JPH08146220A - 位相差フィルム - Google Patents

位相差フィルム

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JPH08146220A
JPH08146220A JP6282041A JP28204194A JPH08146220A JP H08146220 A JPH08146220 A JP H08146220A JP 6282041 A JP6282041 A JP 6282041A JP 28204194 A JP28204194 A JP 28204194A JP H08146220 A JPH08146220 A JP H08146220A
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JP
Japan
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film
liquid crystal
phase
retardation
wavelength
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JP6282041A
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English (en)
Inventor
Koji Azuma
浩二 東
Akiko Shimizu
朗子 清水
Keiichi Mizuguchi
圭一 水口
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レターデーションの波長依存性が大きく、か
つレターデーションの角度依存性が小さい位相差フィル
ムであって量産性に優れた位相差フィルムを提供するこ
とを目的とする・ 【構成】 波長486nmでのレターデーション値R(4
86) の波長589nmでのレターデーション値R(589)
に対する比α〔α=R(486) /R(589) 〕が1.10以
上であり、かつ波長546nmでのフィルム面内のレタ
ーデーション値R(0) に対するフィルム面に垂直な方向
から見た場合の遅相軸を傾斜軸としてフィルムを40度
傾斜した時のレターデーション値R(40)の比β〔β=R
(40)/R(0) 〕が1.15以下でかつ0.85以上であ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な位相差フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】液晶
表示装置は、STN型液晶表示装置の開発により単純マ
トリックス駆動方式による10インチ程度の大型液晶表
示装置が可能となり、また位相差フィルムとの組合せに
より高コントラストの白黒表示が可能となったことによ
り、大表示容量を必要とするラップトップ型ワープロ、
パソコン等に用いられるようになった。
【0003】しかしながらSTN型液晶表示装置は、視
野角特性が狭い、応答速度が遅いなどの課題があり改良
検討が進められている。このうち視野角特性の改良に
は、レターデーションの角度依存性が小さい位相差フィ
ルムが効果的であることが知られている。また、応答速
度の改良には、複屈折率Δnが大きな液晶を用いてセル
ギャップを小さくすることが効果的であるが、Δnが大
きな液晶は一般的にΔnの波長依存性が大きく、この液
晶と併用する位相差フィルムにもΔnの波長依存性が大
きい、即ちレターデーションの波長依存性が大きい位相
差フィルムが効果的であることが知られている。位相差
フィルムのレターデーションの波長依存性が十分大きく
ないものを使用した場合にはコントラストが高い液晶表
示装置が得られない。
【0004】レターデーションの角度依存性を小さくし
た位相差フィルムとしては、フィルムの厚み方向の屈折
率を大きくしたものが知られており、またレターデーシ
ョンの波長依存性が大きい位相差フィルムとしては、ポ
リサルホン(PSf、α=1.09、αは波長486n
mでのレターデーション値R(486) の波長589nmで
のレターデーション値R(589) に対する比〔α=R(48
6) /R(589) 〕を表す。)やポリエーテルサルホン
(PES、α=1.11)などを用いたもの(特開平3
−233404号公報)や波長依存性が異なる2種類の
配向フィルムを積層する方法で作成された位相差フィル
ム(特開平3−13916号公報)が知られている。
【0005】しかし、PSfやPESを用いた位相差フ
ィルムでは、そのガラス転移温度が高いために加工が難
しい。量産装置ではPSfの加工温度がほぼ上限であ
り、PESの加工は非常に難しい。このためレターデー
ションの波長依存性の大きさとしてはPSfのα=1.
