JPH0814580A - トースター機能付き電子レンジ - Google Patents

トースター機能付き電子レンジ

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JPH0814580A
JPH0814580A JP14903994A JP14903994A JPH0814580A JP H0814580 A JPH0814580 A JP H0814580A JP 14903994 A JP14903994 A JP 14903994A JP 14903994 A JP14903994 A JP 14903994A JP H0814580 A JPH0814580 A JP H0814580A
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JP
Japan
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bread
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holding member
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Application number
JP14903994A
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English (en)
Inventor
Masayuki Aoki
政幸 青木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0814580A publication Critical patent/JPH0814580A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ト−スター機能付き電子レンジにおいて、食
パンを短時間でおいしく焼き上げる。 【構成】 加熱室2の上部ヒータ5,5の下方部位に2
本の支持棒8,8を設け、その食パン保持部8a,8a
に食パン15を載置し、上部ヒータ5,5に通電して食
パン15の上面を焼く。食パン15の上面が焼き上った
ら、食パン保持部材回転用モータ11を駆動して支持棒
8,8を回動させ、これにより、支持棒8,8の食パン
保持部8a,8aの間隔は次第に拡がっていき、食パン
15は食パン保持部8a,8aより脱落して回転網14
の上へ落下する。そして、下部ヒータ6に通電し、回転
網回転用モータ13を駆動して回転網14を回転させる
ことによって、食パン15の下面を焼き上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトースター機能付き電子
レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、家庭電化製品においては商品の複
合化が進みつつあり、その中の一つとして、電子レンジ
にトースター機能を搭載したトースター機能付き電子レ
ンジがある。
【0003】従来のトースター機能付き電子レンジは、
加熱室内を上方及び下方から加熱する上部ヒータ及び下
部ヒータを備えたもので、食パンを焼く場合、食パンを
加熱室内の下部に配設された網の上に載置して、上部ヒ
ータおよび下部ヒータにより食パンの両面を同時に焼き
上げていた。この場合、加熱室の上部に設置された上部
ヒータは食パンに対して距離が長くなり、加熱室の下部
に設置された下部ヒータはその距離が短くなるため、上
部ヒータの発熱量を、下部ヒータのそれよりも相対的に
大きくするようにして、両者の通電バランスをとって加
熱するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のトースター機能付き電子レンジでは、加熱
室内の容積がトースターより大きく熱容量も大きいた
め、加熱するのに時間を要する。従って、消費電力が大
きくなり、また、食パン中の水分の蒸発量も多くなるた
め、食パンをおいしく焼き上げることができなかった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するもので、そ
の目的は、短い加熱時間で食パンをおいしく焼けるトー
スター機能付き電子レンジを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のトースター機能付き電子レンジは、
加熱室内を上部から加熱する上部ヒータと、加熱室内を
下部から加熱する下部ヒータと、上部ヒータに近接した
上面焼き位置及び下部ヒータに近接した下面焼き位置に
