JPH08142747A - 自動車の減速時追突予防のための減速度感応上昇式ブレーキランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動時に積極的に自動車の室内（又はトラン
ク上）ブレーキランプを制動力に応じて上昇させること
で、後続車に制動情報を伝え、追突事故を回避する。 【構成】 減速Ｇセンサーと駆動上昇装置よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両の減速度を後続車
両により的確に知らせるための、減速度感応上昇式ブレ
ーキランプの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のブレーキランプは単に車両に固定
され、ブレーキ作動状態を電灯の点灯によってのみ後続
車両に知らせる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】最近の乗用車等は、走
行時の安定性を求め、アクティブサスペンション、アン
チダイブジオメトリーなどを取り入れたものが多くなっ
ている。これらの車両は旧来のものと異なり、減速時に
姿勢変化が少なく、急減速時においても、その車体後部
が上昇しにくくなっている。そのために、後続車両は減
速情報を得にくい事態になっている。

【０００４】本発明はこれら姿勢変化の少ない車両が追
突される危険性を減少させることを目的としたものであ
る。追突危険性を減少させるという課題においては、旧
来の車両についても同様の効果があると考えられる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、急制動情報を後続車両により積極的に伝える手段と
して、車内補助ブレーキランプ等を減速度に応じて上昇
させることにした。このことで後続車両運転者に、急制
動情報を車体後部上昇と同じ効果で伝えることができ
る。

【０００６】

【作用】減速入力を利用してブレーキランプ上昇力を得
るように働く。これを室内補助ブレーキランプとして用
いる。

【０００７】

【実施例】図２で、車両が減速されると、慣性力でおも
りが前方に回転する。この回転力を適切なギヤ比で、プ
ーリーに伝え、ブレーキランプをつけたベルトを駆動さ
せて、これを上昇させる。

【０００８】図２で、アジャスタースクリューを調節す
ることで、おもりを垂下した状態から少し車体前方に移
し、ある減速度以下ではランプは動かなくなり、繁雑な
動きを押さえる。

【０００９】減速度を感知するのに、各種Ｇセンサーの
使用が考えられる。また、上昇出力として、各種サーボ
モーターの使用、並びに油圧等が利用できると考えられ
る。上昇機構として図３のようなリンク機構等を用いる
場合も考えられる。

【００１０】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように、車両の
減速時に減速度に応じたブレーキランプの上昇が得られ
る。よって後続車両の運転者は、前方車両の減速時の後
部上昇と同じ要領で、その減速度情報を認知できる。こ
のことで、車両同士の追突危険性を大幅に回避すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】減速度感応上昇式ブレーキランプの正面図
（左）、および側面図（右）である。

【図２】減速度感知、および装置駆動力の発生部分の詳
細図。図１の下部の内部構造である。

【図３】リンク機構による上昇機構図である。

【符号の説明】

１ Ｖベルトカバー ２ 既存の室内ブレーキランプ ３ 回転軸 ４ 減速度感知および駆動装置カバー ５ バランスウェイト ６ 歯車 ７ プーリー ８ おもり ９ アジャスタースクリュー １０Ｖベルト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図２に示す加速度感知装置により歯車を
   介しプーリーを回し、ベルトとそれに付けられたブレー
   キランプを駆動させ、加速度に応じたランプの上昇を得
   る装置。（図１）
2. 【請求項２】 加速度感知装置として各種Ｇセンサーを
   使用したもの。
3. 【請求項３】 上昇装置としてリンク機構等を備えたも
   の。（図３）また、上昇装置駆動力として、サーボモー
   ター、油圧等用いたもの。