実施
の形態2の予測処理(H.26L符号化方式によるモー
ドBの予測処理)により生成された予測結果画素データ
に対して、直交変換、量子化、及び、可変長符号化を施
して生成した符号化データを復号する復号装置を例に挙
げる。
【0544】本発明の実施の形態4における復号装置の
全体構成は、図14に示した実施の形態3における復号
装置の全体構成と同様である。
【0545】従って、以下では、図14の復号装置を、
実施の形態4における復号装置として、説明する。
【0546】図21は、実施の形態4における逆予測手
段8のブロック図である。なお、図21において、図1
5と同様の部分については、同一の符号を付して説明を
適宜省略する。
【0547】図21に示すように、この逆予測手段8
は、出力制御手段50、逆予測対象ブロック記憶手段5
1、隣接画素系列生成手段52、逆予測処理手段58、
及び、逆予測結果ブロック記憶手段54、を含む。
【0548】図22は、図21の各構成の動作の説明図
である。なお、図22において、図21と同一の部分に
ついては、同一の符号を付している。
【0549】以下、図21及び図22を用いて、実施の
形態4における図14の逆予測手段8の動作を説明す
る。
【0550】図22に示すように、逆予測対象ブロック
記憶手段51は、16個(4×4領域)の逆予測対象画
素データ{a−A$、b−B$、c−C$、d−D$、
e−E$、f−A$、g−B$、h−C$、i−F$、
j−E$、k−A$、l−B$、m−G$、n−F$、
o−E$、p−A$}を記憶する。この16個の逆予測
対象画素データは、逆予測対象ブロックBB3を構成す
る。
【0551】また、逆予測対象ブロック記憶手段51
は、逆予測対象ブロックBB3に隣接する9個の隣接画
素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を記
憶する。
【0552】この逆予測対象ブロック記憶手段51は、
図15の出力制御手段50から入力されたアドレス信号
に従って、記憶している逆予測対象画素データ又は隣接
画素データを出力するメモリである。
【0553】より具体的には、逆予測対象ブロック記憶
手段51は、出力制御手段50からのアドレス信号に従
って、逆予測処理手段58による演算が施される順番
で、逆予測対象画素データ{a−A$、b−B$、c−
C$、d−D$、e−E$、f−A$、g−B$、h−
C$、i−F$、j−E$、k−A$、l−B$、m−
G$、n−F$、o−E$、p−A$}を、逆予測処理
手段58へ出力する。
【0554】なお、逆予測対象画素データ「a−A$」
から順番に、「b−B$」、「c−C$」、…、「p−
A$」まで、逆予測処理手段58により演算が施され
る。
【0555】また、逆予測対象ブロック記憶手段51
は、出力制御手段50からのアドレス信号に従って、隣
接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}
を、隣接画素系列生成手段52へ出力する。
【0556】隣接画素系列生成手段52は、隣接画素デ
ータ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を入力し
て、その隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、
G、H、I}の中から、予め定められた代数式に含まれ
る代数に対応した系列毎に、逆予測処理手段58による
演算が施される順番に従って選択したデータを、系列毎
に、逆予測処理手段58による演算が施される順番で出
力する。
【0557】ここで、予め定められた代数式は、(4R
+X+2Y+Z)/4、である。R、X、Y、Zは、代
数である。
【0558】また、この予め定められた代数式は、図2
2の逆予測対象画素データ{a−A$、…、p−A$}
と隣接画素データ{A、…、I}と、を用いて、図22
の逆予測結果画素データ{a、…、p}を生成できるよ
うに設定される。
【0559】なお、図22の逆予測対象画素データ{a
−A$、…、p−A$}と隣接画素データ{A、…、
I}と、を用いて、図22の逆予測結果画素データ
{a、…、p}を生成する逆予測処理は、H.26L符
号化方式で採用される可能性のある予測処理(モード
B)に適合する逆予測処理である。
【0560】さて、この代数式では、代数Xに対応する
系列(本実施の形態において、「第1の系列」と呼
ぶ。)と、代数Yに対応する系列(本実施の形態におい
て、「第2の系列」と呼ぶ。)と、代数Zに対応する系
列(本実施の形態において、「第3の系列」と呼ぶ。)
と、がある。
【0561】従って、より具体的には、隣接画素系列生
成手段52は、隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}の中から、逆予測処理手段58による
第1の系列に対する演算が施される順番に従って選択し
たデータにより、第1の隣接画素系列{E、I、A、
B、F、E、I、A、G、F、E、I、H、G、F、
E}を生成し、第1の系列に対応するラインL1に出力
する。
【0562】なお、第1の系列では、第1の隣接画素系
列の隣接画素データ「E」から順番に、「I」、
「A」、…、「E」まで、逆予測処理手段58により、
演算が施される。
【0563】また、隣接画素系列生成手段52は、隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
中から、逆予測処理手段58による第2の系列に対する
演算が施される順番に従って選択したデータにより、第
2の隣接画素系列{I、A、B、C、E、I、A、B、
F、E、I、A、G、F、E、I}を生成し、第2の系
列に対応するラインL2に出力する。
【0564】なお、第2の系列では、第2の隣接画素系
列の隣接画素データ「I」から順番に、「A」、
「B」、…、「I」まで、逆予測処理手段58により、
演算が施される。
【0565】また、隣接画素系列生成手段52は、隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
中から、逆予測処理手段58による第3の系列に対する
演算が施される順番に従って選択したデータにより、第
3の隣接画素系列{A、B、C、D、I、A、B、C、
E、I、A、B、F、E、I、A}を生成し、第3の系
列に対応するラインL3に出力する。
【0566】なお、第3の系列では、第3の隣接画素系
列の隣接画素データ「A」から順番に、「B」、
「C」、…、「A」まで、逆予測処理手段58により、
演算が施される。
【0567】逆予測処理手段58は、上記した予め定め
られた代数式により、逆予測処理を実行する。具体的に
は、次の通りである。
【0568】逆予測処理手段58は、逆予測対象画素デ
ータ{a−A$、…、p−A$}を、演算が施される順
番で入力する。
【0569】また、逆予測処理手段58は、第1の系列
に対応するラインL1から、第1の隣接画素系列{E、
…、E}を、演算が施される順番で入力する。
【0570】また、逆予測処理手段58は、第2の系列
に対応するラインL2から、第2の隣接画素系列{I、
…、I}を、演算が施される順番で入力する。
【0571】また、逆予測処理手段58は、第3の系列
に対応するラインL3から、第3の隣接画素系列{A、
…、A}を、演算が施される順番で入力する。
【0572】そして、逆予測処理手段58は、逆予測対
象画素データに「4」を乗算した乗算結果データと、第
1の隣接画素系列の隣接画素データと、を加算する。
【0573】そして、逆予測処理手段58は、この加算
結果データと、第2の隣接画素系列の隣接画素データに
「2」を乗算した乗算結果データと、を加算する。
【0574】そして、逆予測処理手段58は、この加算
結果データと、第3の隣接画素系列の隣接画素データ
と、を加算する。
【0575】そして、逆予測処理手段58は、この加算
結果データを「4」で除算して、逆予測結果画素データ
{a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、
m、n、o、p}を生成する。
【0576】この16個の逆予測結果画素データ{a、
…、p}は、逆予測結果ブロックBB2を構成する。
【0577】逆予測結果ブロック記憶手段54は、逆予
測処理手段58が生成した逆予測結果ブロックBB2を
記憶する。この逆予測結果ブロック記憶手段54は、レ
ジスタ群、又は、アドレス信号に従ってデータを出力す
るメモリ、である。
【0578】ここで、D$=(B+2C+D)//4、
C$=(A+2B+C)//4、B$=(I+2A+
B)//4、A$=(E+2I+A)//4、E$=
(F+2E+I)//4、F$=(G+2F+E)//
4、G$=(H+2G+F)//4、である。なお、/
/は、除算結果の四捨五入を表す。
【0579】さて、次に、図22の隣接画素系列生成手
段52の詳細を説明する。まず、隣接画素系列生成手段
