JPH08226833A - ガスメータ用遮断弁制御装置 - Google Patents

ガスメータ用遮断弁制御装置

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Publication number
JPH08226833A
JPH08226833A JP5672495A JP5672495A JPH08226833A JP H08226833 A JPH08226833 A JP H08226833A JP 5672495 A JP5672495 A JP 5672495A JP 5672495 A JP5672495 A JP 5672495A JP H08226833 A JPH08226833 A JP H08226833A
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JP
Japan
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gas
shutoff valve
flow rate
state
flow
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Pending
Application number
JP5672495A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Shinichi Sato
真一 佐藤
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスメータの消費電力を低減しながら、ガス
の圧力変動を低減することができるようにする。 【構成】 ばらつき判定部46は、フローセンサ30の
各駆動時毎にA/D変換器41の出力パルス数をカウン
トし、一定時間におけるA/D変換器41の出力パルス
数の最大値と最小値を求め、その差をフローセンサ出力
のばらつきとし、このフローセンサ出力のばらつきが所
定値を越えているか否かを判定する。遮断弁駆動判定部
47は、遮断弁が、ガスが圧力変動吸収機構を通過せず
にフルイディック発振生成部に到達する状態にあるとき
には、流量が所定量以下で且つフローセンサ出力のばら
つきが所定値を越えている場合にのみ、遮断弁を、ガス
が圧力変動吸収機構を通過する状態に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスの圧力変動を低減
することができるようにしたガスメータ用遮断弁を制御
するガスメータ用遮断弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータでは、ガス漏れ等の異常時に
ガスの供給を遮断する遮断弁が設けられている。
【0003】ところで、ガスメータでは、近隣のガスメ
ータの状態や近隣のガスの使用状況等によって、ガスメ
ータの上流側でガスの圧力変動が発生する。そのため、
ガスメータとしてフルイディックガスメータを用いた場
合、上流側での圧力変動によって、後述するような問題
が生じていた。なお、フルイディックガスメータは、噴
流を発生させるノズルの下流側に、一対の側壁によって
流路拡大部を形成すると共に、側壁の外側に設けられた
リターンガイドによって、ノズルを通過したガスを各側
壁の外側に沿ってノズルの噴出口側へ導く一対のフィー
ドバック流路を形成し、ノズルを通過したガスが一対の
フィードバック流路を交互に流れる現象(本出願におい
て、フルイディック発振という。)を利用し、ノズルを
通過したガスの流れる方向の切り替わりの周波数(本出
願において、発振周波数という。)や周期に基づいてガ
スの流量を計測するものである。
【0004】このフルイディックガスメータを用いた場
合、上流側での圧力変動によってフルイディックガスメ
ータの発振周波数が乱れ、計測した流量の誤差が大きく
なったり、流量を計測できなくなったりするという問題
点がある。
【0005】そこで本出願人は、ガスの圧力変動を低減
することのできる遮断弁を提案している。図8は、この
ような遮断弁の断面図である。この遮断弁150は、ガ
ス流路中に設けられた開口部116を覆うための主弁1
51と、この主弁151に結合され、内部にガス収容室
153を形成する容器152と、この容器152に設け
られ、この容器152の外側とガス収容室153とを連
通させる孔154と、主弁151に設けられ、開口部1
16とガス収容室153とを連通させる孔155と、ガ
ス収容室153内に配設され、孔155を閉塞可能な副
弁156と、主弁151および副弁156を移動するア
クチュエータ160とを備えている。アクチュエータ1
