JPH08143401A - 白アリ防除用塗布剤 - Google Patents
白アリ防除用塗布剤Info
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- JPH08143401A JPH08143401A JP31548194A JP31548194A JPH08143401A JP H08143401 A JPH08143401 A JP H08143401A JP 31548194 A JP31548194 A JP 31548194A JP 31548194 A JP31548194 A JP 31548194A JP H08143401 A JPH08143401 A JP H08143401A
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- termite
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Abstract
(57)【要約】
【構成】白アリ防除剤を吸着した活性炭、ゼオライト、
シリカゲル及び活性アルミナからなる群より選ばれた一
種または二種以上の吸着剤を、エマルジョン中に分散さ
せた白アリ防除用塗布剤である。また、白アリ防除剤と
しては吸着剤100重量部に対してクロルピリホスまた
は、クレオソート油、8−ヒドロキシキノリンの担持量
が1〜40重量部が好ましく、またエマルジョン100 重量
部中の白アリ防除剤を担持した吸着剤含有量は10〜50重
量部が好ましい。 【効果】本発明の白アリ防除用塗布剤は防除剤を吸着剤
に吸着させた状態でエマルジョン中に分散させたもの
で、吸着剤の徐放効果により防除剤の作用を長期間保持
出来ると共に、直接手を触れても殆ど付着せず衛生上も
問題がなく、また臭気も殆ど感じられない。その他雨等
によっても防除剤が流出するおそれがない。木材或いは
コンクリートに塗布する場合エマルジョンであるから塗
装作業が容易で、既存家屋の木材の凹凸が多い部分の塗
装にも適している。
シリカゲル及び活性アルミナからなる群より選ばれた一
種または二種以上の吸着剤を、エマルジョン中に分散さ
せた白アリ防除用塗布剤である。また、白アリ防除剤と
しては吸着剤100重量部に対してクロルピリホスまた
は、クレオソート油、8−ヒドロキシキノリンの担持量
が1〜40重量部が好ましく、またエマルジョン100 重量
部中の白アリ防除剤を担持した吸着剤含有量は10〜50重
量部が好ましい。 【効果】本発明の白アリ防除用塗布剤は防除剤を吸着剤
に吸着させた状態でエマルジョン中に分散させたもの
で、吸着剤の徐放効果により防除剤の作用を長期間保持
出来ると共に、直接手を触れても殆ど付着せず衛生上も
問題がなく、また臭気も殆ど感じられない。その他雨等
によっても防除剤が流出するおそれがない。木材或いは
コンクリートに塗布する場合エマルジョンであるから塗
装作業が容易で、既存家屋の木材の凹凸が多い部分の塗
装にも適している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は白アリ防除用塗布剤に関
するもので、更に詳しく述べると白アリ防除剤を含むエ
マルジョンを、家屋に使用されている木材或いはコンク
リート製の基礎等に塗布することにより、木材等に白ア
リ防除機能を付与すると共に、白アリが地中から家屋の
木材に入ることを妨げる効果を有するものである。更
に、吸着剤の徐放効果により長期間にわたってその効果
を保持出来る特徴がある。
するもので、更に詳しく述べると白アリ防除剤を含むエ
マルジョンを、家屋に使用されている木材或いはコンク
リート製の基礎等に塗布することにより、木材等に白ア
リ防除機能を付与すると共に、白アリが地中から家屋の
木材に入ることを妨げる効果を有するものである。更
に、吸着剤の徐放効果により長期間にわたってその効果
を保持出来る特徴がある。
【0002】
【従来の技術】従来から家屋を白アリから保護する方法
としては、木材に防除剤を塗布、注入する方法或いは土
地全体を消毒する方法が採用され、例えば特開平1-2959
48号公報等に開示されている。しかし、防除剤はいずれ
も毒性があり悪臭を伴うものも多く、特に毒性が強いデ
ィルドリン、ヘプタクロル、BHC(ベンゼンヘキサクロラ
イド) 、DDT (p,p′- ジクロルジフェニルトリクロルエ
タン)、PCP(ペンタクロロフェノールナトリウム塩)等
は、その他の環境への配慮もあり既に使用が禁止されて
いる。
としては、木材に防除剤を塗布、注入する方法或いは土
地全体を消毒する方法が採用され、例えば特開平1-2959
48号公報等に開示されている。しかし、防除剤はいずれ
も毒性があり悪臭を伴うものも多く、特に毒性が強いデ
ィルドリン、ヘプタクロル、BHC(ベンゼンヘキサクロラ
イド) 、DDT (p,p′- ジクロルジフェニルトリクロルエ
タン)、PCP(ペンタクロロフェノールナトリウム塩)等
は、その他の環境への配慮もあり既に使用が禁止されて
いる。
【0003】家屋を新築する際これらの方法により木材
に白アリ防除処理を施しても、その効果持続期間は数年
程度の場合が多く、念入りな防除処理を施しても10年が
限度とされている。従って、白アリ防除効果を維持する
ためには数年〜10年毎に防除処理を繰り返す必要があ
る。しかし、現存家屋の白アリ防除処理は煩雑でまた多
額の費用を要するため大きな問題になっている。
に白アリ防除処理を施しても、その効果持続期間は数年
程度の場合が多く、念入りな防除処理を施しても10年が
限度とされている。従って、白アリ防除効果を維持する
ためには数年〜10年毎に防除処理を繰り返す必要があ
る。しかし、現存家屋の白アリ防除処理は煩雑でまた多
額の費用を要するため大きな問題になっている。
【0004】白アリ防除効果の消失原因は、防除剤の有