食パンを位置させる食パン移動手段と、上部ヒータ及び
下部ヒータを通電制御する制御手段とを有したことを特
徴とするものである。
【0007】この場合、食パン移動手段を、食パンを上
面焼き位置に保持する食パン保持部材によって構成し、
制御手段を、食パンを上面焼き位置から下面焼き位置に
移動するときは、食パン保持部材による保持状態を解除
することにより、食パンを下面焼き位置に落下させるよ
うに構成しても良い(請求項2)。
【0008】また、食パン保持部材を、水平対向配置さ
れたクランク状の食パン保持部を有した回動可能な2本
の支持棒で構成し、制御手段を、食パンを上面焼き位置
に保持する場合は、前記2本の支持棒をその食パン保持
部の間隔が食パンの一辺の長さよりも短くなる位置に固
定し、食パンの保持状態を解除する場合は、前記2本の
支持棒をその食パン保持部の間隔が食パンの一辺の長さ
よりも長くなるように回動制御するように構成しても良
い(請求項3)。
【0009】更に、制御手段を、食パン保持部材による
食パンの保持状態の解除動作が終了すると、その食パン
保持部材を直ちに保持状態に戻すように制御するように
構成しても良い(請求項4)。
【0010】また、制御手段を、食パンを焼く以外の用
途に使用するときは、2本の支持棒をその食パン保持部
が上方に指向するように制御するように構成しても良い
(請求項5)。
【0011】更に、加熱室内に下部ヒータの上方に位置
して配設された回転網を備え、制御手段を、食パンの下
面を焼く場合にこれを回転網に受けさせて、その回転を
制御するように構成しても良い(請求項6)。
【0012】また、制御手段を、食パンを上面焼き位置
から下面焼き位置に落下させている間は、回転網を回転
停止するように制御する構成としても良い(請求項
7)。
【0013】更に、制御手段を、食パンが上面焼き位置
にあるときは上部ヒータのみに通電し、食パンが下面焼
き位置にあるときは下部ヒータのみに通電するように制
御する構成としても良い(請求項8)。
【0014】また、制御手段を、加熱室の開口部を開閉
するドアが開いているときには、食パン保持部材を停止
状態に制御するように構成しても良い(請求項9)。
【0015】
【作用】請求項1記載のトースター機能付き電子レンジ
によれば、食パン移動手段により、食パンを加熱室内の
上部ヒータに近接した上面焼き位置及び下部ヒータに近
接した下面焼き位置に位置させるようにしたので、食パ
ンの両面をそれぞれ上部及び下部ヒータに近接した位置
において焼くことができ、加熱時間を短くすることがで
きる。
【0016】この場合、食パン移動手段を、食パンを上
面焼き位置に保持する食パン保持部材によって構成し、
食パン保持部材による保持状態を解除することにより、
食パンを下面焼き位置に落下させるように構成すれば、
簡単な構成によって食パン移動手段を実現することがで
きる(請求項2)。
【0017】また、食パン保持部材を、水平対向配置さ
れたクランク状の食パン保持部を有した回動可能な2本
の支持棒で構成し、その回動制御によって保持及びその
解除動作を行うように構成した場合には、単純な構成に
よって食パン移動手段を実現することができる(請求項
3)。
【0018】更に、食パン保持部材を、食パンの保持状
態の解除動作が終了すると、直ちに保持状態に戻すよう
に構成した場合には、ユーザーは、食パンを焼く調理を
行いたいときには、食パンを直ちに上部焼き位置にセッ
トできる(請求項4)。
【0019】また、食パンを焼く以外の用途に使用する
とき、2本の支持棒をその食パン保持部が上方に指向す
るように構成した場合には、ユーザーが加熱室に調理物
の出し入れを行う際に食パン保持部が邪魔になることが
ない(請求項5)。
【0020】更に、加熱室内に回転網を備え、食パンの
下面を焼く場合にこれを回転網に受けさせて回転させる
ように構成した場合には、食パンの下面をむら無く加熱
できる(請求項6)。
【0021】また、食パンを上面焼き位置から下面焼き
位置に落下させている間は、回転網を回転停止するよう
に構成した場合には、複数枚の食パンを同時に焼くとき
に、食パン同志が重なって回転網に載置されることはな
い(請求項7)。
【0022】更に、食パンが上面焼き位置にあるときは
上部ヒータのみに通電し、食パンが下面焼き位置にある
ときは下部ヒータのみに通電するように構成した場合に
は、消費電力を押さえることができる(請求項8)。
【0023】また、加熱室の開口部を開閉するドアが開
いているときに食パン保持部材を停止状態に制御するよ
うに構成した場合には、ユーザーが誤って食パン保持部
材に指を挟む危険がない(請求項9)。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図1はトースター機能付き電子レンジ