52の第1の例を説明する。
【0580】図23は、図22の隣接画素系列生成手段
52の第1の例示図である。なお、図23において、図
22と同一の部分については、同一の符号を付して適宜
説明を省略する。
【0581】図23に示すように、この隣接画素系列生
成手段52は、隣接画素記憶手段520、及び、隣接画
素選択手段521、を含む。
【0582】この隣接画素選択手段521は、切替手段
522、及び、制御手段523、を含む。
【0583】隣接画素系列生成手段52は、逆予測対象
ブロック記憶手段51から、9個の隣接画素データ
{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を順次入力す
る。
【0584】隣接画素記憶手段520は、順次入力され
た隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、
I}を記憶する。この隣接画素記憶手段520は、レジ
スタ群である。
【0585】隣接画素記憶手段520は、隣接画素デー
タ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を、切替手
段522へ並列に出力する。
【0586】切替手段522は、制御手段523の指示
に従い、隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、
G、H、I}が入力される9本のラインの中から、逆予
測処理手段58による第1の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したラインと、第1の系列に対応す
るラインL1と、を接続する。
【0587】このようにすることで、第1の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
1に出力される。
【0588】つまり、第1の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第1の隣接画素
系列{E、…、E}が生成され、第1の系列に対応する
ラインL1に出力される。
【0589】また、切替手段522は、制御手段523
の指示に従い、隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}が入力される9本のラインの中から、
逆予測処理手段58による第2の系列に対する演算が施
される順番に従って選択したラインと、第2の系列に対
応するラインL2と、を接続する。
【0590】このようにすることで、第2の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
2に出力される。
【0591】つまり、第2の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第2の隣接画素
系列{I、…、I}が生成され、第2の系列に対応する
ラインL2に出力される。
【0592】また、切替手段522は、制御手段523
の指示に従い、隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}が入力される9本のラインの中から、
逆予測処理手段58による第3の系列に対する演算が施
される順番に従って選択したラインと、第3の系列に対
応するラインL3と、を接続する。
【0593】このようにすることで、第3の系列に対す
る演算が施される順番で、隣接画素データが、ラインL
3に出力される。
【0594】つまり、第3の系列に対する演算が施され
る順番に従って選択したデータにより、第3の隣接画素
系列{A、…、A}が生成され、第3の系列に対応する
ラインL3に出力される。
【0595】なお、第1、第2及び第3の隣接画素系列
は、制御手段523の制御により、遅延が施されて、切
替手段522からラインL1、L2、L3へ出力され
る。この点は、後で詳しく説明する。
【0596】さて、次に、図22の隣接画素系列生成手
段52の第2の例を説明する。
【0597】図24は、図22の隣接画素系列生成手段
52の第2の例示図である。なお、図24において、図
22と同一の部分については、同一の符号を付して適宜
説明を省略する。
【0598】図24に示すように、この隣接画素系列生
成手段52は、隣接画素選択手段524、及び、隣接画
素記憶手段527、を含む。
【0599】この隣接画素選択手段524は、切替手段
525、及び、制御手段526、を含む。
【0600】この隣接画素記憶手段527は、ラインL
1に対応した隣接画素系列記憶手段529と、ラインL
2に対応した隣接画素系列記憶手段528と、ラインL
3に対応した隣接画素系列記憶手段570と、を含む。
【0601】切替手段525は、制御手段526の指示
に従い、隣接画素データ「A」が入力されるときは、隣
接画素データ「A」が入力されるラインと、ラインAL
と、を接続する。
【0602】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「B」が入力されるとき
は、隣接画素データ「B」が入力されるラインと、ライ
ンBLと、を接続する。
【0603】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「C」が入力されるとき
は、隣接画素データ「C」が入力されるラインと、ライ
ンCLと、を接続する。
【0604】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「D」が入力されるとき
は、隣接画素データ「D」が入力されるラインと、ライ
ンDLと、を接続する。
【0605】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「E」が入力されるとき
は、隣接画素データ「E」が入力されるラインと、ライ
ンELと、を接続する。
【0606】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「F」が入力されるとき
は、隣接画素データ「F」が入力されるラインと、ライ
ンFLと、を接続する。
【0607】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「G」が入力されるとき
は、隣接画素データ「G」が入力されるラインと、ライ
ンGLと、を接続する。
【0608】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「H」が入力されるとき
は、隣接画素データ「H」が入力されるラインと、ライ
ンHLと、を接続する。
【0609】また、切替手段525は、制御手段526
の指示に従い、隣接画素データ「I」が入力されるとき
は、隣接画素データ「I」が入力されるラインと、ライ
ンILと、を接続する。
【0610】以上のようにして、切替手段525は、各
隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、
I}に対応した各ラインAL〜ILに、対応する隣接画
素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を出
力する。
【0611】このラインAL〜ILは、逆予測処理手段
58による第1の系列に対する演算が施される順番に従
って、第1の系列に対応する隣接画素系列記憶手段52
9の予め定められた記憶位置に配線され、逆予測処理手
段58による第2の系列に対する演算が施される順番に
従って、第2の系列に対応する隣接画素系列記憶手段5
28の予め定められた記憶位置に配線され、逆予測処理
手段58による第3の系列に対する演算が施される順番
に従って、第3の系列に対応する隣接画素系列記憶手段
570の予め定められた記憶位置に配線される。
【0612】従って、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段529には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0613】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段529には、第1の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第1の隣接画
素系列{E、…、E}が記憶される。
【0614】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0615】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528には、第2の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第2の隣接画
素系列{I、…、I}が記憶される。