09程度が量産品の上限となる。波長依存性が異なる2
枚の配向フィルムを積層した位相差フィルムではレター
デーションの波長依存性を任意に大きくできるが、2枚
の配向フィルムの遅相軸を直交した状態で積層するため
にレターデーションの角度依存性が大きくなり、STN
型液晶表示装置に使用した場合、視野角特性を狭くする
等の問題がある。このようにレターデーションの波長依
存性が大きく、かつレターデーションの角度依存性が小
さい位相差フィルムについて、量産性にすぐれた位相差
フィルムはまだ開発されていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意検討した結果、レターデーション
の波長依存性が大きく、かつレターデーションの角度依
存性が小さい位相差フィルムであって量産性に優れた位
相差フィルムを得るに至った。
【0007】即ち、本発明は次のとおりである。 (1)波長486nmでのレターデーション値R(486)
の波長589nmでのレターデーション値R(589) に対
する比α〔α=R(486) /R(589) 〕が1.10以上で
あり、かつ波長546nmでのフィルム面内のレターデ
ーション値R(0)に対するフィルム面に垂直な方向から
見た場合の遅相軸を傾斜軸としてフィルムを40度傾斜
した時のレターデーション値R(40)の比β〔β=R(40)
/R(0) 〕が1.15以下でかつ0.85以上であるこ
とを特徴とする位相差フィルム。
【0008】(2)波長486nmでのレターデーショ
ン値R(486) の波長589nmでのレターデーション値
R(589) に対する比をα〔α=R(486) /R(589) 〕と
し、波長546nmでのフィルム面内のレターデーショ
ン値R(0) に対するフィルム面に垂直な方向から見た場
合の遅相軸を傾斜軸としてフィルムを40度傾斜した時
のレターデーション値R(40)の比をβ〔β=R(40)/R
(0) 〕とした時、少なくとも1枚の配向フィルムのβが
1.09以下であり、かつαが0.03以上の差がある
2枚の配向フィルムを遅相軸が互いに直交するように積
層して得られるαが1.10以上であり、βが1.15
以下でかつ0.85以上であることを特徴とする位相差
フィルム。
【0009】(3)波長486nmでのレターデーショ
ン値R(486) の波長589nmでのレターデーション値
R(589) に対する比をα〔α=R(486) /R(589) 〕と
し、波長546nmでのフィルム面内のレターデーショ
ン値R(0) に対するフィルム面に垂直な方向から見た場
合の遅相軸を傾斜軸としてフィルムを40度傾斜した時
のレターデーション値R(40)の比をβ〔β=R(40)/R
(0) 〕とした時、αが0.03以上の差がある2枚の配
向フィルムを、(a)高分子液晶の垂直配向膜を間に挟
んで遅相軸が互いに直交するように積層して得られる、
または(b)遅相軸が互いに直交するように積層し、若
しくは高分子液晶の垂直配向膜を挟んで遅相軸が互いに
直交するように積層して得られる積層フィルムの上およ
び/または下に更に高分子液晶の垂直配向膜を積層して
得られる、αが1.10以上であり、かつβが1.15
以下でかつ0.85以上であることを特徴とする位相差
フィルム。
【0010】(4)αが0.03以上の差がある2枚の
配向フィルムのうち少なくとも一方のβが1.09以下
である前記(3)記載の位相差フィルム。 (5)高分子液晶の垂直配向膜が、ネマチック相または
スメクチック相を示す高分子液晶を製膜した後、結晶相
(またはガラス相)と液晶相との転移温度(Tg)以上
で液晶相と等方相との転移温度(Ti)未満の温度で熱
処理を施して垂直配向させて得た垂直配向膜、またはネ
マチック相またはスメクチック相を示す重合性液晶オリ
ゴマーを製膜した後、結晶相(またはガラス相)と液晶
相との転移温度(Tg)以上で液晶相と等方相との転移
温度(Ti)未満の温度で熱処理を施して垂直配向さ
せ、配向を保持しながら重合させて得た垂直配向膜であ
る前記(3)記載の位相差フィルム。
【0011】本発明に用いる配向フィルムとしては、ポ
リビニルアルコール(PVA)からなる配向フィルム
(α=1.01)などのPVA系配向フィルム、2酢酸
セルロース(DAC)からなる配向フィルム(α=1.
00)などのセルロース系配向フィルムやポリエチレン
(PE)からなる配向フィルム(α=1.00)などの
オレフィン系配向フィルム、ポリカーボネート(PC)
からなる配向フィルム(α=1.06)などのPC系配
向フィルム、ポリサルホン(PSf)からなる配向フィ
ルム(α=1.09)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる配向フィルム(α=1.06)など
のポリエステル系配向フィルムやポリアリレート(P
A)系配向フィルムなど、熱可塑性樹脂からなる配向フ
ィルムから適宜選択される。
【0012】これらの中からαが0.03以上の差があ
る配向フィルム2枚を選択して、その遅相軸が直交する
ように積層することが、αが1.10以上である積層位
相差フィルムを作成する場合にレターデーションの角度
依存性を大きくしないために好ましい。この例として
は、PC配向フィルムとPSf配向フィルム、PET配
向フィルムとPSf配向フィルム、DAC配向フィルム
とPC配向フィルム、DAC配向フィルムとPSf配向
フィルム、PVA配向フィルムとPC配向フィルムなど
の組み合わせを挙げることができる。また、これらの配
向フィルムの組合せの中でも、PC配向フィルム、PS
f配向フィルム、DAC配向フィルムを用いる組合せ
が、大きいαが得られることや、透明性、均一性、耐久
性や量産性の観点から好ましい。
【0013】αが異なる2枚の配向フィルムをそれぞれ
の配向フィルムの遅相軸を互いに直交させて積層した場
合はレターデーションの角度依存性を示すβ(波長54
6nmでのフィルム面内のレターデーション値R(0) に
対する遅相軸を傾斜軸としてフィルムを40度傾斜した
ときのレターデーション値R(40)の比(β=R(40)/R
(0) )が大きくなるため、積層に用いる配向フィルムは
レターデーションの角度依存性を示すβの値が小さいも
のを用いることが必要となる。積層した状態でβが1.
