JPH0854271A - ガスメータ用遮断弁制御装置 - Google Patents

ガスメータ用遮断弁制御装置

Info

Publication number
JPH0854271A
JPH0854271A JP21427094A JP21427094A JPH0854271A JP H0854271 A JPH0854271 A JP H0854271A JP 21427094 A JP21427094 A JP 21427094A JP 21427094 A JP21427094 A JP 21427094A JP H0854271 A JPH0854271 A JP H0854271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
state
gas
gas meter
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21427094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Shinichi Sato
真一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP21427094A priority Critical patent/JPH0854271A/ja
Publication of JPH0854271A publication Critical patent/JPH0854271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスの供給不良を生じることなく、ガスメー
タに対する圧力変動の影響を低減することができるよう
にする。 【構成】 弁遮断判定部83は、流量演算部76によっ
て求められた流量が所定値以下のときは、遮断弁を、圧
力変動を低減する第2の状態に設定し、流量が所定値を
越えているときは、遮断弁を、開口部全体を開放する第
1の状態に設定する。弁開信号発生回路82は、遮断弁
の下流側に設けられた圧力センサ70によって検出され
る圧力が所定のしきい値を下回った場合に、遮断弁を第
1の状態に設定するための弁開信号を発生する。これに
より、第2の状態にある遮断弁による圧力損失によって
ガスメータの内圧が低下したときは、速やかに開口部が
開放され、ガスの供給不良が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスメータに設けられ
る遮断弁を制御するガスメータ用遮断弁制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガスメータでは、ガス漏れ等の異常時に
ガスの供給を遮断する遮断弁が設けられている。
【0003】図9は従来のガスメータにおける遮断弁の
制御に関する構成の一例を示したものである。このガス
メータは、ガス量を一定値(例えば1.7リットル)積
算する毎にパルスを出力するパルス発生部101と、こ
のパルス発生部101から出力されるパルスをカウント
するパルスカウンタ102と、パルス発生部101とパ
ルスカウンタ102の間に介装されたスイッチ103
と、パルスカウンタ102のカウント値に基づいて流量
および積算流量を演算する流量演算部104と、この流
量演算部104によって求められた流量に基づいて遮断
弁を遮断するか否かを判定する弁遮断判定部105と、
この弁遮断判定部105によって制御される遮断弁10
6とを備えている。このガスメータは、更に、一定時間
(例えば30秒)を計時するタイマ107を備えてい
る。このタイマ107は一定時間を計時すると、スイッ
チ103および流量演算部104に制御信号を送り、こ
の制御信号に応じてスイッチ103は一旦オフとなり、
所定の時間が経過した後に再びオンになるようになって
いる。また、流量演算部104は、タイマ107からの
制御信号に応じて、流量の演算を開始するようになって
いる。
【0004】図10は図9に示したガスメータにおける
遮断弁の制御に関する動作を示すタイミングチャートで
ある。この図の(c)に示すようにタイマ107がオン
になると、スイッチ103がオンになり、(a)に示す
ようなパルス発生部101からのパルスがパルスカウン
タ102に入力され、このパルスカウンタ102は
(b)に示すようにパルスをカウントする。この動作
は、(c)、(d)に示すように、タイマ107が一定
