JPH08144391A - 磁気シールド用内部仕上げ材 - Google Patents

磁気シールド用内部仕上げ材

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JPH08144391A
JPH08144391A JP28376994A JP28376994A JPH08144391A JP H08144391 A JPH08144391 A JP H08144391A JP 28376994 A JP28376994 A JP 28376994A JP 28376994 A JP28376994 A JP 28376994A JP H08144391 A JPH08144391 A JP H08144391A
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JP
Japan
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magnetic shield
magnetic
materials
internal
finishing
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JP28376994A
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Inventor
Isamu Utsuki
勇 宇津木
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MARUBENI KENZAI LEASE KK
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MARUBENI KENZAI LEASE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、漏洩磁界の大きな変電設備等がある
部屋から、隣接する部屋に漏洩する磁界を遮蔽するため
に、予め、工場で磁気シールド材と内部仕上げ基材とを
一体に加工製造することにより、現場での設置作業が大
幅に削減される、磁気シールド用内部仕上げ材を提供し
ようとするものである。 【構成】本発明の磁気シールド用内部仕上げ材は、床
材,壁材,天井材から選択される建物の内部仕上げ基材
に磁気シールド材を一体に貼り合わせてなり、前記内部
仕上げ基材及び前記磁気シールド材は縁同志が隙間なく
合致する形状及び大きさに統合された複数のシートまた
は板でなる磁気シールド用内部仕上げ材であり、前記磁
気シールド材の端部に、隣接する磁気シールド用内部仕
上げ材を接合する磁気漏れ防止用重合面が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気シールド用内部
仕上げ材に関するものであり、特に、大きな変電設備等
がある部屋から、隣接する部屋に漏洩透過する磁界を遮
蔽するために用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器等の漏洩磁界が、隣接する部屋に
あるコンピュータやテレビ等の電子機器に悪影響を及ぼ
すことは広く知られている。そこで、変圧器本体にカッ
トコアのものを用いたり、磁心に銅線を巻くなどして漏
洩磁界を減少する工夫がなされてはいるが、磁気により
影響を受ける側の磁気に対する感度が高いときは、影響
を受ける側において磁気を遮蔽をする必要がある。
【0003】磁気シールド用の材料としては、初比透磁
率及び最大比透磁率が大きく保磁力が小さい強磁性体の
薄板を重ねて層状構造にしたものが一般に用いられてお
り、その全体の厚さが厚いものほどシールド効果が大き
いことが知られている。また、異方性を有する強磁性体
は、一方向に極めて高い透磁率が得られるので一方向の
磁界成分を遮蔽するのに好適であり、磁気シールド材と
して広く用いられている。しかし、これを様々な方向成
分を有する磁界の遮蔽に使用するためには、その強磁性
体の薄板を、垂直に交叉するように交互に方向を変えな
がら重ねて設置する必要がある。
【0004】一方、強磁性体のほとんどは、切ったり曲
げたり叩いたりすると磁気的な特性が変化して透磁率が
下がるという性質を有し、これを元に戻すには、指定さ
れた温度で焼きなます必要がある。従って、このような
強磁性体を使用した磁気シールド材は、建物の施工時に
切断等の加工を避けることが望ましい。また、磁気シー
ルドは、磁界という「場」の影響が及ぶのを遮断するも
のであり、回折等の性質を有する電磁波を遮断する電磁
シールドと異なり、磁気を遮蔽したい部屋全体を磁気シ
ールド材で包む必要はなく、磁界の影響が及ぶ場所のみ
遮蔽すれば十分である。
【0005】以上のことから、従来は、磁気シールドを
