JP2000304151A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000304151A
JP2000304151A JP11109492A JP10949299A JP2000304151A JP 2000304151 A JP2000304151 A JP 2000304151A JP 11109492 A JP11109492 A JP 11109492A JP 10949299 A JP10949299 A JP 10949299A JP 2000304151 A JP2000304151 A JP 2000304151A
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Japan
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solenoid
valve
plunger
oil
passage
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JP11109492A
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English (en)
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Yoshiharu Amano
佳治 天野
Minoru Oki
実 大木
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Toyota Motor Corp
Toyota Macs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Macs Inc
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Macs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長を短くして小型化できる電磁弁を提供す
る。 【解決手段】 電磁切換弁30のバルブハウジング33
内には略円筒状のソレノイド31が内蔵され、ソレノイ
ド31の円筒内にはプランジャ32がその軸線方向に移
動可能に収容されている。プランジャ32は複数の油路
40が凹設して形成されてスプールを兼ねている。ソレ
ノイド31にはバルブハウジング33に形成された油路
42,43とともにプランジャ32の油路40と連通可
能なポートを形成する複数の油路44,45が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイドによっ
てプランジャが駆動される構造をとる電磁弁に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転状態に応じて吸気バルブ
や排気バルブの開閉時期、すなわちバルブタイミングを
可変とするバルブタイミング制御装置が内燃機関に装備
される場合がある。バルブタイミング制御装置はカムシ
ャフトの端部に可変バルブタイミング機構が設けられ
る。可変バルブタイミグ機構の油圧制御のための油路の
切換えには電磁切換弁が使用されている。
【0003】図5は従来この種の油圧制御のために使用
されていた電磁切換弁の側断面図を示す。電磁切換弁6
0は、ソレノイド61と、ソレノイド61の励消磁によ
って駆動されるプランジャ62とが収容された駆動制御
部分63と、プランジャ62の先端部側にその同軸上を
延びるように配置されたスプール64が収容された弁作
動部分65とから構成されていた。スプール64はバネ
66により一方向に付勢された状態でバルブボディ67
の内部に収容されており、ソレノイド61の励消磁によ
ってプランジャ62が駆動されることでプランジャ62
と一体にその軸線方向に移動する。そして、スプール6
4の位置に応じてバルブボディ67の外周壁に形成され
た複数の油路(ポート)68と複数の油路(ポート)6
9間の連通・遮断が選択的に切り換えられる。例えばソ
レノイド61に通電される電流値が連続的に制御される
と、各開弁位置での開度量が連続的に制御され、例えば
バルブタイミング制御装置においてはバルブタイミング
が連続的に制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車に搭
載される部品は例えばエンジンルームという限られたス
ペースに配設されるために小型化が要求され、この小型
化の要求は電磁切換弁についても同様に言えることであ
る。ところが、図5に示す従来の電磁切換弁61は、プ
