JP3267446B2 - フルイディック流量計 - Google Patents
フルイディック流量計Info
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- JP3267446B2 JP3267446B2 JP13629694A JP13629694A JP3267446B2 JP 3267446 B2 JP3267446 B2 JP 3267446B2 JP 13629694 A JP13629694 A JP 13629694A JP 13629694 A JP13629694 A JP 13629694A JP 3267446 B2 JP3267446 B2 JP 3267446B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスメータ等に利用さ
れるフルイディック流量計に係り、特に上流側での圧力
変動の影響を低減させる手段を有するフルイディック流
量計に関する。
れるフルイディック流量計に係り、特に上流側での圧力
変動の影響を低減させる手段を有するフルイディック流
量計に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック流量計は、噴流を発生さ
せるノズルの下流側に、一対の側壁によって流路拡大部
を形成すると共に、側壁の外側に設けられたリターンガ
イドによって、ノズルを通過した流体を各側壁の外側に
沿ってノズルの噴出口側へ導く一対のフィードバック流
路を形成し、ノズルを通過した流体が一対のフィードバ
ック流路を交互に流れる現象を利用し、ノズルを通過し
た流体の流れる方向の切り替わりの周波数(以下、発振
周波数という。)に基づいて流体の流量を計量するもの
である。
せるノズルの下流側に、一対の側壁によって流路拡大部
を形成すると共に、側壁の外側に設けられたリターンガ
イドによって、ノズルを通過した流体を各側壁の外側に
沿ってノズルの噴出口側へ導く一対のフィードバック流
路を形成し、ノズルを通過した流体が一対のフィードバ
ック流路を交互に流れる現象を利用し、ノズルを通過し
た流体の流れる方向の切り替わりの周波数(以下、発振
周波数という。)に基づいて流体の流量を計量するもの
である。
【0003】ところで、ガスメータとして使用する流量
計では、流量計の下流側に接続された機器によって発生
するガス圧力の変動(脈動)が流量計の計量部や流量計
の上流側へ伝わらないように、流量計の出口部に、絞り
や、パンチングメタル(多数の孔を形成した金属板)、
焼結金属等の多孔質板や、ゴムチューブ等の緩衝流路を
設けたものが提案されている。
計では、流量計の下流側に接続された機器によって発生
するガス圧力の変動(脈動)が流量計の計量部や流量計
の上流側へ伝わらないように、流量計の出口部に、絞り
や、パンチングメタル(多数の孔を形成した金属板)、
焼結金属等の多孔質板や、ゴムチューブ等の緩衝流路を
設けたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流量計
をガスメータとして用いた場合には、近隣のガスメータ
の状態や近隣のガスの使用状況等によって、流量計の上
流側でも圧力変動が発生するが、従来は流量計の上流側
での圧力変動については考慮されていなかった。上流側
での圧力変動があるガスの流量をフルイディック流量計
によって計量した場合、上流側での圧力変動によってフ
ルイディック流量計の発振周波数が乱れ、例えば、フル
イディック流量計の発振周波数が上流側での圧力変動の
周波数またはその1/2の周波数に変化する場合があ
る。そのため、計量した流量の誤差が大きくなったり、
流量を計量できなくなったりするという問題点があっ
た。
をガスメータとして用いた場合には、近隣のガスメータ
の状態や近隣のガスの使用状況等によって、流量計の上
流側でも圧力変動が発生するが、従来は流量計の上流側
での圧力変動については考慮されていなかった。上流側
での圧力変動があるガスの流量をフルイディック流量計
によって計量した場合、上流側での圧力変動によってフ
ルイディック流量計の発振周波数が乱れ、例えば、フル
イディック流量計の発振周波数が上流側での圧力変動の
周波数またはその1/2の周波数に変化する場合があ
る。そのため、計量した流量の誤差が大きくなったり、
流量を計量できなくなったりするという問題点があっ
た。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、上流側での圧力変動の影響を低減で
きるようにしたフルイディック流量計を提供することに
ある。
ので、その目的は、上流側での圧力変動の影響を低減で
きるようにしたフルイディック流量計を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のフルイデ
ィック流量計は、流体を受け入れる入口部と、この入口
部から受け入れた流体を通過させて噴流を発生させるノ
ズルと、入口部から受け入れた流体をノズルへ導く主流
体流路と、この主流体流路中の2箇所にそれぞれ出入口
を有し、この2箇所間で主流体流路とは別に流体を流通
させるバイパス流路と、ノズルの下流側に設けられ、拡
大された流路を形成する一対の側壁と、この側壁の外側
に設けられ、ノズルを通過した流体を各側壁の外側に沿
ってノズルの噴出口側へ帰還させる一対のフィードバッ
ク流路を形成するリターンガイドと、フィードバック流
路を通過した流体を排出する出口部と、ノズルを通過し
た流体の流れる方向の切り替わりを検出する検出手段と
を備えたものである。
ィック流量計は、流体を受け入れる入口部と、この入口
部から受け入れた流体を通過させて噴流を発生させるノ
ズルと、入口部から受け入れた流体をノズルへ導く主流
体流路と、この主流体流路中の2箇所にそれぞれ出入口
を有し、この2箇所間で主流体流路とは別に流体を流通
させるバイパス流路と、ノズルの下流側に設けられ、拡
大された流路を形成する一対の側壁と、この側壁の外側
に設けられ、ノズルを通過した流体を各側壁の外側に沿
ってノズルの噴出口側へ帰還させる一対のフィードバッ
ク流路を形成するリターンガイドと、フィードバック流
路を通過した流体を排出する出口部と、ノズルを通過し
た流体の流れる方向の切り替わりを検出する検出手段と
を備えたものである。
【0007】このフルイディック流量計では、入口部か
ら受け入れた流体は、主流体流路とバイパス流路を経て
ノズルに到達する。主流体流路を経た流体とバイパス流
路を経た流体とが合流する際、上流側での圧力変動によ
る波の位相は互いに異なるので、主流体流路を経た流体
とバイパス流路を経た流体とが合流すると圧力変動の波
が弱められる。
ら受け入れた流体は、主流体流路とバイパス流路を経て
ノズルに到達する。主流体流路を経た流体とバイパス流
路を経た流体とが合流する際、上流側での圧力変動によ
る波の位相は互いに異なるので、主流体流路を経た流体
とバイパス流路を経た流体とが合流すると圧力変動の波
が弱められる。
【0008】請求項2記載のフルイディック流量計は、
請求項1記載のフルイディック流量計において、バイパ