60は、孔154内に挿通され、一端が副弁156に接
続され、他端側がガスメータの本体110の側壁を貫通
して本体110の外部に導出されたロッド161と、本
体110の外側に固定され、ロッド161の他端側を保
持すると共にロッド161を軸方向に移動させるアクチ
ュエータ本体162と、容器152の背面と本体110
の側壁との間におけるロッド161の周囲に設けられ、
容器152を開口部116側に付勢するばね163と、
副弁156と容器152の内壁面との間におけるロッド
161の周囲に設けられ、副弁156を開口部116側
に付勢するばね164とを備えている。アクチュエータ
本体162は、ロッド161の軸方向の位置を少なくと
も3段階に切り換え可能な駆動手段である。
【0006】この遮断弁150では、孔154,155
およびガス収容室153によって圧力変動吸収機構が構
成される。すなわち、孔154および孔155は絞りと
して作用し、電気回路における抵抗器に相当し、ガス収
容室153は電気回路におけるコンデンサに相当し、孔
154,155およびガス収容室153は圧力変動の脈
動成分を減少させる高周波成分除去フィルタとして作用
する。
【0007】図9に示すように、遮断弁150は、流量
に応じて状態が切り換えられる。すなわち、流量が所定
量QS 以下のときは、主弁151が開口部116を覆う
と共に副弁156が孔155を開放した状態とされ、圧
力変動吸収機構がオン状態となる。この状態では、ガス
は孔154からガス収容室153に入り、このガス収容
室153を経て、孔155、開口部116を通過する。
このとき、孔154,155およびガス収容室153に
よる圧力変動吸収機構によって、ガスの圧力変動が低減
される。また、流量が所定量QS を越えている場合に
は、主弁151が開口部116を開放すると共に副弁1
56が孔155を開放した状態とされ、圧力変動吸収機
構がオフ状態となる。この状態では、ガスはそのまま開
口部116を通過し、ガスの供給不良が防止される。ま
た、異常時には、主弁151が開口部116を覆うと共
に副弁156が孔155を閉塞した状態とされ、ガスの
流通が遮断される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように流量に応
じて遮断弁150の状態を切り換えるようにした場合、
流量が所定量QS の近傍で変動すると遮断弁150の状
態を切り換えるためにアクチュエータ本体162が頻繁
に駆動され、ガスメータの消費電力が大きくなり、電池
の消耗が早くなるという問題点がある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ガスメータの消費電力を低減しなが
ら、ガスの圧力変動を低減することができるようにした
ガスメータ用遮断弁制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タ用遮断弁制御装置は、ガスを噴出するノズルを含み、
このノズルから噴出されるガスによるフルイディック発
振を生成するフルイディック発振生成部と、このフルイ
ディック発振生成部によって生成されるフルイディック
発振を検出するフルイディック発振検出センサと、ノズ
ルを通過するガスの流速を検出する流速センサと、フル
イディック発振生成部の上流側に設けられ、ガスの圧力
変動を吸収するための圧力変動吸収機構と、ガスが圧力
変動吸収機構を通過してフルイディック発振生成部に到
達する第1の状態とガスが圧力変動吸収機構を通過せず
にフルイディック発振生成部に到達する第2の状態とガ
スの流通を遮断する第3の状態とを選択可能な遮断弁
と、流量に応じてフルイディック発振検出センサの出力
と流速センサの出力の少なくとも一方に基づいて流量を
算出する流量演算手段とを備えたガスメータに用いら
れ、流速センサの出力のばらつきが所定値を越えている
か否かを判定するばらつき判定手段と、遮断弁が第1の
状態にあるときには、流量演算手段によって算出される
流量が所定量を越えている場合に遮断弁を第2の状態に
切り換え、遮断弁が第2の状態にあるときには、流量演
算手段によって算出される流量が所定量以下で且つばら
つき判定手段によって流速センサの出力のばらつきが所
定値を越えていると判定された場合に遮断弁を第1の状
態に切り換える遮断弁駆動手段とを備えたものである。
【0011】このガスメータ用遮断弁制御装置では、ば
らつき判定手段によって、流速センサの出力のばらつき
が所定値を越えているか否かが判定され、遮断弁が第1
の状態にあるときには、流量演算手段によって算出され
る流量が所定量を越えている場合に、遮断弁駆動手段に
よって、遮断弁が第2の状態に切り換えられ、遮断弁が
第2の状態にあるときには、流量演算手段によって算出
