JP2006285187A - 光学補償フィルム、偏光板および液晶表示装置 - Google Patents

光学補償フィルム、偏光板および液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 配向膜と光学異方性層の間の密着性を確保することで、他の光学補償フィルムとの貼り合せ工程、偏光膜との貼り合せ工程、液晶セルとの貼り合せ工程などを従来よりも容易にし、歩留まりを向上させること。
【解決手段】 液晶化合物を含有する光学異方性層を含む光学補償フィルムにおいて、該光学異方性層が一般式(1)〜(4)で表される化合物または一般式(5)〜(8)で表される化合物の少なくとも一種を含有し、該液晶化合物は配向した状態で固定化されていることを特徴とする光学補償フィルム。
【化1】

Description

本発明は、光学補償フィルム、特に、支持体上に液晶化合物を配向固定化した光学異方性層を有する光学補償フィルム、および、それを用いた偏光板および液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、液晶セル及び偏光板を有する。偏光板は、一般的に保護フィルム及び偏光膜を有し、例えば、ポリビニルアルコールフィルムからなる偏光膜をヨウ素にて染色し、延伸を行い、その両面を保護フィルムにて積層して得られる。透過型液晶表示装置では、偏光板を液晶セルの両側に取り付け、さらには一枚以上の光学補償フィルムを配置することもある。反射型液晶表示装置では、通常、反射板、液晶セル、一枚以上の光学補償フィルム、偏光板の順に配置する。液晶セルは、液晶性分子、それを封入するための二枚の基板及び液晶性分子に電圧を加えるための電極層からなる。液晶セルは、液晶性分子の配向状態の違いで、ON、OFF表示を行い、透過及び反射型いずれにも適用できる、TN(Twisted Nematic)、IPS(In−Plane Switching)、OCB(Optically Compensatory Bend)、VA(Vertically Aligned)、ECB(Electrically Controlled Birefringence)のような表示モードが提案されている。
光学補償フィルムは、画像着色を解消したり、視野角を拡大するために、様々な液晶表示装置で用いられている。光学補償フィルムとしては、延伸ポリマーフィルムが従来から使用されていた。延伸ポリマーフィルムからなる光学補償フィルムに代えて、透明支持体上に液晶性化合物を含む組成物を塗布して形成した光学異方性層を有する光学補償フィルムを使用することが提案されている。液晶性化合物には、多様な配向形態がある。液晶性化合物を用いることで、従来の延伸ポリマーフィルムでは得ることができない光学的性質を実現することが可能になった。液晶性化合物を用いた光学補償フィルムでは、液晶セルの様々な表示モードに対応するものが既に提案されている。例えば、TNモードの液晶セル用光学補償フィルムは、特許文献1〜4に記載がある。また、IPSモードまたはFLCモードの液晶セル用光学補償フィルムは、特許文献5に記載がある。さらに、OCBモードまたはHANモードの液晶セル用光学補償フィルムは、特許文献6,7に記載がある。さらにまた、STNモードの液晶セル用光学補償フィルムは、特許文献8に記載がある。そして、VAモードの液晶セル用光学補償フィルムは、特許文献9に記載がある。
特開平6−214116号公報 米国特許第5583679号明細書 米国特許第5646703号明細書 独国特許出願公開第3911620号明細書 特開平10−54982号公報 米国特許第5805253号明細書 国際公開第96/37804号パンフレット 特開平9−26572号公報 特許第2866372号公報
光学補償フィルムは、支持体上に配向膜や液晶化合物を含む光学異方性層を形成して作製することができるが、配向膜と支持体、あるいは、配向膜と光学異方性層の間の密着力が十分でないと、他の光学補償フィルムとの貼り合せ工程、偏光膜との貼り合せ工程、液晶セルとの貼り合せ工程などで、層間剥離が発生してしまう問題がある。
本発明は、配向膜と光学異方性層の間の密着性を確保することで、他の光学補償フィルムとの貼り合せ工程、偏光膜との貼り合せ工程、液晶セルとの貼り合せ工程などを従来よりも容易にし、歩留まりを向上させることを目的としたものである。
本発明の目的は、下記[1]〜[11]により達成された。
[1] 液晶化合物を含有する光学異方性層を含む光学補償フィルムにおいて、該光学異方性層が下記一般式(1)〜(4)で表される化合物の少なくとも一種を含有し、該液晶化合物は配向した状態で固定化されていることを特徴とする光学補償フィルム。
Figure 2006285187
〔式(1)において、R1はフェニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数1〜20のアルキル基(但し、アルキル基の炭素数が2〜20の場合、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜20のアルカノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、シアノ基、ニトロ基、−CON(R10)(R11)、炭素数1〜4のハロアルキル基、−S(O)m−R12(但し、R12は炭素数1〜6のアルキル基を示し、mは1または2である。)、−S(O)m−R13(但し、R13は炭素数6〜12のアリール基を示し、炭素数1〜12のアルキル基で置換されてもよく、mは1または2である。)、炭素数1〜6のアルコキシスルホニル基、炭素数6〜10のアリーロキシスルホニル基、またはジフェニルホスフィノイル基を示し;R2は炭素数2〜12のアルカノイル基(但し、ハロゲン原子もしくはシアノ基の1個以上で置換されてもよい。)、その二重結合がカルボニル基と共役していない炭素数4〜6のアルケノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、またはフェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基もしくはハロゲン原子の1個以上で置換されてもよい。)を示し;R3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはフェニル基(但し、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルカノイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基、−OR8(但し、R8はフェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SR9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−S(O)R9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SO29(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、または−N(R10)(R11)(但し、R10および/またはR11はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)を示し、かつR3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも一つは−OR8、−SR9または−N(R10)(R11)であり;R8は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有する炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜8のアルカノイル基、−(CH2CH2O)nH(但し、nは1〜20の整数である。)、炭素数3〜12のアルケニル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい。)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、−Si(R14)r(R15)3-r(但し、R14は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R15はフェニル基を示し、rは1〜3の整数である。)、下記式で表される基
Figure 2006285187
、または下記式で表される基
Figure 2006285187
を示し;R9は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のアルケニル基、シクロヘキシル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは硫黄原子を有する炭素数2〜12のアルキル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい。)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、下記式で表される基
Figure 2006285187
、または下記式で表される基
Figure 2006285187
を示し;R10およびR11は相互に独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜10のアルコキシアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、フェニル基(但し、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数2〜3のアルカノイル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、ベンゾイル基を示すか、あるいはR10とR11が一緒になって炭素数2〜6のアルキレン基(但し、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは−NR8−を有するか、および/または水酸基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基もしくはベンゾイルオキシ基の1個以上で置換されてもよい。)を示すか、あるいはR10が水素原子のとき、R11は下記式で表される基
Figure 2006285187
、または下記式で表される基
Figure 2006285187
を示し;R16は炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、フェニル基、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、−CON(R10)(R11)、シアノ基、置換されたフェニル基(但し、置換基は−SR9である。)、または炭素数1〜12のアルキル基(但し、ハロゲン原子、水酸基、−OR2、フェニル基、ハロゲン化フェニル基もしくは−SR9の1個以上で置換されるか、および/または主鎖炭素原子間に酸素原子もしくは−NH(CO)−の1個以上を有してもよい。)を示し;M1は直接結合または−R17−O−を示し;M2は直接結合または−R17−S−を示し;M3は直接結合、ピペラジノ基または−R17−NH−を示し;R17は炭素数1〜12のアルキレン基(但し、その炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子、硫黄原子もしくは−NR10−の1〜5個を有してもよい。)を示す。〕
Figure 2006285187
〔式(2)において、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は式(1)のそれぞれR2、R3、R4、R5、R6およびR7と同義であり;Mは炭素数1〜12のアルキレン基、シクロヘキシレン基、フェニレン基、−COO−R18−OCO−、−COO−(CH2CH2O)n−CO−(但し、nは1〜20の整数である。)、または−CO−R18−CO−を示し;R18は炭素数2〜12のアルキレン基を示す。〕
Figure 2006285187
〔式(3)において、R2は式(1)のR2と同義であり;R19は炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、フェニル基、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、−CON(R10)(R11)、シアノ基、または置換されたフェニル基(但し、置換基は−SR9である。)を示すか、あるいはR20、R21およびR22を有するフェニル環中の炭素原子と結合して、基R9を介し5−員環もしくは6−員環を形成してもよく、あるいはR20、R21およびR22の少なくとも1個が−SR9のとき、炭素数1〜12のアルキル基{但し、炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子もしくは−NH(CO)−の1個以上を有するか、および/またはハロゲン原子、水酸基、−OR2、フェニル基、ハロゲン化フェニル基もしくは置換フェニル基(但し、置換基は−SR9である。)の1個以上で置換されてもよい。}を示し;R20、R21およびR22は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルカノイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または水酸基の1個以上で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基、−OR8(但し、R8はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SR9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−S(O)R9、−SO29、または−N(R10)(R11)(但し、R10および/またはR11はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)を示し、かつR20、R21およびR22の少なくとも一つは−OR8、−SR9または−N(R10)(R11)であり、;R8,R9、R10およびR11は式(1)のそれぞれR8,R9、R10およびR11と同義である。〕
Figure 2006285187
〔式(4)において、R2およびMはそれぞれ式(1)のR2および式(2)のMと同義であり;R20、R21およびR22は式(3)のそれぞれR20、R21およびR22と同義である。〕
[2] 液晶化合物を含有する光学異方性層を含む光学補償フィルムにおいて、該光学異方性層が下記一般式(5)〜(8)で表される化合物の少なくとも一種を含有し、該液晶化合物は配向した状態で固定化されていることを特徴とする光学補償フィルム。
Figure 2006285187
〔一般式(5)において、Xはハロゲン原子を表す。Yは−CX、−NH、−NHR′、−NR′2、−OR′を表す。ここにR′はアルキル基、アリール基を表す。またRは、−CX、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、置換アルケニル基を表す。〕
Figure 2006285187
