JPH08147014A - 治具ロボット及び治具ロボットの移動制御方法 - Google Patents

治具ロボット及び治具ロボットの移動制御方法

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Publication number
JPH08147014A
JPH08147014A JP30712594A JP30712594A JPH08147014A JP H08147014 A JPH08147014 A JP H08147014A JP 30712594 A JP30712594 A JP 30712594A JP 30712594 A JP30712594 A JP 30712594A JP H08147014 A JPH08147014 A JP H08147014A
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JP
Japan
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robot
axis
servo
axes
switching
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Application number
JP30712594A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Hara
龍一 原
Hiroyuki Murayama
浩之 村山
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少数のサーボモータとサーボアンプを使用し
た治具ロボットとその移動制御方法の提供。 【構成】 ロボットコントローラ20のCPU21に
は、ROM22、RAM23、教示操作盤25の入出力
装置25、軸制御器26、ブレーキ用入出力装置28が
バスライン29を介して接続される。目標位置に治具ロ
ボットを移動させる場合には、先ず、アンプセレクタ3
0の選択状態をC1 側とし、アンプ#1をモータ#1に
接続する。また、軸セレクタ40の選択状態をC4 側と
し、J4 軸用のブレーキ装置を作動させる。この状態
で、J1 軸とJ3 軸を目標位置に移動させる。次いで、
アンプセレクタ30の選択状態をC2 側とし、アンプ#
1をモータ#2に接続する。また、軸セレクタ40の選
択状態をC3 側とし、J3 軸用のブレーキ装置を作動さ
せる。この状態で、J2 軸とJ4 軸を目標位置に移動さ
せることによって治具ロボットの位置への移動の為の処
理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、治具ロボットとその
移動時の制御方法に関し、更に詳しく言えば、一台のロ
ボットに使用するサーボモータあるいはサーボアンプの
数をロボット軸数よりも減じた治具ロボット並びに該治
具ロボットの移動時の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工場の生産ライン等において、ロボット
を用いてワークに対する加工等を施す場合には、供給さ
れるワークを所定位置に固定すること(以下、「ワーク
の位置決め」と言う。)が行なわれる。ワークの位置決
めには、ワークを固定する治具が使用されることが多
い。ところが、一般にワークの形状や寸法は多様なの
で、ワークの位置決めに使用する治具としては、ワーク
種別毎に専用のものを用意しなければならないのが通例
である。
【0003】従って、多品種のワークが流れる生産ライ
ンでは、供給されるワーク種別が変わる毎に治具を交換
しなけらばならなくなる。治具の交換には多くの作業時
間が必要となる。また、自動車のボディ等の大型ワーク
が対象となる場合には、治具自体の占めるスペースや交
換作業の為に必要となるスペースが極めて大きくなる。
このような事態を避ける手法の一つに、ロボットをワー
クの位置決めに使用する方法がある。このように治具と
して使用されるロボットは、治具ロボットと呼ばれ、特