ス流路の一方の出入口がノズルの直前の位置に配置され
ているものである。
請求項1記載のフルイディック流量計において、バイパ
ス流路の一方の出入口がノズルの直前の位置に配置され
ているものである。
【0009】請求項3記載のフルイディック流量計は、
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中において流体が通過する開口部と、この開口部を
開閉するための遮断弁とを更に具備し、バイパス流路の
他方の出入口が開口部の下流側に配置されているもので
ある。
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中において流体が通過する開口部と、この開口部を
開閉するための遮断弁とを更に具備し、バイパス流路の
他方の出入口が開口部の下流側に配置されているもので
ある。
【0010】請求項4記載のフルイディック流量計は、
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中に設けられた絞りを更に具備し、バイパス流路の
他方の出入口が絞りの下流側に配置されているものであ
る。
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中に設けられた絞りを更に具備し、バイパス流路の
他方の出入口が絞りの下流側に配置されているものであ
る。
【0011】このフルイディック流量計では、絞りによ
っても流体の圧力変動が低減される。
っても流体の圧力変動が低減される。
【0012】請求項5記載のフルイディック流量計は、
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中において、間に流体収容室を形成するように設け
られた複数の絞りを更に具備し、バイパス流路の他方の
出入口が流体収容室に連通しているものである。
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中において、間に流体収容室を形成するように設け
られた複数の絞りを更に具備し、バイパス流路の他方の
出入口が流体収容室に連通しているものである。
【0013】このフルイディック流量計では、入口部か
ら受け入れられた流体が複数の絞りとその間に形成され
た流体収容室を通過する際にも、流体の圧力変動が低減
される。
ら受け入れられた流体が複数の絞りとその間に形成され
た流体収容室を通過する際にも、流体の圧力変動が低減
される。
【0014】請求項6記載のフルイディック流量計は、
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中において流体が通過する開口部と、この開口部を
開閉するための遮断弁であって、開口部を覆うための主
弁と、主流体流路中に配設されると共に主弁に結合さ
れ、内部に流体収容室を形成する容器と、この容器に設
けられ、この容器の外側と流体収容室とを連通させる第
1の孔と、主弁に設けられ、開口部と流体収容室とを連
通させる第2の孔と、この第2の孔を閉塞可能な副弁
と、主弁および副弁を移動し、開口部を開放した第1の
状態、主弁によって開口部を覆うと共に第2の孔を開放
した第2の状態、および主弁によって開口部を覆うと共
に副弁によって第2の孔を閉塞した第3の状態のうちの
一つの状態を選択する状態選択手段とを有する遮断弁と
を更に具備し、バイパス流路の他方の出入口が流体収容
室に連通しているものである。
請求項2記載のフルイディック流量計において、主流体
流路中において流体が通過する開口部と、この開口部を
開閉するための遮断弁であって、開口部を覆うための主
弁と、主流体流路中に配設されると共に主弁に結合さ
れ、内部に流体収容室を形成する容器と、この容器に設
けられ、この容器の外側と流体収容室とを連通させる第
1の孔と、主弁に設けられ、開口部と流体収容室とを連
通させる第2の孔と、この第2の孔を閉塞可能な副弁
と、主弁および副弁を移動し、開口部を開放した第1の
状態、主弁によって開口部を覆うと共に第2の孔を開放
した第2の状態、および主弁によって開口部を覆うと共
に副弁によって第2の孔を閉塞した第3の状態のうちの
一つの状態を選択する状態選択手段とを有する遮断弁と
を更に具備し、バイパス流路の他方の出入口が流体収容
室に連通しているものである。
【0015】このフルイディック流量計における遮断弁
では、状態選択手段によって主弁および副弁が移動さ
れ、3つの状態のうちの一つが選択される。開口部を開
放した第1の状態では、流体は開口部を通過する。主弁
によって開口部を覆うと共に第2の孔を開放した第2の
状態では、流体は第1の孔、流体収容室および第2の孔
を通過し、その際、流体の圧力変動が低減される。ま
た、主弁によって開口部を覆うと共に副弁によって第2
の孔を閉塞した第3の状態では、流体の流通が遮断され
る。
では、状態選択手段によって主弁および副弁が移動さ
れ、3つの状態のうちの一つが選択される。開口部を開
放した第1の状態では、流体は開口部を通過する。主弁
によって開口部を覆うと共に第2の孔を開放した第2の
状態では、流体は第1の孔、流体収容室および第2の孔
を通過し、その際、流体の圧力変動が低減される。ま
た、主弁によって開口部を覆うと共に副弁によって第2
の孔を閉塞した第3の状態では、流体の流通が遮断され
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の第1実施例に係るフルイデ
ィック流量計の構成を示す断面図である。なお、本実施
例は、ガスメータとして使用するフルイディック流量計
の例である。図1に示すように、本実施例のフルイディ
ック流量計は、気体(ガス)を受け入れる入口部11と
気体を排出する出口部12とを有する本体10を備えて
いる。本体10内には隔壁13が設けられ、この隔壁1
3と入口部11との間に第1の気体流路14が形成さ
れ、隔壁13と出口部12との間に第2の気体流路15
が形成されている。これら第1の気体流路14と第2の
気体流路15は、主流体流路を形成する。隔壁13には
開口部16が設けられ、第1の気体流路14内には、開
口部16を閉塞可能な弁17が設けられている。また、
本体10の外側にはソレノイド18が固定され、このソ
レノイド18のプランジャ19が、本体10の側壁を貫
通して弁17に接合されている。そして、ソレノイド1
8が消磁状態のときは弁17が開口部16から離れ、開
口部16が開放された状態となり、ソレノイド18が励
磁状態のときはプランジャ19が突出して弁17が開口
部16を閉塞するようになっている。
ィック流量計の構成を示す断面図である。なお、本実施
例は、ガスメータとして使用するフルイディック流量計
の例である。図1に示すように、本実施例のフルイディ
ック流量計は、気体(ガス)を受け入れる入口部11と
気体を排出する出口部12とを有する本体10を備えて
いる。本体10内には隔壁13が設けられ、この隔壁1
3と入口部11との間に第1の気体流路14が形成さ
れ、隔壁13と出口部12との間に第2の気体流路15
が形成されている。これら第1の気体流路14と第2の
