JPH08149297A - 網点領域検索装置 - Google Patents

網点領域検索装置

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JPH08149297A
JPH08149297A JP6288444A JP28844494A JPH08149297A JP H08149297 A JPH08149297 A JP H08149297A JP 6288444 A JP6288444 A JP 6288444A JP 28844494 A JP28844494 A JP 28844494A JP H08149297 A JPH08149297 A JP H08149297A
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昌也 藤本
Haruo Yamamoto
治男 山本
Masayuki Mizuno
雅之 水野
Hidechika Kumamoto
秀近 熊本
Shinji Hayashi
信二 林
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】網点領域を構成するドットのサイズの大小にか
かわらず、小さな回路規模で、網点領域であるか否かを
正確に検索できる網点領域検索装置を実現する。 【構成】注目画素を含む注目画素と同一のライン上の所
定数(±32個)の画素に基づいて、白黒ペア幅の周期性
が満たされているかどうか(24b) 、白画素又は黒画素が
連続する幅の周期性が満たされているか(24c,24d) を調
べる。前者は、網点領域であれば、二値化された一方の
値を持つ画素と他方の値を持つ画素とは、それぞれある
幅を持って必ず交互に並ぶからであり、後者は、例えば
文字の細い部分が周期的に出現する場合があり、このよ
うな場合、白黒ペア幅の周期性が満たされていても、文
字であれば同一値の画素が連続する幅まで周期性はない
と考えられるからである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスキャナで光学
的に読取られた原稿画像の部分が網点領域に属する部分
であるか否かを判定する網点領域検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿画像をCCD(電荷結合
素子)などで構成したスキャナで光学的に読取って濃度
に対応する画像データに変換し、この変換された画像デ
ータに基づいて原稿画像を形成するようにしたディジタ
ル複写機が用いられている。この種のディジタル複写機
では、文字・線画,写真又は単位面積当たりの黒色のド
ットのサイズで階調が表現される網点(screen)が混在
する原稿画像でも高品質な複写物が取得できるように、
原稿画像が文字・線画領域,写真領域又は網点領域のい
ずれの領域に属するかが判定され、各領域に応じた画像
処理が施される。具体的には、文字・線画領域では、エ
ッジ強調又は黒色文字の強調などの画像処理が施され、
網点領域では、モアレ除去のための平滑化などの画像処
理が施される。
【0003】網点領域か否かの判定は、例えば次のよう
にして行われる。原稿画像が光学的に読取られて画像デ
ータに変換されると、注目画素を中心とする連続した一
定範囲(例えば9画素×9ライン)の検出領域におい
て、注目画素の濃度が周囲の画素よりも相対的に濃いか
薄いかが判定される。その結果、注目画素の濃度が周囲
の画素よりも相対的に濃いと判定されると、当該注目画
素はピーク画素であると検出される。一方、注目画素の
濃度が周囲の画素よりも相対的に薄いと判定されると、
当該注目画素はディップ画素であると検出される。
【0004】このようにして一定範囲の検出領域内のピ
ーク画素又はディップ画素が検出されると、このピーク
画素又はディップ画素のパターンが予め定める網点領域
を示す複数のパターンのうちいずれかのパターンと一致
するか否か、又はピーク画素若しくはディップ画素の存
在密度が判別される。その結果、一致するパターンがあ
るか、又は存在密度が一定以上であれば、前記一定範囲
の検出領域は網点領域であると判定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ピーク画素又はディップ画素の検出では、複数ラインに
相当する容量を有するメモリが必須であるので、メモリ
規模が大きくなるという不具合もあった。また、網点領
域における1インチ当たりのドット数(以下「線数」と
いう)は、木目の細かいものでは200線程度のものか
ら、木目の粗いものでは50線程度のものまで存在す
る。このうち、100線程度未満の線数の少ない原稿で
は、網点を構成するドットのサイズが大きくなり、この
ような場合、検出領域として広い領域を設定しなければ
ならず、回路規模を大きくしなければならないという問
題がある。また、前記従来のピーク画素又はディップ画
素を検出する方法では、ピーク画素又はディップ画素を
正確に検出できず、誤検出することが多いという不具合
があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、網点領域を構成
するドットのサイズの大小にかかわらず、小さな回路規
模で、網点領域であるか否かを正確に判定できる網点領
域検索装置を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の網点領域検索装置は、原稿画像を読取ってそ