される流量が所定量以下で且つばらつき判定手段によっ
て流速センサの出力のばらつきが所定値を越えていると
判定された場合に、遮断弁駆動手段によって、遮断弁が
第1の状態に切り換えられる。
【0012】請求項2記載のガスメータ用遮断弁制御装
置は、請求項1記載のガスメータ用遮断弁制御装置にお
いて、ばらつき判定手段が、所定時間における流速セン
サの出力の最大値と最小値との差をばらつきとするよう
に構成したものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0014】図2は本発明の一実施例に係るガスメータ
用遮断弁制御装置が適用されるガスメータの構成を示す
断面図である。このガスメータは、ガスを受け入れる入
口部11とガスを排出する出口部12とを有する本体1
0を備えている。本体10内には隔壁13が設けられ、
この隔壁13と入口部11との間にガス流路14が形成
され、隔壁13と出口部12との間にガス流路15が形
成されている。隔壁13には開口部16が設けられ、こ
の開口部16の近傍に遮断弁50が設けられている。
【0015】図3ないし図5は、図2における遮断弁5
0を拡大して示す断面図である。この遮断弁50は、ガ
ス流路14内に配設され、開口部16を覆うための主弁
51と、ガス流路14内に配設されると共に主弁51に
結合され、内部にガス収容室53を形成する容器52
と、この容器52に設けられ、この容器52の外側とガ
ス収容室53とを連通させる孔54と、主弁51に設け
られ、開口部16とガス収容室53とを連通させる孔5
5と、ガス収容室53内に配設され、孔55を閉塞可能
な副弁56と、主弁51および副弁56を移動するアク
チュエータ60とを備えている。孔55は開口部16よ
りも小径であり、孔54は第2の孔55と略同径であ
る。
【0016】アクチュエータ60は、孔54内に挿通さ
れ、一端が副弁56に接続され、他端側が本体10の側
壁を貫通して本体10の外部に導出されたロッド61
と、本体10の外側に固定され、ロッド61の他端側を
保持すると共にロッド61を軸方向に移動させるアクチ
ュエータ本体62と、容器52の背面と本体10の側壁
との間におけるロッド61の周囲に設けられ、容器52
を開口部16側に付勢するばね63と、副弁56と容器
52の内壁面との間におけるロッド61の周囲に設けら
れ、副弁56を開口部16側に付勢するばね64とを備
えている。アクチュエータ本体62は、比例ソレノイド
やリニアモータ等、ロッド61の軸方向の位置を少なく
とも3段階に切り換え可能な駆動手段である。
【0017】この遮断弁50では、孔54,55および
ガス収容室53によって圧力変動吸収機構が構成され
る。すなわち、孔54および孔55は絞りとして作用
し、電気回路における抵抗器に相当し、ガス収容室53
は電気回路におけるコンデンサに相当し、孔54,55
およびガス収容室53は圧力変動の脈動成分を減少させ
る高周波成分除去フィルタとして作用する。
【0018】遮断弁50は、アクチュエータ60によっ
てロッド61の軸方向の位置を3段階に切り換えること
によって、以下の3つの状態を選択可能になっている。
第1の状態は、図3に示したように、主弁51が開口部
16を覆うと共に副弁56が孔55を開放した状態であ
り、この状態では、ガスは、孔54からガス収容室53
に入り、このガス収容室53を経て、孔55、開口部1
6を通過する。このとき、孔54,55およびガス収容
室53による圧力変動吸収機構によって、ガスの圧力変
動が低減される。第2の状態は、図4に示したように、
主弁51が開口部16を開放すると共に副弁56が孔5
5を開放した状態であり、この状態では、ガスは圧力変
動吸収機構を通過せずに、そのまま開口部16を通過
し、ガスの供給不良が防止される。第3の状態は、図5
に示したように、主弁51が開口部16を覆うと共に副
弁56が孔55を閉塞した状態であり、この状態ではガ
スの流通が遮断される。
【0019】ガス流路15内には、入口部11から受け
入れたガスを通過させて噴流を発生させるノズル21が
設けられている。ノズル21の通路内には、熱式流速セ
ンサであるフローセンサ30が配設されている。このフ
ローセンサ30は、図示しないが、発熱部とこの発熱部
の上流側および下流側に配設された2つの温度センサを
有し、2つの温度センサによって検出される温度の差を
一定に保つために必要な発熱部に対する供給電力から流
速に対応する流量を求めたり、一定電流または一定電力
で発熱部を加熱し、2つの温度センサによって検出され
る温度の差から流量を求めるようになっている。
【0020】ノズル21の下流側には、拡大された流路
を形成する一対の側壁23,24が設けられている。こ
