JPH08148420A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH08148420A
JPH08148420A JP6309709A JP30970994A JPH08148420A JP H08148420 A JPH08148420 A JP H08148420A JP 6309709 A JP6309709 A JP 6309709A JP 30970994 A JP30970994 A JP 30970994A JP H08148420 A JPH08148420 A JP H08148420A
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正巳 飽本
Nariaki Iida
成昭 飯田
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 照度を上げることなく、かつ露光時間を短縮
して、露光処理を行えるようにした露光装置を提供す
る。 【構成】 周辺部に平坦状のオリフラWaを有する半導
体ウエハWと、光照射手段40とを、相対的に移動させ
て、半導体ウエハWの周辺部を所定の幅に渡って露光可
能に形成する。光照射手段40のマスク45形状に、半
導体ウエハWの中心側の周縁部Wbに接する内側辺46
と、この内側辺46の端部から外向きに所定角度θで拡
開する傾斜辺47とを具備する。これにより、半導体ウ
エハWの円形部及びオリフラWa部の周辺部に十分かつ
均一な露光量のUV光を照射することができ、露光不良
によるレジスト残り等を防止すると共に、オリフラWa
部における“だれ幅”を除去して不要レジストをシャー
プに除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は露光装置に関するもの
で、更に詳細には、例えば半導体ウエハ等の被処理体の
周辺を露光して、周辺のレジスト膜を除去する露光装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程にお
いて、例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)等の
被処理体の表面にフォトリソグラフィー技術を用いて回
路パターンを縮小してフォトレジストに転写し、これを
現像処理する一連の処理が施される。
【0003】このフォトリソグラフィー工程において、
例えば、被処理体であるウエハを洗浄装置にて洗浄した
後、ウエハにアドヒージョン処理装置にて疎水化処理を
施し、冷却処理装置にて冷却した後、レジスト塗布装置
にてフォトレジスト膜すなわち感光膜を塗布形成する。
そして、フォトレジストを加熱処理装置にて加熱してベ
ーキング処理を施した後、露光装置にて所定のパターン
を露光する。そして、露光後のウエハを現像装置にて現
像液を塗布して現像した後にリンス液により現像液を洗
い流し、現像処理を完了する。かかるフォトリソグラフ
ィー工程において、解像度が優れているポジ型レジスト
が主に使用されている。
【0004】上記のような処理を行う場合、ウエハ等の
被処理体の表面にスピンコート法によってレジスト液を
塗布する処理が行われるが、この塗布処理の際、塗布直
後における膜厚は均一であるが、回転が停止して遠心力
が働かなくなった後や時間が経つに従い表面張力の影響
でウエハ周辺部でレジスト液が盛り上がるように厚くな
り、また、レジスト液がウエハの下面周辺部にまで回り
込んで不要な膜が形成される現象が発生する。このよう
にウエハの周辺部に不均一な膜が形成されると、集積回
路パターン等の現像時に周辺部のレジスト膜が完全に除
去されずに残存することになり、その後のウエハの搬送
工程中にその残存したレジストが剥がれ、パーティクル
発生の原因となる。
【0005】そこで、従来では、ウエハの表面にレジス
ト液を塗布した後、ウエハの周辺部の不要な塗布膜を除
去する処理が行われている。この不要レジスト膜を除去
する手段の1つとして、被処理体の周辺部に沿って光照
射手段を相対的に移動させて、被処理体の周辺部の不要
レジスト膜を露光する露光装置が使用されている(実公
平5−30348号公報、実公平5−30349号公
報、特開平5−259069号公報参照)。
【0006】上記露光装置は、ウエハの周辺部の不要レ
ジスト膜に円形又は矩形状の照射パターンのUV(紫外
線)光を照射するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、照射パ
ターンが円形のものにおいては、図11に示すように、
実用上均一と見なされるUV照度分布に範囲があり、U
V照度分布中心に対して例えば半径2.5mmの範囲が
限度であるため、被処理体の周辺部の被露光領域の外周