15以下でかつ0.85以上であるようにするために
は、少なくとも1枚の配向フィルムのβが1.09以下
であることが必要である。これらαが異なる2枚の配向
フィルムの波長546nmでのフィルム面内のレターデ
ーション値R(0) およびβは、積層した状態で必要とさ
れるR(0) 、αおよびβを得るため、その都度適宜調整
される。
【0014】βが1.09以下である配向フィルムの作
成方法としては、一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルム
の延伸軸垂直方向を拘束した状態で熱緩和させる方法
(特願平5−84439号公報)、また、より適した方
法として、一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルムの少な
くとも片面に熱収縮性を有するフィルムを、熱収縮性を
有するフィルムの熱収縮軸方向が一軸延伸された熱可塑
性樹脂フィルムの延伸方向と直行するように貼合した貼
合体を熱緩和させた後に熱収縮性フィルムを剥離除去す
る方法(特願平5−324530号公報)が用いられ
る。
【0015】一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルムとし
ては、例えば溶剤キャスト法で作成された熱可塑性樹脂
フィルムを縦一軸延伸法、横一軸延伸法などの方法で一
軸延伸したものが挙げられる。延伸倍率は特に制限され
るものではないが、例えば1.2倍〜3倍程度である。
一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルムの厚みやレターデ
ーション値は特に限定されるものではなく、作製する配
向フィルムのR(40)およびβが必要な値となるように選
択される。
【0016】熱収縮性を有するフィルムとしては、その
軟化温度またはガラス転移温度以上に加熱することによ
り熱収縮する性質のフィルムを用いることができる。こ
の様なフィルムの例としては、ロール間延伸法などで一
軸延伸されたフィルムやチューブラー法、テンター法を
用いる方法などで二軸延伸されたフィルムが挙げられ
る。具体的にはポリエステル、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレ
ン、酢酸セルロースなどの樹脂からなる一軸延伸フィル
ムや二軸延伸フィルムが挙げられる。
【0017】熱収縮性を有するフィルムの熱収縮軸方向
とは、加熱収縮によりフィルムが収縮する方向のことを
いう。一軸延伸して作成された熱収縮性を有するフィル
ムの場合は一軸延伸方向に熱収縮し、二軸延伸して作成
された熱収縮性を有するフィルムの場合は各延伸軸方向
に熱収縮する。熱収縮性を有するフィルムの熱収縮率は
特に限定されるものではなく、製造時の延伸条件などに
より異なるが、例えば貼合体の加熱温度における収縮率
として5%〜70%である。
【0018】また、熱収縮性を有するフィルムとして
は、貼合体を加熱する温度における最大収縮率(最大熱
収縮軸方向)が、一軸延伸した熱可塑性樹脂フィルムの
延伸軸方向の収縮率よりも大きいものが好ましい。一軸
延伸した熱可塑性樹脂フィルムと熱収縮性を有するフィ
ルムは、例えばフィルム自体の粘着力やアクリル系粘着
剤などの粘着剤を用いて貼合することができる。
【0019】熱収縮性を有するフィルムを、熱収縮性を
有するフィルムの最大熱収縮軸方向(一軸延伸して作製
された熱収縮性を有するフィルムの場合は一軸延伸軸方
向、二軸延伸して作製された熱収縮性を有するフィルム
の場合は収縮率の大きい方の熱収縮軸方向)が一軸延伸
された熱可塑性樹脂フィルムの延伸軸方向と直交するよ
うに貼合し、加熱して熱緩和させることにより、一軸延
伸された熱可塑性樹脂フィルムのレターデーション値を
増加させることができる。一方、二軸延伸して作製され
た熱収縮性を有するフィルムの最大熱収縮軸方向が一軸
延伸された熱可塑性樹脂フィルムの延伸軸方向と平行に
なるよう、即ち熱収縮性を有するフィルムの熱収縮率が
小さい方の熱収縮軸方向が一軸延伸された熱可塑性樹脂
フィルムの延伸軸方向と直交するように貼合し、加熱し
て熱緩和させることにより、一軸延伸された熱可塑性樹
脂フィルムのレターデーション値を減少させることがで
きる。
【0020】貼合体を加熱する温度は、貼合体が熱緩和