〔一般式(6)において、Aはフェニル基、ナフチル基、置換フェニル基または置換ナフチル基を表す。ここで置換基とはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基もしくはメチレンジオキシ基である。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
Figure 2006285187
〔一般式(7)において、Wは無置換もしくは置換されたフェニル基又は無置換のナフチル基を表し、フェニル基の置換基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基である。置換基の数はハロゲン原子のときは1つ又は2つであり、その他の場合は1つである。Xは水素原子、フェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を表す。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
Figure 2006285187
〔一般式(8)において、Aは無置換もしくは置換されたフェニル基又は無置換のナフチル基を表し、フェニル基の置換基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基である。置換基の数はハロゲン原子のときは1つ又は2つであり、その他の場合は1つである。Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基を表す。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
[3] 前記液晶化合物が重合性基を有し、該液晶化合物が重合により配向状態が固定化されていることを特徴とする[1]または[2]の光学補償フィルム。
[4] 前記液晶化合物がディスコティック液晶化合物または棒状液晶化合物である[1]〜[3]のいずれかの光学補償フィルム。
[5] 前記光学異方性層がディスコティック液晶化合物および棒状液晶化合物を含有することを特徴とする[1]〜[4]のいずれかの光学補償フィルム。
[6] 前記液晶化合物が水平配向、垂直配向、傾斜配向、ハイブリッド配向、ねじれ配向、螺旋配向のいずれかに配向状態が固定化されていることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかの光学補償フィルム。
[7] 前記光学異方性層が配向膜の上に形成されていることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかの光学補償フィルム。
[8] 前記配向膜が重合性基を有す有機化合物であることを特徴とする[7]の光学補償フィルム。
[9] 前記光学異方性層が支持体の上に形成されており、該支持体の面内のレタデーションが0〜200nmであり、厚さ方向のレタデーションが−100〜300nmであることを特徴とする[1]〜[8]のいずれかの光学補償フィルム。
[10] 偏光膜と[1]〜[9]のいずれかの光学補償フィルムとが積層されてなる偏光板。
[11] 液晶セルと、[1]〜[9]のいずれかの光学補償フィルム、または、[10]の偏光板を含む液晶表示装置。
[12] 液晶セル、前記光学補償フィルム、偏光膜がこの順で配置されたことを特徴とする[11]の液晶表示装置。
[13] 液晶セル、偏光膜、前記光学補償フィルムがこの順で配置されたことを特徴とする[11]の液晶表示装置。
本発明によれば、配向膜と光学異方性層の層間の密着性が著しく向上した光学補償フィルムを提供することができる。さらに、この光学補償フィルムを用いることで、他の光学補償フィルムとの貼り合せ工程、偏光膜との貼り合せ工程、液晶セルとの貼り合せ工程などでの歩留まりが向上した液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明について、詳しく説明する。
なお、本明細書において、「45゜」、「平行」あるいは「直交」とは、厳密な角度±5゜未満の範囲内であることを意味する。厳密な角度との誤差は、4゜未満であることが好ましく、3゜未満であることがより好ましい。また、角度について、「+」は時計周り方向を意味し、「−」は反時計周り方向を意味するものとする。また、「遅相軸」は、屈折率が最大となる方向を意味する。また、「可視光領域」とは、380nm〜780nmのことをいう。さらに屈折率の測定波長は特別な記述がない限り、可視光域のλ=550nmでの値である。
本明細書において「偏光板」とは、特に断らない限り、長尺の偏光板及び液晶装置に組み込まれる大きさに裁断された(本明細書において、「裁断」には「打ち抜き」及び「切り出し」等も含むものとする)偏光板の両者を含む意味で用いられる。また、本明細書では、「偏光膜」及び「偏光板」を区別して用いるが、「偏光板」は「偏光膜」の少なくとも片面に該偏光膜を保護する透明保護膜を有する積層体のことを意味するものとする。
また、本明細書において「分子対称軸」とは、分子が回転対称軸を有する場合は該対称軸をいうが、厳密な意味で分子が回転対称性であることを要求するものではない。一般的には、分子対称軸は、ディスコティック液晶性化合物では、円盤面の中心を貫く円盤面に対して垂直な軸と一致し、また棒状液晶性化合物では分子の長軸と一致する。また、本明細書において、Reλ(0)、Rthλは各々、波長λにおける面内のレタデーションおよび厚さ方向のレタデーションを表す。本発明では、Reλ(0)は、波長λnmの光をフィルム法線方向に入射させて、自動複屈折計KOBRA 21ADH(王子計測機器(株)製)またはエリプソメーターM−150(日本分光(株)製)などを用いて測定される値とする。また、Rthλは、前記Reλ(0)、測定装置によって判断される遅相軸を傾斜軸(回転軸)としてフィルム法線方向に対して+40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレタデーション値、および遅相軸を傾斜軸(回転軸)としてフィルム法線方向に対して−40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレタデーション値の計3つの方向で測定したレタデーション値を基に算出された値とする。ここで平均屈折率の仮定値は、ポリマーハンドブック(JOHN WILEY&SONS,INC)、各種光学フィルムのカタログの値を使用することができる。平均屈折率の値が既知でないものについてはアッベ屈折計で測定することができる。主な光学フィルムの平均屈折率の値を以下に例示する:セルロースアシレート(1.48)、シクロオレフィンポリマー(1.52)、ポリカーボネート(1.59)、ポリメチルメタクリレート(1.49)、ポリスチレン(1.59)である。
[光学補償フィルム]
本発明の光学補償フィルムは、少なくとも一種の液晶化合物を含有し、さらに上記一般式(1)〜(8)で表される化合物を少なくとも一種を含有する光学異方性層を含む。
本発明の光学補償フィルムに含まれる光学異方性層は一層のみからなっていてもよいし、二層以上の光学異方性層の積層体であってもよい。複数の光学異方性層の積層体において、そのうちの少なくとも一層が上記要件を満たせばよい。その他の光学異方性層は液晶化合物から形成された層でもよいし、延伸したポリマーフィルムから形成された層でもよい。
[液晶化合物を含む光学異方性層]
本発明の光学補償フィルムに含まれる光学異方性層は液晶化合物を含有する。液晶化合物の種類については特に制限されない。例えば、低分子液晶性化合物を液晶状態においてネマチック配向に形成後、光架橋や熱架橋によって固定化して得られる光学異方性層や、高分子液晶性化合物を液晶状態においてネマチック配向に形成後、冷却することによって当該配向を固定化して得られる光学異方性層を用いることができる。なお本発明では、光学異方性層に液晶性化合物が用いられる場合であっても、光学異方性層は、該化合物が重合等によって固定されて形成された層であり、層となった後はもはや液晶性を示す必要はない。重合性液晶化合物は、多官能性重合性液晶でもよいし、単官能性重合性液晶でもよい。
光学異方性層に用いられる液晶化合物は、ディスコティック液晶でもよいし、棒状液晶化合物でもよい。液晶化合物の配向状態は、垂直配向、水平配向、ハイブリッド配向、傾斜配向、ねじれ配向、螺旋配向いずれでもよい。液晶分子の形状や配向状態は、光学補償フィルムが用いられる位置や液晶表示モードによって選ばれる。
前記光学異方性層は、棒状液晶化合物またはディスコティック液晶化合物等の液晶性化合物と下記の重合開始剤、所望により、空気界面配向剤や他の添加剤を含む塗布液を、支持体上に塗布することで形成することができる。支持体上に配向膜を形成し、該配向膜表面に前記塗布液を塗布して形成するのが好ましい。
[ディスコティック液晶性化合物]
本発明では、ディスコティック液晶性化合物を用いて光学異方性層を形成するのが好ましい。ディスコティック液晶性化合物は、様々な文献(C.Destrade et al.,Mol.Crysr.Liq.Cryst.,vol.71,page111(1981);日本化学会編、季刊化学総説、No.22、液晶の化学、第5章、第10章第2節(1994);B.Kohne et al.,Angew.Chem.Soc.Chem.Comm.,page1794(1985);J.Zhang et al.,J.Am.Chem.Soc.,vol.116,page2655(1994))に記載されている。ディスコティック液晶性化合物の重合については、特開平8−27284号公報に記載がある。
ディスコティック液晶性化合物は、重合により固定可能なように、重合性基を有するのが好ましい。例えば、ディスコティック液晶性化合物の円盤状コアに、置換基として重合性基を結合させた構造が考えられるが、但し、円盤状コアに重合性基を直結させると、重合反応において配向状態を保つことが困難になる。そこで、円盤状コアと重合性基との間に連結基を有する構造が好ましい。即ち、重合性基を有するディスコティック液晶性化合物は、下記式で表わされる化合物であることが好ましい。
D(−L−P)n
式中、Dは円盤状コアであり、Lは二価の連結基であり、Pは重合性基であり、nは4〜12の整数である。前記式中の円盤状コア(D)、二価の連結基(L)及び重合性基(P)の好ましい具体例は、それぞれ、特開2001−4837号公報に記載の(D1)〜(D15)、(L1)〜(L25)、(P1)〜(P18)であり、同公報に記載の内容を好ましく用いることができる。なお、液晶性化合物のディスコティックネマティック液晶相−固相転移温度は、70〜300℃が好ましく、70〜170℃がさらに好ましい。
[棒状液晶化合物]
本発明では、棒状液晶化合物を用いて光学異方性層を形成するのが好ましい。棒状液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。以上のような低分子液晶性化合物だけではなく、高分子液晶性化合物も用いることができる。棒状液晶性化合物を重合によって配向を固定することがより好ましい。液晶分子には活性光線や電子線、熱などによって重合や架橋反応を起こしうる部分構造を有するものが好適に用いられる。その部分構造の個数は1〜6個、好ましくは1〜3個である。重合性棒状液晶性化合物としては、Makromol.Chem.,190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許第4683327号明細書、同5622648号明細書、同5770107号明細書、国際公開第95/22586号パンフレット、同95/24455号パンフレット、同97/00600号パンフレット、同98/23580号パンフレット、同98/52905号パンフレット、特開平1−272551号公報、同6−16616号公報、同7−110469号公報、同11−80081号公報、および特開2001−328973号公報などに記載の化合物を用いることができる。
[光学異方性層の他の添加剤]
上記の液晶性化合物と共に、可塑剤、界面活性剤、重合性モノマー、含フッ素ポリマー、有機化合物塩等を併用して、塗工膜の均一性、膜の強度、液晶性化合物の配向性等を向上させることができる。これらの素材は液晶性化合物と相溶性を有し、配向を阻害しないことが好ましい。
重合性モノマーとしては、ラジカル重合性若しくはカチオン重合性の化合物が挙げられる。好ましくは、多官能性ラジカル重合性モノマーであり、上記の重合性基含有の液晶化合物と共重合性のものが好ましい。例えば、特開2002−296423号公報明細書中の段落番号[0018]〜[0020]記載のものが挙げられる。上記化合物の添加量は、円盤状液晶性分子に対して一般に1〜50質量%の範囲にあり、5〜30質量%の範囲にあることが好ましい。
界面活性剤としては、従来公知の化合物が挙げられるが、特にフッ素系化合物が好ましい。具体的には、例えば特開2001−330725号公報明細書中の段落番号[0028]〜[0056]記載の化合物、特願2003−295212号公報明細書中の段落番号[0069]〜[0126]記載の化合物が挙げられる。
液晶性化合物とともに使用するポリマーは、塗布液を増粘できることが好ましい。ポリマーの例としては、セルロースエステルを挙げることができる。セルロースエステルの好ましい例としては、特開2000−155216号公報明細書中の段落番号[0178]記載のものが挙げられる。液晶性化合物の配向を阻害しないように、上記ポリマーの添加量は、液晶性分子に対して0.1〜10質量%の範囲にあることが好ましく、0.1〜8質量%の範囲にあることがより好ましい。
光学異方性層の厚さは、0.5〜100μmであることが好ましく、0.5〜30μmであることがさらに好ましく、0.3〜10μmであることが最も好ましい。
液晶組成物の塗布は、公知の方法(例、バーコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法)により実施できる。
配向させた液晶化合物の配向状態を維持して固定化する。固定化は重合反応により実施することが好ましい。重合反応には、熱重合開始剤を用いる熱重合反応と光重合開始剤を用いる光重合反応とが含まれる。光重合反応が好ましい。
光重合開始剤の使用量は、塗布液の固形分の0.01〜20質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがさらに好ましい。ディスコティック液晶性分子の重合のための光照射は、紫外線を用いることが好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm2〜50J/cm2であることが好ましく、100〜800mJ/cm2であることがさらに好ましい。光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を実施してもよい。
[光重合開始剤]
本発明では、光重合開始剤として、一般式(1)〜(4)で表される化合物の少なくとも一種または一般式(5)〜(8)で表される化合物の少なくとも一種を含有する。
Figure 2006285187