の側壁23,24の間には、所定の間隔を開けて、上流
側にターゲット25、下流側にターゲット26がそれぞ
れ配設されている。側壁23,24の外側には、ノズル
21を通過したガスを各側壁23,24の外周部に沿っ
てノズル21の噴出口側へ帰還させる一対のフィードバ
ック流路27,28を形成するリターンガイド29が配
設されている。フィードバック流路27,28の各出口
部分と出口部12との間には、リターンガイド29の背
面と本体10とによって、一対の排出路31,32が形
成されている。ノズル21の噴出口の近傍には導圧孔3
3,34が設けられ、本体10の底部の外側には、導圧
孔33と導圧孔34における差圧を検出する圧電膜セン
サ35(図2では図示せず。)が設けられている。
【0021】図1は図2に示したガスメータの回路部分
の構成を示すブロック図である。この図に示すように、
ガスメータは、フローセンサ30の出力信号をアナログ
−ディジタル(以下、A/Dと記す。)変換するA/D
変換器41と、圧電膜センサの35の出力信号を増幅す
るアナログ増幅器42と、このアナログ増幅器42の出
力を波形整形してパルスを生成する波形整形回路43
と、A/D変換器41の出力(以下、フローセンサ出力
ともいう。)と波形整形回路43の出力を入力し、流量
に応じて少なくとも一方の出力に基づいて流量および積
算流量を算出する流量演算部44と、この流量演算部4
4によって算出された積算流量を表示する表示部45と
を備えている。ガスメータは、更に、A/D変換器41
の出力を入力し、フローセンサ出力のばらつきが所定値
を越えているか否かを判定するばらつき判定部46と、
このばらつき判定部46の判定結果と流量演算部44に
よって算出された流量とに応じて遮断弁50の状態を切
り換えるか否かを判定する遮断弁駆動判定部47と、こ
の遮断弁駆動判定部47の判定結果に応じてアクチュエ
ータ60のアクチュエータ本体62を駆動する遮断弁駆
動回路48とを備えている。遮断弁駆動判定部47、遮
断弁駆動回路48およびアクチュエータ60が本発明に
おける遮断弁駆動手段に対応する。流量演算部44、ば
らつき判定部46および遮断弁駆動判定部47は、例え
ばマイクロコンピュータによって構成される。流量演算
部44は、予め範囲が設定された小流量域、例えば20
0L(リットル)/h(時間)未満の流量域ではA/D
変換器41の出力に基づいて流量および積算流量を算出
し、予め範囲が設定された大流量域、例えば200L/
h以上の流量域では波形整形回路43の出力に基づいて
流量および積算流量を算出する。
【0022】本実施例では、消費電力低減のため、フロ
ーセンサ30は例えば6秒周期で間欠的に駆動され、各
駆動時に、流速に応じた電圧を出力する。A/D変換器
41は、フローセンサ30の出力電圧に応じた数のパル
スを出力する。ばらつき判定部46は、フローセンサ3
0の各駆動時毎にA/D変換器41の出力パルス数をカ
ウントし、一定時間におけるA/D変換器41の出力パ
ルス数の最大値と最小値を求め、その差をフローセンサ
出力のばらつきとし、このフローセンサ出力のばらつき
が所定値を越えているか否かを判定する。所定値は、例
えば、標準偏差をσとしたときの12σとする。従っ
て、σが50パルスの場合には、所定値は600パルス
となる。
【0023】図6に示すように、遮断弁駆動判定部47
は、遮断弁50が図3に示した状態(主弁51閉、副弁
56開)にあるときには、流量演算部44によって算出
された流量が所定量、例えば800L/hを越えている
場合に遮断弁50を図4に示した状態(主弁51開、副
弁56開)に切り換えるように判定し、遮断弁50が図
4に示した状態にあるときには、流量演算部44によっ
て算出された流量が所定量以下で且つばらつき判定部4
6によってフローセンサ出力のばらつきが所定値を越え
ていると判定された場合に遮断弁50を図3に示した状
態に切り換えるように判定する。従って、図6に示した
ように、遮断弁50が図3に示した状態にあるときに流
量が所定量以下の場合にはその状態が維持され、遮断弁
50が図4に示した状態にあるときに流量が所定量以下
で且つフローセンサ出力のばらつきが所定値以下の場合
にもその状態が維持される。
【0024】次に、本実施例に係るガスメータ用遮断弁
制御装置が適用されるガスメータの動作について説明す
る。
【0025】ガスメータの入口部11から受け入れられ
たガスは、ガス流路14、開口部16およびガス流路1
5を順に経て、ノズル21に入る。ノズル21の通路内
に配設されたフローセンサ30の出力信号は、A/D変
換器41でディジタルデータに変換されて流量演算部4
4とばらつき判定部46に入力される。流量演算部44