を開始する温度以上でかつ用いたフィルムの融点未満で
あれば特に限定はない。加熱時間も特に限定されるもの
ではなく、加熱温度、貼合体の厚みなどにより適宜選択
される。加熱方法も限定されるものではなく、例えばテ
ンター、熱ロールなどを用いることで貼合体を連続的に
供給しながら、加熱し熱緩和させることができる。
【0021】また、αが0.03以上の差がある2枚の
配向フィルムを、(a)高分子液晶の垂直配向膜を間に
挟んで遅相軸が直交するように積層する方法、または
(b)遅相軸が直交するように積層し、若しくは高分子
液晶の垂直配向膜を間に挟んで遅相軸が直交するように
積層して得られる積層フィルムの上および/または下に
更に高分子液晶の垂直配向膜を積層する方法において
も、積層した状態でのαが1.10以上であり、かつβ
が1.15以下でかつ0.85以上である位相差フィル
ムを得ることができる。
【0022】高分子液晶の垂直配向膜としては、ネマチ
ック相またはスメクチック相を示す高分子液晶を基板上
に製膜した後、結晶相(またはガラス相)と液晶相との
転移温度(Tg)以上で液晶層と等方相との転移温度
(Ti)未満の温度で熱処理を施して垂直配向させて得
た垂直配向膜、またはネマチック相またはスメクチック
相を示す重合性液晶オリゴマーを基板上に製膜した後、
Tg以上でTi未満の温度で熱処理を施して垂直配向さ
せ、配向を保持しながら重合させて得た垂直配向膜を用
いることができる。
【0023】高分子液晶としては、液晶状態でネマチッ
ク相またはスメクチック相をとる高分子液晶であれば主
鎖型高分子液晶、側鎖型高分子液晶のいずれを用いるこ
ともできる。高分子液晶の液晶相と等方相との転移温度
(Ti)は例えば200℃以下程度であり、好ましくは
150℃以下である。
【0024】主鎖型高分子液晶としては、例えば、液晶
性を与える基(メソゲン基)がエステル結合により連な
った全芳香族ポリエステル系高分子液晶、メソゲン基と
ポリメチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリシロキサ
ンなどの屈曲鎖が交互に結合し屈曲性が付与された主鎖
からなる半剛直性ポリエステル系高分子液晶などが挙げ
られる。
【0025】側鎖型高分子液晶としては、例えばメタク
リル酸、アクリル酸、ポリメチレン、ポリエチレンオキ
サイド、ポリシロキサンなどからなる直鎖状又は環状の
骨格鎖と、屈曲鎖からなるスぺーサーを介してメソゲン
基が結合した側鎖をもつものが挙げられる。ポリシロキ
サン系が好ましく、中でも環状が好ましい。
【0026】ネマチック相またはスメクチック相を示す
重合性液晶オリゴマーに特に限定はないが、好ましくは
重合性側鎖型液晶オリゴマ−である。
【0027】重合性側鎖型液晶オリゴマ−としては、例
えば下記の反復単位(I) および(II)を主な構成単位とす
る直鎖または環状のオリゴマーであって、オリゴマー1
分子中の反復単位(I) および(II)の数をそれぞれnおよ
びn’とするとき、nおよびn’がそれぞれ独立に1か
ら20までの整数であり、かつ4≦n+n’≦21であ
る液晶オリゴマ−が挙げられる。
【0028】
【0029】
【0030】〔式中Aは下式(III) または(IV)で表され
る基であり、式(III) において−Si−O−は式(I) ま
たは(II)の主鎖であり、式(IV)において−C−CH2
は式(I) または(II)の主鎖であり、COO基の反対側に
1 またはR2 が位置する。式(I) においてAが式(II
I) の時、および式(II)においてAが式(III) の時、R1
およびR2 はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜6のアル
キル基またはフェニル基である。式(I) においてAが式
(IV)の時、および式(II)においてAが式(IV)の時、R
1 、R2 は独立に水素または炭素数1〜6のアルキル基
である。
【0031】
【0032】
【0033】kとk’は独立に2から10までの整数を
表し、mとm’とは独立に0または1であり、Ar1
Ar2 、Ar3 およびAr4 は独立に1,4−フェニレ
ン基、1,4−シクロヘキサン基、ピリジン−2,5−
ジイル基、ピリミジン−2、5−ジイル基であり、Lと
L’は独立に-CH2-O- 、-O-CH2- 、 -COO-、-OCO- 、-C