の要部を現す透視図、また、図2はその断面図である。
電子レンジ本体1は、外箱1a内に内箱1bを配設して
構成され、その内箱1b内が全面が開口する加熱室2に
形成されている。この加熱室2の全面の開口部には、ド
ア3が枢設されており、また、電子レンジ本体1の全面
右側には、操作パネル4が配設されている。加熱室2内
の上部には2個の上部ヒータ5,5が配設され、加熱室
2の底板下面には下部ヒータ6(図2参照)が配設され
ている。この場合、上部ヒータ5,5は、例えばガラス
管ヒータから成るもので、前後に並べて配置され、各々
に対応して反射板7,7が配設されている。これに対し
て、下部ヒータ6は、例えばマイカヒータからなるもの
で、加熱室2の底板下面を覆うように配設されている。
【0025】食パン移動手段として機能する食パン保持
部材たる2本の支持棒8,8は、それぞれクランク状の
食パン保持部8a,8aを有するもので、上部ヒータ
5,5の下方たる加熱室2内の上部に、前後に水平対向
配設されている。2本の支持棒8,8の両端部は、加熱
室2の左右側板に設けられた支持孔によって回動自在に
支持されており、一方の端部は加熱室2の左側板の外側
に外箱1aと内箱1bとによって形成された空間部内に
突出され、その突出端部がその空間部内に配置された駆
動用ギア9a及び9bに連結されている。駆動用ギア9
a及び9bは伝導用ギア10a及び10bに噛合され、
伝導用ギア10a及び10bは噛合されている。さら
に、伝導用ギア10aは、食パン保持部材回転用モータ
11の回転軸に設けられた回転用ギア11aと噛合して
おり、そこから駆動力を得るようになっており、以て、
駆動機構12が構成されている。
【0026】また、図2において加熱室2の中央部下方
には回転網回転用モータ13が配設されており、その駆
動軸13aは加熱室2内に突出されており、その突出端
部には円形の回転網(ターンテーブル)14の中心部が
取り付けられている。
【0027】図7は、本実施例の電気的構成を示すブロ
ック図である。同図において、制御手段たる制御回路1
6はマイクロコンピュータを含んで構成され、これに
は、操作パネル4(図1参照)に配置された各種キー1
7、ドア3の開閉を検知するドアスイッチ18、また、
2本の支持棒8,8の位置を検出する位置検出装置19
(図1及び図2においては図示しない)からの各出力信
号が入力されるようになっている。そして、この制御回
路16は、マイクロコンピュータに記憶されたプログラ
ムに従い、前記各入力に応じて、マグネトロン20、上
部ヒータ5、下部ヒータ6、食パン保持部材回転用モー
タ11、回転網回転用モータ13を、駆動回路21を介
して制御するようになっている。
【0028】図8は、本実施例において、制御回路16
がトースター機能を実行する場合のプログラムの制御内
容を示したフローチャートである。以下このフローチャ
ートに従って本実施例の作用を説明する。
【0029】まず、電源が投入されると(スタート)、
「初期化」の処理ステップS1において初期化が行われ
る。初期化が行われた後の初期状態は、図1及び図2に
示すように、2本の支持棒8,8が食パン15を前記上
面焼き位置に保持するように、互いに食パン保持部8
a,8aを内側に向けた状態にセットされる。このと
き、2本の支持棒8,8は、その両者の食パン保持部8
a,8aの間隔が食パン15の1辺の長さよりも短くな
るように配設されている。食パン15は、食パン保持部
8a,8aの上に載置されて、加熱室2の上部における
上部ヒータ5,5に近接した上面焼き位置に配置されて
いる。制御回路16は、初期化が終了すると「キー操作
?」の判断ステップS2に移行する。
【0030】この判断ステップS2においては、操作パ
ネル3における各種キーに対して操作が行われるのを待
つものであり、キー操作が行われて「YES」と判断し
た場合は、「トースター選択?」の判断ステップS3に
移行し、キー操作においてトースター機能が選択された
かをチェックする。トースター機能が選択されて「YE
S」と判断した場合には、「上部ヒータ・オン」の処理
ステップS4に移行する。トースター機能が選択されず
「NO」と判断した場合には、「食パン保持部材待避」
の処理ステップS14に移行するが、それ以降の処理に
ついては後述する。
【0031】処理ステップS4では、図1及び図2に示
すように、上面焼き位置にある食パン15の上面を焼く
ために上部ヒータ5,5をオンにする。そして、「加熱
時間経過?」の判断ステップS5に移行し、焼き上がり
時間として設定されている上部ヒータ5,5の加熱時間
が経過するまで待ち、「YES」と判断したら、「上部