気体流路15は、主流体流路を形成する。隔壁13には
開口部16が設けられ、第1の気体流路14内には、開
口部16を閉塞可能な弁17が設けられている。また、
本体10の外側にはソレノイド18が固定され、このソ
レノイド18のプランジャ19が、本体10の側壁を貫
通して弁17に接合されている。そして、ソレノイド1
8が消磁状態のときは弁17が開口部16から離れ、開
口部16が開放された状態となり、ソレノイド18が励
磁状態のときはプランジャ19が突出して弁17が開口
部16を閉塞するようになっている。
【0018】第2の気体流路15内には、入口部11か
ら受け入れた気体を通過させて噴流を発生させるノズル
21が設けられている。このノズル21の上流側には気
体の流れを整える整流部材22が設けられている。ノズ
ル21の下流側には、拡大された流路を形成する一対の
側壁23、24が設けられている。この側壁23、24
の間には、所定の間隔を開けて、上流側に第1ターゲッ
ト25、下流側に第2ターゲット26がそれぞれ配設さ
れている。また、側壁23、24の外側には、ノズル2
1を通過した気体を各側壁23、24の外周部に沿って
ノズル21の噴出口側へ帰還させる一対のフィードバッ
ク流路27、28を形成するリターンガイド29が配設
されている。また、フィードバック流路27、28の各
出口部分と出口部12との間には、リターンガイド29
の背面と本体10とによって、一対の排出路31、32
が形成されている。
ら受け入れた気体を通過させて噴流を発生させるノズル
21が設けられている。このノズル21の上流側には気
体の流れを整える整流部材22が設けられている。ノズ
ル21の下流側には、拡大された流路を形成する一対の
側壁23、24が設けられている。この側壁23、24
の間には、所定の間隔を開けて、上流側に第1ターゲッ
ト25、下流側に第2ターゲット26がそれぞれ配設さ
れている。また、側壁23、24の外側には、ノズル2
1を通過した気体を各側壁23、24の外周部に沿って
ノズル21の噴出口側へ帰還させる一対のフィードバッ
ク流路27、28を形成するリターンガイド29が配設
されている。また、フィードバック流路27、28の各
出口部分と出口部12との間には、リターンガイド29
の背面と本体10とによって、一対の排出路31、32
が形成されている。
【0019】また、ノズル21の噴出口の近傍には、ノ
ズル21を通過した気体の流れる方向の切り替わりを検
出する検出手段としての圧力センサ33、34が配設さ
れている。
ズル21を通過した気体の流れる方向の切り替わりを検
出する検出手段としての圧力センサ33、34が配設さ
れている。
【0020】また、本実施例では、第2の気体流路15
中の2箇所にそれぞれ出入口を有し、この2箇所間で主
流体流路とは別に気体を流通させるバイパス流路30が
設けられている。
中の2箇所にそれぞれ出入口を有し、この2箇所間で主
流体流路とは別に気体を流通させるバイパス流路30が
設けられている。
【0021】図2は本実施例のフルイディック流量計の
要部を示す斜視図、図3は図1のA−A´線断面図であ
る。図3に示すように、フルイディック流量計の本体1
0は、入口部11および出口部12を除いて上面が開放
された枠体10aと、この枠体10aの上面を覆う蓋体
10bとで構成されている。なお、図2では蓋体10b
を省略して描いている。図2および図3に示すように、
バイパス流路30の一方の出入口30aはノズル21の
直前の位置に配置され、他方の出入口30bは開口部1
6の直後に配置され、2つの出入口30a、30b間を
結ぶ管路30cは、途中、蓋体10bを貫通して、大部
分が蓋体10bの外側に配置されている。
要部を示す斜視図、図3は図1のA−A´線断面図であ
る。図3に示すように、フルイディック流量計の本体1
0は、入口部11および出口部12を除いて上面が開放
された枠体10aと、この枠体10aの上面を覆う蓋体
10bとで構成されている。なお、図2では蓋体10b
を省略して描いている。図2および図3に示すように、
バイパス流路30の一方の出入口30aはノズル21の
直前の位置に配置され、他方の出入口30bは開口部1
6の直後に配置され、2つの出入口30a、30b間を
結ぶ管路30cは、途中、蓋体10bを貫通して、大部
分が蓋体10bの外側に配置されている。
【0022】図4は本実施例のフルイディック流量計の
回路部分の構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、フルイディック流量計は、各圧力センサ33、
34の出力を入力し、流量を演算する流量演算部41
と、この流量演算部41によって演算された流量を表示
する表示部42と、流量演算部41によって制御され、
ソレノイド18を駆動するソレノイド駆動回路43とを
備えている。流量演算部41は、例えば各圧力センサ3
3、34の出力を2値化してパルス化し、単位時間当た
りのパルス数をカウントして、ノズル21を通過した気
体の流れる方向の切り替わりの周波数を求め、この周波
数を流量に換算する。また、本実施例のフルイディック
流量計は、ガスメータとして使用した場合における安全
機能として、例えば、流量演算部41が所定量以上の流
量を検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出した
場合等に、ソレノイド駆動回路43を動作させてソレノ
イド18を励磁し、弁17によって開口部16を閉塞し
てガスを遮断するようになっている。なお、流量演算部
41は、例えばマイクロコンピュータによって実現され
る。
回路部分の構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、フルイディック流量計は、各圧力センサ33、
34の出力を入力し、流量を演算する流量演算部41
と、この流量演算部41によって演算された流量を表示
する表示部42と、流量演算部41によって制御され、
ソレノイド18を駆動するソレノイド駆動回路43とを
備えている。流量演算部41は、例えば各圧力センサ3
3、34の出力を2値化してパルス化し、単位時間当た
りのパルス数をカウントして、ノズル21を通過した気
体の流れる方向の切り替わりの周波数を求め、この周波
数を流量に換算する。また、本実施例のフルイディック
流量計は、ガスメータとして使用した場合における安全
機能として、例えば、流量演算部41が所定量以上の流
量を検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出した
場合等に、ソレノイド駆動回路43を動作させてソレノ
イド18を励磁し、弁17によって開口部16を閉塞し
てガスを遮断するようになっている。なお、流量演算部
41は、例えばマイクロコンピュータによって実現され
る。
【0023】次に、本実施例のフルイディック流量計の
作用について説明する。
作用について説明する。
【0024】フルイディック流量計の入口部11から受
け入れられた気体は、第1の気体流路14、開口部16
を通過して、第2の気体流路15に入る。第2の気体流