H2-CH2- 、-CH=N-、 -N=CH- または
【0034】 で示される2価の基であり、pとp’は独立に0または
1であり、Rはハロゲン、シアノ基、炭素数1〜10の
アルキル基または炭素数1〜10のアルコキシ基であ
り、R’は水素または炭素数1から5までのアルキル基
である。〕
【0035】骨格鎖としては、環状構造が好ましく、A
としてはSiOが好ましい。nとn’の比は1:3から
3:1の範囲が好ましい。k、k’としては2〜6の整
数が好ましく、m、m’は1が好ましい。Ar1 、Ar
2 、Ar3 、Ar4 としては1,4-フェニレン基が好まし
く、L、L' としては、-CH2-CH2-, -COO-, -OCO- 基が
好ましく、中でも-COO- 基が好ましい。Rとしてはシア
ノ基が好ましい。
【0036】重合性側鎖型液晶オリゴマーの場合、液晶
相と等方相との転移温度(Ti)は例えば200℃以下
であり、170℃以下が好ましく、150℃以下がさら
に好ましい。結晶相(またはガラス相)と液晶相との転
移温度(Tg)は25℃以下が好ましい。
【0037】高分子液晶または重合性液晶オリゴマーを
製膜するための基板としては、光学的に透明でかつ等方
的な樹脂基板や熱可塑性樹脂からなる配向フィルムなど
が挙げられる。熱可塑性樹脂からなる配向したフィルム
の表面に高分子液晶または重合性液晶オリゴマーを製膜
した場合には、熱処理等を施して垂直配向膜とした後、
これをそのまま本発明の位相差フィルムに適用すること
もできる。
【0038】垂直配向膜を光学的に透明でかつ等方的な
樹脂基板上に形成した場合には、基板から垂直配向膜を
剥がすことなくそのまま熱可塑性樹脂からなる配向フィ
ルムと貼合して本発明の位相差フィルムに適用すること
ができる。
【0039】光学的に等方的とは、nX を樹脂基板面内
の最大屈折率、nY を樹脂基板面内の最小屈折率、nZ
を樹脂基板の厚さ方向の屈折率、d を樹脂基板の厚さと
した時に、(nX −nY )×d が20nm以下かつ
((nX +nY )/2−nZ )×d が200nm以下で
あることである。好ましくは、(nX −nY )×d が1
0nm以下且つ((nX +nY )/2−nZ )×d が1
00nm以下である。
【0040】光学的に透明でかつ等方的な樹脂基板とし
ては、特に制限はないが、100℃以上のガラス転移温
度を有することが好ましく、より好ましくは110℃以
上である。樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、
ポリスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルスルホ
ン、2酢酸セルロース、3酢酸セルロース、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリビ
ニルアルコール、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレ
ート等が挙げられ、中でもポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリアリレート、3酢酸セルロース、ポリエチレ
ンテレフタレートが好ましい。
【0041】以下、光学的に透明でかつ等方的な樹脂基
板の場合を用いて、高分子液晶等の垂直配向膜を形成す
る方法について説明するが、配向フィルム表面に形成す
る場合も同様にして行うことができる。
【0042】透明樹脂基板の表面は親水性もしくは疎水
性であることが好ましい。親水性の樹脂基板としては、
ポリビニルアルコール等の親水性の高分子フィルム、3
酢酸セルロースや2酢酸セルロースフィルムの表面をケ
ン化したもの、高分子フィルムの表面を親水化したもの
等が挙げられる。親水化処理としては、特に制限はない
が、酸素プラズマによる処理、親水性の高分子を表面に
塗布する方法、界面活性剤を塗布する方法等を用いるこ
とができる。
【0043】親水性の樹脂基板としては、3酢酸セルロ
ースや2酢酸セルロース等のセルロース系樹脂を溶剤キ
ャスト法により製膜し、表面をケン化処理して得たフィ
ルムが好ましい。
【0044】疎水化処理としては、フッ素系高分子を塗
布する方法、レシチン等の界面活性剤を塗布する方法、
シランカップリング剤、チタンカップリング剤等を反応
させる方法を用いることができる。