【0616】同様に、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段570には、第3の系列に対する演算が施さ
れる順番で、隣接画素データが記憶される。
【0617】つまり、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段570には、第3の系列に対する演算が施さ
れる順番で並んだ隣接画素データからなる第3の隣接画
素系列{A、…、A}が記憶される。
【0618】なお、上記したようにラインAL〜ILを
配線しているため、隣接画素データ「A」は、隣接画素
系列記憶手段528、529、570の対応する複数の
記憶位置に、同時に書き込まれる。他の隣接画素データ
についても、同様である。
【0619】従って、隣接画素データ「A」を、隣接画
素系列記憶手段528、529、570の対応する複数
の記憶位置に、1ステップで書き込むことができる。他
の隣接画素データについても同様である。
【0620】さて、第1の系列に対応する隣接画素系列
記憶手段529は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した隣接画素データを、逆予測処理が施される
順番で出力する。
【0621】つまり、第1の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段529は、第1の系列に対応するラインL1
に、記憶した第1の隣接画素系列を出力する。
【0622】同様に、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した隣接画素データを、逆予測処理が施される
順番で出力する。
【0623】つまり、第2の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段528は、第2の系列に対応するラインL2
に、記憶した第2の隣接画素系列を出力する。
【0624】同様に、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段570は、第3の系列に対応するラインL3
に、記憶した隣接画素データを、逆予測処理が施される
順番で出力する。
【0625】つまり、第3の系列に対応する隣接画素系
列記憶手段570は、第3の系列に対応するラインL3
に、記憶した第3の隣接画素系列を出力する。
【0626】なお、第1、第2及び第3の隣接画素系列
は、制御手段526の制御により、遅延が施されて、隣
接画素系列記憶手段529、528、570からライン
L1、L2、L3へ出力される。この点は、後で詳しく
説明する。
【0627】さて、次に、図22の逆予測処理手段58
の詳細を説明する。まず、図22の逆予測処理手段58
の第1の例を説明する。この場合、逆予測処理の対象と
して、図22の逆予測対象画素データ「a−A$」を例
に挙げる。
【0628】図25は、図22の逆予測処理手段58の
第1の例示図である。なお、図25において、図22と
同一の部分については、同一の符号を付して説明を適宜
省略する。
【0629】図25に示すように、この逆予測処理手段
58は、シフタ538、542、レジスタ539、54
1、543、545、547、2入力の加算器540、
544、546、及び、シフタ548、を含む。
【0630】図25に示すように、逆予測対象ブロック
記憶手段51から、シフタ538に、逆予測対象画素デ
ータ「a−A$=a−(E+2I+A)//4」が読み
出される。
【0631】そして、シフタ538は、逆予測対象画素
データ「a−(E+2I+A)//4」に「4」を乗算
する。シフタ538は、乗算手段に相当する。なお、シ
フタ538は、左右にシフト可能なシフタである。
【0632】そして、シフタ538は、乗算結果データ
「4a−E−2I−A」を、レジスタ539に出力す
る。
【0633】加算器540は、レジスタ539から、シ
フタ538による乗算結果データ「4a−E−2I−
A」を入力するとともに、第1の系列に対応するライン
L1から、第1の隣接画素系列の隣接画素データ「E」
を入力する。
【0634】この場合、第1の隣接画素系列は、逆予測
対象ブロック記憶手段51からの逆予測対象画素データ
の出力に対し、時間tだけ遅延させて、加算器540へ
出力される。このため、加算器540には、シフタ53
8による乗算結果データ「4a−E−2I−A」と、第
1の隣接画素系列の隣接画素データ「E」と、が同時に
入力される。
【0635】そして、加算器540は、シフタ538に
よる乗算結果データ「4a−E−2I−A」と、第1の
隣接画素系列の隣接画素データ「E」と、を加算する。
【0636】そして、加算器540は、加算結果データ
「4a−2I−A」を、レジスタ541に出力する。
【0637】一方、シフタ542には、ラインL2か
ら、第2の隣接画素系列の隣接画素データ「I」が入力
される。
【0638】この場合、第2の隣接画素系列は、逆予測
対象ブロック記憶手段51からの逆予測対象画素データ
の出力に対し、時間tだけ遅延させて、シフタ542へ
出力される。
【0639】このため、加算器540へ第1の隣接画素
系列の隣接画素データ「E」が入力されると同時に、シ
フタ542に、第2の隣接画素系列の隣接画素データ
「I」が入力される。
【0640】そして、シフタ542は、入力された第2
の隣接画素系列の隣接画素データ「I」に、「2」を乗
算する。
【0641】そして、シフタ542は、乗算結果データ
「2I」を、レジスタ543に出力する。シフタ542
は、乗算手段に相当する。なお、シフタ542は、左右
にシフト可能なシフタである。
【0642】さて、加算器544は、レジスタ541か
ら、加算器540による加算結果データ「4a−2I−
A」と、レジスタ543から、シフタ542による乗算
結果データ「2I」と、を同時に入力する。
【0643】そして、加算器544は、加算器540に
よる加算結果データ「4a−2I−A」と、シフタ54
2による乗算結果データ「2I」と、を加算する。
【0644】そして、加算器544は、加算結果データ
「4a−A」を、レジスタ545へ出力する。
【0645】加算器546は、レジスタ545から、加
算器544による加算結果データ「4a−A」を入力す
るとともに、ラインL3から、第3の隣接画素系列の隣
接画素データ「A」を入力する。
【0646】この場合、第3の隣接画素系列は、加算器
544からの加算結果データの出力に対し、時間tだけ
遅延させて、加算器546へ出力される。このため、加
算器546には、加算器544による加算結果データ
「4a−A」と、第3の隣接画素系列の隣接画素データ
「A」と、が同時に入力される。
【0647】そして、加算器546は、加算器544に
よる加算結果データ「4a−A」と、第3の隣接画素系
列の隣接画素データ「A」と、を加算する。
【0648】そして、加算器546は、加算結果データ
「4a」を、レジスタ547へ出力する。
【0649】シフタ548は、レジスタ547から、加
算器546による加算結果データ「4a」を入力する。
【0650】そして、シフタ548は、加算器546に
よる加算結果データ「4a」を、「4」で除算し、逆予
測結果画素データ「a」を生成する。シフタ548は、
除算手段に相当する。なお、シフタ548は、右のみに
シフト可能なシフタである。
【0651】そして、シフタ548は、逆予測結果画素
データ「a」を、逆予測結果ブロック記憶手段54に出
力する。
【0652】上記と同様にして、逆予測処理手段58
は、順次入力される逆予測対象画素データと、順次入力
される第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入
力される第2の隣接画素系列の隣接画素データと、順次
入力される第3の隣接画素系列の隣接画素データと、に
対して、演算を施して、順次、逆予測結果画素データを
生成する。
【0653】さて、次に、図22の逆予測処理手段58
の第2の例を説明する。この場合、逆予測処理の対象と
して、図22の逆予測対象画素データ「a−A$」を例
に挙げる。
【0654】図26は、図22の逆予測処理手段58の
第2の例示図である。なお、図26において、図22又
は図25と同一の部分については、同一の符号を付して
説明を適宜省略する。
【0655】図26に示すように、この逆予測処理手段
58は、シフタ538、549、レジスタ539、55
0、547、4入力の加算器551、及び、シフタ54
8、を含む。
【0656】図26に示すように、シフタ538へ逆予
測対象画素データ「a−A$」が入力されるのと同時
に、シフタ549には、ラインL2から、第2の隣接画
素系列の隣接画素データ「I」が入力される。
【0657】そして、シフタ549は、第2の隣接画素
系列の隣接画素データ「I」に「2」を乗算する。
【0658】そして、シフタ549は、乗算結果データ
「2I」を、レジスタ550に出力する。シフタ549
