JPH0814613B2 - グラジオメ−タ - Google Patents
グラジオメ−タInfo
- Publication number
- JPH0814613B2 JPH0814613B2 JP61228260A JP22826086A JPH0814613B2 JP H0814613 B2 JPH0814613 B2 JP H0814613B2 JP 61228260 A JP61228260 A JP 61228260A JP 22826086 A JP22826086 A JP 22826086A JP H0814613 B2 JPH0814613 B2 JP H0814613B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- loop
- gradiometer
- magnetic field
- coil
- loops
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Description
(又は磁界)を検出する磁界検出装置(以下グラジオメ
ータと称する)に関する。
(Superconducting QUantum Interference Device:超伝
導量子干渉計)が知られている。これは超伝導体からな
るリング中に1個又は2個のジョセフション素子を設
け、その磁束依存性を利用して微小磁界を検出するもの
である。このSQUIDの検出コイルとしてグラジオメータ
が利用される。以下第9図(a),(b)を参照してグ
ラジオメータの使用例と原理を説明する。
同じく超伝導材料からなる入力コイルL2に接続し、これ
をSQUID素子Lに近接配置し、SQUID素子からの信号を検
出回路DTによって処理して出力するようになっている。
同図(a)は検出コイルL1を単一のループとした場合で
あり、同図(b)はそれを等しい2つのコイルL1,L2に
立体的に分割し逆向きに巻いて2つのループを形成した
場合である。
的なもので、超伝導体で作られたコイルL1の部分に検出
しようとする磁束密度Bが加わると、フラクソイドの量
子化の条件から次式がなり立つ。
ス(磁束トランス)として働いている。
J2=−J1となってコイルL2には電流が流れない。しか
し、もし磁界勾配があって、 と表されるとすると、J1+J2=δJ≠0となって下式に
なる。
検出される。このような検出コイルを持つSQUIDシステ
ムがグラジオメータと呼ばれるものである。
があり、この要請に応えるための構成が必要となるが、
前記の如き立体構造のものはこれに不向きである。そこ
で平面型グラジオメータとして第10図乃至第12図に示す
ものが考えられている。第10図のものはループを左右対
称に構成したものであり、1次微分用として用いられる
ものである。第11図は点対称に4つのループを作ったも
のであり、第12図は横方向に4つのループを形成したも
ので、いずれも2次微分用として用いられるものであ
る。
とし、また形状の対称性が確保しにくいという問題を有
している。
有面積が少なく、形状の対称性を確保でき、集積化に適
したグラジオメータを提供することを目的とするもので
ある。
る複数の相似形のループを備え、1つのループ内に他の
ループがその中心を同じ位置として配置されると共に、
ループの向きによりそのループに囲まれる面積に正負の
符号を付けそれらの総和を求めたとき0となるように各
ループが接続されているものである。
ので占有面積の減少,形状の対称性の確保が図れる。
を用いて同心円的に3個のループ1乃至3を形成したも
のであり、外側のループ2と3はそれぞれ逆巻きとして
ある。第2図に示すものは第1のコイルで外側ループ3
を形成し、第2のコイルで内側の2個のループ1,2を構
成して端部を交差させて第1のコイルに連結したもので
ある。これはいずれも2次微分型として使用される。
の動作原理を説明する。
が、遠方にあるノイズ源からのノイズ磁界を除去するも
のである。そのためには、一様な磁界中では出力がゼロ
になるように構成される。本発明では、コイルの対称性
を損わないように複数のコイルを組み合せるために、コ
イル同志を同心円状に配置するものである。第1図に示
すように3つのループからなるグラジオメータについて
みると、ループ1と2は同方向に巻かれ、ループ3とは
逆向きである。それぞれのループの面積をA1乃至A3とす
ると、 A1+A2=A3 とすることによってグラジオメータとなる。即ち、コイ
ルに垂直な、一様な磁界に対して誘起される電流は0と
なる。グラジオメータを第3図のようにループ3と2か
らなるコイル(同図(a))と、ループ1からなるコイ
ル(同図(b))の組み合せと考えると、2つのコイル
の面積(それぞれA3−A2とA1)が等しいときコイルはバ
ランスすることになる。
き、z方向に磁界BZがあるとすると、BZ=B0の一様磁界
だけではなくBZ=BXX+BYYのように一定の勾配をもった
磁界もキャンセルされる。第3図でいえば、外側のコイ
ルのループ(2−3)上の左側と右側の点での磁界の和
は、一様勾配の磁界のものとでは、ループ1の中心の磁
界に等しい。このことによって一様磁界もキャンセルさ
れることになる。即ち、本発明によるグラジオメータ
は、2次微分型の 但しr2=x2+y2の動作をしていることになる。
動作は、∂2BZ/∂x2若しくは∂2BZ/∂x∂yで表され、
明らかに対称性が悪い。そのために検出された磁界の分
布BZ(x,y)は、著しく変形させられてしまう。これに
対し、本発明のグラジオメータでは上の関係で示される
ように(x,y)面内での回転対称性が完全に保たれるた
め、検出された磁界の分布BZ(x,y)は、元の磁界分布
と同様なものとなる。
構成し、各々のループの向きにより正負の符号をつける
と、 とするものであるので、第1図の3重ループがその基本
形であるが、ループを4重,5重…とすることは可能であ
り、その原理と動作においては同じである。しかし、ル
ープ間の結合の仕方により、直列型と並列型がある。直
列型は、いわゆる「一筆書き」ができるように、一本の
線に分解されるもので第1図はその基本形である。並列
型はコイルを並列に組み合せ、一様磁界のもとでは誘起
される電流の総和がゼロとなるようにしたものであり、
第2図ではループ(1−2)からなるコイルとループ3
が並列に結合している。これが並列型の基本形である。
能である。例えば前記実施例ではループを円環状にして
同心円状に各ループを形成したが、第5図乃至第7図に
示すように角形状のループを形成してよい。第5図は3
重ループの直列型を示し、第6図は3重ループの並列型
を示し、第7図は5重ループの直列型を示している。ま
たループをスパイラル状にすることも可能で、コイル内
に一様に多重の螺旋ループを作り、感度を上げることが
できる。第8図はこれを示したもので、コイル内の互い
に逆向きの螺旋ループの囲む面積の総和が等しくなるよ
うにしてある。
効果が得られる。
いため、検出した磁界の空間分布をゆがめない。例えば
多数のグラジオメータを配置若しくは1個のグラジオメ
ータを空間的にスキャンして磁界分布を計測するとき、
磁界がある点で極大値をもち、等高線が同心円状となる
ような磁界分布を想定すると、本発明のグラジオメータ
の動作∂2BZ/∂r2により殆ど類似の磁界パターンが計測
される。この効果は非常に重要である。従来型のグラジ
オメータの動作(一方向だけの微分∂2BZ/∂x2,2方向に
わたる微分∂2BZ/∂x∂y)では、容易に想像できるよ
うに測定された磁界の空間分布は、もとのものとは大き
く異なってしまう。
ー技術を用いて多数のグラジオメータが作成でき、かつ
dcSQUIDセンサと組み合せて(グラジオメータセンサ)
システムを基板上に集積化できる。このことにより制作
コストが下がり、また、コイルバランスが向上してノイ
ズ除去率が良くなる。
大きくなるため、その後段に接続されるSQUID素子のノ
イズを実効的に低減化することができる。
例、第3図(a),(b)及び第4図は本発明の動作原
理を説明するための図、第5図乃至第8図は本発明の変
形例を示す図であり、第9図(a),(b)はグラジオ
