JP3267447B2 - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JP3267447B2
JP3267447B2 JP13629794A JP13629794A JP3267447B2 JP 3267447 B2 JP3267447 B2 JP 3267447B2 JP 13629794 A JP13629794 A JP 13629794A JP 13629794 A JP13629794 A JP 13629794A JP 3267447 B2 JP3267447 B2 JP 3267447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスメータ等に利用さ
れるフルイディック流量計に係り、特に流体が流れてい
ないときの流体の圧力変動や工事振動に伴う誤検出を防
止すると共に、圧力変動がある流体が流れているときに
おいても圧力変動を低減して正確に流量を計測する手段
を有するフルイディック流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック流量計は、噴流を発生さ
せるノズルの下流側に、一対の側壁によって流路拡大部
を形成すると共に、側壁の外側に設けられたリターンガ
イドによって、ノズルを通過した流体を各側壁の外側に
沿ってノズルの噴出口側へ導く一対のフィードバック流
路を形成し、ノズルを通過した流体が一対のフィードバ
ック流路を交互に流れる現象を利用し、ノズルを通過し
た流体の流れる方向の切り替わり(以下、フルイディッ
ク発振とも言う。)の周波数に基づいて流体の流量を計
量するものである。
【0003】ここで、図6を参照して、ガスメータとし
て利用されるフルイディック流量計の一例について説明
する。このフルイディック流量計は、気体(ガス)を受
け入れる入口部111と気体を排出する出口部112と
を有する本体110を備えている。本体110内には隔
壁113が設けられ、この隔壁113と入口部111と
の間に第1の気体流路114が形成され、隔壁113と
出口部112との間に第2の気体流路115が形成され
ている。隔壁113には開口部116が設けられ、第1
の気体流路114内には、開口部116を閉塞可能な遮
断弁117が設けられている。また、本体110の外側
にはソレノイド118が固定され、このソレノイド11
8のプランジャ119が、本体110の側壁を貫通して
遮断弁117に接合されている。また、遮断弁117と
本体110との間におけるプランジャ119の周囲に
は、ばね120が設けられ、このばね120が遮断弁1
17を開口部116側へ付勢している。
【0004】第2の気体流路115内には、入口部11
1から受け入れた気体を通過させて噴流を発生させるノ
ズル121が設けられている。このノズル121の上流
側には気体の流れを整えるための整流部材122が設け
られている。ノズル121の下流側には、拡大された流
路を形成する一対の側壁123、124が設けられてい
る。この側壁123、124の間には、所定の間隔を開
けて、上流側に第1ターゲット125、下流側に第2タ
ーゲット126がそれぞれ配設されている。また、側壁
123、124の外側には、ノズル121を通過した気
体を各側壁123、124の外周部に沿ってノズル12
1の噴出口側へ帰還させる一対のフィードバック流路1
27、128を形成するリターンガイド129が配設さ
れている。また、フィードバック流路127、128の
各出口部分と出口部112との間には、リターンガイド
129の背面と本体110とによって、一対の排出路1
31、132が形成されている。また、ノズル121の
噴出口の近傍には、ノズル121を通過した気体の流れ
る方向の切り替わりを検出するための差圧センサに通じ
る導圧孔133、134が設けられている。
【0005】図7は図6に示すフルイディック流量計の
ノズル121の噴出口近傍を示す斜視図である。この図
に示すように、導圧孔133、134は、ノズル121
を通過する気体の進行方向に平行な本体110の底部に
設けられている。この導圧孔133、134は、本体1
10の底部の外側に設けられた図示しない差圧センサに
接続されている。そして、この差圧センサによって、ノ
ズル121を通過した気体の流れる方向の切り替わりを
検出するようになっている。なお、図中、符号138は
気体の流れの方向を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すようなフルイディック流量計をガスメータとして用
いた場合、流体が流れていないときに、差圧センサが、
供給ガスの圧力変動や付近の工事による振動によって生
じた圧力変動等を、フルイディック発振と誤って検出し
てしまうという問題点があった。また、圧力変動のある
流体が流れているときには、圧力変動の影響によってフ