は、乗算手段に相当する。なお、シフタ549は、左右
にシフト可能なシフタである。
【0659】さて、加算器551は、レジスタ539か
ら、シフタ538による乗算結果データ「4a−E−2
I−A」を入力し、第1の系列に対応するラインL1か
ら、第1の隣接画素系列の隣接画素データ「E」を入力
し、レジスタ550から、シフタ549による乗算結果
データ「2I」を入力し、第3の系列に対応するライン
L3から、第3の隣接画素系列の隣接画素データ「A」
を入力する。
【0660】この場合、第1及び第3の隣接画素系列
は、逆予測対象ブロック記憶手段51からの逆予測対象
画素データの出力に対し、時間tたけ遅延させて、加算
器551に出力されるため、加算器551には、シフタ
538による乗算結果データ「4a−E−2I−A」
と、第1の隣接画素系列の隣接画素データ「E」と、シ
フタ549による乗算結果データ「2I」と、第3の隣
接画素系列の隣接画素データ「A」と、が同時に入力さ
れる。
【0661】そして、加算器551は、シフタ538に
よる乗算結果データ「4a−E−2I−A」と、第1の
隣接画素系列の隣接画素データ「E」とを加算し、この
加算結果データ「4a−2I−A」と、シフタ549に
よる乗算結果データ「2I」とを加算し、この加算結果
データ「4a−A」と、第3の隣接画素系列の隣接画素
データ「A」とを加算して、最終的な加算結果データ
「4a」を得る。
【0662】そして、加算器551は、最終的な加算結
果データ「4a」を、レジスタ547に出力する。
【0663】シフタ548は、レジスタ547から、加
算器551による最終的な加算結果データ「4a」を入
力する。
【0664】そして、シフタ548は、加算器551に
よる最終的な加算結果データ「4a」を、「4」で除算
し、逆予測結果画素データ「a」を生成する。
【0665】そして、シフタ548は、逆予測結果画素
データ「a」を、逆予測結果ブロック記憶手段54に出
力する。
【0666】上記と同様にして、逆予測処理手段58
は、順次入力される逆予測対象画素データと、順次入力
される第1の隣接画素系列の隣接画素データと、順次入
力される第2の隣接画素系列の隣接画素データと、順次
入力される第3の隣接画素系列の隣接画素データと、に
対して、演算を施して、順次、逆予測結果画素データを
生成する。
【0667】さて、図25の逆予測処理手段58を用い
て逆予測処理を行う場合(2入力の加算器を3つ用いる
場合)の演算ステップ数を検討する。
【0668】図23の逆予測対象ブロック記憶手段51
からの隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、
H、I}の読み出しに9ステップ必要である。
【0669】図23の隣接画素記憶手段520への隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
記憶に9ステップ必要である。
【0670】図25の逆予測処理手段58による逆予測
処理に20ステップ必要である。
【0671】従って、図25の逆予測処理手段58を用
いた図14の逆予測手段8によるモードBの逆予測処理
を行うための演算ステップ数は、合計38ステップであ
る。
【0672】なお、図25の逆予測処理手段58の加算
器540、544、546は、ベクトル命令をサポート
する加算器であり、演算ステップ数は、(処理する画素
数+4)ステップである。
【0673】また、図23の隣接画素系列生成手段52
の代わりに、図24の隣接画素系列生成手段52を用い
た場合は、隣接画素系列記憶手段528、529、57
0への隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、
H、I}の記憶に9ステップ必要である。
【0674】その他、図23の隣接画素系列生成手段5
2を用いる場合と同様に、隣接画素データ{A、B、
C、D、E、F、G、H、I}の読み出しに9ステッ
プ、図25の逆予測処理手段58による逆予測処理に2
0ステップ必要である。
【0675】従って、図23の隣接画素系列生成手段5
2の代わりに、図24の隣接画素系列生成手段52を用
いた場合でも、図25の逆予測処理手段58を用いた図
14の逆予測手段8によるモードBの逆予測処理を行う
ための演算ステップ数は、合計38ステップである。
【0676】一方、従来の予測装置によるモードBの予
測処理の場合と同様に考えて、従来の逆予測装置による
モードBの逆予測処理には、合計71ステップ必要で
る。
【0677】これから明らかなように、本実施の形態で
は、モードBの逆予測処理のための演算ステップ数を、
大幅に減らすことができ、処理性能が高い。
【0678】さて、次に、図26の逆予測処理手段58
を用いて逆予測処理を行う場合(4入力の加算器を1つ
用いる場合)の演算ステップ数を検討する。
【0679】図23の逆予測対象ブロック記憶手段51
からの隣接画素データ{A、B、C、D、E、F、G、
H、I}の読み出しに9ステップ必要である。
【0680】図23の隣接画素記憶手段520への隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}の
記憶に9ステップ必要である。
【0681】図26の逆予測処理手段58による逆予測
処理に18ステップ必要である。
【0682】従って、図26の逆予測処理手段58を用
いた図14の逆予測手段8によるモードBの逆予測処理
を行うための演算ステップ数は、合計36ステップであ
る。
【0683】なお、図26の逆予測処理手段58のよう
に、4入力の加算器551を1つ用いると、演算ステッ
プ数は、(処理する画素数+2)ステップとなる。
【0684】また、図23の隣接画素系列生成手段52
の代わりに、図24の隣接画素系列生成手段52を用い
た場合でも、図26の逆予測処理手段58を用いた図1
4の逆予測手段8によるモードBの逆予測処理を行うた
めの演算ステップ数は、合計36ステップである。
【0685】このように、逆予測処理手段58による3
段の加算処理を実行するにあたり、2入力の加算器を3
つ用いる場合(図25)と比較して、4入力の加算器を
1つ用いる場合(図26)は、レジスタを2つ(図25
のレジスタ541、545)省略できるため、2ステッ
プのステップ数削減が可能となり、より処理性能を高く
できる。
【0686】さて、以上のように、本実施の形態による
逆予測手段8では、隣接画素系列生成手段52は、隣接
画素データ{A、B、C、D、E、F、G、H、I}を
入力して、その隣接画素データ{A、B、C、D、E、
F、G、H、I}の中から、予め定められた代数式
((4R+X+2Y+Z)/4)に含まれる代数X、
Y、Zに対応した系列(第1の系列、第2の系列、第3
の系列)毎に、演算が施される順番に従って選択したデ
ータを、系列毎に、演算が施される順番で出力する。
【0687】つまり、隣接画素系列生成手段52は、第
1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、第3の隣
接画素系列と、を生成して、逆予測処理手段58へ出力
する。
【0688】そして、逆予測処理手段58は、逆予測対
象画素データを、演算が施される順番で入力するととも
に、隣接画素系列生成手段52が、系列毎に、演算が施
される順番で出力したデータを入力して、演算を施す。
【0689】つまり、逆予測処理手段58は、逆予測対
象画素データを、演算が施される順番で入力するととも
に、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列と、第
3の隣接画素系列と、を入力して、演算を施す。
【0690】このように、本実施の形態による逆予測手
段8では、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系列
と、第3の隣接画素系列と、を生成して、逆予測処理を
実行する。
【0691】このため、従来の逆予測装置が実行する逆
予測画素データの生成及び記憶という処理を省略でき
る。その結果、演算ステップ数を抑制できて、高い処理
性能の逆予測手段8(逆予測装置)を実現できる。
【0692】図14の復号装置が、この逆予測手段8を
備えることにより、処理性能の向上を図ることができ
る。
【0693】なお、上記では、図22の逆予測対象ブロ
ック記憶手段51は、メモリとして説明したが、レジス
タ群で構成することもできる。
【0694】この場合は、図24においては、切替手段
525が不要となり、そのレジスタ群から読み出される
隣接画素データ「A」の入力ラインがラインALに接続
され、隣接画素データ「B」の入力ラインがラインBL
に接続され、隣接画素データ「C」の入力ラインがライ
ンCLに接続され、隣接画素データ「D」の入力ライン
がラインDLに接続され、隣接画素データ「E」の入力
ラインがラインELに接続され、隣接画素データ「F」
