JPH06224580A - 磁気シールド施工方法 - Google Patents
磁気シールド施工方法Info
- Publication number
- JPH06224580A JPH06224580A JP2498293A JP2498293A JPH06224580A JP H06224580 A JPH06224580 A JP H06224580A JP 2498293 A JP2498293 A JP 2498293A JP 2498293 A JP2498293 A JP 2498293A JP H06224580 A JPH06224580 A JP H06224580A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic shield
- pin
- concrete
- plate bundle
- magnetic
- Prior art date
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- Pending
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- Building Environments (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 低廉な施工費及び短い施工期間で磁気シール
ド材をコンクリート躯体表面に止着することのできる磁
気シールド施工方法を提供することを目的とする。 【構成】 拡大頭部を有するピン2を磁気シールド材3
の積層体に貫通させ、先端を突出させた状態で躯体製作
用型枠の躯体の磁気シールド施工面に対応する位置に積
層体のピン突出面を一致させて型枠に配置し、コンクリ
ートを型枠に流し込むことにより、躯体を打設すると同
時にシールド材積層体を保持したピンをコンクリートに
埋込んで止着し、躯体と磁気シールドとが同時に完了す
るようにする。
ド材をコンクリート躯体表面に止着することのできる磁
気シールド施工方法を提供することを目的とする。 【構成】 拡大頭部を有するピン2を磁気シールド材3
の積層体に貫通させ、先端を突出させた状態で躯体製作
用型枠の躯体の磁気シールド施工面に対応する位置に積
層体のピン突出面を一致させて型枠に配置し、コンクリ
ートを型枠に流し込むことにより、躯体を打設すると同
時にシールド材積層体を保持したピンをコンクリートに
埋込んで止着し、躯体と磁気シールドとが同時に完了す
るようにする。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製建屋の
躯体に磁気シールド層を形成する磁気シールド施工方法
に関する。
躯体に磁気シールド層を形成する磁気シールド施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁波障害による精密機器やOA機器の
誤動作や測定ミスを防止するため、電車や自動車によっ
て生ずる磁界の乱れ、地磁気の変動、送電線やトランス
などから生ずる低周波の磁界などをシールドする必要性
は年々重要となってきている。また、変動磁界や低周波
磁界が人体に及ぼす影響も重要視され始めている。
誤動作や測定ミスを防止するため、電車や自動車によっ
て生ずる磁界の乱れ、地磁気の変動、送電線やトランス
などから生ずる低周波の磁界などをシールドする必要性
は年々重要となってきている。また、変動磁界や低周波
磁界が人体に及ぼす影響も重要視され始めている。
【0003】電磁界シールドは、一般的に周波数により
使用材料が異なる。高周波領域においては、銅、アルミ
ニウムなどの導電材料が主体に用いられるが、低周波領
域においては、磁気シールドが中心となるため、アモル
ファス材、パーマロイ、ケイ素鋼、鉄などの磁性体が主
体として用いられる。特に、低周波領域で、かつ、低磁
界迄シールドする場合は、高透磁率材を使用する必要が
あり、一般的にはアモルファスやパーマロイが用いられ
る。
使用材料が異なる。高周波領域においては、銅、アルミ
ニウムなどの導電材料が主体に用いられるが、低周波領
域においては、磁気シールドが中心となるため、アモル
ファス材、パーマロイ、ケイ素鋼、鉄などの磁性体が主
体として用いられる。特に、低周波領域で、かつ、低磁
界迄シールドする場合は、高透磁率材を使用する必要が