必要とする部屋の躯体表面に、磁界の強さに応じて、前
記のような強磁性体からなる磁気シールド材を、可能な
限り加工等をせずそのままの状態で、重ねる枚数及び方
向を変えながら何層にも貼設し、その上をコンクリート
等で平坦化し、その後、通常の施工方法で、床や壁等を
完成させることが一般に行われていた。
【0006】また、簡易な方法として、磁気シールドが
必要な部屋の内壁に、直接磁気シールド材を前記のよう
に貼設し、その後、床材や壁材等の内部仕上げ基材を貼
設することが一般に行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術は、磁界の強さに応じて、磁気シールド材に可能な
限り加工等をせずそのままの状態で、貼り合わせる枚数
及び重ねる方向を変えながら何層にもわたり貼設しなけ
ればならなかったため、手間と時間を要した。躯体表面
に磁気シールド材を貼設する場合には、建物の設計段階
において磁気シールドの必要な場所を特定し、各々の場
所の漏洩磁界の強さ及びそれを遮蔽するために必要な磁
気シールド材の枚数及び厚さを予め見積もったり、また
は、透過する磁界の強さを計測しながら、磁気シールド
材を貼設する必要があった。また、躯体工事終了後に、
磁気シールド材の設置工事をする関係上、工事全体の遅
延を招くことにもなった。更に、建物の用途変更による
改装工事等において、磁気シールド材を新たに建物の躯
体表面に設置するには、多くの時間と労力を要した。
【0008】一方、磁気シールドが必要な部屋の内部仕
上げ面に磁気シールド材を貼設する場合に、部屋の内部
仕上げ面を透過する磁界の強さが局部的に異なるため、
経済的且つ効率的に磁気シールド材を施工すると、磁気
シールド材の層状構造の厚さが局部的に異なり、貼設面
には凹凸が生じた。この凹凸が比較的小さい場合には、
その上に内部仕上げ基材を直接貼設することが可能であ
るが、貼設面に凹凸があることにより、貼設面と内部仕
上げ基材との間の隙間が多く、貼設の強度が低下した。
【0009】更に、この凹凸が比較的大きい場合には、
その上に内部仕上げ基材を直接貼設することができない
ので、モルタル均し等により貼設面の凹凸を平坦化する
必要があった。本発明は、前記のような不具合を是正す
るためになされた磁気シールド用内部仕上げ材に関する
ものであり、建物の完成後に、磁気を遮蔽したい部屋の
内壁に直接設置するだけで、各々の磁気シールド用内部
仕上げ材の縁部が互いに隙間なく合致して、磁気シール
ド材の貼設工事と内部仕上げ基材の貼設工事とが同時に
完了して部屋の内装が完成し、所望の磁気シールド効果
が得られる磁気シールド用内部仕上げ材を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気シールド用
内部仕上げ材は、床材,壁材,天井材から選択される建
物の内部仕上げ基材に磁気シールド材を一体に貼り合わ
せてなる。内部仕上げ基材は、カーペット,ビニール系
タイル,ビニールシート,フローリングブロック,板,
合板,畳,タイル,布,プラスタ,モルタル,テラゾー
ブロック等から選択される。これらの内部仕上げ基材
は、静電気防止加工されているものでもよい。また、磁
気シールド材には、高い透磁率を有する電磁鋼板,パー
マロイ,アモルファス合金,鉄等が用いられる。
【0011】このような磁気シールド用内部仕上げ材
は、縁部が隙間なく合致する形状及び大きさに統合され
たシートまたは板でなる場合がある。このシートまたは
板の態様としては、すべてのシートまたは板が同じ大き
さの正方形でなる場合の他に、三角形,四角形,五角
形,六角形等の多角形でなる場合、曲体平面でなる場
合、大きさまたは形状の異なるものを組み合わせた場合
等が想定される。
【0012】また、前記磁気シールド材は、複数枚の磁
気シールド部材を貼り合わせた層状構造でなる場合があ
る。特に、前記磁気シールド部材が、磁界の方向によっ
て磁気シールド効果に方向性を示す磁気異方性を持つ場
合には、各磁気シールド部材が、その透磁率の高くなる
方向を貼り合わせ面で交叉するように、交互に重ねてあ
る。
【0013】また、磁気シールド材の厚さの変化に対応
して、内部仕上げ基材の厚さを調整することにより、磁
気シールド用内部仕上げ材全体の厚さを同一に加工する
場合がある。更に、前記磁気シールド材の縁部には、隣
接する磁気シールド用内部仕上げ材を接合する磁気漏れ
防止用重合面が設けられている場合もある。
【0014】前記磁気漏れ防止用重合面の態様として
は、前記磁気漏れ防止用重合面が、前記磁気シールド材
の縁部に段差を設けることにより形成されている場合
や、前記磁気シールド材が、複数枚の磁気シールド部材
を貼り合わせた層状構造であり、前記磁気漏れ防止用重
合面が、前記層状構造の貼り合わせ面をずらして、前記
磁気シールド材のすべての縁部に段差を設けることによ