効成分が総て低いながらも揮発性を有するため、長期間
に徐々に蒸発して消失するためである。白アリ防除剤の
効果が持続する期間が家屋の寿命に較べて著しく短く、
再処理が容易でない点が従来から問題となっている。
効成分が総て低いながらも揮発性を有するため、長期間
に徐々に蒸発して消失するためである。白アリ防除剤の
効果が持続する期間が家屋の寿命に較べて著しく短く、
再処理が容易でない点が従来から問題となっている。
【0005】また防除処理は主として木材にドリルで穴
を明けて木材の内部に防除剤をを注入する方法が採用さ
れており、木材表面に白アリ防除効果があるエマルジョ
ンを塗布するような方法は知られていない。
を明けて木材の内部に防除剤をを注入する方法が採用さ
れており、木材表面に白アリ防除効果があるエマルジョ
ンを塗布するような方法は知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の様な問題点にか
んがみ白アリ防除剤の効果を長期間持続させると共に、
地中に生息している白アリが木材に入る場合通り道とな
るコンクリート製の家屋の基礎及び木材に容易に塗布出
来ると共に、塗布した部分に触れても殆ど人体に付着し
ない様な衛生上無害な、白アリ防除用塗布剤を開発して
提供しようとするものである。
んがみ白アリ防除剤の効果を長期間持続させると共に、
地中に生息している白アリが木材に入る場合通り道とな
るコンクリート製の家屋の基礎及び木材に容易に塗布出
来ると共に、塗布した部分に触れても殆ど人体に付着し
ない様な衛生上無害な、白アリ防除用塗布剤を開発して
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は家屋に使用さ
れている白アリ防除用の木材含浸剤或いは塗布剤の防除
効果持続期間が、家屋の寿命に較べて著しく短い点と現
存家屋の木材等に白アリ防除剤を再含浸させる処理工事
が容易でない点に注目してその改善方法について研究し
た。防除効果が消失する最も大きな原因は防除剤が低い
ながらも蒸気圧を有しその揮発性に基づく蒸発である点
に注目し、防除剤を特定の吸着剤に吸着させて保持する
ことにより、蒸気圧を抑制すれば効果の持続期間が延長
出来ることを見出した。更に防除剤を吸着させた吸着剤
をエマルジョン中に分散させて塗布することにより、現
存家屋の木材等にも容易に適用できる方法についても研
究して本発明に到達した。
れている白アリ防除用の木材含浸剤或いは塗布剤の防除
効果持続期間が、家屋の寿命に較べて著しく短い点と現
存家屋の木材等に白アリ防除剤を再含浸させる処理工事
が容易でない点に注目してその改善方法について研究し
た。防除効果が消失する最も大きな原因は防除剤が低い
ながらも蒸気圧を有しその揮発性に基づく蒸発である点
に注目し、防除剤を特定の吸着剤に吸着させて保持する
ことにより、蒸気圧を抑制すれば効果の持続期間が延長
出来ることを見出した。更に防除剤を吸着させた吸着剤
をエマルジョン中に分散させて塗布することにより、現
存家屋の木材等にも容易に適用できる方法についても研
究して本発明に到達した。
【0008】すなわち、白アリ防除剤を吸着した活性
炭、ゼオライト、シリカゲル及び活性アルミナからなる
群より選ばれた一種または二種以上の吸着剤を、エマル
ジョン中に分散させた白アリ防除用塗布剤である。ま
た、白アリ防除剤としては吸着剤100 重量部(以下、単
に部という)に対してクロルピリホスまたは、クレオソ
ート油、8−ヒドロキシキノリンの担持量が1〜40部が
好ましく、またエマルジョン100 部中の白アリ防除剤を
担持した吸着剤含有量は10〜50部が好ましい。
炭、ゼオライト、シリカゲル及び活性アルミナからなる
群より選ばれた一種または二種以上の吸着剤を、エマル
ジョン中に分散させた白アリ防除用塗布剤である。ま
た、白アリ防除剤としては吸着剤100 重量部(以下、単
に部という)に対してクロルピリホスまたは、クレオソ
ート油、8−ヒドロキシキノリンの担持量が1〜40部が
好ましく、またエマルジョン100 部中の白アリ防除剤を
担持した吸着剤含有量は10〜50部が好ましい。
【0009】以下本発明について詳しく説明する。
【0010】本発明の白アリ防除用塗布剤には、白アリ
防除剤を吸着・担持させた特定の吸着剤を使用する必要
がある。白アリ防除剤には多くの薬剤が知られている
が、毒性が強いものも多くその他環境上の配慮もありBH
C 、DDT 等の様に既に使用が禁止されているものもあ
る。使用可能な防除剤としては例えば、クレオソート
油、クロルピリホス、ピリダフェンチオン及びテトラク
ロルビンホス等がある。
防除剤を吸着・担持させた特定の吸着剤を使用する必要
がある。白アリ防除剤には多くの薬剤が知られている
が、毒性が強いものも多くその他環境上の配慮もありBH
C 、DDT 等の様に既に使用が禁止されているものもあ
る。使用可能な防除剤としては例えば、クレオソート
油、クロルピリホス、ピリダフェンチオン及びテトラク
ロルビンホス等がある。
【0011】これらの中、クレオソート油と有機リン系
化合物ではあるが毒性が比較的少なく防除効果が高いク
ロルピリホス(O,O- ジエチルO-3,5,6-トリクロル-2- ピ
リジル- ホスホロチオエート) 、及び 8- ヒドロキシキ
ノリンが好ましい。更に、8-ヒドロキシキノリンと金属
例えばZn、Al、Fe、Mn、Cu、Mg、Sn、Ni、Co、Ba、Ca及
びSr等との錯体、8-ヒドロキシキノリンとこれらの金属
の塩化物、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫酸塩、リン
酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、ケイ酸塩、有機シュウ酸塩そ
の他有機多塩基酸塩等も使用可能である。