ルイディック発振が乱れ、流量を正確に計測できなくな
る場合があるという問題点があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、流体が流れていないときにおける流
体の圧力変動や付近の工事による振動によって生じた圧
力変動等による誤検出を防止できると共に、圧力変動の
ある流体が流れているときにおいても圧力変動を低減
し、正確に流量を計測することができるようにしたフル
イディック流量計を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のフルイデ
ィック流量計は、流体を受け入れる入口部と、縦長の噴
出口を有し、入口部から受け入れた流体を通過させて噴
出口より噴流を発生させるノズルと、このノズルの下流
側に設けられ、拡大された流路を形成する一対の側壁
と、この側壁の外側に設けられ、ノズルを通過した流体
を各側壁の外側に沿ってノズルの噴出口側へ帰還させる
一対のフィードバック流路を形成するリターンガイド
と、フィードバック流路を通過した流体を排出する出口
部と、ノズルの噴出口の近傍において、この噴出口を形
成する一対の壁面に一対以上設けられ、そのうちの少な
くとも一対は噴出口の長手方向における中央付近に設け
られた導圧孔と、この導圧孔に接続され、ノズルを通過
した流体の流れる方向の切り替わりを検出するための差
圧センサ等の圧力センサとを備えたものである。
【0009】このフルイディック流量計では、ノズルを
通過した流体は一対のフィードバック流路を交互に流れ
る。圧力センサは、導圧孔を介してノズルの噴出口の両
側における圧力の変化を検出して、流体の流れる方向の
切り替わりを検出する。また、導圧孔が、ノズルの噴出
口を形成する一対の壁面に一対以上設けられ、そのうち
の少なくとも一対は噴出口の長手方向における中央付近
に設けられていることから、流体が流れていないときに
おける流体の圧力変動や付近の工事による振動によって
生じた圧力変動等による誤検出が防止されると共に、圧
力変動のある流体が流れているときにおいても圧力変動
が低減され、正確に流量が計測される。
【0010】請求項2記載のフルイディック流量計は、
請求項1記載のフルイディック流量計において、導圧孔
が複数対設けられているものである。
【0011】このフルイディック流量計では、導圧孔が
一対の場合に比べ、流体の流れる方向の切り替わりを検
出する感度が向上する。
【0012】請求項3記載のフルイディック流量計は、
請求項2記載のフルイディック流量計において、導圧孔
のうち同じ壁面に設けられているもの同士が互いに連通
しているものである。
【0013】このフルイディック流量計では、同じ壁面
に設けられている複数の導圧孔を連通することにより、
ノイズを低減するフィルタ効果により、導圧孔における
圧力変動が低減されるので、流体が流れていないときに
おける流体の圧力変動や付近の工事による振動によって
生じた圧力変動等による誤検出がより防止されると共
に、圧力変動のある流体が流れているときにおいても圧
力変動がより低減される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例のフルイディック
流量計の構成を示す断面図である。なお、本実施例は、
ガスメータとして使用するフルイディック流量計の例で
ある。図1に示すように、本実施例のフルイディック流
量計は、気体(ガス)を受け入れる入口部11と気体を
排出する出口部12とを有する本体10を備えている。
本体10内には隔壁13が設けられ、この隔壁13と入
口部11との間に第1の気体流路14が形成され、隔壁
13と出口部12との間に第2の気体流路15が形成さ
れている。隔壁13には開口部16が設けられ、第1の
気体流路14内には、開口部16を閉塞可能な遮断弁1
7が設けられている。また、本体10の外側にはソレノ
イド18が固定され、このソレノイド18のプランジャ
19が、本体10の側壁を貫通して遮断弁17に接合さ
れている。また、遮断弁17と本体10との間における
プランジャ19の周囲には、ばね20が設けられ、この
ばね20が遮断弁17を開口部16側へ付勢している。
【0016】第2の気体流路15内には、入口部11か
ら受け入れた気体を通過させて噴流を発生させるノズル
21が設けられている。このノズル21の上流側には気
体の流れを整えるための整流部材22が設けられてい
る。ノズル21の下流側には、拡大された流路を形成す
る一対の側壁23、24が設けられている。この側壁2
3、24の間には、所定の間隔を開けて、上流側に第1
ターゲット25、下流側に第2ターゲット26がそれぞ
れ配設されている。また、側壁23、24の外側には、
ノズル21を通過した気体を各側壁23、24の外周部
に沿ってノズル21の噴出口側へ帰還させる一対のフィ