に、多品種ワークの位置決めに汎用的に使用される場合
には汎用治具ロボットと呼ばれる。ロボットがワークを
固定する汎用治具ロボットとして使用出来るならば、ワ
ークが多品種にわたっても、ワーク種別毎に位置決めに
関連した教示を行なうことで対応が可能であるから、治
具交換や治具設置に伴うスペースの問題は解消する。し
かし、ロボットは一般に治具に比べて非常に高価である
為に、実際にロボットを治具として使用する手法は殆ど
採用されていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明の目
的は低コスト化された治具ロボットとその移動制御方法
を提供し、治具ロボットの生産ラインへの導入を容易に
することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、上記課題
を解決し得る治具ロボットの基本構成として、「サーボ
アンプを介して制御されるサーボモータによって駆動さ
れるN個(N≧2)のロボット軸と、前記N個のロボッ
ト軸の内のS個(S<N)を選択的に同時動作させるロ
ボット軸動作手段と、教示内容を記憶する手段と、教示
内容を読み出して教示内容に適合したロボット動作を各
軸移動形式で行なわせるように前記ロボット軸動作手段
を制御する制御手段とを備え、前記ロボット軸動作手段
はM個(N≧M≧S)のサーボモータとS個のサーボア
ンプを含み、制該制御手段は前記同時に動作させるロボ
ット軸を切り換える手段を含んでいる治具ロボット」
(請求項1)を提案したものである。
【0006】また、本願発明は、上記基本構成におい
て、同時に動作させるロボット軸の経時的な切り換え手
段をより具体化した一つの形態として、「サーボアンプ
を介して制御されるサーボモータによって駆動されるN
個(N≧2)のロボット軸と、前記N個のロボット軸の
内のS個(S<N)を選択的に同時動作させるロボット
軸動作手段と、教示内容を記憶する手段と、教示内容を
読み出して教示内容に適合したロボット動作を各軸移動
形式で行なわせるように前記ロボット軸動作手段を制御
する制御手段とを備え、前記ロボット軸動作手段はM個
(N≧M>S)のサーボモータとS個のサーボアンプを
含み、制該制御手段は前記同時に動作させるロボット軸
を切り換える手段を含んでおり、該切り換え手段が前記
M個(N≧M>S)のサーボモータと前記S個のサーボ
アンプの電気的接続関係を切り換える手段を有している
治具ロボット」(請求項2)を併せて提案したものであ
る。
【0007】更に、本願発明は、上記基本構成におい
て、同時に動作させるロボット軸の経時的な切り換え手
段をより具体化したもう一つの形態として、「サーボア
ンプを介して制御されるサーボモータによって駆動され
るN個(N≧2)のロボット軸と、前記N個のロボット
軸の内のS個(S<N)を選択的に同時動作させるロボ
ット軸動作手段と、教示内容を記憶する手段と、教示内
容を読み出して教示内容に適合したロボット動作を各軸
移動形式で行なわせるように前記ロボット軸動作手段を
制御する制御手段とを備え、前記ロボット軸動作手段は
M個(N>M≧S)のサーボモータとS個のサーボアン
プを含み、制該制御手段は前記同時に動作させるロボッ
ト軸を切り換える手段を含んでおり、該切り換え手段が
前記M個(N≧M>S)のサーボモータと前記N個のロ
ボット軸の機械的接続関係を切り換える手段を有してい
る治具ロボット」(請求項3)を提案したものである。
【0008】そして、上記3つの治具ロボットの構成に
対応した移動制御方法を本願発明は提案した(請求項4
〜請求項6)。各移動制御方法においては、治具ロボッ
トを目標位置に移動させるに際して、N個のロボット軸
を各軸移動形式で移動させる過程において同時に動作さ
せるロボット軸が少なくとも1回切り換えられる。これ
によって、N個のロボット軸の移動が少なくとも2回に
分けて行なわれる。同時に動作させるロボット軸の切換
は、サーボモータとサーボアンプの電気的接続関係の切
換あるいはサーボモータとロボット軸の機械的接続関係
の切換によって達成することが出来る。
【0009】
【作用】複数個(N個:N≧2)のロボット軸を有する