化合物ではあるが毒性が比較的少なく防除効果が高いク
ロルピリホス(O,O- ジエチルO-3,5,6-トリクロル-2- ピ
リジル- ホスホロチオエート) 、及び 8- ヒドロキシキ
ノリンが好ましい。更に、8-ヒドロキシキノリンと金属
例えばZn、Al、Fe、Mn、Cu、Mg、Sn、Ni、Co、Ba、Ca及
びSr等との錯体、8-ヒドロキシキノリンとこれらの金属
の塩化物、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫酸塩、リン
酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、ケイ酸塩、有機シュウ酸塩そ
の他有機多塩基酸塩等も使用可能である。
【0012】白アリ防除剤は液体であれば油剤、乳剤を
問わず、これらの吸着剤に吸着・担持させて使用するこ
とが出来る。また、吸着剤への防除剤の担持量は特に限
定しないが、吸着剤100 部に対して1〜40部の範囲が好
ましい。
問わず、これらの吸着剤に吸着・担持させて使用するこ
とが出来る。また、吸着剤への防除剤の担持量は特に限
定しないが、吸着剤100 部に対して1〜40部の範囲が好
ましい。
【0013】本発明において使用する前述の白アリ防除
剤の担体としては、活性炭、ゼオチイト、シリカゲル及
び活性アルミナからなる群より選ばれた一種または二種
以上を混合した吸着剤を使用する必要がある。
剤の担体としては、活性炭、ゼオチイト、シリカゲル及
び活性アルミナからなる群より選ばれた一種または二種
以上を混合した吸着剤を使用する必要がある。
【0014】ここで使用する活性炭は、通常1gあたり数
100 m2或いはそれ以上の大きな表面積を有し、高い吸着
性を示す炭素材料であれば広範囲に使用できる。活性炭
の原料は通常ヤシ殻または木材等の炭化物或いは石炭が
使用されるが何れでもよい。また賦活法も水蒸気或いは
二酸化炭素により高温でまたは塩化亜鉛、リン酸、濃硫
酸処理等いづれの方法により得られたものでもよい。
100 m2或いはそれ以上の大きな表面積を有し、高い吸着
性を示す炭素材料であれば広範囲に使用できる。活性炭
の原料は通常ヤシ殻または木材等の炭化物或いは石炭が
使用されるが何れでもよい。また賦活法も水蒸気或いは
二酸化炭素により高温でまたは塩化亜鉛、リン酸、濃硫
酸処理等いづれの方法により得られたものでもよい。
【0015】また活性炭の形状はエマルジョンに分散さ
せて安定した状態で保持することが出来れば特に限定し
ない。粒状、繊維状または粉末状のいずれでも良く防除
剤の吸着量が大きいもの程好ましい。また、吸着力が大
きいもの程効果が長期間持続する。
せて安定した状態で保持することが出来れば特に限定し
ない。粒状、繊維状または粉末状のいずれでも良く防除
剤の吸着量が大きいもの程好ましい。また、吸着力が大
きいもの程効果が長期間持続する。
【0016】しかし、吸着剤の粒径は細かい方が塗布面
の凹凸も少なく外観が優れている。粉末では300 メッシ
ュパス90%以上が好ましく微粉末になる程塗布面が平滑
となる。また、繊維ではステープル長 3mm以下が好まし
く、繊維状活性炭は特に比表面積が大きいものが得易く
高い吸着性が得られる特徴がある。
の凹凸も少なく外観が優れている。粉末では300 メッシ
ュパス90%以上が好ましく微粉末になる程塗布面が平滑
となる。また、繊維ではステープル長 3mm以下が好まし
く、繊維状活性炭は特に比表面積が大きいものが得易く
高い吸着性が得られる特徴がある。
【0017】活性炭は無数の細孔を含む炭素表面からな
り、大きなファンデルワールス力を有する無極性吸着剤
として知られ、極めて優れた吸着性を有する特異な物質
である。殆どすべてのガス状或いは液状物質に対して高
い吸着性を示すと共に、活性炭表面は通常アルカリ性を
有するため白アリの分泌する蟻酸を中和して木材及びコ
ンクリートを保護する機能もある。
り、大きなファンデルワールス力を有する無極性吸着剤
として知られ、極めて優れた吸着性を有する特異な物質
である。殆どすべてのガス状或いは液状物質に対して高
い吸着性を示すと共に、活性炭表面は通常アルカリ性を
有するため白アリの分泌する蟻酸を中和して木材及びコ
ンクリートを保護する機能もある。
【0018】本発明に使用されるゼオライトは主として
アルカリまたはアルカリ土類金属のアルミノ珪酸塩から
なり、メタン型構造のSiO2四面体とAlO4四面体が互いに
1個づつの炭素原子を共有した形で、規則性がある空洞
をもった三次元の骨格構造を形成している。
アルカリまたはアルカリ土類金属のアルミノ珪酸塩から
なり、メタン型構造のSiO2四面体とAlO4四面体が互いに
1個づつの炭素原子を共有した形で、規則性がある空洞
をもった三次元の骨格構造を形成している。
【0019】ゼオライトを形成している骨格の酸素原子
を含むの環状構造により、ゼオライトは3〜10Åの範囲
の一定した孔径をもっていて、この細孔構造に基づく分
子篩性を有すると共に500 m2/g以上に達する大きな比表
面積を有し、ファンデルワールス力による高い吸着性を
示す。本発明に使用するゼオライトはその組成、構造、
細孔容積、粒度、形状を特に限定せず、また、合成法に
より得られる均整な孔径を有するものの他、カイリョク
石、フッ石等天然に産出するゼオライトも使用可能であ
る。また形状は粒径が小さな粒子或いは粉末状が好まし
い。尚、本発明の白アリ防除剤を担持させるためには特
に、シリカ含有率が高いハイシリカタイプのゼオライト
が好ましい。
を含むの環状構造により、ゼオライトは3〜10Åの範囲
の一定した孔径をもっていて、この細孔構造に基づく分
子篩性を有すると共に500 m2/g以上に達する大きな比表
面積を有し、ファンデルワールス力による高い吸着性を
示す。本発明に使用するゼオライトはその組成、構造、