時間を計時してオフになるまで続く。タイマ107が一
定時間を計時してオフになると、(d)に示すように、
流量演算部104は、タイマ107が計時する一定時間
と、パルスカウンタ102のカウント値と、1パルス当
たりのガス量とに基づいて、ガス流量を演算する。次
に、(d)に示すように、弁遮断判定部105は、流量
演算部104で求められたガス流量が一定値を越えてい
るか否かを判定し、一定値を越えている場合には遮断弁
106に対して遮断信号を出力して、遮断弁106を遮
断する。
【0005】ところで、ガスメータでは、近隣のガスメ
ータの状態や近隣のガスの使用状況等によって、ガスメ
ータの上流側で圧力変動が発生する。そのため、ガスメ
ータとしてフルイディックガスメータを用いた場合、上
流側での圧力変動によって、後述するような問題が生じ
ていた。なお、フルイディックガスメータは、噴流を発
生させるノズルの下流側に、一対の側壁によって流路拡
大部を形成すると共に、側壁の外側に設けられたリター
ンガイドによって、ノズルを通過したガスを各側壁の外
側に沿ってノズルの噴出口側へ導く一対のフィードバッ
ク流路を形成し、ノズルを通過したガスが一対のフィー
ドバック流路を交互に流れる現象(本出願において、フ
ルイディック発振という。)を利用し、ノズルを通過し
たガスの流れる方向の切り替わりの周波数(本出願にお
いて、発振周波数という。)に基づいてガスの流量を計
測するものである。
【0006】このフルイディックガスメータを用いた場
合、上流側での圧力変動によってフルイディックガスメ
ータの発振周波数が乱れ、計測した流量の誤差が大きく
なったり、流量を計測できなくなったりするという問題
点がある。
【0007】そこで、本出願人は、ガスメータ用の遮断
弁として、ガス流路中においてガスが通過する開口部を
覆うための主弁と、ガス流路中に配設されると共に主弁
に結合され、内部にガス収容室を形成する容器と、容器
に設けられ、この容器の外側とガス収容室とを連通させ
る第1の孔と、主弁に設けられ、開口部とガス収容室と
を連通させる第2の孔と、第2の孔を閉塞可能な副弁
と、主弁および副弁を移動し、開口部を開放した第1の
状態、主弁によって開口部を覆うと共に第2の孔を開放
した第2の状態、および主弁によって開口部を覆うと共
に副弁によって第2の孔を閉塞した第3の状態のうちの
一つの状態を選択する状態選択手段とを備えたものを提
案している。
【0008】この遮断弁では、状態選択手段によって主
弁および副弁が移動され、3つの状態が選択される。開
口部を開放した第1の状態では、ガスは開口部を通過す
る。主弁によって開口部を覆うと共に第2の孔を開放し
た第2の状態では、ガスは第1の孔、ガス収容室および
第2の孔を通過し、その際、ガスの圧力変動が低減され
る。また、主弁によって開口部を覆うと共に副弁によっ
て第2の孔を閉塞した第3の状態では、ガスの流通が遮
断される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この遮断弁を用いる場
合、通常は、主弁によって開口部を覆うと共に第2の孔
を開放した第2の状態として、ガスの圧力変動を低減で
きるようにしておくことが望ましいが、ガスの流量が多
いときには、第2の状態ではガスの供給不良を生じ、そ
の結果、口火が消えたり、点火不良を生じるおそれがあ
る。そこで、流量多いときは、主弁によって開口部を開
放した第1の状態にする必要がある。
【0010】しかしながら、このようにガスの流量に応
じて遮断弁の状態を切り換える場合、図9および図10
に示したような従来の方法を用いて流量を判定すると、
遮断弁の状態を切り換えるまでに、図10(d)に示す
ように、パルス待ちの一定時間(例えば30秒)に、流
量演算と判定の時間を加えた時間が必要となる。そのた
め、ガスの流量が増加してから遮断弁を第2の状態から
第1の状態に切り換えるまでの時間が長く、ガスの供給
不良を生じるおそれがある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ガスの供給不良を生じることなく、
ガスメータに対する圧力変動の影響を低減することがで
きるようにしたガスメータ用遮断弁制御装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タ用遮断弁制御装置は、ガスメータ内のガス流路中にお
いてガスが通過する開口部を覆うための主弁と、ガス流