側及び内周側と周辺中心側においては、回転時の周速度
の相違によりその露光量が相違するため、不均一な露光
となり、露光後に現像を行った後に部分的にレジストが
残存するという問題があり、光照射パターンとしては不
適当であった。これに対し、照射パターンが矩形状のも
のは、図12に示すように、被処理体であるウエハWに
塗布されたレジスト膜のカットエッジ部aで必要露光量
を満たすが、ウエハWの外周部での露光量は内周部と比
較して減少するため、図13に示すように、照度むらが
生じ、露光不良が起こりレジスト残りが発生したりする
可能性がある。これを解決するには、光源の照度を増大
し、光照射パターンを拡大することにより露光量を多く
得ることが考えられるが、単に照度を増大させると、レ
ジスト膜に発泡現象が発生してしまい回路パターンに支
障をきたすという問題がある。また、照度をあげずに露
光時間を長くすることも考えられるが、スループットの
向上を企図すべく露光時間を短縮化する傾向にある現状
にそぐわないという問題もある。
【0008】また、図14に示すように、ウエハWに深
い溝h(トレンチコート)を掘り、その中にキャパシタ
や素子分離領域を形成するようにしたトレンチ技術にお
いては、トレンチコートtをエッチングする際にレジス
ト残存部分の存在によってウエハW周辺部もエッチング
されて凹所cが生じるという問題があった。
【0009】また、光照射パターンが矩形状のものにお
いては、ウエハWのオリフラWa部分を露光する際、図
11に想像線で示すように、矩形状のマスクbを回転さ
せずに、ウエハWの中心方向に移動させて露光すると、
オリフラWa部の中央部以外においてはマスクbはオリ
フラWa辺に対して斜めに位置することになるために、
オリフラWa部では照射量が少なくなり、疎露光部が生
じる。この疎露光部は照射量が少ないため、後にウエハ
Wを現像したときにレジスト部がなだらかに除去され、
いわゆるだれ現象が生じ、レジスト膜をシャープに除去
することができない。この問題を解決するために、出願
人は先にウエハのオリフラ部を露光するに際し、光照射
手段の矩形状光照射パターン(マスク)の一辺をオリフ
ラに平行になるように光照射手段の光照射の位置を制御
するようにして、ウエハWのオリフラ部を均一に露光す
る方法を開発した(特開平5−259069号公報参
照)。この露光方法によれば、オリフラ部の露光を均一
にすることは可能であるが、光照射パターンが矩形状に
形成される限り、上述したように、外周部においては、
内周側と外周側とで照度むらが生じ、露光不良が起こる
可能性がある。
【0010】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、照度を上げることなく、かつ露光時間を短縮して、
露光処理を行えるようにした露光装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の露光装置は、被処理体と、光照射
手段とを、相対的に移動させて、上記被処理体の周辺部
を所定の幅に渡って露光する露光装置を前提とし、上記
光照射手段の光照射形状が、上記被処理体の周辺部に位
置する内側辺と、この内側辺の端部から外向きに所定角
度で拡開する傾斜辺とを、具備することを特徴とするも
のである(請求項1)。
【0012】また、この発明の第2の露光装置は、被処
理体と、紫外線光照射手段とを、相対的に移動させて、
上記被処理体の表面に塗布されたレジストの周辺部を所
定の幅に渡って露光する露光装置を前提とし、上記光照
射手段の光照射形状が、上記被処理体の周辺部に位置す
る内側辺と、この内側辺の端部から外向きに所定角度で
拡開する傾斜辺とを具備し、上記内側辺の長さを、1.
5〜3.5mmとしたことを特徴とするものである(請
求項2)。
【0013】この発明において、上記光照射手段の光照
射形状の内側辺は被処理体の周辺部に位置するものであ
れば直線であっても差し支えないが、好ましくは内側辺
は、被処理体の中心を中心とする円の円周に近似する曲
率を有する方がよい(請求項3)。
【0014】また、光照射形状の傾斜辺の内側辺に接す
る線に対する角度(θ)を、被処理体の半径(R)、切
欠部の長さ(P)としたとき、θ=sin-1(P/2)
/R に基いて設定する方が好ましい(請求項4)。
【0015】
【作用】この発明の露光装置によれば、光照射手段の光
照射形状が、被処理体の周辺部に位置する内側辺と、こ
の内側辺の端部から外向きに所定角度で拡開する傾斜辺
とを具備することにより、被処理体と光照射手段とを相
対的に移動させて被処理体の周辺部を露光処理する際、
被処理体の円形状部においては、内側辺が被処理体の中
心側の周縁部に接し、この内側辺の端部から傾斜辺が拡
開した状態で、被処理体の周辺部を露光することができ
る。したがって、被処理体の周辺部の内周部と外周部と
