JPH08141866A - 送り台駆動装置 - Google Patents

送り台駆動装置

Info

Publication number
JPH08141866A
JPH08141866A JP30152194A JP30152194A JPH08141866A JP H08141866 A JPH08141866 A JP H08141866A JP 30152194 A JP30152194 A JP 30152194A JP 30152194 A JP30152194 A JP 30152194A JP H08141866 A JPH08141866 A JP H08141866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball screw
driving
feed
position detecting
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30152194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakazawa
弘 中澤
Osamu Matsuno
修 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP30152194A priority Critical patent/JPH08141866A/ja
Publication of JPH08141866A publication Critical patent/JPH08141866A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋盤等の工作機械に応用され、送り台の駆動
用ボールねじの熱変位に関係なく送り台の位置を正確に
検出できて、精度良く位置決め制御できるようにする。
また位置検出用の部品に安価なものが使用できるように
する。 【構成】 送り台1の移動によってねじ軸4aが回転す
る位置検出用のボールねじ4を設ける。この位置検出用
ボールねじ4にパルスコーダ等の回転検出手段11を設
ける。その回転検出値に基づいて送り台1の駆動用サー
ボモータ7を制御する制御手段13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、旋盤、ターニングセ
ンタ、マシニングセンタ等の各種工作機械や、その他の
産業機械一般において、送り台を進退駆動させる送り台
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に、
工作機械において、刃物台等の送り台はサーボモータに
よりボールねじを介して進退駆動している。ボールねじ
は、重い送り台を精度良く位置決めする必要から、剛性
を持たせる必要があり、予圧を高くしている。すなわ
ち、ボールねじの予圧は、ねじ軸とナット間のアキシャ
ル隙間が負の状態になるように、予めねじ軸とナット間
のボールに弾性変形を与えておく方法であるが、この弾
性変形を生じさせる荷重を高めている。そのため、送り
台を高速で駆動すると、ボールねじの駆動時の発熱量が
多くなり、ボールねじは大きな熱変位を生じる。
【0003】一方、サーボモータおよびボールねじで位
置決めするにつき、クローズドループで制御する場合、
一般には簡易な位置検出方法として、サーボモータに付
随したパルスコーダ、あるいは駆動用ボールねじに連結
したエンコーダ等で回転を検出する方法が採られる。
【0004】しかし、前記のようにボールねじに大きな
熱変位が生じると、ボールねじの回転角度に対する送り
台の移動量も、熱変位に対応して長くなり、前記のエン
コーダ等で得られる位置検出値と、実際の送り台の位置
とにずれが生じる。このため、制御手段で温度補正を行
う方法も種々提案されているが、運転状況は常に一定で
はなく、精度良く温度補正を行うことが難しい。このよ
うな熱変位の問題が、加工精度の向上を妨げる大きな要
因となっている。位置検出手段として、送り台の位置を
直接に検出するマグネスケール等のリニアスケールを用
いれば、前記の熱変位の問題は解消されるが、この種の
リニアスケールは高価な部品であるため、工作機械のコ
ストの増大を招く。
【0005】この発明の目的は、送り台の移動機構の熱
変位に関係なく送り台の位置を正確に検出できて、精度
良く位置決め制御でき、また位置検出用の手段が安価で
済む送り台駆動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の送り台駆動装
置は、送り台の移動によってねじ軸が回転する位置検出
用のボールねじを設け、この位置検出用ボールねじに回
転の検出手段を設け、その回転検出値に基づいて送り台
の移動機構を制御する制御手段を設けたものである。位
置検出用ボールねじのナットは送り台に取付けられる。
前記移動機構は、駆動源に連結された駆動用ボールねじ
を含むものであっても良い。また、位置決め用ボールね
じの径は、駆動用ボールねじの径よりも小径とすること
が望ましい。
【0007】
【作用】送り台の移動機構、例えば駆動用送りねじに熱
変位が生じていても、その熱変位とは関係なく、送り台
の実際の移動量に対応して位置検出用ボールねじが回転
する。位置検出用ボールねじは、剛性を持たせる必要が
なくて予圧を低くでき、そのため高速回転しても発熱し
難く、熱変位が小さい。このため、位置検出用ボールね
じの回転を検出することで、実際の送り台の移動量を精
度良く検出でき、したがって移動機構の温度上昇にかわ
らず、高い位置決め精度を保つことができる。位置検出
用ボールねじを駆動用ボールねじに比べて小径とした場
合は、位置検出用ボールねじのリードも小さくなり、位
置検出用ボールねじの回転角度に対する送り台の移動量
が小い。そのため、検出可能な最小移動量が小さくな
り、検出精度を高くすることができる。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。送り台1はナット取付部材2を有し、ナット取付部
材2に、駆動用ボールねじ3のボールナット3bと、位
置検出用ボールねじ4のボールナット4bとが取付けら
れている。駆動用ボールねじ3のねじ軸3aは、両端が
軸受台5,6の軸受5a,6aに回転自在に支持され、
一端がサーボモータ7の出力軸7aに軸継手8で結合さ
れている。サーボモータ7側の軸受台5はサーボモータ