路中に配設されると共に主弁に結合され、内部にガス収
容室を形成する容器と、この容器に設けられ、この容器
の外側とガス収容室とを連通させる第1の孔と、主弁に
設けられ、開口部とガス収容室とを連通させる第2の孔
と、この第2の孔を閉塞可能な副弁と、主弁および副弁
を移動し、開口部を開放した第1の状態、主弁によって
開口部を覆うと共に第2の孔を開放した第2の状態、お
よび主弁によって開口部を覆うと共に副弁によって第2
の孔を閉塞した第3の状態のうちの一つの状態を選択す
る状態選択手段とを有するガスメータ用遮断弁を制御す
るガスメータ用遮断弁制御装置であって、ガスメータ内
のガス流路中においてガスメータ用遮断弁の下流側に設
けられた圧力センサと、状態選択手段が第2の状態を選
択しているときにおいて、圧力センサによって検出され
る圧力が所定のしきい値を下回った場合に、第1の状態
を選択するように状態選択手段を制御する制御手段とを
備えたものである。
【0013】このガスメータ用遮断弁制御装置では、圧
力センサによって、ガスメータ用遮断弁の下流側におけ
る圧力が検出される。そして、状態選択手段が第2の状
態を選択しているときにおいて、圧力センサによって検
出される圧力が所定のしきい値を下回った場合には、制
御手段によって、第1の状態を選択するように状態選択
手段が制御される。これにより、第2の状態にあるガス
メータ用遮断弁による圧力損失によってガスメータの内
圧が低下したときは、速やかに開口部が開放され、ガス
の供給不良を生じることがなくなる。
【0014】請求項2記載のガスメータ用遮断弁制御装
置は、請求項1記載のガスメータ用遮断弁制御装置にお
いて、ガスメータによって測定される流量が所定値以下
のときは第2の状態を選択し、ガスメータによって測定
される流量が所定値を越えているときは第1の状態を選
択するように状態選択手段を制御する第2の制御手段を
更に備えたものである。
【0015】このガスメータ用遮断弁制御装置では、第
2の制御手段によって、ガスメータによって測定される
流量が所定値以下のときは第2の状態を選択し、ガスメ
ータによって測定される流量が所定値を越えているとき
は第1の状態を選択するように状態選択手段が制御され
る。これにより、ガスメータの内圧の低下が発生しない
状況下では、流量が所定値以下のときは第2の状態が選
択されてガスメータに対する圧力変動の影響が低減さ
れ、流量が所定値を越えているときは第1の状態が選択
されてガスの供給不良が防止される。
【0016】請求項3記載のガスメータ用遮断弁制御装
置は、請求項2記載のガスメータ用遮断弁制御装置にお
いて、第2の制御手段が、状態選択手段が第1の状態を
選択しているときにおいて、圧力センサによって検出さ
れる圧力が所定のしきい値を下回った場合に、第3の状
態を選択するように状態選択手段を制御するものであ
る。
【0017】このガスメータ用遮断弁制御装置では、第
2の制御手段によって、状態選択手段が第1の状態を選
択しているときにおいて、圧力センサによって検出され
る圧力が所定のしきい値を下回った場合に、第3の状態
を選択するように状態選択手段が制御される。このよう
に、ガスメータ用遮断弁が第1の状態にあるときに圧力
が所定のしきい値を下回った場合は異常と判断されるの
で、第3の状態を選択してガスを遮断するようにしてい
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例に係るガスメータ
用遮断弁制御装置を含むフルイディックガスメータの構
成を示す断面図である。この図に示すように、フルイデ
ィックガスメータは、気体(ガス)を受け入れる入口部
11と気体を排出する出口部12とを有する本体10を
備えている。本体10内には隔壁13が設けられ、この
隔壁13と入口部11との間に第1の気体流路14が形
成され、隔壁13と出口部12との間に第2の気体流路
15が形成されている。隔壁13には気体が通過する開
口部16が設けられ、この開口部16の近傍に、遮断弁
50が設けられている。
【0020】図2は、図1における遮断弁50を拡大し
て示す断面図である。この遮断弁50は、第1の気体流
路14内に配設され、開口部16を覆うための主弁51
と、第1の気体流路14内に配設されると共に主弁51
に結合され、内部に気体収容室53を形成する容器52
と、この容器52に設けられ、この容器52の外側と気
体収容室53とを連通させる第1の孔54と、主弁51