ランジャ62スプール64とが同軸上に配置された構造
をとるので、全長が長くなり易い構造であった。例えば
自動車への搭載計画に不備があると、電磁切換弁を内燃
機関に取り付けるときにその全長が長いことから、電磁
切換弁がエンジンルームに配設されたハーネス等の配管
などと干渉する問題が発生し易かった。従って、自動車
搭載用としてはさらに小型な電磁切換弁が要求されてい
るのが現状である。特に電磁切換弁の全長を短くするこ
とが課題であった。
【0005】なお、実開平3−41905号公報に開示
された図4に示す電磁弁71には、ソレノイド72によ
って駆動されるプランジャ73に入口孔74及び出口孔
75が形成されているが、これらの孔74,75は静圧
軸受のための高圧流体を送るための通路であって、電磁
弁71によって切り換えられる油路を構成するものでは
ない。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、全長を短くして小型化で
きる電磁弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、ソレノイドと、該ソレノ
イドの励消磁によって駆動されるプランジャとを備えた
電磁弁において、前記プランジャは作動流体の通路が形
成されてスプールを兼ねており、前記ソレノイドには前
記プランジャの駆動位置に応じて前記通路との間で連通
・遮断が選択的に切換えられる通路が形成されているこ
とを要旨とする。なお、ソレノイドの励消磁にはソレノ
イドの電流値制御も含まれる。
【0008】この構成によれば、ソレノイドの通電の切
換えによってプランジャが駆動すると、プランジャに形
成された通路とソレノイドに形成された通路の間での連
通・遮断が選択的に切り換わり、例えば油圧回路に使用
された場合に油路の切換えが行われる。つまり、プラン
ジャがスプールを兼ねるので、従来のスプールに相当す
る部分が省かれた構造をとり、電磁弁の全長が相対的に
短くなる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電磁弁において、前記ソレノイドは前記通路を形成す
る状態でコイルを樹脂被覆した樹脂成形品であることを
要旨とする。
【0010】この構成によれば、ソレノイドは通路が形
成された状態でコイルが樹脂被覆された樹脂成形品であ
るので、電磁弁を組み立てるときのソレノイドの組付作
業が簡単となる。また、電磁弁が油圧回路に使用された
場合、ソレノイドの通路(油路)を流れる油からコイル
を保護することが可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の電磁弁において、内燃機関における吸気または
排気カムシャフトの端部に装着された可変バルブタイミ
ング機構を油圧制御するために内燃機関に組み付けられ
るために使用されるものである。
【0012】この構成によれば、内燃機関の可変バルブ
タイミング機構を油圧制御をするために使用されるの
で、電磁弁を内燃機関に搭載したときにその全長が短い
ことから、例えば内燃機関の搭載計画に不備があった場
合でも、エンジンルーム内に配線されたハーネス等と干
渉する心配が少なくなる。また、可変バルブタイミング
機構及び電磁弁を有するバルブタイミング制御装置の小
型化を図ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態では
電磁弁が内燃機関のバルブタイミング制御装置に使用さ
れている。図1は、バルブタイミング制御装置を装備す
る内燃機関の概略構成を示している。
【0014】内燃機関1のシリンダブロック2内に往復
動可能に設けられたピストン3は、コネクティングロッ
ド4を介して機関出力軸であるクランクシャフト5に接
続されている。そしてこのピストン3の往復運動に基づ
きクランクシャフト5が回転される。
【0015】さらにクランクシャフト5の先端部には、
同軸5の回転に基づき駆動されるオイルポンプ6が設け
られている。このオイルポンプ6はオイルパン7内に貯
留されたオイルを吸引して吐出し、その吐出されたオイ
ルの一部は電磁弁としての電磁切換弁30を介して可変
バルブタイミング機構11に送られ、可変バルブタイミ
ング機構11の油圧制御のために使用される。可変バル
ブタイミング機構11及び油圧制御系とからなるバルブ
タイミング制御装置10は、クランクシャフト5に対す
る吸気カムシャフト8の相対回転位相を油圧制御に基づ
き調節して吸気バルブタイミングを制御する装置であ
る。
【0016】クランクシャフト5の端部に装着されたク
ランクプーリ12は、タイミングベルト13を介して吸
気カムプーリ14及び排気カムプーリ15に駆動連結さ
れている。吸気カムシャフト8及び排気カムシャフト9
には、それぞれ複数の吸気カム16及び排気カム17が
一体回転可能に設けられている。これら吸気カム16及
び排気カム17は、その押圧に基づき吸気バルブ18及
び排気バルブ19を開閉駆動する。
【0017】可変バルブタイミング機構11を構成する
吸気カムプーリ14およびハウジング20は互いに一体
回転可能に固定され、吸気カムシャフト8に対しては相
対回動可能に取付けられている。可変バルブタイミング
機構11は例えばベーン方式を採用するもので、ハウジ
ング20内に収容されたベーンロータ(図示せず)は吸
気カムシャフト8の端部に一体回転可能に固定されてい
る。つまりベーンロータがハウジング20に対して相対
回動することによってクランクシャフト5に対する吸気
カムシャフト8の相対回転位相が可変とされるようにな
っている。電磁切換弁30は可変バルブタイミング機構
11に内蔵されたベーンロータの相対回動位置(回動
角)を油圧制御によって調節するための油路の切換え等
を行う。
【0018】電磁切換弁30は供給油路21を通じてオ
イルポンプ6と接続され、排出油路22を通じてオイル
パン7と接続されている。また、電磁切換弁30は遅角
油路23と進角油路24を通じて可変バルブタイミング
機構11と接続され、それぞれハウジング20の内部に
おいてベーンロータの各ベーンによって区画される2種
類のベーン室(遅角側油室と進角側油室)(図示せず)
に連通している。
【0019】供給油路21及び排出油路22はシリンダ
ブロック2やシリンダヘッド25等に形成され、遅角油
路23及び進角油路24はシリンダヘッド25や吸気カ
ムシャフト8に形成されている。そして、電磁切換弁3
0はシリンダヘッド25に形成された組付孔(図示せ
ず)に挿着されて組付けられ、シリンダヘッド2の内部
においてその各ポートが各油路21〜24と繋がる状態
で配置されている。
【0020】電磁切換弁30は電子制御装置26によっ
て励消磁制御され、特に本例では電流値制御(デューテ
ィ制御)されて3つの切換位置に切換制御されるととも
に2つの開弁位置での開度量が連続的に制御される。電
子制御装置26はクランクポジションセンサ27、カム
ポジションセンサ28、水温センサ29およびスロット
ルポジションセンサ(図示せず)等から入力する各種検
出信号に基づき、内燃機関1の現在の運転状態にとって
最適な吸気バルブタイミングを決定し、電磁切換弁30
を電流値制御する。これによりベーンロータの相対回動
位置が連続的に位置制御され、吸気バルブタイミングが
連続制御される。
【0021】次に電磁切換弁30の構造を図2,図3を
用いて詳細に説明する。図2に示すように電磁切換弁3
0は、ソレノイド31とプランジャ32とを収容するバ
ルブハウジング33を備える。バルブハウジング33
は、略円筒状のバルブボディ34と、バルブボディ34
の片側端部にある組付口34aを閉塞している蓋体35
とからなる。
【0022】プランジャ32はその軸部32aの両端部
にて一対の軸受36,37に支持され、その軸線方向に
移動可能に収容されている。軸受36はバルブボディ3
4の先端部に形成された孔34aの内部に嵌着され、他
方の軸受37は蓋体35の内周面に形成された凹部内に
嵌着されている。バルブボディ34の孔34aはシール
栓38が螺着されて閉塞されている。
【0023】プランジャ32はその軸線方向に沿って4
つのランド39を有しており、スプールを兼ねている。
つまりプランジャ32はその外周面が環状に凹設されて
各ランド39の間に通路としての油路(パセージ)40
を有する。プランジャ32は最もシール栓38側のラン
ド39と軸受36との間に配設されたバネ41の弾性力
によって図2における右方向へ付勢されている。
【0024】バルブボディ34の外周壁には図2におけ
る上面側にその軸線方向に沿って配置された3つのポー
ト(油口)42と、下面側にその軸線方向に沿って配置
された2つのポート(油口)43とが形成されている。
ソレノイド31にはバルブボディ34の5つのポート4
2,43と相対する位置に通路としての5つの油路(油
孔)44,45が形成されている。すなわち、同図にお
ける上面側に位置する3つのポート42と相対する3つ
の油路44と、下面側に位置する2つのポート43と相
対する2つの油路45がソレノイド31には形成され、
これら3つの油路44と2つの油路45はそれぞれソレ
ノイド31の軸心線を挟んで反対側に位置する。ソレノ
イド31はバルブハウジング33の内周面と液密状態に
密接するとともに、その内周面はプランジャ32のラン
ド39の外周面と液密状態を保ったまま摺動可能に密接
した状態にある。
【0025】ソレノイド31は、コイル46が油路4
4,45を避けるように円筒状に巻回されており、その
円筒状のコイル46が油路44,45の孔を空けた状態
で樹脂層47により被覆された樹脂成形品である。ソレ
ノイド31には機械特性(耐摩耗性等)及び耐油性等に
優れた樹脂が使用されている。図3に示すように、ソレ
ノイド31は略円筒状で表面は継ぎ目なく樹脂で覆われ
ており、その表面(特に内周面)を油が流れてもその内
部のコイル46へは油が浸入しないようになっている。
ソレノイド31の端部外周面からは腕部31aが延出し
ており、この腕部31aの先端からコイル46の引き出
し配線が外部へ露出している。なお、ソレノイド31は
樹脂成形品であることに限定されず、その内部のコイル
46への油の浸入を防げる構造であれば足り、コイルと
樹脂層が別部品であっても構わない。
【0026】図2に示すように、バルブハウジング33
(バルブボディ34)の片側端部外周面から外方へ延出
する延出部33aは、その先端部が給電用コネクタ48
となっている。ソレノイド31の腕部31aは延出部3
3aに埋設されており、腕部31aの先端から延出する
コイル46からの引き出し配線(図示せず)は、給電用
コネクタ48のコネクタピン49に電気的に接続されて
いる。給電用コネクタ48には電源コードの先端に接続
されたコネクタ(いずれも図示せず)が着脱可能に接続
されるようになっている。
【0027】電子制御装置26によるディーティ制御に
よって、コイル46に通電される電流値は連続的に変化
し、その電流値に応じてコイル46の回りに発生する磁
力によってプランジャ32はバネ41の付勢力に抗して
連続的に位置変化する。プランジャ32の位置に応じて
プランジャ32に形成された油路40とソレノイド31
に形成された油路44,45との連通・遮断が選択的に
切換えられる。
【0028】電磁切換弁30が内燃機関1に組み付けら
れた状態においては、バルブボディ34の図2における
上側に設けられた3つのポート42のうち中央のものが
供給油路21に接続された供給ポートSとなり、その両
側に位置する2つのポートが排出油路22に接続された
排出ポートDとなる。また、バルブボディ34の同図に
おける下側に設けられた2つのポート43はそれぞれ遅
角油路23と進角油路24に接続されて遅角ポート(同
図右側)Rと進角ポート(同図左側)Fとなる。
【0029】図2はコイル46に通電されていないとき
の状態(消磁状態)を示し、プランジャ32はバネ41
の付勢力によって同図における最右端位置に配置され
る。この切換位置では供給ポートSと遅角ポートRが連
通するとともに進角ポートFと左側の排出ポートDが連
通する。このため、可変バルブタイミング機構11内で
ベーンロータは吸気カムシャフト8の回転方向とは逆方
向へ相対回動し、吸気バルブタイミングが遅角側に制御
される。
【0030】この状態から電流値が高くなるに連れてプ
ランジャ32が同図における左方向へ位置変位し、プラ
ンジャ32が中立位置に配置されると上側の3つのポー
トS,Dと下側の2つのポートR,Fとの間での連通が
無くなり、電磁切換弁30が閉弁する。つまり吸気バル
ブタイミングがその状態に保持される。
【0031】そして、さらに電流値が大きくなってプラ
ンジャ31が中立位置から左方向へ位置変位すると、供
給ポートSと進角ポートFが連通するとともに遅角ポー
トRと右側の排出ポートDとが連通する。このため、可
変バルブタイミング機構11内でベーンロータは吸気カ
ムシャフト8の回転方向と同方向へ相対回動し、吸気バ
ルブタイミングが進角側に制御される。また、コイル4
6が電流値制御されることによりプランジャ32の位置
が連続変化し、電磁切換弁30の2つの開弁位置での開
度量が連続的に変化するので、ベーンロータの相対回動
位置が連続的に制御される。このように電子制御装置2
6によって電磁切換弁30がデューティ制御されること
により、吸気バルブタイミングが連続的に制御される。
なお、電磁切換弁30の内部構造を、プランジャ32を
その両側からバネで押圧付勢して中立位置に配置される
構造とし、コイルを流れる電流の向きを切換えることに
よりプランジャ32の移動方向および移動量を制御する
方式を採用することもできる。
【0032】このように電磁切換弁30では、プランジ
ャ32に油路40(つまりランド39)が形成されてプ
ランジャ32がスプールを兼ねているので、電磁切換弁
30の全長が短くなる。また、ソレノイド31に油路4
4,45を形成していることから、図2に示すようにポ