の入力ラインがラインFLに接続され、隣接画素データ
「G」の入力ラインがラインGLに接続され、隣接画素
データ「H」の入力ラインがラインHLに接続され、隣
接画素データ「I」の入力ラインがラインILに接続さ
れる。
【0695】また、上記では、図23の隣接画素記憶手
段520は、レジスタ群として説明したが、アドレス信
号に従って記憶しているデータを出力するメモリにより
構成することもできる。
【0696】この場合は、切替手段522の前段にレジ
スタ群を配置し、そのメモリから読み出した隣接画素デ
ータを、そのレジスタ群に保持する。そして、そのレジ
スタ群から、隣接画素データを切替手段522へ出力す
る。
【0697】また、上記では、5×5画素領域を逆予測
対象ブロック記憶手段51に記憶して処理を行ったが、
動画像符号化の単位である16×16画素領域を処理す
るために、17×17画素領域を、逆予測対象ブロック
記憶手段51に記憶して、処理を行っても同様の効果が
得られる。
【0698】また、図15の逆予測処理手段53を設
け、図21の隣接画素系列生成手段52に、実施の形態
3のような、第1の隣接画素系列と、第2の隣接画素系
列と、を生成させて、その逆予測処理手段53へ出力さ
せることで、H.26L符号化方式によるモードAの逆
予測処理を実行できる。
【0699】また、上記では、予め定められた代数式と
して、(4R+X+2Y+Z)/4、を例に挙げた。こ
の代数式は、H.26L符号化方式で採用される可能性
のある予測処理(モードB)に合致した逆予測処理に適
合するものとして、例に挙げたものである。
【0700】従って、H.26L符号化方式で採用され
ることが確定した予測処理に合致する逆予測処理に適合
するように、予め定められた代数式を設定できる。
【0701】また、予め定められた代数式は、H.26
L符号化方式による予測処理に合致する逆予測処理に適
合するものに限定されるものではない。
【0702】従って、予め定められた代数式は任意に設
定でき、それに応じて、代数式に含まれる代数に対応し
た系列を設定できる。
【0703】例えば、他の符号化方式で採用される予測
処理に合致する逆予測処理に適合するように、予め定め
られた代数式を設定できる。
【0704】また、予め定められた代数式の一例であ
る、(4R+X+2Y+Z)/4、において、「R」に
乗算する乗数「4」は、予め定められた第2の乗数の一
例であり、「Y」に乗算する乗数「2」は、予め定めら
れた第3の乗数の一例であり、除数「4」は、予め定め
られた第2の除数の一例である。
【0705】また、実施の形態1、2の予測手段1や、
実施の形態3、4の逆予測手段8は、演算装置として把
握することもできる。
【0706】この場合、隣接画素系列生成手段13、5
2は、系列データ生成手段に相当し、予測処理手段1
4、16や逆予測処理手段53、58は、演算手段に相
当する。
【0707】つまり、この演算手段は、予め定められた
代数式に従った演算を実行する。また、この系列データ
生成手段は、予め定められた代数式に含まれる代数に対
応した系列毎にデータを出力する。
【0708】具体的には、この系列データ生成手段は、
入力された複数の第1のデータの中から、系列毎に、演
算が施される順番に従って選択したデータを、系列毎
に、演算が施される順番で出力する。
【0709】そして、この演算手段は、演算が施される
順番で入力された第2のデータと、系列データ生成手段
が系列毎に演算が施される順番で出力したデータと、に
対して演算を施す。
【0710】このように、複数の第1のデータの中か
ら、演算が施される順番に従って選択したデータが、系
列毎に、演算が施される順番で、演算手段へ入力され
る。
【0711】このため、演算ステップ数を抑制できて、
高い処理性能の演算装置を実現できる。
【0712】
【発明の効果】請求項1記載の予測装置では、複数の隣
接画素データの中から、予測処理の演算が施される順番
に従って選択したデータが、系列毎に、予測処理の演算
が施される順番で、予測処理手段へ入力される。
【0713】このため、予測画素データの生成及び記憶
という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数を
抑制できて、高い処理性能の予測装置を実現できる。
【0714】請求項2記載の予測装置では、隣接画素選
択手段によって、複数の隣接画素データの中から、予測
処理の演算が施される順番に従って選択されたデータ
が、系列毎に、予測処理の演算が施される順番で、予測
処理手段へ入力される。
【0715】このため、予測画素データの生成及び記憶
という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数を
抑制できて、高い処理性能の予測装置を実現できる。
【0716】請求項3記載の予測装置では、複数の隣接
画素データの中から、予測処理の演算が施される順番に
従って選択されたデータが、隣接画素系列記憶手段から
系列毎に、予測処理の演算が施される順番で、予測処理
手段へ入力される。
【0717】このため、予測画素データの生成及び記憶
という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数を
抑制できて、高い処理性能の予測装置を実現できる。
【0718】請求項4記載の予測装置では、H.26L
符号化方式のモードAの予測処理として想定される処理
を、高速化できる。
【0719】請求項5記載の予測装置では、H.26L
符号化方式のモードAの予測処理として想定される処理
を、高速化できる。
【0720】また、3入力の減算手段により予測処理を
実行しているため、2入力の減算手段を2つ設けて、同
じ予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを1つ
省略できる。
【0721】その結果、2入力の減算手段を2つ設け
て、同じ予測処理を実行する場合と比較して、より演算
ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い予測装置を
実現できる。
【0722】請求項6記載の予測装置では、H.26L
符号化方式のモードBの予測処理として想定される処理
を、高速化できる。
【0723】請求項7記載の予測装置では、H.26L
符号化方式のモードBの予測処理として想定される処理
を、高速化できる。
【0724】また、4入力の減算手段により予測処理を
実行しているため、2入力の減算手段を3つ設けて、同
じ予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを2つ
省略できる。
【0725】その結果、2入力の減算手段を3つ設け
て、同じ予測処理を実行する場合と比較して、より演算
ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い予測装置を
実現できる。
【0726】請求項8記載の符号化装置では、複数の隣
接画素データの中から、予測処理の演算が施される順番
に従って選択したデータが、系列毎に、予測処理の演算
が施される順番で、予測処理手段へ入力される。
【0727】このため、予測手段による予測画素データ
の生成及び記憶という処理を省略できる。その結果、演
算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の予測手段を
実現できる。ひいては、符号化装置の処理性能を向上で
きる。
【0728】請求項9記載の逆予測装置では、複数の隣
接画素データの中から、逆予測処理の演算が施される順
番に従って選択したデータが、系列毎に、逆予測処理の
演算が施される順番で、逆予測処理手段へ入力される。
【0729】このため、逆予測画素データの生成及び記
憶という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数
を抑制できて、高い処理性能の逆予測装置を実現でき
る。
【0730】請求項10記載の逆予測装置では、隣接画
素選択手段によって、複数の隣接画素データの中から、
逆予測処理の演算が施される順番に従って選択されたデ
ータが、系列毎に、逆予測処理の演算が施される順番
で、逆予測処理手段へ入力される。
【0731】このため、逆予測画素データの生成及び記
憶という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数
を抑制できて、高い処理性能の逆予測装置を実現でき
る。
【0732】請求項11記載の逆予測装置では、複数の
隣接画素データの中から、逆予測処理の演算が施される
順番に従って選択されたデータが、隣接画素系列記憶手
段から系列毎に、逆予測処理の演算が施される順番で、
逆予測処理手段へ入力される。
【0733】このため、逆予測画素データの生成及び記
憶という処理を省略できる。その結果、演算ステップ数
を抑制できて、高い処理性能の逆予測装置を実現でき