ロボットは、通常、各ロボット軸毎に1個のサーボモー
タと、各サーボモータ(計N個)に1対1対応関係で接
続されるサーボアンプ(計N個)を備えている。本願発
明は、ロボットを治具ロボットとして使用する場合に
は、このようなロボット軸数と使用されるサーボモータ
数及びサーボアンプの台数との対応関係は必ずしも必要
でないということに着目してなされたものである。
【0010】治具ロボットを用いてワークを固定する場
合には、ワークの固定に直接関連した教示位置が実現さ
れることが重要であり、教示位置に至る特定の途中移動
経路を要求しない各軸移動形式の動作で十分に目的が達
成される場合が殆どである。また、全軸を同時に動かさ
なければならない程スピードが要求されることは稀であ
ると考えられる。
【0011】従って、ロボットの動作は全軸同時である
必然性はないことになる。そして、全軸同時に動作させ
る必要が無いならば、ロボット軸の駆動に使用するサー
ボモータあるいはこれに接続されるサーボアンプの数
を、ロボット軸数より少数とすることも可能になる。
【0012】今、ロボット全軸数をN、同時に動作させ
る最大の軸数をM(N>M)とすると、使用するサ−ボ
アンプの数をM個とし、サ−ボモータの数をS個(但
し、S≧Mである。)とすることが出来る。
【0013】もし、サーボモータを各軸毎に設けた場合
にはS=Nとなる。但し、N個のサーボモータが同時に
動作されることはなく、M個のサーボアンプに選択的に
接続された最大M個のモータが動作されるのみである。
この場合のサーボモータとサーボアンプの接続は電気的
なものであるから、動作するサーボモータの切換は電気
的接続関係の切換によって行なわれる。
【0014】また、一部または全部のロボット軸につい
て、サーボモータを兼用する場合には1≦S<Nとな
る。この場合には、サーボモータとロボット軸の接続関
係の切換が必要となる。この接続は機械的なものである
から、動作するロボット軸の切換は機械的接続関係の切
換によって行なわれる。一台の治具ロボットに上記電気
的接続関係の切換手段と機械的接続関係の切換手段の双
方を具備させることも出来る(実施例参照)。
【0015】本願発明の治具ロボットは、駆動されるロ
ボット軸が一つの移動区間について少なくとも1回切り
換えられる。例えば、全軸数N=4として、1つの運動
区間A1 →A2 の移動を考え、A1 点の位置を(X1 ,
Y1 ,Z1 ,W1 ,P1 ,R1 )、A2 の位置を(X2
,Y2 ,Z2 ,W2 ,P2 ,R2 )とする。また、治
具ロボットがA1 点にある時の各軸値を(θ11,θ21,
θ31,θ41)とし、治具ロボットに目標位置であるA2
点を与える各軸値を(θ12,θ22,θ32,θ42)とす
る。
【0016】この場合、先ず、第1軸と第3軸を先に移
動させ、(θ12,θ21,θ32,θ41)の状態とし(空間
内の位置は不問)、次いで第2軸と第4軸を移動させ、
(θ12,θ22,θ32,θ42)の状態として治具ロボット
をA2 点に到達させることが出来る。第1軸と第3軸か
ら第2軸と第4軸への切換は、サーボモータ−サーボア
ンプ間の電気的接続関係の切換、サーボモータ−ロボッ
ト軸間の機械的接続関係の切換あるいはそれらの併用に
よって達成される。
【0017】なお、各軸に必要な移動は必ずしも1回の
移動で完了させる必要はなく、何回かに分けることも可
能である(これにより、一般に、移動経路は滑らかにな
ることが期待される)。上記の例で言えば、例えば次の
軸値推移をとる各軸移動が可能である。
【0018】A1 点(θ11,θ21,θ31,θ41)→
([θ11+θ12]/2,θ21,[θ31+θ32]/2,θ
41)→(切換)→([θ11+θ12]/2,[θ21+θ2
2]/2,[θ31+θ32]/2,[θ41+θ42]/2)
→(切換)→(θ12,[θ21+θ22]/2,θ32,[θ
41+θ42])→(切換)→A2点(θ12,θ22,θ32,
θ42)本願発明によれば、ロボットを高価なものとして
いる大きな要因であるサーボモータあるいはこれにサー
ボアンプの数を減じることが出来る。従って、本願発明
