JPH08141872A - 工作機械における被加工物搬送方法及びその装置 - Google Patents

工作機械における被加工物搬送方法及びその装置

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JPH08141872A
JPH08141872A JP30985794A JP30985794A JPH08141872A JP H08141872 A JPH08141872 A JP H08141872A JP 30985794 A JP30985794 A JP 30985794A JP 30985794 A JP30985794 A JP 30985794A JP H08141872 A JPH08141872 A JP H08141872A
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JP30985794A
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Kazuhiko Oiwa
一彦 大岩
Toru Ogawa
透 小川
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ワーク搬送用ロボットの移動速度の高速化
と、ロボットの各部位の長寿命化と、騒音の低減による
工場環境の向上とを実現する。 【構成】 第1の早送りオーバライド設定値を読み取る
オーバライド設定値読み取り部23と、NCプログラム
解析部24で解析されたオーバライド変更指令による第
2の早送りオーバライド設定値またはCRT/MDIユ
ニット22からの手動入力操作による第2の早送りオー
バライド設定値を格納するオーバライド設定値格納部2
5と、この格納部25より読み出された第2の早送りオ
ーバライド設定値と前記オーバライド設定値読み取り部
23から読み取られた前記第1の早送りオーバライド設
定値とを比較して一方の早送りオーバライド設定値に決
定する早送りオーバライド決定部26と、この早送りオ
ーバライド決定部26で決定された早送りオーバライド
設定値を設定する早送りオーバライド設定部27とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械におけるワー
ク(被加工物)の搬送方法及びその装置に係り、特に、
ロボットの早送り移動速度を変更するためにオーバライ
ド機能の設定値を変更することができる機能を有する工
作機械における被加工物搬送方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械は、工具又はワークのどちらか
一方を回転させるとともに、工具とワークとを所定の軸
方向に相対移動させてワークの加工を行う。前記ワーク
は、工作機械とワーク貯蔵装置などとの間を移動するト
ラバース型ロボット等搬送装置により搬送される。
【0003】工作機械を含む加工システムにおける加工
時間の短縮化が近年ますます要求されており、ワークを
搬送するロボットの移動速度も高速化が進んでいる。か
かる搬送装置には、NCプログラムにプログラムされた
早送り速度での搬送の他、選択オーバライド設定値を設
定し、オーバライド機能を使用することにより早送りオ
ーバライド(プログラムされた値に0%,1%,25
%,50%,100%の設定値を乗算した値に選択スイ
ッチによる手動選択変更すること)をかけて、加工作業
の実行前に安全のために全体の早送り移動速度を遅くし
て搬送用NCプログラムの確認等を行うことができるも
のがある。しかしながら、この早送りオーバライドで選
択できる数値は固定的なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来の搬送装置
において、搬送時間を短くしようとしてロボットを常時
高速の早送り速度で移動させると、ベアリング部,ボー
ルねじ部,及びラック,ピニオン部などの駆動部,摺動
部に急激な加減速による負荷が常にかかることになり、
寿命が短くなり騒音も大きくなるという問題点が生じ
た。また、このような従来の搬送装置は、搬送装置全体
が所要の移動速度(早送り速度の1%,25%,50%
の移動速度)となる早送りオーバライドを選択設定する
ことはできても、動作毎に異なる移動速度でロボットを
移動させる機能は有していなかった。
【0005】しかしながら、工作機械でのワークの加工
時間とロボットによる搬送時間とを比較してみると、加
工時間の方が長いことが多い。このような場合、ワーク
を工作機械の被加工位置に着脱するための早送り移動動
作以外の間たとえばワーク加工中にロボットが早送り移
動速度より少し遅い移動速度で移動しても加工時間をの
ばすことはない。だが、従来の技術では、選択できる数
値は固定的なものであり、ワーク加工時間とロボット搬
送時間とを略同等とする最適な早送りオーバライドの数
値に設定することはできないという問題点も生じてい
た。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、ワーク搬送用ロボットの移動速度の高速
化と、ロボットの各部位の長寿命化と、騒音の低減によ
る工場環境の向上とを実現できる工作機械における被加
工物搬送方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る方法は、被加工物を加工する工作機械
に被加工物を搬送用NCプログラムに従って搬送する被
加工物搬送方法であって、早送りオーバライド設定値を
任意の整数の数値に設定し、前記被加工物を第1の早送
り速度で移動させる前記NCプログラムの早送り移動指
令のうち所定の早送り移動指令以外を前記早送りオーバ
ライド設定値に従った前記第1の早送り速度より低速の
第2の早送り速度で移動させている。
【0008】なお、前記早送りオーバライド設定値の設
定を、前記NCプログラムの指令または早送りオーバラ
イド設定画面選択中における設定値手動入力で行えるよ
うにすることが好ましい。また、前記所定の早送り移動
指令が、前記工作機械の前記被加工物を取付ける被加工
物取付け部とのあいだで被加工物を授受するための早送
り移動指令であることが好ましい。
【0009】本発明に係る工作機械における被加工物搬
送装置は、被加工物を加工する工作機械に被加工物を搬
送用NCプログラムに従って搬送する被加工物搬送装置
であって、機械装置盤の選択手段により所定の数値に選
択され前記被加工物搬送装置の早送り移動動作全体の早
送り移動速度を低速にするための第1の早送りオーバラ
イド設定値を読み取るオーバライド設定値読み取り部
と、NCプログラム解析部で解析されたオーバライド変
更指令による第2の早送りオーバライド設定値または第
2のオーバライド設定用操作部からの手動入力操作によ
る第2の早送りオーバライド設定値を格納するオーバラ
イド設定値格納部と、このオーバライド設定値格納部よ
り読み出された第2の早送りオーバライド設定値と、前
記オーバライド設定値読み取り部から読み取られた前記
第1の早送りオーバライド設定値とを比較して一方の早
送りオーバライド設定値に決定する早送りオーバライド
決定部と、この早送りオーバライド決定部で決定された
早送りオーバライド設定値を設定する早送りオーバライ
ド設定部とを備えたものである。
【0010】
【作用】被加工物の加工時間がロボットによる被加工物
の搬送時間より長い場合には、被加工物取付け部への被
加工物の着脱動作のための移動時以外は、移動速度を多
少遅くしてもよい。そこで、着脱動作以外のあいだ例え
ば切削加工中は、ロボットにより被加工物を低速の移動
速度で移動させる早送りオーバライドができるようにし
ており、このようにしても工作機械の加工サイクルタイ
ムには影響しない。ワーク取付け部との間で被加工物を
着脱している着脱動作時には、ロボットは被加工物を1
00%の早送りオーバライドで移動させるので、着脱動
作は短時間で行われて加工サイクルタイムが短くなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロッ
ク図、図2は本発明の被加工物搬送装置を有する工作機
械の正面図、図3及び図4は本発明の動作を示すフロー
チャートである。
【0012】図2に示すように、本実施例は工作機械と
して立型マシニングセンタ(以下、MCと記載)の場合
を示しているが、横型MC,NC旋盤,ターニングセン
タなど他の種類の工作機械であってもよい。図示するよ
うに、本実施例では、MC1と、MC1で加工をするた
めのワーク2を貯蔵するワークフィーダ(以下、フィー
ダと記載)3と、ワーク2を搬送する被加工物搬送装置
(以下、搬送装置と記載)4とを備えたシステム機の場
合を示している。
【0013】フィーダ3の上方とMC1の上部には1本
の走行路5が水平に設けられている。走行路5を含む搬
送装置4は、走行路5に従って走行するトラバースロボ
ット(以下、ロボットと記載)7を備えており、ロボッ
ト7は、ワーク2を把持してフィーダ3とMC1の被加
工位置との間を往復移動する。フィーダ3上にはワーク
2を載置する複数の載置台が設けられており、この載置
台が周回するとともに所定位置で停止して、この位置に
あるワーク2がロボット7によって受け渡しされる。ロ
ボット7は、走行路5に設置されたガイドレール9に案
内されるとともに走行用モータに駆動されることにより
走行路5をX軸方向に走行移動するロボット本体部20
と、ロボット本体部20に対して昇降用モータにより上
下方向に昇降移動する昇降機構10と、昇降機構10の
下端部に取付けられたロボットハンド8とを備えてい
る。
【0014】MC1のベッド11にはテーブル12がY
軸方向に移動可能に設けられており、コラムには主軸頭
13がX軸方向及びZ軸方向に移動可能に支持されてい
る。主軸頭13には主軸14が回転自在に支持され、主
軸14には工具が着脱自在に装着されている。主軸頭1
3の下方位置に設置されたテーブル12には、ワーク2
を着脱可能に取付けるためのワーク取付け台15が被加
工位置に設けられている。MC1はワーク2に対して主
軸14の各工具によって順次加工を行う。
【0015】ロボットハンド8は、爪部材によりワーク
2を着脱可能に把持するとともに旋回動作をすることに
より、フィーダ3とワーク取付け台15とに対してワー
ク2を受け渡しする。MC1の前面には、MC1を操作
するための機械操作盤(以下、操作盤と記載)21が設
置されており、操作盤21は、CRT22a及びキーボ
ード22bを備えたCRT/MDI(マニュアル・デー
タ・インプット)ユニット22を有している。
【0016】次に、図1により本発明の概略構成を説明
する。本発明は、システム機全体での加工時間の短縮化
のために、ロボットハンド8を早送り速度でワーク2を
高速搬送できるようになっている。ところで、ワーク2
の加工時間がロボット7によるワーク2の搬送時間より
長い場合には、ロボット7によるワーク取付け台15へ
のワーク2の着脱動作のための移動以外は、移動速度を
多少下げてもよい。即ち、ワーク取付け台15に取付け
られたワーク2が加工されている間に、加工済ワークを
フィーダ3に受け渡し、未加工ワークをフィーダ3より
受取って工作機械近傍の待機位置で待機する動作を行え
ばよいので、ロボット7は必ずしも常時早送りオーバラ
イド100%の早送り速度で移動する必要はない。
【0017】そこで、動作毎に異なる移動速度を設定で
きるロボット7にして、前記着脱動作以外の間はロボッ
ト7を早送り速度より低速の移動速度で移動させる前記
早送りオーバライドができるようにした。そのために、
作業者が操作盤21から指令を入力して、1%乃至10
0%の範囲で早送りオーバライドをかけ得るようになっ
ている。このオーバライドの設定は、操作部としてのC
RT/MDIユニット22の設定画面を介して手動で設
定入力できるが、この入力操作をしなくても自動運転の
NCプログラムの指令ブロックによっても自動的にでき
るようにしている。
【0018】また、MC1による多数のワーク2を加工
する作業においてこの加工作業の能率を維持するため
に、工作機械のスタート時における最初の1個又は数個
のワーク2の搬送時にはロボット7を100%の早送り
オーバライドで移動させ、その後、早送りオーバライド
を所定のパーセントの値に設定して移動させてもよい。
そして、その後のワーク2に関してMC1が加工を開始
したのち加工作業中はオーバライドをかけて設定した移
動速度としている。即ち、上述のように前記着脱動作時
以外はロボット7を低速で移動させている。また、搬送
装置4は、少なくともワーク2をMC1に着脱している
動作時にはワーク2を高速で搬送する。
【0019】搬送装置4の制御部には、図1に示すよう
に、操作盤21により設定され搬送装置4の全体の動作
に設定可能な第1の早送りオーバライド設定値である選
択オーバライド設定値A(1%,25%,50%,10
0%)を読み取る選択オーバライド設定値読み取り部2
3と、CRT/MDIユニット22からの手動入力によ
り設定されたクランプオーバライド設定値B及びNCプ
ログラム解析部24で解析されたNCプログラムの指令
ブロックにより設定されたクランプオーバライド設定値
Cを格納するオーバライド設定値格納部25とを備えて
いる。このクランプオーバライド設定値B,Cが第2の
早送りオーバライド設定値となる。NCプログラムより
のクランプオーバライド設定値Cは、例えば次のような
指令ブロックにより設定できる。 G10 L** Pcc; ここで、 L**:早送りクランプオーバライド値を変
更することの指定 cc :クランプオーバライド値(1%乃至100%) である。
【0020】更に、搬送装置4の制御部は、設定値格納
部25と選択オーバライド設定値読み取り部23から出
力される各オーバライド設定値A,B(又はC)を比較
して一方の早送りオーバライド設定値に決定する早送り
オーバライド決定部26と、早送りオーバライド決定部
26からの出力により低速のオーバライド設定値を設定
して、このオーバライド設定値でロボット7を移動させ
る早送りオーバライド設定部27とを備えている。
【0021】斯かる搬送装置4によるワーク搬送方法に
おいて、少なくともワーク2をMC1に着脱している動
作時には、NCプログラムのクランプオーバライド値が
100%になるようにプログラムをしてワーク2を高速
で搬送し、前記着脱動作時以外は、NCプログラムのク
ランプオーバライド値がC%(例えば、50%)になる
ようにプログラムをして低速のクランプオーバライド設
定値Cと搬送装置全体の動作に設定可能な低速の選択オ
ーバライド設定値Aのいずれか一方の設定値のオーバラ
イドでワーク2を搬送する。このようにすることによ
り、加工時間に影響を与えないで、ロボット7の移動速
度を低速にすることができる。
【0022】次に、図3により本発明の動作を説明す
る。被加工物搬送装置用のシステムプログラムには、図
3のような手順がプログラムされている。ロボット7を
搬送させるための搬送用NCプログラムの指令ブロック
を1ブロック読み取る(ステップ101)。この読み取
った指令ブロックの指令が早送りオーバライド値変更指
令すなわちクランプオーバライド設定値の設定のための
指令ブロックであるか否かを判断する(ステップ10
2)。前記した「G10 L** Pcc;」のような
指令ブロックであるか否かを判断するのである。クラン
プオーバライド設定値の設定のための指令ブロックであ
ると判断された場合には、この指令のクランプオーバラ
イド設定値(C)をクランプオーバライド設定値格納部
25に格納する(ステップ103)。その後、ステップ
101に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0023】ステップ102において、クランプオーバ
ライド設定値の設定のための指令ブロックでないと判断
された場合には、設定画面よりのクランプオーバライド
設定値入力があったか否かの判断をする(ステップ10
4)。設定画面よりのクランプオーバライド設定値入力
があった場合には、その設定値Bをクランプオーバライ
ド設定値格納部25に格納し(ステップ105)、ステ
ップ106に移行する。すなわち、作業者が早送り速度
を低速にしてもよいと判断したときに、NCプログラム
に関係なくクランプオーバライド設定値を設定できるの
である。NCプログラムに関係なく、作業者が低速の早
送り速度でワーク2を搬送してもよいと判断したときに
は、CRT/MDIユニット22の設定画面を介してキ
ーボード22b等から作業者が任意の時にクランプオー
バライド設定値を入力設定できるようになっている。例
えば、作業者は、CRT/MDIユニット22の画面を
クランプオーバライド設定値入力画面に選択操作する。
そして、クランプオーバライド設定値入力画面の「クラ
ンプオーバライド設定値」という項目にカーソルを合わ
せて、設定値(1%から100%の整数値)Bをキーボ
ード22bの数字キーで直接入力する。なお、クランプ
オーバライド設定値Bは、一旦設定した後でも、他の任
意の数値に変更可能になっている。
【0024】ステップ106において、読み取った指令
ブロックが早送り移動指令であるか否かを判断する。も
し、早送り移動指令でなければその指令ブロックを実行
する(ステップ107)。次いで、実行した指令がプロ
グラムエンド指令であるか否かを判別し、プログラムエ
ンドでない場合にはステップ101に移行して以降の処
理を繰り返す(ステップ108)。プログラムエンドで
ある場合にはこの手順の実行を終了する。
【0025】ステップ106において、指令ブロックが
早送り移動指令と判断された場合には、クランプオーバ
ライド設定値格納部25に設定値が格納されているか否
かを判断する(ステップ111)。格納されていると判
断されたときには、操作盤21の選択オーバライド機能
の選択スイッチで選択された選択オーバライド値A(1
%,25%,50%,100%)を読み取る(ステップ
112)。
【0026】次に、クランプオーバライド設定値格納部
25に格納されている設定値B(またはC)を読み取る
(ステップ113)。2つの設定値は、早送りオーバラ
イド決定部26に入力され、選択オーバライド設定値A
とクランプオーバライド設定値B(またはC)とを比較
する(ステップ114)。もし、選択オーバライド設定
値がクランプオーバライド設定値より小さい〔A<B
(またはC)〕場合には、早送りオーバライド設定部2
7の早送りオーバライド設定値を”A”に設定し(ステ
ップ115)、早送りオーバライドをA%として早送り
移動動作を実行する(ステップ116)。もし、ステッ
プ114において選択オーバライド設定値がクランプオ
ーバライド設定値より大きい〔A>B(またはC)〕場
合には、早送りオーバライド設定部27の早送りオーバ
ライド設定値をB(またはC)に設定し(ステップ11
7)、早送りオーバライドB(またはC)%として早送
り移動動作を実行する(ステップ118)。
【0027】もし、ステップ111において、クランプ
オーバライド設定値格納部25に設定値が格納されてい
ないと判断された場合には、操作盤21の選択オーバラ
イド機能の選択スイッチで選択された選択オーバライド
値A(1%,25%,50%,100%)を読み取る
(ステップ121)。そして、選択スイッチが100%
を選択しているか否かを判断する(ステップ122)。
もし、選択スイッチが100%以外を選択している場合
には、選択オーバライド設定値Aでステップ115以降
の処理を行うが、100%を選択している場合には、早
送りオーバライド100%として早送り移動動作を実行
する(ステップ123)。
【0028】早送りオーバライド指令によるクランプオ
ーバライド設定値変更の場合には、次のようなことが行
える。例えば、下記のプログラム例に示すように、工作
機械のワーク取付け部とのあいだでワーク2を授受する
ための早送り移動動作のみを早送りオーバライド設定値
100%に設定し、その他の早送り移動動作を早送りオ
ーバライド設定値B%(例えば、70%)にすることが
できる。
【0029】 O1000; ・ ・ G10 L** P70; ・(ワーク取付け部とのあいだでワークを授受するための早送り移動 ・ 動作以外の早送り動作) ・ G10 L** P100; ・(ワーク取付け部とのあいだでワークを授受するための早送り移動 ・ 動作) ・ G10 L** P70; ・(ワーク取付け部とのあいだでワークを授受するための早送り移動 ・ 動作以外の早送り動作) ・ ・ M30;
【0030】また、複数のワーク2を連続加工する場合
には、図4のフローチャートに示すような使用もでき
る。あらかじめ、工作機械に早送りオーバライド100
%の早送り速度で搬送するワーク個数を設定しておく。
すなわち、1個目のワークから設定された個数n(例え
ば、2個)のワークまでは、工作機械にワークを素早く
供給するために、全早送り移動動作を早送りオーバライ
ド設定値100%で行うのである。
【0031】そして、工作機械にワークの連続加工の開
始信号が入力されたら、ワーク個数カウンタを1にする
(ステップ201)。ワーク個数カウンタでカウントさ
れているワーク個数Nとワーク設定個数nとを比較する
(ステップ202)。もし、ワーク個数Nのほうがワー
ク設定個数nより大きい場合、すなわち、設定された個
数nに達したら、ワークの加工時間の範囲内でワークを
供給すればよいので、ワーク取付け部とのあいだでワー
クを授受するための早送り移動動作のみを早送りオーバ
ライド設定値100%に設定し、その他の早送り移動動
作を早送りオーバライド設定値B%(例えば、70%)
にするNCプログラムを実行する(ステップ203)。
【0032】また、ステップ202においてワーク個数
Nのほうがワーク設定個数nより小さい場合には、工作
機械にワークを素早く供給するために、全早送り移動動
作を早送りオーバライド設定値100%で行うプログラ
ムを実行する(ステップ204)。このようなNCプロ
グラムは、カスタムマクロの分岐指令〔IF 〔<条件
式>〕 GOTO n;〕等を使用すればよく、ここで
は、これ以上詳細に説明しない。ワーク加工完了後、ワ
ーク個数カウンタの数値Nに1を加算する(ステップ2
05)。次いで、ワークを全数加工したか否かを判断
し、全数の加工が終了していない場合にはステップ20
2に移行し、以降の処理を繰り返す(ステップ20
6)。全数の加工が終了した場合にはこの手順の実行を
終了する。
【0033】このように、本発明によれば、ロボット7
の早送りの場合のオーバライドを設定画面及びプログラ
ム上で自由に設定変更できるため、ロボットの移動速度
が低速の早送り速度となる。これにより、ロボット7の
各部位の長寿命化が図れ、騒音も低減され故障も少なく
なる。また、工作機械のワーク取付け部との間のローデ
ィング,アンローディングのための早送り移動動作中は
早送りオーバライド100%の早送り速度(第1の早送
り速度)ワークを搬送することにより、加工時間のほう
が搬送時間より長い場合には、他の早送り移動動作の早
送り速度を早送りオーバライドにより低速にした第2の
早送り速度にしているので、工作機械の加工サイクルタ
イムには影響せず加工能率を低下させることはない。な
お、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0034】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、被
加工物搬送装置の移動速度の高速化と、搬送装置の各部
位の長寿命化と、騒音の低減による工場環境の向上とを
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の被加工物搬送装置を有する工作機械の
正面図である。
【図3】本発明の動作を示すフローチャートである。
【図4】複数のワークを連続加工する場合の本発明の一
実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 立型マシニングセンタ(工作機械) 2 ワーク(被加工物) 4 被加工物搬送装置 21 機械操作盤 22 CRT/MDIユニット(操作部) 23 選択オーバライド設定値読み取り部 24 NCプログラム解析部 25 オーバライド設定値格納部 26 早送りオーバライド決定部 27 早送りオーバライド設定部 A 選択オーバライド設定値(第1の早送りオーバ
ライド設定値) B クランプオーバライド設定値(第2の早送りオ
ーバライド設定値) C クランプオーバライド設定値(第2の早送りオ
ーバライド設定値)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を加工する工作機械に被加工物
    を搬送用NCプログラムに従って搬送する被加工物搬送
    方法であって、 早送りオーバライド設定値を任意の整数の数値に設定
    し、 前記被加工物を第1の早送り速度で移動させる前記NC
    プログラムの早送り移動指令のうち所定の早送り移動指
    令以外を前記早送りオーバライド設定値に従った前記第
    1の早送り速度より低速の第2の早送り速度で移動させ
    ることを特徴とする工作機械における被加工物搬送方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記早送りオーバライド設定値の設定を、前記NCプロ
    グラムの指令または早送りオーバライド設定画面選択中
    における設定値手動入力で行えるようにしたことを特徴
    とする工作機械における被加工物搬送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記所定の早送り移動指令が、前記工作機械の前記被加
    工物を取付ける被加工物取付け部とのあいだで被加工物
    を授受するための早送り移動指令であることを特徴とす
    る工作機械における被加工物搬送方法。
  4. 【請求項4】 被加工物を加工する工作機械に被加工物
    を搬送用NCプログラムに従って搬送する被加工物搬送
    装置であって、 機械操作盤の選択手段により所定の数値に選択され前記
    被加工物搬送装置の早送り移動動作全体の早送り移動速
    度を低速にするための第1の早送りオーバライド設定値
    を読み取るオーバライド設定値読み取り部と、 NCプログラム解析部で解析されたオーバライド変更指
    令による第2の早送りオーバライド設定値又は第2のオ
    ーバライド設定用操作部からの手動入力操作による第2
    の早送りオーバライド設定値を格納するオーバライド設
    定値格納部と、 このオーバライド設定値格納部より読み出された第2の
    早送りオーバライド設定値と前記オーバライド設定値読
    み取り部から読み取られた前記第1の早送りオーバライ
    ド設定値とを比較して一方の早送りオーバライド設定値
    に決定する早送りオーバライド決定部と、 この早送りオーバライド決定部で決定された早送りオー
    バライド設定値を設定する早送りオーバライド設定部と
    を備えたことを特徴とする工作機械における被加工物搬
    送装置。
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