ートの位置を従来の電磁切換弁のポートの位置と同じ設
定にすることも可能なので、従来のシリンダヘッド25
に形成された油路21〜24の設計変更が必要でなくな
る。また、プランジャ32がスプールを兼ねることで、
プランジャ32とソレノイド31の内周面との接触面積
が小さくて済み、摺動抵抗が少なくなり電流損失も低減
される。
【0033】以上の本実施の形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができるようになる。 (1)ソレノイド31とプランジャ32のそれぞれに油
路40,44,45を形成したので、従来のスプールが
収容された弁作動部が省かれて、電磁切換弁30の全長
を短くすることができる。また、従来構造(図6)に比
べてスプール64及びこれを収容するバルブボディ67
を省けるので、電磁切換弁を構成する部品点数を低減す
ることができる。さらにプランジャ32がスプールを兼
ねてその全長が短いことから、プランジャ32とソレノ
イドの内周面との接触面積が小さくなって、プランジャ
駆動時の摺動摩擦抵抗による損失が減るので、省電力に
も寄与する。また、油圧ヒスを低減できるため、制御性
が向上する。
【0034】(2)ソレノイド31はコイル46を油路
44,45が形成された状態で樹脂被覆した樹脂成形品
からなるので、電磁切換弁30を組み立てるときのソレ
ノイド31の組付作業を簡単にすることができる。ま
た、継ぎ目がない樹脂層47によってソレノイド31の
内周面や油路44,45を流れる油からコイル46を確
実に保護することができる。
【0035】(3)電磁切換弁30がその全長が比較的
短く小型で済むので、内燃機関1のバルブタイミング制
御装置10に使用したときにこの装置を小型化できる。
また、電磁切換弁30は内燃機関1に埋設される部分が
多く、従来の駆動制御部に相当する部分までが内燃機関
1(シリンダヘッド25)に組み込まれるので、内燃機
関1からの突出物が少なくて済む。このため、単に全長
が短くなっただけでなく、内燃機関1からの突出量が減
ることからも、例えば内燃機関1の搭載計画に不備があ
っても、電磁切換弁30を組み付けたときにハーネス等
の他の部品類と干渉する心配を減らすことができる。
【0036】(4)ソレノイド31に油路44,45が
形成されて、従来と同様にバルブボディ34の外周壁に
油路(ポート)42,43を有しているので、電磁切換
弁30の組み付け先であるシリンダヘッド25に形成す
る油路21〜24の形成位置の設計変更はさほどするこ
となく対応できる。
【0037】なお、発明の実施の形態は、上記に限定さ
れず以下の形態でも実施できる。 ・ 油路(ポート)の数を変えてもよい。5ポート三位
置切換弁に限定されず、例えば3ポート三位置切換弁で
あってもよい。勿論、ポート数は任意に設定でき、また
切換位置数も三位置切換弁に限らず、二位置切換弁、四
位置以上の切換弁であってもよい。
【0038】・ プランジャがその外周面が凹設されて
形成された油路(又はランド)を有するスプール構造を
とることに限定されない。例えばプランジャに穿孔され
た孔を油路とするスプール構造であってもよい。
【0039】・ 電磁切換弁を油圧制御のために使用す
る可変バルブタイミング機構は、ベーン方式に限定され
ず、例えばヘリカルギア方式であってもよい。 ・ ソレノイドはコイルが樹脂被覆された一部品の樹脂
成形品のみであることに限定されない。例えばコイルを
樹脂被覆したソレノイド部品を複数個同軸上に配置して
ソレノイドを構成することもできる。
【0040】・ 電磁弁は切換弁に限定されない。例え
ば流量調整弁であってもよい。 ・ 自動車以外の用途に本発明の電磁弁を使用すること
ができる。例えば油圧駆動式の工作機械などの各種機械
装置に広く電磁切換弁を使用することができる。
【0041】・ 電磁切換弁は油圧回路に限らず、空圧
回路においても使用することができる。 前記実施形態から把握される請求項以外の技術的思想を
以下に記載する。
【0042】(1)請求項2に記載のソレノイド。この
ソレノイドを使用することにより、電磁弁の組立て作業
を簡単にすることができる。また、コイルを油から保護
できる。
【0043】(2)請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記ソレノイドの通路は、該ソレノイド及び前記プラン
ジャを収容するバルブハウジングに形成された各ポート
と連通している。
【0044】(3)燃機関のカムシャフトの端部に装着
された可変バルブタイミング機構と、該可変バルブタイ
ミング機構を油圧制御するための油路の切換えに使用さ
れる請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記電磁弁と
を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置。この場
合、バルブタイミング制御装置の小型化を図ることがで
きる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ソレノ
イドとプランジャのそれぞれに通路が形成され、プラン
ジャがスプールを兼ねた構造となっているので、電磁弁
の全長を短くすることができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、ソレノイ
ドは通路の孔が形成された状態でコイルが樹脂被覆され
た樹脂成形品からなるので、電磁弁を組み立てるときの
組付作業を簡単にすることができる。また、油圧回路に
使用されたときに油からコイルを保護することができ
る。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、内燃機関
の可変バルブタイミング機構を液圧制御するために電磁
弁が使用されるので、バルブタイミング制御装置を小型
化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるバルブタイミング制御装置が
設けられた内燃機関を示す概略斜視図。
【図2】電磁切換弁の模式側断面図。
【図3】ソレノイドの模式斜視図。
【図4】従来の電磁弁を示す部分断面図。
【図5】従来の電磁切換弁を示す側断面図。
【符号の説明】
1…内燃機関、8…吸気カムシャフト、10…バルブタ
イミング制御装置、11…可変バルブタイミング機構、
30…電磁弁としての電磁切換弁、31…ソレノイド、
32…プランジャ、33…バルブハウジング、39…ラ
ンド、40…プランジャ側の通路としての油路、44,
45…ソレノイド側の通路としての油路、46…コイ
ル、47…樹脂層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 7/16 H01F 7/16 R (72)発明者 大木 実 愛知県豊田市トヨタ町2番地 株式会社ト ヨタマックス内 Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BA38 CA13 CA24 CA36 DA06 DA22 DA23 EA14 GA01 3H067 AA17 CC32 CC33 CC60 DD05 DD32 EA14 FF11 GG15 GG22 3H106 DA09 DA23 DB02 DB13 DB32 DC09 DD05 EE04 EE24 EE34 EE35 GC23 KK03 5E048 AB01 AD02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドと、該ソレノイドの励消磁に
    よって駆動されるプランジャとを備えた電磁弁におい
    て、 前記プランジャは作動流体の通路が形成されてスプール
    を兼ねており、前記ソレノイドには前記プランジャの駆
    動位置に応じて前記通路との間で連通・遮断が選択的に
    切換えられる通路が形成されている電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記ソレノイドは前記通路を形成する状
    態でコイルを樹脂被覆した樹脂成形品である請求項1に
    記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 内燃機関における吸気または排気カムシ
    ャフトの端部に装着された可変バルブタイミング機構を
    油圧制御するために内燃機関に組み付けられて使用され
    るものである請求項1又は2に記載の電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007138744A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Denso Corp バルブタイミング調整装置

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JP2007138744A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Denso Corp バルブタイミング調整装置

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