を有効に露光することができ、露光不良によるレジスト
残り等を防止することができる。
【0016】また、被処理体の切欠部を露光処理する場
合は、傾斜辺が被処理体の中心側の周縁部に接するよう
に移動しながら露光することで、切欠部の露光不良によ
るレジスト残等を防止することができる。
【0017】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、この発明の露光装置を半導体ウ
エハの塗布・現像処理システムに適用した場合について
説明する。
【0018】上記半導体ウエハの塗布・現像処理システ
ム1は、図1に示すように、その一端側に被処理体とし
て例えば多数枚の半導体ウエハW(以下にウエハとい
う)を収容する複数のカセット2を例えば4個直線状に
載置可能に構成したキャリアステーション3を有し、こ
のキャリアステーション3のカセット2前面部には移動
可能でウエハWの搬入・搬出及びウエハWの位置決めを
行う補助アーム4が設けられている。また、塗布・現像
処理システム1の中央部にてその長さ方向に移動可能に
設けられると共に、補助アーム4からウエハWを受け渡
されるメインアーム5が設けられており、このメインア
ーム5の移送路の両側には各種処理機構が配置されてい
る。具体的には、これらの処理機構としてはキャリアス
テーション3側の一側方には、プロセスステーション6
として例えばウエハWをブラシ洗浄するためのブラシス
クラバ7及び高圧ジェット水により洗浄を施すための高
圧ジェット洗浄機7Aが並設され、その隣には、2基の
加熱装置9が積み重ねて設けられると共に、メインアー
ム5の移送路の他方側には現像装置8が2基並設されて
いる。
【0019】更に、上記プロセスステーション6の側方
には、接続用ユニット10を介してもう一つのプロセス
ステーション6Aとして例えばウエハWにフォトレジス
トを塗布する前にこれを疎水化処理するアドヒージョン
処理装置11が設けられ、この下方にはクーリング装置
12が配置されている。これら装置11,12の側部に
は加熱装置9が2列で2個ずつ積み重ねられて配置され
ている。
【0020】また、メインアーム5の移送路を挟んでこ
れら加熱装置9やアドヒージョン処理装置11等の反対
側には、この発明の露光装置13と、ウエハWにフォト
レジスト液を塗布するレジスト塗布装置14が並設され
ている。なお、図示されないがこれらレジスト塗布装置
13の側部には、インターフェースユニットを介してレ
ジスト膜に所定の微細パターンを露光するための露光装
置等が設けられている。
【0021】この発明の露光装置13は、図2に示すよ
うに、ウエハWを吸着保持して水平方向に回転する載置
台21と、この載置台21上に載置されたウエハWのオ
リフラWa部(切欠部)を検出するオリフラ検出手段3
0と、ウエハWの表面に塗布されたレジスト膜の周辺部
にUV(紫外線)光を照射する光照射手段40とを具備
してなる。
【0022】上記載置台21は回転軸22を介して駆動
モータ23に連結されて、水平方向に回転され得るよう
に構成され、また、図示しない昇降シリンダによって上
下方向に昇降可能に配設され、更に、載置台21の載置
面に設けられた吸着用小孔(図示せず)を回転軸22内
を介して図示しない真空装置に接続することで、ウエハ
Wを吸着保持し得るように構成されている。また、図示
しない移動機構により、上記載置台21等は光照射手段
40の方向に前進、後退可能に構成されている。
【0023】上記オリフラ検出手段30は、載置台21
上に載置されたウエハWの周辺部の表裏面に対峙する発
光部31と受光部32とで構成されている。このオリフ
ラ検出手段30にて検出された信号は、例えば中央演算
処理装置(CPU)にて形成される制御部50に伝達さ
れ、制御部50に予め入力された情報と比較演算処理さ
れた後、制御部50から制御信号が駆動モータ23及び
光照射手段40の駆動部40aに伝達されるように構成
されている。
【0024】一方、上記光照射手段40は、図3及び図
4に示すように、図示しないUV光源からの露光用の光
を導くための例えば光ファイバあるいは液体ファイバに
て形成される光導管41と、この光導管41の先端部に
取付けられる筒体42内に設けられる絞り43及びレン
ズ群44と、筒体42の先端に装着され、UV光をウエ
ハWの周辺部に照射する光照射パターンを形成するため
の開口部を有するマスク45とで構成されている。ま
た、光照射駆動部40Aの図示しない移動機構により、
上記光照射手段40は、上記載置台21の回転中心方向
に前進、後退可能に構成されている。
【0025】上記マスク45に形成される開口部45A
の形状は、ウエハWの中心側に向って配置される内側辺
46と、この内側辺46の両端部を通る直線に対して外
向きに所定角度θで拡開する傾斜辺47とを具備する台