路15に入った気体は、主に、第2の気体流路15を通
ってノズル21に至るが、一部はバイパス流路30を通
ってノズル21に至る。第2の気体流路15を通った気
体とバイパス流路30を通った気体は、ノズル21の入
口部近傍で合流してノズル21に入る。第2の気体流路
15とバイパス流路30は互いに距離が異なるため、2
つの流路15、30を通った気体が合流する際、上流側
での圧力変動による波の位相は互いに異なることとな
り、その結果、2つの流路15、30を経た気体が合流
すると圧力変動の波が弱められる。なお、圧力変動があ
る場合には、出入口30a側から出入口30b側へ気体
が流れるときもあり、このような気体の流れによって
も、出入口30aと出入口30bの両側において気体の
圧力変動が低減される。
け入れられた気体は、第1の気体流路14、開口部16
を通過して、第2の気体流路15に入る。第2の気体流
路15に入った気体は、主に、第2の気体流路15を通
ってノズル21に至るが、一部はバイパス流路30を通
ってノズル21に至る。第2の気体流路15を通った気
体とバイパス流路30を通った気体は、ノズル21の入
口部近傍で合流してノズル21に入る。第2の気体流路
15とバイパス流路30は互いに距離が異なるため、2
つの流路15、30を通った気体が合流する際、上流側
での圧力変動による波の位相は互いに異なることとな
り、その結果、2つの流路15、30を経た気体が合流
すると圧力変動の波が弱められる。なお、圧力変動があ
る場合には、出入口30a側から出入口30b側へ気体
が流れるときもあり、このような気体の流れによって
も、出入口30aと出入口30bの両側において気体の
圧力変動が低減される。
【0025】ノズル21を通過した気体は、噴流となっ
てノズル21より噴出される。ノズル21より噴出され
た気体は、コアンダ効果により一方の側壁に沿って流れ
る。ここでは、まず側壁23に沿って流れるものとす
る。側壁23に沿って流れた気体は、更にフィードバッ
ク流路27を経て、ノズル21の噴出口側へ帰還され、
排出路31を経て出口部12より排出される。このと
き、ノズル21より噴出された気体は、フィードバック
流路27を流れてきた気体によって方向が変えられ、今
度は他方の側壁24に沿って流れるようになる。この気
体は、更にフィードバック流路28を経て、ノズル21
の噴出口側へ帰還され、排出路32を経て出口部12よ
り排出される。すると、ノズル21より噴出された気体
は、今度は、フィードバック流路28を流れてきた気体
によって方向が変えられ、再び側壁23、フィードバッ
ク流路27に沿って流れるようになる。以上の動作を繰
り返すことにより、ノズル21を通過した気体は一対の
フィードバック流路27、28を交互に流れる。この気
体の流れる方向の切り替わりの周波数は流量と対応関係
がある。ノズル21を通過した気体の流れる方向の切り
替わりの周波数は、圧力センサ33、34の出力に基づ
いて流量演算部41によって求められる。流量演算部4
1は、求めた周波数より流量を演算し、表示部42に表
示する。また、流量演算部41は、所定量以上の流量を
検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出した場合
等に、ソレノイド駆動回路43を動作させてソレノイド
18を励磁し、弁17によって開口部16を閉塞し、フ
ルイディック流量計の下流側への気体(ガス)の供給を
停止する。
てノズル21より噴出される。ノズル21より噴出され
た気体は、コアンダ効果により一方の側壁に沿って流れ
る。ここでは、まず側壁23に沿って流れるものとす
る。側壁23に沿って流れた気体は、更にフィードバッ
ク流路27を経て、ノズル21の噴出口側へ帰還され、
排出路31を経て出口部12より排出される。このと
き、ノズル21より噴出された気体は、フィードバック
流路27を流れてきた気体によって方向が変えられ、今
度は他方の側壁24に沿って流れるようになる。この気
体は、更にフィードバック流路28を経て、ノズル21
の噴出口側へ帰還され、排出路32を経て出口部12よ
り排出される。すると、ノズル21より噴出された気体
は、今度は、フィードバック流路28を流れてきた気体
によって方向が変えられ、再び側壁23、フィードバッ
ク流路27に沿って流れるようになる。以上の動作を繰
り返すことにより、ノズル21を通過した気体は一対の
フィードバック流路27、28を交互に流れる。この気
体の流れる方向の切り替わりの周波数は流量と対応関係
がある。ノズル21を通過した気体の流れる方向の切り
替わりの周波数は、圧力センサ33、34の出力に基づ
いて流量演算部41によって求められる。流量演算部4
1は、求めた周波数より流量を演算し、表示部42に表
示する。また、流量演算部41は、所定量以上の流量を
検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出した場合
等に、ソレノイド駆動回路43を動作させてソレノイド
18を励磁し、弁17によって開口部16を閉塞し、フ
ルイディック流量計の下流側への気体(ガス)の供給を
停止する。
【0026】なお、第1ターゲット25および第2ター
ゲット26は、ノズル21を通過した気体の流れる方向
の切り替えを安定に行わせる作用がある。
ゲット26は、ノズル21を通過した気体の流れる方向
の切り替えを安定に行わせる作用がある。
【0027】このように本実施例によれば、バイパス流
路30を設けて、第2の気体流路15を通った気体とバ
イパス流路30を通った気体を合流させて圧力変動の波
を弱めるようにしたので、フルイディック流量計の上流
側で気体の圧力変動がある場合でも、ノズル21の上流
側において圧力変動が低減され、フルイディック流量計
の発振周波数が安定し、正確な流量の計量が可能とな
る。
路30を設けて、第2の気体流路15を通った気体とバ
イパス流路30を通った気体を合流させて圧力変動の波
を弱めるようにしたので、フルイディック流量計の上流
側で気体の圧力変動がある場合でも、ノズル21の上流
側において圧力変動が低減され、フルイディック流量計
の発振周波数が安定し、正確な流量の計量が可能とな
る。
【0028】図5は本発明の第2実施例に係るフルイデ
ィック流量計の要部を示す斜視図である。本実施例は、
第1実施例における開口部16の代わりに、この開口部
16よりも径の小さな絞り45を設けたものである。
ィック流量計の要部を示す斜視図である。本実施例は、
第1実施例における開口部16の代わりに、この開口部
16よりも径の小さな絞り45を設けたものである。
【0029】本実施例では、気体が絞り45を通過する
ことによって、絞り45の下流側において上流側よりも
流速が増加し、ジェット噴流になる。一般に、気体等の
流体が絞りを通過すると、絞りの上流側における圧力変
動が低減され、振幅の小さい脈動流に変化することが知
られている。従って、絞り45を通過した後の気体の圧
力は、絞り45通過前に比べて、圧力の平均値に対する
圧力変動幅の割合が減少したものとなる。このように本
実施例では、絞り45によっても気体の圧力変動が低減