【0045】高分子液晶または重合性液晶オリゴマーの
製膜方法については、特に限定はない。例えば高分子液
晶または重合性液晶オリゴマーを溶解可能で、かつ基板
材料の溶解あるいは膨潤が少ない溶媒に高分子液晶また
は重合性液晶オリゴマーを溶解した液を、ロールコート
法、グラビアコート法、バーコート法、スピンコート
法、スプレーコート法、プリント法、ディッピング法等
の方法で塗布する方法や、高分子液晶または重合性液晶
オリゴマーを結晶相(またはガラス相)と液晶相との転
移温度(Tg)以上に加熱したものを、上述の方法と同
様の方法により塗布する方法が挙げられる。これらの中
でも、高分子液晶溶液または重合性液晶オリゴマー溶液
を用いたロールコート法、グラビアコート法、バーコー
ト法、スピンコート法、ディッピング法が好ましい。
【0046】製膜後の高分子液晶または重合性液晶オリ
ゴマーを膜面に垂直方向に配向させるための熱処理温度
(Tt)は、高分子液晶または重合性液晶オリゴマーの
結晶相(またはガラス相)と液晶相との転移温度(T
g)以上で、かつ液晶相と等方相との転移温度(以下T
iと称す)未満である。好ましくは、基板のガラス転移
温度以下である。重合性液晶オリゴマーの場合、さら
に、Tg+30℃≦Tt<Tiであることが好ましく、
Tg+40℃≦Tt<Tiであることがより好ましい。
【0047】熱処理時間は特に制限されるものではない
が、例えば1分以上であり、好ましくは2分以上であ
る。
【0048】重合性液晶オリゴマーの場合、熱処理した
後に、垂直配向を保持しながら液晶オリゴマーを重合さ
せる。重合方法としては特に制限はなく、光重合、γ線
等の放射線重合、熱重合等を用いることができるが、光
重合が好ましい。光重合や熱重合の場合、公知の重合開
始剤を用いることができる。
【0049】高分子液晶の垂直配向膜の膜厚によりβを
任意に調整できるため、高分子液晶の膜厚は、配向フィ
ルムと積層した状態で必要とされるβが得られるように
適宜選択される。
【0050】
【発明の効果】本発明により、レターデーションの波長
依存性がこれまでになく大きくかつレターデーションの
視野角依存性が小さな位相差フィルムを工業的に容易に
製造することができる。
【0051】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
波長546nmでのフィルム面内のレターデーション値
R(0) とフィルム面に垂直な方向から見た場合の遅相軸
を傾斜軸としてフィルムを40度傾斜したときのレター
デーション値R(40)の比β(β=R(0) /R(40))は、
セナルモン型コンペンセータを装備した偏光顕微鏡を用
いて測定した。また、波長486nmでのレターデーシ
ョン値R(486) と波長589nmでのレターデーション
値R(589) の比α(α=R(486) /R(589) )は、48
6nmと589nmの単色光に対応した1/4波長板を
用いて偏光顕微鏡で測定を行った。
【0052】実施例1 溶剤キャスト法により成膜したポリカーボネートフィル
ムを、横一軸延伸法により幅方向に延伸して一軸延伸フ
ィルムを得た。(厚さ60μm、R(0) =430nm、
α=1.06、β=1.11) 一軸延伸フィルムの両側に、熱収縮性を有するフィルム
(二軸延伸ポリカーボネートフィルム)をアクリル系粘
着剤を介して、熱収縮性を有するフィルムの最大収縮軸
方向が一軸延伸フィルムの延伸軸方向と直交するように
貼合した。この貼合体を170℃の加熱炉に導入し熱緩
和させた(収縮率:一軸延伸フィルムの延伸軸と直交す
る方向に2%、延伸軸方向に6%)後に、熱収縮性を有
するフィルムを剥離除去してポリカーボネートからなる
配向フィルムAを得た。(厚さ65μm、R(0) =24
0nm、α=1.06、β=0.90) 溶剤キャスト法により成膜したポリサルホンフィルム
を、縦一軸延伸法により長さ方向に延伸して配向フィル
ムBを得た。(厚さ143μm、R(0) =660nm、
α=1.09、β=1.10) 配向フィルムAと配向フィルムBを遅相軸が直交するよ
うにしてアクリル系粘着剤を用いて貼合してR(0) =4
20nm、α=1.12、β=1.10である位相差フ
ィルムを得た。
【0053】実施例2 実施例1で用いたのと同じポリカーボネートからなる一
軸延伸フィルムの両側に、熱収縮性を有するフィルム
(二軸延伸ポリカーボネートフィルム)をアクリル系粘