形部を有する六角形状に形成されている(図4参照)。
言い換えれば、光照射パターンが、内側辺46部分に対
し外向きに広がっている形状に形成されている。この場
合、内側辺46は直線であってもよいが、図6に示すよ
うに、ウエハWの中心を中心とする円Wbの曲面に近似
する曲率を有する円弧面48にする方がより一層円Wb
に沿って露光できる点で好ましい。この円弧面48を直
径8インチウエハ用に形成すると、内側辺46の両端を
結ぶ直線と円弧面48との最大の隙間は約8μmとな
る。
【0026】また、内側辺46の長さLaは、ウエハW
の表面に塗布されたレジスト膜の除去に適切な露光量が
得られる寸法に設定されている。つまり、露光量が不足
すると、レジスト残りが発生し、逆に露光量が多いと、
レジスト発泡が生じるので、これらを考慮して適切な露
光量が得られる寸法にする必要がある。
【0027】一般に、露光量A(mJ/cm2 )は、以
下の式によって求められる。 A=B×T×Ms/S(mJ/cm2 ) …(1) ここで、A:露光量(mJ/cm2 ),B:ランプ照度
(mW/cm2),T:露光時間(sec), MS:
マスク面積(mm2),S:全露光面積(mm2 )であ
る。
【0028】上記(1)式より、ランプ照度アップとマ
スク面積拡大で、露光量をより多く得ることがわかる。
しかし、ランプ照度アップは、レジスト発泡の問題があ
る。また、UV照度分布は、図11に示すような範囲が
あり、更には、ウエハWの円周部の外周は円弧状に露光
し、オリフラWa部は直線状に露光するため、マスク形
状すなわち光照射形状に制限が生じる。
【0029】また、上記(1)式の面積を長さで表す
と、露光量A(mJ/cm2 )は以下の式で表される。 A=B×T×ML/L(mJ/cm2 ) …(2) ここで、ML:マスク辺長(mm), L:全露光長さ
(mm)である。
【0030】上記(2)式によると、マスク45の辺の
長さ(ML)が短いと、露光量が少なく露光不良が生じ
てしまうことになる。
【0031】したがって、内側辺46の長さを適切な露
光量が得られる長さ寸法に設定する必要がある。直径8
インチウエハを例にとって下記の条件のときのマスク4
5の辺長と、露光量の関係を調べたところ、図7のグラ
フに示されるようになる。
【0032】★条件 ・ウエハWの直径 …200(mm) ・露光時間 …40(sec) ・レジストカット幅…4(mm) ・ランプ照度 …1200(mW/cm2 ・必要露光量 …200(mW/cm2 ) ・MLの範囲 …0〜5.0(mm)。
【0033】UV照度分布は図11のグラフに示すよう
に円状で、ある範囲で減少するが、半径L=2.5mm
以内からは、露光量はあまり変化しない。
【0034】L=2.5mmのときの露光量を上記
(2)式から求めると、 A=1200×40×2.5/(200−4×2)×π≒200(mJ/cm 2 ) …(3) 上記(2)式、(3)式より、上記内側辺46の長さL
aを2.5mmに設定することにより、ウエハWの周辺
部におけるレジストカットエッジ部(中心側周縁部)に
必要な露光量のUV光を照射することができ、処理時間
を短縮してもレジスト残りを生じることなく、レジスト
除去を可能にすることができる。実用上、La=1.5
〜3.5mmに設定することも可能である。
【0035】なお、マスク45が2.5×5(mm)の
長方形であるとすると、レジストカットエッジ部(中心
側周縁部)では必要露光量を満たすが、ウエハ外周での
露光量は約190(mJ/cm2 )になり、照度むらを
考慮すれば露光不良が起こる可能性がある。したがっ
て、確実に露光するには、マスク形状はウエハ中心から
外周に向って広がりをもったものが理想的である。
【0036】上記傾斜辺47の角度θ(ウエハ中心側の
周縁部に接する線と傾斜辺47のなす角度)は、ウエハ
Wの直径(半径:R)、オリフラWaの長さPがほぼ一
定であるので、ウエハサイズによって決まる。すなわ
ち、角度θは下式(4)に基いて求めることができる
(図5参照)。すなわち、 θ=sin-1(P/2)/R(度) …(4) 上記(4)式により、6インチウエハの場合は、θ≒2
4(度)、8インチウエハの場合は、θ≒18(度)と
なる。このように傾斜辺47の角度θを上記(4)式に
基いて設定することにより、図5に示すように、ウエハ
Wの円周部とオリフラ部の接する部分の露光不良を解消
することができ、いわゆる“だれ幅”の改善を図ること
ができる。また、傾斜辺47の長さLbを、上述した理
由で内側辺46の長さLaと同じ長さ2.5mmに設定
することにより、オリフラWa部におけるレジストカッ
トエッジ部に必要な露光量のUV光を照射することがで
きる。なお、光照射手段40の下端部マスク45とウエ
ハW上面の被露光部分との間隔は、例えば0.5〜1.