される。その他の構成、作用および効果は第1実施例と
同様である。
ことによって、絞り45の下流側において上流側よりも
流速が増加し、ジェット噴流になる。一般に、気体等の
流体が絞りを通過すると、絞りの上流側における圧力変
動が低減され、振幅の小さい脈動流に変化することが知
られている。従って、絞り45を通過した後の気体の圧
力は、絞り45通過前に比べて、圧力の平均値に対する
圧力変動幅の割合が減少したものとなる。このように本
実施例では、絞り45によっても気体の圧力変動が低減
される。その他の構成、作用および効果は第1実施例と
同様である。
【0030】図6は本発明の第3実施例に係るフルイデ
ィック流量計の要部を示す斜視図である。本実施例は、
第2実施例において、更に、第2の気体流路15内に、
絞り45に対して所定の間隔を開けた下流側に隔壁46
を設け、この隔壁46に絞り47を設け、絞り45、4
7の間に気体収容室48を形成したものである。なお、
バイパス流路30の一方の出入口30aはノズル21の
直前の位置に配置され、他方の出入口30b部は気体収
容室48内に配置されている。
ィック流量計の要部を示す斜視図である。本実施例は、
第2実施例において、更に、第2の気体流路15内に、
絞り45に対して所定の間隔を開けた下流側に隔壁46
を設け、この隔壁46に絞り47を設け、絞り45、4
7の間に気体収容室48を形成したものである。なお、
バイパス流路30の一方の出入口30aはノズル21の
直前の位置に配置され、他方の出入口30b部は気体収
容室48内に配置されている。
【0031】本実施例では、フルイディック流量計の入
口部11から受け入れられた気体は、第1の気体流路1
4、絞り45を通過して、第2の気体流路15に入る。
第2の気体流路15に入った気体は、主に、気体収容室
48、絞り47を経てノズル21に至るが、一部はバイ
パス流路30を通ってノズル21に至る。
口部11から受け入れられた気体は、第1の気体流路1
4、絞り45を通過して、第2の気体流路15に入る。
第2の気体流路15に入った気体は、主に、気体収容室
48、絞り47を経てノズル21に至るが、一部はバイ
パス流路30を通ってノズル21に至る。
【0032】ところで、圧力変動のある気体が絞り4
5、気体収容室48および絞り47を通過する際には、
まず、絞り45において圧力変動の脈動成分が減少され
る。次に、多くの場合は絞り45を通過した圧力変動波
が絞り47に到達する時間が圧力変動波(脈動成分)の
周期の1/2の整数倍とは異なるため、絞り47におい
て脈動成分を相互に打ち消す作用が発生し、脈動成分が
減少される。
5、気体収容室48および絞り47を通過する際には、
まず、絞り45において圧力変動の脈動成分が減少され
る。次に、多くの場合は絞り45を通過した圧力変動波
が絞り47に到達する時間が圧力変動波(脈動成分)の
周期の1/2の整数倍とは異なるため、絞り47におい
て脈動成分を相互に打ち消す作用が発生し、脈動成分が
減少される。
【0033】図7は、絞り45、気体収容室48および
絞り47による構造の電気的等価回路を示すものであ
る。この図において、絞り45は抵抗器81に対応し、
絞り47は抵抗器82に対応し、気体収容室48はコン
デンサ83に対応し、直列に接続された抵抗器81、8
2と、これら抵抗器81、82の中間点をコンデンサ8
3を介して接地側に接続した回路によって高周波成分除
去フィルタが構成される。このように、絞り45、気体
収容室48および絞り47による構造は、圧力変動の脈
動成分を減少させる高周波成分除去フィルタとして作用
する。
絞り47による構造の電気的等価回路を示すものであ
る。この図において、絞り45は抵抗器81に対応し、
絞り47は抵抗器82に対応し、気体収容室48はコン
デンサ83に対応し、直列に接続された抵抗器81、8
2と、これら抵抗器81、82の中間点をコンデンサ8
3を介して接地側に接続した回路によって高周波成分除
去フィルタが構成される。このように、絞り45、気体
収容室48および絞り47による構造は、圧力変動の脈
動成分を減少させる高周波成分除去フィルタとして作用
する。
【0034】このように本実施例によれば、気体が絞り
45、気体収容室48および絞り47を通過する際に気
体の圧力変動が低減され、更に、これら絞り45、気体
収容室48および絞り47を通った気体とバイパス流路
30を通った気体とが合流する際にも気体の圧力変動が
低減される。その他の構成、作用および効果は第2実施
例と同様である。
45、気体収容室48および絞り47を通過する際に気
体の圧力変動が低減され、更に、これら絞り45、気体
収容室48および絞り47を通った気体とバイパス流路
30を通った気体とが合流する際にも気体の圧力変動が
低減される。その他の構成、作用および効果は第2実施
例と同様である。
【0035】図8は本発明の第4実施例に係るフルイデ
ィック流量計の構成を示す断面図、図9は図8のB−B
´線断面図である。図8に示すように、本実施例におい
て、隔壁13は、入口部11の軸方向に対して直交する
面となっている。この隔壁13には開口部16が設けら
れ、この開口部16の下流側に遮断弁50が設けられて
いる。
ィック流量計の構成を示す断面図、図9は図8のB−B
´線断面図である。図8に示すように、本実施例におい
て、隔壁13は、入口部11の軸方向に対して直交する
面となっている。この隔壁13には開口部16が設けら
れ、この開口部16の下流側に遮断弁50が設けられて
いる。
【0036】図10は、図8における遮断弁50を拡大
して示す断面図である。この遮断弁50は、第2の気体
流路15内に配設され、開口部16を覆うための主弁5
1と、第2の気体流路15内に配設されると共に主弁5
1に結合され、内部に気体収容室53を形成する容器5
2と、この容器52に設けられ、この容器52の外側と
気体収容室53とを連通させる第1の孔54と、主弁5
1に設けられ、開口部16と気体収容室53とを連通さ
せる第2の孔55と、気体収容室53内に配設され、第
2の孔55を閉塞可能な副弁56と、主弁51および副
弁56を移動する状態選択手段としてのアクチュエータ
60とを備えている。第2の孔55は開口部16よりも
小径であり、第1の孔54は第2の孔55と略同径であ
る。
して示す断面図である。この遮断弁50は、第2の気体
流路15内に配設され、開口部16を覆うための主弁5
1と、第2の気体流路15内に配設されると共に主弁5
1に結合され、内部に気体収容室53を形成する容器5
2と、この容器52に設けられ、この容器52の外側と
気体収容室53とを連通させる第1の孔54と、主弁5
1に設けられ、開口部16と気体収容室53とを連通さ
せる第2の孔55と、気体収容室53内に配設され、第
2の孔55を閉塞可能な副弁56と、主弁51および副
弁56を移動する状態選択手段としてのアクチュエータ
60とを備えている。第2の孔55は開口部16よりも
小径であり、第1の孔54は第2の孔55と略同径であ
る。
【0037】アクチュエータ60は、第1の孔54内に
挿通され、一端が副弁56に接続され、他端側が本体1
0の側壁を貫通して本体10の外部に導出されたロッド
