JPH0814771B2 - 湯水混合制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高温水と低温水の混合比率を調整し最適な混
合湯温を得る温水混合制御装置に関する。

従来の技術 第４図は従来の温水混合制御装置のシステム図であ
る。

１は水供給配管、２は高温湯供給配管、３は混合湯出
口である。４は水側弁で、５は湯側弁である。水側弁４
は弁軸６に固定され、第１の駆動手段７（例えばモータ
ー等）より付勢される。同様に湯側弁５も弁軸６に固定
され、第２の駆動手段９より付勢される。10は混合湯温
検出手段で、混合湯温を検出する。11は流量検出手段
で、出湯量を検出する。12は制御装置で、湯温設定手段
13の湯温設定値に制御するように第１の駆動手段７、お
よび第２の駆動手段９を付勢する。16および17は閉止位
置設定手段（例えばマイクロスイッチ等）である。

第５図は制御装置12の例である。14は温度偏差検出手
段で、湯温設定手段13で設定した設定温度Tsと混合湯温
検出手段10で検出した出温温度Toとの偏差を検出する。
15は付勢量設定手段で温度偏差に対応し第１の駆動手段
７と第２の駆動手段９の付勢量を決定する。

発明が解決しようとする問題点 第２図は水側弁４および湯側弁５の構造である。16は
弁が閉止したことを検出する閉止位置設定手段である。
θは閉止位置設定手段16から弁が開き始める位置までの
角度を示してある。

停止時、水側弁４および湯側弁５はともに閉止位置設
定手段16のところまで閉まっている。この位置から温度
偏差検出手段14もしくは流量偏差検出手段17の出力量に
よって決定される付勢量で水側弁４と湯側弁５を開いた
場合、例えば高温出湯を行う場合は目標温度に早く達
し、湯側弁５の方が水側弁４より高速に動作するため、
締め代分である角度θを通過する時間は湯側弁５の方が
早くなる。反対に低温出湯を行う場合、水側弁４の方が
湯側弁５より高速に動作するため角度θを通過する時間
は水側弁４の方が早くなり、弁が開成してしまう締め代
分である角度θを通過する時間が水側弁４と湯側弁５で
異なる。

したがって水側弁４が早く開いた場合、冷水が先に混
合湯出口３から出るため使用時に不快感を伴う。逆に、
湯側弁が早く開いた場合、熱湯が先に混合湯出口３から
出るため非常に危険である。

本発明はこの点をのぞくため考慮されたもので安全な
湯水混合制御装置を提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の湯水混合制御装
置は、水量を調節する水側弁と、湯量を調節する湯側弁
と、前記水側弁を付勢する第１の駆動手段と、前記湯側
弁を付勢する第２の駆動手段と、前記水側弁および湯側
弁の閉止位置する閉止位置設定手段と、前記閉止位置設
定手段の位置から前記水側弁および前記湯側弁を等速度
で駆動し開成するまでの締め代分を移動する時間を設定
する弁駆動時間設定手段と、前記水側弁および前記湯側
弁の駆動時間を計測する弁駆動タイマー手段と、前記駆
動８間設定手段と前記弁駆動タイマー手段の出力信号を
比較する比較手段と、前記第１の駆動手段と前記第２の
駆動手段の付勢量を設定する付勢量設定手段とからな
り、前記弁駆動タイマー手段によってカウントされるタ
イマー経過時間の方が前記弁駆動時間設定時間で定めた
時間より小さい場合には前記比較手段の出力信号によ
り、また大きい場合には前記温度偏差検出手段又は流量
偏差検出手段の出力信号により前記付勢量設定手段の出
力を設定する構成からなる。