は、小流量域ではA/D変換器41の出力に基づいて流
量および積算流量を算出する。表示部45は流量演算部
44によって演算された積算流量を表示する。
【0026】ノズル21を通過したガスは、噴流となっ
て噴出口より噴出される。噴出口より噴出されたガス
は、コアンダ効果により一方の側壁に沿って流れる。こ
こでは、まず側壁23に沿って流れるものとする。側壁
23に沿って流れたガスは、更にフィードバック流路2
7を経て、ノズル21の噴出口側へ帰還され、排出路3
1を経て出口部12より排出される。このとき、ノズル
21より噴出されたガスは、フィードバック流路27を
流れてきたガスによって方向が変えられ、今度は他方の
側壁24に沿って流れるようになる。このガスは、更に
フィードバック流路28を経て、ノズル21の噴出口側
へ帰還され、排出路32を経て出口部12より排出され
る。すると、ノズル21より噴出されたガスは、今度
は、フィードバック流路28を流れてきたガスによって
方向が変えられ、再び側壁23、フィードバック流路2
7に沿って流れるようになる。以上の動作を繰り返すこ
とにより、ノズル21を通過したガスは一対のフィード
バック流路27,28を交互に流れるフルイディック発
振を行う。このフルイディック発振の周波数、周期は流
量と対応関係がある。
【0027】フルイディック発振は圧電膜センサ35に
よって検出され、圧電膜センサ35の出力はアナログ増
幅器42で増幅され、波形整形回路43でパルス化さ
れ、流量演算部44に入力される。流量演算部44は大
流量域では波形整形回路43の出力に基づいて流量およ
び積算流量を算出する。
【0028】ばらつき判定部46は、フローセンサ30
の各駆動時毎にA/D変換器41の出力パルス数をカウ
ントし、一定時間におけるA/D変換器41の出力パル
ス数の最大値と最小値を求め、その差をフローセンサ出
力のばらつきとし、このフローセンサ出力のばらつきが
所定値を越えているか否かを判定する。遮断弁駆動判定
部47は、遮断弁50が図3に示した状態にあるときに
は、流量演算部44によって算出された流量が所定量を
越えている場合に遮断弁50を図4に示した状態に切り
換えるように判定する。また、遮断弁駆動判定部47
は、遮断弁50が図4に示した状態にあるときには、流
量演算部44によって算出された流量が所定量以下で且
つばらつき判定部46によってフローセンサ出力のばら
つきが所定値を越えていると判定された場合にのみ遮断
弁50を図3に示した状態に切り換えるように判定し、
流量が所定量以下でもフローセンサ出力のばらつきが所
定値以下の場合にはその状態を維持するように判定す
る。これは、フローセンサ出力のばらつきが所定値以下
の場合には、ガスの圧力変動が小さいので圧力変動吸収
機構によって圧力変動を低減させる必要がなく、遮断弁
50を駆動しないことによりガスメータの消費電力を低
減させるためである。遮断弁駆動回路48は、遮断弁駆
動判定部47の判定結果に応じて、アクチュエータ本体
62を駆動して、遮断弁50の状態を切り換える。
【0029】図7は、流量およびフローセンサ出力のば
らつきの変化と遮断弁50の状態との関係を示す説明図
である。この図において、(a)は流量の変化を示し、
(b)はフローセンサ出力のばらつきの変化を示し、
(c)は本実施例との比較のために流量のみに応じて遮
断弁50を制御するようにした場合の主弁51の状態の
変化を示し、(d)は本実施例において流量とフローセ
ンサ出力のばらつきに応じて遮断弁50を制御するよう
にした場合の主弁51の状態の変化を示している。な
お、副弁56はガスの流通を遮断する場合にのみ閉状態
とされるので、状態の変化を図示していない。本実施例
では、遮断弁50が図4に示した状態にあるときには、
流量が所定量以下で且つフローセンサ出力のばらつきが
所定値を越えている場合にのみ遮断弁50を図3に示し
た状態に切り換え、流量が所定量以下になってもフロー
センサ出力のばらつきが所定値以下の場合にはその状態
を維持するようにしたので、図7の(c)と(d)を比
較して分かるように、流量のみに応じて遮断弁50を制
御する場合に比べて、遮断弁50の駆動回数が減る。こ
れにより、ガスメータの消費電力を低減することがで
き、大容量の電池を使用する必要がなくなる。また、遮
断弁50の駆動回数が減ることから遮断弁50の信頼性
を向上させることができる。また、これらのことから、
ガスメータのコストを下げることが可能となる。
【0030】なお、遮断弁駆動判定部47は、所定量以
上の流量を検出した場合や所定の流量を所定時間以上検
出した場合等の異常時には、遮断弁50を図5に示した
状態に切り換えるように判定し、ガスの流通を遮断す