の濃度に対応する画像データに変換し、保持し、保持さ
れている画像データの二値化をし、注目画素と同一ライ
ン上の所定数の二値化画像データに基づいて、ペアの幅
を検出するとともに、同一値の画素が連続する幅を検出
するデータ検索手段と、前記データ検索手段により検出
されたペアの幅の周期性が満たされているかどうか、及
び同一値の画素が連続する幅の周期性が満たされている
かどうかに基づいて、注目画素が網点領域を構成する画
素であるかどうかを判定するものである(請求項1)。
【0008】なお、前記注目画素と同一のライン上の所
定数の画素の中に存在するペアの数が所定範囲に入って
いるかどうかを、さらに判定条件とすることが好ましい
(請求項2)。また、二値化する前段階として、保持さ
れている1又は複数のラインの画像データの平滑化処
理、及びエッジ強調処理をさらに行うことが好ましい
(請求項3)。
【0009】また、網点領域を構成する画素が、所定数
連続するかどうかを判定し、連続する場合にのみ、当該
画素が網点領域を構成する画素であるとすることが好ま
しい(請求項4)。また、網点領域を構成すると判定さ
れた画素列に隣接する画素列を網点領域を構成する画素
列として、網点領域を拡張することが好ましい(請求項
5)。
【0010】
【作用】
(1) 前記請求項1記載の構成では、注目画素と同一のラ
イン上の所定数の画素に基づいて、ペアの幅の周期性が
満たされているかどうか、同一値の画素が連続する幅の
周期性が満たされているかを調べる。同一のライン上
で、同一値の画素が連続するとは、例えば二値化画像デ
ータの一方を白、他方と黒と呼ぶことにすると、白画素
が連続すること、又は黒画素が連続することをいう。
【0011】連続する幅とは、白画素が連続する場合で
あれば、連続した一群の白の画素数をいい、黒画素が連
続する場合であれば、連続した一群の黒の画素数をい
う。したがって、通常の画素データのように、白画素、
黒画素が入り交じっている場合であれば、白画素がある
幅をもって連続し、黒画素がある幅をもって連続し、ま
た白画素がある幅をもって連続し、次に黒画素がある幅
をもって連続するという具合に、白画素と黒画素とが交
互に連続することになる。
【0012】ペアの幅とは、白画素と黒画素とが交互に
連続する場合に、連続する一群の白画素の幅と引続き連
続する一群の黒画素の幅との和のことをいう。ペアの幅
の周期性とは、同一ライン上にペアが複数存在するとき
に、それぞれのペアの幅がほぼ同一の値をとることをい
う。同一値の画素が連続する幅の周期性とは、白画素と
黒画素とが交互に連続する場合に、連続する一群の白画
素の幅同士が、ほぼ同一の値をとること、又は連続する
一群の黒画素の幅同士が、ほぼ同一の値をとることをい
う。
【0013】本発明において、ペアの幅の周期性が満た
されているかどうかを調べるのは、網点領域であれば、
二値化された一方の値を持つ画素と他方の値を持つ画素
の組は、ある周期を持って並ぶからである。また、同一
値の画素が連続する幅の周期性が満たされているかどう
かを調べるのは、例えば文字の細い部分が周期的に出現
する場合があり、このような場合でもペアの幅の周期性
が満たされていて、網点領域と誤判定することがあるか
らである。そこで文字であれば同一値の画素が連続する
幅まで周期性はないと考えられるので、同一値の画素が
連続する幅の周期性も調べることとしたのである。 (2) 請求項2記載の構成では、注目画素と同一のライン
上の前記所定数の画素の中に存在するペアの数が所定範
囲に入っているかどうかを、さらに判定条件とする。
【0014】これは、ペアの数が、通常使用される網点
の線数から想定される範囲を越えていないかどうかチェ
ックするためである。 (3) 請求項3記載の構成では、二値化する前段階とし
て、画像データの平滑化処理、及びエッジ強調処理をさ
らに行っている。前者はノイズの除去、後者は網点ドッ
トのぼやけを修正するためのものである。 (4) 請求項4記載の構成では、網点領域を構成すると判
定された画素が、所定数連続するかどうかを判定し、連
続する場合にのみ、当該画素が網点領域を構成する画素
であるとする。
【0015】この処理は、網点領域は、単発的に存在し
ないで、必ずある幅にわたって存在するので、網点領域
を構成すると判定された画素が連続しなければ、それは
偶然存在するノイズを誤判定しているからであると考え
られるからである。 (5) 請求項5記載の構成では、網点領域を構成すると判
定された画素列に隣接する画素列を網点領域を構成する
画素列として、網点領域を拡張する。網点領域は、線状
に存在しないで、必ず2次元的に存在するので、網点領
域を構成すると判定された画素列に隣接する画素列も網
点領域の一部と考えるのが自然だからである。
【0016】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は、本発明の網点領域検索
装置が適用されたカラーディジタル複写機の要部の電気
的構成を示すブロック図である。このカラーディジタル
複写機には、複写すべきカラー原稿画像を光学的に読取
って赤(R) ,緑(G) 及び青(B) の加色法による3原色画
像データに光電変換するとともに、各R,G,Bの3原
色画像データをそれぞれの補色であるイエロー(Y) ,マ
ゼンタ(M) 及びシアン(C) の減色法による3原色画像デ