61と、本体10の外側に固定され、ロッド61の他端
側を保持すると共にロッド61を軸方向に移動させるア
クチュエータ本体62と、容器52の背面と本体10の
側壁との間におけるロッド61の周囲に設けられ、容器
52を開口部16側に付勢する第1のばね63と、副弁
56と容器52の内壁面との間におけるロッド61の周
囲に設けられ、副弁56を開口部16側に付勢する第2
のばね64とを備えている。アクチュエータ本体62
は、比例ソレノイドやリニアモータ等、ロッド61の軸
方向の位置を少なくとも3段階に切り換え可能な駆動手
段である。
挿通され、一端が副弁56に接続され、他端側が本体1
0の側壁を貫通して本体10の外部に導出されたロッド
61と、本体10の外側に固定され、ロッド61の他端
側を保持すると共にロッド61を軸方向に移動させるア
クチュエータ本体62と、容器52の背面と本体10の
側壁との間におけるロッド61の周囲に設けられ、容器
52を開口部16側に付勢する第1のばね63と、副弁
56と容器52の内壁面との間におけるロッド61の周
囲に設けられ、副弁56を開口部16側に付勢する第2
のばね64とを備えている。アクチュエータ本体62
は、比例ソレノイドやリニアモータ等、ロッド61の軸
方向の位置を少なくとも3段階に切り換え可能な駆動手
段である。
【0038】この遮断弁50では、アクチュエータ60
によって主弁51および副弁56を移動し、開口部16
を開放した第1の状態と、主弁51によって開口部16
を覆うと共に第2の孔55を開放した第2の状態と、主
弁51によって開口部16を覆うと共に副弁56によっ
て第2の孔55を閉塞した第3の状態とを選択可能にな
っている。
によって主弁51および副弁56を移動し、開口部16
を開放した第1の状態と、主弁51によって開口部16
を覆うと共に第2の孔55を開放した第2の状態と、主
弁51によって開口部16を覆うと共に副弁56によっ
て第2の孔55を閉塞した第3の状態とを選択可能にな
っている。
【0039】また、図9に示すように、本実施例では、
バイパス流路30の一方の出入口30aはノズル21の
直前の位置に配置され、他方の出入口30bは遮断弁5
0の容器52に接続され、この容器52内の気体収容室
53に連通している。
バイパス流路30の一方の出入口30aはノズル21の
直前の位置に配置され、他方の出入口30bは遮断弁5
0の容器52に接続され、この容器52内の気体収容室
53に連通している。
【0040】図11は本実施例のフルイディック流量計
における流量演算および遮断弁50の制御のための回路
の構成を示すブロック図である。この回路は、各圧力セ
ンサ33、34の出力を入力し、流量を演算する流量演
算部41と、この流量演算部41によって演算された流
量を表示する表示部42と、入口部11に接続される配
管の途中に設けられ、フルイディック流量計の上流側に
おける気体の圧力を検出する圧力センサ71と、この圧
力センサ71の出力に基づいて、圧力変動の大きさが所
定値を越えたか否かを判定する圧力変動判定部72と、
流量演算部41および圧力変動判定部72によって制御
され、アクチュエータ本体62を駆動するアクチュエー
タ駆動回路73とを備えている。流量演算部41は、例
えば所定量以上の流量を検出した場合や所定の流量を所
定時間以上検出した場合等に、アクチュエータ駆動回路
73を制御してアクチュエータ本体62を駆動し、遮断
弁50を第3の状態にして、開口部16を閉塞してガス
を遮断するようになっている。
における流量演算および遮断弁50の制御のための回路
の構成を示すブロック図である。この回路は、各圧力セ
ンサ33、34の出力を入力し、流量を演算する流量演
算部41と、この流量演算部41によって演算された流
量を表示する表示部42と、入口部11に接続される配
管の途中に設けられ、フルイディック流量計の上流側に
おける気体の圧力を検出する圧力センサ71と、この圧
力センサ71の出力に基づいて、圧力変動の大きさが所
定値を越えたか否かを判定する圧力変動判定部72と、
流量演算部41および圧力変動判定部72によって制御
され、アクチュエータ本体62を駆動するアクチュエー
タ駆動回路73とを備えている。流量演算部41は、例
えば所定量以上の流量を検出した場合や所定の流量を所
定時間以上検出した場合等に、アクチュエータ駆動回路
73を制御してアクチュエータ本体62を駆動し、遮断
弁50を第3の状態にして、開口部16を閉塞してガス
を遮断するようになっている。
【0041】また、圧力変動判定部72は、例えば、所
定時間内における圧力センサ71の出力の最大値と最小
値との差を圧力変動の大きさとして求め、これが所定値
を越えたか否かを判定する。そして、圧力変動判定部7
2は、圧力変動の大きさが所定値を越えていないときに
は、遮断弁50を第1の状態にして、開口部16を開放
し、圧力変動の大きさが所定値を越えているときには、
遮断弁50を第2の状態にして、主弁51によって開口
部16を覆うと共に第2の孔55を開放するようになっ
ている。
定時間内における圧力センサ71の出力の最大値と最小
値との差を圧力変動の大きさとして求め、これが所定値
を越えたか否かを判定する。そして、圧力変動判定部7
2は、圧力変動の大きさが所定値を越えていないときに
は、遮断弁50を第1の状態にして、開口部16を開放
し、圧力変動の大きさが所定値を越えているときには、
遮断弁50を第2の状態にして、主弁51によって開口
部16を覆うと共に第2の孔55を開放するようになっ
ている。
【0042】なお、流量演算部41および圧力変動判定
部72は、例えばマイクロコンピュータによって実現さ
れる。
部72は、例えばマイクロコンピュータによって実現さ
れる。
【0043】次に、図12ないし図14を参照して、本
実施例のフルイディック流量計の作用について説明す
る。
実施例のフルイディック流量計の作用について説明す
る。
【0044】まず、圧力変動判定部72によってフルイ
ディック流量計の上流側における圧力変動の大きさが所
定値を越えていないと判定されたときには、アクチュエ
ータ駆動回路73によってアクチュエータ本体62が駆
動され、図12に示すように、遮断弁50は第1の状態
にされる。すなわち、ロッド61が最も引き込まれた状
態にされ、主弁51が開口部16から離れ、開口部16
が開放される。この状態では、気体は、開口部16を通
過して、第1の気体流路14から第2の気体流路15に
入る。
ディック流量計の上流側における圧力変動の大きさが所
定値を越えていないと判定されたときには、アクチュエ
ータ駆動回路73によってアクチュエータ本体62が駆
動され、図12に示すように、遮断弁50は第1の状態
にされる。すなわち、ロッド61が最も引き込まれた状
態にされ、主弁51が開口部16から離れ、開口部16
が開放される。この状態では、気体は、開口部16を通
過して、第1の気体流路14から第2の気体流路15に
入る。
【0045】一方、圧力変動判定部72によってフルイ
ディック流量計の上流側における圧力変動の大きさが所
定値を越えていると判定されたときには、アクチュエー
