JPH08148304A - 正特性サーミスタ発熱体の製造方法 - Google Patents
正特性サーミスタ発熱体の製造方法Info
- Publication number
- JPH08148304A JPH08148304A JP28502194A JP28502194A JPH08148304A JP H08148304 A JPH08148304 A JP H08148304A JP 28502194 A JP28502194 A JP 28502194A JP 28502194 A JP28502194 A JP 28502194A JP H08148304 A JPH08148304 A JP H08148304A
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- JP
- Japan
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- temperature coefficient
- positive temperature
- thermistor
- radiator
- coefficient thermistor
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 定温発熱体などの正特性サーミスタ発熱体の
製造方法に関し、生産性に優れ、接触面積を最大にして
伝熱が安定した発熱が実現できるものを提供することを
目的とする。 【構成】 複数の電極7を設けた角板状の正特性サーミ
スタ1の両主平面の少なくともいずれか一方に短辺に平
行な単数あるいは複数の溝2を設け、放熱体3を接着剤
4で固着する際の加圧により前記溝2にそって割り、放
熱体3を正特性サーミスタ1の両主平面に接触面積を最
大にして固着する。
製造方法に関し、生産性に優れ、接触面積を最大にして
伝熱が安定した発熱が実現できるものを提供することを
目的とする。 【構成】 複数の電極7を設けた角板状の正特性サーミ
スタ1の両主平面の少なくともいずれか一方に短辺に平
行な単数あるいは複数の溝2を設け、放熱体3を接着剤
4で固着する際の加圧により前記溝2にそって割り、放
熱体3を正特性サーミスタ1の両主平面に接触面積を最
大にして固着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定温発熱体などの放熱体
を加熱する目的で用いられる正特性サーミスタ発熱体の
製造方法に関するものである。
を加熱する目的で用いられる正特性サーミスタ発熱体の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】正特性サーミスタはある温度で急激に抵
抗値が上昇する半導体セラミックであるために自己温度
制御作用を持ち、これに電圧を印加して発熱体として用
いた場合にはその表面温度の変化が少ないばかりでなく
加熱しないので便利な発熱体であることが一般に良く知
られている。
抗値が上昇する半導体セラミックであるために自己温度
制御作用を持ち、これに電圧を印加して発熱体として用
いた場合にはその表面温度の変化が少ないばかりでなく
加熱しないので便利な発熱体であることが一般に良く知
られている。
【0003】また、この発熱体の入力電力を大きくして
発熱量を大きくするために、放熱体を正特性サーミスタ
を挟むように、接着剤等で加圧して固着し、さらにこの
放熱体の表面積を大きくすることによってその効果を十
分に発揮することができることも一般に良く知られてい
るものである。
発熱量を大きくするために、放熱体を正特性サーミスタ
を挟むように、接着剤等で加圧して固着し、さらにこの
放熱体の表面積を大きくすることによってその効果を十
分に発揮することができることも一般に良く知られてい
るものである。
【0004】図3は、上記従来の正特性サーミスタ発熱
体の構成を示す斜視図であり、5は両主平面に電極7が
設けられた正特性サーミスタであり、隣接して複数個の
正特性サーミスタ5が配置されている。6はアルミニウ
ムなどの導伝路を兼ねた金属板からなる放熱体であり、
上記隣接して配置された複数個の正特性サーミスタ5の
それぞれの両主平面にそれぞれこの放熱体6を接着剤4
で図4のように加圧により密着固定して構成されてい
る。
体の構成を示す斜視図であり、5は両主平面に電極7が
設けられた正特性サーミスタであり、隣接して複数個の
正特性サーミスタ5が配置されている。6はアルミニウ
ムなどの導伝路を兼ねた金属板からなる放熱体であり、
上記隣接して配置された複数個の正特性サーミスタ5の
それぞれの両主平面にそれぞれこの放熱体6を接着剤4
で図4のように加圧により密着固定して構成されてい
る。
【0005】以上のように構成された正特性サーミスタ
発熱体の放熱体6に電圧を加えると、この電圧が正特性
サーミスタ5に加わり発熱する。発熱した熱は接着剤4
を介してそれぞれの放熱体6に伝わり、定温発熱体とし
て使うことができる。
発熱体の放熱体6に電圧を加えると、この電圧が正特性
サーミスタ5に加わり発熱する。発熱した熱は接着剤4
を介してそれぞれの放熱体6に伝わり、定温発熱体とし
て使うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では発熱量を大きくしようとした場合、放熱
体6に正特性サーミスタ5を複数個隣接させて配置固着
し発熱面積を大きくさせる必要があった。しかし、正特
性サーミスタ5を複数個隣接させて発熱面積を大きくす
る方法は製造に時間がかかるうえ放熱体6との接触不良
がないように個々の正特性サーミスタの厚みを揃える必
要があり、結果的にコストが非常に高くつくものであっ
た。
従来の構成では発熱量を大きくしようとした場合、放熱
体6に正特性サーミスタ5を複数個隣接させて配置固着
し発熱面積を大きくさせる必要があった。しかし、正特
性サーミスタ5を複数個隣接させて発熱面積を大きくす
る方法は製造に時間がかかるうえ放熱体6との接触不良
がないように個々の正特性サーミスタの厚みを揃える必
要があり、結果的にコストが非常に高くつくものであっ
た。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、組立
を簡単にし、安全で信頼性の高い正特性サーミスタ発熱
体を提供することを目的とするものである。
を簡単にし、安全で信頼性の高い正特性サーミスタ発熱
体を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の正特性サーミスタ発熱体の製造方法は、角板
状の正特性サーミスタの両主平面の一方または両方に短
辺に平行な単数あるいは複数の溝を設け、前記正特性サ
ーミスタの両主平面の溝の形成されない部分に電極を設
け、金属放熱体に接着剤を塗布後、前記正特性サーミス
タの両主平面を挟むように、加圧して前記溝に沿って割
って、固着する方法としたものである。
に本発明の正特性サーミスタ発熱体の製造方法は、角板
状の正特性サーミスタの両主平面の一方または両方に短
辺に平行な単数あるいは複数の溝を設け、前記正特性サ
ーミスタの両主平面の溝の形成されない部分に電極を設
け、金属放熱体に接着剤を塗布後、前記正特性サーミス
タの両主平面を挟むように、加圧して前記溝に沿って割
って、固着する方法としたものである。
【0009】
【作用】この方法によって、正特性サーミスタと金属放
熱体との組立が著しく容易となり、しかも安全で信頼性
の高い正特性サーミスタ発熱体が実現できるものであ
る。
熱体との組立が著しく容易となり、しかも安全で信頼性
の高い正特性サーミスタ発熱体が実現できるものであ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例による正特性サーミ
スタ発熱体の製造方法について図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例による正特性サーミスタ発熱体
の組立前の状態を示す斜視図であり、1は半導体セラミ
ックよりなる幅15mm長さ96mm厚み約3mmの角板状の
正特性サーミスタであり、両主平面に4個の電極7が設
けられている。2は正特性サーミスタ1の長さ方向に2
4mm間隔に形成された短辺に平行な深さ約2mmの溝であ
り、3は幅15mm長さ96mm厚み約1mmのアルミニウム
の薄板で導伝路を兼ねるように構成された放熱体であ
り、4は接着剤であり、上記放熱体3は正特性サーミス
タ1の両主平面に接着剤4を介して約100kgの加圧に
より密着固定されている。その加圧の時に図2に示すよ
うに正特性サーミスタ1は前記溝2に沿って割れて個々
が放熱体3に最大の接触面積で密着固定される。
スタ発熱体の製造方法について図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例による正特性サーミスタ発熱体
の組立前の状態を示す斜視図であり、1は半導体セラミ
ックよりなる幅15mm長さ96mm厚み約3mmの角板状の
正特性サーミスタであり、両主平面に4個の電極7が設
けられている。2は正特性サーミスタ1の長さ方向に2
4mm間隔に形成された短辺に平行な深さ約2mmの溝であ
り、3は幅15mm長さ96mm厚み約1mmのアルミニウム
の薄板で導伝路を兼ねるように構成された放熱体であ
り、4は接着剤であり、上記放熱体3は正特性サーミス
タ1の両主平面に接着剤4を介して約100kgの加圧に
より密着固定されている。その加圧の時に図2に示すよ
うに正特性サーミスタ1は前記溝2に沿って割れて個々
が放熱体3に最大の接触面積で密着固定される。
【0011】すなわち、正特性サーミスタ1は1枚の半
導体セラミック板上に4個の電極7を設けて4個の正特
性サーミスタを構成しているため、この4個の正特性サ
ーミスタ1の厚みは殆ど均一となっている。
導体セラミック板上に4個の電極7を設けて4個の正特
性サーミスタを構成しているため、この4個の正特性サ
ーミスタ1の厚みは殆ど均一となっている。
【0012】したがって、接着剤4を塗布した放熱体3
を加圧接着すれば、最大の接触面積で密着固定されるこ
とになり、従来のように個々の正特性サーミスタの厚み
を揃えて配列するといった手間が無くなり、きわめて生
産性の向上が図れるとともに正特性サーミスタ1の発熱
を放熱体3に効率よく伝熱することができ、大きな発熱
量が得られることになる。
を加圧接着すれば、最大の接触面積で密着固定されるこ
とになり、従来のように個々の正特性サーミスタの厚み
を揃えて配列するといった手間が無くなり、きわめて生
産性の向上が図れるとともに正特性サーミスタ1の発熱
を放熱体3に効率よく伝熱することができ、大きな発熱
量が得られることになる。
【0013】以上のように構成された本発明の正特性サ
ーミスタ発熱体について以下その動作原理を説明する。
放熱体3に電圧を加えると放熱体3が導伝路となり放熱
体3と接着され加圧によって割れた個々の正特性サーミ
スタ1に電圧が加わり発熱する。その熱は放熱体3に伝
わり、定温発熱が得られる。
ーミスタ発熱体について以下その動作原理を説明する。
放熱体3に電圧を加えると放熱体3が導伝路となり放熱
体3と接着され加圧によって割れた個々の正特性サーミ
スタ1に電圧が加わり発熱する。その熱は放熱体3に伝
わり、定温発熱が得られる。
【0014】尚、本実施例の放熱体3と電極7の間に絶
縁材料からなるシートがある場合においても同じ効果が
得られ、これも本発明に含まれるものである。
縁材料からなるシートがある場合においても同じ効果が
得られ、これも本発明に含まれるものである。
【0015】また、上記実施例においては、溝2は上面
側に設けたものについて示したが、これは下面に設けて
もよく、さらに両面に設けてもよい。
側に設けたものについて示したが、これは下面に設けて
もよく、さらに両面に設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数個の正特性
サーミスタを一体としたものを用いるため、放熱板を固
着する組立が非常に簡単であり、放熱体に最大接触面積
で正特性サーミスタを密着できる構成がとれ、生産性に
優れてコストが安く、かつ高効率で安全で信頼性の高い
正特性サーミスタ発熱体を実現できるものである。
サーミスタを一体としたものを用いるため、放熱板を固
着する組立が非常に簡単であり、放熱体に最大接触面積
で正特性サーミスタを密着できる構成がとれ、生産性に
優れてコストが安く、かつ高効率で安全で信頼性の高い
正特性サーミスタ発熱体を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による正特性サーミスタ発熱
体の製造方法を示す組立時の斜視図
体の製造方法を示す組立時の斜視図
【図2】本発明の一実施例による正特性サーミスタ発熱
体の加圧接着により形成した側面図
体の加圧接着により形成した側面図
【図3】従来の正特性サーミスタ発熱体の構造を示す斜
視図
視図
【図4】従来の正特性サーミスタ発熱体の加圧接着によ
り形成した側面図
り形成した側面図
1 正特性サーミスタ 2 溝 3 放熱体 4 接着剤 7 電極
Claims (1)
- 【請求項1】 角板状の正特性サーミスタの両主平面の
少なくともいずれか一方に短辺に平行な単数あるいは複
数の溝を設け、前記正特性サーミスタの両主平面に複数
の電極を設け、放熱体を前記正特性サーミスタの両主平
面に接着剤を介して挟むように圧力を加え、その圧力で
前記正特性サーミスタを前記溝に沿って割って、固着す
る正特性サーミスタ発熱体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28502194A JPH08148304A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 正特性サーミスタ発熱体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28502194A JPH08148304A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 正特性サーミスタ発熱体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08148304A true JPH08148304A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17686135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28502194A Pending JPH08148304A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 正特性サーミスタ発熱体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08148304A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100927060B1 (ko) * | 2007-06-11 | 2009-11-13 | 모딘코리아 유한회사 | 피티씨 로드 조립체 |
CN109417060A (zh) * | 2016-07-04 | 2019-03-01 | 株式会社电装 | 半导体芯片及半导体装置 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP28502194A patent/JPH08148304A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100927060B1 (ko) * | 2007-06-11 | 2009-11-13 | 모딘코리아 유한회사 | 피티씨 로드 조립체 |
CN109417060A (zh) * | 2016-07-04 | 2019-03-01 | 株式会社电装 | 半导体芯片及半导体装置 |
CN109417060B (zh) * | 2016-07-04 | 2022-10-28 | 株式会社电装 | 半导体芯片及半导体装置 |
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