0mm程度に設定される。したがって、マスク45の開
口部45Aから出たUV光は、この開口部45Aの形状
とほぼ同一の光照射パターンでウエハW面を照射する。
【0037】次に、上記のように構成される光照射手段
40を用いて、ウエハWの周辺部のレジストを露光する
場合の手順を、図8を参照して説明する。まず、メイン
アーム5によって、ウエハWの中心と載置台21の回転
中心とが一致するような状態で、載置台21上に載置さ
れたウエハWのオリフラWaの位置をオリフラ検出手段
30にて検出して、その検出信号を制御部50に伝達
し、制御部50からの制御信号により駆動モータ23を
駆動すると共に、載置台21を所定角度回転して、光照
射手段40の直下位置にウエハWの円周部と一方のオリ
フラ端部との接する露光始点箇所をセットする。この
際、光照射手段40のマスク45の内側辺46がウエハ
Wのレジストカットエッジ部すなわちレジスト膜の内側
周縁部Wbに接する状態にセットされる。
【0038】次に、載置台21、光照射手段40のどち
らか片方を、又は両方を移動させて所定の露光位置に設
定し、光照射手段40の光源を点灯してUV光をウエハ
W周辺部に照射すると共に、駆動モータ23を駆動して
載置台21及びウエハWを反時計方向に回転してウエハ
Wの円周部の不要レジスト部分をハッチングで示すよう
に露光する(図8(a)参照)。
【0039】このようにしてウエハWの円周部の不要レ
ジストの露光が終了すると、ウエハWの円周部と他方の
オリフラ端部の接する部分が、マスク45の傾斜辺47
と平行となる(図8(b)参照)。この際、マスク45
の傾斜辺47がオリフラ部のレジストカットエッジ部に
接する。この状態で、ウエハWを回転させながら、例え
ば載置台21すなわちウエハWを光照射手段40方向に
移動させつつ、光照射手段40とオリフラWa部とを相
対的に直線移動させながらUV光を照射し、オリフラW
a部の不要レジストを露光して、ウエハWの周辺部の不
要レジストの露光を完了する(図8(c)参照)。
【0040】上記のようにして、周辺部の一定幅に渡っ
てUV光が露光されたウエハWは、レジスト塗布装置1
3から現像装置8に搬送されて、現像されることによっ
て、不要レジストの除去が行われる。この結果、ウエハ
Wの円形部及びオリフラWa部の周辺部における内側周
縁部Wbは、図9に示すように、シャープにカットさ
れ、レジスト残りを生ずることなく不要レジストが除去
される。また、オリフラWa部においても“だれ幅”が
生じることなく不要レジストをシャープにカットするこ
とができる。更に、ウエハWにトレンチコートtを掘る
ようにした場合においても、ウエハW周辺部にレジスト
残存部分がないので、このトレンチコートtをエッチン
グする際に、ウエハW周辺部がエッチングされることも
ない(図10参照)。
【0041】なお、上記実施例では、マスク45のパタ
ーンすなわち光照射形状が、ウエハWの中心側の周縁部
Wbに接する内側辺46と、この内側辺46の両端から
角度θで外向きに伸びる傾斜辺47を具備する六角形状
の場合について説明したが、上記内側辺46と傾斜辺4
7を具備するものであれば、図4に想像線で示すような
台形状であってもよい。また、傾斜辺47は必ずしも2
つ設ける必要はなく、内側辺46の一端部に設けてもよ
い。
【0042】また、上記実施例では、載置台21の回転
によりウエハWを回転させてウエハWの円形部の周辺部
に光照射手段40からUV光を照射させ、オリフラWa
部においては光照射手段40を固定してウエハWを回転
させながら、ウエハWを光照射手段40方向に移動させ
て光照射手段40からUV光を照射させているが、逆に
ウエハWを固定して光照射手段40をウエハWの円形部
に移動させてオリフラWa部に光照射手段40からUV
光を照射するようにしてもよく、あるいは、ウエハWと
光照射手段40の双方を移動させてオリフラ部Wa部に
光照射手段40からUV光を照射するようにしてもよ
い。
【0043】更に、上記実施例では、オリフラ部を露光
するに際し、マスク45の傾斜辺47がオリフラ部のレ
ジストカットエッジ部に接するように配置した状態でU
V光を照射する例について説明したが、光照射駆動部4
0Aに光照射手段のθ回転機構を更に設け、内側辺47
が上記レジストカットエッジ部と平行状態になるように
駆動制御して、UV光を照射するようにしてもよい。
【0044】なお、上記実施例では、この発明の露光装
置が半導体ウエハの塗布・現像処理システムに組み込ま
れる場合について説明したが、この発明の露光装置は単
独の装置としても使用できることは勿論である。また、