細孔容積、粒度、形状を特に限定せず、また、合成法に
より得られる均整な孔径を有するものの他、カイリョク
石、フッ石等天然に産出するゼオライトも使用可能であ
る。また形状は粒径が小さな粒子或いは粉末状が好まし
い。尚、本発明の白アリ防除剤を担持させるためには特
に、シリカ含有率が高いハイシリカタイプのゼオライト
が好ましい。
【0020】本発明に使用される活性アルミナは、酸化
アルミナを主成分とした組成を持ち細孔構造による大き
な比表面積を有すると共に、そのファンデルワールス力
によって高い吸着性を示す。その細孔容積は特に限定し
ないが0.3ml/g 以上が好ましく、また、粒度、形状は前
述の活性炭と同様で、エマルジョン中に分散して安定に
保持するためには粒径が小さな粒子或いは粉末状が好ま
しい。
アルミナを主成分とした組成を持ち細孔構造による大き
な比表面積を有すると共に、そのファンデルワールス力
によって高い吸着性を示す。その細孔容積は特に限定し
ないが0.3ml/g 以上が好ましく、また、粒度、形状は前
述の活性炭と同様で、エマルジョン中に分散して安定に
保持するためには粒径が小さな粒子或いは粉末状が好ま
しい。
【0021】また、本発明に使用されるシリカゲルは、
ケイ酸コロイド溶液を凝固させて製造された吸着剤であ
る。主成分は二酸化ケイ素で細孔構造を有し、90〜500
m2/gの比表面積を持ち、そのファンデルワールス力によ
って高い吸着性を示す。その細孔容積は0.3ml/g 以上が
好ましく、粒度、形状は粒径が小さな粒子或いは粉末状
が好ましい。
ケイ酸コロイド溶液を凝固させて製造された吸着剤であ
る。主成分は二酸化ケイ素で細孔構造を有し、90〜500
m2/gの比表面積を持ち、そのファンデルワールス力によ
って高い吸着性を示す。その細孔容積は0.3ml/g 以上が
好ましく、粒度、形状は粒径が小さな粒子或いは粉末状
が好ましい。
【0021】前述の吸着剤はいずれも細孔構造及び大き
な比表面積を有し、そのファンデルワールス力によって
高い吸着性を示す共通性を持っている。白アリ防除剤を
エマルジョンに含有させる目的だけであれば直接混合す
ればよいが、本発明の白アリ防除用の塗布剤は、白アリ
の防除剤を特定の吸着剤に吸着させてエマルジョン中に
分散させることにより、防除剤をその細孔内に保持させ
ている点に特徴がある。
な比表面積を有し、そのファンデルワールス力によって
高い吸着性を示す共通性を持っている。白アリ防除剤を
エマルジョンに含有させる目的だけであれば直接混合す
ればよいが、本発明の白アリ防除用の塗布剤は、白アリ
の防除剤を特定の吸着剤に吸着させてエマルジョン中に
分散させることにより、防除剤をその細孔内に保持させ
ている点に特徴がある。
【0022】白アリ防除剤は吸着剤のファンデルワール
ス力により細孔内部で毛細管凝縮した状態で保持され、
蒸気圧が抑制されているため防除剤は徐放性となりその
効果が長期間持続される。従って、微小な細孔構造が発
達し高い比表面積を有する吸着剤程徐放性に優れ、長期
間その効果を持続することが可能となり好ましい。この
観点からはこれらの吸着剤の中、活性炭及びゼオライト
がより好ましい。
ス力により細孔内部で毛細管凝縮した状態で保持され、
蒸気圧が抑制されているため防除剤は徐放性となりその
効果が長期間持続される。従って、微小な細孔構造が発
達し高い比表面積を有する吸着剤程徐放性に優れ、長期
間その効果を持続することが可能となり好ましい。この
観点からはこれらの吸着剤の中、活性炭及びゼオライト
がより好ましい。
【0023】本発明の塗布剤に使用するエマルジョンの
分散質としては広範囲のポリマーが使用可能であるが、
ポリ酢酸ビニルまたは、酢酸ビニル−エチレン共重合
体、アクリル系ポリマー、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリイソプレン、ポリブタジエン等が好ましい。エ
マルジョンは常法により分散媒となる界面活性剤、増粘
剤等の水溶液を加えて調製されるが、エマルジョンの安
定性、所要粘度等を考慮してこれらの界面活性剤、増粘
剤等の成分及び含有量は適宜選択される。エマルジョン
100 部に含まれる防除剤を担持した吸着剤含有量は10〜
50重量部が好ましい。
分散質としては広範囲のポリマーが使用可能であるが、
ポリ酢酸ビニルまたは、酢酸ビニル−エチレン共重合
体、アクリル系ポリマー、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリイソプレン、ポリブタジエン等が好ましい。エ
マルジョンは常法により分散媒となる界面活性剤、増粘
剤等の水溶液を加えて調製されるが、エマルジョンの安
定性、所要粘度等を考慮してこれらの界面活性剤、増粘
剤等の成分及び含有量は適宜選択される。エマルジョン
100 部に含まれる防除剤を担持した吸着剤含有量は10〜
50重量部が好ましい。
【0024】エマルジョンタイプの塗布剤は容積当たり
比較的多量の白アリ防除剤を保持することが出来、木材
或いはコンクリート等の凹凸の多い部分にも容易に塗布
できるメリットがある。特に既に建築されている家屋の
木材では、複雑な形状を有し入り組んだ部分も多いため
に好適である。塗布方法ははハケ塗りでもスプレーでも
良い。
比較的多量の白アリ防除剤を保持することが出来、木材
或いはコンクリート等の凹凸の多い部分にも容易に塗布
できるメリットがある。特に既に建築されている家屋の
木材では、複雑な形状を有し入り組んだ部分も多いため
に好適である。塗布方法ははハケ塗りでもスプレーでも
良い。
【0025】尚、白アリ防除剤を塗布した木材或いはコ
ンクリートは、長期間の間に自然に割れ目が生ずるが、
エマルジョンの塗膜は或る程度の弾性を有するため、白
アリ防除剤の蒸気を木材或いはコンクリートの内部の空
隙に封じ込め、その効果を助長する作用もある。かかる
観点からは弾性に富んだ塗膜を生成するエルマジョンが
より好ましい。
ンクリートは、長期間の間に自然に割れ目が生ずるが、
エマルジョンの塗膜は或る程度の弾性を有するため、白
アリ防除剤の蒸気を木材或いはコンクリートの内部の空
隙に封じ込め、その効果を助長する作用もある。かかる
観点からは弾性に富んだ塗膜を生成するエルマジョンが
より好ましい。
【0026】白アリ防除用塗布剤を調製するには例え
ば、吸着剤としてヤシ殻炭化物を原料として調製した粉
末活性炭(300 メッシュパス90%以上)100 部を使用
し、有機リン系化合物ではあるが毒性が比較的少なく防
除効果が高いクロルピリホスを主成分とする白アリ防除
剤「シントーレントク油剤」 LB-300(白アリ防除剤の商
品名; ダウケミカル製)10部を振り掛けてよく混合した
後、そのまま1夜以上密閉保存して活性炭に担持させ
た。
ば、吸着剤としてヤシ殻炭化物を原料として調製した粉
末活性炭(300 メッシュパス90%以上)100 部を使用
し、有機リン系化合物ではあるが毒性が比較的少なく防
除効果が高いクロルピリホスを主成分とする白アリ防除
剤「シントーレントク油剤」 LB-300(白アリ防除剤の商
品名; ダウケミカル製)10部を振り掛けてよく混合した
後、そのまま1夜以上密閉保存して活性炭に担持させ
た。
【0027】次に本発明の塗布剤は3% CMC水溶液 (カ
ルボキシメチルセルローズ) 12部に水28部を加えて希釈
し、前述の様にして調製した吸着剤40部を加えて混合
し、更にアクリレートラテックス(固形分45%) を20部
を入れよく攪拌・混合することにより調製される。
ルボキシメチルセルローズ) 12部に水28部を加えて希釈
し、前述の様にして調製した吸着剤40部を加えて混合
し、更にアクリレートラテックス(固形分45%) を20部
を入れよく攪拌・混合することにより調製される。
【0028】吸着剤に担持する防除剤は、例えばクロル
ピリホスを主成分としたレントク原液油剤 LB-300 の場
合には、吸着剤100 部に対して防除剤5部以上ならば防
除効果が認められる。担持量は使用する吸着剤の保持力
と吸着力によって異なるが、この防除剤の場合5部〜40
部程度がより好ましい。
ピリホスを主成分としたレントク原液油剤 LB-300 の場
合には、吸着剤100 部に対して防除剤5部以上ならば防
除効果が認められる。担持量は使用する吸着剤の保持力
と吸着力によって異なるが、この防除剤の場合5部〜40
部程度がより好ましい。
【0029】各種吸着剤に同量の防除剤を担持させても
吸着剤の特性によりその効果が異なる。例えば、クロル
ピリホスを主成分としたレントレク(ダウケミカル社
製、白アリ防除剤)LB-300 (油剤) を5部担持すると、
活性炭繊維の場合白アリはすぐ逃げる。また、粒状活性
炭或いはアルミナ、シリカゲル、ゼオライト等の場合は
白アリは近よって行くが、或る程度の距離で停止しその
後死滅する。更に担持量が増えるとすぐ逃げる様にな
る。
吸着剤の特性によりその効果が異なる。例えば、クロル
ピリホスを主成分としたレントレク(ダウケミカル社
製、白アリ防除剤)LB-300 (油剤) を5部担持すると、
活性炭繊維の場合白アリはすぐ逃げる。また、粒状活性
炭或いはアルミナ、シリカゲル、ゼオライト等の場合は
白アリは近よって行くが、或る程度の距離で停止しその
後死滅する。更に担持量が増えるとすぐ逃げる様にな
る。
【0030】
【作用】本発明の白アリ防除用塗布剤を木材、コンクリ
ート等に塗布すると、エマルジョン中の水分が蒸発した
後木材等の表面には塗膜が形成される。塗膜に含まれて
いる吸着剤に吸着されていた白アリ防除剤の蒸気圧は、
吸着剤のファンデルワールス力により大幅に抑制されて
いるが、極めて徐々に放散される。放散された白アリ防
除剤の蒸気は木材組織の空隙或いはコンクリート等の割
れ目を通って内部に浸透し、白アリを防除する効果を発
揮する。吸着剤によって白アリ防除剤の放散が抑制され
ているためその効果が長期間持続される。
ート等に塗布すると、エマルジョン中の水分が蒸発した
後木材等の表面には塗膜が形成される。塗膜に含まれて
いる吸着剤に吸着されていた白アリ防除剤の蒸気圧は、
吸着剤のファンデルワールス力により大幅に抑制されて
いるが、極めて徐々に放散される。放散された白アリ防
除剤の蒸気は木材組織の空隙或いはコンクリート等の割
れ目を通って内部に浸透し、白アリを防除する効果を発
揮する。吸着剤によって白アリ防除剤の放散が抑制され
ているためその効果が長期間持続される。
【0031】白アリは通常地中から家屋のコンクリート
基礎の割れ目を伝わって木材の内部に入り、木材の内部
を食い荒らすが木材の内部に浸透している防除剤により
白アリは木材の内部に入ることが出来ず、白アリによる
被害は防止される。
基礎の割れ目を伝わって木材の内部に入り、木材の内部
を食い荒らすが木材の内部に浸透している防除剤により
白アリは木材の内部に入ることが出来ず、白アリによる
被害は防止される。
【0032】更に、白アリ防除用塗布剤は吸着剤の細孔
中に吸着された状態で保持されているため、直接手を触
れても殆ど殆ど付着することがないため衛生上の問題が
なく臭気も殆ど感じられない。
中に吸着された状態で保持されているため、直接手を触
れても殆ど殆ど付着することがないため衛生上の問題が
なく臭気も殆ど感じられない。
【0033】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。
明する。
【0034】(実施例1〜9、比較例1〜3)吸着剤と
しては、ヤシ殻炭化物を原料として調製した比表面積10
00 m2/g 、300 メッシュパス90%以上の粉末活性炭と、
平均細孔径 5Å、平均粒径10μの天然ゼオライト粉末及
び疎水性のハイシリカゼオライト(市販、粉末)を使用
した。
しては、ヤシ殻炭化物を原料として調製した比表面積10
00 m2/g 、300 メッシュパス90%以上の粉末活性炭と、
平均細孔径 5Å、平均粒径10μの天然ゼオライト粉末及
び疎水性のハイシリカゼオライト(市販、粉末)を使用
した。
【0035】白アリ防除剤はダウケミカル社製のトリク
ロルピリジル系の有機リン化合物である、商品名「シン
トーレントク油剤 LB-300 」及び「シントーレントク乳
剤L-250 」と、その他クレオソート油を使用した。
ロルピリジル系の有機リン化合物である、商品名「シン
トーレントク油剤 LB-300 」及び「シントーレントク乳
剤L-250 」と、その他クレオソート油を使用した。
【0036】吸着剤をよくかき混ぜながら白アリ防除剤
を均一に振り掛け、充分に攪拌・混合した後密閉状態で
1夜保存して、防除剤を吸着剤に担持させた。
を均一に振り掛け、充分に攪拌・混合した後密閉状態で
1夜保存して、防除剤を吸着剤に担持させた。
【0037】次に、表1に示した処方に従って 3% CMC
水溶液を調製した後、予め調製した白アリ防除剤を担持
させた吸着剤を所定量加えて充分に混合して分散させ、
更に45%ラテックスを加えてよく混合し、白アリ防除用
塗布剤を調製した。
水溶液を調製した後、予め調製した白アリ防除剤を担持
させた吸着剤を所定量加えて充分に混合して分散させ、
更に45%ラテックスを加えてよく混合し、白アリ防除用
塗布剤を調製した。
【0038】比較例として白アリ防除剤を担持していな
い吸着剤を使用した塗布剤についても同様に調整した。
い吸着剤を使用した塗布剤についても同様に調整した。
【0039】
【表1】
【0040】次にパイレックスガラス製上口、横口付デ
シケーター(胴内径 210mm)の底に水200 mlを入れ、上
口及び横口の栓を外し、恒温槽に入れて25℃に保持し、
デシケーターの中板上に白アリ10匹を入れたガラス製96
mmφペトリ皿(シャーレ)を入れる。
シケーター(胴内径 210mm)の底に水200 mlを入れ、上
口及び横口の栓を外し、恒温槽に入れて25℃に保持し、
デシケーターの中板上に白アリ10匹を入れたガラス製96
mmφペトリ皿(シャーレ)を入れる。
【0041】次に前述の様にして調製した実施例及び比
較例の白アリ防除用塗布剤 5.0g をハケを用いてアルミ
箔に塗布し、常温で48Hr風乾した試料を、ペトリ皿中央
に入れて放置し白アリの挙動を観察した。テストは一度
にデシケーター5個を用い下記のグループで実施した。
較例の白アリ防除用塗布剤 5.0g をハケを用いてアルミ
箔に塗布し、常温で48Hr風乾した試料を、ペトリ皿中央
に入れて放置し白アリの挙動を観察した。テストは一度
にデシケーター5個を用い下記のグループで実施した。
【0042】 テスト 実施例1〜3, 比較例1,2 〃 〃 4〜6, 〃 2, 3 〃 〃 7〜9, 〃 1,3
【0043】白アリの行動を時間経過毎に観察して、白
アリ防除用塗布剤の風乾物の効果を調べた。その結果を
表2に示す。
アリ防除用塗布剤の風乾物の効果を調べた。その結果を
表2に示す。
【0044】尚、白アリが死滅に至る迄の挙動は、動き
回る→なめるしぐさ→動きが鈍くなる→上半身を激しく
動かしたりする→歩行が不可能になり足を激しく動かす
→ケイレンを起こす→動かなくなる→死滅の順序であっ
た。
回る→なめるしぐさ→動きが鈍くなる→上半身を激しく
動かしたりする→歩行が不可能になり足を激しく動かす
→ケイレンを起こす→動かなくなる→死滅の順序であっ
た。
【0045】表ではこれに従って白アリの状態を、動き
回る、動き鈍い、死滅した白アリの数のいずれかをピッ
クアップして表示した。
回る、動き鈍い、死滅した白アリの数のいずれかをピッ
クアップして表示した。
【0046】
【表2】
【0047】また、白アリ防除用塗布剤の風乾物の臭気
を官能試験によって調べ、その結果を表3に示した。
を官能試験によって調べ、その結果を表3に示した。
【0048】
【表3】
【0049】更に前記の実施例及び比較例で得られたエ
マルジョンの風乾物を高温・減圧下(60℃、100mmHg )
で1ケ月放置後、常温常圧で1昼夜放置して前記と同様
な試験をして白アリの挙動を観察し、白アリ防除用塗布
剤の効果を調べた。その結果を表4に示す。
マルジョンの風乾物を高温・減圧下(60℃、100mmHg )
で1ケ月放置後、常温常圧で1昼夜放置して前記と同様
な試験をして白アリの挙動を観察し、白アリ防除用塗布
剤の効果を調べた。その結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】また、高温・減圧下(60℃、100mmHg )に
放置後、常温・常圧で1昼夜放置した白アリ防除用塗布
剤を塗布した風乾物の臭気を前記と同様に調べ、その結
果も併せて表3に示した。
放置後、常温・常圧で1昼夜放置した白アリ防除用塗布
剤を塗布した風乾物の臭気を前記と同様に調べ、その結
果も併せて表3に示した。
【0052】表2及び表4の結果より、調整直後の白ア
リ防除用塗布剤の風乾物を白アリと共存させた場合に
は、防除剤の担持量が少ない実施例1、2、7、8はエ
マルジョンの風乾物の上を歩き回り、食べているような
しぐさが観察された。そのためか、防除剤担持量が少な
くても死滅の効果がある。本発明の白アリ防除用塗布剤
を使用した場合は白アリは24時間以内に殆ど死滅した。
リ防除用塗布剤の風乾物を白アリと共存させた場合に
は、防除剤の担持量が少ない実施例1、2、7、8はエ
マルジョンの風乾物の上を歩き回り、食べているような
しぐさが観察された。そのためか、防除剤担持量が少な
くても死滅の効果がある。本発明の白アリ防除用塗布剤
を使用した場合は白アリは24時間以内に殆ど死滅した。
【0053】また恒温・減圧下に放置した後の白アリに
対する効果は、防除剤を吸着剤に担持させてエマルジョ