る。
【0734】請求項12記載の逆予測装置では、H.2
6L符号化方式のモードAの予測処理として想定される
処理に適合した逆予測処理を、高速化できる。
【0735】請求項13記載の逆予測装置では、H.2
6L符号化方式のモードAの予測処理として想定される
処理に適合した逆予測処理を、高速化できる。
【0736】また、3入力の加算手段により逆予測処理
を実行しているため、2入力の加算手段を2つ設けて、
同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを
1つ省略できる。
【0737】その結果、2入力の加算手段を2つ設け
て、同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、より演
算ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い逆予測装
置を実現できる。
【0738】請求項14記載の逆予測装置では、H.2
6L符号化方式のモードBの予測処理として想定される
処理に適合した逆予測処理を、高速化できる。
【0739】請求項15記載の逆予測装置では、H.2
6L符号化方式のモードBの予測処理として想定される
処理に適合した逆予測処理を、高速化できる。
【0740】また、4入力の加算手段により逆予測処理
を実行しているため、2入力の加算手段を3つ設けて、
同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、レジスタを
2つ省略できる。
【0741】その結果、2入力の加算手段を3つ設け
て、同じ逆予測処理を実行する場合と比較して、より演
算ステップ数を抑制でき、より処理性能の高い逆予測装
置を実現できる。
【0742】請求項16記載の復号装置では、複数の隣
接画素データの中から、逆予測処理の演算が施される順
番に従って選択したデータが、系列毎に、逆予測処理の
演算が施される順番で、逆予測処理手段へ入力される。
【0743】このため、逆予測手段による逆予測画素デ
ータの生成及び記憶という処理を省略できる。その結
果、演算ステップ数を抑制できて、高い処理性能の逆予
測手段を実現できる。ひいては、復号装置の処理性能を
向上できる。
【0744】請求項17記載の演算装置では、複数の第
1のデータの中から、演算が施される順番に従って選択
したデータが、系列毎に、演算が施される順番で、演算
手段へ入力される。
【0745】このため、演算ステップ数を抑制できて、
高い処理性能の演算装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における符号化装置のブ
ロック図
【図2】図1の予測手段のブロック図
【図3】図1の予測手段の説明図
【図4】図2の隣接画素系列生成手段の例示図
【図5】図2の隣接画素系列生成手段の他の例示図
【図6】図2の予測処理手段の例示図
【図7】図2の予測処理手段の他の例示図
【図8】本発明の実施の形態2における予測手段のブロ
ック図
【図9】同予測手段の説明図
【図10】図8の隣接画素系列生成手段の例示図
【図11】図8の隣接画素系列生成手段の他の例示図
【図12】図8の予測処理手段の例示図
【図13】図8の予測処理手段の他の例示図
【図14】本発明の実施の形態3における復号装置のブ
ロック図
【図15】図14の逆予測手段のブロック図
【図16】図14の逆予測手段の説明図
【図17】図15の隣接画素系列生成手段の例示図
【図18】図15の隣接画素系列生成手段の他の例示図
【図19】図15の逆予測処理手段の例示図
【図20】図15の逆予測処理手段の他の例示図
【図21】本発明の実施の形態4における予測手段のブ
ロック図
【図22】同予測手段の説明図
【図23】図21の隣接画素系列生成手段の例示図
【図24】図21の隣接画素系列生成手段の他の例示図
【図25】図21の逆予測処理手段の例示図
【図26】図21の逆予測処理手段の他の例示図
【図27】従来の予測装置の説明図
【図28】(a)従来の予測画素生成手段のブロック図 (b)従来の予測処理手段のブロック図
【符号の説明】
1 予測手段 2 直交変換手段 3 量子化手段 4 可変長符号化手段 5 可変長復号手段 6 逆量子化手段 7 逆直交変換手段 8 逆予測手段 11、50 出力制御手段 12、800 予測対象ブロック記憶手段 13、52 隣接画素系列生成手段 14、16、803 予測処理手段 15、804 予測結果ブロック記憶手段 51 逆予測対象ブロック記憶手段 53、58 逆予測処理手段 54 逆予測結果ブロック記憶手段 130、137、520、527 隣接画素記憶手段 131、134、521、524 隣接画素選択手段 132、135、522、525 切替手段 133、136、523、526 制御手段 138、139、170、528、529、570 隣
接画素系列記憶手段 140、146、148、152、158、159、5
30、536、538、542、548、549、85
0、900 シフタ 141、143、145、149、151、153、1
55、157、160、531、533、535、53
9、541、543、545、547、810、82
0、840、860、870、890 レジスタ 142、144、147、150、154、156、1
61、880 減算器 532、534、537、540、544、546、5
51、830 加算器 801 予測画素生成手段 802 予測画素ブロック記憶手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月7日(2002.1.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項17
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK06 KK15 MA00 MA21 MA23 MC11 MC38 ME01 TA21 TA30 TB08 TC02 TC42 TD16 UA02 UA05 UA33 5J064 AA02 BA09 BA16 BB01 BB03 BC01 BC04 BC08 BC09 BC16 BD02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の予測対象画素データからなる予測対
    象ブロックに隣接する複数の隣接画素データ、及び、前
    記複数の予測対象画素データ、を用いて、予め定められ
    た代数式により、予測処理を実行する予測装置であっ
    て、 前記複数の隣接画素データを入力して、その複数の隣接
    画素データの中から、前記予め定められた代数式に含ま
    れる代数に対応した系列毎に、予測処理の演算が施され
    る順番に従って選択したデータを、前記系列毎に、予測
    処理の演算が施される順番で出力する隣接画素系列生成
    手段と、 前記複数の予測対象画素データを、予測処理の演算が施
    される順番で入力し、前記隣接画素系列生成手段が、前
    記系列毎に、予測処理の演算が施される順番で出力した
    データを入力して、予測処理を実行する予測処理手段
    と、を備える、ことを特徴とする予測装置。
  2. 【請求項2】前記隣接画素系列生成手段は、 入力された前記複数の隣接画素データを記憶する隣接画
    素記憶手段と、 前記隣接画素記憶手段が並列に出力する前記複数の隣接
    画素データの中から、前記系列毎に、予測処理の演算が
    施される順番に従って選択したデータを、対応する前記
    系列のラインに、予測処理の演算が施される順番で出力
    する隣接画素選択手段と、を含み、 前記予測処理手段は、前記隣接画素選択手段が選択した
    前記データを、前記各系列に対応する前記各ラインから
    入力する、ことを特徴とする請求項1記載の予測装置。
  3. 【請求項3】前記隣接画素系列生成手段は、 前記各隣接画素データに対応した各ラインに、対応する
    前記隣接画素データを出力する隣接画素選択手段と、 前記系列毎に複数設けられ、対応する前記系列のデータ
    として、前記ラインから入力される前記隣接画素データ
    を、予め定められた記憶位置に記憶する隣接画素系列記
    憶手段と、を含み、 前記ラインは、予測処理の演算が施される順番に従っ
    て、前記予め定められた記憶位置に配線され、 前記隣接画素系列記憶手段は、対応する前記系列に対応
    するラインに、記憶した前記隣接画素データを、予測処
    理の演算が施される順番で出力し、 前記予測処理手段は、前記隣接画素系列記憶手段が出力
    した前記隣接画素データを、前記各系列に対応する前記
    各ラインから入力する、ことを特徴とする請求項1記載
    の予測装置。
  4. 【請求項4】前記系列には、第1の系列と第2の系列と
