JPH08149379A - イメージセンサ及びその駆動方法 - Google Patents

イメージセンサ及びその駆動方法

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JPH08149379A
JPH08149379A JP6314008A JP31400894A JPH08149379A JP H08149379 A JPH08149379 A JP H08149379A JP 6314008 A JP6314008 A JP 6314008A JP 31400894 A JP31400894 A JP 31400894A JP H08149379 A JPH08149379 A JP H08149379A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セル(受光素子)の数を増大することなく空
間分解能を向上することを可能とし、併せて時間分解
能、光感度等の種々の要求に対応することが可能なイメ
ージセンサとその駆動方法を得る。 【構成】 光電変換機能を有する受光素子で発生された
信号電荷を読み出しリセット素子により信号電荷転送素
子に取り込むように構成されるイメージセンサにおい
て、1つの受光素子1に対して複数個の読み出しリセッ
ト素子3a,3bをそれぞれ異なる位置に設ける。そし
て、これらの読み出しリセット素子3a,3bに対して
異なるタイミングで順序的に電圧パルスを印加すること
で、1つの受光素子1内の異なる箇所を光感度の重心A
1,A2とした状態で信号電荷を取り込むことが可能と
なり、空間分解能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置等に用いられる
イメージセンサに関し、特に空間分解能を向上したイメ
ージセンサとその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のイメージセンサとして、図12に
示すような、ISSCC TechnicalPapers, pp16
8−169(1982年2月)に記載されているものが
ある。これは、受光素子1とCCDレジスタ2と読出し
リセット素子3とで構成されるセルをマトリクス状に配
置した構成であり、インターライン型イメージセンサと
呼ばれている。このイメージセンサでは、前記CCDレ
ジスタ2がY方向に配列されて垂直CCDレジスタ4が
構成され、かつ複数の垂直CCDレジスタ4の一端部に
はX方向に配列された水平CCDレジスタ5が構成さ
れ、その一端部において出力端子6に接続されている。
【0003】受光素子1は、例えばシリコンのPN接合
で形成されており、光電変換で入射光量に対応する信号
電荷を発生させるとともに、その空乏層容量で発生信号
電荷を蓄積する。CCDレジスタ2は、例えばN型の埋
込型チャネル上にシリコン酸化膜とポリシリコンで形成
したゲート電極を配している。読出しリセット素子3は
受光素子1とCCDレジスタ2との間の基板濃度を他の
領域と相違させてチャネルを構成しており、受光素子1
からCCDレジスタ2への電荷転送用のスイッチである
と同時に、受光素子の信号電荷開始のリセットスイッチ
の役割ももつ。
【0004】垂直CCDレジスタ4では、ゲート電極に
印加される駆動パルスによって図の上から下に信号電荷
を転送する。また、水平レジスタ5では同様にゲート電
極に印加される駆動パルスによって図の左から右に信号
電荷を転送する。これにより、受光領域7にマトリクス
状に配置されたセルで検出された各光強度を出力端子6
から順次出力する。すなわち、受光領域内の入射強度面
内分布を時系列に出力する。
【0005】なお、CCDレジスタの構成が異なるFI
T型CCDイメージセンサでもセルの構成は同じであ
り、動作も前記説明の範囲内では同等である。CSD
(チャージ・スイプド・デバイス)型と呼ばれるイメー
ジセンサも、MOS型イメージセンサも一つのセルが一
つの受光素子と信号電荷転送素子で構成されている点で
インターライン型CCDイメージセンサのセルと同様の
構成である。いずれのイメージセンサも受光領域に照射
された入射光の面内光強度分布をセルの繰り返し空間周
期、すなわち受光素子の繰り返し空間周期をサンプリン
グの最小繰り返し周期として空間サンプリングする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなイメージセ
ンサにおいては、空間分解能、時間分解能(1画面読み
出し周期)、光感度の3つの特性が重要である。このう
ち、空間分解能については、セルの数を増加することで
分解能を高めることが可能である。即ち、従来のイメー
ジセンサでは、1つのセルに対して1つの読出しリセッ
ト素子が設けられており、ゲート電極に印加される駆動