ンに含有させた場合には、調整直後と殆ど変わりない。
臭気の官能試験の結果も同様である。
対する効果は、防除剤を吸着剤に担持させてエマルジョ
ンに含有させた場合には、調整直後と殆ど変わりない。
臭気の官能試験の結果も同様である。
【0054】尚、エマルジョンに直接防除剤のみ含有さ
せた場合、双方が化学反応を起こし、エマルジョンの状
態とならず、固化した。
せた場合、双方が化学反応を起こし、エマルジョンの状
態とならず、固化した。
【0055】吸着剤の特性により、油剤系のものほどエ
マルジョンへの防除剤の溶出が少なく、エマルジョンと
して安定性が良い。また、吸着剤ではハイシリカゼオラ
イトより活性炭の方が溶出が少ない。油剤系の防除剤を
活性炭に添着したものが最も良く効果も大きい。
マルジョンへの防除剤の溶出が少なく、エマルジョンと
して安定性が良い。また、吸着剤ではハイシリカゼオラ
イトより活性炭の方が溶出が少ない。油剤系の防除剤を
活性炭に添着したものが最も良く効果も大きい。
【0056】
【発明の効果】本発明の白アリ防除用塗布剤は防除剤を
吸着剤に吸着させた状態でエマルジョン中に分散させた
もので、吸着剤の徐放効果により防除剤の作用を長期間
保持出来ると共に、直接手を触れても殆ど付着せず衛生
上も問題がなく、また臭気も殆ど感じられない。その他
雨等によっても防除剤が流出するおそれがない。
吸着剤に吸着させた状態でエマルジョン中に分散させた
もので、吸着剤の徐放効果により防除剤の作用を長期間
保持出来ると共に、直接手を触れても殆ど付着せず衛生
上も問題がなく、また臭気も殆ど感じられない。その他
雨等によっても防除剤が流出するおそれがない。
【0057】木材或いはコンクリートに塗布する場合エ
マルジョンであるから塗装作業が容易で、既存家屋の木
材の凹凸が多い部分の塗装にも適している。
マルジョンであるから塗装作業が容易で、既存家屋の木
材の凹凸が多い部分の塗装にも適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/72
Claims (3)
- 【請求項1】 白アリ防除剤を吸着せしめた活性炭、ゼ
オチイト、シリカゲル及び活性アルミナからなる群より
選ばれた一種または二種以上の吸着剤を、エマルジョン
に分散せしめてなる白アリ防除用塗布剤。 - 【請求項2】 白アリ防除剤がクロルピリホスまたは、
クレオソート油、8−ヒドロキシキノリン或いはこれら
の混合物であり、吸着剤100 重量部に対する白アリ防除
剤の担持量が1〜40重量部である請求項1記載の白アリ
防除用塗布剤。 - 【請求項3】 白アリ防除剤を担持した吸着剤含有量が
エマルジョン100 重量部に対して、10〜50重量部である
請求項1及び2記載の白アリ防除用塗布剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31548194A JPH08143401A (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 白アリ防除用塗布剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31548194A JPH08143401A (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 白アリ防除用塗布剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08143401A true JPH08143401A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18065888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31548194A Pending JPH08143401A (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 白アリ防除用塗布剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08143401A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001030158A1 (fr) * | 1999-10-28 | 2001-05-03 | Research Association For Improvement Of Wood Quality | Emulsion d'huile de creosote et procede de production associe |
WO2003005826A1 (en) * | 2001-07-10 | 2003-01-23 | Michiharu Yoshimatsu | Aqueous tar solution and tar-containing coating |
KR100379711B1 (ko) * | 2000-06-17 | 2003-04-11 | 바이엘크롭사이언스 주식회사 | 경시안정화 첨가제를 함유하는 제올라이트 제초제 |
JP2004155694A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-06-03 | Topics:Kk | シロアリ防除材料、シロアリ防除剤、及び、シロアリ防除剤の使用方法 |
FR2856556A1 (fr) * | 2003-06-24 | 2004-12-31 | Aria | Film antitermites |