る。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば、流速センサとしては、発熱部と2つの温度セン
サを有するものに限らず、例えば、1つの発熱部を有
し、この発熱部の温度(抵抗)を一定に保つために必要
な発熱部に対する供給電力から流速を求めたり、一定電
流または一定電力で発熱部を加熱し、発熱部の温度(抵
抗)から流速を求めるものでも良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または2記
載のガスメータ用遮断弁制御装置によれば、遮断弁が、
ガスが圧力変動吸収機構を通過せずにフルイディック発
振生成部に到達する第2の状態にあるときには、流量が
所定量以下で且つ流速センサの出力のばらつきが所定値
を越えている場合にのみ、遮断弁を、ガスが圧力変動吸
収機構を通過する第1の状態に切り換えるようにしたの
で、遮断弁の駆動回数を少なくすることができ、ガスメ
ータの消費電力を低減しながら、ガスの圧力変動を低減
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガスメータ用遮断弁制
御装置が適用されるガスメータの回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施例に係るガスメータ用遮断弁制
御装置が適用されるガスメータの構成を示す断面図であ
る。
【図3】図2における遮断弁の第1の状態を示す断面図
である。
【図4】図2における遮断弁の第2の状態を示す断面図
である。
【図5】図2における遮断弁の第3の状態を示す断面図
である。
【図6】本発明の一実施例に係るガスメータ用遮断弁制
御装置による遮断弁の状態切り換えの動作を示す説明図
である。
【図7】本発明の一実施例に係るガスメータ用遮断弁制
御装置における流量およびフローセンサ出力のばらつき
の変化と遮断弁の状態との関係を示す説明図である。
【図8】ガスの圧力変動を低減することのできる遮断弁
の断面図である。
【図9】図8に示した遮断弁の状態切り換えの動作を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
30 フローセンサ 35 圧電膜センサ 41 A/D変換器 44 流量演算部 46 ばらつき判定部 47 遮断弁駆動判定部 48 遮断弁駆動回路 50 遮断弁 51 主弁 52 容器 53 ガス収容室 54,55 孔 56 副弁 60 アクチュエータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを噴出するノズルを含み、このノズ
    ルから噴出されるガスによるフルイディック発振を生成
    するフルイディック発振生成部と、このフルイディック
    発振生成部によって生成されるフルイディック発振を検
    出するフルイディック発振検出センサと、前記ノズルを
    通過するガスの流速を検出する流速センサと、前記フル
    イディック発振生成部の上流側に設けられ、ガスの圧力
    変動を吸収するための圧力変動吸収機構と、ガスが圧力
    変動吸収機構を通過してフルイディック発振生成部に到
    達する第1の状態とガスが圧力変動吸収機構を通過せず
    にフルイディック発振生成部に到達する第2の状態とガ
    スの流通を遮断する第3の状態とを選択可能な遮断弁
    と、流量に応じて前記フルイディック発振検出センサの
    出力と前記流速センサの出力の少なくとも一方に基づい
    て流量を算出する流量演算手段とを備えたガスメータに
    用いられ、 前記流速センサの出力のばらつきが所定値を越えている
    か否かを判定するばらつき判定手段と、 前記遮断弁が第1の状態にあるときには、前記流量演算
    手段によって算出される流量が所定量を越えている場合
    に遮断弁を第2の状態に切り換え、前記遮断弁が第2の
    状態にあるときには、前記流量演算手段によって算出さ
    れる流量が所定量以下で且つ前記ばらつき判定手段によ
    って流速センサの出力のばらつきが所定値を越えている
    と判定された場合に遮断弁を第1の状態に切り換える遮
    断弁駆動手段とを備えたことを特徴とするガスメータ用
    遮断弁制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ばらつき判定手段は、所定時間にお
    ける前記流速センサの出力の最大値と最小値との差を前
    記ばらつきとすることを特徴とする請求項1記載のガス
    メータ用遮断弁制御装置。
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