に設けられ、開口部16と気体収容室53とを連通させ
る第2の孔55と、気体収容室53内に配設され、第2
の孔55を閉塞可能な副弁56と、主弁51および副弁
56を移動する状態選択手段としてのアクチュエータ6
0とを備えている。第2の孔55は開口部16よりも小
径であり、第1の孔54は第2の孔55と略同径であ
る。
【0021】アクチュエータ60は、第1の孔54内に
挿通され、一端が副弁56に接続され、他端側が本体1
0の側壁を貫通して本体10の外部に導出されたロッド
61と、本体10の外側に固定され、ロッド61の他端
側を保持すると共にロッド61を軸方向に移動させるア
クチュエータ本体62と、容器52の背面と本体10の
側壁との間におけるロッド61の周囲に設けられ、容器
52を開口部16側に付勢する第1のばね63と、副弁
56と容器52の内壁面との間におけるロッド61の周
囲に設けられ、副弁56を開口部16側に付勢する第2
のばね64とを備えている。アクチュエータ本体62
は、比例ソレノイドやリニアモータ等、ロッド61の軸
方向の位置を少なくとも3段階に切り換え可能な駆動手
段である。
【0022】この遮断弁50では、アクチュエータ60
によって主弁51および副弁56を移動し、開口部16
を開放した第1の状態と、主弁51によって開口部16
を覆うと共に第2の孔55を開放した第2の状態と、主
弁51によって開口部16を覆うと共に副弁56によっ
て第2の孔55を閉塞した第3の状態とを選択可能にな
っている。
【0023】第2の気体流路15内には、開口部16の
下流側に、圧力センサ70が設けられている。また、第
2の気体流路15内には、入口部11から受け入れた気
体を通過させて噴流を発生させるノズル21が設けられ
ている。このノズル21の上流側には気体の流れを整え
る整流部材22が設けられている。ノズル21の下流側
には、拡大された流路を形成する一対の側壁23、24
が設けられている。この側壁23、24の間には、所定
の間隔を開けて、上流側に第1ターゲット25、下流側
に第2ターゲット26がそれぞれ配設されている。ま
た、側壁23、24の外側には、ノズル21を通過した
気体を各側壁23、24の外周部に沿ってノズル21の
噴出口側へ帰還させる一対のフィードバック流路27、
28を形成するリターンガイド29が配設されている。
また、フィードバック流路27、28の各出口部分と出
口部12との間には、リターンガイド29の背面と本体
10とによって、一対の排出路31、32が形成されて
いる。また、ノズル21の噴出口の近傍には、ノズル2
1を通過した気体の流れる方向の切り替わりを検出する
ための圧電膜センサに通じる導圧孔33、34が設けら
れている。
【0024】図3は図1における導圧孔33、34およ
び圧電膜センサを含む断面を拡大して示す断面図であ
る。この図に示すように、本体10の底部の外側には、
圧電膜センサ35が設けられている。また、導圧孔3
3、34には、それぞれ導圧管36、37の一端が接続
されている。この導圧管36、37の他端は、圧電膜セ
ンサ35の各圧力導入口に接続されている。そして、こ
の圧電膜センサ35によって、導圧孔33と導圧孔34
における差圧を検出して、この差圧の変化に基づいてフ
ルイディック発振を検出するようになっている。また、
導圧管36、37および圧電膜センサ35は、本体10
の底部の外側に固定されたケース38によって覆われて
いる。
【0025】図4は図1に示すフルイディックガスメー
タの回路部分の構成を示すブロック図である。この図に
示すように、フルイディックガスメータは、圧電膜セン
サの35の出力信号を増幅する増幅回路71と、この増
幅回路71の出力を波形整形してパルスを生成する波形
整形回路72とを備えている。フルイディックガスメー
タは、更に、波形整形回路72から出力されるパルスを
カウントするパルスカウンタ74と、波形整形回路72
とパルスカウンタ74の間に介装されたスイッチ75
と、パルスカウンタ74のカウント値に基づいて流量お
よび積算流量を演算する流量演算部76と、一定時間
(例えば30秒)を計時するタイマ77と、流量演算部
76によって求められた積算流量を表示する表示部78
とを備えている。タイマ77は一定時間を計時すると、
スイッチ75および流量演算部76に制御信号を送り、
この制御信号に応じてスイッチ75は一旦オフとなり、
所定の時間が経過した後に再びオンになるようになって