着剤を介して、熱収縮性を有するフィルムの最大収縮軸
方向が一軸延伸フィルムの延伸軸方向と直交するように
貼合した。この貼合体を170℃の加熱炉に導入し熱緩
和させた(収縮率:一軸延伸フィルムの延伸軸方向と直
交する方向に4%、延伸軸方向に2%)後に、熱収縮性
を有するフィルムを剥離除去してポリカーボネートから
なる配向フィルムAを得た。(厚さ64μm、R(0) =
570nm、α=1.06、β=0.96) 溶剤キャスト法により成膜したポリビニルアルコールフ
ィルムを、温水中で縦一軸延伸法により長さ方向に延伸
し、ホウ酸溶液の温浴で架橋処理を行って配向フィルム
Bを得た。(厚さ30μm、R(0) =250nm、α=
1.00、β=1.12) 配向フィルムAと配向フィルムBを遅相軸が直交するよ
うにしてアクリル系粘着剤を用いて貼合してR(0) =3
20nm、α=1.11、β=1.01である位相差フ
ィルムを得た。
【0054】実施例3 実施例1で用いたのと同じポリカーボネートからなる一
軸延伸フィルムの片側に、熱収縮性を有するフィルム
(二軸延伸ポリカーボネートフィルム)をアクリル系粘
着剤を介して、熱収縮性を有するフィルムの最大収縮軸
方向が一軸延伸フィルムの延伸軸方向と直交するように
貼合した。この貼合体を165℃の加熱炉に導入し熱緩
和させた(収縮率:一軸延伸フィルムの延伸軸方向と直
交する方向に4%、延伸軸方向に3%)後に、熱収縮性
を有するフィルムを剥離除去してポリカーボネートから
なる配向フィルムAを得た。(厚さ62μm、R(0) =
540nm、α=1.06、β=0.92) 溶剤キャスト法により成膜した2酢酸セルロースフィル
ムを、縦一軸延伸法により長さ方向に延伸して配向フィ
ルムBを得た。(厚さ126μm、R(0) =225n
m、α=1.00、β=1.12) 配向フィルムAと配向フィルムBを遅相軸が直交するよ
うにしてアクリル系粘着剤を用いて貼合してR(0) =3
15nm、α=1.10、β=0.94である位相差フ
ィルムを得た。
【0055】比較例1 溶剤キャスト法により成膜したポリカーボネートフィル
ムを、横一軸延伸法により幅方向に延伸して配向フィル
ムAを得た。(厚さ60μm、R(0) =240nm、α
=1.06、β=1.11) 実施例1で用いたポリサルホンからなる配向フィルムを
配向フィルムBとする。(厚さ143μm、R(0) =6
60nm、α=1.09、β=1.10) 配向フィルムAと配向フィルムBを遅相軸が直交するよ
うにしてアクリル系粘着剤を用いて貼合して得られた位
相差フィルムは、R(0) =420nm、α=1.11で
あったが、β=1.21とレターデーションの角度依存
性が大きいものであった。
【0056】実施例4 比較例1で用いたポリカーボネートからなる一軸延伸フ
ィルムを配向フィルムAとする。(厚さ60μm、R
(0) =240nm、α=1.06、β=1.11) 実施例1で用いたポリサルホンからなる配向フィルムを
配向フィルムBとする。(厚さ143μm、R(0) =6
60nm、α=1.09、β=1.10) 重合性液晶オリゴマーとして、4−(アリル−オキシ)
−安息香酸−4’−シアノフェニルエステルと4−(ア
リル−オキシ)−安息香酸−(4’−メタクリロイルオ
キシ−フェニル)エステルを1:1の混合比でペンタメ
チルシクロペンタシロキサンと特公昭63-41400号公報記
載の方法で反応させて得られた非重合性メソゲン基と重
合性メソゲン基を側鎖に有する環状ペンタシロキサン液
晶オリゴマーを得た。厚み80μmで(nX −nY )×
dが6nm、((nX +nY )/2−nZ )×dが50
nmである3酢酸セルロースフィルム(フジタックSH
−80 富士写真フィルム(株)製)を表面ケン化した
フィルム上に、重合性液晶オリゴマーの30%トルエン
溶液を乾燥後の膜厚が4.7μmになるようにグラビア
コート法により成膜し、80℃で2分間熱処理を行って
垂直配向させた後に、配向を保持しながら紫外線を照射
(積算光量 500mJ/cm2 )して、3酢酸セルロ
ースフィルム上に高分子液晶からなる垂直配向膜を形成
した。(フィルムC) 配向フィルムAと配向フィルムBを遅相軸が直交するよ
うにしてアクリル系粘着剤を用いて貼合し、さらにフィ
ルムCを配向フィルムA側にアクリル系粘着剤を用いて
貼合してR(0) =425nm、α=1.11、β=0.