    が存在し、 前記予測処理手段は、 前記予測対象画素データを入力し、入力した前記予測対
    象画素データに対して、予め定められた第1の乗数を乗
    算する乗算手段と、 前記乗算手段から、乗算結果データを入力し、前記隣接
    画素系列生成手段が選択して出力する前記第1の系列の
    前記隣接画素データを入力して、入力した前記乗算結果
    データから、入力した前記隣接画素データを減算する第
    1の減算手段と、 前記第1の減算手段から、第1の減算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第2の系列の前記隣接画素データを入力して、入力した
    前記第1の減算結果データから、入力した前記隣接画素
    データを減算する第2の減算手段と、 前記第2の減算手段から、第2の減算結果データを入力
    し、入力した前記第2の減算結果データを、予め定めら
    れた第1の除数で除算する除算手段と、を含む、ことを
    特徴とする請求項1記載の予測装置。
  5. 【請求項5】前記系列は、第1の系列と第2の系列とが
    存在し、 前記予測処理手段は、 前記予測対象画素データを入力し、入力した前記予測対
    象画素データに対して、予め定められた第1の乗数を乗
    算する乗算手段と、 前記乗算手段から、乗算結果データを入力し、前記隣接
    画素系列生成手段が選択して出力する前記第1の系列の
    前記隣接画素データを入力し、前記隣接画素系列生成手
    段が選択して出力する前記第2の系列の前記隣接画素デ
    ータを入力して、入力した前記第1の系列の前記隣接画
    素データを、入力した前記乗算結果データから減算し
    て、第1の減算処理を実行し、入力した前記第2の系列
    の前記隣接画素データを、第1の減算処理の結果データ
    から減算して、第2の減算処理を実行する減算手段と、 前記減算手段から、第2の減算処理の結果データを入力
    し、入力した第2の減算処理の結果データを、予め定め
    られた第1の除数で除算する除算手段と、を含む、こと
    を特徴とする請求項1記載の予測装置。
  6. 【請求項6】前記系列には、第1の系列と第2の系列と
    第3の系列とが存在し、 前記予測処理手段は、 前記予測対象画素データを入力し、入力した前記予測対
    象画素データに対して、予め定められた第2の乗数を乗
    算する第1の乗算手段と、 前記第1の乗算手段から、第1の乗算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第1の系列の前記隣接画素データを入力して、入力した
    前記第1の乗算結果データから、入力した前記隣接画素
    データを減算する第1の減算手段と、 前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記第2
    の系列の前記隣接画素データに、予め定められた第3の
    乗数を乗算する第2の乗算手段と、 前記第1の減算手段から、第1の減算結果データを入力
    し、前記第2の乗算手段から、第2の乗算結果データを
    入力して、入力した前記第1の減算結果データから、入
    力した前記第2の乗算結果データを減算する第2の減算
    手段と、 前記第2の減算手段から、第2の減算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第3の系列の前記隣接画素データを入力して、入力した
    前記第2の減算結果データから、入力した前記第3の系
    列の前記隣接画素データを減算する第3の減算手段と、 前記第3の減算手段から、第3の減算結果データを入力
    し、入力した前記第3の減算結果データを、予め定めら
    れた第2の除数で除算する除算手段と、を含む、ことを
    特徴とする請求項1記載の予測装置。
  7. 【請求項7】前記系列は、第1の系列と第2の系列と第
    3の系列とが存在し、 前記予測処理手段は、 前記予測対象画素データを入力し、入力した前記予測対
    象画素データに対して、予め定められた第2の乗数を乗
    算する第1の乗算手段と、 前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記第2
    の系列の前記隣接画素データを入力し、入力した前記第
    2の系列の前記隣接画素データに対して、予め定められ
    た第3の乗数を乗算する第2の乗算手段と、 前記第1の乗算手段から、第1の乗算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第1の系列の前記隣接画素データを入力し、前記第2の
    乗算手段から、第2の乗算結果データを入力し、前記隣
    接画素系列生成手段が選択して出力する前記第3の系列
    の前記隣接画素データを入力して、入力した前記第1の
    乗算結果データから、入力した前記第1の系列の前記隣
    接画素データを減算して、第1の減算処理を実行し、前
    記第1の減算処理の結果データから、入力した前記第2
    の乗算結果データを減算して、第2の減算処理を実行
    し、前記第2の減算処理の結果データから、入力した前
    記第3の系列の前記隣接画素データを減算して、第3の
    減算処理を実行する減算手段と、 前記減算手段から、第3の減算処理の結果データを入力
    し、入力した第3の減算処理の結果データを、予め定め
    られた第2の除数で除算する除算手段と、を含む、こと
    を特徴とする請求項1記載の予測装置。
  8. 【請求項8】複数の予測対象画素データからなる予測対
    象ブロックに隣接する複数の隣接画素データ、及び、前
    記複数の予測対象画素データ、を用いて、予め定められ
    た代数式により、予測処理を実行する予測手段と、 前記予測手段による予測結果画素データに対して、直交
    変換処理を施す直交変換手段と、 前記直交変換手段による直交変換データに対して、量子
    化処理を施す量子化手段と、 前記量子化手段による量子化データに対して、可変長符
    号化を施す可変長符号化手段と、を備え、 前記予測手段は、 前記複数の隣接画素データを入力して、その複数の隣接
    画素データの中から、前記予め定められた代数式に含ま
    れる代数に対応した系列毎に、予測処理の演算が施され
    る順番に従って選択したデータを、前記系列毎に、予測
    処理の演算が施される順番で出力する隣接画素系列生成
    手段と、 前記複数の予測対象画素データを、予測処理の演算が施
    される順番で入力し、前記隣接画素系列生成手段が、前
    記系列毎に、予測処理の演算が施される順番で出力した
    データを入力して、予測処理を実行する予測処理手段
    と、を含む、ことを特徴とする符号化装置。
  9. 【請求項9】複数の逆予測対象画素データからなる逆予
    測対象ブロックに隣接する複数の隣接画素データ、及
    び、前記複数の逆予測対象画素データ、を用いて、予め
    定められた代数式により、逆予測処理を実行する逆予測
    装置であって、 前記複数の隣接画素データを入力して、その複数の隣接
    画素データの中から、前記予め定められた代数式に含ま
    れる代数に対応した系列毎に、逆予測処理の演算が施さ
    れる順番に従って選択したデータを、前記系列毎に、逆
    予測処理の演算が施される順番で出力する隣接画素系列
    生成手段と、 前記複数の逆予測対象画素データを、逆予測処理の演算
    が施される順番で入力し、前記隣接画素系列生成手段
    が、前記系列毎に、逆予測処理の演算が施される順番で
    出力したデータを入力して、逆予測処理を実行する逆予
    測処理手段と、を備える、ことを特徴とする逆予測装
    置。
  10. 【請求項10】前記隣接画素系列生成手段は、 入力された前記複数の隣接画素データを記憶する隣接画
    素記憶手段と、 前記隣接画素記憶手段が並列に出力する前記複数の隣接
    画素データの中から、前記系列毎に、逆予測処理の演算
    が施される順番に従って選択したデータを、対応する前
    記系列のラインに、逆予測処理の演算が施される順番で
    出力する隣接画素選択手段と、を含み、 前記逆予測処理手段は、前記隣接画素選択手段が選択し
    た前記データを、前記各系列に対応する前記各ラインか
    ら入力する、ことを特徴とする請求項9記載の逆予測装
    置。
  11. 【請求項11】前記隣接画素系列生成手段は、 前記各隣接画素データに対応した各ラインに、対応する
    前記隣接画素データを出力する隣接画素選択手段と、 前記系列毎に複数設けられ、対応する前記系列のデータ
    として、前記ラインから入力される前記隣接画素データ