7に取付けられている。なお、送り台1は、駆動用ボー
ルねじ3と平行なガイド手段(図示せず)により進退自
在に支持されている。駆動用ボールねじ3とサーボモー
タ7とで、送り台1の移動機構14が構成される。
【0009】位置検出用ボールねじ4のねじ軸4aは、
駆動用ボールねじ3と平行に設けられて、両端が軸受台
9,10の軸受9a,10aに回転自在に支持されてお
り、一端が回転検出用の検出手段11の入力軸に軸継手
12で連結されている。位置検出用ボールねじ4は、検
出精度の向上のために、送り台1の近くに配置すること
が望ましい。また、位置検出用ボールねじ4は、この実
施例では駆動用ボールねじ3と横に並べて配置している
が、位置検出用ボールねじ4を上側として駆動用ボール
ねじ3と位置検出用ボールねじ4とを上下に並べて配置
しても良い。検出手段11は、アブソリュート式または
インクリメンタル式のロータリエンコーダ、あるいはパ
ルスコーダ等からなる。位置検出用ボールねじ4のねじ
軸4aは、駆動用ボールねじ3のねじ軸3aよりも小径
のものとしてあり、それだけリードも小さいものとなっ
ている。なお、両ねじ軸3a,4aの径は同径としても
良い。駆動用ボールねじ3はボールナット3bにおける
予圧を高く設定し、位置検出用ボールねじ4は予圧を低
く設定してある。
【0010】制御手段13は、サーボモータ7を制御す
るサーボコントローラ等からなり、NC装置等から出力
される位置指令Sに従い、検出手段11の検出値でクロ
ーズドループの位置制御を行うものとしてある。制御手
段13は、検出手段11の検出信号で速度制御もクロー
ズドループで制御するものとしても良い。
【0011】この構成によると、サーボモータ7で駆動
用送りねじ3を回転させることにより、送り台1が進退
駆動される。送り台1の進退に伴い、送り台1にナット
4bが取付けられた位置検出用ボールねじ4のねじ軸4
aが回転し、その回転角度が検出手段11で検出され
る。検出手段11の回転角度の検出値は制御手段13に
入力され、制御手段13は角度検出値と位置指令Sとを
比較してサーボモータ7に回転指令を与える。このよう
にクローズドループで位置制御が行われる。この場合
に、駆動用送りねじ3は、その高い予圧のために高速送
りを行うと大きな発熱を伴い、温度上昇により大きな熱
変位が生じることがある。しかし、位置検出用ボールね
じ4のねじ軸4aは、駆動用ボールねじ3の熱変位とは
関係なく、送り台1の実際の移動量に対応する角度だけ
回転する。位置検出用ボールねじ4は、予圧が低いため
に高速回転しても発熱し難く、熱変位が小さい。このた
め、位置検出用ボールねじ4の回転を検出することで、
実際の送り台1の移動量を精度良く検出でき、駆動用ボ
ールねじ3の温度上昇にかわらず、高い位置決め精度を
保つことができる。位置検出用ボールねじ4を駆動用ボ
ールねじ3に比べて小径とした場合は、そのリードも小
さくなるため、回転角度に対する送り台1の移動量が小
い。そのため、検出可能な最小移動量が小さくなり、検
出精度を高くすることができる。
【0012】図2は、この実施例の送り台駆動装置を応
用した工作機械であるタレット旋盤の平面図である。ベ
ッド20上に設置した主軸台21に、主軸チャック22
aを有する主軸22が支持され、主軸台21の側方に、
送り台であるタレットキャリッジ23がレール24上を
主軸台21に対する遠近方向(X軸方向)に進退自在に
設置されている。タレットキャリッジ23にはタレット
軸25を介してタレット26が割出回転および前後(Z
軸方向)送り可能に設置されている。タレット26は正
面形状が多角形のドラム状のものであり、各周面部分に
バイト等の各種の工具27が装着されている。
【0013】タレットキャリッジ23の駆動に、図1の
送り台駆動装置が用いられている。すなわち、送り台で
あるタレットキャリッジ23に、駆動用ボールねじ3お
よび位置検出用ボールねじ4のナット3b,4b(図
1)がナット取付部材2を介して取付けられ、各ボール
ねじ3,4のねじ軸3a,4aはベッド20に軸受台
5,6,9,10で支持されている。駆動用ボールねじ
3はサーホモータ7に連結され、位置検出用ボールねじ
4は検出手段11に連結されている。検出手段11とサ
ーボモータ7とは図1の制御手段13で電気的に接続さ
れている。
【0014】この構成の場合、タレットキャリッジ23
の高速送りを行っても、駆動用ボールねじ3の熱変位に
かかわらず、タレットキャリッジ23を精度良く位置制
御することができ、ワークWを切り込み深さにつき高精
度に加工することができる。
【0015】なお、前記実施例では移動機構14として
ボールねじ3を用いたが、ラック・ピニオン機構や、あ
るいはチェーン等の巻き掛け伝達機構等を移動機構とし
て用いても良い。
【0016】
【発明の効果】この発明の送り台駆動装置は、送り台の
移動によってねじ軸が回転する位置検出用のボールねじ
を設け、この位置検出用ボールねじに回転の検出手段を
設け、その回転検出値に基づいて送り台の移動機構を制
御する制御手段を設けたものであるため、送り台の移動
機構の熱変位に関係なく送り台の位置を正確に検出でき
て、精度良く位置決め制御できる。しかも、位置検出手
段として回転検出手段が使用でき、低コストで済む。送
り台の移動機構として送りねじを使用した場合は、簡単
な構造で高精度の送りが行える。この場合に、駆動用送
りねじの予圧を高めて剛性を持たせても、前記のように
移動機構の熱変位に関係なく高精度の位置検出が行え
る。位置検出用ボールねじを駆動用ボールねじに比べて
小径とした場合は、検出可能な最低目盛りが小さくな
り、高精度な位置検出、移動制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる送り台駆動装置の
破断平面図と制御系のブロック図とを示す説明図であ
る。
【図2】同送り台駆動装置を応用したタレット旋盤の平
面図である。
【符号の説明】
1…送り台、2…ナット取付部材、3…駆動用ボールね
じ、3a…ねじ軸、3b…ボールナット、4…位置検出
用ボールねじ、4a…ねじ軸、4b…ボールナット、7
…サーボモータ、11…検出手段、13…制御手段、1
4…移動機構、20…ベッド、21…主軸台、23…タ
レットキャリッジ(送り台)、26…タレット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り台を移動させる移動機構と、前記送