ータに変換して出力するCCD(電荷結合素子)などで
構成されたスキャナ1が備えられている。スキャナ1の
分解能は、例えば1インチ当たり400画素程度であ
る。
【0017】スキャナ1で生成されて出力されるY,
M,Cの各画像データは、原稿画像の濃度に対応するビ
ット数(例えば8ビット;256階調)で表されたディ
ジタルデータである。カラーディジタル複写機にはま
た、前記スキャナ1で生成されたY,M,Cの各画像デ
ータに種々の処理を施すための画像処理回路2、及び原
稿画像に対応する静電潜像を形成すべき感光体に光を照
射させる出力部3が備えられている。
【0018】より具体的に説明すると、画像処理回路2
には入力処理回路4が備えられていて、前記Y,M,C
の各画像データはこの入力処理回路4に与えられる。入
力処理回路4では、前記Y,M,Cの各画像データに対
して、スキャナ1と画像処理回路2とのクロック差を解
消するため、クロック変換などの処理が施される。その
後、前記Y,M,Cの各画像データは、FIFO(Firs
t In First Out)メモリ5に与えられる。
【0019】FIFOメモリ5に与えられたY,M,C
の各画像データの任意の1ラインに相当する画像データ
は、それぞれ、文字・写真・網点判定回路6に与えら
れ、文字・写真・網点判定回路6に備えられている1ラ
イン分の画像データを保持できるラインメモリ61に保
持される。文字・写真・網点判定回路6では、ラインメ
モリ61に保持されている画像データに基づいて、その
画像データが文字・線画領域,写真領域又は網点領域の
いずれの領域に属する画像データであるかが判定され
る。網点領域とは、単位面積当たりのドットのサイズで
階調が表現された領域のことである。判定結果は、後述
する黒生成回路7,ズーム・移動回路9,フィルタ回路
10,階調処理回路11及び出力制御回路12に与えら
れる。
【0020】FIFOメモリ5に保持されている画像デ
ータはまた、文字・写真・網点判定回路6を経て、黒生
成回路7に与えられる。黒生成回路7では、高濃度部に
おける濃度不足を補うための黒(BK)データが生成され
る。具体的には、例えばY,M,Cの各画像データの最
小値に補正係数α(例えばα=0.5 〜1 )を乗じた値を
各画像データから除去し、この除去した値をBKデータ
とするようにして生成される。Y,M,Cの各画像デー
タ及びBKデータは色セレクト回路8に与えられる。
【0021】色セレクト回路8では、前記Y,M,C,
BK画像データのうちいずれか1つの色に対応する画像
データが選択される。選択された画像データは、ズーム
・移動回路9に与えられ、設定倍率などに応じて拡大又
は縮小などの処理が施される。その後、フィルタ回路1
0に与えられ、文字・写真・網点判定回路6から与えら
れた判定結果に応じた平滑化処理又はエッジ強調化処理
などが施される。そして、階調処理回路11に与えら
れ、いわゆるディザ処理又は多値ディザ処理などの中間
調処理が施される。
【0022】中間調処理が施された画像データは、出力
制御回路12で出力に必要な処理が施され、前記出力部
3に与えられる。この実施例の特徴は、前記文字・写真
・網点判定回路6における網点領域判定機能にある。図
1は、前記文字・写真・網点判定回路6における網点領
域判定処理の流れを説明するブロック図である。
【0023】文字・写真・網点判定回路6の一部を構成
する網点領域判定部21は、前処理部22、データ検索
部23、網点判定部24、網点判定補正部25、網点領
域拡張部26から構成されている。前処理部22は、
Y,M,Cの各画像データの任意の色の画像データの中
の任意の1ラインに対応する画像データを保持するライ
ンメモリ61から出力される1ライン分の画像データに
対して、平滑化処理22aを施し、エッジ強調処理22
bを施し、二値化処理22cを施す(図3参照)。
【0024】データ検索部23は、前処理部22を通過
した注目画素及びその前後の画素のデータに基づいて白
黒ペア幅を検出し(23a) 、白領域幅を検索し(23b) 、黒
領域幅を検索する(23c;図4参照)。これらの検索され
た結果は、網点判定部24に入力され、ここにおいて注
目画素が網点領域の画素かどうかの総合判定が行われ
る。
【0025】総合判定された結果は、網点判定補正部2
5において補正され、網点領域拡張部26において領域
拡張される。以下、各部の機能を詳細に説明する。 (1) 前処理部22 前処理部22では、1ライン分の画像データに対して、
平滑化処理を施し、エッジ強調処理を施し、二値化処理
を施す(図3参照)。
【0026】平滑化処理は、ノイズ除去のためのもの
で、図5に示すように、1ライン×3ドットの平滑化フ
ィルタを組んで、注目画素に対して濃度をX倍し、その
両隣の画素に対して1倍したものを足して(X+2)で
割ることにより行う。Xの値は、例えば3に設定する
が、4又は5に設定してもよい。エッジ強調処理は、ド
ットのぼけを防ぐためのもので、図6に示すように、1
ライン×3ドットの尖鋭化フィルタを組んで、注目画素
に対して濃度を2X+1倍し、その両隣の画素に対して
−X倍したものを足すことにより行う。Xの値として、
例えば8に設定するが、6又は7に設定してもよい。
【0027】二値化処理は、白画素、黒画素いずれかを
はっきりさせるために行う。そのため、しきい値を設定
し、それ以上ならば1、未満ならば0の信号を出力す