メータの従来例を説明するための図、第10図乃至第12図
は従来のグラジオメータの形状を示す図である。 1乃至3……コイルループ、L1……検出コイル、L2……
入力コイル、SQUID……超伝導量子干渉計。
Claims (2)
- 【請求項1】同一平面上に形成された超伝導材料からな
る複数の相似形のループを備え、1つのループ内に他の
ループがその中心を同じ位置として配置されると共に、
ループの向きによりそのループに囲まれる面積に正負の
符号を付けそれらの総和を求めたとき0となるように各
ループが持続されていることを特徴とするグラジオメー
タ。 - 【請求項2】前記超伝導材料は線材又は薄膜である特許
請求の範囲第1項記載のグラジオメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61228260A JPH0814613B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | グラジオメ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61228260A JPH0814613B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | グラジオメ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6383682A JPS6383682A (ja) | 1988-04-14 |
JPH0814613B2 true JPH0814613B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=16873683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61228260A Expired - Lifetime JPH0814613B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | グラジオメ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0814613B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08313609A (ja) * | 1995-05-22 | 1996-11-29 | Seiko Instr Inc | 径方向微分型squid磁束計 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4320341A (en) * | 1980-01-17 | 1982-03-16 | Sperry Corporation | Method and apparatus for balancing the magnetic field detecting loops of a cryogenic gradiometer using trimming coils and superconducting disks |
DE3324208A1 (de) * | 1983-07-05 | 1985-01-17 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Supraleitendes gradiometerspulensystem fuer eine vorrichtung zur mehrkanaligen messung schwacher, sich aendernder magnetfelder |
-
1986
- 1986-09-29 JP JP61228260A patent/JPH0814613B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
P.CarelliandV.Foglietti:J.Appl.Phys.54(10),October1983PP.6065−6067 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6383682A (ja) | 1988-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3204542B2 (ja) | 磁場源測定装置 | |
US4937525A (en) | SQUID-magnetometer for measuring weak magnetic fields with gradiometer loops and Josephson tunnel elements on a common carrier | |
US4613817A (en) | Superconducting gradiometer coil system for an apparatus for the multi-channel measurement of weak nonstationary magnetic fields | |
US4771239A (en) | Multichannel device with superconductor gradiometers for measuring weak magnetic fields | |
US4982157A (en) | Superconducting gradiometer loop system of a multichannel measuring device | |
US5786690A (en) | High resolution three-axis scanning squid microscope having planar solenoids | |
US6665552B2 (en) | Gradiometer integrating pickup coils and magnetic field measurement system | |
JP3205021B2 (ja) | ピックアップコイル | |
JPH08313609A (ja) | 径方向微分型squid磁束計 | |
JPH0814613B2 (ja) | グラジオメ−タ | |
JPH03264874A (ja) | 高感度磁束計 | |
JPH10511457A (ja) | グラジオメータ | |
JPH05232202A (ja) | ソフトウェアグラディオメータ | |
Kuriki et al. | A second‐order planar gradiometer composed of concentric superconductive loops | |
JP3042148B2 (ja) | 直交3軸ピックアップコイル | |
JPH05180917A (ja) | 超伝導ピックアップコイル | |
JPH057561A (ja) | 磁気計測装置 | |
JPH045589A (ja) | 平面型グラジオメータ | |
Vettoliere et al. | Modeled Performance of a Long Baseline Planar SQUID Gradiometer for Biomagnetism | |
JPH04125981A (ja) | Squid磁束計 | |
Knuutila | Development of multichannel SQUID magnetometers for neuromagnetic measurements | |
JPH045590A (ja) | 多チャンネル平面型グラジオメータ | |
SU1216737A1 (ru) | Позиционно-чувствительный магнитометрический детектор дл поиска магнито-зар женных частиц | |
JPH0499979A (ja) | Squid磁束計 | |
JPH01170858A (ja) | 電流検出器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |