JPH08143035A - 鋼製輸送容器 - Google Patents

鋼製輸送容器

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JPH08143035A
JPH08143035A JP28761494A JP28761494A JPH08143035A JP H08143035 A JPH08143035 A JP H08143035A JP 28761494 A JP28761494 A JP 28761494A JP 28761494 A JP28761494 A JP 28761494A JP H08143035 A JPH08143035 A JP H08143035A
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JP
Japan
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side wall
waist
panel
toe
panels
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Application number
JP28761494A
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English (en)
Inventor
Teruo Mitsuda
照夫 満田
Katsuumi Nojiri
勝海 野尻
Koichi Hina
晃一 日名
Kaihei Terajima
開平 寺嶋
Masaharu Izutsu
正治 井筒
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SHINWA CORP KK
Original Assignee
SHINWA CORP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品総数を少なくし、素早くかつ確実な組み
立て及び解体を可能とする。 【構成】 隣接する2枚のパネルを一体的に形成して側
壁9とする。この側壁9の側端部と他の側壁9の側端部
に相互に係合する係合部と被係合部を設け、側壁9を直
角に折曲する。容器の両端部に位置する滑材3の鍔部3
c,3c’と上蓋7の端縁とを嵌合させて腰下2を構成
し、この腰下2の側方向及びつま方向の上面端縁に側壁
9を立設させる。腰下2の側方向及びつま方向の上面端
縁に挿入部を設け、つま方向の挿入部に側壁9及び下框
15を把持する把持手段を設けて下框15を装着した側
壁9を把持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、組立及び解体が可能
な鋼製輸送容器の改良に関し、さらに詳しくは隣接する
2枚の側壁パネルを一枚板で構成した鋼製輸送容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】工具やボルト等を使用することなく、組
立及び解体ができる鋼製輸送容器が種々提案されてい
る。図17に本出願人が既に提案した略立方体形状の鋼
製輸送容器の一例を示す。
【0003】この鋼製輸送容器31は、腰下32の上面
端縁に4枚のパネルP11〜P14を1枚ずつ垂直に立
設して側壁を構築し、パネルP11〜P14の上端に天
井板39を取り付けて全体が構成される。
【0004】4枚のパネルP11〜P14のうち、滑材
33の配置方向と平行方向(側方向)に立設されたパネ
ルP11,P13は側パネルと呼ばれ、滑材33の配置
方向と直交方向(つま方向)に立設されたパネルP1
2,P14はつまパネルと呼ばれている。なお、図17
及び図18中、符号Sは各パネルP11〜P14の両側
に取り付ける支柱であり、符号15は各パネルP11〜
P14の下端に取り付ける下框、符号40は各パネルP
11〜P14の上端に取り付ける上框である。
【0005】この腰下32は、図17乃至図19に示す
ように所定間隔に配置された複数本の滑材33の上面に
床板34を溶接し、この床板34を囲繞するように腰下
32の上面周縁にグリップアングル35,37を取り付
けて構成される。このうち滑材33は、底部材33aの
両側から上方に向けてやや開口ぎみに延設された一対の
垂直部33bと、この垂直部33bの両端から外側水平
方向に延設された鍔部33cとから構成される。
【0006】一方のグリップアングル35は、図18に
示すように、上向きの略コ字形状となるように上方に折
曲された立ち上げ部35a,35bを備え、この立ち上
げ部35a,35b間につまパネルP12,P14の挿
入部35cが形成されている。また、外側に位置する立
ち上げ部35bの上端が、内側下方へ折り曲げられてパ
ネル把持部35dが構成されている。このグリップアン
グル35は、腰下32の全ての滑材33に跨がって溶接
されている。
【0007】他方のグリップアングル37は、図19に
示すように、その外側端縁を内側上方へ鋭角に折り曲げ
て、側パネルP11,P13の抜け止め37aが構成さ
れている。側パネルP11,P13の内側面の支持は床
板34の波状側端部で行い、この床板34と抜け止め3
7aとの間が側パネルP11,P13の挿入部37cと
なっている。このグリップアングル37は、腰下32の
両端部に位置する滑材33の鍔部33cに溶接されてい
る。
【0008】鋼製輸送容器31の組み立ては、図17及
び図18(a)に示すように、まずつまパネルP12を
二点鎖線に示すように、腰下32に対して外側へ斜めに
倒した状態でその下框15を挿入部35cに挿入し、そ
の後、つまパネルP12を図18(b)に示すように、
腰下32上に垂直に立ち上げて固定する。
【0009】次に、このつまパネルP12に隣接させる
側パネルP11を図17及び図19に示すように、腰下
32に対し外側に斜めに倒した状態から、徐々に腰下3
2に垂直に立ち上げてその下框15を挿入部37cに挿
入し、抜け止め37aによって固定する。もう一方の側
パネルP13及びつまパネルP14も以上と同様にして
腰下32上に立設させた後固定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の鋼製輸
送容器は、図17に示すように腰下の角部ごとに区画さ
れる壁面の数と同数のパネルが1枚ずつ必要であり、各
パネルを個別に腰下に組付けるため、それぞれのパネル
に補強用の上下の框と、左右の支柱が必要であった。
【0011】また、従来の鋼製輸送容器を組み立てると
きには、上述したように側壁を1枚ずつ斜めに傾斜させ
ながら腰下に挿入し、隣接するつまパネルと側パネルと
を嵌め合わせて接合しなければならない。とくに、各パ
ネルは薄い1枚ものであるため単独では自立できず、こ
の腰下への挿入及び立設作業ならびに支柱相互の嵌め合
わせ作業には、ある程度の熟練と時間を要していた。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みて提案された
もので、部品の数を少なくして素早くかつ確実に組み立
て及び解体できる鋼製輸送容器を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題解決と目的
達成のため、本発明に係る鋼製輸送容器は、容器の床と
なる腰下の側方向及びつま方向の上面端縁に複数のパネ
ルを立設させて角筒状の側壁を構成した鋼製輸送容器に
おいて、前記側壁の隣接する2枚のパネルを腰下の角部
において折曲可能な一枚板で構成し、この側壁の側端部
と他の側壁の側端部の何れか一方に係合部を設け、他方
にこの係合部と係合する被係合部を設けたことを特徴と
している。
【0014】特に、上記側壁の下端に装着された下框を
挿入する挿入部を、前記腰下の側方向及びつま方向の上
面端縁に設け、この腰下の側方向又はつま方向のいずれ
か一方の挿入部に上記側壁及び下框を把持する把持手段
を設けたことを特徴としている。
【0015】また、上記腰下が、所定間隔に平行に配設
された複数本の滑材と、該滑材の上面に配設される上蓋
とから構成され、腰下の両端部に位置する滑材の鍔部と
上蓋の端縁とを嵌合させたことを特徴としている。
【0016】あるいは、上記側壁の半分を構成する一枚
板が波形鋼板で構成され、この波形鋼板の畝又は谷に沿
って折曲され、あるいは、側壁の半分を構成する一枚板
が、上下方向に伸びるリブを所定間隔で有する型鋼板で
構成され、この型鋼板のリブに沿って折曲されるように
してもよい。
【0017】また、他の鋼製輸送容器として、容器の床
となる腰下の側方向及びつま方向の上面端縁に4枚のパ
ネルを立設させて角筒状の側壁を構成した鋼製輸送容器
において、前記側壁を、1枚のつまパネルと、その他の
順次連続する3枚のパネルであって且つ腰下の角部で折
曲可能な一枚板とによって構成し、この側壁の下端に装
着された下框を挿入する挿入部を、前記腰下の側方向及
びつま方向の上面端縁に設け、上記側壁のうち、連続す
る3枚のパネルのあいだに位置するつまパネル及び下框
を把持する把持手段を、上記腰下のつま方向の挿入部に
形成してもよい。
【0018】さらに、他の鋼製輸送容器として、前記側
壁の4枚のパネルを腰下の角部において折曲可能な一枚
板で構成し、この側壁の下端に装着された下框を挿入す
る挿入部を、前記腰下の側方向及びつま方向の上面端縁
に設け、上記側壁のうち、折曲時に向かい合うパネル及
び下框を把持する把持手段を、上記腰下の側方向又はつ
ま方向のいずれか一方の挿入部に形成してもよい。
【0019】あるいは、前記側壁を、1枚の側パネルあ
るいはつまパネルと、このパネルにそれぞれ隣接するパ
ネルの半分を腰下の角部において折曲可能な一枚板で構
成し、この側壁に装着された下框を挿入する挿入部を、
前記腰下の側方向及びつま方向の上面端縁に設け、側パ
ネル及び下框、あるいはつまパネル及び下框を把持する
把持手段を、上記腰下の側方向又はつま方向のいずれか
一方の挿入部に形成してもよい。
【0020】
【作用】2枚の側壁の上下端にそれぞれ上框及び下框を
装着し、各側壁を腰下の角部に沿うように直角に折曲さ
せる。一方の側壁を腰下の側方向(あるいはつま方向)
の挿入部に腰下に対して外側へ斜めに傾斜させながら挿
入する。この腰下の側方向(あるいはつま方向)の挿入
部に設けた把持手段で側壁及び下框を把持させつつ、そ
の把持された箇所を軸として側壁を回転させて腰下上に
垂直に引き起こしていく。側壁を腰下上に立設させたと
きに、把持されていなかった側壁の下框も腰下のつま方
向(あるいは側方向)の挿入部に挿入される。
【0021】次に、他方の側壁も同様にして腰下上に立
設する。このとき一方の側壁の係合部に他方の側壁の被
係合部を係合させ、他方の側壁の係合部に一方の側壁の
被係合部を係合させる。
【0022】また、腰下の両端部に位置する滑材の鍔部
は、上蓋の端縁に嵌合されて結合されているため、両者
を溶接する場合よりも前記鍔部を短くすることができ、
容器の内側寸法を大きくできると共に、上記側壁及び下
框の荷重を腰下で確実に受けることができる。
【0023】なお、側壁の半分を構成する一枚板は、波
形鋼板の畝(谷)あるいは、型鋼板のリブに沿って容易
に折曲される。
【0024】加えて、3〜4枚のパネルで一枚板の側壁
を構成した場合は、腰下の角部から平面コ字状あるいは
平面ロ字状に折曲し、例えばつま方向の挿入部に腰下に
対して斜めに挿入して把持させ、他の部分を腰下に対し
て垂直に立設させるだけで側壁の組立が終了する。
【0025】あるいは、側壁を例えば1枚のつまパネル
と、このつまパネルにそれぞれ隣接する側パネルの半分
を腰下の角部において折曲可能な一枚板で構成した場合
は、側パネルの横幅が通常の半分であるため、一層容易
に垂直に引き起こすことができる。
【0026】
【実施例】次に、図1乃至図9を参照しながら本発明の
第1実施例を説明する。この鋼製輸送容器1は、図1に
示すように、容器1の床となる腰下2と、この腰下2の
上面端縁に立設された角筒状の側壁9と、この側壁9の
上端に取り付けられた天井板19とからなる。これらの
諸構成のうち、従来の鋼製輸送容器1とほぼ同一構成部
分は簡略化して説明する。
【0027】まず、図2を参照しながら腰下2について
説明する。腰下2は滑材3の上面に波の軸線を側方向に
して配設された波形鋼板4と、この波形鋼板4を囲繞す
るように配置されたつまグリップアングル35及び上蓋
7とから構成される。
【0028】つまグリップアングル35は、図18に示
す従来例と同一構成であり、上方に略コ字形状に折曲さ
れた立ち上げ部35a,35bと、この両者の間に形成
された挿入部35c、及び立ち上げ部35bに形成され
たパネル把持部35dとからなる。つまグリップアング
ル35は、全ての滑材3,3,3に跨がるようにスポッ
ト溶接されている。
【0029】一方、上蓋7は、図3(a)に示すよう
に、滑材3の鍔部3c,3c’と、鍔部3c,3c’を
跨ぐ平板部7aと、この平板部7aの一端縁から上方に
折曲された立ち上げ部7bとからなり、立ち上げ部7b
と波形鋼板4の波状端部との間に側パネルP1及び下框
15の挿入部7cが構成される。平板部7aには、立ち
上げ部7b側の端縁に近接して、図3(b)(c)に示
すように一定間隔ごとに切起し加工により横断面L字状
を呈する嵌め込み部7dが形成されている。この上蓋7
の嵌め込み部7dに滑材3の外側の鍔部3c’(この鍔
部3c’の長さは従来より短く構成する)を嵌合させ、
同じ滑材3の他の鍔部3cに平板部7aの他方の端縁を
スポット溶接して滑材3と上蓋7とを一体化させてい
る。
【0030】次に、角筒状の側壁9を説明する。側壁9
は、図4(a)(b)(c)に示すように、波の軸線を
縦にした側パネルP1とつまパネルP2とを一枚に一体
化させて腰下2の角部2aに対応する折曲線9aで直角
に折曲できるように構成されている。本実施例では、こ
の側壁9を2枚使用する。各側壁9には、図5(a)
(b)に示すように、その上下端縁に厚み1mm程度の
鋼板製の上框10と下框15とがそれぞれ取り付けら
れ、側パネルP1の側端部とつまパネルP2の側端部に
それぞれ支柱S1,S2が取り付けられている。
【0031】このうち上框10は、図5(a)に示すよ
うに、水平部13とこの水平部13の両側から直角方向
下方に延在した外側起立部11及び内側起立部12とに
よって断面略コ字状に構成されている。この上框10に
は、側壁9の折曲線9aに対応する箇所の外側起立部1
1及び水平部13に切込部11a,13aが形成され、
内側起立部12の最下端にも前記切込部11aと折り曲
げ時に対応する切込部12aが形成されている。また、
外側起立部11には、一定間隔ごとにコ字形切断線によ
る切起し加工が施されて、横断面L字状の天井板支持部
11bが形成されている。この天井板支持部11bの両
側位置における外側起立部11には、コ字状切断線によ
る切起し11cが折曲線11dを上にしてかつ切起し1
1cの下端先端部を外側起立部11よりも外側斜め下方
に突出して形成されている。
【0032】下框15は上述した従来例と同一構成のも
ので、図5(b)に示すように、内側起立部16と、こ
の内側起立部16の下端から直角に外側に延設された底
部17とによって断面L字状に構成されている。この下
框15には、側壁9の折曲線9aに対応する箇所に切込
部17aが形成されている。
【0033】また、側パネルP1の側端部に取り付けら
れる支柱S1には、図6に示すように、水平断面形状が
L字状の被係合部S1aが形成され、つまパネルP2の
側端部に取り付けられる支柱S2には、水平断面形状が
鈎状の係合部S2aが形成されている。
【0034】次に、天井板19について説明する。天井
板19は、図1及び図7に示すように、腰下2と略同一
の面積を有する蓋体19aと、この蓋体19aの外周角
縁から下方に向けて延設された側縁部19bとから構成
される。この天井板19の側縁部19bの下端には、図
7に示すように、上框10の天井板支持部11bと係合
可能な断面略U字状を呈する蓋係合部19cが形成され
ている。なお、図1中、符号19dは、さらに上方に他
の鋼製輸送容器1を上積みする際の容器位置決板であ
る。
【0035】このように構成された本実施例の組み立て
は、次のような手順にしたがって行なわれる。
【0036】まず、各側壁9を折曲線9aに沿って、図
4(a)(c)に示すように、波型鋼板の畝または谷で
直角に折り曲げる。一方の側壁9のつまパネルP2を、
図4(b)(c)に示すように、外側に傾斜させた状態
で、従来と同様に図18(a)に示すように、その下框
15の先端部をつまグリップアングル35のパネル把持
部35dの下端部に引掛けた後、つまパネルP2を図4
(b)中矢印A方向に引き起こす。こうして、つまパネ
ルP2及びその下框15を、図18(b)に示すよう
に、挿入部35cに嵌め込み、側パネルP1及びその下
框15を、図3(a)に示すように、側グリップアング
ル7の挿入部7cに挿入する。
【0037】これと同じようにして、他の側壁9のつま
パネルP4及びその下框15を、つまグリップアングル
35の挿入部35cに嵌め込み、側パネルP3及びその
下框15を、図8に示すように、上蓋7の挿入部7cに
嵌め込む。このとき、図6(b)に示すように、隣接し
合う一方の側壁9の係合部S1aと他方の側壁9の被係
合部S2aとを係合させることにより、各側壁9,9は
相互に支持し合って自立する。また、パネル把持部35
dの下端部が、下框15先端部の上方に位置しているた
め、つまパネルP2及び下框15がつまグリップアング
ル35から抜けることはない。
【0038】この状態で、蓋体19aが各上框10の水
平部13に当接するまで、天井板19を各側壁9の上端
に被せる。そして、図9に示すように、天井板19の蓋
係合部19cの外側面を上框10の天井板支持部11b
で支持させると共に上框10の切起し11cを天井板1
9の蓋係合部19cに係合させる。
【0039】その結果、側壁9の左右方向(図1中矢印
Y方向)のずれは、腰下2のつまグリップアングル35
及び天井板19の側縁部19bによって阻止され、前後
方向(図1中矢印X方向)のずれは、腰下2の上蓋7と
波形鋼板4及び天井板19の側縁部19bによって阻止
される。また、側壁9の上下方向(図1中矢印Z方向)
のずれは、パネル把持部35dの下端がつまパネルP2
の下框15上面を押さえることによって阻止される。さ
らに、天井板19のずれは天井板19の断面略U字状の
蓋係合部19cの上端が上框10の切起し11cの下端
を押さえることによって阻止される。
【0040】なお、以上説明した組み立て手順と反対の
手順を踏むことで鋼製輸送容器1の解体も可能である。
また、側パネルP1とつまパネルP2の折曲は、
【0041】このように組み立て及び解体可能な本実施
例によれば、従来の2枚のパネルを1枚の側壁9とし、
この側壁9に支柱S1,S2と折曲可能な上下框10,
15を一対ずつ取り付ければよいため、部品点数を少な
くでき運搬性及び製造コストの点で在来物よりも優れる
という効果が得られる。
【0042】また、側壁9を折曲線9aで折り曲げて、
その下框15を腰下2のつまグリップアングル35及び
上蓋7に挿入するたけで容易に腰下2に自立させて垂直
に接合できるため、組み立て作業効率がきわめてよく熟
練者でなくても迅速に組み立てることができる。
【0043】さらに、滑材3の鍔部3cを従来のように
溶接によることなく、短く形成して上蓋7の嵌め込み部
7dに嵌め込んで結合しているため、滑材3の垂直部3
bから上蓋7の立ち上げ部7bまでの長さLを短くでき
る。そのため、側パネルP1とP3の間の容器内寸を精
一杯大きくすることができ、また側パネルP1あるいは
P3の下框15を通じて滑材3に加わる荷重も滑材3の
垂直部3bで強固に支えることができるといった効果も
得られる。
【0044】なお、本実施例では、上框10及び下框1
5を厚さ1mm程度の鋼材で構成したため、側壁9に上
下框10,15を装着しても折曲線9aを境として手作
業で十分容易に折曲できる。また、上下框15に形成し
た切込部11a,12a,13aによって、波形鋼板4
をその谷あるいは山に沿って容易に折曲できる。この側
壁9及び上下框15の屈曲は少なくとも十数回程度は可
能であるため、反復使用ができ省資源化に適する。
【0045】次に、図10を参照しながら本発明の第2
実施例を説明する。本実施例は、側パネルP1及びつま
パネルP2の側端部に、平面形状が左右対称関係にある
支柱S3,S3’を取り付け、この支柱S3,S3’に
平面形状が鈎状の係合部S3a,S3’aをそれぞれ構
成したものである(図10(a)参照)。このつまパネ
ルP2の係合部S3’aに側パネルP1の係合部S3a
が、図10(b)に示すように係合可能である。本実施
例によれば、全ての支柱を同一部品で共用できるため、
第1実施例よりも更に部品コストを低減できる。その他
の構成、作用及び効果は第1実施例と同様であるので説
明を省略する。なお、本実施例では支柱S3,S3’を
各パネルと別体に構成して各パネルに取り付けたが、こ
れに限られず、例えば各パネルPの端部を折曲させて形
成した支柱S4,S4’に、図11(a)(b)に示す
ように、相互に係合可能な平面形状が鈎状の係合部S4
a,S4’aを構成してもよい。このように当初より支
柱と各パネルが一体であれば、さらに部品点数の低減及
び低コスト化を達成できる。
【0046】次に、図12を参照しながら本発明の第3
実施例を説明する。本実施例は、波形鋼板4に代えて平
板を床板として使用する場合の上蓋7の変形に関するも
のであって、上蓋27の平板部7aに切起し加工を施し
て立ち上げ部7bと対向する切起し7gを形成し、立ち
上げ部7bと切起し7gとの間に挿入部7hを構成して
いる(図12(a)参照)。本実施例によれば、床板に
平板を使用した場合であっても側パネルP1及びその下
框15が上蓋7の立ち上げ部7bと切起し7gによって
支えられる(図12(b)参照)ため、上記実施例より
も側壁9の前後方向(図1中X方向)のズレを確実に防
止できる。その他、嵌め込み部7dをはじめとする諸構
成、作用及び効果は第1実施例と同様であるので説明を
省略する。
【0047】なお、第1乃至第3実施例では、つまパネ
ルP2,P4をパネル把持部35dで把持するようにし
たが、これに限られず側パネルP1,P2にパネル把持
部35dを設けて側パネルP1,P2を把持する構成に
してもよい。
【0048】さらに、上記実施例では各パネルP1〜P
4に、腰下に用いた波形鋼板と同じ波形鋼板を使用した
が、これに限られず平鋼板や、あるいは上下方向に伸び
る横断面コ字状又は半円弧状のリブが所定間隔で形成さ
れた鋼板を使用してもよい。この場合、折曲部にリブを
位置させると折り曲げに都合がよい。
【0049】次に、図13に基づいて第4実施例を説明
する。本実施例は、側壁42を図13(a)に示すよう
に、1枚のつまパネルP2と、その他の連続する3枚の
側パネルP1・つまパネルP2・側パネルP1とから構
成したものである。この3枚のパネルP1,P2,P1
は、腰下2の角部2aで三つ折可能な一枚板によって構
成する。上下框10,15と腰下2等の構成は、従来例
及び上記第1実施例と略同一構成であるので、図13中
に既に説明した符号と同一符号を付して説明を省略す
る。ただし、側パネルP1の支柱S1には、図14に示
すように、係合孔S1bが穿設され、この係合孔S1b
と係合できるように1枚のつまパネルP2の支柱S2に
切り起こしS2bが形成されている。
【0050】本実施例は、一枚板の3枚のパネルP1,
P2,P1を図13(b)に示すように、平面コ字状に
折曲し、中央に位置するつまパネルP2を腰下2の一方
のつまグリップアングル35に傾斜させながら挿入す
る。また、このつまパネルP2と対向するつまパネルP
2を腰下2の他方のつまグリップアングル35に挿入す
る。
【0051】そして、つまパネルP2の両端に位置する
側パネルP1,P1を腰下2に対して垂直に引き起こし
て側グリップアングル7に挿入し、側パネルP1の係合
孔S1bに、つまパネルP2の切り起こしS2bを係合
させる。さらに、各上框10の上から天井板19(図示
せず)を被せて完成される。
【0052】本実施例によれば、3枚のパネルを一枚板
にしているため、上記実施例に比べて組立作業がさらに
容易となる。
【0053】図15は、第5実施例の斜視図である。本
実施例は、側壁52を、腰下2の角部2aにおいて折曲
可能な一枚板のパネルP1〜P4で構成したものであ
る。その他の構成は、第4実施例と同一であるので説明
を省略する。
【0054】本実施例は、一枚板のパネルP1〜P4を
平面ロ字(四角)形状に折曲し、側パネルP1,P3の
あいだに位置するつまパネルP2を第3実施例と同様
に、つまグリップアングル35に挿入する。次に、側パ
ネルP1,P3及び他のつまパネルP4を腰下2に対し
て垂直に引き起こし、側パネルP1(P3)及び下框1
5を側グリップアングル7に立設すると共に他のつまパ
ネルP2(P4)及び下框15をつまグリップアングル
35に挿入する。本実施例によれば、すべてのパネルP
1〜P4を一枚板に形成したため支柱S1,S2が不要
となり、部品点数を大幅に削減でき組立作業も簡易化で
きる。
【0055】図16は、第6実施例の斜視図である。本
実施例は、つまパネルP2の両端に半分の横幅の側パネ
ルP1’,P1’の半分をそれぞれ連続させて一枚の側
壁62としたものである。
【0056】この側壁62,62を平面コ字形状に折曲
し、上記第4実施例と同様に、つまグリップアングル3
5に各つまパネルP2及び下框15を挿入し、半分の側
パネルP1’を腰下2に対して垂直に引き起こしながら
側グリップアングル7に挿入し、天井板19(図示せ
ず)を被せて構成される。
【0057】本実施例によれば、側パネルP1’が通常
の側パネルP1の半分の横幅であるため、腰下2上に対
して容易に垂直に引き起こしやすく組立作業性に優れ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
折曲可能な1枚ものの側壁に上下框及び左右の支柱を取
り付けたため、パネル数が壁面の半分でよくなり総部品
点数を大幅に削減させて製造コストの低減をはかること
ができる。
【0059】また、ビスあるいはボルト及びその締着道
具を使用することなく、隣接する側壁を係合部及び被係
合部によって容易かつ迅速に接続あるいは解体できる。
また、腰下の側方向あるいはつま方向のいずれか一方の
挿入部に把持手段を設けたため、折曲された側壁の半分
を下框と共に把持させつつ側壁の残りの半分を残りの挿
入部に案内しながら容易に挿入させて自立させることが
できる。
【0060】また、3枚あるいは4枚のパネルを一枚板
にして側壁の一部を構成することにより組立作業性を一
層向上できる。特に、通常の側パネルの横幅の半分の側
パネル及びつまパネルを一枚板にすれば、さらに一層容
易に組立できる。
【0061】こうして組み立て効率の向上を達成しつつ
も、側壁は安定した強度及び確実性をもって腰下上に立
設固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体構造を示す斜視図。
【図2】腰下の一部省略拡大斜視図。
【図3】(a)は上蓋近傍の断面図、(b)は上蓋の一
部省略斜視図、(c)は上蓋の一部省略縦断面図。
【図4】(a)は側壁の斜視図、(b)は一方の側壁を
腰下に取り付ける状態を示す斜視図、(c)は各パネル
の折曲過程を示す図。
【図5】(a)は上框の斜視図、(b)は下框の斜視
図。
【図6】(a)は係合前の支柱の水平断面図、(b)は
係合後の支柱の水平断面図。
【図7】天井板と側パネル及び上框との接合過程を示す
図。
【図8】腰下にもう一方の側壁を取り付ける状態を示す
斜視図。
【図9】天井板と上框との接合部の拡大断面図。
【図10】(a)は第2実施例において使用される支柱
の結合前の水平断面図、(b)は第2実施例において使
用される支柱の結合後の水平断面図。
【図11】(a)は第2実施例において使用される他例
の支柱の結合前の水平断面図、(b)は第2実施例にお
いて使用される他例の支柱の結合後の水平断面図。
【図12】(a)は第3実施例に使用される上蓋の斜視
図、(b)は第3実施例に使用される上蓋の斜視図。
【図13】(a)は第4実施例に使用される側壁及び腰
下の斜視図、(b)は腰下に側壁を取り付けた状態を示
す斜視図。
【図14】第4実施例に使用される側壁及び支柱の一部
拡大斜視図。
【図15】第5実施例に使用される側壁を腰下に側壁を
取り付ける状態を示す斜視図。
【図16】第5実施例に使用される側壁を腰下に側壁を
取り付ける状態を示す斜視図。
【図17】従来の鋼製輸送容器の展開図。
【図18】従来及び本発明に使用されるつまグリップア
ングルの縦断面図。
【図19】従来の側グリップアングルの縦断面図。
【符号の説明】
1, 鋼製輸送容器 2 腰下 2a 腰下の角部 3 滑材 4 床波板 7 上蓋 9 側壁 10 上框 15 下框 S1a 係合部 S2a 被係合部 35c,7c 挿入部 35d 把持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日名 晃一 千葉県千葉市中央区今井2丁目18−6 株 式会社シンワコーポレーション千葉営業所 内 (72)発明者 寺嶋 開平 兵庫県神戸市東灘区向洋町西6−19 株式 会社シンワコーポレーション内 (72)発明者 井筒 正治 兵庫県神戸市東灘区向洋町西6−19 株式 会社シンワコーポレーション内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器の床となる腰下の側方向及びつま方向
    の上面端縁に複数のパネルを立設させて角筒状の側壁を
    構成した鋼製輸送容器において、 前記側壁の隣接する2枚のパネルを腰下の角部において
    折曲可能な一枚板で構成し、 該側壁の側端部と他の側壁の側端部の何れか一方に係合
    部を設け、他方に該係合部と係合する被係合部を設けた
    ことを特徴とする鋼製輸送容器。
  2. 【請求項2】側壁の下端に装着された下框を挿入する挿
    入部を、前記腰下の側方向及びつま方向の上面端縁に設
    け、 該腰下の側方向又はつま方向のいずれか一方の挿入部に
    上記側壁及び下框を把持する把持手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の鋼製輸送容器。
  3. 【請求項3】腰下が、所定間隔に平行に配設された複数
    本の滑材と、該滑材の上面に配設される上蓋とから構成
    され、腰下の両端部に位置する滑材の鍔部と上蓋の端縁
    とを嵌合させたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    鋼製輸送容器。
  4. 【請求項4】側壁の半分を構成する一枚板が、波形鋼板
    で構成され、この波形鋼板の畝又は谷に沿って折曲され
    ることを特徴とする請求項1記載の鋼製輸送容器。
  5. 【請求項5】側壁の半分を構成する一枚板が、上下方向
    に伸びるリブを所定間隔で有する型鋼板で構成され、こ
    の型鋼板のリブに沿って折曲されることを特徴とする請
    求項1記載の鋼製輸送容器。
  6. 【請求項6】容器の床となる腰下の側方向及びつま方向
    の上面端縁に4枚のパネルを立設させて角筒状の側壁を
    構成した鋼製輸送容器において、 前記側壁を、1枚のつまパネルと、その他の順次連続す
    る3枚のパネルであって且つ腰下の角部で折曲可能な一
    枚板とによって構成し、 該側壁の下端に装着された下框を挿入する挿入部を、前
    記腰下の側方向及びつま方向の上面端縁に設け、 上記側壁のうち、連続する3枚のパネルのあいだに位置
    するつまパネル及び下框を把持する把持手段を、上記腰
    下のつま方向の挿入部に形成したことを特徴とする鋼製
    輸送容器。
  7. 【請求項7】容器の床となる腰下の側方向及びつま方向
    の上面端縁に4数のパネルを立設させて角筒状の側壁を
    構成した鋼製輸送容器において、 前記側壁のすべてのパネルを腰下の角部において折曲可
    能な一枚板で構成し、 該側壁の下端に装着された下框を挿入する挿入部を、前
    記腰下の側方向及びつま方向の上面端縁に設け、 上記側壁のうち、折曲時に向かい合うパネル及び下框を
    把持する把持手段を、上記腰下の側方向又はつま方向の
    いずれか一方の挿入部に形成したことを特徴とする鋼製
    輸送容器。
  8. 【請求項8】容器の床となる腰下の側方向及びつま方向
    の上面端縁に4枚のパネルを立設させて角筒状の側壁を
    構成した鋼製輸送容器において、 該側壁を、1枚の側パネルあるいはつまパネルと、該パ
    ネルにそれぞれ隣接するパネルの半分を腰下の角部にお
    いて折曲可能な一枚板で構成し、 該側壁に装着された下框を挿入する挿入部を、前記腰下
    の側方向及びつま方向の上面端縁に設け、 側パネル及び下框、あるいはつまパネル及び下框を把持
    する把持手段を、上記腰下の側方向又はつま方向のいず
    れか一方の挿入部に形成したことを特徴とする鋼製輸送
    容器。
JP28761494A 1994-11-22 1994-11-22 鋼製輸送容器 Pending JPH08143035A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001048169A (ja) * 1999-08-02 2001-02-20 Daifuku Co Ltd 収納容器
JP2016141467A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 親和パッケージ株式会社 筒状製品用組み立て式鋼板製輸送容器

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