上記実施例では、被処理体が半導体ウエハの場合につい
て説明したが、この発明の露光装置は、周辺部に平坦状
切欠部を有する円形のものであれば半導体ウエハ以外の
処理においても同様に使用することができることは勿論
である。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の露光
装置によれば、光照射手段の光照射形状が、被処理体の
周辺部に位置する内側辺と、この内側辺の端部から外向
きに所定角度で拡開する傾斜辺とを具備するので、短時
間において被処理体の円形部及び平坦状切欠部の周辺部
を十分かつ均一に露光することができ、露光不良による
レジスト残り等を防止することができる。また、被処理
体の平坦状切欠部における露光不良によるレジスト残り
を防止すると共に、“だれ幅”を除去して不要レジスト
をシャープに除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の露光装置を組み込んだ半導体ウエハ
の塗布・現像システムを示す概略斜視図である。
【図2】この発明の露光装置の概略斜視図である。
【図3】この発明における光照射手段の概略断面図であ
る。
【図4】光照射手段の光照射形状を示す概略平面図であ
る。
【図5】光照射形状における傾斜辺の角度を求めるため
の説明図である。
【図6】光照射形状の別の形態を示す説明図である。
【図7】露光量と照射長さとの関係を示すグラフであ
る。
【図8】この発明の露光装置の露光手順を示す概略平面
図である。
【図9】露光により不要レジストが除去された状態の拡
大断面図である。
【図10】露光により不要レジストが除去された状態の
別の拡大断面図である。
【図11】UV強度とUV照度分布中心からの距離との
関係を示すグラフである。
【図12】従来の露光状態を示す概略平面図である。
【図13】従来の露光による不要レジストの除去状態を
示す拡大断面図である。
【図14】従来の露光による不要レジストの別の除去状
態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
21 載置台 30 オリフラ検出手段 40 光照射手段 45 マスク(光照射形状) 46 内側辺 47 傾斜辺 48 円弧面 50 制御部 W 半導体ウエハ(被処理体) Wa オリフラ Wb 内側周縁部 La 内側辺46の長さ Lb 傾斜辺47の長さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体と、光照射手段とを、相対的に
    移動させて、上記被処理体の周辺部を所定の幅に渡って
    露光する露光装置において、 上記光照射手段の光照射形状が、上記被処理体の周辺部
    に位置する内側辺と、この内側辺の端部から外向きに所
    定角度で拡開する傾斜辺とを、具備することを特徴とす
    る露光装置。
  2. 【請求項2】 被処理体と、紫外線光照射手段とを、相
    対的に移動させて、上記被処理体の表面に塗布されたレ
    ジストの周辺部を所定の幅に渡って露光する露光装置に
    おいて、 上記光照射手段の光照射形状が、上記被処理体の周辺部
    に位置する内側辺と、この内側辺の端部から外向きに所
    定角度で拡開する傾斜辺とを具備し、 上記内側辺の長さを、1.5〜3.5mmとしたことを
    特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の露光装置におい
    て、 内側辺が、被処理体の中心を中心とする円の円周に近似
    する曲率を有することを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の露光装置におい
    て、 光照射形状の傾斜辺の内側辺に接する線に対する角度
    (θ)を、被処理体の半径(R)、切欠部の長さ(P)
    としたとき、 θ=sin-1(P/2)/R に基いて設定することを特徴とする露光装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100387419B1 (ko) * 2001-05-30 2003-06-18 한국디엔에스 주식회사 웨이퍼 가장자리 노광 시스템
KR101006435B1 (ko) * 2003-09-01 2011-01-06 삼성전자주식회사 노광 마스크, 이를 포함하는 노광 장치 및 이를 이용한표시 장치용 표시판의 제조 방법

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