り形成されている場合がある。
【0015】前記内部仕上げ基材と前記磁気シールド材
とが、着脱自在に貼り合わせてある場合もある。
【0016】
【作用】本発明の磁気シールド用内部仕上げ材は、変電
設備等の強い磁界発生源が建物内の近傍にある場合に、
磁界発生源に対して直上階の床材,直下階の天井材,同
階隣室の壁材等に使用して、内部仕上げ基材と一体とな
った磁気シールド材により、磁界発生源からの漏洩磁界
を遮断する。
【0017】また、磁気シールド材は、叩いたり、曲げ
たり、切ったりする外力により、磁気シールド効果が減
少する場合があるが、この磁気シールド材を内部仕上げ
基材に予め一体に貼り合わせることによって、磁気シー
ルド材と内部仕上げ基材との接合面が均一に接着され
て、磁気シールド材には局所的な力が掛かり難い。従っ
て、前記磁気シールド材の磁気シールド効果が保持され
る。
【0018】この磁気シールド用内部仕上げ材を磁束密
度の高い場所で用いる際には、磁気シールド材は、複数
枚の磁気シールド部材を貼り合わせた層状構造にして、
磁気シールド材全体の厚さを厚くしてあるので、磁気飽
和限界が大きくなる。また、同時に、各磁気シールド部
材の厚さは薄くしてあるので、渦電流の発生が抑制され
る。
【0019】また、磁気シールド部材が磁気異方性を持
つ場合は、各磁気シールド部材は、その透磁率の高くな
る方向を貼り合わせ面内で交叉するように、交互に重ね
てあるので、漏洩磁界は、貼り合わせ面内で交叉する二
方向に分解されて、その磁気シールド効果により、内部
仕上げ基材側への侵入を遮蔽される。設置場所の漏洩磁
界の強度により磁気シールド材の厚さを変える場合に、
内部仕上げ基材に弾力性があれば、一般に、磁気シール
ド用内部仕上げ材全体の厚さには殆ど影響が生じない。
内部仕上げ基材に弾力性がないときは、内部仕上げ基材
の厚さを調整することにより、磁気シールド用内部仕上
げ材全体の厚さを同一にする。
【0020】更に、この磁気シールド用内部仕上げ材
は、縁部が隙間なく合致する形状及び大きさに統合され
たシートまたは板でなるために、隣接する磁気シールド
用内部仕上げ材には互いに縁部に摩擦力が働き、互いの
設置状態を保持し合う。こうして、一つの磁気シールド
用内部仕上げ材は、隣接する複数の磁気シールド用内部
仕上げ材によって保持され、その結果、建物に設置され
た全部の磁気シールド内部仕上げ材が互いに保持し合っ
ている。特に、この磁気シールド用内部仕上げ材を床材
として用いる場合は、縁部の摩擦力に加えて、磁気シー
ルド用内部仕上げ材と建物の設置面との間に摩擦力が働
き、磁気シールド用内部仕上げ材の設置状態が保持され
る。
【0021】磁気シールド用内部仕上げ材の分割された
シートまたは板は、順に組み合わせて設置することによ
り建物内部全体を隙間なく覆って展開するので、磁界発
生源に接する建物の内部仕上げ面で、漏洩磁界を遮蔽す
る。更に、設置する内部仕上げ面での磁界の強さに対応
して、磁気シールド効果の強度が異なる前記磁気シール
ド用内部仕上げ材を選択して設置すれば、どのような強
さの磁界に対しても漏洩磁界が確実に遮蔽される。
【0022】また、磁気漏れ防止用重合面は、磁気シー
ルド材の縁部に段差として設けられていて、隣接する磁
気シールド用内部仕上げ材と接合した状態では、両方の
磁気シールド材が磁気漏れ防止用重合面で重なり合っ
て、この重合した部分では、両方の磁気シールド材が共
同して漏洩磁界を遮蔽する。従って、隣接する磁気シー
ルド用内部仕上げ材の縁部の接合面に公差による隙間が
生じている場合に、磁気漏れ防止用重合面の重合した範
囲内では、隣接する磁気シールド材のどちらか片方によ
って漏洩磁界が遮蔽される。
【0023】更に、磁気シールド材が、複数枚の磁気シ
ールド部材を貼り合わせた層状構造でなる場合に、磁気
漏れ防止用重合面は、この層状構造の建物内部への設置
面側から、同一高さの貼り合わせ面を同一方向にずらし
て形成される。このときに、前記磁気シールド材のすべ
ての縁辺が合致することなくずらすならば、すべての縁
部に磁気漏れ防止用重合部が形成されて、磁気漏れ防止
用重合面の上部側と下部側の磁気シールド部材は各々が
隙間なく展開し、漏洩磁界を遮蔽する。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の典型的な実施態様を図面に
基づいて説明する。すなわち、図1中、符号1は磁気シ
ールド用内部仕上げ材を示しており、これは内部仕上げ
基材2の下面に磁気シールド材3を重ね合わせ、接着剤
を用いて接着一体化してなる。
【0025】本実施例においては、内部仕上げ基材2に
は、公知のカーペットを矩形すなわち一辺の長さが50
0mmの正方形に裁断したものを用いてあり、これを縦
横に連結しても縁部が隙間なく合致する形状となってい