ヒータ・オフ」の処理ステップS6に移行して、上部ヒ
ータ5,5をオフにする。その後、「食パン保持部材保
持解除」の処理ステップS7に移行する。
【0032】この処理ステップS7では、2本の支持棒
8,8による食パン15の解除動作を行う。まず、食パ
ン保持部材回転用モータ11の正転(時計回り)を開始
させる。すると、食パン保持部材回転用モータ11の回
転軸に直結した回転用ギア11aが正転するので伝導用
ギア10aは反転し、10bは正転する。従って、前側
の支持棒8は正転して時計回りに、また、後側の支持棒
8は反転して反時計回りに回転する。それによって、2
本の支持棒8,8の食パン保持部8a,8aは、互いに
内側を向き合った保持状態から外側に開いていくように
回動するので、両者の間隔は次第に拡がって行き、これ
が食パン15の一辺よりも長くなると、食パン15は食
パン保持部8a,8aから脱落し、加熱室2の下部にお
ける回転網14の上(下面焼き位置)に落下する。位置
検出装置19が、食パン保持部8a,8aの位置が保持
状態から180度回動した事を検出すると、食パン保持
部材回転用モータ11を停止させる。上記保持解除動作
が終了すると、「下部ヒータ・オン」の処理ステップS
8に移行する。
【0033】図3は、食パン15が食パン保持部8a,
8aより落下して回転網14の上、即ち下面焼き位置に
配置された状態の図1相当図である。図4は、同図2相
当図である。食パン保持部8a,8aは図1及び図2の
状態から180度回動されており、両者の食パン保持部
8a,8aは互いに外向きになりその間隔は取り得る最
大値を示している。
【0034】次に、制御回路16は、処理ステップS8
で下部ヒータ6をオンにして通電を行い、食パン15の
下面の加熱を開始する。そして、「回転網回転開始」の
ステップS9に移行し、回転網回転用モータ13の回転
をスタートして回転網14を回転させた後、「食パン保
持部材保持」の処理ステップS10に移行する。処理ス
テップS10では、2本の支持棒8,8を解除状態から
再び保持状態に戻すため、食パン保持部材回転用モータ
11の逆転(反時計回り)を開始してステップS7と逆
の動作を行い、位置検出装置19が、食パン保持部8
a,8aの位置が保持状態に戻ったことを検出すると、
食パン保持部材回転用モータ11を停止させる。上記保
持動作が終了すると、「加熱時間経過?」の判断ステッ
プS11に移行する。
【0035】この判断ステップS11では、焼き上がり
時間として設定されている下部ヒータ6の加熱時間が経
過するまで待ち、「YES」と判断したら、「下部ヒー
タ・オフ」のステップS12に移行して下部ヒータ6を
オフにする。その後、「回転網回転停止」のステップS
13に移行して回転網回転用モータ13の回転を停止す
ることにより回転網14の回転を停止すると、判断ステ
ップS2に戻ってキー操作待ちとなる。
【0036】また、図8のフローチャートに従って処理
を実行している途中でドア3が開かれた場合、ドアスイ
ッチ18からドア3が開かれたことを検出した信号が制
御回路16のマイクロコンピュータに割り込み信号とし
て入力される。そして、マイクロコンピュータの制御プ
ログラムはそのとき行っていた処理を中断して割り込み
処理ルーチンに移行する。
【0037】図9はドア3が開いたときの割り込み処理
ルーチンである。まず、「食パン保持部材動作中か?」
の判断ステップR1で2本の支持棒8,8が動作中かを
チェックする。動作中でなく「NO」と判断した場合
は、すぐに割り込み処理ルーチンを抜けてリターンす
る。2本の支持棒8,8が動作中であり「YES」と判
断した場合は、「食パン保持部材回転用モータ停止」の
処理ステップR2に移行する。処理ステップR2では、
食パン保持部材回転用モータ11を停止して「ドア閉か
?」の判断ステップR3に進む。判断ステップR3では
ドア3が閉じられるまで待機し、ドアスイッチ18によ
ってドア3が閉じられたことが検出され「YES」と判
断すると、「食パン保持部材回転用モータ始動」の処理
ステップR4に移行する。処理ステップR4では、処理
ステップR2において停止させた食パン保持部材回転用
モータ11を再び始動した後、割り込み処理ルーチンを
抜けてリターンする。
【0038】一方、判断ステップS3において、各種キ
ー17の内のキーによってトースター以外の機能が選択
されて「NO」と判断した場合は、「食パン保持部材待
避」の処理ステップS14に移行して、2本の支持棒
8,8の待避動作を行う。待避動作は、初期状態から食
パン保持部回転用モータ11を逆転させて行う。位置検
出装置19が、食パン保持部8a,8aの位置が90度
回動されて垂直になったことを検出すると、パン保持部