る。以下、信号1の画素を「黒画素」、信号0の画素を
「白画素」という。このしきい値は、256階調の画像
濃度に対して、例えば100という値を採用すればよ
い。 (2) データ検索部23 データ検索部23は、前処理部22を通過した注目画素
及びその周辺の画素のデータに基づいて白黒ペア幅を検
出し、白領域幅を検索し、黒領域幅を検索する。 (2-1) 白黒ペア幅の検出 白黒ペアの検出は、二値化処理後の二値データに対して
行う。
【0028】図7は、白黒ペアの検出のフローチャート
を表し、図8,9は検出対象となる画素列を示す。特
に、図8は注目画素(一番左の画素)が黒画素の場合、
図9は注目画素が白画素の場合を表す。図7、図8を参
照して、まず、注目画素が黒画素の場合を説明する。画
素色フラグFを注目画素の色である黒に設定し、白黒ペ
ア数カウンタnを0、画素アドレスkを0、白黒ペア幅
カウンタWP を0に初期化する(ステップS1)。
【0029】そして、画素kの色がFであるかどうか判
定する(ステップS2)。最初は画素0について、黒色
かどうかが判定される。YESであれば、kが最終値k
max であるかどうか判定する(ステップS3)。この最
終値kmax は、前方向に検出をしようとする一次元領域
の画素数のことであり、例えばk=31である。
【0030】この結果、k<kmax であれば、kを+1
して(ステップS4)、ステップS2に戻る。ステップ
S2で画素の色がFでない場合、すなわち異なる色の画
素に出会った場合には、白黒ペア数カウンタnを+1し
て(ステップS5)、画素色フラグFを当該画素の色に
変え(ステップS6)、白黒ペア幅カウンタWP を+1
する(ステップS7)。
【0031】図8の例でいうと、画素3を処理する時点
で、白黒ペア数カウンタnを1に設定して、画素色フラ
グFを白に変え、白黒ペア幅カウンタWP を1に設定す
ることになる。これ以後、kが最終値kmax であるかど
うか判定し(ステップS8)、最終値kmax でなけれ
ば、kを+1して(ステップS9)、当該画素kの色は
Fであるかどうかを判定する(ステップS10)。YE
Sであれば、白黒ペア幅カウンタWP に1を加え(ステ
ップS7)、同じ処理を繰り返す。
【0032】図8の例でいえば、白画素が続くかぎり、
白黒ペア幅カウンタWP が1ずつ加算されていくことに
なる。ステップS10で、当該画素kの色がFでない
(色が変わった)と判定されると、ステップS11でF
が白か黒か調べる。この判定の時点では、Fは、前の画
素の色を表しているから、YESの判定は、黒から白へ
の色の変化を表し、NOの判定は、白から黒への色の変
化を表すことになる。
【0033】ステップS11でNOと判定されれば、ス
テップS6に戻り、次はFを黒にして、黒画素の続く長
さを検索していくことになる。図8の例でいえば、黒画
素8の検索後、黒画素の続く長さを検索していくことに
なる。画素の色がもう一度変わると、今度はステップS
11でNOと判定されることになる。したがって、この
時点で白黒のペアが1つ完結する。
【0034】図8の例でいえば、白画素12の検索時
に、白黒ペアが1つ完結したことになる。このときの白
黒ペア幅カウンタWP の値は白黒ペア幅を表し、白黒ペ
ア数カウンタnは今までに発生した白黒ペア数を表すこ
とになる。そこでステップS12において、この白黒ペ
ア幅カウンタWP の値を、白黒ペア数カウンタnの関数
P 〔n〕として登録し、白黒ペア幅カウンタWP を0
にリセットし、白黒ペア数カウンタnを1つ進めてステ
ップS6に戻り、以下同じ処理をする。
【0035】最後に、kが最終値kmax となった場合
は、白黒ペア幅カウンタWP のカウント、白黒ペア数カ
ウンタnのカウントを打切り、打ち切った時点での白黒
ペア幅カウンタWP 〔n〕を登録する(ステップS1
5)。さらに、白黒ペア数カウンタnの値を白黒ペア数
Nとして登録する(ステップS16)。この打切りと登
録は、最後の画素の色が白であっても黒であっても同じ
ように行う。
【0036】図8の例でいえば、白画素31の検索時
に、カウントが打ち切られるので、そのときの白黒ペア
幅カウンタWP 〔4〕の値2と、白黒ペア数カウンタn
の値4を登録する。以上のようにして、画素列に含まれ
る白黒ペア数Nと、それらの幅WP 〔n〕を登録するこ
とができる。
【0037】前記の処理は、注目画素の左方向に対して
も行う。この場合は、最終値kmaxを−kmax とおき、
ステップS4,S9の処理“k=k+1”を“k=k−
1”と置き換える。以下、左方向に対して行った結果に
ついては、添字“−”を付け、右方向に対して行った結
果については、添字“+”を付けることとする。以上の
処理は、最初の注目画素が黒画素の場合の処理であっ
た。しかし、最初の注目画素が白画素の場合でもほぼ同
様にして白黒ペア幅を検出することができる。この場合
は、図7のステップS1で“画素色フラグF=白”と
し、ステップS11で“F=白”を“F=黒”とすれば
よく、検出対象となる画素列は、図9のようなものとな
る。 (2-2) 白領域幅の検出 白領域幅の検出は、二値化処理後の二値データに対して
行う。
【0038】図10は、白領域幅検出のフローチャート
を表し、図11,12は検出対象となる画素列を示す。
特に、図11は注目画素(一番左の画素)が黒画素の場
合、図12は注目画素が白画素の場合を表す。図10、
図11を参照して、まず、白領域数カウンタmを0、画
素アドレスkを0、白領域幅カウンタWW を0に初期化
する(ステップS21)。
【0039】そして、画素kの色が白であるかどうか判
定する(ステップS22)。最初は画素0について、白
色かどうかが判定される。NOであれば、kが最終値k
max であるかどうか判定する(ステップS23)。この
結果、k<kmax であれば、kを+1して(ステップS
24)、ステップS22に戻る。
【0040】ステップS22で白の画素に出会った場合
には、白領域数カウンタmを1増加して(ステップS2
5)、白領域幅カウンタWW を+1する(ステップS2
6)。図11の例でいうと、画素3に進んだ時点で、白
領域数カウンタmを1に設定して、白領域幅カウンタW
W を1カウントすることになる。
【0041】これ以後、kが最終値kmax であるかどう
か判定し(ステップS27)、最終値kmax でなけれ
ば、kを+1して(ステップS28)、当該画素kの色
は黒であるかどうかを判定する(ステップS10)。黒
でなければ、白領域幅カウンタWW に1を加え(ステッ
プS26)、同じ処理を繰り返す。図11の例でいえ
ば、白画素が続くかぎり、白領域幅カウンタWW が1ず
つ加算されていくことになり、白領域幅を数えることが
できる。
【0042】ステップS29で、当該画素kの色が黒に
なったと判定されると、ステップS30で、白領域幅カ
ウンタWW の値を、白領域数カウンタmの関数W
W 〔m〕として登録する(ステップS30)。その後、
白領域幅カウンタWW を0にリセットし、ステップS2
2に戻る。図11の例でいえば、黒画素8の検索時に、
白領域が1つ完結したことになる。このときの白領域幅
カウンタWW の値5は白領域幅を表し、白領域数カウン
タm=1は今までに発生した白領域数を表すことにな
る。
【0043】最後に、kが最終値kmax となった場合
は、白領域幅カウンタWW のカウント、白領域数カウン
タmのカウントを打切り、打ち切った時点での白領域幅
カウンタWW 〔m〕を登録する(ステップS32)。さ
らに、白領域数カウンタmの値を白領域数MW として登
録する(ステップS33)。この打切りと登録は、最後
の位置の画素が白である場合に行い、最後の位置の画素
が黒である場合には行わないことは勿論である。
【0044】図11の例でいえば、白画素31の検索時
に、カウントが打ち切られるので、そのときの白領域幅
カウンタWW の値2と、白領域数カウンタmの値4を登
録する。以上のようにして、画素列に含まれる白領域数
と、それらの幅を登録することができる。
【0045】前記の処理は、注目画素の左方向に対して
も行う。この場合は、最終値kmaxを−kmax とおき、
ステップS24,S28の処理“k=k+1”を“k=
k−1”と置き換える。以下、左方向に対して行った結
果については、添字“+”を付け、右方向に対して行っ
た結果については、添字“−”を付ける。以上の処理
は、最初の注目画素が黒画素の場合の処理であった。し
かし、最初の注目画素が白画素の場合でもほぼ同様にし
て白領域幅を検出することができる。この場合、最初の
注目画素が白画素の場合の検出対象となる画素列は、図
12のようなものとなり、図10のフローチャートをそ
のまま適用できる。 (2-3) 黒領域幅の検出 黒領域幅の検出も、二値化処理後の二値データに対して
行う。
【0046】この黒領域幅の検出は、図10のフローチ
ャートで、白を表す添字Wを、黒を表す添字Bに置き換
え、“白”とあるのを“黒”に置き換え、“黒”とある
のを“白”と置き換えるだけでよく、前記(2-2) の白領
域幅の検出と全く同じようにしてできる。黒領域数をM
B 、黒領域幅をWB 〔m〕と書くことにする。 (3) 網点判定部24 網点判定部24は、図13に示すように構成されてお
り、データ検索部23から送られてくる、注目画素の前
後±kmax の画素列に対する白黒ペア数N+ ,N - 、白
黒ペア幅WP+〔n;n=1,2,‥‥〕,WP-〔n;n
=1,2,‥‥〕、白領域数MW+,MW-、白領域幅WW+
〔m;m=1,2,‥‥〕,WW-〔m;m=1,2,‥
‥〕、黒領域数MB+,MB-、黒領域幅WB+〔m;m=
1,2,‥‥〕,WB-〔m;m=1,2,‥‥〕の各デ
ータ,及び二値化画像データに基づいて、注目画素が網
点領域に含まれるかどうかの判定を行う。 (3-1) 白黒ペア数判定部24a この判定は、白黒ペア数Nに基づいて行う。注目画素の
前方向の検出対象となる画素列についての白黒ペア数を
+ とすると、 Nの下限しきい値≦N+ ≦Nの上限しきい値 …(1) が成立すれば、当該注目画素を網点候補点とし、いずれ
も成立しなければ当該注目画素を網点候補点としない。
【0047】Nの下限しきい値は、例えば32画素の画
素列に対して、3とし、Nの上限しきい値は、16とす
る。この数字の根拠は、次のとおりである。スキャナ1
の分解能が、1インチ当たり400画素程度ならば、3
2画素というのは2mmの領域に相当する。網点の線数
が65線/インチならば、2mmの領域に5本の黒/白
が入り、網点の線数が200線/インチならば、2mm
の領域に16本の黒/白が入る。したがって、Nの下限
しきい値として3を設定し、Nの上限しきい値として1
6を設定すれば、通常用いられるほぼ65線〜200線
/インチの網点領域を検出することができる。
【0048】前記の処理は、前方向の画素列に対するも
のであったが、後方向の検出対象となる画素列について
も同様に白黒ペア数を判定する。 (3-2) 白黒ペア幅周期性判定部24b この判定は、白黒ペアは、網点領域ならば、ほぼ同一周
期で繰り返されるとの予測に基づいている。
【0049】前記(3-1) の白黒ペア数判定部24aによ
り、当該注目画素が網点候補点とされた場合に、注目画
素の前方向の検出対象となる画素列についての白黒ペア
幅W P+〔n〕を取る。白黒ペア幅WP の上限しきい値を
12に設定し、下限しきい値を2に設定する。この数字
の根拠は、スキャナ1の分解能が、1インチ当たり40
0画素程度ならば、12画素というのは0.03インチ
に相当し、2画素というのは0.005インチに相当す
る。前者は網点の線数33線/インチに相当し、後者は
網点の線数200線/インチに相当する。
【0050】まず、第1番目の白黒ペア幅WP+〔1〕に
ついて、 WP の下限しきい値≦WP+〔1〕≦WP の上限しきい値 …(2) を判定する。この式を満たしていなければ、網点候補点
でないとする。この理由は、このしきい値の範囲に入っ
ていなければ、一般に使用されている網点の線数から掛
け離れていることになるからである。
【0051】前記の式が少なくともいずれか満たされた
場合、白黒ペア幅周期性判定を行う。そのため、第1番
目の白黒ペア幅WP+〔1〕を基にして、周期性判定の上
限しきい値をWP+〔1〕+1に設定する。そして、第2
番目以後第N+ −1番目までの白黒ペア幅WP+〔n〕に
対して、 周期性判定の下限しきい値≦WP+〔n〕≦周期性判定の上限しきい値…(3) を判定する。
【0052】最後の第N+ 番目の白黒ペア幅W
P+〔N+ 〕に対しては、上限しきい値との関係 WP+〔N+ 〕≦周期性判定の上限しきい値 …(4) のみを判定する。上限しきい値との関係のみを判定する
のは、最後の第N+ 番目の白黒ペア幅WP+〔N+ 〕は、
カウントを途中で打ち切っていることがあるからであ
る。
【0053】前記判定式が満たされなければ、周期性な
しとする。さらに、後方向に対しても、同様の白黒ペア
幅周期性判定を行う。 (3-3) 黒領域幅周期性判定部24c、白領域幅周期性判
定部24d この判定は、白領域幅単独、黒領域幅単独の周期性を判
定する処理である。もし、前述のように白黒ペア幅の周
期性のみを判定すれば、文字の一部において白黒が周期
的に並んでいた場合誤検知する可能性がある。そこで、
白領域幅単独、黒領域幅単独で周期性を判定して、より
確実に網点領域の検出を行おうとしたのである。
【0054】まず、注目画素が白画素の場合(図12参
照)注目画素の前方向の検出対象となる画素列につい
て、注目画素を含む白領域幅WW+〔1〕と、その次の白
領域幅WW+〔2〕とを読み出す。 WW+〔1〕≦WW+〔2〕+1 …(5) が成立するならば、白領域幅は周期性ありとみなして、
次に黒領域幅周期性の判定を行う。もし、前記の式が満
たされないならば網点候補点でないとし、黒領域幅周期
性の判定も行わない。
【0055】このような「みなし判定」を行うのは、白
の注目画素から白領域幅が異常に長く続く場合があり、
この場合は網点領域であるとは考えにくいからである。
前記のみなし判定をクリアすると、黒領域幅の周期性を
判定する。まず、1番目の黒領域幅WB+〔1〕に基づい
て、周期性判定の上限しきい値と、下限しきい値とを設
定する。
【0056】 上限しきい値=WB+〔1〕+1 …(6) 下限しきい値=WB+〔1〕−1 …(7) そして、第2番目以後第MB+−1番目までの黒領域幅W
B+〔m〕に対して、 周期性判定の下限しきい値≦WB+〔m〕≦周期性判定の上限しきい値…(8) を判定する。
【0057】最後の第MB+番目の黒領域幅WB+〔MB+
に対しては、上限しきい値との関係 WB+〔MB+〕≦周期性判定の上限しきい値 …(9) のみを判定する。上限しきい値との関係のみを判定する
のは、最後の第MB+番目の黒領域幅WB+〔MB+〕は、カ
ウントを途中で打ち切っていることがあるからである。
【0058】前記判定式が満たされなければ、黒領域幅
の周期性なしとする。さらに、後方向に対しても、同様
の黒領域幅周期性判定を行う。次に、注目画素が黒画素
の場合(図11参照)にする白領域幅周期性の判定につ
いて説明すると、この場合も前記と全く同様に、注目画
素の前方向の検出対象となる画素列について、注目画素
を含む黒領域幅WB+〔1〕と、その次の黒領域幅W
B+〔2〕とを取り出す。
【0059】 WB+〔1〕≦WB+〔2〕+1 …(10) が成立するならば、黒領域幅は周期性ありとみなして、
次の白領域幅周期性の判定を行う。もし、前記の式が満
たされないならば網点候補点でないとする。前記のみな
し判定をクリアすると、白領域幅の周期性を判定する。
まず、1番目の白領域幅WW+〔1〕に基づいて、周期性
判定の上限しきい値と、下限しきい値とを設定する。
【0060】 上限しきい値=WW+〔1〕+1 …(11) 下限しきい値=WW+〔1〕−1 …(12) そして、第2番目以後第MW+−1番目までの白領域幅W
W+〔m〕に対して、 周期性判定の下限しきい値≦WW+〔m〕≦周期性判定の上限しきい値…(13) を判定する。
【0061】最後の第MW+番目の白領域幅WW+〔MW+
に対しては、上限しきい値との関係 WW+〔MW+〕≦周期性判定の上限しきい値 …(14) のみを判定する。前記判定式が満たされなければ、白領