あり、一般的にはアモルファスやパーマロイが用いられ
る。
【0004】一般的に、磁性材の固定方法は、軽量鉄骨
などで磁性材取付け用下地を構成し、その上に石膏ボー
ドやコンクリートパネルを貼り付けた後、磁性材を固定
する方法が採られている。しかし、この方法では下地施
工費がかさみ、コスト高となる問題点があった。また、
特開昭63−302619号公報には、磁性材を直接躯
体に固定する方法が開示されており、下地施工に係る問
題点の解消は達成されるものの、磁性材の取付けは、躯
体作製時とは別途に施工されるため、及び天井の下面へ
の固定の作業の困難さ等から施工々数が増加し、コスト
高の要因となっていた。
などで磁性材取付け用下地を構成し、その上に石膏ボー
ドやコンクリートパネルを貼り付けた後、磁性材を固定
する方法が採られている。しかし、この方法では下地施
工費がかさみ、コスト高となる問題点があった。また、
特開昭63−302619号公報には、磁性材を直接躯
体に固定する方法が開示されており、下地施工に係る問
題点の解消は達成されるものの、磁性材の取付けは、躯
体作製時とは別途に施工されるため、及び天井の下面へ
の固定の作業の困難さ等から施工々数が増加し、コスト
高の要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の磁気
シールド施工方法における磁気シールド材の躯体への固
定方法の上記の問題点にかんがみ、施工コストの低減及
び施工期間の短縮が可能な磁気シールド施工方法を提供
することを課題とする。
シールド施工方法における磁気シールド材の躯体への固
定方法の上記の問題点にかんがみ、施工コストの低減及
び施工期間の短縮が可能な磁気シールド施工方法を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、型枠にコンクリートを打設して作製され
る建屋の躯体の面に、磁気シールド板を所要の厚さに積
層して展着し、磁気シールド層を形成する磁気シールド
施工方法において、上記の磁気シールド層を形成する積
層された磁気シールド板束の一方の面より、拡大頭部を
有するピンを、該磁気シールド板束に穿設された孔に挿
入し、又は該磁気シールド板束に打込んで、上記拡大頭
部の顎部が磁気シールド板束の外面に接する迄貫通さ
せ、ピンを磁気シールド板束より適当な長さだけ突出せ
しめ、磁気シールド板束のピンが突出した面を、型枠の
コンクリート躯体の磁気シールド施工面に対応する位置
に一致させて配設し、型枠にコンクリートを打設するこ
とにより、上記ピンの突出部をコンクリートに埋め込
み、コンクリート躯体に一体的に止着するようにしたこ
とを特徴とする。
解決するため、型枠にコンクリートを打設して作製され
る建屋の躯体の面に、磁気シールド板を所要の厚さに積
層して展着し、磁気シールド層を形成する磁気シールド
施工方法において、上記の磁気シールド層を形成する積
層された磁気シールド板束の一方の面より、拡大頭部を
有するピンを、該磁気シールド板束に穿設された孔に挿
入し、又は該磁気シールド板束に打込んで、上記拡大頭
部の顎部が磁気シールド板束の外面に接する迄貫通さ
せ、ピンを磁気シールド板束より適当な長さだけ突出せ
しめ、磁気シールド板束のピンが突出した面を、型枠の
コンクリート躯体の磁気シールド施工面に対応する位置
に一致させて配設し、型枠にコンクリートを打設するこ
とにより、上記ピンの突出部をコンクリートに埋め込
み、コンクリート躯体に一体的に止着するようにしたこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】上記の如く施工することにより、磁気シールド
板束を貫通したピンはコンクリートに埋め込まれ、躯体
に一体的に止着される。一方、ピンの拡大頭部の顎部は
磁気シールド板束の外面に接しているので、磁気シール
ド板束は、拡大頭部と、コンクリート躯体により挟持さ
れ、躯体の面に接する所定の位置に確実に保持され、磁
気シールド層が形成される。
板束を貫通したピンはコンクリートに埋め込まれ、躯体
に一体的に止着される。一方、ピンの拡大頭部の顎部は
磁気シールド板束の外面に接しているので、磁気シール
ド板束は、拡大頭部と、コンクリート躯体により挟持さ
れ、躯体の面に接する所定の位置に確実に保持され、磁
気シールド層が形成される。
【0008】固定用に使用されるピンは、拡大頭部が直
径5mm以上の円形頭又は、対角線長5mm以上の多角頭と
すれば、磁気シールド材の重量を支えることができる。
又ピンの胴体部の断面寸法は、拡大頭部の95%以下と
すれば、拡大頭部の顎部は確実に孔の縁に引掛ることが
でき、又、ピンの胴体部の長さが20mm以上あれば、突
出部が確実にコンクリートに止着されて磁気シールド材
を保持することができる。
径5mm以上の円形頭又は、対角線長5mm以上の多角頭と
すれば、磁気シールド材の重量を支えることができる。
又ピンの胴体部の断面寸法は、拡大頭部の95%以下と
すれば、拡大頭部の顎部は確実に孔の縁に引掛ることが
でき、又、ピンの胴体部の長さが20mm以上あれば、突
出部が確実にコンクリートに止着されて磁気シールド材
を保持することができる。
【0009】さらに、ピンの胴体部のコンクリートに埋
込まれる部分に凹凸状部を設ければ、アンカーの作用を
し、保持効果は一層確実になる。ピンの胴体部に設ける
凹凸状部としては、胴体部にねじを切るのが最も簡単で
確実である。
込まれる部分に凹凸状部を設ければ、アンカーの作用を
し、保持効果は一層確実になる。ピンの胴体部に設ける
凹凸状部としては、胴体部にねじを切るのが最も簡単で
確実である。
【0010】又、ピンを磁気シールド板束を貫通させた
後、突出したピンの先端部を曲げて所定の位置に配置
し、コンクリートを打設することにより、ピンの抜け止
め効果は更に確実になる。
後、突出したピンの先端部を曲げて所定の位置に配置
し、コンクリートを打設することにより、ピンの抜け止
め効果は更に確実になる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0012】図1は、送電線の影響で50Hzで30mGの
交流磁界がある送電線下のビル内の4階のコンピュータ
室内のCRTの画像のゆれをなくするため、室内の交流
磁界を15mG以下とすることを目的として、建屋の躯体
の天井部分(15m×12m)の下面に、本発明の施工
方法により施工された磁気シールド層の固定構造を示す
図である。
交流磁界がある送電線下のビル内の4階のコンピュータ
室内のCRTの画像のゆれをなくするため、室内の交流
磁界を15mG以下とすることを目的として、建屋の躯体
の天井部分(15m×12m)の下面に、本発明の施工
方法により施工された磁気シールド層の固定構造を示す
図である。
【0013】磁気シールド層は、0.35mm厚さのけい素
鋼板3を5層積層して構成され、コンクリート製躯体1
にT形ピン2により止着され、さらにその下面にコンク
リートパネル4が張られている。
鋼板3を5層積層して構成され、コンクリート製躯体1
にT形ピン2により止着され、さらにその下面にコンク
リートパネル4が張られている。
【0014】0.35mm厚さのけい素鋼板3には、図3に
示す如く、予めドリルで4個所に直径8mmの孔が穿孔さ
れ、縦方向及び横方向に端縁を衝き合せて所要の大きさ
の面とし、これを5層積層して所要のシールド層の厚さ
としている。各層の衝合せ線は、縦方向、横方向とも、
積層方向に千鳥配列になるように、各けい素鋼板は半幅
ずつずらせて重ねられている。その結果、シールド層の
全厚さに亘って連続した衝合せ面が形成されることが避
けられ、その部分からの磁気漏洩を防止することができ
る。
示す如く、予めドリルで4個所に直径8mmの孔が穿孔さ
れ、縦方向及び横方向に端縁を衝き合せて所要の大きさ
の面とし、これを5層積層して所要のシールド層の厚さ
としている。各層の衝合せ線は、縦方向、横方向とも、
積層方向に千鳥配列になるように、各けい素鋼板は半幅
ずつずらせて重ねられている。その結果、シールド層の
全厚さに亘って連続した衝合せ面が形成されることが避
けられ、その部分からの磁気漏洩を防止することができ
る。
【0015】ピン2は、直径15mmの円形の平頭を有
し、直径6mm、長さ100mmの胴体部を有するT形ピン
であり、上述の如く衝合せ線が積層方向に千鳥配列にな
るように重ね合せられた、けい素鋼板束の直径8mmの孔
に挿し込み、拡大頭部の顎部がけい素鋼板束の表面に当
接し、ピン2が反対側の面より突出した状態にし、躯体
1の製作用型枠の躯体の磁気シールド施工面に対応する
位置に、ピン2が突出する面を一致させて型枠に配置す
る。こうして、型枠内にコンクリートを流し込み、養生
後型枠を除去すると、ピン2の突出部はコンクリートに
埋め込まれて躯体1に一体的に止着され、積層されたけ
い素鋼板3はピン2の頭部とコンクリート躯体1の表面
とで挟持され、磁気シールド層が形成される。梁部につ
いても同様に磁気シールド層が形成される。
し、直径6mm、長さ100mmの胴体部を有するT形ピン
であり、上述の如く衝合せ線が積層方向に千鳥配列にな
るように重ね合せられた、けい素鋼板束の直径8mmの孔
に挿し込み、拡大頭部の顎部がけい素鋼板束の表面に当
接し、ピン2が反対側の面より突出した状態にし、躯体
1の製作用型枠の躯体の磁気シールド施工面に対応する
位置に、ピン2が突出する面を一致させて型枠に配置す
る。こうして、型枠内にコンクリートを流し込み、養生
後型枠を除去すると、ピン2の突出部はコンクリートに
埋め込まれて躯体1に一体的に止着され、積層されたけ
い素鋼板3はピン2の頭部とコンクリート躯体1の表面
とで挟持され、磁気シールド層が形成される。梁部につ
いても同様に磁気シールド層が形成される。
【0016】鋼とコンクリートとは温度膨張係数が概ね
等しく、鋼とコンクリートとは付着力が大きく、又、鋼
はコンクリート中ではさびにくいため、コンクリートに
埋込まれた鋼のピンはコンクリート躯体と一体的に止着
され、磁気シールド層が脱落することはない。なお、ピ
ン2のコンクリート躯体1に埋込まれる部分にねじを切
っておけば、ピン2の止着力はさらに確実になる。
等しく、鋼とコンクリートとは付着力が大きく、又、鋼
はコンクリート中ではさびにくいため、コンクリートに
埋込まれた鋼のピンはコンクリート躯体と一体的に止着
され、磁気シールド層が脱落することはない。なお、ピ
ン2のコンクリート躯体1に埋込まれる部分にねじを切
っておけば、ピン2の止着力はさらに確実になる。
【0017】図2は本発明による磁気シールド施工方法
による磁気シールドの他の実施例を示す。この実施例
は、鉄道の影響による10mG変動磁界下にある建屋内で
電子顕微鏡などの機器を設置可能とするため、室内の変
動磁界を2mG以下とすることができる磁気シールド層を
躯体の天井面に設けたものである。図には、天井パネル
の下面に取付けた磁気シールド層の例を示すが、梁部の
下面及び両側面も同様の施工方法で磁気シールドが施工
される。この実施例でも、コンクリート製躯体1は型枠
にコンクリートを流し込んでプレハブ部材として製作さ
れる。因みに、この実施例の躯体製作用型枠の寸法は1
0m×20m×3.5m(H)である。
による磁気シールドの他の実施例を示す。この実施例
は、鉄道の影響による10mG変動磁界下にある建屋内で
電子顕微鏡などの機器を設置可能とするため、室内の変
動磁界を2mG以下とすることができる磁気シールド層を
躯体の天井面に設けたものである。図には、天井パネル
の下面に取付けた磁気シールド層の例を示すが、梁部の
下面及び両側面も同様の施工方法で磁気シールドが施工
される。この実施例でも、コンクリート製躯体1は型枠
にコンクリートを流し込んでプレハブ部材として製作さ
れる。因みに、この実施例の躯体製作用型枠の寸法は1
0m×20m×3.5m(H)である。
【0018】この実施例では、磁気シールド材3とし
て、CO68.8 Fe4.2 Si16 B11組成で、厚さ20〜40μ
m、アスペクト比100〜500の非晶質合金フレーク
を2枚の25μm厚さのポリエステルフィルムに250
g/m2となるように分散し、ラミネートしたものをけい
素鋼に貼付けたシートを使用し、これを10層、前記実
施例と同様、縦横の衝合せ線が千鳥配列になるように重
ね、頭部の直径が10mm、胴体部の直径が5mm、長さ5
0mmの先の尖った釘5を一方の側から打込んで、頭の裏
面が磁気シールド材束の表面に当接する迄貫通させ、釘
の先端部約10mmを90°曲げた。そして、前記実施例
と同様、釘の先端が突出した方の面を、型枠のコンクリ
ート躯体の磁気シールド施工面に対応する位置に一致さ
せて配設し、コンクリートを流し込み、養生後型枠を外
すことにより、先端が曲げられた釘5の突出部はコンク
リートに埋込まれて躯体1に一体的に保持され、これに
より磁気シールド材束は躯体に確実に保持され、磁気シ
ールド層が形成される。その後、多数の釘の頭を覆っ
て、コンクリートパネル又は石膏ボード4を張り付け、
さらに、図には示さないが発泡ウレタンを吹き付け、断
熱性を持たせた磁気シールド付き躯体が完成する。
て、CO68.8 Fe4.2 Si16 B11組成で、厚さ20〜40μ
m、アスペクト比100〜500の非晶質合金フレーク
を2枚の25μm厚さのポリエステルフィルムに250
g/m2となるように分散し、ラミネートしたものをけい
素鋼に貼付けたシートを使用し、これを10層、前記実
施例と同様、縦横の衝合せ線が千鳥配列になるように重
ね、頭部の直径が10mm、胴体部の直径が5mm、長さ5
0mmの先の尖った釘5を一方の側から打込んで、頭の裏
面が磁気シールド材束の表面に当接する迄貫通させ、釘
の先端部約10mmを90°曲げた。そして、前記実施例
と同様、釘の先端が突出した方の面を、型枠のコンクリ
ート躯体の磁気シールド施工面に対応する位置に一致さ
せて配設し、コンクリートを流し込み、養生後型枠を外
すことにより、先端が曲げられた釘5の突出部はコンク
リートに埋込まれて躯体1に一体的に保持され、これに
より磁気シールド材束は躯体に確実に保持され、磁気シ
ールド層が形成される。その後、多数の釘の頭を覆っ
て、コンクリートパネル又は石膏ボード4を張り付け、
さらに、図には示さないが発泡ウレタンを吹き付け、断
熱性を持たせた磁気シールド付き躯体が完成する。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明による磁気シールド
施工方法によれば、コンクリート躯体を作製する型枠に
磁気シールド層を保持するピンや釘をシールド層を保持
した状態で配置し、型枠にコンクリートを流し込むこと
により、コンクリートでピンや釘を埋め込んで躯体に一
体的に止着しシールド層を保持することができるので、
通常のコンクリート製建屋の建造方法で磁気シールド層
の施工も完了し、工期の短縮と事後施工を行なうとした
場合必要とする工数が削減でき、コスト低減に効果が得
られる。
施工方法によれば、コンクリート躯体を作製する型枠に
磁気シールド層を保持するピンや釘をシールド層を保持
した状態で配置し、型枠にコンクリートを流し込むこと
により、コンクリートでピンや釘を埋め込んで躯体に一
体的に止着しシールド層を保持することができるので、
通常のコンクリート製建屋の建造方法で磁気シールド層
の施工も完了し、工期の短縮と事後施工を行なうとした
場合必要とする工数が削減でき、コスト低減に効果が得
られる。
【図1】本発明の施工方法により施工された磁気シール
ドの躯体への取付け構造の一実施例を示す断面図であ
る。
ドの躯体への取付け構造の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の施工方法により施工された磁気シール
ドの躯体への取付け構造の他の実施例を示す断面図であ
る。
ドの躯体への取付け構造の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図3】磁気シールド材を複数枚積層して成る磁気シー
ルド層の各層のシールド材の縦横方向の衝合せ線を積層
方向に千鳥配列した状態を説明する説明図である。
ルド層の各層のシールド材の縦横方向の衝合せ線を積層
方向に千鳥配列した状態を説明する説明図である。
1 躯体 2 ピン 3 磁気シールド板 4 コンクリートパネル又は石膏ボード 5 釘
Claims (7)
- 【請求項1】 型枠にコンクリートを打設して作製され
る建屋の躯体の面に、磁気シールド板を所要の厚さに積
層して展着し、磁気シールド層を形成する磁気シールド
施工方法において、 上記の磁気シールド層を形成する積層された磁気シール
ド板束の一方の面より、拡大頭部を有するピンを、該磁
気シールド板束に穿設された孔に挿入し、又は該磁気シ
ールド板束に打込んで、上記拡大頭部の顎部が磁気シー
ルド板束の外面に接する迄貫通させ、ピンを磁気シール
ド板束より適当な長さだけ突出せしめ、 上記の磁気シールド板束のピンが突出した面を、上記型
枠のコンクリート躯体の磁気シールド施工面に対応する
位置に一致させて配設し、 型枠にコンクリートを打設することにより、上記ピンの
突出部をコンクリートに埋め込み、コンクリート躯体に
一体的に止着するようにしたことを特徴とする磁気シー
ルド施工方法。 - 【請求項2】 上記ピンの拡大頭部は直径が5mm以上の
円形頭又は対角線長さが5mm以上の多角頭であり、該ピ
ンの体部の直径は拡大頭部の直径又は対角線長さの95
%以下、ピンの体部の長さが20mm以上であることを特
