JPH08150853A - 飲酒時の自動車エンジン始動制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 約６千２百万台以上の登録自動車が使用され
ている現在、交通事故多発もまたやむを得ない状況であ
る。この為にも安全装備の必要性は自動車メーカーのみ
ならず一般ユーザーも痛切に感じているところである。
ここにおいて交通３悪の一つである飲酒運転が不能と成
ることは、事故防止上誠に当を得たものである。 【構成】 運転者限定呼気補集部にアルコールガスの熱
伝導度、電気伝導度を基礎とするガス検出センサーを特
定しこの出力を半導体素子で増幅し機械的出力に変換さ
せてキースイッチをロックしスターターモーターの始動
を不可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、交通安全特に車輌運送関係法等に該当する自
動車の運転時における安全対策装備に関する。

１）発明の目的 イ）本発明の産業上の利用分野 約６千２百万台以上の登録自動車が使用されている現
在、交通事故多発もまたやむを得ない状況である。この
為にも安全装備の必要性は自動者メーカーのみならず、
一般ユーザーも痛切に感じているところである。ここに
おいて、交通３悪の一つである飲酒運転防止策が不能と
なることは事故防止上誠に当を得たものであろう。本発
明は半導体素子等の現代先端技術産業が全部を占めてい
るといっても過言ではない。特に半導体素子製造の分野
に多大のメリットが生ずることは必至である。

ロ）従来の技術 飲酒の状態検出については、すでに交通警察において実
施されているところであるが、単に検出するに止まって
おり、これをエネルギー源とする２次的な制御能力の利
用はなく、又自動車エンジンに関する之等の技術もなか
った。

ハ）本発明が解決しようとする問題点 前提はあくまで運転者の飲酒時の運転を防止する為のも
ので、同乗者の飲酒状態は検出の対象外でなければなら
ないところに技術的な問題をかかえていると言える。本
発明は、かかる見地から運転を限定するアルコールガス
の検出技術の確立を策し、この完全をみたものである。

２）発明の構成・作用 イ）構 成 現代の半導体素子製造技術の高度化によって、極めて小
型化が可能となったが、本発明はこれを基礎として、
（ａ）運転者限定呼気捕集部分、（ｂ）アルコールガス
の熱伝導度、電気伝導度を基礎とするガス検出センサー
を特定し、（ｃ）この出力を半導体素子をして増幅、
（ｄ）機械的出力に変換させる之等４システムを構成要
素としている。呼気捕集部としては、薄形のモーターフ
ァン（Ｆ．Ｍ）（１），（２）を用い、このファンケー
ス（１２）内に収蔵し、かつそれに隣り合って呼気の熱
伝導度を検出するブリッジ回路（Ｂ．Ｇ）Ｉ．Ｃ増幅を
１チップ収蔵、電気伝導度及び小電流出力を増幅駆動さ
せる為のオフセット電圧回路（Ｄ）を付加したガスセン
サー（６）をしてその出力をＴｒ_１，Ｔｒ_２により増幅
し、かつＴｒ_２出力でＲＹ_１を駆動するように円形基板
面に上述の素子を配列し、吸入呼気は上記２回路素子を
経由するように配している。

ロ）作 用 運転者が飲酒していない場合、ブリッジ回路は平衡して
おり出力がなく、かつガスセンサー（６）も出力を得る
ことがなく、エンジン始動には支障はない。飲酒してい
る場合、アルコールガスの流入により、ブリッジ回路を
構成するＴｈ_１又はＴｈ_２の何れかが銅被覆され両Ｔｈ
の熱伝導度検出のバランスがくずれ、Ｉ．Ｃ出力に現わ
れる。かつその出力はガスセンサー（６）に注入され
る。反応部（９）に付着している酸素は還元性アルコー
ルガスと反応し反応部（９）の高抵抗は極めて少なくな
り、電気伝導度の増加によって出力電極（１０）に出力
が現われるが、これは２次的機械出力を得るＲＹ_１の入
力源となる。ファンケース（１２）は運転者の頭上車室
天井に装着されており、ファン（Ｆ．Ｍ）の吸入風量は
超小型ファンでも本発明の需要量を十分にみたす事がで
き、平均的に運転者の頭を中心とした直径３０ｃｍ内外
の円筒上の容積がガス捕集の範囲と考えれば良い。即
ち、頭上高さ約３５ｃｍとして捕集されたガス混入率は
５００〜１０００ｐｐｍは容易である。２次的機械出力
は通常スターターモーターの始動を開閉するバイメタル
スイッチの駆動源及びパワーレギュレーター出力側の開
閉エネルギーであって、ＲＹ_１でこれを容易に制御する
ことができる。一方、同乗者の飲酒による呼気は、車室
容積２〜３ｍ^３間に略均等に分散されていると考えて良
く、 上述運転者の大気中の呼気ガス分散率は同乗者の
それの数百倍から数千倍となっている。しかも同乗者の
呼気はファンよりの排出風力によりセンサー付近に近付
きにくい状態でもある。また、ファンの吸気をテープ等
によってふさぎ、妨害行為をした場合、高精度サーミス
ターにより風道の風量減少に伴なうサーミスターの温度
上昇を検出してこの出力によりクラクション回路を起動
させることができ、妨害行為をやめない限りその奏鳴は
続くことになる。

（３）発明の効果 本発明によると、飲酒時には全くエンジン始動は通常不
可能であり、始動時に一時呼吸をとめれば始動するにし
てもそれも３０ｓｅｃ〜１分程度であり、次の段階とし
てはパワーレギュレーター出力がＯＦＦされることとな
って結局飲酒始動は不可能である。また直結始動をした
としても何れにせよアルコールガスが介在する以上電源
は使用不能であることに変りはない。この様に交通安全
を確保する手段として在来安全装備等を上廻る効果が期
待される。

【図面の簡単な説明】

第１図はアルコールガス専用検出制御回路図、第２図は
ファン及び制御回路構造正面図、第３図は同平面図、第
４図は円型基板図、第５図はセンサー構造図であり、図
中の符号は、 （１）モーター， （１２）ファンケース，（２）フ
ァン羽根， （Ｆ．Ｍ）ファンヒーター，（３）円型基
板図， （Ｓ．Ｓ）シートスイッチ，（４）素子，
（Ｂ．Ｇ）ブリッジ回路，（５）排気孔，
（Ｔｈ）サーミスター，（６）ガスセンサー， （ＭＰ
Ｃ１５１）Ｉ．Ｃ，（７）電源等コード， （Ｒ_１〜Ｒ
_２）固定抵抗 （８）固定用孔， （ＶＲ_１〜_３）可変抵抗器，
（９）反応部， （Ｄ_１〜_３）ダイオード，（１
０）電極， （Ｔｈ_１〜_２）トランジスター，
（１１）ヒーター兼電極，（ＲＹ_１〜_３）リレー，（Ｃ
_１〜_４）コンデンサー，（Ｄ）オフセット電圧発生，
（Ａ）電源， （Ｅ）増幅，（Ｂ）ガス吸排，
（Ｆ）電力増幅，（Ｃ）検出部， （Ｇ）
制御 である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 本文に詳記し、かつ実施例図に示すように、ファンケー
   ス（１２）の吸入側にモーター（１）とファン羽根
   （２）からなるファンシステムとこれに直列に配置する
   第１図に示すアルコールガス専用検出制御回路を、円形
   基板（３）上に配置し、運転者の呼気中のエチルアネコ
   ールガス検出時の出力をしてＲＹ_１，ＲＹ_２，ＲＹ_３の
   制御を行わせるようにした飲酒時の自動車エンジン始動
   制御装置。