    を、予め定められた記憶位置に記憶する隣接画素系列記
    憶手段と、を含み、 前記ラインは、逆予測処理の演算が施される順番に従っ
    て、前記予め定められた記憶位置に配線され、 前記隣接画素系列記憶手段は、対応する前記系列に対応
    するラインに、記憶した前記隣接画素データを、逆予測
    処理の演算が施される順番で出力し、 前記逆予測処理手段は、前記隣接画素系列記憶手段が出
    力した前記隣接画素データを、前記各系列に対応する前
    記各ラインから入力する、ことを特徴とする請求項9記
    載の逆予測装置。
  12. 【請求項12】前記系列には、第1の系列と第2の系列
    とが存在し、 前記逆予測処理手段は、 前記逆予測対象画素データを入力し、入力した前記逆予
    測対象画素データに対して、予め定められた第1の乗数
    を乗算する乗算手段と、 前記乗算手段から、乗算結果データを入力し、前記隣接
    画素系列生成手段が選択して出力する前記第1の系列の
    前記隣接画素データを入力して、入力した前記乗算結果
    データと、入力した前記隣接画素データと、を加算する
    第1の加算手段と、 前記第1の加算手段から、第1の加算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第2の系列の前記隣接画素データを入力して、入力した
    前記第1の加算結果データと、入力した前記隣接画素デ
    ータと、を加算する第2の加算手段と、 前記第2の加算手段から、第2の加算結果データを入力
    し、入力した前記第2の加算結果データを、予め定めら
    れた第1の除数で除算する除算手段と、を含む、ことを
    特徴とする請求項9記載の逆予測装置。
  13. 【請求項13】前記系列は、第1の系列と第2の系列と
    が存在し、 前記逆予測処理手段は、 前記逆予測対象画素データを入力し、入力した前記逆予
    測対象画素データに対して、予め定められた第1の乗数
    を乗算する乗算手段と、 前記乗算手段から、乗算結果データを入力し、前記隣接
    画素系列生成手段が選択して出力する前記第1の系列の
    前記隣接画素データを入力し、前記隣接画素系列生成手
    段が選択して出力する前記第2の系列の前記隣接画素デ
    ータを入力して、入力した前記第1の系列の前記隣接画
    素データと、入力した前記乗算結果データとを加算し
    て、第1の加算処理を実行し、入力した前記第2の系列
    の前記隣接画素データと、第1の加算処理の結果データ
    とを加算して、第2の加算処理を実行する加算手段と、 前記加算手段から、第2の加算処理の結果データを入力
    し、入力した第2の加算処理の結果データを、予め定め
    られた第1の除数で除算する除算手段と、を含む、こと
    を特徴とする請求項9記載の逆予測装置。
  14. 【請求項14】前記系列には、第1の系列と第2の系列
    と第3の系列とが存在し、 前記逆予測処理手段は、 前記逆予測対象画素データを入力し、入力した前記逆予
    測対象画素データに対して、予め定められた第2の乗数
    を乗算する第1の乗算手段と、 前記第1の乗算手段から、第1の乗算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第1の系列の前記隣接画素データを入力して、入力した
    前記第1の乗算結果データと、入力した前記隣接画素デ
    ータと、を加算する第1の加算手段と、 前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記第2
    の系列の前記隣接画素データに、予め定められた第3の
    乗数を乗算する第2の乗算手段と、 前記第1の加算手段から、第1の加算結果データを入力
    し、前記第2の乗算手段から、第2の乗算結果データを
    入力して、入力した前記第1の加算結果データと、入力
    した前記第2の乗算結果データと、を加算する第2の加
    算手段と、 前記第2の加算手段から、第2の加算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第3の系列の前記隣接画素データを入力して、入力した
    前記第2の加算結果データと、入力した前記第3の系列
    の前記隣接画素データと、を加算する第3の加算手段
    と、 前記第3の加算手段から、第3の加算結果データを入力
    し、入力した前記第3の加算結果データを、予め定めら
    れた第2の除数で除算する除算手段と、を含む、ことを
    特徴とする請求項9記載の逆予測装置。
  15. 【請求項15】前記系列は、第1の系列と第2の系列と
    第3の系列とが存在し、 前記逆予測処理手段は、 前記逆予測対象画素データを入力し、入力した前記逆予
    測対象画素データに対して、予め定められた第2の乗数
    を乗算する第1の乗算手段と、 前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記第2
    の系列の前記隣接画素データを入力し、入力した前記第
    2の系列の前記隣接画素データに対して、予め定められ
    た第3の乗数を乗算する第2の乗算手段と、 前記第1の乗算手段から、第1の乗算結果データを入力
    し、前記隣接画素系列生成手段が選択して出力する前記
    第1の系列の前記隣接画素データを入力し、前記第2の
    乗算手段から、第2の乗算結果データを入力し、前記隣
    接画素系列生成手段が選択して出力する前記第3の系列
    の前記隣接画素データを入力して、入力した前記第1の
    乗算結果データと、入力した前記第1の系列の前記隣接
    画素データとを加算して、第1の加算処理を実行し、前
    記第1の加算処理の結果データと、入力した前記第2の
    乗算結果データとを加算して、第2の加算処理を実行
    し、前記第2の加算処理の結果データと、入力した前記
    第3の系列の前記隣接画素データとを加算して、第3の
    加算処理を実行する加算手段と、 前記加算手段から、第3の加算処理の結果データを入力
    し、入力した第3の加算処理の結果データを、予め定め
    られた第2の除数で除算する除算手段と、を含む、こと
    を特徴とする請求項9記載の逆予測装置。
  16. 【請求項16】複数の逆予測対象画素データからなる逆
    予測対象ブロックに隣接する複数の隣接画素データ、及
    び、前記複数の逆予測対象画素データ、を用いて、予め
    定められた代数式により、逆予測処理を実行して、符号
    化データを復号する復号装置であって、 前記符号化データに対して、可変長復号を施す可変長復
    号手段と、 前記可変長復号手段による復号データに対して、逆量子
    化を施す逆量子化手段と、 前記逆量子化手段による逆量子化データに対して、逆直
    交変換を施す逆直交変換手段と、 前記逆直交変換手段による逆直交変換データである前記
    逆予測対象画素データに対して、逆予測処理を施す逆予
    測手段と、を備え、 前記逆予測手段は、 前記複数の隣接画素データを入力して、その複数の隣接
    画素データの中から、前記予め定められた代数式に含ま
    れる代数に対応した系列毎に、逆予測処理の演算が施さ
    れる順番に従って選択したデータを、前記系列毎に、逆
    予測処理の演算が施される順番で出力する隣接画素系列
    生成手段と、 前記複数の逆予測対象画素データを、逆予測処理の演算
    が施される順番で入力し、前記隣接画素系列生成手段
    が、前記系列毎に、逆予測処理の演算が施される順番で
    出力したデータを入力して、逆予測処理を実行する逆予
    測処理手段と、を含む、ことを特徴とする復号装置。
  17. 【請求項17】予め定められた代数式に従った演算を実
    行する演算手段と、 前記予め定められた代数式に含まれる代数に対応した系
    列毎にデータを出力する系列データ生成手段と、を備
    え、 前記系列データ生成手段は、入力された複数の第1のデ
    ータの中から、前記系列毎に、演算が施される順番に従
    って選択したデータを、前記系列毎に、演算が施される
    順番で出力し、 前記演算手段は、演算が施される順番で入力された第2
    のデータと、前記系列データ生成手段が前記系列毎に演
    算が施される順番で出力したデータと、に対して演算を
    施す、ことを特徴とする演算装置。この構成により、複
    数の第1のデータの中から、演算が施される順番に従っ
    て選択したデータが、系列毎に、演算が施される順番
    で、演算手段へ入力される。
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