によって提供される治具ロボットは、従来の通常のロボ
ットを利用したもに比べて安価となる。
【0019】
【実施例】図1は本実施例で説明する治具ロボット全体
の軸構成示した図で、旋回軸(J1 ,J2 ,J4 )の角
度位置を表わす変数で構成される座標系が、ロボット上
方から見た図で併記されている。図示されているよう
に、治具ロボットは4軸水平多関節ロボットの形態を有
している。軸構成は、ベース側から順にJ1 軸、J2軸
は水平旋回軸、J3 軸鉛直方向の直動軸、そして最も手
先側のJ4 が水平旋回軸となっている。AX1,AX
2,AX4はJ1 ,J2 ,J4 の各旋回運動中心軸を表
わしている。J4 軸で駆動されるアームの最先端はフェ
イスプレートFPを形成しており、そのままワークを支
持する面として使用しても良いが、適当な補助治具を装
着する面として使用しても良い。
【0020】このような構成自体は従来の4軸水平多関
節ロボットと特に変わるところはない。本実施例の治具
ロボットは、特に次の2点で従来の4軸水平多関節ロボ
ットにはない特徴を有している。
【0021】(1)第3軸J3 と第4軸の駆動が、別個
の2台のサーボモータで行なわれるのではなく、両軸の
駆動に兼用される1台のサーボモータによって行なわれ
ること。このサーボモータは、両軸を同時に駆動するの
ではなく、いずれか一方を選択的に駆動する。駆動対象
軸の選択は、サーボモータとJ3 軸、J4 軸の機械的接
続関係の切換を通して行なわれる。
【0022】(2)第1軸J1 と第2軸の各々を駆動す
る2台のサーボモータに対して別個の2台のサーボアン
プが設けられているのではなく、両サーボモータに兼用
される1台のサーボアンプが使用されること。このサー
ボアンプは、両サーボモータを同時制御するのではな
く、いずれか一方を選択的に制御する。制御対象モータ
の選択は、1台のサーボアンプと2台のサーボモータの
電気的接続関係の切換を通して行なわれる。
【0023】先ず、図2を参照して上記(1)について
説明する。図2は、サーボモータ−ロボット軸間の機械
的接続関係の切換にブレーキ装置を利用した例について
説明する模式図である。図中、J3 軸とJ4 軸の駆動に
兼用されるサーボモータは符号10で表わされている。
サーボモータ10の軸12周りの回転運動は、適当な減
速比(例えば5:1)を有する減速機11を介して伝動
機構13及び14に伝えられる。伝動機構13はJ3 軸
を駆動する為のものであり、伝動機構14はJ4 軸を駆
動する為のものである。符号P3及びP4は、各々J3
軸、J4 軸の位置を検出する為のパルスコーダである。
【0024】伝動機構13を介して伝えられた駆動力は
J3 軸の直動方向を表わすAX3(J4 軸の回転中心軸
と一致)の周りで回転するボールスクリュー15に与え
られる。ボールスクリュー15の回転運動は、シャフト
16の軸AX3に沿った直線運動に変換される。符号1
7はシャフト16を円滑に案内する為にボールスプライ
ンで構成されたリニアガイドである。
【0025】但し、ボールスクリュー15の基部付近に
は、J3 軸用のブレーキ装置B3が設けられており、こ
のブレーキ装置B3の作動中にはボールスクリュー15
の回転運動がブロックされる構造となっている。従っ
て、ブレーキ装置B3の作動中には、サーボモータ10
が回転しても、ボールスクリュー15は回転せず、シャ
フト16の直動運動も生起されない。
【0026】一方、伝動機構14を介して伝えられた駆
動力は軸AX4の周りで回転するスリーブ18に与えら
れる。スリーブ18は、J4 軸で駆動されるアームを支
持しているので、スリーブ18の回転はJ4 軸の回転移
動そのものを与える。
【0027】そして、J4 軸についても、スリーブ18
の回転をブロックする為のブレーキ装置B4が設けられ
ている。J3 軸の場合と同様、ブレーキ装置B4の作動
中には、サーボモータ10が回転してもスリーブ18は
回転せず、J4 軸の回転移動は生起されない。
【0028】J3 軸用のブレーキ装置B3とJ4 軸のブ
レーキ装置B4は、双方が同時に解除されることがない
ように制御される。各ブレーキ装置B3,B4の作動/
解除状態は、後述するように、ロボット制御装置からの
I/O出力によって電気的に切り換えられる。なお、本
実施例では、サーボモータ−ロボット軸間の機械的接続
関係の切換にブレーキ装置を利用したが、サーボモータ
からの駆動力が伝達されるロボット軸の切り換えが可能
な手段であれば、他の手段を用いても構わないことはも
ちろんである。
【0029】次に、図3を参照して上記(2)の特徴を
含め、ロボット軸の切換と使用アンプの切換に利用され
るシステムについて説明する。図3は、本実施例におけ
る治具ロボットの制御に用いられるシステム構成の概要
を要部ブロック図で示したものである。
【0030】同図において、符号20はロボットコント
ローラで、マイクロプロセッサを含む中央演算処理装置
(以下、CPUという。)21を備えている。CPU2
1にはROMからなるメモリ22、RAMからなるメモ
リ23、教示操作盤25の為の入出力装置25、軸制御
器26並びに前述したブレーキ装置B3,B4に切換指
令信号を送るブレーキ用入出力装置28が各々バスライ
ン29を介して接続されている。
【0031】ROM22には、CPU21が実行するシ
ステムプログラムが格納される。RAM13は、ロボッ
トの動作プログラム、各種設定値の記憶や演算の為の一
時記憶等に利用されるメモリである。
【0032】軸制御器26に接続されたサーボ回路27
は、2台のサーボアンプ#1,#2を備えている。サー
ボアンプ#1はアンプセレクタ30に接続されている。
アンプセレクタ30は、サーボアンプ#1をJ1 軸を駆
動するモータ31(#1)、J2 軸を駆動するモータ3
2(#2)の一方に電気的に接続する機能を有してい
る。接続されるモータの切換(C1 /C2 )を行なう為
の切換指令がCPU21から発せられると、サーボ回路
27から、モータに供給する電流とは別にアンプ切換信
号がアンプセレクタ30に送られる。図示された状態で
は、C1 側が選択されており、モータ31(#1)がサ
ーボアンプ#1に接続されている。
【0033】サーボアンプ#2は、J3 軸、J4 軸の駆
動に兼用されるモータ10(#3)に接続されている。
モータ10(#3)とJ3 軸、J4 軸との機械的な接続
関係は図2に関連して説明した通りである。即ち、J3
軸、J4 軸の双方がモータ10(#3)によって駆動さ
れることはなく、各軸のブレーキ装置B3,B4の内解
除された状態にあるものに対応した軸のみが運動可能と
される。符号40で示された軸セレクタは、このブレー
キ装置B3,B4の切換を行なうもので、ブレーキ用入
出力装置28からの指令信号に従って、ブレーキ装置B
3,B4の作動(または解除)の切換(C3 /C4 )を
行なう。軸セレクタ40を制御する指令は、アンプセレ
クタ30と同様に、ロボットコントローラ20のCPU
21から発せられる。図示された状態では、C4 側が選
択されており、ブレーキ装置B4が作動し、ブレーキ装
置B3が解除されている。
【0034】以上の構成と機能を前提に、位置A1 から
位置A2 に移動させる場合の処理の1例を図4のフロー
チャートに示した。なお、少なくとも位置A2 は教示操
作盤25を用いた各軸ジョグ送り(適宜、アンプセレク
タ30、軸セレクタ40の切換が行なわれる。)による
ティーチング・プレイバック方式によって教示済みであ
るものとする。また、位置A1 における各軸値を(θ1
1,θ21,θ31,θ41)とする。
【0035】先ず、アンプセレクタ30と軸セレクタ4
0の状態を確認し、アンプセレクタ30の選択状態をC
1 側とし、軸セレクタ40の選択状態をC4 側とする
(ステップS1〜ステップS4)。これは、図3に示し
た状態に対応している。
【0036】次に、動作プログラムの1ブロックを読み
出す(ステップS5)。読み出されたプログラムデータ
には、目標位置A2 の位置データ(X2 ,Y2 ,Z2 ,
W2,P2 ,R2 )が含まれている。続くステップS6
では、目標位置(X2 ,Y2,Z2 ,W2 ,P2 ,R2
)を与える各軸値(θ12,θ22,θ32,θ42)を逆運
動学によって計算する。
【0037】治具ロボットの移動は、2回に分けて各軸
移動形式で行なう。先ず、J1 軸とJ3 軸を目標位置
(θ1 =θ12,θ3 =θ32)に向けて移動させる(ステ
ップS7)。この移動が完了した時点で、各軸値は(θ
12,θ21,θ32,θ41)となっている。
【0038】次いで、アンプセレクタ30の選択状態を
C2 側とし(ステップS8)、軸セレクタ40の選択状
態をC3 側とする(ステップS9)。
【0039】次いで、J2 軸とJ4 軸を目標位置(θ2
=θ22,θ4 =θ42)に向けて移動させる(ステップS
10)。この移動が完了した時点で、全軸J1 〜J4 の
移動が完了し、各軸値は(θ12,θ22,θ32,θ42)と
なる。これにより、治具ロボットの位置A2 への移動の
為の処理を終了する。
【0040】以上説明した実施例では、J1 ,J3 軸を
先に移動させ、次いでJ2 ,J4 軸を移動させたが、ア
ンプセレクタ30と軸セレクタ40の切換順序(C1 /
C2,C3 /C4 )を適宜変更すれば、J2 ,J4 軸を
先に移動させ、J1 ,J3 軸を後から移動させること
や、J1 ,J4 軸を先に移動させ、J2 ,J3 軸を後か
ら移動させることなども出来る。
【0041】また、システム構成としてアンプセレクタ
30と軸セレクタ40の一方のみを備えたものを採用
し、使用アンプの切換あるいはサーボモータに結合され
るロボット軸を切り換えることで、各軸移動を2回以上
に分けて行なうことも可能である。
【0042】更に、「作用」の欄で言及したように、各
軸を一度の移動で目標位置に到達させるのではなく、何
回かに分けることも可能である。その場合には、相対的
に滑らかな移動経路が実現されることが期待される。
【0043】最後に、複数台の治具ロボットを用いたシ
ステムについて簡単に説明する。図5は、一例として上
記説明したものと同じ構造を有する4台の治具ロボット
と1台の通常のロボット(6軸構成)を用いたシステム
の構成を簡略化して表わした要部ブロック図である。
【0044】同図において、符号20’はロボットコン
トローラで、4台の治具ロボット#1〜#4と1台の通
常構造の6軸多関節ロボットが接続されている。ロボッ
トコントローラ20’は、図3に示したロボットコント
ローラ20と同様の構成を有しており、マイクロプロセ
ッサを含む中央演算処理装置(CPU)、ROMからな
るメモリ、RAMからなるメモリ23、教示操作盤とそ
のの為の入出力装置、軸制御器、サーボ回路、ブレーキ
装置用入出力装置等を備えている。
【0045】但し、サーボ回路には計5台のロボットを
制御する為に、計14台のサーボアンプ#1〜#14が
備わっている。サーボアンプ#1〜#2は、治具ロボッ
ト#1の3台のサーボモータを制御する為のものであ
る。同様に、サーボアンプ#3〜#4は、治具ロボット
#2の3台のサーボモータ、サーボアンプ#5〜#6
は、治具ロボット#3の3台のサーボモータ、サーボア
ンプ#7〜#8は治具ロボット#4の3台のサーボモー
タを制御する為のものである。
【0046】残りのサーボアンプ#9〜#14は、6軸
ロボット50の各軸を駆動する6台のサーボモータを制
御する為のものである。
【0047】各治具ロボット#1〜#4について、各対
応するサーボアンプとサーボモータの接続関係及び制御
方法は図3で説明したものと同じである。アンプセレク
タ及び軸セレクタは各治具ロボット#1〜#4内に各1
つづつ内蔵されている(図示省略)。
【0048】このシステムは、例えば大型のワークの4
隅付近を4台の治具ロボットで分担して支持し、6軸ロ
ボットで必要な加工、処理、部品組み付け等を行なう際
に利用される。各治具ロボット#1〜#4の移動は例え
ば次のように行なわれる。
【0049】1.治具ロボット#1〜#4の各J1 軸と
J3 軸を目標位置まで移動させる。 2.治具ロボット#1〜#4の各アンプセレクタ及び軸
セレクタを切り換える。 3.治具ロボット#1〜#4の各J2 軸とJ4 軸を目標
位置まで移動させる。 4.治具ロボット#1〜#4上にワークを載置して固定
する。 5.6軸ロボットを通常の態様で制御し、所定の作業を