徴とする請求項1に記載の磁気シールド施工方法。 - 【請求項3】 上記のピンを磁気シールド板束を貫通さ
せた後、該ピンの突出した部分の先端を曲げて型枠内に
配置することを特徴とする請求項1に記載の磁気シール
ド施工方法。 - 【請求項4】 上記のピンの体部のコンクリートに埋め
込まれるべき部分に、あらかじめネジを切っておくこと
を特徴とする請求項1に記載の磁気シールド施工方法。 - 【請求項5】 積層される複数層の磁気シールド板の縦
横の衝合せ線は積層方向に千鳥に配列されることを特徴
とする請求項1に記載の磁気シールド施工方法。 - 【請求項6】 磁気シールド材に開けれた穴に穴径より
も大きな頭を有したピンが通り、または磁気シールド材
に直接ピンを打込まれており、そのピンが建築物の躯体
に直接入り込んで躯体と磁性体を躯体製造時に直接固定
する磁気シールド方法。 - 【請求項7】 型枠にコンクリートを打設して作製され
る建屋の躯体の面に、磁気シールド板を所要の厚さに積
層して展着し、磁気シールド層を形成する磁気シールド
施工方法において、 上記の磁気シールド層を形成する積層された磁気シール
ド板束の一方の面より、ピンを磁気シールド板束より適
当な長さだけ突出せしめ、 型枠にコンクリートを打設することにより、上記ピンの
突出部をコンクリートに埋め込み、コンクリート躯体に
一体的に止着するようにしたことを特徴とする磁気シー
ルド施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2498293A JPH06224580A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 磁気シールド施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2498293A JPH06224580A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 磁気シールド施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06224580A true JPH06224580A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=12153193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2498293A Pending JPH06224580A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 磁気シールド施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06224580A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5219411A (en) * | 1988-05-16 | 1993-06-15 | Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho | Adaptive engine output mode setting method based on shoe slip |
-
1993
- 1993-01-21 JP JP2498293A patent/JPH06224580A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5219411A (en) * | 1988-05-16 | 1993-06-15 | Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho | Adaptive engine output mode setting method based on shoe slip |
US5333479A (en) * | 1988-05-16 | 1994-08-02 | Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho | Adaptive engine output mode setting method based on shoe slip |
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