域幅の周期性なしとする。さらに、後方向に対しても、
同様の白領域幅周期性判定を行う。 (3-4) 網点総合判定部24e 網点総合判定部24eでは、白黒ペア数判定、白黒ペア
幅周期性判定、白領域幅周期性判定、黒領域幅周期性判
定の各結果に基づいて、注目画素が網点領域に含まれる
画素(以下「網点画素」という)であるかどうかを判定
する。
【0062】この判定の内容は、前後いずれかの方向に
ついて、白黒ペア数判定により網点候補点と判定され、
かつ白黒ペア幅周期性判定により網点候補点と判定され
た場合に、白領域幅周期性判定により周期性があるか、
又は黒領域幅周期性判定により周期性があると判定され
れば網点画素とする。前後いずれの方向についても、白
黒ペア数判定を満たさなければ網点画素でないと判定す
る。
【0063】前後いずれの方向についても、白黒ペア幅
周期性判定を満たさなければ網点画素でないと判定す
る。前後いずれの方向についても、白領域幅周期性判定
により周期性がなく、かつ、黒領域幅周期性判定により
周期性がないと判定されれば、網点画素でないと判定す
る。
【0064】以上の処理は、注目画素を1つ固定して、
それに基づく処理であったが、網点判定部24は、注目
画素を1画素ずつずらして同じ処理を行う。したがって
最終的には、1ライン分の全画素について判定が行われ
ることになる。 (4) 網点判定補正部25 (4-1) 網点連続性判定部25a この処理は、網点判定部24で注目画素が網点画素と判
定された場合に、連続性を判定する処理である。
【0065】注目画素が網点画素と判定された場合に、
その注目画素の次の前方向の画素も網点画素かどうかの
判定を行い、続いてこの判定を合計A回連続して行う
(Aは例えば24)。そして、注目画素から前方向にA
個網点画素が連続するならば、前方向に連続性ありと判
定する。連続しなければ連続性なしと判定する。
【0066】また、注目画素の後方向の画素も網点画素
かどうかの判定を行い、続いてこの判定を合計A回連続
して行い、注目画素から後方向にA個網点画素が連続す
るならば、後方向に連続性ありと判定する。連続しなけ
れば連続性なしと判定する。 (4-2) 網点判定補正部25b この処理は、前記網点連続性判定部25aの連続性判定
結果を利用して、前方向又は後方向に連続性があれば、
当該注目画素を網点画素とする。
【0067】そうでなければ、網点画素でないとする。 (5) 網点領域拡張部26 網点領域拡張部26は、網点画素である/ないの判定結
果を用いて、網点領域を決定する処理である。網点画素
である/ないの判定は、1ラインを構成する画素に対し
て順次行われ、それが終了すると隣接ラインを構成する
画素に対しても行われる。
【0068】その結果、網点画素列の分布が上下に連続
せず、縞状になることがある。しかし、網点領域は、一
定の大きさの二次元領域にわたるのが通常であるので、
網点画素を上下拡張して、網点画素の周囲の画素をも網
点画素とすることが適切である。図15は、このように
拡張する場合の手法を示す。注目画素を中心とする3×
3のマトリクスを組み、注目画素が網点画素であれば、
その周囲の8画素はすべて網点画素とする。これによ
り、網点領域を上下に拡張することができる。
【0069】実施例の説明は以上であるが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。前記実施例で
は、カラーディジタル複写機を例にとって説明したが、
本発明は、例えばモノクロディジタル複写機、カラー/
モノクロファクシミリ装置又はカラー/モノクロプリン
タなど、原稿画像が網点領域の原稿画像であるか否かを
判定する処理が必要な他の画像形成装置にも適用可能で
ある。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明の網点領域検索装置
によれば、ペアの幅の周期性が満たされているか否か、
同一値の画素が連続する幅の周期性も調べて網点領域で
あるか否かの判定を行っているので、網点領域を構成す
るドットのサイズが大きくても、文字・線画領域と区別
して網点領域を確実に判定できる。
【0071】また、1ライン分の画像データがあればよ
いので、網点領域であるか否かの判定に少なくとも複数
ラインの画像データを保持できるメモリが必須であった
従来技術に比べて、処理回路の規模、メモリ規模を小さ
くできる。また、請求項2記載の構成によれば、ペアの
数が、通常使用される線数から想定される範囲を越えて
いないかどうかチェックできるので、網点領域と誤判定
するのを防止できる。
【0072】請求項3記載の構成によれば、二値化する
前段階として、画像データの平滑化処理、及びエッジ強
調処理をさらに行っているので、より正確な二値化を行
うことができる。請求項4記載の構成によれば、網点領
域を構成すると判定された画素が、所定数連続するかど
うかを判定し、連続する場合にのみ、当該画素が網点領
域を構成する画素であるとするので、単発的に存在する
ノイズを網点と判定することがなくなる。
【0073】請求項5記載の構成では、網点領域を2次
元的に拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の網点領域検索装置が適用された一実施
例のカラーディジタル複写機における網点領域判定処理
の流れを説明するためのブロック図である。
【図2】前記カラーディジタル複写機の要部の電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】画像データの平滑化処理、エッジ強調処理、及
び二値化をする前処理部の処理の流れを説明するための
ブロック図である。
【図4】注目画素と同一ライン上の所定数の二値化画像
データに基づいて、白黒ペア幅を検出するとともに、同
一値の画素が連続する白領域幅、黒領域幅を検出するデ
ータ検索部の処理の流れを説明するためのブロック図で
ある。
【図5】前処理部における画像データの平滑化処理をす
るためのフィルタの例を示す図である。
【図6】前処理部における画像データのエッジ強調処理
をするためのフィルタの例を示す図である。
【図7】データ検索部における白黒ペア幅検出の流れを
示すフローチャートである。
【図8】注目画素(一番左の画素)が黒画素の場合の、
白黒ペア幅の検出対象となる画素列を示す図である。
【図9】注目画素が白画素の場合の、白黒ペア幅の検出
対象となる画素列を示す図である。
【図10】データ検索部における白領域幅検出の流れを
示すフローチャートである。
【図11】注目画素が黒画素の場合の、白領域幅の検出
対象となる画素列を示す図である。
【図12】注目画素が白画素の場合の、白領域幅の検出
対象となる画素列を示す図である。
【図13】白黒ペア数が所定の範囲に含まれているかど
うか、白黒ペア幅の周期性が満たされているかどうか、
及び黒領域幅の周期性、白領域幅の周期性が満たされて
いるかどうかに基づいて、注目画素が網点領域を構成す
る画素であるかどうかを判定する網点判定部の処理の流
れを説明するためのブロック図である。
【図14】網点画素が、所定数連続するかどうかを判定
し、連続する場合にのみ、当該画素が網点領域を構成す
る画素であるとする網点判定補正部の処理の流れを説明
するためのブロック図である。
【図15】網点領域拡張の手法を解説する図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 画像処理回路 6 文字・写真・網点判定回路 21 網点領域判定部 22 前処理部 23 データ検索部 24 網点判定部 25 網点判定補正部 26 網点領域拡張部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/405 H04N 1/40 103 A 104 (72)発明者 熊本 秀近 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 林 信二 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読取ってその濃度に対応する画
    像データに変換する変換手段と、 前記変換手段から出力された画像データの中から1又は
    複数のラインに対応する画像データを保持する保持手段
    と、 前記保持手段に保持されている1又は複数のラインの画
    像データの二値化をする前処理手段と、 注目画素と同一ライン上の所定数の二値化画像データに
    基づいて、同一値の画素が連続しそれに引き続いて他の
    値の画素が連続する場合のその組(以下「ペア」とい
    う)の幅を検出するとともに、同一値の画素が連続する
    幅を検出するデータ検索手段と、 前記データ検索手段により検出されたペアの幅の周期性
    が満たされているかどうか、及び同一値の画素が連続す
    る幅の周期性が満たされているかどうかに基づいて、注
    目画素が網点領域を構成する画素であるかどうかを判定
    する判定手段とを備えることを特徴とする網点領域検索
    装置。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、前記注目画素と同一のラ
    イン上の所定数の画素の中に存在するペアの数が所定範
    囲に入っているかどうかを、さらに判定条件とするもの
    であることを特徴とする請求項1記載の網点領域検索装
    置。
  3. 【請求項3】前記前処理手段は、二値化する前段階とし
    て、保持手段に保持されている1又は複数のラインの画
    像データの平滑化処理、及びエッジ強調処理をさらに行
    うものであることを特徴とする請求項1記載の網点領域
    検索装置。
  4. 【請求項4】前記判定手段により網点領域を構成すると
    判定された画素が、所定数連続するかどうかを判定し、
    連続する場合にのみ、当該画素が網点領域を構成する画
    素であるとする網点判定補正手段をさらに有する請求項
    1記載の網点領域検索装置。
  5. 【請求項5】前記網点判定補正手段により網点領域を構
    成すると判定された画素列に隣接する画素列を網点領域
    を構成する画素列であるとする網点領域拡張手段をさら
    に有する請求項4記載の網点領域検索装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6192153B1 (en) 1997-04-18 2001-02-20 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing device
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