JPH0814417A - 切替弁 - Google Patents

切替弁

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JPH0814417A
JPH0814417A JP15194194A JP15194194A JPH0814417A JP H0814417 A JPH0814417 A JP H0814417A JP 15194194 A JP15194194 A JP 15194194A JP 15194194 A JP15194194 A JP 15194194A JP H0814417 A JPH0814417 A JP H0814417A
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port
passage
groove
housing
valve
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JP15194194A
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English (en)
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Shigeru Nakajima
嶋 滋 中
Katsuhiko Eguchi
口 勝 彦 江
Kanetake Aoki
木 金 剛 青
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の流量を確保するために出力ポートに形
成する溝をハウジングの外周側から加工が可能な形状に
することで加工工数を短縮すること。 【構成】 内部空洞44cを有する円筒状ハウジング4
4と、内部空洞に開口するよう夫々円筒状ハウジングに
形成された入力,出力ポート46,47と、入力ポート
に常時連通し且つ出力ポートに連通可能な外周溝49e
を有し、円筒状ハウジングの内部に摺動自在に配設さ
れ、入力,出力ポート間を連通又は遮断する弁体49と
を備え、出力ポートは、円筒状ハウジング外部に開口す
る外側通路47aと、外側通路に連続し内部空洞を包囲
する断面略四角形の環状溝47bとを有している切替
弁。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切替弁に関するもの
で、特に3ポート切替弁に適し、例えばエンジンの吸排
気弁の開閉タイミングを可変とする可変バルブタイミン
グ機構に供給する油圧を制御する弁に適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の3ポート切替弁として
は、実開昭2−30422号公報に示される方法が知ら
れている。この弁の構成を図5及び図6を用いて説明す
る。
【0003】図5に示す3ポート切替弁70は、主とし
てソレノイド手段71と、収容手段72内に収容された
ハウジング73と、ハウジング73内に摺動自在に配設
されたスプール弁体74とから構成されている。
【0004】ソレノイド手段71は、樹脂製ハウジング
75と、ボビン76と、コイル77と、固定コア78
と、可動コア79と、サイドヨーク80と、ヨーク81
とから構成されている。可動コア79にはロッド82が
固定され、スプリング83によりその一端がスプール弁
体74に当接するように付勢されている。ここで、コイ
ル77、サイドヨーク80、ヨーク81、可動コア79
及び固定コア78により磁気回路が形成される。
【0005】ハウジング73は、円筒形状を呈してお
り、入力ポート84と、出力ポート85と、ドレンポー
ト86と、内部空洞87とを備えている。ここで、入力
ポート84は、外周円環状溝84aと、外周環状溝84
aに連続し且つ内部空洞87に開口する内側通路84b
とから構成されている。出力ポート85は、外部に開口
する外側通路85aと、外側通路85aに連続する内周
円環状溝85bとから構成されている。ドレンポート8
6は、ハウジング73の一側開口部に相当するものであ
る。
【0006】スプール弁体74は、入力,出力ポート8
4,85間を連通又は遮断すると共に出力,ドレンポー
ト85,86間を連通又は遮断するためのものである。
スプール弁体74は、入力ポート84に常時連通し且つ
コイル77通電時のみ出力ポート85と連通する外周環
状溝88と、ドレンポート86に常時連通し且つコイル
77非通電時のみ出力ポート85と連通する連通穴89
とを備えている。又、スプール弁体74はスプリング9
0によりロッド82に押し付けられ、このスプリング9
0の設定荷重はスプリング83の設定荷重よりも小さく
されている。
【0007】ここで、前述した外周円環状溝84a及び
内周円環状溝85bにより、入力ポート84から出力ポ
ート85へ流れるオイルの流量が確保されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した装
置では、図6にも示す如く、入力ポート84から出力ポ
ート85へ流れるオイルの流量を確保するために、ハウ
ジング73の内周面に円環状溝85bを形成している。
ところが、ハウジング73の外周側からこの溝を加工す
ることは困難であることから、内周側から加工する必要
がある。従って、加工するために要する工数が長くなる
という問題点がある。
【0009】故に、本発明は、流体の流量を確保するた
めに出力ポートに形成する溝をハウジングの外周側から
容易に加工が可能な形状にすることで加工工数を短縮す
ることを、その技術的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために請求項1の発明において講じた技術的手段は、
内部空洞を有する筒状ハウジングと、内部空洞に開口す
るよう夫々前記筒状ハウジングに形成された第1ポート
及び第2ポートと、第1,第2ポートの内の何れか一方
のポートに常時連通し且つ他方のポートに連通可能な外
周溝を有し、内部空洞内に摺動自在に配設され、第1,
第2ポート間を連通又は遮断する弁体とを備え、第1,
第2ポートの内の少なくとも一方のポートに、筒状ハウ
ジング外部から弁体の軸方向とは直交する方向に刻まれ
且つ内部空洞を包囲する溝を有するようにしたことであ
る。
【0011】上記技術的手段において、溝の加工を一層
容易にするために、弁体の軸方向とは直交する方向にお
ける溝の断面形状を略四角形にすると好ましい。
【0012】溝の断面形状を略四角形にした場合におい
て、第1,第2ポート間を流れる流体の流量を一層確保
するために、第1,第2ポートの内の少なくとも一方の
ポートに、断面略四角形状の溝から溝の刻み方向へ窪ん
だ凹部を形成すると好ましい。
【0013】
【作用】上記技術的手段によれば、第1,第2ポートの
内の少なくとも一方のポートに、内部空洞を包囲する溝
を形成したので、第1,第2ポートの連通時に、第1ポ
ート(又は第2ポート)から弁体の外周溝を介して第2
ポート(又は第1ポート)へ流れる流体の流量が確保さ
れる。
【0014】ここで、上記溝は筒状ハウジング外部から
弁体の軸方向とは直交する方向に刻むものであるので、
容易に溝を加工することができる。従って、加工工数が
短縮される。
【0015】又、上記溝の形状を断面略四角形とする
と、一層容易に溝を加工することができる。
【0016】更に、第1,第2ポートの内の少なくとも
一方のポートに、断面略四角形状の溝から溝の刻み方向
へ窪んだ凹部を形成すると、第1,第2ポート間を流れ
る流体の流量を一層確保できる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。
【0018】図1は、本発明に係る切替弁が適用された
弁開閉時期制御装置の全体構成図である。
【0019】図1に示す弁開閉時期制御装置1は、エン
ジン燃焼室に開口する吸気孔又は排気孔を開閉する吸排
気弁(図示せず)の開閉時期を変化させる位相変化装置
2と、オイルが充填されたオイルパン3と、オイルパン
3内のオイルを位相変化装置2に圧送するオイルポンプ
4と、位相変化装置2へオイルを供給したい時に第1通
路5及び第2通路6を連通させ、位相変化装置2内のオ
イルを排出したい時に第2通路6及び第3通路7を連通
させる本発明の要旨となる3ポート切替弁8と、エンジ
ン回転数,エンジン負荷,エンジン水温等のエンジンの
運転状態が入力され、これらの情報に基づいて3ポート
切替弁8を制御するエレクトロニック・コントロール・
ユニット(以下、ECUと称する。)9とから構成され
ている。
【0020】位相変化装置2は、吸排気弁を開閉するカ
ム11を有するカムシャフト12の一端に固定されたカ
ップ状ケース13と、タイミングベルト(図示せず)を
介してクランクシャフト(図示せず)に連結され、カッ
プ状ケース13との間でピストン収納室14を形成する
入力プーリ15と、ピストン収納室15内にカムシャフ
トの軸方向に摺動自在に配設され、一端がカップ状ケー
ス13との間で油圧室16を形成すると共に他端が入力
プーリ15との間でスプリング室17を形成する円筒状
ピストン18と、油圧室17及び第2通路6に連通する
ようにカムシャフト12に形成されたオイル通路19
と、油圧室16の容積を減少させる方向に円筒状ピスト
ン18を付勢するスプリング20と、カップ状ケース1
3を覆うように入力プーリ15に固定されたカップ状カ
バー21とから構成されている。ここで、カップ状ケー
ス13の内周にはヘリカル内スプライン13aが形成さ
れ、入力プーリ15のボス部15aの外周にはヘリカル
外スプライン15bが形成されている。又、円筒状ピス
トン18の外周にはヘリカル内スプライン13aと噛み
合うヘリカル外スプライン18aが、内周にはヘリカル
外スプライン15bと噛み合うヘリカル内スプライン1
8bが夫々形成されている。
【0021】位相変化装置2の作動について説明する。
【0022】エンジンの始動に伴いクランクシャフトが
回転し、ベルトを介して入力プーリ15が回転駆動す
る。すると、円筒状ピストン18及びカップ状ケース1
3を介してカムシャフト12が回転してカム11が吸排
気弁を開閉する。
【0023】エンジンのある回転域(例えばアイドルリ
ング時及び高速回転域)では、ECU9により3ポート
切替弁8が第1,第2通路5,6を遮断して第2,第3
通路6,7を連通させるように切り替えられる。する
と、スプリング20の付勢力により円筒状ピストン18
が図示左方に移動して油圧室16の容積が最小になる位
置にて停止する。このとき、入力プーリ15の回転トル
クは、入力プーリ15→ヘリカル外スプライン15b→
ヘリカル内スプライン18b→円筒状ピストン18→ヘ
リカル外スプライン18a→ヘリカル内スプライン13
a→カップ状ケース13→カムシャフト12と伝達され
る。つまり、カムシャフト12は入力プーリ15と一体
回転することとなる。
【0024】そして、エンジンの回転域が変化し、エン
ジンの他の回転域(例えば低速及び中速回転域)になる
と、ECU9により3ポート切替弁8が第2,第3通路
6,7を遮断して第1,第2通路5,6を連通させるよ
うに切り替えられる。すると、オイルポンプ4によりオ
イルパン3内のオイルが第1,第2通路5,6及びオイ
ル通路19を介して油圧室16に供給され、円筒状ピス
トン18がスプリング20の付勢力に抗して図示右方に
移動し、油圧室16の容積が最大になる位置にて停止す
る。このとき、ヘリカル外スプライン15b,ヘリカル
内スプライン18b及びヘリカル外スプライン18a,
ヘリカル内スプライン13aの作用により、入力プーリ
15とカムシャフト12とが相対回転し、カムシャフト
12の回転位相が入力プーリ15の回転位相よりも進角
する。その結果、弁開閉時期が早くなる。
【0025】次に、図2〜図4を用いて本発明の要旨と
なる3ポート切替弁8の構成について説明する。
【0026】図2において、円筒形状を呈した非磁性体
(例えば樹脂)のボビン30の外周にはコイル31が巻
回されて、ボビン30の貫通孔30aには固定コア32
が配設されている。又、ボビン30にはコイル31を覆
うように非磁性体(例えば樹脂)のハウジング33が一
体的に形成され、ハウジング33にはコネクタ34が形
成されている。コネクタ34には、コイル31に電気的
に接続された2つの端子(図2では1つのみ図示)35
が突出しており、端子35は図1に示すECU9に電気
的に接続されている。
【0027】ハウジング33の外周にはサイドヨーク3
6が配設され、その一端は固定コア32に嵌合されると
共に、他端はヨーク37にカシメ固定されている。ヨー
ク37はヨーク37と共にボルト等によりシリンダヘッ
ド10に固定されている。ボビン30の貫通孔30a内
には可動コア38が貫通孔30aの軸心方向に移動自在
に配設され、固定コア32との間で所定の磁気ギャップ
39を形成している。
【0028】尚、可動コア38には通路38aが形成さ
れている。ここで、端子35を介してコイル31を通電
すると、コイル31、ヨーク37、可動コア38、固定
コア32及びサイドヨーク36により磁気回路が形成さ
れ、可動コア38に固定コア32側に吸引力が作用す
る。可動コア39と固定コア32との間にはスプリング
40が配設され、可動コア39を吸引力に抗する方向へ
付勢している。尚、スプリング40の設定荷重は吸引力
よりも小さくなるよう設定されている。
【0029】尚、ボビン30とヨーク37との間、ボビ
ン30と固定コア32との間には、夫々シール部材4
1,42が配設されている。
【0030】シリンダヘッド10内には、所定のクリア
ランス43をおいて円筒状ハウジング44が配設されて
いる。このハウジング44の内周部は段付形状を呈して
おり、その大径部44aには前述したヨーク37のボス
部37aが圧入されている。
【0031】尚、ヨーク37のボス部37aの先端部と
ハウジング44の段部との間には微小の隙間が形成され
ている。又、ハウジング44の図示右端にはその径方向
に突出するフランジ部44bが設けられ、シリンダヘッ
ド10とヨーク37との間で係止されている。ハウジン
グ44の図示左端には図1に示す第3通路7に開口して
おり、ドレンポート45を形成している。尚、クリアラ
ンス43はシリンダヘッド10内にハウジング44を挿
入するために設けられるもので、シリンダヘッド10に
ハウジング44を圧入する場合にはクリアランス43は
不要となる。
【0032】ハウジング44には、その内部空洞44c
及び図1に示す第1通路5に連通する入力ポート(第1
ポート)46が形成される共に、内部空洞44c及び図
1に示す第2通路6に連通する出力ポート(第2ポー
ト)47が形成されている。又、ハウジング44にはク
リアランス43を介して入出力ポート46,47に連通
する連通路44dが形成されている。尚、ハウジング4
4とシリンダヘッド10との間にはシール部材48が配
設されている。
【0033】図2〜図4に示すように、出力ポート47
は、第2通路6に開口する外側通路47aと、外側通路
47aに連続し且つ内部空洞44cを包囲するように形
成された環状溝47bと、環状溝47bから外側通路4
7aとは反対側に窪んだ凹部47cとを有している。外
側通路47aは、その開口幅を第2通路6の開口幅と一
致させるように形成された開口拡大溝47dを有してい
る。環状溝47bの形状は、不連続の断面略正方形であ
り、その面積は最大となるよう設定されている。但し、
環状溝47bの下端面はハウジング44の外周面と接触
しないようにすることは言うまでもない。ここで、環状
溝47bはフライス加工等によりハウジング44外周側
から外側通路47aと同時に加工される。尚、環状溝4
7bの形状は正方形に限定される必要は全くなく、長方
形等の他の四角形でも良く、更には四角形以外の形状で
も良い。又、凹部47cの形状は断面四角形であるが、
これに限定される必要もなく、断面半円状等の他の形状
でも良い。尚、入力ポート46も、出力ポート47と同
一形状にしても良い。
【0034】ハウジング44の内部空洞44cには、ス
プール状の弁体49が摺動自在に配設され、その右端に
は前述した可動コア38の小径部38bが圧入されてい
る。
【0035】弁体49の内部空間49aはドレンポート
45及び前述した可動コア38の通路38aに連通して
いる。弁体49はハウジング44に固定されたストッパ
50により図示左方への移動が規制されている。
【0036】弁体49は、外周円環溝49bと、連通路
49cと、外周円環溝49bの図示左方に位置する第1
外周部49dと、外周円環溝49b及び連通路49c間
に位置する第2外周部49eと、連通路49cの図示右
方に位置する第3外周部49fと、通路49gとを備え
ている。
【0037】外周円環溝49bは、入力ポート46に常
時連通し且つコイル31の通電時のみ出力ポート47に
連通するもので、入力ポート46への開口幅は入力ポー
ト46の内部空洞44cへの開口幅よりも大きくなるよ
う設定されている。連通路49cは、内部空間49aを
介してドレンポート45に常時連通し且つコイル31の
非通電時のみ出力ポート47に連通するもので、オイル
の流量を確保するため等間隔に4つ設けられている。
尚、連通路49cの個数は4つに限定されることはな
く、1つ以上であれば良い。第2外周部49eはコイル
31の非通電時に外周円環溝49b及び出力ポート47
間の連通を遮断して出力ポート47及び連通路49c間
を連通させると共に、コイル31の通電時に出力ポート
47及び連通路49c間の連通を遮断させて外周円環溝
49b及び出力ポート47間を連通させるものである。
通路49gは、ヨーク37のボス部37a先端部とハウ
ジング段部との間の隙間を介して連通路44dに常時連
通しており、シール部材48と入力ポート46との間及
びシール部材48と出力ポート47との間のクリアラン
ス43に溜まった加圧オイルを連通路44d及び前記隙
間と共に内部空間49aに逃がすためのものである。
【0038】上記の如く構成された3ポート切替弁の作
動について説明する。
【0039】まず、コイル31の非通電時には、スプリ
ング40の付勢力により可動コア38及び弁体49が図
示左方向に移動して図2に示す如くストッパ50に当接
する。すると、第2外周部49eにより外周円環溝49
bと出力ポート47との連通が遮断されると共に連通路
49cと出力ポート47とが連通する。つまり、入出力
ポート46,47の連通は遮断されると共に出力ポート
47がドレンポート45と連通する。その結果、図1に
示す位相変化装置2の油圧室16内のオイルが第2通路
6、出力ポート47、連通路47b、内部空間49a、
ドレンポート45及び第3通路7を介してドレンパン3
へと排出される。このとき、出力ポート47の環状溝4
7b及び4つの連通路49cにより出力ポート47から
ドレンポート45へと流れるオイルの流量が確保され
る。
【0040】コイル31を通電すると、可動コア38及
び固定コア32間の磁気ギャップ39に吸引力が作用す
るので、可動コア38及び弁体49がスプリング40の
付勢力に抗して図示右方向に移動する。すると、第2外
周部49eにより連通路49cと出力ポート47との連
通が遮断されると共に外周円環溝49bと出力ポート4
7とが連通する。つまり、入出力ポート46,47が連
通すると共に出力ポート47及びドレンポート45間の
連通が遮断される。その結果、オイルポンプ4によりオ
イルパン3内のオイルが第1通路5、入力ポート46、
外周円環溝49b、出力ポート47及び第2通路6を介
して図1に示す位相変化装置2の油圧室16へ供給され
る。このとき、出力ポート47の環状溝47bにより入
力ポート46から出力ポート47へと流れるオイルの流
量が確保される。
【0041】以上示したように、本実施例では、出力ポ
ート47の環状溝47bの形状を不連続な略断面正方形
としたので、ハウジング44の外周側から外側通路47
aと同時にフライス加工等で加工することができ、円環
溝を加工する場合と比較して加工工数を短縮できる。
【0042】又、出力ポート47に、環状溝47bから
外側通路47aとは反対側に窪んだ凹部47cを形成し
たので、入力ポート46から出力ポート47へと流れる
オイルの流量並びに出力ポート47からドレンポート4
5へと流れるオイルの流量を一層確保できる。
【0043】又、外側通路47aに、その開口幅を第2
通路6の開口幅と一致させるように形成された開口拡大
溝47dを設けたので、入力ポート46から出力ポート
47へと流れるオイルの流量並びに出力ポート47から
ドレンポート45へと流れるオイルの流量を更に一層確
保できる。又、シール部材48と出力ポート47との間
のクリアランス43にオイルが侵入し難くなり、その分
シール部材48の負担を軽減できる。
【0044】又、入力ポート46にも内部空洞44cを
包囲する環状溝を設けると、入力ポート46から出力ポ
ート47へと流れるオイルの流量を一層確保できる。
【0045】又、ハウジング44の一端にヨーク37を
圧入したので、ヨーク37をハウジング44にカシメ固
定した場合と比較して、作業が簡単になると共に作業時
にバリ等の異物が内部に侵入する恐れはなくなる。
【0046】又、ハウジング44の外周部に径方向に突
出するフランジ部44bを設け、そのフランジ部44b
をシリンダヘッド10とヨーク37との間に係止したの
で、ハウジング44とヨーク37との結合力が弱い場合
でも、ハウジング44がヨーク37から離脱することを
防ぐことができる。
【0047】更に、ハウジング44の外周部に入力ポー
ト46の一部として環状溝を形成していないので、入力
ポート46から出力ポート47へのオイルの圧送時にク
リアランス43を介してドレンポート7へ漏れるオイル
量を低減できる。
【0048】尚、本実施例では、本発明の切替弁を弁開
閉時期制御装置の3ポート切替弁に適用したが、本発明
ではこれに限定される必要は全くなく、2ポート開閉弁
にも適用できる。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明は、以下の如く効果を有
する。
【0050】溝は筒状ハウジング外部から弁体の軸方向
とは直交する方向に刻むものであるので、容易に溝を加
工することができる。従って、加工工数が短縮される。
【0051】請求項2の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0052】上記溝の形状を断面略四角形とすると、一
層容易に溝を加工することができる。
【0053】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0054】第1,第2ポートの内の少なくとも一方の
ポートに、断面略四角形状の溝から溝の刻み方向へ窪ん
だ凹部を形成すると、第1,第2ポート間を流れる流体
の流量を一層確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切替弁が適用された弁開閉時期制御装
置の全体構成図である。
【図2】図1に示す3ポート切替弁の断面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2に示すハウジングの平面図である。
【図5】従来技術に係る3ポート切替弁の断面図であ
る。
【図6】図5におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
8 3ポート切替弁(切替弁) 44 円筒状ハウジング(筒状ハウジング) 44c 内部空洞 46 入力ポート(第1ポート) 47 出力ポート(第2ポート) 47b 環状溝(溝) 47c 凹部 49 弁体 49b 外周円環溝(外周溝)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空洞を有する筒状ハウジングと、 前記内部空洞に開口するよう夫々前記筒状ハウジングに
    形成された第1ポート及び第2ポートと、 前記第1,第2ポートの内の一方のポートに常時連通し
    且つ他方のポートに連通可能な外周溝を有し、前記内部
    空洞内に摺動自在に配設され、前記第1,第2ポート間
    を連通又は遮断する弁体とを備え、 前記第1,第2ポートの内の少なくとも一方のポート
    は、前記筒状ハウジング外部から前記弁体の軸方向とは
    直交する方向に刻まれ且つ前記内部空洞を包囲する溝を
    有している切替弁。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記弁体の軸方向と
    は直交する方向における前記溝の断面形状が略四角形で
    ある切替弁。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1,第2ポー
    トの内の少なくとも一方のポートは、前記断面略四角形
    状の溝から前記溝の刻み方向へ窪んだ凹部を有している
    ことを特徴とする切替弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200471641Y1 (ko) * 2012-04-12 2014-03-26 임사현 솔레노이드 밸브
CN107816561A (zh) * 2016-09-12 2018-03-20 杭州三花研究院有限公司 一种换向装置
JP2022006776A (ja) * 2020-06-25 2022-01-13 株式会社クボタ バルブユニット

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