る。なお、内部仕上げ基材2の形状は、三角形,平行四
辺形,正六角形等としてもよい。磁気シールド材3は、
内部仕上げ基材2と同形状でなる2層の磁気シールド部
材3a,3bでなり、それぞれの対角線上で相互に50
mm程度ずらして重ね合わせ接着剤(図示していな
い。)を用いて接着一体化してなる。なお、本実施例に
おいては、磁気シールド部材3a,3bは公知の電磁鋼
板を用いているが、公知のパーマロイ,純鉄,アモルフ
ァス等で形成してもよい。
【0026】図において、4a,4bは磁気漏れ防止用
重合面であり、前述のように磁気シールド部材3a,3
bを対角線上にずらして配置することにより、それらに
おける反対側の縁部下面と縁部上面とを露出して形成さ
れる。また、磁気シールド材3は、磁気漏れ防止用重合
面4a,4bの上側における板厚または層数を漏洩磁界
の強度によって変えることが望ましいが、この場合、磁
気シールド用内部仕上げ材1を床に凹凸なく敷設配列す
るために、内部仕上げ基材2の厚さを変えたり磁気シー
ルド材3と内部仕上げ基材2との間にスペーサ(図示し
ていない。)を入れて、磁気シールド用内部仕上げ材1
を所望の厚さに調整する。
【0027】このように構成される磁気シールド用内部
仕上げ材1は、例えば、建物内に変電設備等がある場合
に、そこから発生する漏洩磁界がその直上階にまで達す
るのを防止する手段として直上階の床に用いられ、図2
(a),図2(b)に示すように、磁気シールド用内部
仕上げ材1の磁気漏れ防止用重合面4aと、別の磁気シ
ールド用内部仕上げ材1の磁気漏れ防止用重合面4bと
を重ね合わせ、磁気シールド部材3a,3a及び磁気シ
ールド部材3b,3bの縁端面を突き合わせるようにし
て連結し、同じ要領で、更に別の磁気シールド用内部仕
上げ材1を逐次連結することにより、部屋の床全体に磁
気シールド用内部仕上げ材1を隙間なく合致して配列敷
設することができる。また、床の端部と磁気シールド用
内部仕上げ材1の端部が合わない場合には、磁気シール
ド用内部仕上げ材1を適宜切断して調整しても、床の端
部では一般的に磁界が弱いことや、磁気シールド材3に
電磁鋼板を用いていることにより、その磁気シールド特
性に実質的に重大な変化は生じないことが確認されてい
る。
【0028】なお、変電設備等の漏洩磁界が隣接する部
屋に漏洩するのを防止する手段として、壁用の内部仕上
げ基材2と磁気シールド部材3a,3bとを前述の床材
の場合と同じように重ね合わせ一体化した磁気シールド
用内部仕上げ材1とすることもできる。また、この発明
の磁気シールド用内部仕上げ材1は、予め工場内で、内
部仕上げ基材2と磁気シールド部材3aと磁気シールド
部材3bとを接合して一体に構成してなるので、現場で
の位置決め及び接着の作業をなくして施工時間を大幅に
短縮できる。
【0029】また、磁気シールド用内部仕上げ材1は、
磁気シールド部材3a,3bをずらすことにより形成さ
れる磁気漏れ防止用重合面4a,4bによって、1種類
の磁気シールド用内部仕上げ材1を縦横に多数連結して
も、隣合う磁気シールド用内部仕上げ材1を隙間なく配
列敷設することが可能となる。さらに、隣合う磁気シー
ルド部材3b、3bの突き合わせ接合部から漏洩する磁
界は、突き合わせ接合部の上方に配される磁気シールド
部材3a内部に吸収される。
【0030】なお、本実施例において、磁気シールド部
材3a,3bは、それぞれ相互に対角上にずらしてある
が、複数の磁気シールド部材3a,3bの各端辺が合致
しないように、相互に同一方向で対角上以外のあらゆる
方向にずらしてもよい。また、内部仕上げ基材2と磁気
シールド材3とを公知のマジックテープ(商品名)等で
着脱自在に取付けて、床に配列敷設することにより、内
部仕上げ基材2だけを簡易に清掃及び交換できる。
【0031】
【発明の効果】この磁気シールド用内部仕上げ材は、予
め、工場で加工製作されて、現場で加工されるものでは
ないので、内部仕上げ基材と磁気シールド材との一体性
が確保され、形状精度もよい。従って、現場での設置作
業が大幅に削減される。モルタル均しや目地の処理も要
らず、特に、床材では接着せずに設置でき、交換作業も
簡易になり、作業効率がよい。また、既設の部屋に設置
することにより、簡易に磁気シールド用の部屋に変えら
れる。更に、磁気シールド材が内部仕上げ材と一体にな
っているので、運搬時や作業時に磁気シールド材に割れ
等の損傷が生じ難い。
【0032】また、現場の設置場所に応じて、最適な磁
気シールド効果を有する磁気シールド用内部仕上げ材を
選択すれば、確実に磁界の漏洩を防止できる。磁気シー
ルド重合面を設けているので、磁界の漏洩の防止はより
確実になり、また、所定の形状及び大きさのシートまた
は板に成形するときの形状精度の許容範囲も広くなる。
【0033】また、設置場所の漏洩磁界の強度に対応し
て磁気シールド材の厚さを変えても、内部仕上げ基材の
材質や厚さで調整することにより、磁気シールド用内部
仕上げ材全体の厚さには殆ど影響せず、内部仕上げ面が
平面になり、外観もよい。更に、内部仕上げ基材と磁気
シールド材とが着脱可能になっているものは、内部仕上
げ基材が汚れた場合等に、交換作業が簡易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気シールド用内部仕上げ材を示す斜
視図である。
【図2】磁気シールド用内部仕上げ材の使用状態を示す
図であり、同図(a)は部分平面図,同図(b)は部分
側断面図である。
【符号の説明】
1 磁気シールド用内部仕上げ材 2 内部仕上げ基材 3 磁気シールド材 3a 磁気シールド部材 3b 磁気シールド部材 4a 磁気漏れ防止用重合面 4b 磁気漏れ防止用重合面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床材,壁材,天井材から選択される建物
    の内部仕上げ基材に磁気シールド材を一体に貼り合わせ
    たシートまたは板でなることを特徴とする磁気シールド
    用内部仕上げ材。
  2. 【請求項2】 床材,壁材,天井材から選択される建物
    の内部仕上げ基材に磁気シールド材を一体に貼り合わせ
    て、縁部が隙間なく合致する形状及び大きさに統合され
    た複数のシートまたは板でなることを特徴とする磁気シ
    ールド用内部仕上げ材。
  3. 【請求項3】 床材,壁材,天井材から選択される建物
    の内部仕上げ基材に磁気シールド材を一体に貼り合わせ
    て、縁部が隙間なく合致する形状及び大きさに統合され
    た複数のシートまたは板でなり、前記磁気シールド材
    が、複数枚の磁気シールド部材を貼り合わせてなる層状
    構造であることを特徴とする磁気シールド用内部仕上げ
    材。
  4. 【請求項4】 床材,壁材,天井材から選択される建物
    の内部仕上げ基材に磁気シールド材を一体に貼り合わせ
    て、縁部が隙間なく合致する形状及び大きさに統合され
    た複数のシートまたは板でなり、前記磁気シールド材の
    縁部には、隣接する磁気シールド用内部仕上げ材を接合
    する磁気漏れ防止用重合面が設けてあることを特徴とす
    る磁気シールド用内部仕上げ材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の磁気シールド用内部仕
    上げ材において、前記磁気漏れ防止用重合面が、前記磁
    気シールド材の縁部に段差を設けることにより形成され
    ていることを特徴とする磁気シールド用内部仕上げ材。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の磁気シールド用内部仕
    上げ材において、前記磁気シールド材が、複数枚の磁気
    シールド部材を貼り合わせてなる層状構造であり、前記
    磁気漏れ防止用重合面が、前記層状構造の貼り合わせ面
    をずらして、前記磁気シールド材の縁部のすべてに段差
    を設けることにより形成されていることを特徴とする磁
    気シールド用内部仕上げ材。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の磁気シールド用内部仕
    上げ材において、前記内部仕上げ基材と前記磁気シール
    ド材とが、着脱自在に貼り合わせてあることを特徴とす
    る磁気シールド用内部仕上げ材。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の磁気シールド用内部仕
    上げ材において、前記複数枚の磁気シールド部材は、同
    じ大きさの矩形であり、それらの層状構造を対角線上に
    ずらすことにより、前記磁気シールド材の縁部のすべて
    に段差を設けたことを特徴とする磁気シールド用内部仕
    上げ材。
JP28376994A 1994-11-17 1994-11-17 磁気シールド用内部仕上げ材 Pending JPH08144391A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5011860A (en) * 1986-04-11 1991-04-30 Schering Corporation Aryl-substituted naphthyridine and pyridopyrazine derivatives and their use in treating hyperproliferative skin diseases
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