パルスにより受光素子の信号電荷をリセット素子から読
み出すことで1つの画素信号を得ている。このため、セ
ルの繰り返し周期がそのままイメージセンサの空間分解
能とされる。
【0007】しかしながら、美術品の電子ファイリング
や解析を行うために用いられるイメージセンサとして
は、極めて高い分解能が要求されるため、ハイビジョン
(HDTV)規格でも空間分解能が不足し、100倍以
上の空間分解能が求められている。したがって、これを
従来のインターライン型CCDイメージセンサで行うと
すると、サブミクロンの微細なセルを構成する必要が生
じる。
【0008】ところが、セルを微細化すると単純な縮小
則で考えても受光素子の面積が小さくなり、光感度の低
下をまねくことになる。実際には、セル間の分離領域等
の面積が単純な縮小則で小さくできないため、実効受光
素子面積が単純な縮小則以上に小さくなってしまい、セ
ルの微細化による感度特性の劣化が深刻となってきてい
る。また、セルの微細化によりセル数が増加すると、高
速な読み出しが必要とされることになり、例えば数10
マイクロ秒程度の読み出しが要求されることになり、極
めて厳しいものとなる。
【0009】このように、従来のイメージセンサでは、
空間分解能、時間分解能、光感度を同時に満足させるこ
とは困難である。そして、イメージセンサは素子単体で
は撮像素子として機能せず、レンズやプリズム等の光学
系と共にカメラ内に組み込まれて使用されるため、いず
れのイメージセンサを選択して組み込むのかが問題とな
る。即ち、全ての使用条件に適合するイメージセンサを
開発することは困難であるが、実際の撮像状況を見直し
てみると、前記した3つの特性の全てを当時に満たさな
ければならないことはまれである。ときとして、空間分
解能、高速読み出し、光感度のいずれかが必要とされる
が、一つの特性に優れたイメージセンサをカメラ内に組
み込んだ後は、これを変更することができないため、状
況が変化したときには要求される特性に対応することが
できなくなる。この結果、従来のイメージセンサ全体と
して低レベルの性能しか発揮できないという問題をかか
えている。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、セル数を増大すること
なく空間分解能を向上でき、しかもその空間分解能、時
間分解能、光感度等の種々の要求に対応することが可能
なイメージセンサとその駆動方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のイメージセンサ
は、光電変換機能を有する受光素子と、この受光素子で
発生された信号電荷を転送する信号電荷転送素子と、受
光素子から信号電荷転送素子に信号電荷を取り込む読み
出しリセット素子とを備えるイメージセンサにおいて、
1つの受光素子に対して複数個の読み出しリセット素子
をそれぞれ異なる位置に設けたことを特徴とする。
【0012】ここで、矩形に形成された受光素子の一辺
に沿って複数個の読み出しリセット素子を配設する。或
いは、受光素子の両側に延設される信号電荷転送素子の
それぞれに対して1つ以上の読み出しリセット素子を配
設する。
【0013】また、本発明のイメージセンサの駆動方法
は、受光素子から信号電荷転送素子に信号電荷を取り込
む読み出しリセット素子を1つの受光素子に対して複数
個配設してなるイメージセンサにおいて、複数個の読み
出しリセット素子に対して異なるタイミングで順序的に
信号電荷を取り込むための電圧パルスを印加することを
特徴とする。
【0014】ここで、一つの読み出しリッセット素子に
電圧パルスを印加すると同時に、他の読み出しリセット
素子に異なる電圧の電圧パルスを印加するようにしても
よい。
【0015】
【作用】1つの受光素子に対して複数個の読み出しリセ
ット素子が設けられ、これらの読み出しリセット素子に
対して異なるタイミング、異なる電圧で電圧パルスを印
加することで、その際における受光素子での感度重心を
それぞれ異なる位置に設定できる。このため、1つの受
光素子においても光感度の感度重心がそれぞれ異なる信
号電荷の取り込みが可能となり、空間分解能を増大さ
せ、かつこれに伴って時間分解能や光感度を変化させる
ことが可能となる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明のイメージセンサの第1実施例の平
面構成図であり、インターライン型CCDイメージセン
サに本発明を適用した例を示している。同図において、
1は受光素子、2はCCDレジスタ、3a,3bは読み
出しリセット素子であり、これらでセルを構成し、この
セルをマトリクス状に配置している。また、CCDレジ
スタ2はY方向に配列されて垂直CCDレジスタ4を構
成し、かつ複数の垂直CCDレジスタ4の一端部位置に
