JPH08145742A - ガスメータ用遮断弁 - Google Patents

ガスメータ用遮断弁

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JPH08145742A
JPH08145742A JP31551094A JP31551094A JPH08145742A JP H08145742 A JPH08145742 A JP H08145742A JP 31551094 A JP31551094 A JP 31551094A JP 31551094 A JP31551094 A JP 31551094A JP H08145742 A JPH08145742 A JP H08145742A
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gas
hole
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Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Kanji Hirai
完治 平井
Rikio Kato
力雄 加藤
Norio Niimura
紀夫 新村
Masaki Yamaguchi
正樹 山口
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Tokyo Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスメータに対するガスの圧力変動の影響を
低減することができるガスメータ用遮断弁において、全
体的な消費電力を低減できるようにする。 【構成】主弁駆動アクチュエータ48a、48bは主弁
41を駆動し、主弁41が開口部16aを覆った状態と
主弁41が開口部16aを開放した状態とを選択する。
副弁駆動アクチュエータ50は副弁46を駆動し、主弁
41が開口部16aを覆い且つ副弁46が第1の孔44
を開放した状態と副弁46が主弁41を開口部16a側
に付勢することによって主弁41が開口部16aを覆い
且つ副弁46が第1の孔44を閉塞した状態とを選択す
る。主弁41が開口部16aを覆うと共に副弁46が第
1の孔44を開放した状態では、ガス53は第1の孔4
4、ガス収容室43および第2の孔45を通過し、ガス
53の圧力変動が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスメータに対するガ
スの圧力変動の影響を低減することができるガスメータ
用遮断弁に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータでは、ガス漏れ等の異常時に
ガスの供給を遮断する遮断弁が設けられている。
【0003】ところで、ガスメータでは、近隣のガスメ
ータの状態や近隣のガスの使用状況等によって、ガスメ
ータの上流側でガスの圧力変動が発生する。そのため、
ガスメータとしてフルイディックガスメータを用いた場
合、上流側での圧力変動によって、後述するような問題
が生じていた。なお、フルイディックガスメータは、噴
流を発生させるノズルの下流側に、一対の側壁によって
流路拡大部を形成すると共に、側壁の外側に設けられた
リターンガイドによって、ノズルを通過したガスを各側
壁の外側に沿ってノズルの噴出口側へ導く一対のフィー
ドバック流路を形成し、ノズルを通過したガスが一対の
フィードバック流路を交互に流れる現象(本出願におい
て、フルイディック発振という。)を利用し、ノズルを
通過したガスの流れる方向の切り替わりの周波数(本出
願において、発振周波数という。)や周期に基づいてガ
スの流量を計測するものである。
【0004】このフルイディックガスメータを用いた場
合、上流側での圧力変動によってフルイディックガスメ
ータの発振周波数が乱れ、計測した流量の誤差が大きく
なったり、流量を計測できなくなったりするという問題
がある。
【0005】そこで、ガスの圧力変動を低減することの
できる遮断弁が提案されている。図12は、このような
遮断弁を有するフルイディックガスメータの構成の一例
を示す断面図である。
【0006】図12に示したフルイディックガスメータ
は、ガスを受け入れる入口部111とガスを排出する出
口部112とを有する本体110を備えている。本体1
10内には隔壁113が設けられ、この隔壁113と入
口部111との間に第1のガス流路114が形成され、
隔壁113と出口部112との間に第2のガス流路11
5が形成されている。隔壁113の第1のガス通路11
4側には遮断弁140が設けられている。この遮断弁1
40は隔壁113に設けられた弁座116を有し、この
弁座116はガスが通過する開口部116aを有してい
る。
【0007】第2のガス流路115内には、入口部11
1から受け入れたガスを通過させて噴流を発生させるノ
ズル121が設けられている。ノズル121の下流側に
は、拡大された流路を形成する一対の側壁123,12
4が設けられている。この側壁123,124の間に
は、所定の間隔を開けて、上流側に第1ターゲット12
5、下流側に第2ターゲット126がそれぞれ配設され
ている。側壁123,124の外側には、ノズル121
を通過したガスを各側壁123,124の外周部に沿っ
てノズル121の噴出口側へ帰還させる一対のフィード
バック流路127,128を形成するリターンガイド1
29が配設されている。フィードバック流路127,1
28の各出口部分と出口部112との間には、リターン
ガイド129の背面と本体110とによって、一対の排
出路131,132が形成されている。ノズル121の
噴出口の近傍には、ノズル121を通過したガスの流れ
る方向の切り替わりを検出するための圧電膜センサに通
じる導圧孔133,134が設けられている。
【0008】図13は、図12における遮断弁140を
拡大して示す断面図である。この遮断弁140は、第1
のガス流路114内に配設され、開口部116aを覆う
ための主弁141と、第1のガス流路114内に配設さ
れると共に主弁141に結合され、内部にガス収容室1
43を形成する容器142と、この容器142に設けら