タ駆動回路73によってアクチュエータ本体62が駆動
され、図13に示すように、遮断弁50は第2の状態に
される。すなわち、ロッド61の引き込み量が中間の状
態にされ、主弁51によって開口部16が覆われると共
に、副弁56が第2の孔55から離れ、第2の孔55が
開放される。この状態では、気体は、開口部16を通過
し、第2の孔55から気体収容室53に入り、この気体
収容室53を経て、第1の孔54を通過して、第1の気
体流路14から第2の気体流路15に入る。この遮断弁
50における第1の孔54、第2の孔55および気体収
容室53は、第3実施例における絞り45、47および
空気収容室48と同様に、圧力変動の脈動成分を減少さ
せる高周波成分除去フィルタとして作用する。
ディック流量計の上流側における圧力変動の大きさが所
定値を越えていると判定されたときには、アクチュエー
タ駆動回路73によってアクチュエータ本体62が駆動
され、図13に示すように、遮断弁50は第2の状態に
される。すなわち、ロッド61の引き込み量が中間の状
態にされ、主弁51によって開口部16が覆われると共
に、副弁56が第2の孔55から離れ、第2の孔55が
開放される。この状態では、気体は、開口部16を通過
し、第2の孔55から気体収容室53に入り、この気体
収容室53を経て、第1の孔54を通過して、第1の気
体流路14から第2の気体流路15に入る。この遮断弁
50における第1の孔54、第2の孔55および気体収
容室53は、第3実施例における絞り45、47および
空気収容室48と同様に、圧力変動の脈動成分を減少さ
せる高周波成分除去フィルタとして作用する。
【0046】また、流量演算部41が所定量以上の流量
を検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出した場
合等には、アクチュエータ駆動回路73によってアクチ
ュエータ本体62が駆動され、図14に示すように、遮
断弁50は第3の状態にされる。すなわち、ロッド61
が最も突出した状態にされ、主弁51によって開口部1
6が覆われると共に副弁56によって第2の孔55が閉
塞され、開口部16が閉塞され、フルイディック流量計
の下流側への気体(ガス)の供給が停止される。
を検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出した場
合等には、アクチュエータ駆動回路73によってアクチ
ュエータ本体62が駆動され、図14に示すように、遮
断弁50は第3の状態にされる。すなわち、ロッド61
が最も突出した状態にされ、主弁51によって開口部1
6が覆われると共に副弁56によって第2の孔55が閉
塞され、開口部16が閉塞され、フルイディック流量計
の下流側への気体(ガス)の供給が停止される。
【0047】このように本実施例では、遮断弁50が図
13に示す第2の状態において、気体が第2の孔55、
気体収容室53および第1の孔54を通過する際に気体
の圧力変動が低減されると共に、更に、これら第2の孔
55、気体収容室53および第1の孔54を通った気体
と、気体収容室53からバイパス流路30へ流れた気体
とが合流する際にも気体の圧力変動が低減される。その
他の構成、作用および効果は第1実施例と同様である。
13に示す第2の状態において、気体が第2の孔55、
気体収容室53および第1の孔54を通過する際に気体
の圧力変動が低減されると共に、更に、これら第2の孔
55、気体収容室53および第1の孔54を通った気体
と、気体収容室53からバイパス流路30へ流れた気体
とが合流する際にも気体の圧力変動が低減される。その
他の構成、作用および効果は第1実施例と同様である。
【0048】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、例えば、バイパス流路30の2つの出入口は、入口
部11からノズル21までの間の流体流路中の任意の位
置に配置することができる。
ず、例えば、バイパス流路30の2つの出入口は、入口
部11からノズル21までの間の流体流路中の任意の位
置に配置することができる。
【0049】また、圧力センサ33、34の代わりに、
圧力センサ33の位置における圧力と圧力センサ34の
位置における圧力との差圧を求める差圧センサを設けて
も良い。
圧力センサ33の位置における圧力と圧力センサ34の
位置における圧力との差圧を求める差圧センサを設けて
も良い。
【0050】また、上記各実施例ではガス等の気体の流
量を計量するフルイディック流量計について説明した
が、本発明のフルイディック流量計は、気体のみならず
液体の流量を計量する流量計としても利用することがで
きる。
量を計量するフルイディック流量計について説明した
が、本発明のフルイディック流量計は、気体のみならず
液体の流量を計量する流量計としても利用することがで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし3の
いずれかに記載のフルイディック流量計によれば、入口
部から受け入れた流体をノズルへ導く主流体流路中の2
箇所間で、主流体流路とは別に流体を流通させるバイパ
ス流路を設け、主流体流路を経た流体とバイパス流路を
経た流体とを合流させて圧力変動の波を弱めるようにし
たので、フルイディック流量計の発振周波数が安定し、
上流側での圧力変動の影響を低減することができるとい
う効果がある。
いずれかに記載のフルイディック流量計によれば、入口
部から受け入れた流体をノズルへ導く主流体流路中の2
箇所間で、主流体流路とは別に流体を流通させるバイパ
ス流路を設け、主流体流路を経た流体とバイパス流路を
経た流体とを合流させて圧力変動の波を弱めるようにし
たので、フルイディック流量計の発振周波数が安定し、
上流側での圧力変動の影響を低減することができるとい
う効果がある。
【0052】また、請求項4記載のフルイディック流量
計によれば、上記第1の効果に加え、絞りによっても流
体の圧力変動を低減することができるという効果があ
る。
計によれば、上記第1の効果に加え、絞りによっても流
体の圧力変動を低減することができるという効果があ
る。
【0053】また、請求項5記載のフルイディック流量
計によれば、上記第1の効果に加え、流体が複数の絞り
とその間に形成された流体収容室を通過する際にも、流
体の圧力変動を低減することができるという効果があ
る。
計によれば、上記第1の効果に加え、流体が複数の絞り
とその間に形成された流体収容室を通過する際にも、流
体の圧力変動を低減することができるという効果があ
る。
【0054】また、請求項6記載のフルイディック流量
計によれば、上記第1の効果に加え、流体が遮断弁の第
1の孔、流体収容室および第2の孔を通過する際にも、
流体の圧力変動を低減することができるという効果があ
る。
計によれば、上記第1の効果に加え、流体が遮断弁の第
1の孔、流体収容室および第2の孔を通過する際にも、
流体の圧力変動を低減することができるという効果があ
る。
【図1】本発明の第1実施例に係るフルイディック流量
計の構成を示す断面図である。