はX方向に向けて水平CCDレジスタ5が形成され、出
力端子6から信号が出力されるように構成されている。
【0017】図2に前記セルの拡大平面構成図とそのA
A線、BB線の断面図を示す。受光素子はP- 型シリコ
ン基板11にN+ 層12が形成されたPNダイオードと
して構成される。また、CCDレジスタ2はN+ 層12
上にシリコン酸化膜13とゲート電極14とを形成した
構成とされる。ここで、この実施例では、CCDレジス
タ2の電極をY方向に2分割した2つのゲート電極15
a,15bを形成し、前記受光素子1に対して各ゲート
電極15a,15bを並列状に配置している。
【0018】そして、読み出しリセット素子3a,3b
は前記受光素子1を包囲するように設けられたP+ 層1
6の一部を前記各ゲート電極15a,15bの下側でそ
れぞれ除去して基板11のP- 層で構成されるチャネル
領域17a,17bを形成することで、前記各ゲート電
極15a,15bとでMOS構造の素子として構成され
る。したがって、この例では、1つの受光素子1に対し
て2つの読み出しリセット素子3a,3bが設けられ
る。なお、これら読み出しリセット素子3a,3bは、
受光素子1を仮想的にY方向の2つの領域に分割した各
領域に対して設けられ、かつこれらの読み出しリセット
素子3a,3bの2つのゲート電極15a,15bには
それぞれ独立して駆動信号が印加されるように構成され
ている。
【0019】図3は本発明のイメージセンサの駆動方法
を示すタイミングチャートの一例を示す図である。横軸
は時間、縦軸は読み出しリセット素子3a,3bへの印
加パルス電圧を示している。通常、この種のイメージセ
ンサでは、読み出しリセット素子に対して高電圧を印加
するほど受光素子であるPNダイオードの逆バイアスが
強くかかり、空乏層が広がるために光感度が向上する。
そこで、図3のt0の時点で読み出しリセット素子3a
に高電圧パルス(例えば、20V)を印加し、読み出し
リセット素子3bには電位を印加しない(0V)ように
駆動信号を供給する。
【0020】このため、この時点では、図4(a)にそ
の時の受光素子1の内部ポテンシャル状態を示すよう
に、高電圧が印加された読み出しリセット素子側の逆バ
イアスが高くなり、読み出しリセット素子側では受光素
子がフロート状態となるため、受光素子では読み出しリ
セット素子3a近傍のポテンシャルが深くなり、ポテン
シャル分布に偏りが生じる。このポテンシャル分布の偏
りによって受光素子の感度重心がA1で示すように受光
素子内の上方の位置となる。そして、時点t1まではこ
の感度重心A1の状態で光電変換が行われ、生成した信
号電荷は受光素子内の空乏層容量で蓄積されていく。
【0021】一方、t1の時点で、今度は逆に読み出し
リセット素子3bに高電圧パルスが印加されてt0から
t1の期間に読み出しリセット素子3aに蓄積された信
号電荷が読み出しリセット素子3bを通って垂直CCD
レジスタ4に転送される。これと同時に、読み出しリセ
ット素子3aには電圧を印加しないため、受光素子では
図4(b)に示すように、前記した状態と逆に読み出し
リセット素子により下方に偏った位置に重心A2を有す
る感度ポテンシャルとなる。そして、この状態でt2の
期間まで信号電荷生成動作を持続する。その後、t2の
時点でt0の時点と同じ電圧印加状態とすると、読み出
しリセット素子の信号電荷は1つ下側のセルのCCDレ
ジスタを介して伝送される。
【0022】以下、この駆動を繰り返すことにより、1
つの受光素子のそれぞれ感度重心が異なる状態での空間
サンプリングが図3のTの周期で行われることになる。
このことは、Y方向でセルの2倍の細かさの空間サンプ
リングを行ったことになり、セルを微細化することな
く、空間分解能を2倍にすることが可能となる。
【0023】また、一方で2つの読み出しリセット素子
に同時に同じ電圧パルスを印加すれば、受光素子には両
読み出しリセット素子により形成されるポテンシャルに
応じて受光素子の略中心位置に感度重心ができ、これに
基づいた信号電荷の読み出しが行われるため、セル単位
での空間サンプリングが行われる。
【0024】したがって、空間分解能を優先したイメー
ジセンサとして機能させる場合には、2つの読み出しリ
セット素子に対して図3の方式で駆動を行えばよく、こ
の場合には1フレームを構成するフィールド数が2倍に
なるために、時間分解能が低下され、かつ受光素子の略
1/2のみを利用することになるため光感度も低下され
るが、空間分解能は2倍にできる。一方、2つの読み出
しリセット素子に同時に電圧パルスを印加すれば、空間
分解能はセル数に応じたものとなるが、時間分解能と光
感度は本来のレベルを保持することが可能となる。
【0025】これにより、イメージセンサをカメラ内に
組み込んだ後でも、駆動方式を変更することにより、空