れ、この容器142の外側とガス収容室143とを連通
させる第1の孔144と、主弁141に設けられ、開口
部116aとガス収容室143とを連通させる第2の孔
145と、ガス収容室143内に配設され、第2の孔1
45を閉塞可能な副弁146とを備えている。第2の孔
145は開口部116aよりも小径であり、第1の孔1
44は第2の孔145と略同径である。
【0009】主弁141とは反対側の容器142の端部
には、2本のロッド147a,147bの一端が接続さ
れている。このロッド147a,147bの他端側は、
本体110の側壁を貫通して、本体110の外側に設け
られた主弁駆動アクチュエータ148a,148bに接
続されている。副弁146には、ロッド149の一端が
接続されている。このロッド149の他端側は、第1の
孔144内に挿通され、本体110の側壁を貫通して、
本体110の外側に設けられた副弁駆動アクチュエータ
150に接続されている。
【0010】主弁141の背面と本体110の側壁との
間における容器142の周囲には、主弁141を開口部
116a側に付勢するばね151が設けられている。ロ
ッド149の途中にはフランジ部149aが形成され、
このフランジ部149aと本体110の側壁との間にお
けるロッド149の周囲には、副弁146を第2の孔1
45側に付勢するばね152が設けられている。
【0011】この遮断弁140では、主弁駆動アクチュ
エータ148a,148bと副弁駆動アクチュエータ1
50とによって主弁141および副弁146を駆動し、
図13に示したように主弁141が開口部116aを覆
うと共に副弁146が第2の孔145を開放した第1の
状態と、図14に示すように主弁141が開口部116
aを開放した第2の状態と、図15に示すように主弁1
41が開口部116aを覆うと共に副弁146が第2の
孔145を閉塞した第3の状態とを選択可能になってい
る。図13に示した第1の状態では、ガス153は第1
の孔144、ガス収容室143および第2の孔145を
通過し、その際、ガス153の圧力変動が低減される。
図14に示した第2の状態では、ガス153はそのまま
開口部116aを通過する。また、図15に示した第3
の状態では、ガスの流通が遮断される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この遮断弁140を用
いる場合、通常は、図13に示した第1の状態として、
ガスの圧力変動を低減できるようにしておくことが望ま
しいが、ガスの流量が多いときには、第1の状態ではガ
スの供給不良を生じ、その結果、口火が消えたり、点火
不良を生じるおそれがある。そこで、ガスの流量が多い
ときは、図14に示した第2の状態にし、ガスの流量が
減少したら図13に示した第1の状態に戻す必要があ
る。このように、ガスの使用時には、ガスの流量に応じ
て遮断弁140における第1の状態と第2の状態の切り
換えが頻繁に行われる。
【0013】このようにガスの流量に応じて遮断弁14
0の状態を切り換える場合、主弁駆動アクチュエータ1
48a,148bによって主弁141を駆動する必要が
ある。しかしながら、主弁141は副弁146に比べて
重量が大きく、駆動に必要な消費電力が大きい。そのた
め、主弁駆動アクチュエータ148a,148bに必要
な電力量が大きくなり、大型の電池を用いる必要がある
という問題があった。
【0014】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ガスメータに対するガスの圧力変動
の影響を低減することができるガスメータ用遮断弁にお
いて、主弁の駆動電力を低減して、全体的な消費電力を
低減できるようにしたガスメータ用遮断弁を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タ用遮断弁は、ガスメータ内のガス流路中においてガス
が通過する開口部を有する弁座と、開口部の下流側に配
置され、開口部を覆うための主弁と、ガス流路中に配設
されると共に主弁に結合され、内部にガス収容室を形成
する容器と、主弁に設けられ、開口部とガス収容室とを
連通させる第1の孔と、容器に設けられ、この容器の外
側とガス収容室とを連通させる第2の孔と、容器内に配
設され、第1の孔を閉塞可能な副弁と、主弁を駆動し、
主弁が開口部を覆った状態と主弁が開口部を開放した状
態とを選択する主弁駆動手段と、副弁を駆動し、主弁が
開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を開放してガスの圧力
変動を低減する状態と副弁が主弁を開口部側に付勢する
ことによって主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を
閉塞した状態とを選択する副弁駆動手段とを備えたもの
である。
【0016】このガスメータ用遮断弁では、主弁駆動手
段および副弁駆動手段によって、主弁が開口部を覆い且
つ副弁が第1の孔を開放した状態とすると、ガスは第1
の孔、ガス収容室および第2の孔を通過し、その際、ガ
スの圧力変動が低減される。この状態から、主弁駆動手
段によって主弁を駆動して、主弁が開口部を開放した状
態を選択すると、ガス流量が多いときにおけるガスの供
給不良が防止される。また、副弁駆動手段によって副弁
を駆動して、副弁が主弁を開口部側に付勢することによ
って主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した
状態を選択すると、ガスの流通が遮断される。このガス
メータ用遮断弁では、主弁が開口部の下流側に配置され
ているので、ガス流量が多いときに主弁は、ガスの圧力
によって開口部を開放する方向に力を受ける。従って、
主弁駆動手段が、開口部を開放する方向に主弁を駆動す
るのに必要な力が小さくて済む。また、ガスの流通を遮
断する際には、副弁駆動手段によって、副弁が主弁を開
口部側に付勢することによって主弁が開口部を覆い且つ
副弁が第1の孔を閉塞した状態とすることができるの
で、主弁が開口部を覆った状態を保持するのに必要な主
弁駆動手段の力が小さくて済む。これにより、更に、開
口部を開放する方向に主弁を駆動するのに必要な主弁駆
動手段の力が小さくて済む。以上のことから、主弁の駆
動電力を低減することができる。
【0017】請求項2記載のガスメータ用遮断弁は、ガ
スメータ内のガス流路中において中心軸が略垂直方向を
向くように配置され、且つガスが下側から上側に向かっ
て通過する開口部を有する弁座と、開口部の下流側に配
置され、自重で下降して開口部を覆うことのできる主弁
と、ガス流路中に配設されると共に主弁に結合され、内
部にガス収容室を形成する容器と、主弁に設けられ、開
口部とガス収容室とを連通させる第1の孔と、容器に設
けられ、この容器の外側とガス収容室とを連通させる第
2の孔と、容器内に配設され、第1の孔を閉塞可能な副
弁と、主弁を駆動し、主弁が開口部を覆った状態と主弁
が開口部を開放した状態とを選択する主弁駆動手段と、
副弁を駆動し、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔
を開放してガスの圧力変動を低減する状態と副弁が主弁
を開口部側に付勢することによって主弁が開口部を覆い
且つ副弁が第1の孔を閉塞した状態とを選択する副弁駆
動手段とを備えたものである。
【0018】このガスメータ用遮断弁では、副弁駆動手
段によって、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を
開放した状態とすると、ガスは第1の孔、ガス収容室お
よび第2の孔を通過し、その際、ガスの圧力変動が低減
される。この状態から、主弁駆動手段によって主弁を駆
動して、主弁が開口部を開放した状態を選択すると、ガ
ス流量が多いときにおけるガスの供給不良が防止され
る。また、副弁駆動手段によって副弁を駆動して、副弁
が主弁を開口部側に付勢することによって主弁が開口部
を覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した状態を選択する
と、ガスの流通が遮断される。このガスメータ用遮断弁
では、主弁が開口部の下流側に配置されているので、ガ
ス流量が多いときに主弁は、ガスの圧力によって開口部
を開放する方向に力を受ける。従って、開口部を開放す
る方向に主弁を駆動するのに必要な主弁駆動手段の力が
小さくて済む。また、主弁は自重で下降して開口部を覆
うことができるので、開口部を覆う方向に主弁を駆動す
るのに必要な主弁駆動手段の力が小さくて済むと共に、
主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を開放した状態
において、主弁が開口部を覆った状態を保持するのに必
要な主弁駆動手段の力が小さくて済み、更に、開口部を
開放する方向に主弁を駆動するのに必要な主弁駆動手段
の力が小さくて済む。また、ガスの流通を遮断する際に
は、副弁駆動手段によって、副弁が主弁を開口部側に付
勢することによって主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1
の孔を閉塞した状態とすることができるので、主弁が開
口部を覆った状態を保持するのに必要な主弁駆動手段の
力が小さくて済む。これにより、更に、開口部を開放す
る方向に主弁を駆動するのに必要な主弁駆動手段の力が
小さくて済む。以上のことから、主弁の駆動電力を低減
することができる。
【0019】請求項3記載のガスメータ用遮断弁は、ガ
スメータ内のガス流路中において中心軸が略垂直方向を
向くように配置され、且つガスが下側から上側に向かっ
て通過する開口部を有する弁座と、開口部の下流側に配
置され、外力が加わらないときは自重で下降して開口部
を覆い、ガス圧力が所定値以上のときはガス圧力によっ
て上昇して開口部を開放する主弁と、ガス流路中に配設
されると共に主弁に結合され、内部にガス収容室を形成
する容器と、主弁に設けられ、開口部とガス収容室とを
連通させる第1の孔と、容器に設けられ、この容器の外
側とガス収容室とを連通させる第2の孔と、容器内に配
設され、第1の孔を閉塞可能な副弁と、副弁を駆動し、
主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を開放してガス
の圧力変動を低減する状態と副弁が主弁を開口部側に付
勢することによって主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1
の孔を閉塞した状態とを選択する副弁駆動手段とを備え
たものである。
【0020】このガスメータ用遮断弁では、副弁駆動手
段によって、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を
開放した状態とすると、ガスは第1の孔、ガス収容室お
よび第2の孔を通過し、その際、ガスの圧力変動が低減
される。この状態から、ガス流量が増加し、ガス圧力が
所定値以上になると、ガス圧力によって主弁が上昇して
開口部を開放し、ガス流量が多いときにおけるガスの供
給不良が防止される。また、副弁駆動手段によって副弁
を駆動して、副弁が主弁を開口部側に付勢することによ
って主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した
状態を選択すると、ガスの流通が遮断される。このガス
メータ用遮断弁では、主弁が開口部の下流側に配置さ
れ、且つ外力が加わらないときは自重で下降して開口部
を覆い、ガス圧力が所定値以上のときはガス圧力によっ
て上昇して開口部を開放すると共に、ガスの流通を遮断
する際には、副弁駆動手段によって、副弁が主弁を開口
部側に付勢することによって主弁が開口部を覆い且つ副
弁が第1の孔を閉塞した状態とすることができるので、
主弁駆動手段が不要となり、主弁を駆動するための電力
が不要となる。
【0021】請求項4記載のガスメータ用遮断弁は、請
求項1ないし3のいずれかに記載のガスメータ用遮断弁
において、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を開
放した状態を安定化させるために主弁と開口部間で吸引
力を発生させる磁石を更に備えたものである。
【0022】このガスメータ用遮断弁駆動装置では、磁
石によって主弁と開口部間で吸引力が発生され、この吸
引力によって、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔
を開放した状態が安定化される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施例に係るガスメ
ータ用遮断弁を含むフルイディックガスメータの構成を
示す断面図である。この図に示すように、フルイディッ
クガスメータは、ガスを受け入れる入口部11とガスを
排出する出口部12とを有する本体10を備えている。
本体10内には、水平方向に配置された隔壁13が設け
られ、この隔壁13と入口部11との間に第1のガス流
路14が形成され、隔壁13と出口部12との間に第2
のガス流路15が形成されている。隔壁13の上側には
遮断弁40が設けられている。この遮断弁40は隔壁1
3に設けられた弁座16を有し、この弁座16は、中心
軸が略垂直方向を向くように配置され、且つガスが下側
から上側に向かって通過する開口部16aを有してい
る。
【0025】第2のガス流路15内には、入口部11か
ら受け入れたガスを通過させて噴流を発生させるノズル
21が設けられている。ノズル21の下流側には、拡大
された流路を形成する一対の側壁23,24が設けられ
ている。この側壁23,24の間には、所定の間隔を開
けて、上流側に第1ターゲット25、下流側に第2ター
ゲット26がそれぞれ配設されている。側壁23,24
の外側には、ノズル21を通過したガスを各側壁23,
24の外周部に沿ってノズル21の噴出口側へ帰還させ
る一対のフィードバック流路27,28を形成するリタ
ーンガイド29が配設されている。フィードバック流路
27,28の各出口部分と出口部12との間には、リタ
ーンガイド29の背面と本体10とによって、一対の排
出路31,32が形成されている。ノズル21の噴出口
の近傍には、ノズル21を通過したガスの流れる方向の
切り替わりを検出するための圧電膜センサに通じる導圧
孔33,34が設けられている。
【0026】図2ないし図4は、図1における遮断弁4
0を拡大して示す断面図である。この遮断弁40は、第
2のガス流路15内に配設され、開口部16aを覆うた
めの主弁41と、第2のガス流路15内に配設されると
共に主弁41に結合され、内部にガス収容室43を形成
する容器42と、主弁41に設けられ、開口部16aと
ガス収容室43とを連通させる第1の孔44と、容器4
2に設けられ、この容器42の外側とガス収容室43と
を連通させる第2の孔45と、ガス収容室43内に配設
され、第1の孔44を閉塞可能な副弁46とを備えてい
る。第1の孔44は開口部16aよりも小径であり、第
2の孔45は第1の孔44と略同径である。
【0027】主弁41とは反対側の容器42の端部に
は、2本のロッド47a,47bの一端が接続されてい
る。このロッド47a,47bの他端側は、本体10の
側壁を貫通して、本体10の外側に設けられた主弁駆動
アクチュエータ48a,48bに接続されている。副弁
46には、ロッド49の一端が接続されている。このロ
ッド49の他端側は、第2の孔45内に挿通され、本体
10の側壁を貫通して、本体10の外側に設けられた副
弁駆動アクチュエータ50に接続されている。
【0028】主弁41の背面と本体10の側壁との間に
おける容器42の周囲には、主弁41を開口部16a側
に付勢するばね51が設けられている。ロッド49の途
中にはフランジ部49aが形成され、このフランジ部4
9aと本体10の側壁との間におけるロッド49の周囲
には、副弁46を第1の孔44側に付勢するばね52が
設けられている。
【0029】主弁駆動アクチュエータ48a,48b
は、ロッド47a,47bを介して主弁41を駆動し、
主弁41が開口部16aを覆った状態と主弁41が開口
部16aを開放した状態とを選択するようになってい
る。副弁駆動アクチュエータ50は、ロッド49を介し
て副弁46を駆動し、主弁41が開口部16aを覆い且
つ副弁46が第1の孔44を開放した状態と副弁46が
主弁41を開口部16a側に付勢することによって主弁
41が開口部16aを覆い且つ副弁46が第1の孔44
を閉塞した状態とを選択するようになっている。
【0030】この遮断弁40では、主弁駆動アクチュエ
ータ48a,48bと副弁駆動アクチュエータ50とに
よって主弁41および副弁46を駆動し、図2に示した
ように主弁41が開口部16aを覆うと共に副弁46が
第1の孔44を開放した第1の状態と、図3に示すよう
に主弁41が開口部16aを開放した第2の状態と、図
4に示すように主弁41が開口部16aを覆うと共に副
弁46が第1の孔44を閉塞した第3の状態とを選択可
能になっている。図2に示した第1の状態では、ガス5
3は第1の孔44、ガス収容室43および第2の孔45
を通過し、その際、ガス53の圧力変動が低減される。
また、図3に示した第2の状態では、ガス53はそのま
ま開口部16aを通過する。図4に示した第3の状態で
は、ガスの流通が遮断される。
【0031】図5は図1における導圧孔33,34およ
び圧電膜センサを含む断面を拡大して示す断面図であ
る。この図に示すように、本体10の底部の外側には、
圧電膜センサ35が設けられている。導圧孔33,34
には、それぞれ導圧管36,37の一端が接続されてい
る。この導圧管36,37の他端は、圧電膜センサ35
の各圧力導入口に接続されている。そして、この圧電膜
センサ35によって、導圧孔33と導圧孔34における
差圧を検出して、この差圧の変化に基づいてフルイディ
ック発振を検出するようになっている。導圧管36,3
7および圧電膜センサ35は、本体10の底部の外側に
固定されたケース38によって覆われている。
【0032】図6は図1に示すフルイディックガスメー
タの回路部分の構成を示すブロック図である。この図に
示すように、フルイディックガスメータは、圧電膜セン
サ35の出力信号を増幅する増幅回路54と、この増幅
回路54の出力を波形整形してパルスを生成する波形整
形回路55と、この波形整形回路55から出力されるパ
ルスの周期から流量および積算流量を演算する流量演算
部56と、この流量演算部56によって求められた積算
流量を表示する表示部57と、流量演算部56によって
求められた流量に基づいて、主弁駆動アクチュエータ4
8a,48bおよび副弁駆動アクチュエータ50を駆動
して、遮断弁40の状態を選択する遮断弁制御部58と
を備えている。遮断弁制御部58は、流量演算部56に
よって求められた流量が所定値以下のときは遮断弁40
を第1の状態に設定し、流量演算部56によって求めら
れた流量が所定値を越えているときは遮断弁40を第2
の状態に設定し、例えば流量演算部56が所定量以上の
流量を検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出し
た場合等の異常時には遮断弁40を第3の状態に設定す
るようになっている。
【0033】なお、流量演算部56および遮断弁制御部
58は、例えばマイクロコンピュータによって実現され
る。
【0034】図7および図8は副弁駆動アクチュエータ
50の構成の一例を示す説明図であり、図7は副弁46
の開状態に対応し、図8は副弁46の閉状態に対応して
いる。この副弁駆動アクチュエータ50は、磁性材で形
成されたハウジング61を備えている。このハウジング
61は、下側が小径の円筒状、上側が大径の円筒状に形
成され、下端は開放され、上端は閉塞されている。この
ハウジング61の上下方向の中央部分の外側にはフラン
ジ部62が固定されている。このフランジ部62は図1
における本体10に固定されている。ハウジング61内
の下側には円筒状の永久磁石63が設けられ、ハウジン
グ61内の上側には電磁石となるコイル64が設けられ
ている。永久磁石63とコイル64とによって形成され
る中空部内には、プランジャ65が軸方向に移動可能に
挿通されている。このプランジャ65は、磁性材で形成
された下側の磁性部65aと、非磁性材で形成された上
側の非磁性部65bとを有している。このプランジャ6
5の下端部はハウジング61の下端より突出し、このプ
ランジャ65の下端部に、ロッド49が接続されてい
る。
【0035】副弁駆動アクチュエータ50は、連動する
2つのスイッチ71,72を有している。スイッチ71
の可動接点71aは電池73の正極に接続され、スイッ
チ72の可動接点72aは電池73の負極に接続される
ようになっている。スイッチ71の第1の固定接点71
bとスイッチ72の第3の固定接点72dはコイル64
の一方の電源端子に接続され、スイッチ71の第3の固
定接点71dとスイッチ72の第1の固定接点72bは
コイル64の他方の電源端子に接続されている。スイッ
チ71の第2の固定接点71cとスイッチ72の第2の
固定接点72cには何も接続されていない。スイッチ7
1,72は、図6に示した遮断弁制御部58からの遮断
弁駆動信号74によって切り換えられるようになってい
る。
【0036】この副弁駆動アクチュエータ50は、第1
の状態が選択されているときには、図7に示したように
スイッチ71,72の可動接点71a,72aが固定接
点71c、72cに接続され、コイル64には電流が流
れていない。また、永久磁石63の磁力が矢印75で示
すように作用して、プランジャ65は引き込まれ、その
結果、図2に示したように、副弁46は第1の孔44を
開放する。
【0037】副弁駆動アクチュエータ50は、第1の状
態から第3の状態が選択されたときには、図8に示した
ように、スイッチ71,72の可動接点71a,72a
を固定接点71b、72bに接続して、コイル64に電
流を流し、永久磁石63による磁界を打ち消す磁界を生
成する。このコイル64による磁力を破線の矢印77で
示す。すると、図2に示したばね52の力によりプラン
ジャ65が突出し、副弁46が主弁41を開口部16a
側に付勢することによって主弁41が開口部16aを覆
い且つ副弁46が第1の孔44を閉塞する。このよう
に、副弁46を駆動するのに使用するばね52の力で第
3の状態を保持するので、ばね52は、図13に示した
ばね152よりも力の強いものとする。
【0038】副弁駆動アクチュエータ50は、第3の状
態から第1の状態が選択されたときには、スイッチ7
1,72の可動接点71a,72aを固定接点71d、
72dに接続して、第1の状態から第3の状態にすると
きとは逆方向の電流をコイル64に流し、永久磁石63
による磁界を強める磁界を生成する。これにより、ばね
52の力に打ち勝ってプランジャ65は引き込まれ、副
弁46が第1の孔44を開放する。
【0039】なお、主弁駆動アクチュエータ48a,4
8bの構成も副弁駆動アクチュエータ50と同様であ
る。
【0040】次に、フルイディックガスメータの主な動
作について説明する。
【0041】フルイディックガスメータの入口部11か
ら受け入れられたガスは、第1のガス流路14、開口部
16aを通過して、第2のガス流路15に入る。第2の
ガス流路15に入ったガスは、ノズル21を通過し、噴
流となってノズル21より噴出される。ノズル21より
噴出されたガスは、コアンダ効果により一方の側壁に沿
って流れる。ここでは、まず側壁23に沿って流れるも
のとする。側壁23に沿って流れたガスは、更にフィー
ドバック流路27を経て、ノズル21の噴出口側へ帰還
され、排出路31を経て出口部12より排出される。こ
のとき、ノズル21より噴出されたガスは、フィードバ
ック流路27を流れてきたガスによって方向が変えら
れ、今度は他方の側壁24に沿って流れるようになる。
このガスは、更にフィードバック流路28を経て、ノズ
ル21の噴出口側へ帰還され、排出路32を経て出口部
12より排出される。すると、ノズル21より噴出され
たガスは、今度は、フィードバック流路28を流れてき
たガスによって方向が変えられ、再び側壁23、フィー
ドバック流路27に沿って流れるようになる。以上の動
作を繰り返すことにより、ノズル21を通過したガスが
一対のフィードバック流路27,28を交互に流れるフ
ルイディック発振が発生する。このフルイディック発振
の周波数、周期は流量と対応関係がある。
【0042】フルイディック発振は、圧電膜センサ35
によって検出される。この圧電膜センサ35の出力は増
幅回路54で増幅され、波形成形回路55でフルイディ
ック発振の周波数、すなわちガス流量に応じた周波数の
パルスが生成される。流量演算部56は、波形成形回路
55で生成されたパルスの周期に基づいて流量および積
算流量を演算する。そして、流量演算部56によって求
められた積算流量は表示部57によって表示される。
【0043】次に、本実施例に係る遮断弁40の動作に
ついて説明する。
【0044】遮断弁制御部58は、流量演算部56によ
って求められた流量が所定値以下のときは、遮断弁40
を図2に示した第1の状態に設定する。この第1の状態
では、ガス53は、第1の孔44からガス収容室43に
入り、このガス収容室43を経て、第2の孔45、開口
部16aを通過して、第1のガス流路14から第2のガ
ス流路15に入る。この場合、第1の孔44および第2
の孔45は絞りとして作用する。圧力変動のあるガスが
第1の孔44、ガス収容室43および第2の孔45を通
過する際には、前段の絞りとして作用する第1の孔44
において圧力変動の脈動成分が減少され、更に、第2の
孔45において脈動成分を相互に打ち消す作用が発生
し、脈動成分が減少される。
【0045】遮断弁制御部58は、流量演算部56によ
って求められた流量が所定値を越えているときは遮断弁
40を図3に示した第2の状態に設定する。このとき、
主弁駆動アクチュエータ48a,48bは、開口部16
aを開放する方向に主弁41を駆動する。この第2の状
態では、ガス53はそのまま開口部16aを通過し、ガ
ス流量が多いときにおけるガスの供給不良が防止され
る。
【0046】また、遮断弁制御部58は、例えば流量演
算部56が所定量以上の流量を検出した場合や所定の流
量を所定時間以上検出した場合等の異常時には、遮断弁
40を図4に示した第3の状態に設定する。このとき、
副弁駆動アクチュエータ50は、第1の孔44を閉塞す
る方向に副弁46を駆動する。これにより、副弁46が
主弁41を開口部16a側に付勢し、主弁41が開口部
16aを覆い且つ副弁46が第1の孔44を閉塞する。
この第3の状態では、ガスの流通が遮断される。
【0047】以上説明したように、本実施例によれば、
主弁41が開口部16aの下流側に配置されているの
で、ガス流量が多いときに主弁41は、ガスの圧力によ
って開口部16aを開放する方向に力を受ける。従っ
て、主弁駆動アクチュエータ48a,48bが、開口部
16aを開放する方向に主弁41を駆動するのに必要な
力が小さくて済む。
【0048】また、ガスの流通を遮断する際には、副弁
駆動アクチュエータ50によって、副弁46が主弁41
を開口部16a側に付勢することによって主弁41が開
口部16aを覆い且つ副弁46が第1の孔44を閉塞し
た状態とすることができる。従って、第3の状態におい
て、十分な締切性を確保しながら、主弁41が開口部1
6aを覆った状態を保持するのに必要な主弁駆動アクチ
ュエータ48a,48bの力が小さくて済む。すなわ
ち、ばね51の力を、図13に示した遮断弁140にお
けるばね151よりも弱くすることができる。これによ
り、主弁駆動アクチュエータ48a,48bが、開口部
16aを開放する方向に主弁41を駆動するのに必要な
力を小さくすることができる。
【0049】以上のことから、締切性を必要としないが
ガスの使用の都度に頻繁に行われる主弁41の開閉動作
に必要な電力を大幅に低減することができる。なお、締
切性が要求される第3の状態への動作では副弁駆動アク
チュエータ50の消費電力は大きいが、この第3の状態
への動作の回数は極めて少ない。従って、遮断弁40に
おける全体的な消費電力を大幅に低減することができ
る。
【0050】図9は本発明の第2の実施例に係る遮断弁
を示す断面図である。本実施例の遮断弁40は、図2に
示した第1の実施例における遮断弁40において、ばね
51を取り除いたものである。また、主弁41は、主弁
駆動アクチュエータ48a,48bが第1または第3の
状態を選択したときには、自重で下降して開口部16a
を覆うようになっている。その他の構成は、第1の実施
例と同様である。
【0051】本実施例では、ばね51を取り除き、主弁
41が自重で下降して開口部16aを覆うことができる
ようにしたので、主弁駆動アクチュエータ48a,48
bが、開口部16aを覆う方向に主弁41を駆動するの
に必要な力および開口部16aを開放する方向に主弁4
1を駆動するのに必要な力が第1の実施例よりも小さく
て済む。従って、主弁41の開閉動作に必要な電力をよ
り低減することができ、遮断弁40における全体的な消
費電力をより低減することができる。その他の動作およ
び効果は第1の実施例と同様である。
【0052】図10は本発明の第3の実施例に係る遮断
弁を示す断面図である。本実施例の遮断弁40は、図9
に示した第2の実施例における遮断弁40において、主
弁駆動アクチュエータ48a,48bを取り除いたもの
である。また、主弁41は、外力が加わらないときは自
重で下降して開口部16aを覆い、ガス圧力が所定値以
上のときはガス圧力によって上昇して開口部16aを開
放するようになっている。その他の構成は、第2の実施
例と同様である。
【0053】本実施例では、主弁41は、ガス流量が少
ないときには自重で下降して開口部16aを覆い、ガス
流量が多いときにはガスの圧力によって上昇して開口部
16aを開放する。このようにして本実施例では、主弁
駆動アクチュエータ48a,48bを不要としたので、
主弁41を駆動するための電力が不要となり、遮断弁4
0における全体的な消費電力をより低減することができ
る。その他の動作および効果は第2の実施例と同様であ
る。
【0054】図11は本発明の第4の実施例に係る遮断
弁を示す断面図である。本実施例の遮断弁40は、図2
に示した第1の実施例における遮断弁40において、第
1の状態における主弁41の締め切り力を増し、第1の
状態を安定化させるために、主弁41に鉄材等の磁性材
を用いると共に、開口部16aの下方に永久磁石80を
設けたものである。なお、主弁41と永久磁石80によ
って発生する吸引力は、図13に示した遮断弁140に
おけるばね151よりも小さい力となるようにする。そ
の他の構成は第1の実施例と同様である。
【0055】本実施例では、主弁41と磁石80とによ
って、主弁41と開口部16a間で吸引力が発生され、
この吸引力によって、第1の状態における主弁41の締
め切り力が増し、第1の状態が安定化する。その他の動
作および効果は第1の実施例と同様である。
【0056】なお、第2または第3の実施例においても
同様に、主弁41に鉄材等の磁性材を用いると共に、開
口部16aの下方に永久磁石80を設けて、第1の状態
を安定化するようにしても良い。
【0057】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば、主弁駆動アクチュエータ48a,48bや副弁
駆動アクチュエータ50としては、パルスモータ等のモ
ータとねじを用いてロッドを進退させる構成のものでも
良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載のガス
メータ用遮断弁によれば、ガスメータに対する圧力変動
の影響を低減することができるガスメータ用遮断弁にお
いて、主弁を開口部の下流側に配置したので、ガス流量
が多いときに主弁がガスの圧力によって開口部を開放す
る方向に力を受け、主弁駆動手段が開口部を開放する方
向に主弁を駆動するのに必要な力が小さくて済む。ま
た、ガスの流通を遮断する際には、副弁駆動手段によっ
て、副弁が主弁を開口部側に付勢することによって主弁
が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した状態とす
ることができるので、主弁が開口部を覆った状態を保持
するのに必要な主弁駆動手段の力が小さくて済む。これ
により、更に、開口部を開放する方向に主弁を駆動する
のに必要な主弁駆動手段の力が小さくて済む。以上のこ
とから、主弁の駆動電力を低減することができ、全体的
な消費電力を低減することができるという効果がある。
【0059】また、請求項2記載のガスメータ用遮断弁
によれば、ガスメータに対する圧力変動の影響を低減す
ることができるガスメータ用遮断弁において、主弁を開
口部の下流側に配置したので、ガス流量が多いときに主
弁がガスの圧力によって開口部を開放する方向に力を受
け、主弁駆動手段が開口部を開放する方向に主弁を駆動
するのに必要な力が小さくて済む。また、主弁は自重で
下降して開口部を覆うことができるので、開口部を覆う
方向に主弁を駆動するのに必要な主弁駆動手段の力が小
さくて済むと共に、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1
の孔を開放した状態において、主弁が開口部を覆った状
態を保持するのに必要な主弁駆動手段の力が小さくて済
み、更に、開口部を開放する方向に主弁を駆動するのに
必要な主弁駆動手段の力が小さくて済む。また、ガスの
流通を遮断する際には、副弁駆動手段によって、副弁が
主弁を開口部側に付勢することによって主弁が開口部を
覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した状態とすることがで
きるので、主弁が開口部を覆った状態を保持するのに必
要な主弁駆動手段の力が小さくて済む。これにより、更
に、開口部を開放する方向に主弁を駆動するのに必要な
主弁駆動手段の力が小さくて済む。以上のことから、主
弁の駆動電力を低減することができ、全体的な消費電力
を低減することができるという効果がある。
【0060】また、請求項3記載のガスメータ用遮断弁
によれば、ガスメータに対する圧力変動の影響を低減す
ることができるガスメータ用遮断弁において、主弁を開
口部の下流側に配置し、外力が加わらないときは自重で
下降して開口部を覆い、ガス圧力が所定値以上のときは
ガス圧力によって上昇して開口部を開放するようにした
と共に、ガスの流通を遮断する際には、副弁駆動手段に
よって、副弁が主弁を開口部側に付勢することによって
主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した状態
とすることができるようにしたので、主弁駆動手段が不
要となり、主弁を駆動するための電力が不要となり、全
体的な消費電力を低減することができるという効果があ
る。
【0061】また、請求項4記載のガスメータ用遮断弁
によれば、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を開
放した状態を安定化させるために主弁と開口部間で吸引
力を発生させる磁石を設けたので、上記各効果に加え、
主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を開放した状態
を安定化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るガスメータ用遮断
弁を含むフルイディックガスメータの構成を示す断面図
である。
【図2】図1における遮断弁を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】図2に示した遮断弁の他の状態を示す断面図で
ある。
【図4】図2に示した遮断弁の更に他の状態を示す断面
図である。
【図5】図1における導圧孔および圧電膜センサを含む
断面を拡大して示す断面図である。
【図6】図1に示したフルイディックガスメータの回路
部分の構成を示すブロック図である。
【図7】図2における副弁駆動アクチュエータの構成の
一例を示す説明図である。
【図8】図7に示した副弁駆動アクチュエータの他の状
態を示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係るガスメータ用遮断
弁を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係るガスメータ用遮
断弁を示す断面図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係るガスメータ用遮
断弁を示す断面図である。
【図12】ガスの圧力変動を低減することのできる遮断
弁を有するフルイディックガスメータの構成の一例を示
す断面図である。
【図13】図12に示した遮断弁を拡大して示す断面図
である。
【図14】図13に示した遮断弁の他の状態を示す断面
図である。
【図15】図13に示した遮断弁の更に他の状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
16a 開口部 40 遮断弁 41 主弁 42 容器 43 ガス収容室 44 第1の孔 45 第2の孔 46 副弁 48a,48b 主弁駆動アクチュエータ 50 副弁駆動アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 温井 一光 神奈川県藤沢市みその台9−10 (72)発明者 酒井 克人 東京都葛飾区高砂3−2−7−123 (72)発明者 平井 完治 愛知県名古屋市熱田区千年1−2−70 愛 知時計電機株式会社内 (72)発明者 加藤 力雄 静岡県天竜市二俣町南鹿島23番地 矢崎計 器株式会社内 (72)発明者 新村 紀夫 奈良県大和郡山市筒井町800番地 松下住 設機器株式会社内 (72)発明者 山口 正樹 奈良県大和郡山市筒井町800番地 松下住 設機器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスメータ内のガス流路中においてガス
    が通過する開口部を有する弁座と、 前記開口部の下流側に配置され、前記開口部を覆うため
    の主弁と、 前記ガス流路中に配設されると共に前記主弁に結合さ
    れ、内部にガス収容室を形成する容器と、 前記主弁に設けられ、前記開口部とガス収容室とを連通
    させる第1の孔と、 前記容器に設けられ、この容器の外側とガス収容室とを
    連通させる第2の孔と、 前記容器内に配設され、第1の孔を閉塞可能な副弁と、 前記主弁を駆動し、主弁が開口部を覆った状態と主弁が
    開口部を開放してガスの圧力変動を低減する状態とを選
    択する主弁駆動手段と、 前記副弁を駆動し、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1
    の孔を開放した状態と副弁が主弁を開口部側に付勢する
    ことによって主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔を
    閉塞した状態とを選択する副弁駆動手段とを具備するこ
    とを特徴とするガスメータ用遮断弁。
  2. 【請求項2】 ガスメータ内のガス流路中において中心
    軸が略垂直方向を向くように配置され、且つガスが下側
    から上側に向かって通過する開口部を有する弁座と、 前記開口部の下流側に配置され、自重で下降して開口部
    を覆うことのできる主弁と、 前記ガス流路中に配設されると共に前記主弁に結合さ
    れ、内部にガス収容室を形成する容器と、 前記主弁に設けられ、前記開口部とガス収容室とを連通
    させる第1の孔と、 前記容器に設けられ、この容器の外側とガス収容室とを
    連通させる第2の孔と、 前記容器内に配設され、第1の孔を閉塞可能な副弁と、 前記主弁を駆動し、主弁が開口部を覆った状態と主弁が
    開口部を開放した状態とを選択する主弁駆動手段と、 前記副弁を駆動し、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1
    の孔を開放してガスの圧力変動を低減する状態と副弁が
    主弁を開口部側に付勢することによって主弁が開口部を
    覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した状態とを選択する副
    弁駆動手段とを具備することを特徴とするガスメータ用
    遮断弁。
  3. 【請求項3】 ガスメータ内のガス流路中において中心
    軸が略垂直方向を向くように配置され、且つガスが下側
    から上側に向かって通過する開口部を有する弁座と、 前記開口部の下流側に配置され、外力が加わらないとき
    は自重で下降して開口部を覆い、ガス圧力が所定値以上
    のときはガス圧力によって上昇して開口部を開放する主
    弁と、 前記ガス流路中に配設されると共に前記主弁に結合さ
    れ、内部にガス収容室を形成する容器と、 前記主弁に設けられ、前記開口部とガス収容室とを連通
    させる第1の孔と、 前記容器に設けられ、この容器の外側とガス収容室とを
    連通させる第2の孔と、 前記容器内に配設され、第1の孔を閉塞可能な副弁と、 前記副弁を駆動し、主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1
    の孔を開放してガスの圧力変動を低減する状態と副弁が
    主弁を開口部側に付勢することによって主弁が開口部を
    覆い且つ副弁が第1の孔を閉塞した状態とを選択する副
    弁駆動手段とを具備することを特徴とするガスメータ用
    遮断弁。
  4. 【請求項4】 主弁が開口部を覆い且つ副弁が第1の孔
    を開放した状態を安定化させるために主弁と開口部間で
    吸引力を発生させる磁石を更に具備することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載のガスメータ用遮
    断弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10220617A (ja) * 1997-02-06 1998-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体制御弁制御方法
JPH10238564A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Viscodrive Japan Kk 動力伝達装置
KR20170022764A (ko) * 2015-08-21 2017-03-02 현대모비스 주식회사 연료 전지용 수소 공급 시스템의 과압 방지 장치 및 방법
JP2019174356A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 アズビル金門株式会社 ガスメータ
KR102521583B1 (ko) * 2021-12-16 2023-04-13 한국자동차연구원 이중 체크밸브

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