計の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るフルイディック流量
計の要部を示す斜視図である。
計の要部を示す斜視図である。
【図3】図1におけるA−A´線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るフルイディック流量
計の回路部分の構成を示すブロック図である。
計の回路部分の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るフルイディック流量
計の要部を示す斜視図である。
計の要部を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るフルイディック流量
計の要部を示す斜視図である。
計の要部を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例に係るフルイディック流量
計における2つの絞りおよび気体収容室による構造の電
気的等価回路を示す回路図である。
計における2つの絞りおよび気体収容室による構造の電
気的等価回路を示す回路図である。
【図8】本発明の第4実施例に係るフルイディック流量
計の構成を示す断面図である。
計の構成を示す断面図である。
【図9】図1におけるB−B´線断面図である。
【図10】図8における遮断弁を拡大して示す断面図で
ある。
ある。
【図11】本発明の第4実施例に係るフルイディック流
量計における流量演算および遮断弁の制御のための回路
の構成を示すブロック図である。
量計における流量演算および遮断弁の制御のための回路
の構成を示すブロック図である。
【図12】図10に示す遮断弁の第1の状態を示す断面
図である。
図である。
【図13】図10に示す遮断弁の第2の状態を示す断面
図である。
図である。
【図14】図10に示す遮断弁の第3の状態を示す断面
図である。
図である。
11 入口部 12 出口部 16 開口部 17 遮断弁 21 ノズル 23、24 側壁 27、28 フィードバック流路 29 リターンガイド 30 バイパス流路 33、34 圧力センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−50724(JP,A) 特開 平4−278422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02
Claims (6)
- 【請求項1】 流体を受け入れる入口部と、 この入口部から受け入れた流体を通過させて噴流を発生
させるノズルと、 前記入口部から受け入れた流体を前記ノズルへ導く主流
体流路と、 この主流体流路中の2箇所にそれぞれ出入口を有し、こ
の2箇所間で前記主流体流路とは別に流体を流通させる
バイパス流路と、 前記ノズルの下流側に設けられ、拡大された流路を形成
する一対の側壁と、 この側壁の外側に設けられ、前記ノズルを通過した流体
を各側壁の外側に沿って前記ノズルの噴出口側へ帰還さ
せる一対のフィードバック流路を形成するリターンガイ
ドと、 前記フィードバック流路を通過した流体を排出する出口
部と、 前記ノズルを通過した流体の流れる方向の切り替わりを
検出する検出手段とを具備することを特徴とするフルイ
ディック流量計。 - 【請求項2】 前記バイパス流路の一方の出入口は前記
ノズルの直前の位置に配置されていることを特徴とする
請求項1記載のフルイディック流量計。 - 【請求項3】 前記主流体流路中において流体が通過す
る開口部と、この開口部を開閉するための遮断弁とを更
に具備し、前記バイパス流路の他方の出入口は前記開口
部の下流側に配置されていることを特徴とする請求項2
記載のフルイディック流量計。 - 【請求項4】 前記主流体流路中に設けられた絞りを更
に具備し、前記バイパス流路の他方の出入口は前記絞り
の下流側に配置されていることを特徴とする請求項2記
載のフルイディック流量計。 - 【請求項5】 前記主流体流路中において、間に流体収
容室を形成するように設けられた複数の絞りを更に具備
し、前記バイパス流路の他方の出入口は前記流体収容室
に連通していることを特徴とする請求項2記載のフルイ
ディック流量計。 - 【請求項6】 前記主流体流路中において流体が通過す
る開口部と、 この開口部を開閉するための遮断弁であって、前記開口
部を覆うための主弁と、前記主流体流路中に配設される
と共に前記主弁に結合され、内部に流体収容室を形成す
る容器と、この容器に設けられ、この容器の外側と流体
収容室とを連通させる第1の孔と、前記主弁に設けら
れ、前記開口部と流体収容室とを連通させる第2の孔
と、この第2の孔を閉塞可能な副弁と、前記主弁および
副弁を移動し、前記開口部を開放した第1の状態、前記
主弁によって前記開口部を覆うと共に前記第2の孔を開
放した第2の状態、および前記主弁によって前記開口部
を覆うと共に前記副弁によって前記第2の孔を閉塞した
第3の状態のうちの一つの状態を選択する状態選択手段
とを有する遮断弁とを更に具備し、 前記バイパス流路の他方の出入口は前記流体収容室に連
通していることを特徴とする請求項2記載のフルイディ
ック流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13629694A JP3267446B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | フルイディック流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13629694A JP3267446B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | フルイディック流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07318382A JPH07318382A (ja) | 1995-12-08 |
JP3267446B2 true JP3267446B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=15171866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13629694A Expired - Fee Related JP3267446B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | フルイディック流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3267446B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13629694A patent/JP3267446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07318382A (ja) | 1995-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |