JPH08144271A - 継手洗浄装置 - Google Patents

継手洗浄装置

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JPH08144271A
JPH08144271A JP31435494A JP31435494A JPH08144271A JP H08144271 A JPH08144271 A JP H08144271A JP 31435494 A JP31435494 A JP 31435494A JP 31435494 A JP31435494 A JP 31435494A JP H08144271 A JPH08144271 A JP H08144271A
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wall
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恒 根本
Atsushi Ishiyama
淳 石山
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Toa Corp
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JDC Corp
Toa Corp
Toyo Construction Co Ltd
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な洗浄能力を有し、メンテナンスの手間
がかからず、掘削溝内での上下動等の操作を円滑に行な
うことができ、種々の壁厚に対応できる低コストの継手
洗浄装置を提供する。 【構成】 継手洗浄装置1の洗浄部2に、水中ポンプ3
1に連通するジェットパイプ21を設け、このパイプの
水平パイプ部211に主として鉛直継手部の側方を洗浄
する扇形噴射ノズル211aを所定間隔で配置し、垂直
パイプ部212に主として鉛直継手部の前方を洗浄する
扇形噴射ノズル212a〜eを噴射角度と方向をそれぞ
れ異にして配置する。これらの扇形噴射ノズルより噴流
水を射出し、鉛直継手部を洗浄する。洗浄部2の両側を
覆うように、ガードプレート5をクランク機構51によ
り拡狭調整可能に設け、地中連続壁の壁厚に対応して溝
壁Dを防護しながら洗浄作業を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中連続壁工事におい
て、先行壁と後行壁間の鉛直継手部の洗浄を行う継手洗
浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉛直継手の構造を有する地中連続壁の構
築に際しては、先行壁にコンクリートを打設した後、後
行壁にコンクリートを打設するにあたって、事前に鉛直
継手部の仕切板、鉄筋等に付着した泥土やスライム等の
不純物を安定液中で洗浄する工程が必要とされる。
【0003】従来、上記洗浄の方法としては、硬質ブラ
シまたはジェット噴流水の水噴射による洗浄があるが、
このブラシ洗浄と水噴射洗浄を単独で行う場合は、充分
な洗浄効果が期待できず、また洗浄効率も悪いという問
題点があった。
【0004】そこで、ブラシと水噴射の双方を組み合わ
せて使用する継手洗浄装置が提案され、このブラシと水
噴射を組み合わせた継手洗浄装置を、地中連続壁の鉛直
継手部にクレーン等で吊下し上下に移動させて、鉛直継
手部の仕切板、鉄筋等に付着した泥土、スライム等の不
純物を洗浄することが一般に行われている。
【0005】また、このブラシと水噴射の双方を組み合
わせて使用する継手洗浄装置では、鉛直継手部の溝壁側
に防護板が設けられていない場合には、ジェット噴流水
によって、溝壁を削落させるおそれがあり、このため洗
浄部の両側を覆うように一対のガードプレートを配置し
た継手洗浄装置が提案されている(実公平63−305
39号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の継手洗浄装置においては、図7に示すように、その
ジェットパイプに円形の穴が開いているのみの直流噴射
ノズル102を使用しているために、鉛直継手部の水平
筋61,縦筋62の洗浄において洗い残しを生じること
になる。そこで、この洗い残しの部分をブラシで洗浄す
るように配置している。
【0007】しかしながら、上記ブラシは摩耗による取
替え等のメンテナンスの手間を要し、かつコスト高であ
るという問題がある。また、ブラシは、掘削溝内に建て
込まれた鉄筋カゴからの抵抗が洗浄時に大きく、継手洗
浄装置の上下動が円滑でないという問題点があり、特に
継手洗浄装置がブラシの抵抗で下降しにくい場合にはお
もりで加重する等の必要があった。
【0008】そこで、ブラシの量を減らして、ノズルを
密に配することも考えられるが、そうするとコスト高に
なるという問題が新たに生じた。
【0009】また、上記のガードプレートを設けた継手
洗浄装置においては、このガードプレートは固定されて
いる。しかし、地中連続壁は、その施工精度の向上によ
って、本体地下構造壁、壁杭の工事等にも用いられ、そ
の適用範囲が広っており、種々の壁厚の地中連続壁が構
築されるようになってきているが、上記従来の継手洗浄
装置では、種々の壁厚に対応できないという問題点を生
じていた。
【0010】そこで、本発明の目的は、充分な洗浄能力
を有し、メンテナンスの手間がかからず、掘削溝内での
上下動等の操作を円滑に行なうことができ、しかも低コ
ストの継手洗浄装置を提供することにある。また、種々
の壁厚に対応できる継手洗浄装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る継手洗浄装置は、地中連続壁の先行壁
と後行壁との境界をなす鉛直継手部に沿って上下に移動
し、その前方および両側方へジェット噴流水を射出する
ジェットパイプからなる洗浄部と、ジェットパイプに噴
流水を供給する水中ポンプを備えた噴流水加圧部と、洗
浄部の両側を覆うように配置された一対のガードプレー
トとを具備し、ジェットパイプには扇形噴射ノズルを複
数配置してあり、扇形噴射ノズルは側方洗浄用扇形噴射
ノズル部と前方洗浄用扇形噴射ノズル部とからなり、前
方洗浄用扇形噴射ノズル部には、噴射角度を異にする扇
形噴射ノズルを配してあることを特徴とする。
【0012】また、側方洗浄用扇形噴射ノズル部には、
複数の扇形噴射ノズルを外向きに所定間隔で配置し、前
方洗浄用扇形噴射ノズル部には、複数の扇形噴射ノズル
を上下方向に多段的にかつ噴射方向を異にして配置して
あることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明に係る継手洗浄装置におい
ては、一対のガードプレートがクランク機構により拡狭
調整可能であることを特徴とする。
【0014】また、一対のガードプレートのそれぞれの
先行壁側の前端部に水流制御部を設けてあることを特徴
とする。
【0015】また、前方洗浄用扇形噴射ノズル部には、
少なくとも一対の扇形噴射ノズルを上記水流制御部に向
けて配してあり、その噴射口を縦置きにしてあることを
特徴とする。
【0016】
【実施例】以下、図1〜6を参照して本発明の一実施例
を説明する。
【0017】図1〜2において、継手洗浄装置1の本体
フレーム4には、図示しないクレーンのワイヤーをかけ
る複数の吊下治具41が設けてある。本体フレーム4の
前部側(図において左側)は、洗浄部2であり、後部側
(図において右側)は、噴流水加圧部3である。噴流水
加圧部3内には、水中ポンプ31が設けてあり、この水
中ポンプ31の底部は、掘削溝内に充填された安定液を
吸入する吸込口311であり、上部には送水管32が接
続してある。
【0018】送水管32は、洗浄部2内のジェットパイ
プ21に連続しており、このジェットパイプ21は、本
体フレーム4の下部と平行に形成した水平パイプ部21
1と、この水平パイプ部211に連通しその先端部に位
置する縦円筒状の垂直パイプ部212により構成されて
いる。ジェットパイプ21には、ジェット噴流水を噴射
する複数の扇形噴射ノズル211a,212a〜eが配
置されている。
【0019】ジェットパイプ21の水平パイプ部211
の両側部には、主として溝壁D側に当たる鉛直継手部側
方を洗浄するための側方洗浄用扇形噴射ノズル部である
扇形噴射ノズル211aを、横方向に所定の間隔を置い
て、突設し、配置してある。この扇形噴射ノズル211
aは、溝壁側へ向けて外向きにジェット噴流水を噴射す
る。図5(a)に示すように、扇形噴射ノズル211a
は、その噴流水の噴射形状が平面視扇状をなすものであ
り、図5(b)及び(c)に示すように、その噴射口2
11ahを長孔状に形成してある。扇形噴射ノズル21
1aの長孔状噴射口211ahの長径は、横方向に位置
するように、すなわち横置きに設けてあり、その噴射角
度は、図4及び図5(a)に示すように、水平パイプ部
211に設けた扇形噴射ノズル211aから射出される
ジェット噴流水の外側軌跡が水平筋61の内側近傍で重
なるように設定する。実験例では、ノズル先端と水平筋
61との距離、およびノズル同士の間隔との関係におい
て、噴射角度を90°に設定するのが好ましいことが判
明した。なお、扇形噴射ノズル211aは、図5(a)
に示す噴射域(スプレーパターン)の全域にわたり均等
な流量分布の扇形噴流水を発生させるものであり、単位
面積当たりの打力が均一であるという特性を有する。さ
らに、この実施例では、扇形噴射ノズル211aの先端
を下向きに傾斜させて設けておけば、継手洗浄装置1が
下降して着底したときに鉛直継手部6の最下部の鉄筋6
1,62をも充分に洗浄することができるので有効であ
る。
【0020】図4及び6において、ジェットパイプ21
の先端に位置する垂直パイプ部212の前方側には、水
平パイプ部211に設けた扇形噴射ノズル211aと略
同一形状の扇形噴射ノズル212a〜eが、2本または
3本の組をなして、その各組を所定間隔で縦4段に設け
てある。この扇形噴射ノズル212a〜eは、主として
仕切板63等の側に当たる鉛直継手部前方を洗浄するた
めの前方洗浄用扇形噴射ノズル部であり、そのそれぞれ
は、図4及び6に示すように、垂直パイプ部212の径
方向に放射状に開くように、その上下方向の1段毎に異
なる方向に向くように配置してある。
【0021】上から1段目の一対の扇形噴射ノズル21
2aは、先行壁Aの仕切板63に突設したT形ガイド6
5付近を洗浄するために、内向きに屈曲して設けてあ
る。この扇形噴射ノズル212aは、図6に示すよう
に、その長孔状噴射口212ahを横置きに設けてあ
り、実験例ではその噴射角度を平面視で50°に設定す
るのが好ましいことが判明した。
【0022】上から2段目の1対の扇形噴射ノズル21
2bは、ガードプレート5の前端部へ向けて配置し、そ
の長孔状噴射口212bhが縦置きになるように設けて
あり、かつ他の扇形噴射ノズル212a,c,d,eよ
りも直線部を長く突出して形成してある。この扇形噴射
ノズル212bは、図4において仕切板63の両端部付
近の最も奥まった箇所、特に、噴流水が届きにくい仕切
板63に突設したフランジ板64の溝壁側の外側面及び
この外側面と重なった水平筋64を洗浄するためのノズ
ルであり、ガードプレート5による噴流水の反射効果を
高めるために、その長孔状噴射口212bhを縦置きに
している。実験例ではその噴射角度を側面視で(縦方
向)15°に設定するのが好ましいことが判明した。
【0023】上から3段目には、一対の扇形噴射ノズル
212cを、その長孔状噴射口212chが横置きにな
るように設けてある。上から4段目には、2本の扇形噴
射ノズル212dと1本の扇形噴射ノズル212eを、
その長孔状噴射口212dh及び212ehが横置きに
なるように設けてある。
【0024】そして、扇形噴射ノズル212c,212
eは、専ら仕切板63の中央部、212dは水平筋61
及び縦筋62を洗浄するためのノズルである(この場
合、212dは仕切板63の一部も洗浄する。)。実験
例では、扇形噴射ノズル212c,212eの噴射角度
を平面視で50°、扇形噴射ノズル212dの噴射角度
を平面視で90°に設定するのが好ましいことが判明し
た。
【0025】図2に示すように、扇形噴射ノズル212
c,212eは、継手洗浄装置1が掘削溝内で着底した
ときに、仕切板63の最下部を洗浄することができるよ
うに、水平パイプ部211の中心線よりも下部に設けて
ある。なお、下部に設けない場合は、噴射ノズルを下向
きに傾斜させて設けてもよい。
【0026】上述のように、垂直パイプ部212に設け
た扇形噴射ノズル212a,b,c,d,eは、その噴
射角度を異ならせて設定してあり、また、上下方向に多
段的にかつ噴射方向を異にして配置してある。そして、
扇形噴射ノズル212a,b,c,eは、その噴射角度
を水平パイプ部211に設けた扇形噴射ノズル211a
よりも狭く設定してある。これは図4に示すように、鉛
直継手部6の仕切板63の付近は、各噴射ノズル毎に被
洗浄物との距離が異なっており、その形状も入り組んで
複雑であるために、扇形噴射ノズルを効果的に配して充
分に洗浄し得るようにしたことによるものであり、ま
た、水平パイプ部211の両側に当たる鉛直継手部6に
対しては、その水平筋61及び縦筋62を洗浄ブラシを
用いることなく、扇形噴射ノズル211aから射出され
るジェット噴流水のみによって充分に洗浄し得るように
したことによる。
【0027】このようにして、本実施例の継手洗浄装置
1を用いた実験においては、洗浄ブラシを用いることな
く、水平パイプ部211の扇形噴射ノズル211aと垂
直パイプ部212の扇形噴射ノズル212a,b,c,
d,eによって、鉛直継手部6を洗浄できることが判明
した。
【0028】継手洗浄装置1には、一対のガードプレー
ト5,5が洗浄部2の両側を覆うように対向して設けて
ある。このガードプレート5は、図3に示すようにクラ
ンク機構51を介して本体フレーム4に設けてあり、壁
厚が800mm〜1500mmの地中連続壁を構築する
掘削溝Cの溝幅に対応できるように、拡狭調整可能とな
っている。クランク機構51は、クランク511とクラ
ンク軸512よりなり、構築すべき地中連続壁の掘削溝
Cの溝幅に応じて、ガードプレート5をその溝幅よりも
やや狭い間隔に設定し、図示しない固定板等により本体
フレーム4に固定する。
【0029】ガードプレート5は、扇形噴射ノズル21
1a,212a〜eより射出したジェット噴流水が溝壁
Dを削落させるのを防ぐためのものであるとともに、ジ
ェット噴流水を反射する作用をも有しており、ガードプ
レート5と洗浄部2との間で強い水流を起こして水平筋
61及び縦筋62の裏側の洗浄をより効果的なものとす
ることができる。本実施例のガードプレート5は、その
洗浄部側の内側面を平坦面に形成してあるが、これを波
形の面に構成すれば、その洗浄効果をより一層高めるこ
とができる。なお、本実施例に示す継手洗浄装置1のガ
ードプレート5は、その縦幅を図2に示すように洗浄部
2と噴流水加圧部3のほぼ全体を覆う程度の縦幅として
あるが、防壁効果を害しない範囲でこの縦幅を、例えば
約1/2程度短くすれば、継手洗浄装置1の重量を軽減
することが可能である。この場合も、ガードプレート5
を洗浄部2の特に扇形噴射ノズル211a,212a〜
eの両側を覆うように設ける。
【0030】また、図1に示す本実施例の継手洗浄装置
1においては、800mmの壁厚(掘削溝の溝幅)に対
応するように、ガードプレート5,5の間隔を設定して
いるが、この壁厚よりも広い壁厚に対応させる場合に
は、ガードプレート5,5の間隔は、掘削溝の溝幅より
もやや狭い間隔に設定するので、図1に示すよりも広く
なる。この場合も、ガードプレート5と鉛直継手部6の
水平筋61及び縦筋62との間の距離は、狭い壁厚の場
合と変わらないのが通常であるが、扇形噴射ノズル21
1a,212bと水平筋61及び縦筋62等よりなる鉛
直継手部6との距離は広がることになって洗浄力に影響
を与えるおそれがある。したがってこの場合は、扇形噴
射ノズル211a,212b,212dを外側へ長く延
長する、ジェット噴流水の水圧を上げる等により対応す
れば、充分な洗浄力を維持できる。
【0031】ガードプレート5には、その先行壁側の前
端部に、洗浄部2側に傾斜する水流制御部52が設けて
ある。この水流制御部52は、図4及び6に示すよう
に、傾斜板でもよいが、ガードプレート5の前端部を斬
次肉厚に形成して、その洗浄部2側の内面を傾斜面状ま
たは湾曲面状に形成したものでもよい。水流制御部52
は、ジェットパイプ21の垂直パイプ部212に設けた
扇形噴射ノズル212bより射出された噴流水が、ガー
ドプレート5の外側に回り込むことを防止し、扇形噴射
ノズル212bによる洗浄効果を高めるのに有効であ
り、また溝壁Dの削落を防げる。
【0032】図1及び2に示すように、ガードプレート
5の前端部のほぼ中央には、ガードプレート5が、先行
壁Aの仕切板63に接触することを防止するための接触
防止ブラシ53が設けてある。この接触防止ブラシ53
は、弾性ローラ(例えば、ゴム製、軟性合成樹脂製)に
替えてもよい。
【0033】また、一対のガードプレート5,5のそれ
ぞれの前端部寄りの内側面には、内向きのブラシ54,
54が設けてある。このように本発明に係る継手洗浄装
置1は、実験において扇形噴射ノズルによって鉛直継手
部6の洗浄を行ない得るものであることが判明している
が、この実施例に示すようにブラシ54を設けておけ
ば、実施工においてフランジ板64、水平筋61及び縦
筋62の一部を洗浄するのに一層有効である。
【0034】本体フレーム4の前端部には、継手洗浄装
置1の上下動を案内し、かつ噴流水の反力を取るための
T形ガイド65に係着するガイドローラ43が設けてあ
る。なお、ガードプレート5は、鉛直継手部6に図示し
ない溝壁側の防護板が設けられている場合には、必須で
はない。
【0035】次ぎに、上記継手洗浄装置1の動作、及び
この継手洗浄装置1を用いた洗浄作業について説明す
る。
【0036】図1において、先行壁Aの鉛直継手部6内
には、先行壁A内から仕切板63を貫通して水平筋61
が伸びており、この水平筋61に接して縦筋62が建て
込んであり、井桁状の継手筋が構成されている。
【0037】まず、本体フレーム4の吊下治具41にク
レーンのワイヤーをかけて継手洗浄装置1を吊下し、先
行壁Aの鉛直継手部6近傍の安定液が充填された後行壁
掘削溝C内に下降させる。このとき、継手洗浄装置1の
洗浄部2とガードプレート5との間に、鉛直継手部6の
水平筋61と縦筋62を位置せしめ、ガードプレート5
前端部の接触防止ブラシ53が、仕切板63に接するよ
うにし、仕切板63のT形ガイド65に沿って、継手洗
浄装置1を後行壁掘削溝C内の安定液中で徐々に下降さ
せる。
【0038】次ぎに、水中ポンプ31を作動させてジェ
ットパイプ21を介して、噴射ノズルからジェット噴流
水を射出する。このとき、ジェットパイプ21の水平パ
イプ部211の両側部には扇形噴射ノズル211aが最
適の間隔で外向きに配置してあるので、図4に示すよう
に、この扇形噴射ノズル211aから射出されたジェッ
ト噴流水は、鉛直継手部6の水平筋61と縦筋62に隙
間無く当たり、水平筋61と縦筋62に付着した泥土、
スライム等の不純物を洗い落とすことができる。また、
ジェット噴流水は、ガードプレート5に反射して反射流
を起こすので、水平筋61と縦筋62の外側に付着した
泥土、スライム等の不純物も充分に洗い落とすことがで
きる。ジェットパイプ21の先端部の垂直パイプ部21
2に配置した扇形噴射ノズル212a〜eから射出した
ジェット噴流水は、仕切板63近傍を中心として鉛直継
手部6の前方側を洗浄する。
【0039】継手洗浄装置1を鉛直継手部6の底部まで
下降させたら、次ぎに上昇させながら上記と同様にジェ
ット噴流水を射出する。本実施例の継手洗浄装置1を用
いた実験では、鉛直継手部6内を2往復上下動させるこ
とによって、ほぼ完全な洗浄効果を得ることが判明し
た。
【0040】このように本実施例の継手洗浄装置1は、
ジェット水噴射によって鉛直継手部6の洗浄を行なうも
のであり、継手洗浄装置1を安定液中で上下動させると
きに、洗浄用のブラシによる建込み鉄筋からの抵抗がな
く、下降又は上昇を極めて円滑に行なうことができる。
【0041】上述のように、ガードプレート5は、クラ
ンク機構51を介して拡狭自在であり、洗浄作業に先立
って予め、構築すべき地中連続壁の壁厚に応じて、その
壁厚よりも僅かに狭い間隔に設定しておく。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
ジェット噴流水を所定の噴射角で扇状に噴射し、鉛直継
手部の側方と前方を洗浄する扇形噴射ノズルを、それぞ
れの噴射角度と方向を異にしてジェットパイプに設けて
あるので、扇形噴射ノズルの水噴射により鉛直継手部の
洗浄を行なうことできる。しかも、本発明の継手洗浄装
置は、掘削溝内での上下動等の操作を円滑に行なうこと
ができ、種々の形状よりなる鉛直継手部に対しても充分
な洗浄能力を有し、メンテナンスの手間がかからず、コ
ストも低減できる。
【0043】また、ガードプレートをクランク機構によ
り拡狭調整可能にしてあるので、種々の壁厚に対応する
ことができる。
【0044】さらに、ガードプレートの先行壁側の前端
部に、水流制御部を設けてあるので、前方洗浄用扇形噴
射ノズル部の扇形噴射ノズルより射出された噴流水が、
ガードプレートの外側に回り込むことを防止し、扇形噴
射ノズルによる洗浄効果を高めるのに有効であり、また
溝壁の削落を防げる。
【0045】さらにまた、ガードプレートの水流制御部
に向けて設けた扇形噴射ノズルの噴射口を縦置きにして
あるので、ガードプレートによる噴流水の反射効果が高
まり、鉛直継手部の前方側の奥まった箇所の洗浄に一層
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る継手洗浄装置の一実施例の平面図
である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の右側面図である。
【図4】噴射ノズルの概念的な噴射状態を示す拡大平面
図である。
【図5】図5(a)は噴射ノズルの噴射状態を示す部分
平面図であり、図5(b)は噴射ノズルの噴射口を示す
正面斜視図であり、図5(c)はその側面図である。
【図6】本発明に係る継手洗浄装置の一実施例の一部拡
大斜視図である。
【図7】従来の継手洗浄装置の噴射状態を示す部分平面
図である。
【符号の説明】
1 継手洗浄装置 2 洗浄部 21 ジェットパイプ 211 水平パイプ部 212 垂直パイプ部 211a 側方洗浄用扇形噴射ノズル(水平パイプ
部の扇形噴射ノズル) 212a〜e 前方洗浄用扇形噴射ノズル(垂直パイプ
部の扇形噴射ノズル) 3 噴流水加圧部 31 水中ポンプ 5 ガードプレート 51 クランク機構 52 水流制御部 6 鉛直継手部 A 先行壁 B 後行壁
フロントページの続き (71)出願人 000150615 株式会社長谷工コーポレーション 東京都港区芝2丁目32番1号 (72)発明者 根本 恒 東京都港区芝浦三丁目12番8号 安藤建設 株式会社内 (72)発明者 石山 淳 東京都杉並区阿佐谷五丁目27番4号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中連続壁の先行壁と後行壁との境界を
    なす鉛直継手部に沿って上下に移動し、その前方および
    両側方へジェット噴流水を射出するジェットパイプから
    なる洗浄部と、 上記ジェットパイプに噴流水を供給する水中ポンプを備
    えた噴流水加圧部と、 上記洗浄部の両側を覆うように配置された一対のガード
    プレートとを具備し、 後行壁のコンクリート打設前に鉛直継手部の洗浄を行な
    う地中連続壁の継手洗浄装置において、 上記ジェットパイプには、扇形噴射ノズルを複数配置し
    てあり、 上記扇形噴射ノズルは、側方洗浄用扇形噴射ノズル部
    と、前方洗浄用扇形噴射ノズル部とからなり、 上記前方洗浄用扇形噴射ノズル部には、噴射角度を異に
    する扇形噴射ノズルを配してあることを特徴とする継手
    洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記側方洗浄用扇形
    噴射ノズル部には、複数の扇形噴射ノズルを外向きに所
    定間隔で配置してあり、 上記前方洗浄用扇形噴射ノズル部には、複数の扇形噴射
    ノズルを上下方向に多段的にかつ噴射方向を異にして配
    置してあることを特徴とする継手洗浄装置。
  3. 【請求項3】 地中連続壁の先行壁と後行壁との境界を
    なす鉛直継手部に沿って上下に移動し、その前方および
    両側方へジェット噴流水を射出するジェットパイプから
    なる洗浄部と、 上記ジェットパイプに噴流水を供給する水中ポンプを備
    えた噴流水加圧部と、 上記洗浄部の両側を覆うように配置された一対のガード
    プレートとを具備し、 後行壁のコンクリート打設前に鉛直継手部の洗浄を行な
    う地中連続壁の継手洗浄装置において、 上記一対のガードプレートは、クランク機構により拡狭
    調整可能であることを特徴とする継手洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、上記
    一対のガードプレートは、クランク機構により拡狭調整
    可能であることを特徴とする継手洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1つ
    において、上記一対のガードプレートのそれぞれの先行
    壁側の前端部に水流制御部を設けてあることを特徴とす
    る継手洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれか1つ
    において、上記一対のガードプレートのそれぞれの先行
    壁側の前端部に水流制御部を設けてあり、 上記前方洗浄用扇形噴射ノズル部には、少なくとも一対
    の扇形噴射ノズルを上記水流制御部に向けて配してあ
    り、 上記一対の扇形噴射ノズルのそれぞれは、その噴射口を
    縦置きにしてあることを特徴とする継手洗浄装置。
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