JPH08144739A - パティキュレートフィルタの再生装置 - Google Patents

パティキュレートフィルタの再生装置

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JPH08144739A
JPH08144739A JP6285370A JP28537094A JPH08144739A JP H08144739 A JPH08144739 A JP H08144739A JP 6285370 A JP6285370 A JP 6285370A JP 28537094 A JP28537094 A JP 28537094A JP H08144739 A JPH08144739 A JP H08144739A
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JP
Japan
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heater
battery voltage
time
filter
regeneration
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Application number
JP6285370A
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English (en)
Inventor
Keiichi Kato
恵一 加藤
Naoharu Morita
尚治 森田
Hideji Yoshida
秀治 吉田
Nobushi Yasuura
信史 保浦
Toshimi Matsumura
敏美 松村
Mamoru Oki
守 沖
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08144739A publication Critical patent/JPH08144739A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディーゼルパティキュレートフィルタの再生
において、バッテリ電圧に応じて一定の再生性能を得る
ようにヒータ通電制御を行う。 【構成】 フィルタ5、7に電気ヒータ6、7がそれぞ
れ設けられており、再生を開始する時、再生する方のフ
ィルタに設けられた電気ヒータに通電して、フィルタに
捕集されたパティキュレートに着火する。ここで、EC
U3は、バッテリ19の電圧を検出し、バッテリ電圧に
対してフィルタの再生率を一定にするように定めた、バ
ッテリ電圧とヒータ通電時間との関係を示すマップか
ら、ヒータ通電時間を決定し、この時間だけ電気ヒータ
への通電を行うよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
排気流路に設けられパティキュレートフィルタの再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】DPF(Diesel Particulate Filter )
システムにおいて、捕集したパティキュレート(以下P
M)を再生燃焼させる際、電気ヒータを一定時間だけ通
電し、捕集したPMに着火する方法が知られている。通
常、この電気ヒータにはバッテリから電力が供給される
ため、バッテリ電圧が低下すると電力は少なくなり、着
火性が低下して再生率が低下する。また、バッテリ電圧
が上昇すると電力が多くなり電気ヒータが過昇温してし
まう。
【0003】このような問題に対し、特公平4−388
91号公報においては、バッテリ電圧を検出しバッテリ
電圧が低くなるに従って電気ヒータへの通電時間が長く
なるように制御することが開示されている。具体的に
は、電気ヒータの通電時間を、電気ヒータの表面温度が
一定温度(パティキュレートの着火温度以上で、電気ヒ
ータの溶損限界以下)に達するように決定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各ヒー
タ印加電圧に対するヒータ通電時間と再生率、ヒータ通
電時間とヒータ温度の関係が図2のようになることが実
験により判明した。上記公報による従来技術では、ヒー
タ温度に関し、ヒータ印加電圧が標準(電圧V2)の状
態と同等の温度にするためには、高ヒータ印加電圧(V
1)時にはヒータ通電時間をt1に、低ヒータ印加電圧
(V3)時にはヒータ通電時間をt2にする必要があ
る。
【0005】このように、上記従来技術によると、ヒー
タ温度が一定になるようにヒータ通電時間を決めている
ため、図2より高ヒータ印加電圧時は標準状態より再生
率が低下し、低ヒータ印加電圧時は再生率は向上するが
ヒータ通電時間が無用に長くなり電気エネルギの無駄と
なってしまうという問題がある。この理由は、現実の電
気ヒータの機能を考えた場合、主機能であるパティキュ
レートへの着火という機能の他にも、フィルタの加熱と
いう機能があるためである。低ヒータ印加電圧時に通電
時間を長くしてヒータ表面が一定温度に達した場合と、
高ヒータ印加電圧時に通電時間を短くしてヒータ表面が
一定温度に達した場合とでは、フィルタの温度分布が異
なっているのである。
【0006】より具体的には、低ヒータ印加電圧時は通
電時間が長いためフィルタの上流側の比較的広い領域が
加熱されるのに対し、高ヒータ印加電圧時は通電時間が
短いためフィルタ上流側の比較的狭い領域しか加熱され
ない。従って、この2つの場合で、ヒータ温度は同じで
も再生率に変化が出てしまうことになる。。また、上記
従来技術のものでは、電気ヒータに通電する前のヒータ
印加電圧を用いているが、実際に電気ヒータに通電した
状態では、バッテリの内部抵抗、ハーネス抵抗により実
際に電気ヒータに印加される電圧はさらに低下している
ため、ヒータ通電に関しこの分の制御誤差が発生する。
【0007】本発明は上記問題に鑑みたもので、バッテ
リ電圧に応じて一定の再生率を得るようにヒータ通電制
御を行うことを第1の目的とする。また、そのバッテリ
電圧をヒータ通電時のヒータ印加電圧とすることによ
り、ヒータ通電等によるバッテリ電圧の変動に対する再
生率の変動を防止することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、ディーゼルエン
ジン(1)の排気流路に設けられパティキュレートを捕
集するフィルタ(5、7)と、バッテリ(19)からの
電力供給を受けて、前記フィルタ(5、7)に捕集され
たパティキュレートに着火する電気ヒータ(6、8)
と、この電気ヒータ(6、8)に通電制御を行い前記フ
ィルタ(5、7)を再生燃焼させる再生制御手段(3)
とを備えたパティキュレートフィルタの再生装置におい
て、前記再生制御手段(3)は、前記バッテリ(19)
の電圧を検出し、バッテリ電圧に対して前記フィルタ
(5、7)の再生率を一定にするように定めた、バッテ
リ電圧とヒータ通電時間との関係から、前記検出したバ
ッテリ電圧によりヒータ通電時間を決定して前記電気ヒ
ータ(6、8)への通電制御を行う(ステップ503〜
508、604〜608)ことを特徴としている。
【0009】なお、再生率は、例えば、捕集パティキュ
ーレート量に対する燃焼パティキューレート量の比率と
して把握される。請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の発明において、前記再生制御手段(3)は、前
記電気ヒータ(6、8)への通電中のバッテリ電圧に応
じて前記ヒータ通電時間を決定する(ステップ506〜
508、604〜608)ことを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記再生制御手段(3)は、前記電
気ヒータ(6、8)への通電を開始してから所定時間経
過した時点でのバッテリ電圧に応じて、前記ヒータ通電
時間を決定する(ステップ506〜508)ことを特徴
としている。請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記再生制御手段(3)は、前記電
気ヒータ(6、8)への通電開始後の一定時間経過毎
に、前記バッテリ電圧を検出し、この検出したバッテリ
電圧により決まる値の時間平均値をもとに、前記ヒータ
通電時間を決定する(ステップ604〜608)ことを
特徴としている。
【0011】なお、上記各手段のカッコ内の符号は、後
述する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0012】
【発明の作用効果】請求項1に記載の発明によれば、バ
ッテリ電圧に対してフィルタの再生率を一定にするよう
に定めた、バッテリ電圧とヒータ通電時間との関係か
ら、検出バッテリ電圧によりヒータ通電時間を決定して
電気ヒータへの通電制御を行うようにしているから、バ
ッテリ電圧の変動に対し、一定の再生率を得るようにヒ
ータ通電を行うことができる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、電気ヒー
タへの通電中のバッテリ電圧に応じてヒータ通電時間を
決定するようにしているから、ヒータ通電等によるバッ
テリ電圧の変動に対し再生率の変動を防止することがで
きる。請求項3に記載の発明によれば、電気ヒータへの
通電を開始してから所定時間経過した時点でのバッテリ
電圧により、電気ヒータへの通電中のバッテリ電圧を定
めることができる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、電気ヒー
タへの通電開始後の一定時間経過毎に、バッテリ電圧を
検出し、この検出したバッテリ電圧を時間平均し、この
時間平均したバッテリ電圧に応じてヒータ通電時間を決
定するようにしているから、ヒータ通電後にバッテリ電
圧が急変するようなことがあっても、その変動を吸収し
た形でバッテリ電圧を定め、適切なるヒータ通電を行う
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 (第1実施例)図1に、本発明をデュアルDPFシステ
ムに応用した際の全体の構成を示す。ディーゼルエンジ
ン1の排気側には、排出されるPMを捕集するためのフ
ィルタ5とフィルタ7が、排気管の分岐下流側に並列に
設けられている。このフィルタ5、フィルタ7の上流側
には捕集されたPMに着火するための電気ヒータ6、8
が設けられている。そして、排気管は再び合流し、マフ
ラ18へと接続されている。また、ディーゼルエンジン
1の吸気側にはエアクリーナ10が設けられている。
【0016】排気管の分岐部2カ所には、排気切り替え
弁12、13が配設され、捕集するフィルタを選択す
る。図1では、フィルタ7側で排気中のPMを捕集する
状態となっている。エアポンプ(A/P)2の吐出側が
エア制御弁14、16を介して、フィルタ5、フィルタ
7の上流側に接続されており、A/P2の吸入側には、
A/P用エアクリーナ9が設けられている。
【0017】フィルタ5、フィルタ7の下流側は、エア
制御弁15、17を介して、大気解放されている。エア
制御弁14、15、16、17は、再生するフィルタに
燃焼用のエアを供給する流路を構成するためのものであ
り、図1では、フィルタ5側の再生のために、A/P2
からエア制御弁14、フィルタ5、エア制御弁15、そ
して、大気解放というエア流路が構成される。
【0018】また、電気ヒータ6、8へ電力を供給する
バッテリ19の電圧をモニタするためバッテリ19のプ
ラス側がECU3へ入力されている。その他にも、フィ
ルタに発生する差圧を検出するための差圧センサ4、エ
ンジン回転数センサ11が設けられている。ECU3
は、これらの入力信号に基づき、上記したA/P2、電
気ヒータ6、8、排気切り替え弁12、13、エア制御
弁14、15、16、17などを制御する演算処理を実
行する。
【0019】上記構成においてその作動を説明する。な
お、以下の説明においては、フィルタ5側で捕集し、そ
のフィルタ5を再生させる制御について説明するが、フ
ィルタ7側での捕集、再生についても同様に制御される
ものである。まず、捕集中のECU3の動作を図4のフ
ローチャートに従って説明する。本ルーチンは、例え
ば、1秒毎に実行されるものである。
【0020】まず、ステップ400で再生中かどうかの
判定を行い、再生中フラグがセットされている場合は本
ルーチンを終え、再生中フラグがセットされていない場
合はステップ401以降に進む。このステップ401で
は、バルブ類の駆動を行う。フィルタ5で捕集するため
排気切り替え弁12、13を図1の下側へ駆動し、さら
にエア制御弁14、15、16、17のすべてを閉弁状
態に駆動して排気圧力がA/P2へ加わらないようにす
る。
【0021】次に、ステップ402からステップ405
で、パティキュレート捕集量の検出を行う。まず、ステ
ップ402で、エンジン回転数センサ11からのエンジ
ン回転数Ne と、フィルタ5、7の温度を検出する図示
しない温度センサのうち捕集している方のフィルタの温
度を検出する温度センサから求められる排気温Texか
ら、数1により排気ガスの体積流量Qexを算出する。こ
れは、燃焼による体積膨張を加味したものである。
【0022】
【数1】Qex=f(Ne 、Tex) 次に、ステップ403で、差圧センサ4からのフィルタ
前後差圧△Pを取り込む。そして、ステップ404で差
圧△Pと排気ガス体積流量Qexから、フィルタの目詰ま
り量としてパティキュレート捕集量PMを数2により求
める。
【0023】
【数2】PM=f(△P、Qex) なお、上記数1、数2を用いてパティキュレート捕集量
PMを求めることは公知のことである。そして、ステッ
プ405で、パティキュレート捕集量PMが設定値、す
なわち、フィルタの目詰まりの限界値に達したか否かの
判定を行い、設定値に達した場合はステップ406で再
生要求フラグをセットし、また、設定値に達してない場
合はステップ407で再生要求フラグをクリアし本処理
を終える。
【0024】次に、再生中のECU3の動作を図5のフ
ローチャートに従って説明する。本ルーチンは、例え
ば、1秒毎といった定時毎に実行されるルーチンであ
る。まず、ステップ500で再生要求フラグがセットさ
れているか否かの判定を行い、セットされていない場合
は本ルーチンを終了するが、セットされている場合はス
テップ501以降の再生制御処理を行う。
【0025】ステップ501では、再生中フラグをセッ
ト(=1)し、図4のステップ401以降の演算処理を
行わないようにする。次のステップ502では、バルブ
類を駆動する。すなわち、捕集フィルタを切り替えるた
めに排気切り替え弁12、13を図1の上側に駆動し、
エア制御弁14、15を開弁状態に駆動するとともに、
エア制御弁16、17を閉弁状態に駆動し、A/P2か
らフィルタ5にエア(酸素)が供給できるようにする。
【0026】次に、ステップ503で再生時間tがヒー
タ通電時間Thに達したか否かの判定を行う。達してい
ない場合はステップ504で電気ヒータ6をオンし、達
した場合はステップ505で電気ヒータ6をオフする。
再生開始後初めてこのステップ503に到来した時に
は、ヒータ通電時間Thに前回のヒータ通電時間Th
(≠0)が設定されているため、ステップ503の判定
はNOになり、ステップ504へ進んで、電気ヒータ6
をオンにする。
【0027】そして、ステップ506に進み、再生時間
カウンタtがT0 に達したか否かの判定を行う。ここ
で、T0 は数秒から数10秒程度の値に設定されたもの
である。再生開始後、t=T0 に達するまではステップ
507でバッテリ19の電圧を取り込み、次のステップ
508で、例えば、図3のような予め決められたマップ
特性からヒータ通電時間を算出し、ヒータ通電時間Th
を更新する。
【0028】この図3に示すヒータ印加電圧に対するヒ
ータ通電時間のマップ特性は、図2に示す実験結果に基
づいて定められたものである。すなわち、図2におい
て、ヒータ印加電圧が標準(電圧V2)の状態と同等の
再生率にするために、高ヒータ印加電圧(V1)時には
ヒータ通電時間をt1' に、低ヒータ印加電圧(V3)
時にはヒータ通電時間をt2' にするものであり、再生
率を一定にするようにヒータ印加電圧に対するヒータ通
電時間が図3のように定められる。なお、図3中の点線
は、従来技術におけるヒータ温度一定の場合の特性を示
している。
【0029】なお、図3に示すマップ特性は、ECU3
内のROM等の記憶手段に予め記憶されているものであ
る。そして、再生開始後、再生時間カウンタtがT0 に
達すると、ステップ506からステップ509に直接進
むようになる。従って、ステップ503からステップ5
08の処理により、再生を開始し電気ヒータ6をオンし
てからT0 経過した時のバッテリ19の電圧に応じて、
ヒータ通電時間Thが決定されることになる。
【0030】次に、ステップ509以降でA/P2の制
御を行う。まず、ステップ509で、再生時間tが予め
決められたA/P駆動時間Ta に達したか否かの判定を
行い、達していない場合は、ステップ510に進んでA
/P2の駆動制御を行い、その後、ステップ511で再
生時間カウンタtをインクリメントし本ルーチンを終了
する。
【0031】また、再生時間tが予め決められたA/P
駆動時間Ta に達した場合は、再生制御の終了処理とし
て、ステップ512でA/P2をオフし、その後、ステ
ップ513で再生要求フラグ、再生中フラグ、再生カウ
ンタtをクリアし、本ルーチンを終了する。以上のよう
に、上記第1実施例では、再生開始後の設定時刻(t=
T0 )におけるヒータ通電状態でのヒータ印加電圧に応
じて、再生率が標準のヒータ印加電圧時と同等になるよ
うにヒータ通電時間を決定している。従って、ヒータ印
加電圧の変動に対しても一定の再生率を維持することが
可能となる。さらに、電気ヒータの通電状態におけるヒ
ータ印加電圧を用いるため、電気ヒータ負荷によるバッ
テリ19の内部抵抗等によるバッテリ電圧降下も含めた
形で、制御を行うことができる。 (第2実施例)上記第1実施例では、再生開始後の設定
時刻におけるヒータ通電状態でのヒータ印加電圧に応じ
て、再生率が標準のヒータ印加電圧時と同等になるよう
にヒータ通電時間を決定する。
【0032】しかしながら、再生開始後、電気ヒータ通
電中に、車両の運転状態の変化等によりバッテリ電圧が
変動する場合もある。この場合、上記第1実施例では、
ヒータ印加電圧として再生開始後T0 経過時のバッテリ
電圧を用いているため、時刻T0 以降のバッテリ電圧変
動に対して対応できない。そこで、この第2実施例で
は、ヒータ通電中継続してバッテリ19の電圧をモニタ
し、ヒータ通電時間に反映させるようにしている。
【0033】再生率という物理量は、ヒータで加熱する
際の電力量(電圧2 ÷ヒータ抵抗値×通電時間)と比較
的密接な相関関係がある。従って、バッテリ電圧の2乗
値の時間的平均値を求めその平方根でもって、ヒータ通
電中のバッテリ電圧の代表値としてヒータ通電時間を決
定する際のバッテリ電圧として用いるような制御を行え
ば、バッテリ電圧変動の影響を少なくできる。
【0034】以下、この第2実施例について説明する。
この第2実施例は、図5のステップ506〜508の処
理を、図6のステップ604〜609に変更したもので
ある。なお、後述するバッテリ電圧2乗積算値V2SU
Mおよび積算回数NVHは、この処理に先立ってクリア
されている。まず、ステップ604でバッテリ19の電
圧を取り込みVH’として記憶する。次に、ステップ6
05で、バッテリ電圧VH’の2乗値を積算しバッテリ
電圧2乗積算値V2SUM(i)として数3を用いて算
出する。
【0035】
【数3】 V2SUM(i)=V2SUM(i−1)+VH’(i)2 ここで、添字は時刻を表している。また、ステップ60
6では、積算回数NVHをインクリメントする。そし
て、ステップ607で、バッテリ電圧2乗積算値V2S
UM(i)と積算回数NVHから、バッテリ電圧の2乗
値の時間平均値V2STDを数4のように算出する。
【0036】
【数4】V2STD=V2SUM/NVH そして、ステップ608で、ヒータ通電時間を図3から
算出する際のバッテリ電圧の代表値としてVHを数5の
ように算出する。
【0037】
【数5】VH=V2STD そして、ステップ609で、バッテリ電圧VHから、図
3に従って、ヒータ通電時間Thを算出する。以上のよ
うに、この第2実施例では、ヒータ通電中継続してバッ
テリの電圧をモニタしヒータ通電時間に反映させるもの
であり、具体的には、ヒータ通電中一定時刻毎に、バッ
テリ電圧の2乗値の時間的平均値の平方根を算出し、こ
の値でヒータ通電中のバッテリ電圧を代表させヒータ通
電時間を決定するものである。
【0038】従って、ヒータ通電後に、検出したバッテ
リ電圧が急変するようなことがあっても、その変動を吸
収した形でバッテリ電圧を定めることができるため、そ
の時のバッテリ電圧の平均的な電圧により適切なるヒー
タ通電時間を定めることができる。これにより、ヒータ
通電時間中のバッテリ電圧の変動に対しても一定の再生
率を維持することが可能となる。
【0039】また、第2実施例では、バッテリ電圧の代
表値として、バッテリ電圧の2乗値の時間的平均値の平
方根としたが、フィルタの特性上、再生率が電力量(電
3×通電時間)と比較的密接な相関関係があるような
場合は、バッテリ電圧の代表値として、バッテリ電圧の
3乗値の時間的平均値の3乗根とすることで、バッテリ
電圧変動の影響を少なくできる。
【0040】なお、上記実施例では、バッテリ電圧とし
てバッテリ19のプラス側の電圧を用いたが、電気ヒー
タ6あるいは8の両端の電圧を用いることでハーネス抵
抗の影響を考慮でき、さらに制御精度を向上させること
も可能である。また、図4乃至図6のフローチャートに
示す各ステップの処理は、それぞれの機能を実現する機
能実現手段として構成されるものであり、これらの機能
実現手段により、上記したコンピュータ制御のみなら
ず、ハードロジック構成によっても本発明を構成し得る
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をデュアルDPFシステムに応用した際
の全体の構成を示す構成図である。
【図2】ヒータ印加電圧に対するヒータ通電時間と再生
率、ヒータ通電時間とヒータ温度の関係を示す図であ
る。
【図3】ヒータ印加電圧に対するヒータ通電時間のマッ
プ特性を示す特性図である。
【図4】ECUの捕集動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】ECUの再生中動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第2実施例におけるECUの再生中動
作を示す部分的フローチャートである。
【符号の説明】
1……ディーゼルエンジン、2……エアポンプ(A/
P)、3……ECU、4……差圧センサ、5、7……フ
ィルタ、6、8……電気ヒータ、11……エンジン回転
数センサ、12、13……排気切り替え弁、14〜17
……エア制御弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保浦 信史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 松村 敏美 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 沖 守 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気流路に設けら
    れパティキュレートを捕集するフィルタと、バッテリか
    らの電力供給を受けて、前記フィルタに捕集されたパテ
    ィキュレートに着火する電気ヒータと、この電気ヒータ
    に通電制御を行い前記フィルタを再生燃焼させる再生制
    御手段とを備えたパティキュレートフィルタの再生装置
    において、 前記再生制御手段は、前記バッテリの電圧を検出し、バ
    ッテリ電圧に対して前記フィルタの再生率を一定にする
    ように定めた、バッテリ電圧とヒータ通電時間との関係
    から、前記検出したバッテリ電圧によりヒータ通電時間
    を決定して前記電気ヒータへの通電制御を行うことを特
    徴とするパティキュレートフィルタの再生装置。
  2. 【請求項2】 前記再生制御手段は、前記電気ヒータへ
    の通電中のバッテリ電圧に応じて前記ヒータ通電時間を
    決定することを特徴とする請求項1に記載のパティキュ
    レートフィルタの再生装置。
  3. 【請求項3】 前記再生制御手段は、前記電気ヒータへ
    の通電を開始してから所定時間経過した時点でのバッテ
    リ電圧に応じて、前記ヒータ通電時間を決定することを
    特徴とする請求項2に記載のパティキュレートフィルタ
    の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記再生制御手段は、前記電気ヒータへ
    の通電開始後の一定時間経過毎に、前記バッテリ電圧を
    検出し、この検出したバッテリ電圧により決まる値の時
    間平均値をもとに、前記ヒータ通電時間を決定すること
    を特徴とする請求項2に記載のパティキュレートフィル
    タの再生装置。
JP6285370A 1994-11-18 1994-11-18 パティキュレートフィルタの再生装置 Pending JPH08144739A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10127782B4 (de) * 2000-06-15 2011-02-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Heizgerät für eine Brennkraftmaschine und Verfahren zum Steuern des Geräts

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DE10127782B4 (de) * 2000-06-15 2011-02-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Heizgerät für eine Brennkraftmaschine und Verfahren zum Steuern des Geräts

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