93である位相差フィルムを得た。
【0057】実施例5 実施例1で用いたポリカーボネートからなる配向フィル
ムを配向フィルムAとする。(厚さ65μm、R(0) =
240nm、α=1.06、β=0.90) 実施例1で用いたポリサルホンからなる配向フィルムを
配向フィルムBとする。(厚さ143μm、R(0) =6
60nm、α=1.09、β=1.10) 高分子液晶の厚みが2.3μmである以外は実施例4と
同様にして作製された3酢酸セルロースフィルム上に高
分子液晶からなる垂直配向膜を形成したフィルムをフィ
ルムCとする。配向フィルムAと配向フィルムBをアク
リル系粘着剤を用いて貼合し、フィルムCを配向フィル
ムA側にアクリル系粘着剤を用いて貼合して、R(0) =
425nm、α=1.12、β=0.95である位相差
フィルムを得た。
【0058】実施例6 溶剤キャスト法により成膜したポリサルホンフィルム
を、縦一軸延伸法により長さ方向に延伸して配向フィル
ムAを得た。(厚さ135μm、R(0) =760nm、
α=1.09、β=1.10) 実施例3で用いた2酢酸セルロースフィルムからなる配
向フィルムを配向フィルムBとする。(厚さ126μ
m、R(0) =225nm、β=1.12、α=1.0
0) 実施例4で作成した3酢酸セルロースフィルム上に4.
7μmの厚みの高分子液晶からなる垂直配向膜を形成し
たフィルムをフィルムCとする。配向フィルムAと配向
フィルムBをアクリル系粘着剤を用いて貼合し、フィル
ムCを配向フィルムA側にアクリル系粘着剤を用いて貼
合して、R(0) =540nm、α=1.128、β=
0.96である位相差フィルムを得た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長486nmでのレターデーション値
    R(486) の波長589nmでのレターデーション値R(5
    89) に対する比α〔α=R(486) /R(589)〕が1.1
    0以上であり、かつ波長546nmでのフィルム面内の
    レターデーション値R(0) に対するフィルム面に垂直な
    方向から見た場合の遅相軸を傾斜軸としてフィルムを4
    0度傾斜した時のレターデーション値R(40)の比β〔β
    =R(40)/R(0) 〕が1.15以下でかつ0.85以上
    であることを特徴とする位相差フィルム。
  2. 【請求項2】 波長486nmでのレターデーション値
    R(486) の波長589nmでのレターデーション値R(5
    89) に対する比をα〔α=R(486) /R(589) 〕とし、
    波長546nmでのフィルム面内のレターデーション値
    R(0) に対するフィルム面に垂直な方向から見た場合の
    遅相軸を傾斜軸としてフィルムを40度傾斜した時のレ
    ターデーション値R(40)の比をβ〔β=R(40)/R(0)
    〕とした時、少なくとも1枚の配向フィルムのβが
    1.09以下であり、かつαが0.03以上の差がある
    2枚の配向フィルムを遅相軸が互いに直交するように積
    層して得られるαが1.10以上であり、βが1.15
    以下でかつ0.85以上であることを特徴とする位相差
    フィルム。
  3. 【請求項3】 波長486nmでのレターデーション値
    R(486) の波長589nmでのレターデーション値R(5
    89) に対する比をα〔α=R(486) /R(589) 〕とし、
    波長546nmでのフィルム面内のレターデーション値
    R(0) に対するフィルム面に垂直な方向から見た場合の
    遅相軸を傾斜軸としてフィルムを40度傾斜した時のレ
    ターデーション値R(40)の比をβ〔β=R(40)/R(0)
    〕とした時、αが0.03以上の差がある2枚の配向
    フィルムを、(a)高分子液晶の垂直配向膜を間に挟ん
    で遅相軸が互いに直交するように積層して得られる、ま
    たは(b)遅相軸が互いに直交するように積層し、若し
    くは高分子液晶の垂直配向膜を挟んで遅相軸が互いに直
    交するように積層して得られる積層フィルムの上および
    /または下に更に高分子液晶の垂直配向膜を積層して得
    られる、αが1.10以上であり、かつβが1.15以
    下でかつ0.85以上であることを特徴とする位相差フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 αが0.03以上の差がある2枚の配向
    フィルムのうち少なくとも一方のβが1.09以下であ
    る請求項3記載の位相差フィルム。
  5. 【請求項5】 高分子液晶の垂直配向膜が、ネマチック
    相またはスメクチック相を示す高分子液晶を製膜した
    後、結晶相(またはガラス相)と液晶相との転移温度
    (Tg)以上で液晶相と等方相との転移温度(Ti)未
    満の温度で熱処理を施して垂直配向させて得た垂直配向
    膜、またはネマチック相またはスメクチック相を示す重
    合性液晶オリゴマーを製膜した後、結晶相(またはガラ
    ス相)と液晶相との転移温度(Tg)以上で液晶相と等
    方相との転移温度(Ti)未満の温度で熱処理を施して
    垂直配向させ、配向を保持しながら重合させて得た垂直
    配向膜である請求項3記載の位相差フィルム。
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