WO2011121509A1 (fr) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | Pascal Martinet | Composition d'un matériau constitutif d'une barrière physico-chimique servant à protéger les batiments contre les termites. |
JP2015535018A (ja) * | 2012-11-06 | 2015-12-07 | ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company | Dcoitを含む放出制御組成物 |
KR101972419B1 (ko) * | 2017-12-07 | 2019-04-25 | 이중혁 | 제충제 광분해 촉진제와 지연제 제조방법 및 이를 이용하여 제조된 제충제 광분해 촉진제 또는 지연제 및 광분해가 촉진되는 제충국제 제조방법 |
-
1994
- 1994-11-24 JP JP31548194A patent/JPH08143401A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001030158A1 (fr) * | 1999-10-28 | 2001-05-03 | Research Association For Improvement Of Wood Quality | Emulsion d'huile de creosote et procede de production associe |
KR100379711B1 (ko) * | 2000-06-17 | 2003-04-11 | 바이엘크롭사이언스 주식회사 | 경시안정화 첨가제를 함유하는 제올라이트 제초제 |
AU2002315809B2 (en) * | 2001-07-10 | 2007-06-21 | Michiharu Yoshimatsu | Wood-based Refined Tar-Containing Coating Compositions |
WO2003005826A1 (en) * | 2001-07-10 | 2003-01-23 | Michiharu Yoshimatsu | Aqueous tar solution and tar-containing coating |
AU2002315809B8 (en) * | 2001-07-10 | 2003-01-29 | Michiharu Yoshimatsu | Wood-based Refined Tar-Containing Coating Compositions |
AU2002315809B9 (en) * | 2001-07-10 | 2003-01-29 | Michiharu Yoshimatsu | Wood-based Refined Tar-Containing Coating Compositions |
US6995199B2 (en) | 2001-07-10 | 2006-02-07 | Michiharu Yoshimatsu | Wood-based refined tar-containing coating compositions |
JP2004155694A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-06-03 | Topics:Kk | シロアリ防除材料、シロアリ防除剤、及び、シロアリ防除剤の使用方法 |
FR2856556A1 (fr) * | 2003-06-24 | 2004-12-31 | Aria | Film antitermites |
WO2011121509A1 (fr) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | Pascal Martinet | Composition d'un matériau constitutif d'une barrière physico-chimique servant à protéger les batiments contre les termites. |
FR2958117A1 (fr) * | 2010-03-30 | 2011-10-07 | Pascal Martinet | Composition d'un materiau constitutif d'une barriere physico-chimique servant a proteger les batiments contre les termites. |
JP2015535018A (ja) * | 2012-11-06 | 2015-12-07 | ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company | Dcoitを含む放出制御組成物 |
JP2018193560A (ja) * | 2012-11-06 | 2018-12-06 | ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company | Dcoitを含む放出制御組成物 |
JP2020200483A (ja) * | 2012-11-06 | 2020-12-17 | ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company | Dcoitを含む放出制御組成物 |
KR101972419B1 (ko) * | 2017-12-07 | 2019-04-25 | 이중혁 | 제충제 광분해 촉진제와 지연제 제조방법 및 이를 이용하여 제조된 제충제 광분해 촉진제 또는 지연제 및 광분해가 촉진되는 제충국제 제조방법 |
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