JPH0814543A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JPH0814543A
JPH0814543A JP14361794A JP14361794A JPH0814543A JP H0814543 A JPH0814543 A JP H0814543A JP 14361794 A JP14361794 A JP 14361794A JP 14361794 A JP14361794 A JP 14361794A JP H0814543 A JPH0814543 A JP H0814543A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスバーナの作動の都度点火用電極により直
接着火する給湯装置において、間欠使用時における出湯
温度の落ち込みを少なくする。 【構成】 熱交換器11への給水量に応じて変位する可
動部材33を設け、この可動部材の変位が所定値以上と
なれば開となる水圧自動ガス弁32と安全弁31を直列
にして、ガスバーナ42へのガス供給路16に設ける。
可動部材の変位が増大する場合は前記所定値以下の第1
の値以上となったときにイグナイタ53を作動させると
共にこれに続いて安全弁31を開き、可動部材の変位が
減少する場合は前記所定値以上の第2の値以下となった
ときに安全弁を閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器への給水量が
所定値以上となれば水圧自動ガス弁を開いてガスバーナ
に燃料ガスを供給し、点火用電極からの火花により点火
するようにした給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の給湯装置には、例えば特開平2
−178562号公報に開示されたものがあり、熱交換
器への給水量に応じて変位する可動部材の変位が所定値
以上となれば開となる水圧自動ガス弁と安全弁を直列に
してガスバーナへのガス供給路に設けている。この技術
では、給水量が増大する場合には水圧自動ガス弁が開い
た後にオンとなる水流検知スイッチを使用して安全弁を
開くと同時に点火用電極に火花を生じさせてガスバーナ
を作動させ、また給水量が減少する場合には水圧自動ガ
ス弁が閉じる前に上記水流検知スイッチを使用して安全
弁を閉じるようにして、給水圧の変動などにより可動部
材の変位が一時的に減少してから増大した場合に未燃焼
ガスが放出されるのを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、給
湯装置が使用可能な最低限度近くまで給水圧が低下した
場合には可動部材の変位の上昇速度が低下して、水流検
知スイッチがオンするまでの時間が長くなることによ
り、イグナイタが作動し安全弁が開くまでの時間が長く
なるので、水栓を開いてからガスバーナに点火されて出
湯が開始されるまでの時間が長くなり、このため間欠使
用時あるいは給水圧低下などにより出湯が一時停止され
てから再出湯された場合、出湯温度の落ち込みが大きく
なると共に、湯温が上昇するまでの時間が遅いという問
題がある。
【0004】本発明は、このような問題を解決すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による給湯装置
は、熱交換器への給水量に応じて変位する可動部材を設
け、この可動部材の変位が所定値以上となれば開となる
水圧自動ガス弁と安全弁を直列にしてガスバーナへのガ
ス供給路に設け、前記ガスバーナから噴出する燃料ガス
に点火用電極を介してイグナイタにより点火するように
したものであり、前記可動部材の変位が増大する場合は
前記所定値以下の第1の値以上となったときに前記イグ
ナイタを作動させると共にこれに続いて前記安全弁を開
き、前記可動部材の変位が減少する場合は前記所定値以
上の第2の値以下となったときに前記安全弁を閉じるよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】熱交換器への給水がなされていない状態では、
可動部材の変位はなく、安全弁及び水圧自動ガス弁は閉
じている。熱交換器への給水が開始されれば、給水量の
増大に応じて可動部材の変位が増大し、先ずイグナイタ
が作動状態となり、続いて安全弁が開き、水圧自動ガス
弁が開かれ、ガスバーナから噴出する燃料ガスは点火用
電極に生じる火花により着火される。これにより熱交換
器への給水は加熱されて出湯される。熱交換器への給水
量の減少あるいは給水圧の低下などにより可動部材の変
位が減少すれば、水圧自動ガス弁が閉じる前に安全弁が
閉じられてガスバーナへの燃料ガスの供給は停止され
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明を元止め式ガス瞬間湯沸器に適
用した場合の実施例であり、これにより本発明の説明を
する。図1に示すように、この瞬間湯沸器10は器具本
体内に給水管12と出湯管13を備えた熱交換器11
と、この給水管12を加熱するためのガスバーナ42を
備えている。給水管12の入口側には水制御弁部20が
接続され、ガスバーナ42にガスを供給するガス供給路
16の入口側にはガス制御弁部30が接続され、両制御
弁部20,30のハウジングは一体的に形成されてい
る。
【0008】水制御弁部20には、その内部の給水路に
ダイヤフラム室24が設けられ、このダイヤフラム室2
4の一次圧室24aへ通じる水栓弁口21を開閉するよ
うに水栓ダイヤフラム22が設けられている。この水栓
ダイヤフラム22には水栓弁口21に対応する中央部に
パイロット弁口22aが設けられ、このパイロット弁口
22aには水制御弁部20のハウジングを液密に摺動可
能に貫通されたスピンドル23aの先端に取り付けられ
た水栓パイロットバルブ23が、スプリング23bを介
して通常はパイロット弁口22aを閉じるように押圧付
勢された状態で設けられている。水栓ダイヤフラム22
にはパイロット弁口22aのほかに通水口22bが設け
られ、水栓パイロットバルブ23によりパイロット弁口
22aが閉じられたときには、通水口22bを介して給
水源からの給水圧は水栓ダイヤフラム22の背面側に加
わり、ダイヤフラム室24の水栓弁口21を閉鎖状態に
保持して、給湯装置への給水を停止する。水栓パイロッ
トバルブ23を後退させてパイロット弁口22aを開け
ば、給水圧により水栓ダイヤフラム22が移動して水栓
弁口21は開かれ、一次圧室24a内に給水が流入す
る。
【0009】ダイヤフラム室24は、水圧ダイヤフラム
25により一次圧室24aと二次圧室24bとに仕切ら
れ、水圧ダイヤフラム25の一次圧室24a側には水栓
弁口21よりダイヤフラム室24内に流入してくる水量
を給水圧が変動しても一定に調節する水圧調節弁26が
スプリング26aにより当接支持され、この水圧調節弁
26により給水流路を流れる水の流量が調節されるよう
になっている。一次圧室24aに流入した水は、水制御
弁部20のハウジングに回動自在に設けられた水量調節
兼混合弁28により、給水管12及び出湯管13にそれ
ぞれ分配混合され、この水量調節兼混合弁28を弁軸2
8aを介して湯温調節レバー29により回動して給水管
12と出湯管13への分配比率及び水量を変えることに
より出湯温度は調節される。この湯温調節レバー29に
接近して、弁軸28aの回転を検知する湯水切換スイッ
チ48が設けられている。
【0010】ダイヤフラム室24の二次圧室24b側
は、バイパス管路15を介して給水管12に設けられた
ベンチュリ管部14に連通され、給水管12を通る熱交
換器11への通水量に応じて二次圧室24bが一次圧室
24aより低圧となり、これにより水圧ダイヤフラム2
5及び水圧調節弁26が図1において左向きに移動し
て、後述するようにガス制御弁部30のガス流路に設け
られた水圧自動ガス弁32が開かれ、また第1及び第2
水流検知スイッチ44,45がオンするようになってい
る。なお、符号27はダイヤフラム室24の両室からの
排水を行う水抜き栓であり、17はストレーナである。
【0011】ガスバーナ42のガス供給路16に設けら
れたガス制御弁部30は、その内部のガス流路に水圧ダ
イヤフラム25の動きと連動して弁口32aを開閉する
水圧自動ガス弁32と、ガス流路に供給されるガス圧力
に応じて開度が自動的に調節されるガスガバナ40と、
ガス制御弁部30のガス入口付近に設けられ、失火時の
未燃焼ガスの流出を防止する電磁式の安全弁31と、ガ
ス流路を開閉するための弁口34aに設けられた器具栓
34が設けられている。
【0012】水圧自動ガス弁32は、水制御弁部20に
水が流れていない止水状態ではスプリング32bにより
弁口32aに押圧されて閉じられ、ガス制御弁部30及
び水制御弁部20のハウジングを液密に摺動可能に貫通
する弁軸(可動部材)33を介してダイヤフラム室24
内の水圧ダイヤフラム25に連結されている。この弁軸
33の近傍には、弁軸33の一部に設けた第1及び第2
スイッチ作動片33a,33bによりそれぞれ作動され
る第1及び第2水流検知スイッチ44,45が設けられ
ている。水制御弁部20に水が流れて弁軸33が移動す
れば、水圧自動ガス弁32が開かれる前に先ず第1水流
検知スイッチ44がオンとなり、水圧自動ガス弁32が
開かれた後に第2水流検知スイッチ45がオンとなる。
【0013】これを図4により説明すれば、熱交換器1
1への給水量が0から増大する場合は、弁軸33のリフ
ト量は実線Uに示すように増大するが、水圧自動ガス弁
32が開き始めるリフト量Hの位置ではスプリング32
bによる閉弁圧のため一時停止される。給水量の増大に
伴い、第1水流検知スイッチ44はH未満のリフト量H
1uの位置でオンになり、第2水流検知スイッチ45は
Hを越えたリフト量H2uの位置でオンになり、給水量
が多くなればリフト量は飽和する。熱交換器11への給
水量が減少する場合は、弁軸33のリフト量は破線Dに
示すように減少し、第2水流検知スイッチ45はH2u
より応答差ΔH2だけ低いがHよりは高いリフト量H2
dの位置でオフになり、第1水流検知スイッチ44はH
1uより応答差ΔH1だけ低いリフト量H1dの位置で
オフになる。
【0014】電磁式の安全弁31の弁体31cは、通常
はスプリングにより弁口31aを閉じている。弁体31
cは後述するようにバルブ軸39により押されることに
より弁口31aを開き、その状態で電磁石31bに通電
すれば弁体31cは開状態に保持され、通電を停止すれ
ばスプリングにより弁口31aに押圧されてこれを閉じ
る。
【0015】これらの器具栓34、安全弁31、水制御
弁部20の水栓パイロットバルブ23開閉するための駆
動源として、乾電池を駆動源とするモータ35が設けら
れている。そのモータ軸に減速ギヤ(図示省略)を介し
て噛合されたカム軸36には、第1〜第3カム36a,
36b,36cが設けられている。モータ35によりカ
ム軸36が回転されれば、第1カム36aはモータ連動
レバー38a及び水栓開閉レバー38bを介してスピン
ドル23aを進退動させ、水栓パイロットバルブ23に
よりパイロット弁口22aを開閉して水制御弁部20の
水栓弁口21を開閉する。
【0016】第2カム36bは、モータ35によりカム
軸36が所定角度回転するとそのカム面が器具栓34の
バルブ軸34bを押し始めて器具栓34を開き、カム軸
36が1回転する少し前にバルブ軸34bを後退させて
器具栓34を閉じるものである。第3カム36cは、モ
ータ35の回転により安全弁31のバルブ軸39を一時
的に前進させて、弁体31cを電磁石31bの吸着位置
まで開くものである。
【0017】更に、これらのカム36a,36b,36
cに向かい合って、モータ35が所定角度まで回転した
か否かを検出する2つのカムスイッチ46a,46b
(マイクロスイッチ)が設けられている。器具本体前面
に設けた操作パネル(図示省略)には、フェザータッチ
式の押ボタン37が設けられ、その裏側には押ボタン3