    り台にナットが取付けられて前記送り台の移動によりね
    じ軸が回転する位置検出用ボールねじと、この位置検出
    用ボールねじの回転を検出する検出手段と、この検出手
    段の検出値に基づいて前記移動機構を制御する制御手段
    とを備えた送り台駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記移動機構は、駆動源に連結された駆
    動用ボールねじを含むものとした請求項1記載の送り台
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め用ボールねじの径は、前記
    駆動用ボールねじの径よりも小径である請求項2記載の
    送り台駆動装置。
JP30152194A 1994-11-09 1994-11-09 送り台駆動装置 Pending JPH08141866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30152194A JPH08141866A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 送り台駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30152194A JPH08141866A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 送り台駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08141866A true JPH08141866A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17897938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30152194A Pending JPH08141866A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 送り台駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08141866A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155340A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Matsuura Machinery Corp 稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法及び当該方法に基づく変位補正方法
JP2008168354A (ja) * 2006-12-14 2008-07-24 Univ Of Fukui 稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法及び当該方法に基づく変位補正方法
CN102554629A (zh) * 2012-03-02 2012-07-11 浙江大学宁波理工学院 飞边去除装置
CN102601679A (zh) * 2012-03-26 2012-07-25 侯马市东鑫机械铸造有限公司 车床尾座套筒可调速自动进给数控装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168354A (ja) * 2006-12-14 2008-07-24 Univ Of Fukui 稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法及び当該方法に基づく変位補正方法
JP2008155340A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Matsuura Machinery Corp 稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法及び当該方法に基づく変位補正方法
CN102554629A (zh) * 2012-03-02 2012-07-11 浙江大学宁波理工学院 飞边去除装置
CN102601679A (zh) * 2012-03-26 2012-07-25 侯马市东鑫机械铸造有限公司 车床尾座套筒可调速自动进给数控装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6757581B2 (en) Offset apparatus for NC machine tool
US4471443A (en) Compensation method and apparatus for thermal displacement
JP4351379B2 (ja) 工作機械
JP2003001542A (ja) Nc工作機械
WO2013073317A1 (ja) 工作機械
JPH11165211A (ja) 内面加工機
JP2020196094A (ja) 工作機械
JP2002273642A (ja) ボールネジ送り駆動補正方法及びボールネジ送り駆動装置
JPH08141866A (ja) 送り台駆動装置
JP3532281B2 (ja) ねじ式軸送り機構の位置決め制御方法
JP3405744B2 (ja) 工作機械におけるワーク及び経時変化の計測方法
JP3901290B2 (ja) 内径加工寸法の補正方法及びこの補正方法を実施可能なnc旋盤
JPH11165241A (ja) 旋盤におけるワーク加工方法
JPS6227945B2 (ja)
JPH02160457A (ja) 工作機械の真直度補正装置
JPS624568A (ja) 送り装置
JPS6331878Y2 (ja)
JPS6186104A (ja) 自動旋盤
JPH10254520A (ja) Nc制御軸の原点復帰方法
JPH11114703A (ja) 工作機械の心押装置
JP2897961B2 (ja) 工作機械における芯高調整機構
JPH02243248A (ja) 工作機械における移動部位置補正装置
JP2008500200A (ja) コンピュータ化数値制御旋盤の切削具の位置を自動的に検出するための装置
JPS6331877Y2 (ja)
JP2001259953A (ja) Nc工作機械用の駆動装置