間分解能を優先した場合と、時間分解能及び光感度を優
先した場合のそれぞれ異なる状態での利用が可能とな
り、イメージセンサの利用範囲を拡大することが可能と
なる。
【0026】図5は本発明のイメージセンサの駆動方法
の他の例である。この例では、一方の読み出しリセット
素子に高電圧パルスを印加するのと同時に、他方の読み
出しリセット素子には中電圧パルス(例えば、10V)
を印加している。即ち、こここではt0の時点で読み出
しリセット素子3aに高電圧を印加すると同時に読み出
しリセット素子3bに中電圧を印加する。これにより、
受光素子における感度重心A1′は図6(a)のように
なり、図4(a)の場合よりも多少中心寄り(下方の)
の位置となる。また、逆に読み出しリセット素子3aに
中電圧を印加し、読み出しリセット素子3bに高電圧を
印加した場合には、図6(b)のようになり、感度重心
A2′図4(b)の場合よりも多少中心寄り(上方の)
の位置となる。
【0027】図7は本発明のイメージセンサの駆動方法
の更に異なる他の例である。この例では、一方の読み出
しリセット素子に高電圧パルスを印加するのと同時に、
他方の読み出しリセット素子には電圧を供給する場合と
中電圧パルスを供給する場合とを設けている。即ち、こ
ここではt0の時点で読み出しリセット素子3aに高電
圧を印加するが読み出しリセット素子3bには電圧を印
加せず、t1の時点で読み出しリセット素子3aに高電
圧を印加すると同時に読み出しリセット素子3bに中電
圧を印加する。また、t2の時点では読み出しリセット
素子3bに高電圧を印加するとともに読み出しリセット
素子3aに中電圧を印加し、t3の時点では読み出しリ
セット素子3bに高電圧を印加するが読み出しリセット
素子3aには電圧を印加しないようにする。
【0028】これにより、受光素子における感度重心は
図8(a)〜(d)のようになり、受光素子を上下方向
に4分割した位置にそれぞれの感度重心A11,A1
2,A13,A14が設定されることになる。したがっ
て、この場合には、空間分解能は本来の4倍となる。
【0029】図9は本発明の他の実施例のイメージセン
サの平面図である。この実施例では、1つの受光素子1
に対して、その両側に設けたCCDレジスタ4A,4B
の構成するゲート電極14をそれぞれY方向に4分割1
5a〜15dし、そのうちの一つおきの2つのゲート電
極15a,15cと15b,15dとを隣接する受光素
子に対して分配し、結果として1つの受光素子に対して
両側のCCDレジスタ4A,4Bからそれぞれ2つの読
み出しリセット素子3a,3bと3c,3dが配設さ
れ、合計で4個の読み出しリセット素子3a〜3dが配
設されるように構成している。
【0030】そして、これら4個の読み出しリセット素
子3a〜3dに対して、図10に示するようにt0〜t
3の時点において順序的に高電圧を印加することによ
り、図11(a)〜(d)に示すように、受光素子1に
おける感度重心が左上、右上、左下、右下となり、受光
素子1の4隅部に近い位置A21〜A24に変化され
る。これにより、受光素子1の縦方向と横方向に対して
それぞれ2倍の空間分解能を得ることが可能となる。
【0031】また、この実施例では、前記各読み出しリ
セット素子3a〜3dに対して、図5及び図7と同様な
タイミングで電圧の印加を行うことにより、受光素子に
おける感度重心の数を増やすことができ、空間分解能を
更に高めることも可能である。
【0032】本発明は前記した各実施例に限られるもの
ではなく、読み出しリセット素子の配置位置やその数は
適宜に変更でき、また各読み出しリセット素子に印加す
る電圧の組み合わせを適宜に変更することで、極めて多
様な感度重心を有するイメージセンサとして構成するこ
とが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、イメージ
センサを構成する1つの受光素子に対して複数個の読み
出しリセット素子をそれぞれ異なる位置に設けているの
で、これらの読み出しリセット素子に異なるタイミング
で電圧パルスを印加することで、その際における受光素
子での感度重心をそれぞれ異なる位置に設定でき、1つ
の受光素子においても光感度の感度重心がそれぞれ異な
る信号電荷の取り込みが可能となり、空間分解能を増大
させることが可能となる。また、この空間分解能の変更
に伴って時間分解能や光感度を変化させることが可能と
なり、任意の特性のイメージセンサを得ることが可能と
なる。
【00034ここで、矩形に形成された受光素子
の一辺に沿って複数個の読み出しリセット素子を配設す
ることで、その一辺に沿って受光素子の感度重心位置を
変化させ、その方向の空間分解能を向上することができ
る。或いは、受光素子の両側に延設される信号電荷転送
素子のそれぞれに対して1つ以上の読み出しリセット素