〔式(1)において、R1はフェニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数1〜20のアルキル基(但し、アルキル基の炭素数が2〜20の場合、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜20のアルカノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、シアノ基、ニトロ基、−CON(R10)(R11)、炭素数1〜4のハロアルキル基、−S(O)m−R12(但し、R12は炭素数1〜6のアルキル基を示し、mは1または2である。)、−S(O)m−R13(但し、R13は炭素数6〜12のアリール基を示し、炭素数1〜12のアルキル基で置換されてもよく、mは1または2である。)、炭素数1〜6のアルコキシスルホニル基、炭素数6〜10のアリーロキシスルホニル基、またはジフェニルホスフィノイル基を示し;
2は炭素数2〜12のアルカノイル基(但し、ハロゲン原子もしくはシアノ基の1個以上で置換されてもよい。)、その二重結合がカルボニル基と共役していない炭素数4〜6のアルケノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、またはフェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基もしくはハロゲン原子の1個以上で置換されてもよい。)を示し;
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはフェニル基(但し、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルカノイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基、−OR8(但し、R8はフェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SR9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−S(O)R9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SO29(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、または−N(R10)(R11)(但し、R10および/またはR11はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)を示し、かつR3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも一つは−OR8、−SR9または−N(R10)(R11)であり;
8は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有する炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜8のアルカノイル基、−(CH2CH2O)nH(但し、nは1〜20の整数である。)、炭素数3〜12のアルケニル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい。)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、−Si(R14)r(R15)3-r(但し、R14は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R15はフェニル基を示し、rは1〜3の整数である。)、
下記式で表される基
Figure 2006285187
、または下記式で表される基
Figure 2006285187
を示し;
9は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のアルケニル基、シクロヘキシル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは硫黄原子を有する炭素数2〜12のアルキル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい。)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、
下記式で表される基
Figure 2006285187
、または下記式で表される基
Figure 2006285187
を示し;
10およびR11は相互に独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜10のアルコキシアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、フェニル基(但し、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数2〜3のアルカノイル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、ベンゾイル基を示すか、あるいはR10とR11が一緒になって炭素数2〜6のアルキレン基(但し、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは−NR8−を有するか、および/または水酸基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基もしくはベンゾイルオキシ基の1個以上で置換されてもよい。)を示すか、あるいはR10が水素原子のとき、R11
下記式で表される基
Figure 2006285187
、または下記式で表される基
Figure 2006285187
を示し;
16は炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、フェニル基、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、−CON(R10)(R11)、シアノ基、置換されたフェニル基(但し、置換基は−SR9である。)、または炭素数1〜12のアルキル基(但し、ハロゲン原子、水酸基、−OR2、フェニル基、ハロゲン化フェニル基もしくは−SR9の1個以上で置換されるか、および/または主鎖炭素原子間に酸素原子もしくは−NH(CO)−の1個以上を有してもよい。)を示し;
1は直接結合または−R17−O−を示し;M2は直接結合または−R17−S−を示し;M3は直接結合、ピペラジノ基または−R17−NH−を示し;R17は炭素数1〜12のアルキレン基(但し、その炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子、硫黄原子もしくは−NR10−の1〜5個を有してもよい。)を示す。〕
Figure 2006285187
〔式(2)において、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は式(1)のそれぞれR2、R3、R4、R5、R6およびR7と同義であり;Mは炭素数1〜12のアルキレン基、シクロヘキシレン基、フェニレン基、−COO−R18−OCO−、−COO−(CH2CH2O)n−CO−(但し、nは1〜20の整数である。)、または−CO−R18−CO−を示し;R18は炭素数2〜12のアルキレン基を示す。〕
Figure 2006285187
〔式(3)において、R2は式(1)のR2と同義であり;R19は炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、フェニル基、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、−CON(R10)(R11)、シアノ基、または置換されたフェニル基(但し、置換基は−SR9である。)を示すか、あるいはR20、R21およびR22を有するフェニル環中の炭素原子と結合して、基R9を介し5−員環もしくは6−員環を形成してもよく、あるいはR20、R21およびR22の少なくとも1個が−SR9のとき、炭素数1〜12のアルキル基{但し、炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子もしくは−NH(CO)−の1個以上を有するか、および/またはハロゲン原子、水酸基、−OR2、フェニル基、ハロゲン化フェニル基もしくは置換フェニル基(但し、置換基は−SR9である。)の1個以上で置換されてもよい。}を示し;
20、R21およびR22は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルカノイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または水酸基の1個以上で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基、−OR8(但し、R8はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SR9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−S(O)R9、−SO29、または−N(R10)(R11)(但し、R10および/またはR11はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)を示し、かつR20、R21およびR22の少なくとも一つは−OR8、−SR9または−N(R10)(R11)であり、;R8,R9、R10およびR11は式(1)のそれぞれR8,R9、R10およびR11と同義である。〕
Figure 2006285187
〔式(4)において、R2およびMはそれぞれ式(1)のR2および式(2)のMと同義であり;R20、R21およびR22は式(3)のそれぞれR20、R21およびR22と同義である。〕
開始剤の使用量に特に制限はないが、多官能モノマー100質量部に対して、0.1〜15質量部の範囲で使用することが好ましく、より好ましくは1〜10質量部である。また(1)〜(8)の開始剤は複数種を使用しても良いし、他のラジカル重合開始剤や光増感剤などと併用して使用しても良い。
(1)〜(4)の開始剤として、具体的な化合物としては、特開2000−80068号公報あるいは特開2001−264530号公報記載の化合物などを使用できるが、特にこれに限定されるものではない。
以下に、特開2000−80068号公報に記載の化合物を例示する。(例示化合物1〜21)
Figure 2006285187
Figure 2006285187
Figure 2006285187
〔一般式(5)において、Xはハロゲン原子を表す。Yは−CX3、−NH2、−NHR′、−NR′2、−OR′を表す。ここにR′はアルキル基、アリール基を表す。またRは、−CX3、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、置換アルケニル基を表す。〕
一般式(5)で表される化合物の具体例は以下の通りである。
Figure 2006285187
Figure 2006285187
Figure 2006285187
Figure 2006285187
〔一般式(6)において、Aはフェニル基、ナフチル基、置換フェニル基または置換ナフチル基を表す。ここで置換基とはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基もしくはメチレンジオキシ基である。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
一般式(6)で表される化合物の具体例は以下の通りである。
Figure 2006285187
Figure 2006285187
〔一般式(7)において、Wは無置換もしくは置換されたフェニル基又は無置換のナフチル基を表し、フェニル基の置換基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基である。置換基の数はハロゲン原子のときは1つ又は2つであり、その他の場合は1つである。Xは水素原子、フェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を表す。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
一般式(7)で表される化合物の具体例は以下の通りである。
Figure 2006285187
Figure 2006285187
〔一般式(8)において、Aは無置換もしくは置換されたフェニル基又は無置換のナフチル基を表し、フェニル基の置換基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基である。置換基の数はハロゲン原子のときは1つ又は2つであり、その他の場合は1つである。Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリル基を表す。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
一般式(8)で表される化合物の具体例は以下の通りである。
Figure 2006285187
[配向膜]
本発明では、配向膜の表面に前記組成物を塗布して、液晶性化合物の分子を配向させるのが好ましい。配向膜は、液晶性化合物の配向方向を規定する機能を有するため、本発明の好ましい態様を実現する上で利用するのが好ましい。しかし、液晶性化合物を配向後にその配向状態を固定してしまえば、配向膜はその役割を果たしているために、本発明の構成要素としては必ずしも必須のものではない。即ち、配向状態が固定された配向膜上の光学異方性層のみを偏光子上に転写して本発明の偏光板を作製することも可能である。
配向膜は、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログルーブを有する層の形成、あるいはラングミュア・ブロジェット法(LB膜)による有機化合物(例、ω−トリコサン酸、ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド、ステアリル酸メチル)の累積のような手段で設けることができる。さらに、電場の付与、磁場の付与あるいは光照射により、配向機能が生じる配向膜も知られている。
配向膜は、ポリマーのラビング処理により形成することが好ましい。
ポリマーの例には、例えば特開平8−338913号公報明細書中段落番号[0022]記載のメタクリレート系共重合体、スチレン系共重合体、ポリオレフィン、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコール、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリカーボネート等が含まれる。シランカップリング剤をポリマーとして用いることができる。水溶性ポリマー(例、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール)が好ましく、ゼラチン、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコールがさらに好ましく、ポリビニルアルコールおよび変性ポリビニルアルコールが最も好ましい。
ポリビニルアルコールの鹸化度は、70〜100%が好ましく、80〜100%がさらに好ましい。ポリビニルアルコールの重合度は100〜5000であることが好ましい。
本発明の配向膜では、架橋性官能基(例、二重結合)を有する側鎖を主鎖に結合させるか、あるいは、液晶性分子を配向させる機能を有する架橋性官能基を側鎖に導入することが好ましい。配向膜に使用されるポリマーは、それ自体架橋可能なポリマーあるいは架橋剤により架橋されるポリマーのいずれも使用することができ、これらの組み合わせを複数使用することができる。