ードバック流路27、28を形成するリターンガイド2
9が配設されている。また、フィードバック流路27、
28の各出口部分と出口部12との間には、リターンガ
イド29の背面と本体10とによって、一対の排出路3
1、32が形成されている。
【0017】図2は図1に示すフルイディック流量計の
ノズル21の噴出口近傍を示す斜視図である。この図に
示すように、ノズル21は、フルイディック流量計の厚
み方向に延びる縦長の噴出口21aを有している。この
噴出口21aの近傍において、この噴出口21aを形成
する一対の壁面21b、21cには、噴出口21aの長
手方向における中央付近に、二対の導圧孔33、34が
設けられている。また、図1に示すように、ノズル21
を構成する本体10内には、導圧孔33、34に連通す
る導圧通路35、36が設けられている。なお、図2に
おいて、符号38は気体の流れの方向を示している。
【0018】図3は導圧孔33と導圧通路35を含むノ
ズル21の断面を示す断面図である。この図に示すよう
に、ノズル21を形成する本体10は、入口部11およ
び出口部12を除いて上面が開放された枠体10aと、
この枠体10aの上面を覆う蓋体10bとで構成されて
いる。ノズル21の下側における枠体10aの下部に
は、圧電膜等を用いて差圧を検出する差圧センサ37が
取り付けられている。導圧通路35、36は、この差圧
センサ37の各圧力導入口に接続されている。そして、
この差圧センサ37によって、導圧孔33と導圧孔34
における差圧を検出して、この差圧の変化に基づいて気
体の流れる方向の切り替わりを検出するようになってい
る。
【0019】また、図3に示すように、一方の壁面21
bに設けられている2つの導圧孔33は導圧通路35を
介して互いに連通している。図示しないが、他方の壁面
21cに設けられている2つの導圧孔34も、同様に導
圧通路36を介して互いに連通している。
【0020】なお、図3に示すように、本実施例におい
て、導圧孔33、34が設けられる噴出口21aの長手
方向における中央付近とは、噴出口21aの長手方向の
全域39を3等分した場合における中央の領域40を言
うものとする。
【0021】また、本実施例のフルイディック流量計
は、図1に示す通りに、入口部11および出口部12が
下側となるように設置されるようになっている。
【0022】図4は本実施例のフルイディック流量計の
回路部分の構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、フルイディック流量計は、差圧センサ37の出
力信号を入力とし、この入力信号を基に流量を演算する
流量演算部41と、この流量演算部41によって演算さ
れた流量を表示する表示部42と、流量演算部41によ
って制御され、ソレノイド18を駆動するソレノイド駆
動回路43とを備えている。流量演算部41は、例えば
差圧センサ37の出力を“+1”、“0”に2値化し
て、“+1”と“0”のパルスを生成し、単位時間当た
りのパルスの数をカウントして、ノズル21を通過した
気体の流れる方向の切り替わりの周波数を求め、この周
波数を流量に換算する。また、本実施例のフルイディッ
ク流量計は、ガスメータとして使用した場合における安
全機能として、例えば、流量演算部41が所定量以上の
流量を検出した場合や所定の流量を所定時間以上検出し
た場合等に、ソレノイド駆動回路43を動作させてソレ
ノイド18を動作させ、弁17によって開口部16を閉
塞してガスを遮断するようになっている。なお、流量演
算部41は、例えばマイクロコンピュータによって実現
される。
【0023】次に、本実施例のフルイディック流量計の
作用について説明する。
【0024】フルイディック流量計の入口部11から受
け入れられた気体は、第1の気体流路14、開口部1
6、第2の気体流路15、整流部材22を順に経て、ノ
ズル21に入る。
【0025】ノズル21を通過した気体は、噴流となっ
て噴出口21aより噴出される。噴出口21aより噴出
された気体は、コアンダ効果により一方の側壁に沿って
流れる。ここでは、まず側壁23に沿って流れるものと
する。側壁23に沿って流れた気体は、更にフィードバ
ック流路27を経て、ノズル21の噴出口側へ帰還さ
れ、排出路31を経て出口部12より排出される。この
とき、ノズル21より噴出された気体は、フィードバッ
ク流路27を流れてきた気体によって方向が変えられ、
今度は他方の側壁24に沿って流れるようになる。この
気体は、更にフィードバック流路28を経て、ノズル2
1の噴出口側へ帰還され、排出路32を経て出口部12
より排出される。すると、ノズル21より噴出された気
体は、今度は、フィードバック流路28を流れてきた気
体によって方向が変えられ、再び側壁23、フィードバ
ック流路27に沿って流れるようになる。以上の動作を
繰り返すことにより、ノズル21を通過した気体は一対