子を配設することで、受光素子の両側方向に沿って感度
重心位置を変化させ、その方向の空間分解能を向上する
ことができる。更に、これらを組み合わせた方向での空
間分解能の向上が可能となる。 【0035】また、本発明のイメージセンサの駆動方法
では、複数個の読み出しリセット素子に対して異なるタ
イミングで順序的に信号電荷を取り込むための電圧パル
スを印加することで、その電圧パルスを印加した読み出
しリセット素子に対応する箇所を感度重心とした信号電
荷を順序的に取り込むことが可能となり、その印加に応
じた空間分解能の向上が実現できる。
【0036】更に、一つの読み出しリセット素子に電圧
パルスを印加すると同時に、他の読み出しリセット素子
に異なる電圧の電圧パルスを印加することで、各読み出
しリセット素子における印加電圧を組み合わせて構成さ
れる箇所に感度重心が設定され、受光素子の任意の位置
を感度重心とした信号電荷の取り込みが可能となる。
【0037】以上のように、本発明によれば、受光素子
のセルの繰り返し周期よりも細かい周期の空間サンプリ
ングを行って空間分解能を向上することができるので、
イメージセンサをカメラ等に組み込んだ後でも、その空
間分解能、時間分解能、光感度等を任意に設定でき、カ
メラに要求される種々の特性を1つのイメージセンサで
対応することが可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメージセンサの一実施例の全体構成
を示す構成図である。
【図2】セル部の拡大構成図とそのAA線,BB線に沿
う断面図である。
【図3】読み出しリセット素子に印加する電圧パルスの
タイミング図である。
【図4】図3のタイミングによる受光素子における感度
重心の移動を示す図である。
【図5】異なる例の電圧パルスの印加タイミング図であ
る。
【図6】図5のタイミングによる受光素子における感度
重心の移動を示す図である。
【図7】更に異なる例の電圧パルスの印加タイミング図
である。
【図8】図7のタイミングによる受光素子における感度
重心の移動を示す図である。
【図9】本発明のイメージセンサの他の実施例のセル部
の拡大構成図である。
【図10】図9のイメージセンサのリセット素子に印加
する電圧のタイミング図である。
【図11】図10のタイミングによる受光素子における
感度重心の移動を示す図である。
【図12】従来のイメージセンサの一例の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 受光素子 2 CCDレジスタ 3a〜3d 読み出しリセット素子 4 垂直CCDレジスタ 5 水平CCDレジスタ 11 P- 基板 12 N+ 層 14 ゲート電極 15a〜15d ゲート電極 16 P+

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換機能を有する受光素子と、この
    受光素子で発生された信号電荷を転送する信号電荷転送
    素子と、前記受光素子から信号電荷転送素子に信号電荷
    を取り込む読み出しリセット素子とを備えるイメージセ
    ンサにおいて、前記1つの受光素子に対して複数個の読
    み出しリセット素子をそれぞれ異なる位置に設けたこと
    を特徴とするイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 矩形に形成された受光素子の一辺に沿っ
    て複数個の読み出しリセット素子を配設してなる請求項
    1のイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 受光素子の両側に延設される信号電荷転
    送素子のそれぞれに対して1つ以上の読み出しリセット
    素子が配設されてなる請求項1のイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 光電変換機能を有する受光素子と、この
    受光素子で発生された信号電荷を転送する信号電荷転送
    素子と、前記受光素子から信号電荷転送素子に信号電荷
    を取り込む読み出しリセット素子を1つの受光素子に対
    して複数個配設してなるイメージセンサにおいて、前記
    複数個の読み出しリセット素子に対して異なるタイミン
    グで順序的に信号電荷を取り込むための電圧パルスを印
    加することを特徴とするイメージセンサの駆動方法。
  5. 【請求項5】 一つの読み出しリッセット素子に電圧パ
    ルスを印加すると同時に、他の読み出しリセット素子に
    異なる電圧の電圧パルスを印加する請求項4のイメージ
    センサの駆動方法。
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