架橋性官能基を有する側鎖を配向膜ポリマーの主鎖に結合させるか、あるいは、液晶性分子を配向させる機能を有する側鎖に架橋性官能基を導入すると、配向膜のポリマーと光学異方性層に含まれる多官能モノマーとを共重合させることができる。その結果、多官能モノマーと多官能モノマーとの間だけではなく、配向膜ポリマーと配向膜ポリマーとの間、そして多官能モノマーと配向膜ポリマーとの間も共有結合で強固に結合される。従って、架橋性官能基を配向膜ポリマーに導入することで、光学補償シートの強度を著しく改善することができる。
配向膜ポリマーの架橋性官能基は、多官能モノマーと同様に、重合性基を含むことが好ましい。具体的には、例えば特開2000−155216号公報明細書中段落番号[0080]〜[0100]記載のもの等が挙げられる。
配向膜ポリマーは、上記の架橋性官能基とは別に、架橋剤を用いて架橋させることもできる。架橋剤としては、アルデヒド、N−メチロール化合物、ジオキサン誘導体、カルボキシル基を活性化することにより作用する化合物、活性ビニル化合物、活性ハロゲン化合物、イソオキサゾールおよびジアルデヒド澱粉が含まれる。二種類以上の架橋剤を併用してもよい。具体的には、例えば特開2002−62426号公報明細書中の段落番号[0023]〜[0024]記載の化合物等が挙げられる。反応活性の高いアルデヒド、特にグルタルアルデヒドが好ましい。
架橋剤の添加量は、ポリマーに対して0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%がさらに好ましい。配向膜に残存する未反応の架橋剤の量は、1.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがさらに好ましい。このように調節することで、配向膜を液晶表示装置に長期使用、或は高温高湿の雰囲気下に長期間放置しても、レチキュレーション発生のない充分な耐久性が得られる。
配向膜は、基本的に、配向膜形成材料である上記ポリマー、架橋剤および添加剤を含む溶液を透明支持体上に塗布した後、加熱乾燥(架橋させ)し、ラビング処理することにより形成することができる。架橋反応は、前記のように、透明支持体上に塗布した後、任意の時期に行なって良い。ポリビニルアルコールのような水溶性ポリマーを配向膜形成材料として用いる場合には、塗布液は消泡作用のある有機溶媒(例、メタノール)と水の混合溶媒とすることが好ましい。その比率は質量比で水:メタノールが0:100〜99:1が好ましく、0:100〜91:9であることがさらに好ましい。これにより、泡の発生が抑えられ、配向膜、更には光学異方層の層表面の欠陥が著しく減少する。
配向膜の塗布方法は、スピンコーティング法、ディップコーティング法、カーテンコーティング法、エクストルージョンコーティング法、ロッドコーティング法またはロールコーティング法が好ましい。特にロッドコーティング法が好ましい。また、乾燥後の膜厚は0.1乃至10μmが好ましい。加熱乾燥は、20℃〜110℃で行なうことができる。充分な架橋を形成するためには60℃〜100℃が好ましく、特に80℃〜100℃が好ましい。乾燥時間は1分〜36時間で行なうことができるが、好ましくは1分〜30分である。pHも、使用する架橋剤に最適な値に設定することが好ましく、グルタルアルデヒドを使用した場合は、pH4.5〜5.5で、特に5が好ましい。
配向膜は、透明支持体上に設けられることが好ましい。配向膜は、上記のようにポリマー層を架橋したのち、表面をラビング処理することにより得ることができる。
前記ラビング処理は、LCDの液晶配向処理工程として広く採用されている処理方法を適用することができる。即ち、配向膜の表面を、紙やガーゼ、フェルト、ゴムあるいはナイロン、ポリエステル繊維などを用いて一定方向に擦ることにより、配向を得る方法を用いることができる。一般的には、長さおよび太さが均一な繊維を平均的に植毛した布などを用いて数回程度ラビングを行なうことにより実施される。
配向膜のラビング処理面に前記組成物を塗布して、ディスコティック液晶性化合物の分子を配向させる。その後、必要に応じて、配向膜ポリマーと光学異方性層に含まれる多官能モノマーとを反応させるか、あるいは、架橋剤を用いて配向膜ポリマーを架橋させることで、前記光学異方性層を形成することができる。
配向膜の膜厚は、0.1〜10μmの範囲にあることが好ましい。
[支持体]
本発明の光学補償フィルムは支持体を含んでもよい。液晶化合物を含む組成物を支持体上に塗布して光学異方性層を形成することにより、自己支持性のある光学補償フィルムを作製できる。該支持体に光学異方性層を一層のみ形成してもよいし、支持体の一方の面に二層以上の光学異方性層を順次積層してもよいし、支持体の両方の面に光学異方性層を形成してもよい。
支持体としては、波長分散が小さいポリマーフィルムを用いることが好ましい。支持体は、光学異方性が小さいことも好ましい。支持体は光透過率が80%以上であることが好ましい。波長分散が小さいとは、具体的には、Re400/Re700の比が1.2未満であることが好ましい。
ポリマーの例には、セルロースエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリレート、ポリメタクリレートおよび環状ポリオレフィンが含まれる。セルロースエステルが好ましく、アセチルセルロースがさらに好ましく、トリアセチルセルロースが最も好ましい。環状ポリオレフィンとしては、特公平2−9619号公報記載のテトラシクロドデセン類の開環重合体またはテトラシクロドデセン類とノルボルネン類の開環共重合体を水素添加反応させて得られた重合体を構成成分とするポリマー、商品名としてはアートン(JSR製)や、ゼオネックス、ゼオノア(日本ゼオン製)のシリーズから使用することができる。ポリマーフィルムは、ソルベントキャスト法により形成することが好ましい。
ポリマーフィルムは、ソルベントキャスト法により形成することが好ましい。透明支持体の厚さは、20〜500μmであることが好ましく、50〜200μmであることがさらに好ましい。透明支持体とその上に設けられる層(接着層、垂直配向膜あるいは位相差層)との接着を改善するため、透明支持体に表面処理(例、グロー放電処理、コロナ放電処理、紫外線(UV)処理、火炎処理)を実施してもよい。透明支持体の上に、接着層(下塗り層)を設けてもよい。また、透明支持体や長尺の透明支持体には、搬送工程でのすべり性を付与したり、巻き取った後の裏面と表面の貼り付きを防止するために、平均粒径が10〜100nm程度の無機粒子を固形分質量比で5%〜40%混合したポリマー層を支持体の片側に塗布や支持体との共流延によって形成したものを用いることが好ましい。
支持体となるポリマーフィルムを光学異方性層として機能させてもよい。ポリマーフィルムは、複屈折性を発現し得るポリマーから形成する。複屈折ポリマーフィルムとしては、複屈折特性の制御性、透明性、耐熱性に優れるものや、光弾性が小さいものが好ましい。この場合、用いる高分子材料としては均一な一軸配向もしくは二軸配向が達成できる高分子であれば特に制限はないが、従来公知のもので溶液流延法や押出し成形方式で製膜できるもの好ましく、ノルボルネン系高分子、ポリカーボネート系高分子、ポリアリレート系高分子、ポリエステル系高分子、ポリサルフォン等の芳香族系高分子、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セルロースアシレート、または、それらポリマーの2種又は3種以上を混合したポリマーなどがあげられる。
ポリマーフィルムの光学異方性は、一軸または二軸延伸により得ることが好ましい。一軸延伸は、2つ以上のロールの周速差を利用した縦一軸延伸、またはポリマーフィルムの両サイドを掴んで幅方向に延伸するテンター延伸が好ましい。また、ポリマーフィルムを縦方向および横方向に延伸することにより、二軸性の光学異方性を発現させてもよい。なお、二枚以上のポリマーフィルムを用いて、二枚以上のフィルム全体の光学的性質が前記の条件を満足してもよい。ポリマーフィルムは、複屈折のムラを少なくするためにソルベントキャスト法により製造することが好ましい。ポリマーフィルムの厚さは、20〜400nmであることが好ましく、30〜100nmであることが最も好ましい。
Rthが負の値となる光学特性を有するポリマーフィルムは、熱収縮性のフィルムを貼り合わせて加熱しながら所定の張力を加え高分子フィルムを膜の厚さ方向に延伸する方法(特開2000−206328号公報、特開2000−304925号公報)や、ビニルカルバゾール系高分子を塗布して乾燥させる方法(特開2001−091746号公報)で容易に形成できる。
[光学特性]
本発明の光学補償フィルムは、使用される液晶表示装置のモードや配置される位置に応じて三次元方向の屈折率異方性を制御するのが好ましい。三次元方向の屈折率異方性は、光学異方性層に含まれる液晶化合物の分子形状や配向状態で制御してもよいし、支持体として用いる光学異方性を有すポリマーフィルムで制御してもよいし、それらを組み合わせて制御してもよい。
本発明の光学補償フィルムの好ましい態様の一つは、光学異方性層にディスコティック液晶化合物が含まれる。ディスコティック液晶化合物の配向状態は垂直配向、水平配向、ハイブリッド配向、傾斜配向、ねじれ配向、螺旋配向のいずれかであることが好ましい。
ディスコティック液晶化合物の垂直配向とは、ディスコティック液晶化合物の円盤面がフィルム平面に対して実質的に垂直である(分子対称軸がフィルム平面と実質的に平行である)ことを意味する。フィルム平面に対する該円盤面の平均傾斜角は70〜90°であることが好ましく、75〜90°であることがさらに好ましく、80〜90°であることが最も好ましい。
ディスコティック液晶化合物の水平配向とは、ディスコティック液晶化合物の円盤面がフィルム平面に対して実質的に平行である(分子対称軸がフィルム平面と実質的に垂直である)ことを意味する。フィルム平面に対する該円盤面の平均傾斜角は0〜20°であることが好ましく、0〜15°であることがさらに好ましく、0〜10°であることが最も好ましい。
棒状液晶化合物の垂直配向とは、棒状液晶化合物の長軸(分子対称軸)がフィルム平面に対して実質的に垂直であることを意味する。フィルム平面に対する該長軸の平均傾斜角は70〜90°であることが好ましく、75〜90°であることがさらに好ましく、80〜90°であることが最も好ましい。
棒状液晶化合物の水平配向とは、棒状液晶化合物の長軸(分子対称軸)がフィルム平面に対して実質的に水平であることを意味する。フィルム平面に対する該長軸の平均傾斜角は0〜20°であることが好ましく、0〜15°であることがさらに好ましく、0〜10°であることが最も好ましい。
本発明の光学補償フィルムにおいて、ディスコティック液晶化合物が垂直配向した光学異方性層、あるいは、棒状液晶化合物が水平配向した光学異方性層を含むときは、該光学補償フィルムは1/2波長板や1/4波長板などの位相差板として好適に用いることができる。1/2波長板として用いる場合には、該光学異方性層の面内のレタデーションは、200〜350nmであることが好ましく、220nm〜330nmであることがさらに好ましい。1/4波長板として用いる場合には、該光学異方性層の面内のレタデーションは、90〜190nmであることが好ましく、100nm〜180nmであることがさらに好ましい。また、これら1/2波長板と1/4波長板をそれぞれの遅相軸が直交でも平行でもない角度になるように交差させて積層して、広帯域1/4波長板としてもよい。
光学補償フィルムの厚さ方向の屈折率を制御するために、前記光学異方性層に加えて、棒状液晶化合物を垂直配向させた光学異方性層やディスコティック液晶化合物を水平配向させた光学異方性層を積層してもよいし、ディスコティック液晶化合物と棒状液晶化合物を混合して形成した光学異方性層を含んでもよい。さらに、光学異方性を有す支持体を用いて制御してもよい。
1/2波長板や1/4波長板などの位相差板として用いる場合、Nzを下記式のように定義したときに、Nzは−5〜2であることが好ましく、−4.5〜1.5であることがさらに好ましく、−4〜1.2であることが最も好ましい。
Nz=0.5+Rth/Re
(ここで、Reは面内のレタデーション値、Rthは厚み方向のレタデーション値)
本発明の光学補償フィルムにおいて、ディスコティック液晶化合物が垂直配向した光学異方性層、あるいは、棒状液晶化合物が垂直配向した光学異方性層を含むとき、該光学補償フィルムはIPSモードなどの液晶表示装置の視野角補償フィルムとして好適に用いることができる。
IPSモード液晶表示装置の視野角補償フィルムとして用いる場合、ディスコティック液晶化合物が垂直配向した光学異方性層の面内のレタデーションは、50〜200nmであることが好ましく、60〜180nmであることがさらに好ましく、70〜160nmであることが最も好ましい。さらに、該光学異方性層の厚さ方向のレタデーションは、−100〜−25nmであることが好ましく、−90〜−30nmであることがさらに好ましく、−80〜−35nmであることが最も好ましい。また、透明支持体を含んでもよい。該支持体の面内のレタデーションは、0〜20nmであることが好ましく、0〜10nmであることがさらに好ましく、0〜5nmであることが最も好ましい。さらに、該支持体の厚さ方向のレタデーションは20〜120nmであることが好ましく、40〜100nmであることがさらに好ましい。
IPSモード液晶表示装置の視野角補償フィルムとして用いる場合、棒状液晶化合物が垂直配向した光学異方性層の面内のレタデーションは、0〜10nmであることが好ましく、0〜5nmであることがさらに好ましく、0〜3nmであることが最も好ましい。さらに、該光学異方性層の厚さ方向のレタデーションは、−400〜−80nmであることが好ましく、−360〜−100nmであることがさらに好ましく、−320〜−120nmであることが最も好ましい。また、透明支持体を含んでもよい。該支持体の面内のレタデーションは、20〜150nmであることが好ましく、30〜130nmであることがさらに好ましく、40〜110nmであることが最も好ましい。さらに、該支持体の厚さ方向のレタデーションは、100〜300nmであることが好ましく、120〜280nmであることがさらに好ましく、140nm〜260nmであることが最も好ましい。
本発明の光学補償フィルムにおいて、ディスコティック液晶化合物が水平配向した光学異方性層、あるいは、棒状液晶化合物が水平配向した光学異方性層を含むときは、該光学補償フィルムはVAモードなどの液晶表示装置の視野角補償フィルムとして好適に用いることができる。
VAモード液晶表示装置の視野角補償フィルムとして用いる場合、ディスコティック液晶化合物が水平配向した光学異方性層の面内のレタデーションは、0〜10nmであることが好ましく、0〜5nmであることがより好ましい。さらに、該光学異方性層の厚さ方向のレタデーションは、30〜300nmであることが好ましく、40〜200nmであることがより好ましい。また、透明支持体を含んでもよい。該支持体の面内のレタデーションは、0〜40nmであることが好ましく、0〜20nmであることがより好ましい。さらに、該支持体の厚さ方向のレタデーションは0〜200nmであることが好ましく、20〜150nmであることがより好ましい。
VAモード液晶表示装置の視野角補償フィルムとして用いる場合、棒状液晶化合物が水平配向した光学異方性層の面内のレタデーションは、60〜140nmであることが好ましく、80〜120nmであることがより好ましい。さらに、該光学異方性層の厚さ方向のレタデーションは、30〜70nmであることが好ましく、40〜60nmであることがより好ましい。また、透明支持体を含んでもよい。該支持体の面内のレタデーションは、0〜20nmであることが好ましく、0〜10nmであることがより好ましい。さらに、該支持体の厚さ方向のレタデーションは、−30〜30nmであることが好ましく、−20nm〜20nmであることがより好ましい。
本発明の光学補償フィルムにおいて、ディスコティック液晶化合物の円盤面がフィルム平面に対して傾いて配向した光学異方性層を含むときは、該光学補償フィルムはTNモード、OCBモード、ECBモード、HANモードなどの液晶表示装置の視野角補償フィルムとして好適に用いることができる。光学異方性層の厚さ方向において、ディスコティック液晶化合物が実質的に一様の角度で傾斜配向していてもよいし、傾斜角度が異なるハイブリッド配向をしていてもよいが、ハイブリッド配向がより好ましい。
TNモード、OCBモード、ECBモード、HANモードなどの液晶表示装置の視野角補償フィルムとして用いる場合、ディスコティック液晶化合物を含む光学異方性層の面内のレタデーションは、0〜50nmであることが好ましく、15〜45nmであることがさらに好ましく、20〜40nmであることが最も好ましい。また、透明支持体を含んでもよい。該支持体の面内のレタデーションは、0〜60nmであることが好ましく、0〜50nmであることがさらに好ましい。さらに、該支持体の厚さ方向のレタデーションは、40〜300nmであることが好ましく、60nm〜200nmであることがさらに好ましい。
[偏光板]
本発明の偏光板は、本発明の光学補償フィルムと偏光膜とが貼り合わされてなる。本発明の光学補償フィルムは偏光膜の保護膜としても機能できる。前記支持体が偏光膜の保護膜として機能して、光学補償フィルム一体型偏光板として提供されるのが好ましい。また、本発明の光学補償フィルムと保護膜を有す偏光板とを貼り合わされてもよい。
偏光膜には、ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用いる染料系偏光膜やポリエン系偏光膜がある。ヨウ素系偏光膜および染料系偏光膜は、一般にポリビニルアルコール系フィルムを用いて製造する。偏光膜の吸収軸は、フィルムの延伸方向に相当する。従って、縦方向(搬送方向)に延伸された偏光膜は長手方向に対して平行に吸収軸を有し、横方向(搬送方向と垂直方向)に延伸された偏光膜は長手方向に対して垂直に吸収軸を有す。
偏光膜は一般に保護膜を有する。本発明において、液晶化合物からなる光学異方性層を透明支持体上に形成した場合、該透明支持体を保護膜として機能させることができる。その支持体とは別に偏光膜の保護膜を用いる場合は、保護膜として光学的等方性が高いセルロースエステルフィルムやノルボルネン系ポリマーフィルムを用いることが好ましい。
[液晶表示装置]
本発明の液晶表示装置は、前記光学補償フィルムを少なくとも有し、反射型、半透過型、透過型液晶表示装置等が含まれる。液晶表示装置は一般的に、偏光板、液晶セル、および必要に応じて位相差板、反射層、光拡散層、バックライト、フロントライト、光制御フィルム、導光板、プリズムシート、カラーフィルター等の部材から構成されるが、本発明においては前記光学補償フィルムを使用することを必須とする点を除いて特に制限は無い。また前記光学補償フィルムの使用位置は特に制限はなく、また、1カ所でも複数カ所でも良い。液晶セルとしては特に制限されず、電極を備える一対の透明基板で液晶層を狭持したもの等の一般的な液晶セルが使用できる。液晶セルを構成する前記透明基板としては、液晶層を構成する液晶性を示す材料を特定の配向方向に配向させるものであれば特に制限はない。具体的には、基板自体が液晶を配向させる性質を有していている透明基板、基板自体は配向能に欠けるが、液晶を配向させる性質を有する配向膜等をこれに設けた透明基板等がいずれも使用できる。また、液晶セルの電極は、公知のものが使用できる。通常、液晶層が接する透明基板の面上に設けることができ、配向膜を有する基板を使用する場合は、基板と配向膜との間に設けることができる。前記液晶層を形成する液晶性を示す材料としては、特に制限されず、各種の液晶セルを構成し得る通常の各種低分子液晶性化合物、高分子液晶性化合物およびこれらの混合物が挙げられる。また、これらに液晶性を損なわない範囲で色素やカイラル剤、非液晶性化合物等を添加することもできる。
前記液晶セルは、前記電極基板および液晶層の他に、後述する各種の方式の液晶セルとするのに必要な各種の構成要素を備えていても良い。前記液晶セルの方式としては、TN(Twisted Nematic)方式、STN(SuperTwisted Nematic)方式、ECB(Electrically Controlled Birefringence)方式、IPS(In−Plane Switching)方式、VA(Vertical Alignment)方式、MVA(Multidomain Vertical Alignment)方式、PVA(Patterned Vertical Alignment)方式、OCB(Optically Compensated Birefringence)方式、HAN(Hybrid Aligned Nematic)方式、ASM(Axially Symmetric Aligned Microcell)方式、ハーフトーングレイスケール方式、ドメイン分割方式、あるいは強誘電性液晶、反強誘電性液晶を利用した表示方式等の各種の方式が挙げられる。また、液晶セルの駆動方式も特に制限はなく、STN−LCD等に用いられるパッシブマトリクス方式、並びにTFT(Thin Film Transistor)電極、TFD(Thin Film Diode)電極等の能動電極を用いるアクティブマトリクス方式、プラズマアドレス方式等のいずれの駆動方式であっても良い。カラーフィルターを使用しないフィールドシーケンシャル方式であってもよい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[実施例1]
<セルロースアセテートフィルムAの作製>
(セルロースアセテート溶液の調製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、攪拌して各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液Aを調製した。
セルロースアセテート溶液Aの組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
アセチル置換度2.94のセルロースアセテート 100.0質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 402.0質量部
メタノール(第2溶媒) 60.0質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(マット剤溶液の調製)
平均粒径16nmのシリカ粒子(AEROSIL R972、日本アエロジル(株)製)を20質量部、メタノール80質量部を30分間よく攪拌混合してシリカ粒子分散液とした。この分散液を下記の組成物とともに分散機に投入し、さらに30分以上攪拌して各成分を溶解し、マット剤溶液を調製した。
マット剤溶液組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
平均粒径16nmのシリカ粒子分散液 10.0質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 76.3質量部
メタノール(第2溶媒) 3.4質量部
セルロースアセテート溶液A 10.3質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
(添加剤溶液の調製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、添加剤溶液を調製した。
添加剤溶液組成
――――――――――――――――――――――――――――――
下記の光学的異方性低下剤 49.3質量部
下記の波長分散調整剤 4.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 58.4質量部
メタノール(第2溶媒) 8.7質量部
セルロースアセテート溶液A 12.8質量部
――――――――――――――――――――――――――――――
Figure 2006285187
Figure 2006285187
(セルロースアセテートフィルムAの作製)
上記セルロースアセテート溶液Aを94.6質量部、マット剤溶液を1.3質量部、添加剤溶液4.1質量部それぞれを濾過後に混合し、バンド流延機を用いて流延した。上記組成で光学的異方性を低下する化合物および波長分散調整剤のセルロースアセテートに対する質量比はそれぞれ12%、1.2%であった。残留溶剤量30%でフィルムをバンドから剥離し、140℃で40分間乾燥させ、厚さ80μmの長尺状のセルロースアセテートフィルムAを製造した。得られたフィルムの面内レタデーション(Re)は1nm(遅相軸はフィルム長手方向と垂直な方向)、厚み方向のレタデーション(Rth)は−1nmであった。
<光学補償フィルムA−1の作製>
(フィルム表面の鹸化処理)
セルロースアセテートフィルムAの上に、温度60℃の誘電式加熱ロールを通過させ、フィルム表面温度40℃に昇温した後に、下記に示す組成のアルカリ溶液をロッドコーターを用いて塗布量15cc/m2で塗布し、110℃に加熱した(株)ノリタケカンパニーリミテド製のスチーム式遠赤外ヒーターの下に15秒滞留させた後に、同じくロッドコーターを用いて純水を3cc/m2塗布した。この時のフィルム温度は40℃であった。次いで、ファウンテンコーターによる水洗とエアナイフによる水切りを3回繰り返した後に70℃の乾燥ゾーンに5秒間滞留させて乾燥した。
アルカリ溶液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
水酸化カリウム 8.55質量%
水 23.235質量%
イソプロパノール 54.20質量%
界面活性剤(C1429O(CH2CH2O)2OH) 1.0質量%
プロピレングリコール 13.0質量%
消泡剤サーフィノールDF110D(日信化学工業(株)製)
0.015質量%
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(配向膜の形成)
セルロースアセテートフィルムAの鹸化処理した表面に、下記の組成の配向膜塗布液を#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒乾燥し、配向膜を形成した。次に、形成した膜にフィルムの長手方向に対して45°の方向に連続的にラビング処理を施した。
配向膜塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――
下記の変性ポリビニルアルコール 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド 0.5質量部
――――――――――――――――――――――――――
Figure 2006285187
(光学異方性層の形成)
下記の組成のディスコティック液晶化合物を含む塗布液を上記作製した配向膜上に#3.6のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及びディスコティック液晶化合物の配向熟成のために、100℃の温風で30秒、さらに130℃の温風で60秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し光学異方性層を形成し、光学補償フィルムA−1を作製した。
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
下記のディスコティック液晶性化合物 91質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
(V#360、大阪有機化学(株)製) 9質量部
光重合開始剤(例示化合物1) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
下記のフッ素系ポリマー(A) 0.4質量部
下記のピリジニム塩(B) 0.5質量部
メタノール 30質量部
メチルエチルケトン 165質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
Figure 2006285187
Figure 2006285187
Figure 2006285187
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、上記作製した光学補償フィルムA−1の589nmにおけるReの光入射角度依存性を測定した。光学異方性層の有するReは122nm、Rthは−61nmであることがわかった。これらの結果からディスコティック液晶性分子の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、ディスコティック液晶がフィルム面に対して垂直に配向していることが確認できた。また、遅相軸の方向は配向膜のラビング方向と平行であり、支持体の長手方向となす角は45°であった。
[実施例2]
<光学補償フィルムA−2〜7の作製>
上記実施例1において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムA−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムA−2、A−3、A−4、A−5、A−6、A−7を作製した。
[比較例1]
<光学補償フィルムA−8の作製>
上記実施例1において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムA−1の作製と同様にして、光学補償フィルムA−8を作製した。
上記実施例1と同様にして、作製した光学補償フィルムA−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムA−1と実質的に等しい光学特性を有しており、ディスコティック液晶性分子の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、ディスコティック液晶がフィルム面に対して垂直に配向していることが確認できた。また、遅相軸の方向は配向膜のラビング方向と平行であり、支持体の長手方向となす角は45°であった。
[実施例3]
<セルロースアセテートフィルムBの作製>
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液Bを調製した。該溶液を保留粒子径4μm、濾水時間35秒の濾紙(No.63、アドバンテック製)を0.5MPa(5kg/cm2)以下で用いて濾過した。
セルロースアセテート溶液Bの組成
────────────────────────────────────
酢化度60.9%のセルロースアセテート
(重合度300、Mn/Mw=1.5) 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 300質量部
メタノール(第2溶媒) 54質量部
1−ブタノール(第3溶媒) 11質量部
────────────────────────────────────
別のミキシングタンクに、下記のレタデーション上昇剤Aを16質量部、レタデーション上昇剤Bを8質量部、二酸化珪素微粒子(平均粒径:0.1μm)0.28質量部、メチレンクロライド80質量部およびメタノール20質量部を投入し、加熱しながら攪拌して、レタデーション上昇剤溶液(かつ微粒子分散液)を調製した。セルロースアセテート溶液474質量部に該レタデーション上昇剤溶液45質量部を混合し、充分に攪拌してドープを調製した。
Figure 2006285187
Figure 2006285187
得られたドープを、バンド流延機を用いて流延した。残留溶剤量が15質量%のフィルムを、130℃の条件で、テンターを用いて20%の延伸倍率で横延伸し、延伸後の幅のまま50℃で30秒間保持した後クリップを外してセルロースアセテートフィルムBを作製した。延伸終了時の残留溶媒量は5質量%であり、さらに乾燥して残留溶媒量を0.1質量%未満としてフィルムを作製した。
作製したセルロースアセテートフィルムBの厚さは80μmであった。自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、Reの光入射角度依存性を測定した。Reは60nm、Rthは210nmであった。
<光学補償フィルムB−1の作製>
(光学異方性層の形成)
上記作製したセルロースアセテートフィルムBの表面をケン化後、実施例1と同様にして配向膜を形成した。下記の組成の棒状液晶化合物を含む塗布液を配向膜上に#4.0のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及び棒状液晶化合物の配向熟成のために、90℃の温風で60秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し、光学補償フィルムB−1を作製した。
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
下記の棒状液晶性化合物 100質量部
光重合開始剤(例示化合物1) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
下記のフッ素系ポリマー(C) 0.2質量部
下記のフッ素系ポリマー(D) 0.2質量部
下記のピリジニム塩(E) 2質量部
メタノール 30質量部
メチルエチルケトン 168質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
Figure 2006285187
Figure 2006285187
Figure 2006285187
Figure 2006285187
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、光学補償フィルムB−1のReの光入射角度依存性を測定した。光学異方性層の有するReは0nm、Rthは−220nmであることがわかった。また、棒状液晶分子の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、棒状液晶がフィルム面に対して垂直に配向していることが確認できた。
[実施例4]
<光学補償フィルムB−2〜7の作製>
上記実施例3において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムB−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムB−2、B−3、B−4、B−5、B−6、B−7を作製した。
[比較例2]
<光学補償フィルムB−8の作製>
上記実施例3において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムB−1の作製と同様にして、光学補償フィルムB−8を作製した。
上記実施例3と同様にして、作製した光学補償フィルムB−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムB−1と実質的に等しい光学特性を有しており、棒状液晶性分子の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、棒状液晶がフィルム面に対して垂直に配向していることが確認できた。
[実施例5]
<セルロースアセテートフィルムCの作製>
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液Cを調製した。
セルロースアセテート溶液Cの組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
酢化度60.9%のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 300質量部
メタノール(第2溶媒) 45質量部
染料(住化ファインケム(株)製 360FP) 0.0009質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
別のミキシングタンクに、上記のレタデーション上昇剤Aを16質量部、メチレンクロライド80質量部およびメタノール20質量部を投入し、加熱しながら攪拌して、レタデーション上昇剤溶液を調製した。
上記組成のセルロースアセテート溶液464質量部にレタデーション上昇剤溶液36質量部、およびシリカ微粒子(アイロジル製 R972)1.1質量部を混合し、充分に攪拌してドープを調製した。レタデーション上昇剤の添加量は、セルロースアセテート100質量部に対して、5.0質量部であった。また、シリカ微粒子の添加量は、セルロースアセテート100質量部に対して、0.15質量部であった。
得られたドープを、バンド流延機を用いて流延した。バンド上での膜面温度が40℃となってから、1分乾燥し、剥ぎ取った後、乾燥風で、残留溶剤量が0.3質量%のセルロースアセテートフィルムCを作製した。
作製したセルロースアセテートフィルムCの厚さは109μmであった。自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、Reの光入射角度依存性を測定した。Reは7nm、Rthは85nmであった。
<光学補償フィルムC−1の作製>
(光学異方性層の形成)
上記作製したセルロースアセテートフィルムCの表面をケン化後、実施例1と同様にして配向膜を形成した。下記の組成のディスコティック液晶化合物を含む塗布液を配向膜上に#6.0のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及びディスコティック液晶化合物の配向熟成のために、100℃の温風で30秒、さらに130℃の温風で60秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し光学異方性層を形成し、光学補償フィルムC−1を作製した。
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
上記のディスコティック液晶性化合物 91質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
(V#360、大阪有機化学(株)製) 9質量部
光重合開始剤(例示化合物1) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
上記のフッ素系ポリマー(D) 0.4質量部
下記の水平配向剤 0.2質量部
メチルエチルケトン 195質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
Figure 2006285187
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、光学補償フィルムC−1のReの光入射角度依存性を測定した。光学異方性層の有するReは0nm、Rthは110nmであることがわかった。また、ディスコティック液晶分子の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、ディスコティック液晶がフィルム面に対して水平に配向していることが確認できた。
[実施例6]
<光学補償フィルムC−2〜7の作製>
上記実施例5において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムC−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムC−2、C−3、C−4、C−5、C−6、C−7を作製した。
[比較例3]
<光学補償フィルムC−8の作製>
上記実施例5において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムC−1の作製と同様にして、光学補償フィルムC−8を作製した。
上記実施例5と同様にして、作製した光学補償フィルムC−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムC−1と実質的に等しい光学特性を有しており、ディスコティック液晶性分子の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、ディスコティック液晶がフィルム面に対して水平に配向していることが確認できた。
[実施例7]
<光学補償フィルムD−1の作製>
(光学異方性層の形成)
上記作製したセルロースアセテートフィルムAの表面をケン化後、実施例1と同様にして配向膜を形成した。下記の組成の棒状液晶化合物を含む塗布液を配向膜上に#4.0のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及び棒状液晶化合物の配向熟成のために、90℃の温風で60秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し、光学補償フィルムD−1を作製した。
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
上記の棒状液晶性化合物 100質量部
光重合開始剤(例示化合物1) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
上記のフッ素系ポリマー(D) 0.4質量部
上記の水平配向剤 0.2質量部
メチルエチルケトン 195質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、光学補償フィルムD−1のReの光入射角度依存性を測定した。光学異方性層の有するReは94nm、Rthは47nmであることがわかった。また、棒状液晶分子の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、棒状液晶がフィルム面に対して水平に配向していることが確認できた。
[実施例8]
<光学補償フィルムD−2〜7の作製>
上記実施例7において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムD−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムD−2、D−3、D−4、D−5、D−6、D−7を作製した。
[比較例4]
<光学補償フィルムD−8の作製>
上記実施例7において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムD−1の作製と同様にして、光学補償フィルムD−8を作製した。
上記実施例7と同様にして、作製した光学補償フィルムD−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムD−1と実質的に等しい光学特性を有しており、棒状液晶性分子の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、棒状液晶がフィルム面に対して水平に配向していることが確認できた。
[実施例9]
<光学補償フィルムE−1の作製>
(光学異方性層の形成)
上記実施例1と同様にして、セルロースアセテートフィルムA上にディスコティック液晶化合物が垂直配向した光学異方性層を有する光学補償フィルムA−1を作製した。該光学異方性層が形成された面と反対側の表面をケン化後、実施例1と同様にして配向膜を形成した。実施例2の棒状液晶化合物を含む塗布液を配向膜上に#3.4のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及び棒状液晶化合物の配向熟成のために、90℃の温風で60秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し、光学補償フィルムE−1を作製した。
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、光学補償フィルムE−1のReの光入射角度依存性を測定した。新たに形成した棒状液晶化合物からなる光学異方性層の有するReは0nm、Rthは−182nmであることがわかった。また、棒状液晶分子の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、棒状液晶がフィルム面に対して垂直に配向していることが確認できた。また、光学補償フィルムE−1全体のReは122nm、Rthは−243nmであった。
[実施例10]
<光学補償フィルムE−2〜7の作製>
上記実施例9において、棒状液晶化合物を含有する塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムE−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムE−2、E−3、E−4、E−5、E−6、E−7を作製した。
[比較例5]
<光学補償フィルムE−8の作製>
上記実施例9において、ディスコティック液晶性化合物を含む光学異方性層塗布液および棒状液晶性化合物を含む光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムE−1の作製と同様にして、光学補償フィルムE−8を作製した。
上記実施例9と同様にして、作製した光学補償フィルムE−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムE−1と実質的に等しい光学特性を有しており、セルロースアセテートフィルムAの一方の面ではディスコティック液晶がフィルム面に対し垂直に配向しており、もう一方の面では棒状液晶がフィルム面に対して垂直に配向していることが確認できた。
[実施例11]
<光学補償フィルムF−1の作製>
(光学異方性層の形成)
上記実施例1と同様にして、セルロースアセテートフィルムAを作製し、表面をケン化後、実施例1と同様にして配向膜を形成した。下記の組成のディスコティック液晶化合物および棒状液晶化合物を含む塗布液を配向膜上に#4.0のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及び棒状液晶化合物の配向熟成のために、110℃の温風で120秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し、光学補償フィルムF−1を作製した。
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
上記のディスコティック液晶化合物 90質量部
上記の棒状液晶性化合物 10質量部
光重合開始剤(例示化合物1) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
上記のフッ素系ポリマー(C) 0.2質量部
上記のフッ素系ポリマー(D) 0.2質量部
上記のピリジニム塩(E) 0.5質量部
メタノール 30質量部
メチルエチルケトン 168質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、光学補償フィルムF−1のReの光入射角度依存性を測定した。光学補償フィルムF−1のReは120nm、Rthは−96nmであった。
[実施例12]
<光学補償フィルムF−2〜7の作製>
上記実施例9において、ディスコティック液晶化合物および棒状液晶化合物を含有する塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムF−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムF−2、F−3、F−4、F−5、F−6、F−7を作製した。
[比較例6]
<光学補償フィルムF−8の作製>
上記実施例11において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムF−1の作製と同様にして、光学補償フィルムF−8を作製した。
上記実施例11と同様にして、作製した光学補償フィルムF−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムF−1と実質的に等しい光学特性を有していることが確認できた。
[実施例13]
<光学補償フィルムG−1の作製>
(光学異方性層の形成)
上記作製したセルロースアセテートフィルムAの表面をケン化後、実施例1と同様にして配向膜を形成した。下記の組成の棒状液晶化合物を含む塗布液を配向膜上に#6.0のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及び棒状液晶化合物の配向熟成のために、90℃の温風で60秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し、光学補償フィルムG−1を作製した。
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
上記の棒状液晶性化合物 88質量部
光重合開始剤(例示化合物1) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
上記のフッ素系ポリマー(D) 0.4質量部
上記の水平配向剤 0.2質量部
下記のカイラル剤 12質量部
メチルエチルケトン 195質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
Figure 2006285187
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、光学補償フィルムG−1のReの光入射角度依存性を測定した。光学異方性層の有するReは0nm、Rthは180nmであることがわかった。また、該光学異方性層は螺旋ピッチが120nmのコレステリック配向をしていることが確認できた。
[実施例14]
<光学補償フィルムG−2〜7の作製>
上記実施例13において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムG−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムG−2、G−3、G−4、G−5、G−6、G−7を作製した。
[比較例7]
<光学補償フィルムG−8の作製>
上記実施例13において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムG−1の作製と同様にして、光学補償フィルムG−8を作製した。
上記実施例13と同様にして、作製した光学補償フィルムG−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムG−1と実質的に等しい光学特性を有しており、螺旋ピッチが120nmのコレステリック配向をしていることが確認できた。
[実施例15]
<光学補償フィルムH−1の作製>
(光学異方性層の形成)
上記作製したセルロースアセテートフィルムAの表面をケン化後、実施例1と同様にして配向膜を形成した。下記の組成の棒状液晶化合物を含む塗布液を配向膜上に#3.4のワイヤーバーで連続的に塗布した。塗布液の溶媒の乾燥及び棒状液晶化合物の配向熟成のために、90℃の温風で60秒間加熱した。続いて、UV照射により液晶化合物の配向を固定化し、光学補償フィルムH−1を作製した。
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
上記の棒状液晶性化合物 100質量部
光重合開始剤(例示化合物1) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
上記のフッ素系ポリマー(A) 0.2質量部
メチルエチルケトン 195質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
自動複屈折率計(KOBRA−21ADH、王子計測機器(株)社製)を用いて、光学補償フィルムH−1の法線方向からのReを測定した。光学異方性層の有するReは138nmであった。また、クリスタルローテーション法を応用して傾斜角を測定したところ、配向膜界面付近の平均傾斜が10°で、空気界面付近の平均傾斜が70°で、かつ光学異方性層全体での平均傾斜角が40°であるハイブリッド配向をしていることがわかった。
[実施例16]
<光学補償フィルムH−2〜7の作製>
上記実施例15において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)を例示化合物8、例示化合物19、例示化合物28、例示化合物30、例示化合物41、または、例示化合物42に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムH−1の作製と同様にして、それぞれ、光学補償フィルムH−2、H−3、H−4、H−5、H−6、H−7を作製した。
[比較例8]
<光学補償フィルムH−8の作製>
上記実施例15において、光学異方性層塗布液に含まれる例示化合物1(光重合開始剤)をイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に当質量置き換えて光学異方性層を形成する以外は、光学補償フィルムH−1の作製と同様にして、光学補償フィルムH−8を作製した。
上記実施例15と同様にして、作製した光学補償フィルムH−2〜8の光学特性を測定したところ、いずれも光学補償フィルムH−1と実質的に等しい光学特性を有しており、配向膜界面付近の平均傾斜が10°で、空気界面付近の平均傾斜が70°で、かつ光学異方性層全体での平均傾斜角が40°であるハイブリッド配向をしていることがわかった。
<光学異方性層の密着性評価>
上記作製した光学補償フィルムについて、JIS K5600−5−6に準拠してクロスカット法による剥離試験を行った。比較例の光学補償フィルムA−8、B−8、C−8、D−8、E−8、F−8、G−8、H−8では、液晶化合物から形成された光学異方性層の剥がれが観察されたのに対し、本発明の光学補償フィルムA−1〜7、B−1〜7、C−1〜7、D−1〜7、E−1〜7、F−1〜7、G−1〜7、H−1〜7では、光学異方性層の剥がれは観察されなかった。
[実施例17]
<偏光板A、B、C、G、Hの作製>
ヨウ素水溶液中で連続して染色した厚さ80μmのロール状ポリビニルアルコールフィルムを搬送方向に5倍延伸し、乾燥して長尺の偏光膜を得た。
この偏光膜の両面に、上記作製したセルロースアセテートフィルムAをポリビニルアルコール系接着剤を用いて連続的に貼り合せて、長尺の偏光板Aを作製した。
また、上記作製した偏光膜の一方の面に、上記作製した光学補償フィルムB−1の光学異方性層が形成されていない面を、もう一方にセルロースアセテートフィルムAをポリビニルアルコール系接着剤を用いて連続的に貼り合せて、長尺の偏光板Bを作製した。偏光膜の吸収軸はフィルム長手方向に対して平行であり、光学補償フィルムB−1に含まれるセルロースアセテートフィルムBの遅相軸はフィルム長手方向と直交していた。
同様にして、上記作製した偏光膜の一方の面に、上記作製した光学補償フィルムC−1の光学異方性層が形成されていない面を、もう一方にセルロースアセテートフィルムAを貼り合せて、長尺の偏光板Cを作製した。偏光膜の吸収軸はフィルム長手方向に対して平行であり、光学補償フィルムC−1に含まれるセルロースアセテートフィルムCの遅相軸はフィルム長手方向と平行であった。
同様にして、上記作製した偏光膜の一方の面に、上記作製した光学補償フィルムG−1の光学異方性層が形成されていない面を、もう一方にセルロースアセテートフィルムAを貼り合せて、長尺の偏光板Gを作製した。偏光膜の吸収軸はフィルム長手方向に対して平行であった。
同様にして、上記作製した偏光膜の一方の面に、上記作製した光学補償フィルムH−1の光学異方性層が形成されていない面を、もう一方にセルロースアセテートフィルムAを貼り合せて、長尺の偏光板Hを作製した。偏光膜の吸収軸はフィルム長手方向に対して平行であり、光学補償フィルムH−1の棒状液晶を含む光学異方性層の遅相軸はフィルム長手方向に対して45°であった。
なお、セルロースアセテートフィルムA、光学補償フィルムB−1、光学補償フィルムC−1、光学補償フィルムG−1および光学補償フィルムH−1の偏光膜と貼り合せる面は、実施例1のようにしてケン化処理を行ってから偏光膜と貼り合せた。
<偏光板Dの作製>
上記作製した偏光板Aと光学補償フィルムD−1を裁断し、粘着剤を用いて貼り合せて、偏光板Dを作製した。このとき、偏光板Aに含まれるセルロースアセテートフィルムAと、光学補償フィルムD−1の棒状液晶化合物を含む光学異方性層の反対側の面とが接するようにし、また、偏光板Aの吸収軸と光学補償フィルムD−1の遅相軸が直交するように貼り合せた。
<偏光板BE、CE、GEの作製>
上記作製した偏光板Bと光学補償フィルムE−1を粘着剤を用いて貼り合せて、偏光板BEを作製した。このとき、偏光板Bの光学補償フィルムB−1の貼られていない面と、光学補償フィルムE−1のディスコティック液晶化合物を含む光学異方性層とが接するようにし、また、偏光板Bの吸収軸と光学補償フィルムE−1の遅相軸は45°となるように貼り合せた。
同様にして、偏光板Cおよび光学補償フィルムE−1を貼り合せ、偏光板CEを作製した。同様にして、偏光板Gおよび光学補償フィルムE−1を貼り合せ、偏光板GEを作製した。
<輝度向上膜付き偏光板BE、CE、GEの作製>
特開2003−337221号公報の実施例に記載の方法と同様にして、長尺状のコレステリック液晶フィルムを作製した。上記作製した偏光板BEの光学補償フィルムE−1側の面にコレステリック液晶性フィルムを連続的に貼り合せ、長尺状の円偏光分離型輝度向上膜付き偏光板BEを作製した。
同様にして、偏光板CEとコレステリック液晶性フィルムを連続的に貼り合せ、長尺状の円偏光分離型輝度向上膜付き偏光板CEを作製した。同様にして、偏光板GEとコレステリック液晶性フィルムを連続的に貼り合せ、長尺状の円偏光分離型輝度向上膜付き偏光板GEを作製した。
<IPSモード液晶表示装置の作製>
一枚のガラス基板上に、隣接する電極間の距離が20μmとなるように電極を配設し、その上にポリイミド膜を配向膜として設け、ラビング処理を行なった。別に用意した一枚のガラス基板の一方の表面にポリイミド膜を設け、ラビング処理を行なって配向膜とした。二枚のガラス基板を、配向膜同士を対向させて、セルギャップ(d)を3.9μmとし、二枚のガラス基板のラビング方向が平行となるようにして重ねて貼り合わせた。次いで、屈折率異方性(Δn)が0.0769及び誘電率異方性(Δε)が正の4.5であるネマチック液晶組成物を封入し、縦20cm、横30cmである水平配向液晶セルを作製した。液晶層のd・Δnの値は300nmであった。
上記の水平配向セルの上下のガラス基板に、偏光板Aと輝度向上膜付き偏光板BEを粘着剤を用いて貼り合わせた。このとき、偏光板Aが視認者側のガラス基板に接するように、また、偏光板BEに含まれる光学補償フィルムB−1がバックライト側のガラス基板に接するように貼り合わせた。また、偏光板Aの吸収軸と液晶セルのラビング方向は平行になるようにし、偏光板Aと偏光板BEの吸収軸は直交するように配置した。
<VAモード液晶表示装置の作製>
ポリビニルアルコール3質量%水溶液に、オクタデシルジメチルアンモニウムクロライド(カップリング剤)を1質量%添加した。これを、ITO電極付きのガラス基板上にスピンコートし、160℃で熱処理した後、ラビング処理を施して、垂直配向膜を形成した。ラビング処理は、2枚のガラス基板において反対方向となるように実施した。セルギャップ(d)が約5.0μmとなるように2枚のガラス基板を向かい合わせた。セルギャップに、エステル系とエタン系を主成分とする液晶性化合物(Δn:0.06)を注入し、縦20cm、横30cmである垂直配向液晶セルを作製した。Δnとdとの積は300nmであった。
上記の垂直配向セルの上下のガラス基板に、偏光板Dと輝度向上膜付き偏光板CEを粘着剤を用いて貼り合わせた。このとき、偏光板Dに含まれる光学補償フィルムD−1が視認者側のガラス基板に接するように、また、偏光板CEに含まれる光学補償フィルムC−1がバックライト側のガラス基板に接するように貼り合わせた。また、偏光板Dと偏光板CEの吸収軸は直交するように配置した。このようにしてVAモード液晶表示装置1を作製した。輝度向上膜付き偏光板GEを用いる以外は上記と同様にして、VAモード液晶表示装置2を作製した。
[比較例9]
実施例17の偏光板の作製および液晶表示装置の作製において、光学補償フィルムB−1の代わりにB−8、光学補償フィルムC−1の代わりにC−8、光学補償フィルムD−1の代わりにD−8、光学補償フィルムE−1の代わりにE−8、光学補償フィルムG−1の代わりにG−8を用いる以外は、上記と同様にして、IPSモード液晶表示装置およびVAモード液晶表示装置を作製した。
実施例17のIPSモード液晶表示装置とVAモード液晶表示装置、比較例9のIPSモード液晶表示装置とVAモード液晶表示装置を、それぞれ10台作製した。実施例17の液晶表示装置30台のうち、使用されたいずれかの光学補償フィルムで光学異方性層の剥がれが観測されたものは0台だったのに対し、比較例9では、液晶表示装置30台のうち、光学異方性層の剥がれが6台に観測された。

Claims (13)

  1. 液晶化合物を含有する光学異方性層を含む光学補償フィルムにおいて、該光学異方性層が下記一般式(1)〜(4)で表される化合物の少なくとも一種を含有し、該液晶化合物は配向した状態で固定化されていることを特徴とする光学補償フィルム。
    Figure 2006285187
    〔式(1)において、R1はフェニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数1〜20のアルキル基(但し、アルキル基の炭素数が2〜20の場合、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜20のアルカノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、シアノ基、ニトロ基、−CON(R10)(R11)、炭素数1〜4のハロアルキル基、−S(O)m−R12(但し、R12は炭素数1〜6のアルキル基を示し、mは1または2である。)、−S(O)m−R13(但し、R13は炭素数6〜12のアリール基を示し、炭素数1〜12のアルキル基で置換されてもよく、mは1または2である。)、炭素数1〜6のアルコキシスルホニル基、炭素数6〜10のアリーロキシスルホニル基、またはジフェニルホスフィノイル基を示し;R2は炭素数2〜12のアルカノイル基(但し、ハロゲン原子もしくはシアノ基の1個以上で置換されてもよい。)、その二重結合がカルボニル基と共役していない炭素数4〜6のアルケノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、またはフェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基もしくはハロゲン原子の1個以上で置換されてもよい。)を示し;R3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはフェニル基(但し、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルカノイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基、−OR8(但し、R8はフェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SR9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−S(O)R9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SO29(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、または−N(R10)(R11)(但し、R10および/またはR11はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)を示し、かつR3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも一つは−OR8、−SR9または−N(R10)(R11)であり;R8は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有する炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜8のアルカノイル基、−(CH2CH2O)nH(但し、nは1〜20の整数である。)、炭素数3〜12のアルケニル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい。)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、−Si(R14)r(R15)3-r(但し、R14は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R15はフェニル基を示し、rは1〜3の整数である。)、下記式で表される基
    Figure 2006285187
    、または下記式で表される基
    Figure 2006285187
    を示し;R9は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のアルケニル基、シクロヘキシル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは硫黄原子を有する炭素数2〜12のアルキル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい。)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、下記式で表される基
    Figure 2006285187
    、または下記式で表される基
    Figure 2006285187
    を示し;R10およびR11は相互に独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜10のアルコキシアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、フェニル基(但し、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数2〜3のアルカノイル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、ベンゾイル基を示すか、あるいはR10とR11が一緒になって炭素数2〜6のアルキレン基(但し、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは−NR8−を有するか、および/または水酸基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基もしくはベンゾイルオキシ基の1個以上で置換されてもよい。)を示すか、あるいはR10が水素原子のとき、R11は下記式で表される基
    Figure 2006285187
    、または下記式で表される基
    Figure 2006285187
    を示し;R16は炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、フェニル基、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、−CON(R10)(R11)、シアノ基、置換されたフェニル基(但し、置換基は−SR9である。)、または炭素数1〜12のアルキル基(但し、ハロゲン原子、水酸基、−OR2、フェニル基、ハロゲン化フェニル基もしくは−SR9の1個以上で置換されるか、および/または主鎖炭素原子間に酸素原子もしくは−NH(CO)−の1個以上を有してもよい。)を示し;M1は直接結合または−R17−O−を示し;M2は直接結合または−R17−S−を示し;M3は直接結合、ピペラジノ基または−R17−NH−を示し;R17は炭素数1〜12のアルキレン基(但し、その炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子、硫黄原子もしくは−NR10−の1〜5個を有してもよい。)を示す。〕
    Figure 2006285187
    〔式(2)において、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は式(1)のそれぞれR2、R3、R4、R5、R6およびR7と同義であり;Mは炭素数1〜12のアルキレン基、シクロヘキシレン基、フェニレン基、−COO−R18−OCO−、−COO−(CH2CH2O)n−CO−(但し、nは1〜20の整数である。)、または−CO−R18−CO−を示し;R18は炭素数2〜12のアルキレン基を示す。〕
    Figure 2006285187
    〔式(3)において、R2は式(1)のR2と同義であり;R19は炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、フェニル基、−OR8もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されていてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、−CON(R10)(R11)、シアノ基、または置換されたフェニル基(但し、置換基は−SR9である。)を示すか、あるいはR20、R21およびR22を有するフェニル環中の炭素原子と結合して、基R9を介し5−員環もしくは6−員環を形成してもよく、あるいはR20、R21およびR22の少なくとも1個が−SR9のとき、炭素数1〜12のアルキル基{但し、炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子もしくは−NH(CO)−の1個以上を有するか、および/またはハロゲン原子、水酸基、−OR2、フェニル基、ハロゲン化フェニル基もしくは置換フェニル基(但し、置換基は−SR9である。)の1個以上で置換されてもよい。}を示し;R20、R21およびR22は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、−OR8、−SR9もしくは−N(R10)(R11)の1個以上で置換されてもよい。)、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルカノイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシ基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシ基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、および/または水酸基の1個以上で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基、−OR8(但し、R8はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−SR9(但し、R9はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)、−S(O)R9、−SO29、または−N(R10)(R11)(但し、R10および/またはR11はフェニル環中のもしくはフェニル環への置換基中の炭素原子の一つと共に、5−員環もしくは6−員環を形成してもよい。)を示し、かつR20、R21およびR22の少なくとも一つは−OR8、−SR9または−N(R10)(R11)であり、;R8,R9、R10およびR11は式(1)のそれぞれR8,R9、R10およびR11と同義である。〕
    Figure 2006285187
    〔式(4)において、R2およびMはそれぞれ式(1)のR2および式(2)のMと同義であり;R20、R21およびR22は式(3)のそれぞれR20、R21およびR22と同義である。〕
  2. 液晶化合物を含有する光学異方性層を含む光学補償フィルムにおいて、該光学異方性層が下記一般式(5)〜(8)で表される化合物の少なくとも一種を含有し、該液晶化合物は配向した状態で固定化されていることを特徴とする光学補償フィルム。
    Figure 2006285187
    〔一般式(5)において、Xはハロゲン原子を表す。Yは−CX、−NH、−NHR′、−NR′2、−OR′を表す。ここにR′はアルキル基、アリール基を表す。またRは、−CX、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、置換アルケニル基を表す。〕
    Figure 2006285187
    〔一般式(6)において、Aはフェニル基、ナフチル基、置換フェニル基または置換ナフチル基を表す。ここで置換基とはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基もしくはメチレンジオキシ基である。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
    Figure 2006285187
    〔一般式(7)において、Wは無置換もしくは置換されたフェニル基又は無置換のナフチル基を表し、フェニル基の置換基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基である。置換基の数はハロゲン原子のときは1つ又は2つであり、その他の場合は1つである。Xは水素原子、フェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を表す。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
    Figure 2006285187
    〔一般式(8)において、Aは無置換もしくは置換されたフェニル基又は無置換のナフチル基を表し、フェニル基の置換基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基である。置換基の数はハロゲン原子のときは1つ又は2つであり、その他の場合は1つである。Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基を表す。Yはハロゲン原子を表し、nは1〜3の整数を示す。〕
  3. 前記液晶化合物が重合性基を有し、該液晶化合物が重合により配向状態が固定化されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学補償フィルム。
  4. 前記液晶化合物がディスコティック液晶化合物または棒状液晶化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の光学補償フィルム。
  5. 前記光学異方性層がディスコティック液晶化合物および棒状液晶化合物を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学補償フィルム。
  6. 前記液晶化合物が水平配向、垂直配向、傾斜配向、ハイブリッド配向、ねじれ配向、螺旋配向のいずれかに配向状態が固定化されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学補償フィルム。
  7. 前記光学異方性層が配向膜の上に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光学補償フィルム。
  8. 前記配向膜が重合性基を有す有機化合物であることを特徴とする請求項7に記載の光学補償フィルム。
  9. 前記光学異方性層が支持体の上に形成されており、該支持体の面内のレタデーションが0〜200nmであり、厚さ方向のレタデーションが−100〜300nmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光学補償フィルム。
  10. 偏光膜と請求項1〜9のいずれかに記載の光学補償フィルムとが積層されてなる偏光板。
  11. 液晶セルと、請求項1〜9のいずれかに記載の光学補償フィルム、または、請求項10に記載の偏光板を含む液晶表示装置。
  12. 液晶セル、前記光学補償フィルム、偏光膜がこの順で配置されたことを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
  13. 液晶セル、偏光膜、前記光学補償フィルムがこの順で配置されたことを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
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