のフィードバック流路27、28を交互に流れる。この
気体の流れる方向の切り替わりの周波数は流量と対応関
係がある。ノズル21を通過した気体の流れる方向の切
り替わりの周波数は、差圧センサ37の出力に基づいて
流量演算部41によって求められる。流量演算部41
は、求めた周波数より流量を演算し、表示部42に表示
する。また、流量演算部41は、所定量以上の流量を検
出した場合や所定の流量を所定時間以上検出した場合等
に、ソレノイド駆動回路43を動作させてソレノイド1
8を動作させ、弁17によって開口部16を閉塞し、フ
ルイディック流量計の下流側への気体(ガス)の供給を
停止する。
【0026】なお、第1ターゲット25および第2ター
ゲット26は、ノズル21を通過した気体の流れる方向
の切り替えを安定に行わせる作用がある。
【0027】ところで、本実施例では、導圧孔33、3
4を、ノズル21の噴出口21aを形成する一対の壁面
21b、21cにおいて、噴出口21aの長手方向にお
ける中央付近に設けている。これにより、図6および図
7に示すような導圧孔の配置の場合に比べ、気体が流れ
ていないときにおける気体の圧力変動や付近の工事によ
る振動によって生じた圧力変動等が、フルイディック発
振と誤って検出されることが少なくなると共に、圧力変
動のある気体が流れているときにおいても圧力変動が低
減され、その結果、S/N比が増大し、正確に流量を計
測することができることが実験から明らかとなった。本
実施例のような導圧孔33、34の配置が誤検出の防止
と圧力変動の低減に効果的な理由としては、以下のよう
なことが考えられる。すなわち、図7に示すように導圧
孔133、134がノズル121の噴出口の前方にある
と、気体の流れによる圧力の変化を直接測定することに
なり、気体の圧力変動をも直接測定してしまうことにな
るが、本実施例では、導圧孔33、34が噴出口21a
の前方にないことから、ノズル21の上流側より伝えら
れる気体の圧力変動による波が、ノズル21の噴出口2
1aを通過した後、導圧孔33、34に伝わり難くなる
ことが考えられる。また、付近の工事による振動は本体
10の枠体10aの底部および蓋体10bを伝わると考
えられるが、本実施例では、導圧孔33、34が枠体1
0aの底部または蓋体10bにないことから、本体10
の枠体10aの底部および蓋体10bを伝わる振動が検
出され難くなると考えられる。
【0028】このように本実施例によれば、気体が流れ
ていないときにおける気体の圧力変動や付近の工事によ
る振動によって生じた圧力変動等による誤検出を防止す
ることができると共に、圧力変動のある気体が流れてい
るときにおいても圧力変動を低減して、正確に流量を計
測することができる。
【0029】また、本実施例では、導圧孔33、34が
複数対設けられているので、導圧孔が一対の場合に比べ
フルイディック発振を検出する感度が向上し、上述の誤
検出防止および圧力変動の低減の効果と併せて、S/N
比が向上する。
【0030】さらに、本実施例では、一方の壁面21b
に設けられている複数の導圧孔33同士が導圧通路35
によって互いに連通され、また、他方の壁面21cに設
けられている複数の導圧孔34同士が導圧通路36によ
って互いに連通されている。そのため、導圧通路35、
36によるノイズを低減するフィルタ効果により、導圧
孔34、35における圧力変動が低減され、差圧センサ
37の圧力導入口における圧力変動が低減される。従っ
て、気体が流れていないときにおける気体の圧力変動や
付近の工事による振動によって生じた圧力変動等による
誤検出がより防止されると共に、圧力変動のある気体が
流れているときにおいても圧力変動がより低減される。
【0031】図5は、上記実施例における導圧孔の配置
の変形例を示すものである。この図に示すように、ノズ
ル21の噴出口21aを形成する一対の壁面21b、2
1cにおいて、噴出口21aの長手方向における中央付
近に、二対ではなく、一対の導圧孔33a、34aを設
けても良い。
【0032】また、この一対の導圧孔33a、34a以
外に、中央付近以外の箇所に、更に例えば二対の導圧孔
33b、34b;33c、34cを設けても良い。な
お、この場合、一方の壁面21bに設けられている3つ
の導圧孔33a、33b、33cは導圧通路35によっ
て互いに連通され、また、他方の壁面21cに設けられ
ている3つの導圧孔34a、34b、34cも導圧通路
36によって互いに連通されている。このように、複数
対の導圧孔のうちの少なくとも一対が噴出口21aの長
手方向における中央付近に設けられていれば、気体が流
れていないときにおける気体の圧力変動や付近の工事に
よる振動によって生じた圧力変動等がフルイディック発
振と誤って検出されることを防止すること、および圧力
変動のある気体が流れているときにおける圧力変動を低