行なう。 通常は、数台以上のロボットを1台のロボットコントロ
ーラで制御することは制御が複雑になり、また、全体シ
ステムが高価なものとなる。しかし、本願発明の治具ロ
ボットを用いれば、システム構成と制御方法が大幅に簡
略化されるので、図5に示したようなシステムを採用す
ることが非現実的ではなくなる。
【0050】
【発明の効果】本願発明によれば、治具ロボットを高価
なものとしている大きな要因であるサーボモータあるい
はこれにサーボアンプの数を減じることが出来る。従っ
て、本願発明によって提供される治具ロボットは、従来
の通常のロボットを利用したもに比べて安価となり、生
産ラインへの導入が行い易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例で説明する治具ロボット全体の軸構成
示した図である。
【図2】サーボモータ−ロボット軸間の機械的接続関係
の切換にブレーキ装置を利用した例について説明する模
式図である。
【図3】本実施例における治具ロボットの制御に用いら
れるシステム構成の概要を要部ブロック図で示したもの
である。
【図4】治具ロボットを位置A1 から位置A2 に移動さ
せる場合の処理の1例を説明するフローチャートであ
る。
【図5】4台の治具ロボットと1台の通常のロボット
(6軸構成)を用いたシステムの構成を簡略化して示し
た要部ブロック図である。
【符号の説明】
10 J3 軸、J4 軸で兼用されるサーボモータ 11 減速機 12 回転中心軸 13,14 伝動機構 15 ボールスクリュー 16 シャフト 17 リニアガイド(ボールスプライン) 18 スリーブ 20,20’ ロボット制御装置 21 CPU(ロボット制御装置) 22 メモリ(ROM) 23 メモリ(RAM) 24 教示操作盤用入出力装置 25 教示操作盤 26 軸制御器 27 サーボ回路 28 ブレーキ装置用入出力装置 29 バス 30 アンプセレクタ 31 J1 軸駆動用サーボモータ 32 J2 軸駆動用サーボモータ 40 軸セレクタ 50 6軸多関節ロボット FP フェイスプレート P3 J1 軸用パルスコーダ P4 J4 軸用パルスコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボアンプを介して制御されるサーボ
    モータによって駆動されるN個(N≧2)のロボット軸
    と、前記N個のロボット軸の内のS個(S<N)を選択
    的に同時動作させるロボット軸動作手段と、教示内容を
    記憶する手段と、教示内容を読み出して教示内容に適合
    したロボット動作を各軸移動形式で行なわせるように前
    記ロボット軸動作手段を制御する制御手段とを備え、 前記ロボット軸動作手段はM個(N≧M≧S)のサーボ
    モータとS個のサーボアンプを含み、 制該制御手段は前記同時に動作させるロボット軸を切り
    換える手段を含んでいる治具ロボット。
  2. 【請求項2】 サーボアンプを介して制御されるサーボ
    モータによって駆動されるN個(N≧2)のロボット軸
    と、前記N個のロボット軸の内のS個(S<N)を選択
    的に同時動作させるロボット軸動作手段と、教示内容を
    記憶する手段と、教示内容を読み出して教示内容に適合
    したロボット動作を各軸移動形式で行なわせるように前
    記ロボット軸動作手段を制御する制御手段とを備え、 前記ロボット軸動作手段はM個(N≧M>S)のサーボ
    モータとS個のサーボアンプを含み、 制該制御手段は前記同時に動作させるロボット軸を切り
    換える手段を含んでおり、該切り換え手段が前記M個
    (N≧M>S)のサーボモータと前記S個のサーボアン
    プの電気的接続関係を切り換える手段を有している治具
    ロボット。
  3. 【請求項3】 サーボアンプを介して制御されるサーボ
    モータによって駆動されるN個(N≧2)のロボット軸
    と、前記N個のロボット軸の内のS個(S<N)を選択
    的に同時動作させるロボット軸動作手段と、教示内容を
    記憶する手段と、教示内容を読み出して教示内容に適合
    したロボット動作を各軸移動形式で行なわせるように前
    記ロボット軸動作手段を制御する制御手段とを備え、 前記ロボット軸動作手段はM個(N>M≧S)のサーボ
    モータとS個のサーボアンプを含み、 制該制御手段は前記同時に動作させるロボット軸を切り
    換える手段を含んでおり、該切り換え手段が前記M個
    (N≧M>S)のサーボモータと前記N個のロボット軸
    の機械的接続関係を切り換える手段を有している治具ロ
    ボット。
  4. 【請求項4】 サーボアンプを介して制御されるサーボ
    モータによって駆動されるN個(N≧2)のロボット軸
    と、前記N個のロボット軸の内のS個(S<N)を選択
    的に同時動作させるロボット軸動作手段と、教示内容を
    記憶する手段と、教示内容を読み出して教示内容に適合
    したロボット動作を各軸移動形式で行なわせるように前
    記ロボット軸動作手段を制御する制御手段とを備え、 前記ロボット軸動作手段はM個(N≧M≧S)のサーボ
    モータとS個のサーボアンプを含み、 制該制御手段は前記同時に動作させるロボット軸を切り
    換える手段を含んでいる治具ロボットの移動制御方法に
    おいて、 前記治具ロボットを目標位置に移動させるに際して、前
    記N個のロボット軸を各軸移動形式で移動させる過程に
    おいて前記同時に動作させるロボット軸を少なくとも1
    回切り換える段階を含み、前記N個のロボット軸の移動
    が少なくとも2回に分けて行なわれる前記方法。
  5. 【請求項5】 サーボアンプを介して制御されるサーボ
    モータによって駆動されるN個(N≧2)のロボット軸
    と、前記N個のロボット軸の内のS個(S<N)を選択
    的に同時動作させるロボット軸動作手段と、教示内容を
    記憶する手段と、教示内容を読み出して教示内容に適合
    したロボット動作を各軸移動形式で行なわせるように前
    記ロボット軸動作手段を制御する制御手段とを備え、 前記ロボット軸動作手段はM個(N≧M>S)のサーボ
    モータとS個のサーボアンプを含み、 制該制御手段は前記同時に動作させるロボット軸を切り
    換える手段を含んでおり、該切り換え手段が前記M個
    (N≧M>S)のサーボモータと前記S個のサーボアン
    プの電気的接続関係を切り換える手段を有している治具
    ロボットの移動制御方法において、 前記治具ロボットを目標位置に移動させるに際して、前
    記サーボモータと前記サーボアンプの電気的接続関係を
    切り換える手段を少なくとも1回作動させる段階を含
    み、前記N個のロボット軸の移動が少なくとも2回に分
    けて行なわれる前記方法。
  6. 【請求項6】 サーボアンプを介して制御されるサーボ
    モータによって駆動されるN個(N≧2)のロボット軸
    と、前記N個のロボット軸の内のS個(S<N)を選択
    的に同時動作させるロボット軸動作手段と、教示内容を
    記憶する手段と、教示内容を読み出して教示内容に適合
    したロボット動作を各軸移動形式で行 なわせるように前記ロボット軸動作手段を制御する制御
    手段とを備え、前記ロボット軸動作手段はM個(N>M
    ≧S)のサーボモータとS個のサーボアンプを含み、 制該制御手段は前記同時に動作させるロボット軸を切り
    換える手段を含んでおり、該切り換え手段が前記M個
    (N≧M>S)のサーボモータと前記N個のロボット軸
    の機械的接続関係を切り換える手段を有している治具ロ
    ボットの移動制御方法において、 前記治具ロボットを目標位置に移動させるに際して、前
    記サーボモータと前記ロボット軸の機械的接続関係を切
    り換える手段を少なくとも1回作動させる段階を含み、
    前記N個のロボット軸の移動が少なくとも2回に分けて
    行なわれる前記方法。
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