回転用モータ11の逆転を停止して終了する。図5及び
図6は、このときの状態を示している。上記待避動作の
終了後ステップS15に移行し、他の調理機能のサブル
ーチンを実行した後、「ドア開?」の判断ステップS1
6においてドア3が開かれるのを待つ。
【0039】ドア3が開かれるとドア開割り込み処理ル
ーチンに移行する。この場合、2本の支持棒8,8は動
作中ではないので、判断ステップR1からすぐに割り込
み処理ルーチンを抜けてリターンする。リターンすると
再び判断ステップS16に戻って「YES」と判断され
るので、「ドア閉?」の判断ステップS17に移行す
る。判断ステップS17では、ドア3が閉じられるのを
待つ。ユーザーが調理物を加熱室2から取り出した後、
ドア3が閉じられ「YES」と判断すると「食パン保持
部材保持」の処理ステップS18に移行し、ステップS
14と逆の操作を行って2本の支持棒8,8を待避状態
から保持状態にする。そして、判断ステップS2に移行
してキー入力待ちとなる。
【0040】このように、本実施例によれば、加熱室2
内に食パン15を保持する2本の支持棒8,8を設け
て、食パン15の上面を焼くときには加熱室2の上部に
おける上面焼き位置で、食パン15の下面を焼くときに
は加熱室2の下部における下面焼き位置でそれぞれ焼く
ようにしたので、食パン15の両面を上部ヒータ5,5
と下部ヒータ6とにそれぞれ近接した位置で焼くことが
できて、加熱時間を短くすることができ、従って、消費
電力を少なくし得るとともに、食パン中の水分を過剰に
失うことはなくおいしく焼き上げることができる。
【0041】また、食パン保持部材としてクランク状の
食パン保持部8a,8aを持つ2本の支持棒8,8を設
け、それを回動させることによって食パン15を上面焼
き位置から下面焼き位置に落下させるようにしたので、
単純な構成によって食パン移動手段を構成できる。
【0042】更に、2本の支持棒8,8の食パン保持解
除動作を食パンを落下させるときのみ行うようにして、
常には2本の支持棒8,8を食パン保持状態にするよう
にしたので、ユーザーがいつでも上面焼き位置に食パン
15をセットできる。
【0043】そして、各種キー17によりトースター以
外の機能が選択された場合は、2本の支持棒8,8にそ
の食パン保持部8a,8aが真上に指向する待避動作を
行わせるようにしたので、調理物の出し入れを行うのに
食パン保持部8a,8aが邪魔になることはない。
【0044】また、食パンの下面を焼く場合にその食パ
ンを受けて回転する回転網14を設けるようにしたの
で、食パンが落下したときにその一部が下部ヒータ6に
よって十分に加熱されない位置にあったとしても、焼き
むらが生じることがない。
【0045】更に、食パン15の上面を焼くときは上部
ヒータ5,5のみに通電し、下面を焼くときは下部ヒー
タ6のみに通電するようにしたので、消費電力を節約す
ることができる。
【0046】そして、食パンの落下が完了するまでは回
転網14は回転させずに停止させておくようにしたの
で、複数の食パンを同時に焼こうとする場合でも、落下
時に複数枚の食パンの落下タイミングにずれが生じたと
しても、食パン同志が重なることはない。
【0047】加えて、2本の支持棒8,8の動作中にド
ア3が開けられた場合、食パン保持部材回転用モータ1
1の回転を停止するようにしたので、ユーザーが誤って
指を挟むなどの危険がない。
【0048】また、2本の支持棒8,8は、上部ヒータ
5,5の下方部位にこれらと比較的接近して配設されて
いるので、加熱質2内に対して皿,容器と共に調理物を
出し入れするするときにその皿,容器が上部ヒータ5,
5にぶつかることを防止することができ、上部ヒータ
5,5の保護部材として機能させることもできる。
【0049】尚、本発明は上記しかつ図面に示す実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形が可能
である。上部ヒータ5,5への通電は、食パン15の上
面の焼き上がりが完了したらオフにするように設定した
が、通電をオフにする時点を上面の焼き上がり時点より
も若干早く設定することにより、焼き上げの最後の部分
は上部ヒータ5,5の余熱を利用するようにしても良
い。
【0050】また、下部ヒータ6の通電は、食パン15
の上面の焼き上がりが完了したらオンにするように設定
されているが、通電をオンにする時点を上面の焼き上が
り時点よりも若干早く設定することにより、下部ヒータ
6を予熱するようにしても良い。
【0051】更に、下部ヒータ6に通電を行って食パン
15の下面を焼く場合、上部ヒータ5,5は通電しない
ようにしたが、上部ヒータ5,5にも通電を行うように