減するのに効果がある。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば、差圧センサ37の代わりに、各導圧通路35、
36に接続された2つの圧力センサを設け、この2つの
圧力センサの出力から流量を演算するようにしても良
い。
【0034】また、上記実施例ではガス等の気体の流量
を計量するフルイディック流量計について説明したが、
本発明のフルイディック流量計は、気体のみならず液体
の流量を計量する流量計としても利用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載のフル
イディック流量計によれば、導圧孔を、ノズルの噴出口
の近傍においてこの噴出口を形成する一対の壁面に一対
以上設け、そのうちの少なくとも一対を噴出口の長手方
向における中央付近に設けたので、流体が流れていない
ときにおける流体の圧力変動や付近の工事による振動に
よって生じた圧力変動等による誤検出を防止することが
できると共に、圧力変動のある流体が流れているときに
おいても圧力変動を低減して、正確に流量を計測するこ
とができるいう効果がある。
【0036】また、請求項2記載のフルイディック流量
計によれば、導圧孔を複数対設けたので、上記の効果に
加え、導圧孔が一対の場合に比べ、流体の流れる方向の
切り替わりを検出する感度を向上することができるとい
う効果がある。
【0037】また、請求項3記載のフルイディック流量
計によれば、複数の導圧孔のうち同じ壁面に設けられて
いるもの同士を互いに連通したので、上記の各効果に加
え、ノイズを低減するフィルタ効果により、導圧孔にお
ける圧力変動が低減されるので、流体が流れていないと
きにおける流体の圧力変動や付近の工事による振動によ
って生じた圧力変動等による誤検出をより防止すること
ができると共に、圧力変動のある流体が流れているとき
においても圧力変動をより低減することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフルイディック流量計
の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すフルイディック流量計のノズルの噴
出口の近傍を示す斜視図である。
【図3】図1に示すフルイディック流量計における導圧
孔と導圧通路を含むノズルの断面を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係るフルイディック流量計
の回路部分の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例における導圧孔の配置の変形
例を示す説明図である。
【図6】ガスメータとして利用されるフルイディック流
量計の一例の構成を示す断面図である。
【図7】図6に示すフルイディック流量計のノズルの噴
出口の近傍を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 入口部 12 出口部 21 ノズル 23、24 側壁 27、28 フィードバック流路 29 リターンガイド 33、34 導圧孔 35、36 導圧通路 37 差圧センサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を受け入れる入口部と、 縦長の噴出口を有し、前記入口部から受け入れた流体を
    通過させて前記噴出口より噴流を発生させるノズルと、 このノズルの下流側に設けられ、拡大された流路を形成
    する一対の側壁と、 この側壁の外側に設けられ、前記ノズルを通過した流体
    を各側壁の外側に沿って前記ノズルの噴出口側へ帰還さ
    せる一対のフィードバック流路を形成するリターンガイ
    ドと、 前記フィードバック流路を通過した流体を排出する出口
    部と、 前記ノズルの噴出口の近傍において、この噴出口を形成
    する一対の壁面に一対以上設けられ、そのうちの少なく
    とも一対は噴出口の長手方向における中央付近に設けら
    れた導圧孔と、 この導圧孔に接続され、前記ノズルを通過した流体の流
    れる方向の切り替わりを検出するための圧力センサとを
    具備することを特徴とするフルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 前記導圧孔は複数対設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のフルイディック流量計。
  3. 【請求項3】 前記導圧孔のうち同じ壁面に設けられて
    いるもの同士は互いに連通していることを特徴とする請
    求項2記載のフルイディック流量計。
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