いる。また、流量演算部76は、タイマ77からの制御
信号に応じて、流量および積算流量の演算を開始するよ
うになっている。
【0026】フルイディックガスメータは、更に、アク
チュエータ本体62を制御するアクチュエータ制御回路
81と、圧力センサ70によって検出される圧力が所定
のしきい値を下回った場合に、遮断弁50を第1の状態
に設定するための弁開信号を発生し、アクチュエータ制
御回路81に送る弁開信号発生回路82と、流量演算部
76によって求められた流量が所定値以下のときは遮断
弁50を第2の状態に設定し、流量演算部76によって
求められた流量が所定値を越えているときは遮断弁50
を第1の状態に設定するための弁開閉信号を発生し、ア
クチュエータ制御回路81に送る弁遮断判定部83と、
アクチュエータ本体62に接続され、位置センサ等を用
いて遮断弁50の状態を認識する弁状態認識回路84と
を備えている。弁遮断判定部83は、また、例えば流量
演算部76が所定量以上の流量を検出した場合や所定の
流量を所定時間以上検出した場合等に、遮断弁50を第
3の状態にする弁開閉信号をアクチュエータ制御回路8
1に送り、更に、弁状態認識回路84によって、遮断弁
50が第1の状態に設定されていると認識されていると
きにおいて、圧力センサ70によって検出される圧力が
所定のしきい値を下回った場合にも、遮断弁50を第3
の状態に設定するための弁開閉信号をアクチュエータ制
御回路81に送るようになっている。
【0027】図4において、弁開信号発生回路82およ
びアクチュエータ制御回路81が本発明における制御手
段に対応し、弁遮断判定部83、アクチュエータ制御回
路81および弁状態認識回路84が本発明における第2
の制御手段に対応する。
【0028】なお、流量演算部76、弁遮断判定部83
およびアクチュエータ制御回路81は、例えばマイクロ
コンピュータによって実現される。
【0029】次に、フルイディックガスメータの主な動
作について説明する。
【0030】フルイディックガスメータの入口部11か
ら受け入れられた気体は、第1の気体流路14、開口部
16を通過して、第2の気体流路15に入る。第2の気
体流路15に入った気体は、整流部材22を経て、ノズ
ル21を通過し、噴流となってノズル21より噴出され
る。ノズル21より噴出された気体は、コアンダ効果に
より一方の側壁に沿って流れる。ここでは、まず側壁2
3に沿って流れるものとする。側壁23に沿って流れた
気体は、更にフィードバック流路27を経て、ノズル2
1の噴出口側へ帰還され、排出路31を経て出口部12
より排出される。このとき、ノズル21より噴出された
気体は、フィードバック流路27を流れてきた気体によ
って方向が変えられ、今度は他方の側壁24に沿って流
れるようになる。この気体は、更にフィードバック流路
28を経て、ノズル21の噴出口側へ帰還され、排出路
32を経て出口部12より排出される。すると、ノズル
21より噴出された気体は、今度は、フィードバック流
路28を流れてきた気体によって方向が変えられ、再び
側壁23、フィードバック流路27に沿って流れるよう
になる。以上の動作を繰り返すことにより、ノズル21
を通過した気体が一対のフィードバック流路27、28
を交互に流れるフルイディック発振が発生する。このフ
ルイディック発振の周波数、周期は流量と対応関係があ
る。
【0031】フルイディック発振は、圧電膜センサ35
によって検出される。この圧電膜センサ35の出力は増
幅回路71で増幅され、波形成形回路72でフルイディ
ック発振の周波数、すなわちガス流量に応じた周波数の
パルスが生成される。このパルスは、例えば1パルスが
1.7リットルのガス量に相当する。このパルスは、一
定時間毎にパルスカウンタ74によってカウントされ、
このカウント値に基づいて、流量演算部76によって流
量および積算流量が演算される。また、流量演算部76
によって求められた積算流量は表示部78によって表示
される。
【0032】次に、図5ないし図8を参照して、本実施
例の遮断弁制御装置の動作について説明する。
【0033】まず、初期状態では、図5に示すように、
遮断弁50は第2の状態になっている。すなわち、ロッ
ド61の引き込み量が中間の状態にされ、主弁51によ
って開口部16が覆われると共に、副弁56が第2の孔
55から離れ、第2の孔55が開放される。この状態で
は、気体は、第1の孔54から気体収容室53に入り、
この気体収容室53を経て、第2の孔55、開口部16