して食パン15の焼き上がった上面を保温するようにし
てもよい。
【0052】また、2本の支持棒8,8の待避動作は、
操作パネル4における各種キー17の内のキー操作によ
る機能の選択によって行ったが、操作パネル4に食パン
保持部材待避ボタンを設けて、それが押された場合はい
つでも待避動作が行われるように構成しても良い。
【0053】更に、食パン保持部材として2本の支持棒
8,8を設けて、これらを回動制御することにより食パ
ン保持状態と食パン保持解除状態とにするようにした
が、例えば前後方向に相対的に移動する2本の支持棒を
設けて、これらを前後方向に移動制御することにより食
パン保持状態と食パン保持解除状態とにする簡単な構成
としても良く、この場合には、一方の指示棒のみを前後
方向に移動させる構成としても良い。
【0054】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1記載のトー
スター機能付き電子レンジによれば、食パンを加熱室の
上部ヒータに近接した上面焼き位置及び下部ヒータに近
接した下面焼き位置に位置させる食パン移動手段を設
け、上部ヒータ及び下部ヒータに通電制御する制御手段
を設けるようにしたので、食パンの両面をそれぞれ上部
及び下部ヒータに近接した位置において焼くことがで
き、従って、加熱時間を短くすることができて、消費電
力が少なくて済むと共に、食パン中の水分を過剰に失う
こと無く、おいしく焼くことができる。
【0055】この場合、食パン移動手段を、食パンを上
面焼き位置に保持する食パン保持部材によって構成し、
食パン保持部材による保持状態を解除することにより、
食パンを下面焼き位置に落下させるように構成した場合
は、簡単な構成によって食パン移動手段を実現すること
ができる(請求項2)。
【0056】また、食パン保持部材を、水平対向配置さ
れたクランク状の食パン保持部を有した回動可能な2本
の支持棒で構成し、その回動制御によって食パンの保持
及びその解除動作を行うように構成した場合には、単純
な構成によって食パン移動手段を実現することができる
(請求項3)。
【0057】更に、食パン保持部材を、食パンの保持状
態の解除動作が終了すると、直ちに保持状態に戻すよう
に構成したので、ユーザーは、トースター機能を利用す
るときには、直ちに食パンを上部焼き位置にセットでき
る(請求項4)。
【0058】また、食パンを焼く以外の用途に使用する
とき、2本の支持棒をその食パン保持部が上方に指向す
るように構成したのでトースター以外の機能を使用する
場合、ユーザーが加熱室に調理物の出し入れを行う際に
食パン保持部が邪魔になることがない(請求項5)。
【0059】更に、食パンの下面を焼く場合にこれを回
転網に受けさせて回転させるように構成したので、食パ
ンの下面をむら無く加熱できる(請求項6)。
【0060】また、食パンを上面焼き位置から下面焼き
位置に落下させている間は、回転網を回転停止するよう
に構成した場合には、複数枚の食パンを同時に焼く場合
に、食パン同志が重なった状態で回転網に受けられるこ
とはない(請求項7)。
【0061】更に、食パンが上面焼き位置にあるときは
上部ヒータのみに通電し、食パンが下面焼き位置にある
ときは下部ヒータのみに通電するように構成したので、
消費電力を押さえることができる(請求項8)。
【0062】また、加熱室の開口部を開閉するドアが開
いているときに食パン保持部材を停止状態に制御するよ
うに構成したので、ユーザーが誤って食パン保持部材に
指を挟む危険がない(請求項9)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における支持棒の保持状態を
示す全体の透視図
【図2】同状態の断面図
【図3】支持棒の保持解除状態を示す図1相当図
【図4】同状態の図2相当図
【図5】支持棒の待避状態を示す図1相当図
【図6】同状態の図2相当図
【図7】電気的構成を示すブロック図
【図8】制御内容を示すフローチャート
【図9】ドア開時の割り込み処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1は電子レンジ本体、2は加熱室、3はドア、4は操作
パネル、5は上部ヒータ、6は下部ヒータ、8は支持棒
(食パン保持部材,食パン移動手段)、8aは食パン保
持部、11は食パン保持部材回転用モータ、12は駆動
機構、14は回転網、15は食パン、16は制御回路
(制御手段)、18はドアスイッチ、19は位置検出装
置である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内を上部から加熱する上部ヒータ
    と、加熱室内を下部から加熱する下部ヒータと、前記上
    部ヒータに近接した上面焼き位置及び前記下部ヒータに
    近接した下面焼き位置に食パンを位置させる食パン移動
    手段と、前記上部ヒータ及び下部ヒータを通電制御する
    制御手段とを有したことを特徴とするトースター機能付
    き電子レンジ。
  2. 【請求項2】 食パン移動手段は、食パンを上面焼き位
    置に保持する食パン保持部材によって構成され、制御手
    段は、食パンを上面焼き位置から下面焼き位置に移動す
    るときは、前記食パン保持部材による保持状態を解除す
    ることにより、食パンを下面焼き位置に落下させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のトースター機能
    付き電子レンジ。
  3. 【請求項3】 食パン保持部材は、水平対向配置された
    クランク状の食パン保持部を有した回動可能な2本の支
    持棒で構成され、制御手段は、食パンを上面焼き位置に
    保持する場合は、2本の支持棒をその食パン保持部の間
    隔が食パンの一辺の長さよりも短くなる位置に固定し、
    その保持状態を解除する場合は、前記2本の支持棒をそ
    の食パン保持部の間隔が食パンの一辺の長さよりも長く
    なるように回動制御することを特徴とする請求項2記載
    のトースター機能付き電子レンジ。
  4. 【請求項4】 制御手段は、食パン保持部材による食パ
    ンの保持状態の解除動作が終了すると、その食パン保持
    部材を直ちに保持状態に戻すように制御することを特徴
    とする請求項2または3記載のトースター機能付き電子
    レンジ。
  5. 【請求項5】 制御手段は、食パンを焼く以外の用途に
    使用するときは、2本の支持棒をその食パン保持部が上
    方に指向するように制御することを特徴とする請求項3
    記載のトースター機能付き電子レンジ。
  6. 【請求項6】 加熱室内に下部ヒータの上方に位置して
    配設された回転網を備え、制御手段は、食パンの下面を
    焼く場合にこれを回転網に受けさせてその回転を制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のト
    ースター機能付き電子レンジ。
  7. 【請求項7】 制御手段は、食パンを上面焼き位置から
    下面焼き位置に落下させている間は、回転網を回転停止
    するように制御することを特徴とする請求項6記載のト
    ースター機能付き電子レンジ。
  8. 【請求項8】 制御手段は、食パンが上面焼き位置にあ
    るときは上部ヒータのみに通電し、食パンが下面焼き位
    置にあるときは下部ヒータのみに通電するように制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のト
    ースター機能付き電子レンジ。
  9. 【請求項9】 制御手段は、加熱室の開口部を開閉する
    ドアが開いているときには食パン保持部材を停止状態に
    制御することを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記
    載のトースター機能付き電子レンジ。
JP14903994A 1994-06-30 1994-06-30 トースター機能付き電子レンジ Pending JPH0814580A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004023847A1 (en) * 2002-09-03 2004-03-18 Lg Electronics Inc. Combined toaster and microwave oven and control method thereof

Cited By (2)

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WO2004023847A1 (en) * 2002-09-03 2004-03-18 Lg Electronics Inc. Combined toaster and microwave oven and control method thereof
US7067777B2 (en) 2002-09-03 2006-06-27 Lg Electronics Inc. Combined toaster and microwave oven and control method thereof

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