作用 出湯開始時において、水側弁および湯側弁は両方とも
弁の締め代分（重なり角度）である角度θを弁駆動時間
設定手段とタイマー手段によって定められた時間で第１
の駆動手段および第２の駆動手段で回転され、開成する
直前の位置にある。そしてこの位置から温度偏差検出手
段もしくは流量偏差検出手段の出力量によって決定され
た付勢量で水側弁および湯側弁を開いて出湯する。この
場合２つの弁は同時に開き始めるため、出湯直後に冷水
や熱湯が出ることなく安全である。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。第
２図は本発明の湯水混合制御装置のシステム図であり、
第４図と同相当物に10同一番号を付した。第２図ａ、ｂ
は水側弁４および湯側弁５の構造である。第３図は制御
装置12の一実施例であり、第５図と同相当物には同一番
号を付した。

18は出湯量を設定する流量設定手段、19は流量検出手
段11と流量設定手段18とから流量偏差を検出する流量偏
差検出手段、20は弁駆動時間をカウントする弁駆動タイ
マー手段、21は弁駆動時間を設定する弁駆動時間設定手
段、22は弁駆動時間設定手段と弁駆動タイマー手段を比
較する比較手段、23は出湯開始時に比較手段20の信号が
温度偏差検出手段14と流量偏差検出手段19の信号よりも
優先的に入力する優先手段である。

次に本発明の構成の動作を説明する。

弁駆動設定手段21は閉止位置設定手段16から弁の重な
り角度θ（第２図）だけ回転する時間を設定しておく。
出湯開始時において、弁駆動タイマー手段20においてカ
ウントした時間と、弁駆動時間設定手段21において設定
した時間とを比較手段22で比較し、両方の値が等しくな
るまで、水側弁４および湯側弁５はそれぞれ第１の駆動
手段７および第２の駆動手段９により等速度で駆動され
る。

この時間で水側弁４および湯側弁５は閉止位置設定手
段16および17からそれぞれ角度θだけ回転し、弁の重な
り部分が無くなった位置にくる。タイマー時間経過後、
優先手段により水側弁および湯側弁の付勢量は、温度偏
差検出手段14もしくは流量偏差検出手段19の出力量によ
って決定される。

したがって、弁の開ける位置をそろえてから温度偏差
検出手段14もしくは流量偏差検出手段19の出力量によっ
て決定された付勢量が水側弁４および湯側弁５を開いて
出湯を開始する。

発明の効果 以上のように本発明の湯水混合制御装置によれば、弁
の開き始める位置をそろえてから温度偏差検出手段もし
くは流量偏差検出手段の出力量によって決定される付勢
量によって水側弁および湯側弁を開けるため出湯初期よ
り設定湯温での給湯が可能となり、特にシャワー使用時
において、冷水もしくは熱湯が出ることなく安全で使い
勝手が飛的に向上する効果を得ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の湯水混合制御装置の断面
図、第２図は同湯水混合制御装置の弁の平面図、第３図
は同湯水混合制御装置の制御ブロック図、第４図は従来
の湯水混合制御装置の断面図、第５図は同装置の制御ブ
ロック図である。 ４……水側弁、５……湯側弁、10……混合湯温検出手
段、11……流量検出手段、12……制御装置、16……閉止
位置設定手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水量を調節する水側弁と、湯量を調節する
   湯側弁と、前記水側弁を付勢する第１の駆動手段と、前
   記湯側弁を付勢する第２の駆動手段と、前記水側弁およ
   び前記湯側弁の閉止位置を設定する閉止位置設定手段
   と、前記閉止位置設定手段の位置より前記水側弁および
   前記湯側弁を等速度で駆動し開成するまでの締め代分を
   移動する時間を設定する弁駆動時間設定手段と、前記水
   側弁および前記湯側弁の駆動時間を計測する弁駆動タイ
   マー手段と、前記弁駆動時間設定手段と前記弁駆動タイ
   マー手段の出力信号を比較する比較手段と、前記第１の
   駆動手段と前記第２の駆動手段の付勢量を設定する付勢
   量設定手段とからなり、前記弁駆動タイマー手段によっ
   てカウントされるタイマー経過時間の方が前記弁駆動時
   間設定時間で定めた時間より小さい場合には前記比較手
   段の出力信号により、また大きい場合には前記温度偏差
   検出手段又は流量偏差検出手段の出力信号により前記付
   勢量設定手段の出力を設定する湯水混合制御装置。