を通過して、第1の気体流路14から第2の気体流路1
5に入る。この場合、第1の孔54および第2の孔55
は絞りとして作用する。圧力変動のある気体が第1の孔
54、気体収容室53および第2の孔55を通過する際
には、前段の絞りとして作用する第1の孔54において
圧力変動の脈動成分が減少され、更に、第2の孔55に
おいて脈動成分を相互に打ち消す作用が発生し、脈動成
分が減少される。
【0034】図6は、第1の孔54、気体収容室53お
よび第2の孔55による構造の電気的等価回路を示すも
のである。この図において、第1の孔54は抵抗器96
に対応し、第2の孔55は抵抗器97に対応し、気体収
容室53はコンデンサ98に対応し、直列に接続された
抵抗器96、97と、これら抵抗器96、97の中間点
をコンデンサ98を介して接地側に接続した回路によっ
て高周波成分除去フィルタが構成される。このように、
第1の孔54、気体収容室53および第2の孔55によ
る構造は、圧力変動の脈動成分を減少させる高周波成分
除去フィルタとして作用する。
【0035】弁遮断判定部83は、流量演算部76によ
って求められた流量が所定値以下のときは遮断弁50を
第2の状態に設定し、流量演算部76によって求められ
た流量が所定値を越えているときは遮断弁50を第1の
状態に設定するための弁開閉信号を発生し、アクチュエ
ータ制御回路81に送る。これにより、流量が所定値以
下のときは第2の状態が選択されてフルイディックガス
メータに対する圧力変動の影響が低減され、流量が所定
値を越えているときは第1の状態が選択されてガスの供
給不良が防止される。
【0036】一方、弁開信号発生回路82は、圧力セン
サ70によって検出される圧力が所定のしきい値を下回
った場合に、遮断弁50を第1の状態に設定するための
弁開信号を発生し、アクチュエータ制御回路81に送
る。これにより、第2の状態にある遮断弁50による圧
力損失によってフルイディックガスメータの内圧が低下
したときは、弁遮断判定部83によって流量に基づいて
遮断弁50を第1の状態に設定する前であっても、速や
かに開口部16が開放され、ガスの供給不良が防止され
る。
【0037】図7は、第1の状態における遮断弁50を
示す断面図である。この状態では、ロッド61が最も引
き込まれた状態にされ、主弁51が開口部16から離
れ、開口部16が開放される。この状態では、気体は、
開口部16を通過して、第1の気体流路14から第2の
気体流路15に入る。
【0038】また、弁遮断判定部83は、例えば流量演
算部76が所定量以上の流量を検出した場合や所定の流
量を所定時間以上検出した場合等に、遮断弁50を第3
の状態にする弁開閉信号をアクチュエータ制御回路81
に送る。弁遮断判定部83は、更に、弁状態認識回路8
4によって、遮断弁50が第1の状態に設定されている
と認識されているときにおいて、圧力センサ70によっ
て検出される圧力が所定のしきい値を下回った場合に
も、遮断弁50を第3の状態に設定するための弁開閉信
号をアクチュエータ制御回路81に送る。なお、このと
きアクチュエータ制御回路81には、弁開信号発生回路
82からの弁開信号も入力されるが、アクチュエータ制
御回路81は、弁遮断判定部83からの遮断弁50を第
3の状態に設定するための弁開閉信号を優先する。これ
により、図8に示すように、遮断弁50は第3の状態に
される。すなわち、ロッド61が最も突出した状態にさ
れ、主弁51によって開口部16が覆われると共に副弁
56によって第2の孔55が閉塞され、開口部16が閉
塞され、フルイディックガスメータの下流側への気体
(ガス)の供給が停止される。
【0039】以上説明したように、本実施例の遮断弁制
御装置によれば、遮断弁50が第2の状態になっている
ときは、遮断弁50によって圧力変動が低減され、フル
イディック発振の周波数が安定する。
【0040】この第2の状態において、ガス流量が多く
なり所定値を越えると、弁遮断判定部83によって遮断
弁50が第1の状態に切り換えられる。この弁遮断判定
部83による遮断弁50の切り換えには、パルスをカウ
ントする時間や流量を演算する時間等が必要となり、あ
る程度の時間がかかる。そのため、弁遮断判定部83に
よって遮断弁50が第1の状態に切り換えられる前に、
第2の状態にある遮断弁50による圧力損失によってフ
ルイディックガスメータの内圧が低下する場合が生じ
る。このような場合には、圧力センサ70によって検出