7を押すことによりオン・オフする起動スイッチ49が
設けられている。
【0018】ガスバーナ42のすぐ上方には、ガスバー
ナ42の作動を確認するための熱電対55、フレームロ
ッド56及びガスバーナ42に点火するための点火用電
極57が設けられている。モータ35、安全弁31、以
下に述べる電子制御装置50、熱電対回路51、フレー
ムガード回路52、イグナイタ53等を作動させる電源
としては、共通の乾電池(例えば3ボルト)が使用され
ている。
【0019】図1に示すように、本実施例の瞬間湯沸器
は、マイクロコンピュータよりなる電子制御装置50に
より制御される。この電子制御装置50は、瞬間湯沸器
全体の作動を制御する中央処理装置(CPU)、読出し
専用メモリ(ROM)、読書き可能メモリ(RAM)及
びCPUと外部との間でデータの授受を行うインタフェ
ースよりなり、熱電対55によりガスバーナ42燃焼状
態を確認する熱電対回路51、フレームロッド56によ
りガスバーナ42が燃焼炎42aを生じていることを確
認するフレームガード回路52、点火用電極57により
ガスバーナ42に点火するイグナイタ53及び安全弁3
1を作動させる弁駆動回路54が接続されている。煩雑
になるのを避けるために図示は省略したが、モータ3
5、水流検知スイッチ44,45、カムスイッチ46
a,46b、湯水切換スイッチ48及び起動スイッチ4
9も電子制御装置50に接続されている。ROMには瞬
間湯沸器の作動を制御するための制御プログラムなどが
記憶され、RAMには出湯温度、各種の検出値などが記
憶されるようになっている。
【0020】次に図1〜図4により、上記実施例の作動
の説明をする。先ず使用者が押ボタン37を押すことに
より起動スイッチ49がオンされると、モータ35が作
動を開始する。カム36a〜36cを設けたカム軸36
は作動停止位置(給湯装置の作動停止状態に対応)では
0度の位置にあるが、モータ35の作動により80度ま
で回転すると第1カムスイッチ46aがオンされ、電子
制御装置50はこれを検出してモータ35を一旦停止す
る。この間に先ず第1カム36aがモータ連動レバー3
8aを押し、水栓開閉レバー38bを介してスピンドル
23aを後退させて水栓弁口21が開かれる。これによ
りダイヤフラム室24の一次圧室24a及び水量調節兼
混合弁28を経て、水が給水管12と出湯管13に分配
されて供給される。給水管12に供給されてベンチュリ
管部14を通る水量が所定値以上となれば、二次圧室2
4b内の圧力低下により、水圧ダイヤフラム25が図1
において左方に移動する。この移動により弁軸33が変
位され、先ずこれに設けられた第1スイッチ作動片33
aを介して第1水流検知スイッチ44がオンになり、次
いで弁軸33に押されて水圧自動ガス弁32が開き始め
る。カム軸36が80度回転して停止されるまでに行わ
れる以上の作動は図2に示すとおりであり、これに要す
る時間は例えば0.2〜0.3秒である。
【0021】モータ35が停止しても弁軸33は左方へ
の変位を続けて水圧自動ガス弁32を開き続ける。図2
における第1水流検知スイッチ44がオンになる位置
は、給湯装置への給水圧が低下すれば遅れるが、給湯装
置が作動可能な給水圧の範囲内である限り、モータ35
の停止時期より遅れることはない。第1水流検知スイッ
チ44及び第1カムスイッチ46aの両者がオンとなれ
ば、電子制御装置50はこれを検出して、フレームガー
ド回路52及びフレームロッド56の作動のプリチェッ
クを行う。これは、図2に示すように、フレームガード
回路52を所定時間t1(例えば0.1秒)作動させて
ガスバーナ42の燃焼炎42aの検出信号を出力するか
否かをチェックすることにより行う。点火操作前である
この時点では燃焼炎32aは存在しないので、フレーム
ガード回路52が燃焼炎の検出信号を出力されるのは、
フレームガード回路52の故障あるいはガス燃焼機器に
残火等の不具合などの異常が生じている場合である。そ
のような場合は、電子制御装置50は直ちに給湯装置の
作動を停止させる。
【0022】所定時間のプリチェックにより異常が発見
されなければ、図2に示すように、電子制御装置50は
モータ35の作動を再開させ、この再開から所定時間t
2(例えば0.1秒)後にイグナイタ53を作動させて
点火用電極57に火花を発生させる。この時間差t2は
モータ35の作動開始とイグナイタ53の作動開始によ
るピーク電流が重なることを避けて、電源電池の寿命を
延ばすためである。前述のようにこの間も弁軸33の変
位は増大を続け、通常は所定時間のプリチェックの終了
と前後して第2スイッチ作動片33bを介して第2水流
検知スイッチ45がオンとなる。しかしながら、第2水
流検知スイッチ45がオンとなる時期は給湯装置への給
水圧が低下すれば遅れ、給湯装置が作動可能な給水圧の
最低限度付近では相当(例えば約1秒程度)遅れる。
【0023】モータ35により回転される第3カム36
cは、イグナイタ53が作動を開始してからバルブ軸3
9を介して安全弁31の弁体31cを押圧して弁口31
aを開き、これが全開に近づいた位置で第2カムスイッ
チ46bがオンとなる。電子制御装置50はこれを検出
し電磁石31bに所定の電流を通電して安全弁31を開
状態に保持し、この後に第3カム36cによるバルブ軸
39を介しての弁体31cの押圧は解除される。モータ
35は更に回転を続け、第2カム36bがバルブ軸34
bを押して器具栓34を開き、これが全開となる所定角
度(本実施例では305度)に達すると第1カムスイッ
チ46aがオフとなり、このオフを検出して電子制御装
置50はモータ35を停止する。この状態では安全弁3
1、水圧自動ガス弁32及び器具栓34は開かれるの
で、燃料ガスはガス供給路16先端のガスノズル41を
経てガスバーナ42から噴出され、点火用電極57に生
じている火花により着火される。以上に述べたモータ3
5の作動再開から停止までの時間は、例えば0.6〜
0.8秒である。
【0024】次いで電子制御装置50は、第1カムスイ
ッチ46aのオフを検出してフレームガード回路52を
作動させ、フレームロッド56によりガスバーナ42の
燃焼炎42aを検出する。燃焼炎42aが検出されれ
ば、電子制御装置50はイグナイタ53の作動を停止さ
せる。これにより給湯装置は作動状態となり、水栓弁口
21から供給される給水は熱交換器11により加熱され
て出湯管13から出湯される。燃焼炎42a検出のため
のフレームガード回路52の作動時間は例えば2秒間で
あり、この間に燃焼炎が検出されなければ電子制御装置
50は給湯装置の作動を停止する。
【0025】上述した作動状態の給湯装置は、起動スイ
ッチ49を再度押すことにより停止される。起動スイッ
チ49が再度押されれば、電子制御装置50は安全弁保
持電流を停止して安全弁31を閉じると同時にモータ3
5の作動を開始させ、カム軸36の回転角度が作動停止
位置(360度)に達すれば第2カムスイッチ46bが
オフとなり、電子制御装置50はモータ35を停止す
る。この間にモータ連動レバー38a及び水栓開閉レバ
ー38bを介して引き上げられていた水栓パイロットバ
ルブ23はスプリング23bによりパイロット弁口22
aに当接され、水栓ダイヤフラム22により水栓弁口2
1が閉じられて給湯装置への給水が停止され、これによ
り第1及び第2水流検知スイッチ44,45はオフとな
り、水圧自動ガス弁32は閉となり、また器具栓34も
閉となる。これにより、給湯装置は作動の説明の当初の
停止状態に戻る。起動スイッチ49を再度押してから給
湯装置が停止状態に戻るまでの時間は、例えば0.1秒
程度である。
【0026】以上の作動を図3に示す時間に対する弁軸
33のリフト量のチャートより説明すれば、押ボタン3
7を押し起動スイッチ49をオンとして給湯装置を起動
すれば、モータ35が作動を開始して水栓弁口21が開
かれれば熱交換器11への給水が開始され、弁軸33の
リフト量は時間と共に増大し始める。前述のように弁軸
33のリフト量は水圧自動ガス弁32が開き始める位置
Hに達すれば一時停止されるが、それよりも低いリフト
量H1(図4のH1u)に達する時点T1で第1水流検
知スイッチ44がオンとなる。これにより、起動より所
定時間後(カム軸36が80度の位置に達する時点)に
第1カムスイッチ46aがオンとなってから所定時間後
(前述のt1+t2)にイグナイタ53が作動する条件
が整う。モータ35の作動が再開され、イグナイタ53
が作動し、安全弁31が開かれ、カム軸36が305度
の位置に達して器具栓34が開かれれば、ガスバーナ4
2から噴出する燃料ガスに着火されて出湯が開始され
る。すなわち本実施例では起動から実質的に所定時間後
に出湯が開始される。弁軸33のリフト量がHを越えて
H2(図4のH2u)に達する時点T2で第2水流検知
スイッチ45がオンとなるが、これは給湯装置の出湯開
始時期には影響を及ぼさない。
【0027】図3のAに示すように、出湯中に給水圧の
変動などにより弁軸33のリフト量が一時的に減少して
第2水流検知スイッチ45がオフとなる位置H2(図4
のH2d)以下となれば、電子制御装置50は安全弁保
持電流を停止して安全弁31を閉じると同時にモータ3
5の作動を開始させるが、この場合はカム軸36の回転
角度が作動停止位置(360度)を越え、80度に達し
て第1カムスイッチ46aがオンとなったときにモータ
35を停止する。この間に、作動停止のために起動スイ
ッチ49を再度押した場合と同様、水栓弁口21が閉じ
て給水は停止され、第1及び第2水流検知スイッチ4
4,45はオフとなり、水圧自動ガス弁32は閉とな
り、また器具栓34も閉となるが、カム軸36は80度
の位置まで回転されるので水栓弁口21は再び開かれて
給水がなされる。実際には給水圧の低下で第1水流検知
スイッチ44がオフするポイント以下まで低下した場合
は再び給水圧が上昇して第1水流検知スイッチ44のオ
ンで着火し、給水圧の低下が第1水流検知スイッチ44
がオフしない水圧(第1水流検知スイッチ44がオンの
まま)の状態で再び給水圧が上昇したときは、第2水流
検知スイッチ45のオンで着火する。そして前述のフレ
ームガード回路52によるプリチェックがなされ、引き
続きイグナイタ53が作動され、安全弁31及び器具栓
34が開かれ、弁軸33のリフト量がHを越えて水圧自
動ガス弁32が開かれれば、直ちにガスバーナ42への
着火がなされる。
【0028】給水源からの給水圧が低下した場合には、
図3に示す弁軸33のリフト量の上昇速度が低下して、
上昇特性の勾配が減少し、第1及び第2水流検知スイッ
チ44,45がオンとなる時点T1,T2は何れも遅く
なる。給湯装置が使用可能な最低限度近くまで給水源か
らの給水圧が低下した場合には、第2水流検知スイッチ
45がオンとなるリフト量H2は特性曲線の飽和位置に
近づくので、時点T2の遅れは時点T1の遅れに比して
大となる。このため、水圧自動ガス弁が開いた後にオン
となる水流検知スイッチ(本実施例の第2水流検知スイ
ッチ45に相当)を使用して安全弁を開くと同時に点火
用電極に火花を生じさせてガスバーナを作動させる従来
技術では、起動から出湯開始までの時間が長くなり、特
に給湯装置が使用可能な最低限度近くまで給水源からの
給水圧が低下した場合には、この時間の延びは大きくな
る。このため、間欠使用時の出湯温度の落ち込みが大き
くなると共に湯温が上昇するまでの時間が遅くなる。こ
れに対し本実施例では、前述のように時点T2は出湯開
始時期に影響を及ぼさず、また給湯装置が作動可能な給
水圧の範囲内では時点T1はカム軸36が80度の位置
に達する時期より遅れることはないので、給水圧が前述
のように低下した場合でも、起動から出湯開始までの時
間が長くなることはない。従って、間欠使用時の出湯温
度の落ち込みは少なくなり、湯温の上昇が早くなる。
【0029】また、出湯中に給水圧が低下して出湯が一
時停止された場合も、本実施例の第2水流検知スイッチ
45に相当する水流検知スイッチしか有していない従来
技術では、弁軸33のリフト量がH2に相当する位置を
越えるまでは安全弁を開いてガスバーナに着火する動作
が行われないので、給水圧が回復しても前述と同様出湯
再開までの時間が長くなり、特に給湯装置が使用可能な
最低限度近くまで給水源からの給水圧が低下した場合に
は、この時間の延びは大きくなる。このため、このよう
な一時停止による出湯温度の落ち込みが大きくなる。こ
れに対し本実施例では、水圧自動ガス弁32が開く位置
Hまで弁軸33のリフト量が回復すれば第1水流検知ス
イッチ44がオンになってから所定時間以内にガスバー
ナ42への着火がなされるので、給水圧が前述のように
低下した場合でも、出湯が一時停止されてから出湯再開
までの時間が長くなることはない。従って、このような
一時停止による出湯温度の落ち込みは少なくなる。
【0030】本発明は、上記実施例のように元止め式の
給湯装置にかぎらず、先止め式の給湯装置に適用するこ
とも可能である。その場合は水栓弁口21と水栓ダイヤ
フラム22及びその作動部材を除き、その代わりに出湯
管13の先端に給湯栓を設ければよく、元止め式の場合
と同様、間欠使用あるいは給水圧変動などに伴う出湯の
一時停止による出湯温度の落ち込みを少なくする効果が
得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、水圧自動ガス弁が開か
れる前にイグナイタが作動可能となり、続いて安全弁と
水圧自動ガス弁が開かれてガスバーナから噴出する燃料
ガスに着火されるので、給水圧が低下して可動部材の上
昇速度が低下した場合でも、水圧自動ガス弁が開かれれ
ば直ちに出湯が開始される。従って、そのような場合で
も水栓を開いてから出湯が開始されるまでの時間が短く
なり、間欠使用時あるいは給水圧低下などにより出湯が
一時停止された場合の出湯温度の落ち込みを少なくする
ことができる。また給水圧の変動などにより可動部材の
変位が低下した場合には、水圧自動ガス弁が閉じる前に
安全弁が閉じられるので、再び可動部材の変位が増大し
て水圧自動ガス弁が開いても未燃焼ガスが放出されるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による給湯装置の一実施例の全体構成
を示す図である。
【図2】 図1に示す実施例の各部分の作動を示すタイ
ムチャートである。
【図3】 図1に示す実施例の作動の説明図である。
【図4】 熱交換器への給水量に対する弁軸のリフト量
の特性を示す図である。
【符号の説明】
11…熱交換器、16…ガス供給路、31…安全弁、3
2…水圧自動ガス弁、33…可動部材(弁軸)、42…
ガスバーナ、53…イグナイタ、57…点火用電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器への給水量に応じて変位する可
    動部材と、ガスバーナへのガス供給路に設けられて前記
    可動部材の変位が所定値以上となれば開となる水圧自動
    ガス弁と、この水圧自動ガス弁と直列に設けた安全弁
    と、前記ガスバーナから噴出する燃料ガスに点火用電極
    を介して点火するイグナイタを備えてなる給湯装置にお
    いて、前記可動部材の変位が増大する場合は前記所定値
    以下の第1の値以上となったときに前記イグナイタを作
    動させると共にこれに続いて前記安全弁31を開き、前
    記可動部材の変位が減少する場合は前記所定値以上の第
    2の値以下となったときに前記安全弁を閉じることを特
    徴とする給湯装置。
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JP2019143929A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社ノーリツ 燃焼装置

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