される圧力が所定のしきい値を下回り、弁開信号発生回
路82からの弁開信号によって遮断弁50が第1の状態
に切り換えられる。従って、ガスの供給不良を生じるこ
とがなくなり、口火が消えたり、点火不良を生じること
がなくなる。
【0041】また、本実施例によれば、遮断弁50が第
1の状態に設定されているときに、圧力センサ70によ
って検出される圧力が所定のしきい値を下回った場合に
は、弁遮断判定部83によって、遮断弁50が第3の状
態に設定されるので、異常により圧力が低下した場合に
ガスを遮断することができる。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば、弁状態認識回路84を設ける代わりに、弁遮断
判定部83が、最後に出力した弁開閉信号を記憶してお
き、遮断弁50の状態を認識するようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または2記
載のガスメータ用遮断弁制御装置によれば、圧力センサ
によってガスメータ用遮断弁の下流側における圧力を検
出し、状態選択手段が第2の状態を選択しているときに
おいて、圧力センサによって検出される圧力が所定のし
きい値を下回った場合に、制御手段によって、第1の状
態を選択するように状態選択手段を制御し、第2の状態
にあるガスメータ用遮断弁による圧力損失によってガス
メータの内圧が低下したときは、速やかに開口部を開放
するようにしたので、ガスの供給不良を生じることな
く、ガスメータに対する圧力変動の影響を低減すること
ができるという効果がある。
【0044】また、請求項3記載のガスメータ用遮断弁
制御装置によれば、状態選択手段が第1の状態を選択し
ているときにおいて、圧力センサによって検出される圧
力が所定のしきい値を下回った場合に、第2の制御手段
によって、第3の状態を選択するように状態選択手段を
制御するようにしたので、上記効果に加え、異常により
圧力が低下した場合にガスを遮断することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガスメータ用遮断弁制
御装置を含むフルイディックガスメータの構成を示す断
面図である。
【図2】図1における遮断弁を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】図1における導圧孔および圧電膜センサを含む
断面を拡大して示す断面図である。
【図4】図1に示したフルイディックガスメータの回路
部分の構成を示すブロック図である。
【図5】図2に示した遮断弁の第2の状態を示す断面図
である。
【図6】図2に示した遮断弁における第1の孔、気体収
容室および第2の孔による構造の電気的等価回路を示す
回路図である。
【図7】図2に示した遮断弁の第1の状態を示す断面図
である。
【図8】図2に示した遮断弁の第3の状態を示す断面図
である。
【図9】従来のガスメータにおける遮断弁の制御に関す
る構成の一例を示すブロック図である。
【図10】図9に示したガスメータにおける遮断弁の制
御に関する動作を示す説明図である。
【符号の説明】
16 開口部 35 圧電膜センサ 50 遮断弁 51 主弁 52 容器 53 気体収容室 54 第1の孔 55 第2の孔 56 副弁 60 アクチュエータ 61 ロッド 62 アクチュエータ本体 70 圧力センサ 76 流量演算部 81 アクチュエータ制御回路 82 弁開信号発生回路 83 弁遮断判定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスメータ内のガス流路中においてガス
    が通過する開口部を覆うための主弁と、前記ガス流路中
    に配設されると共に前記主弁に結合され、内部にガス収
    容室を形成する容器と、この容器に設けられ、この容器
    の外側とガス収容室とを連通させる第1の孔と、前記主
    弁に設けられ、前記開口部とガス収容室とを連通させる
    第2の孔と、この第2の孔を閉塞可能な副弁と、前記主
    弁および副弁を移動し、前記開口部を開放した第1の状
    態、前記主弁によって前記開口部を覆うと共に前記第2
    の孔を開放した第2の状態、および前記主弁によって前
    記開口部を覆うと共に前記副弁によって前記第2の孔を
    閉塞した第3の状態のうちの一つの状態を選択する状態
    選択手段とを有するガスメータ用遮断弁を制御するガス
    メータ用遮断弁制御装置であって、 ガスメータ内のガス流路中において前記ガスメータ用遮
    断弁の下流側に設けられた圧力センサと、 前記状態選択手段が第2の状態を選択しているときにお
    いて、前記圧力センサによって検出される圧力が所定の
    しきい値を下回った場合に、第1の状態を選択するよう
    に前記状態選択手段を制御する制御手段とを具備するこ
    とを特徴とするガスメータ用遮断弁制御装置。
  2. 【請求項2】 ガスメータによって測定される流量が所
    定値以下のときは第2の状態を選択し、ガスメータによ
    って測定される流量が所定値を越えているときは第1の
    状態を選択するように前記状態選択手段を制御する第2
    の制御手段を更に具備することを特徴とする請求項1記
    載のガスメータ用遮断弁制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の制御手段は、前記状態選択手
    段が第1の状態を選択しているときにおいて、前記圧力
    センサによって検出される圧力が所定のしきい値を下回
    った場合に、第3の状態を選択するように前記状態選択
    手段を制御することを特徴とする請求項2記載のガスメ
    ータ用遮断弁制御装置。
JP21427094A 1994-08-16 1994-08-16 ガスメータ用遮断弁制御装置 Pending JPH0854271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21427094A JPH0854271A (ja) 1994-08-16 1994-08-16 ガスメータ用遮断弁制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21427094A JPH0854271A (ja) 1994-08-16 1994-08-16 ガスメータ用遮断弁制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0854271A true JPH0854271A (ja) 1996-02-27

Family

ID=16652956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21427094A Pending JPH0854271A (ja) 1994-08-16 1994-08-16 ガスメータ用遮断弁制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0854271A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0854271A (ja) ガスメータ用遮断弁制御装置
JPH0821753A (ja) ガスメータ用遮断弁制御装置
JP3408344B2 (ja) ガスメータ用遮断弁
JPH11287692A (ja) ガスメータ
JP3378080B2 (ja) 遮断弁
JP3375452B2 (ja) ガスメータにおける異常検知装置
JP2000230847A (ja) ガスメータおよびガス供給制御方法
JPH08226834A (ja) ガスメータ用遮断弁制御装置
JPH08226833A (ja) ガスメータ用遮断弁制御装置
JP3378111B2 (ja) ガスメータおよびガスメータにおける微少漏洩検知方法
JP3436827B2 (ja) ガスメータ
JPH08219839A (ja) 流速センサの出力補正装置および流量計
JPH07318386A (ja) フルイディック流量計
JPH09166460A (ja) ガスメータ
JPH07318389A (ja) フルイディック流量計
JPH07239255A (ja) フルイディック流量計
JP3388049B2 (ja) ガスメータ
JPH08240469A (ja) 流量計
JPH0875511A (ja) ガスメータ
JP3274571B2 (ja) フルイディック流量計
JP2625637B2 (ja) フルイディック流量計
JPH085432A (ja) ガスメータ用熱式流速センサのゲイン補正装置
JP3436826B2 (ja) ガスメータ
JP3573441B2 (ja) 圧力変動吸収機構の異常検出装置および方法
JPH08159839A (ja) 流量計および流量測定方法