JPH08141398A - アンモニア分解触媒 - Google Patents

アンモニア分解触媒

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JPH08141398A
JPH08141398A JP6311227A JP31122794A JPH08141398A JP H08141398 A JPH08141398 A JP H08141398A JP 6311227 A JP6311227 A JP 6311227A JP 31122794 A JP31122794 A JP 31122794A JP H08141398 A JPH08141398 A JP H08141398A
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catalyst
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ammonia
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JP6311227A
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Inventor
Masayuki Hanada
正幸 花田
Takao Hirakawa
孝男 平川
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JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Original Assignee
Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンモニアの分解効率が高く、NOxやN2
Oなどの二次公害物質を副生せず、しかもSOxに対し
極めて耐被毒性が強く、SOxが存在するガス条件に適
するアンモニア分解触媒の提供。 【構成】 チタン(Ti)をA成分とし、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)、バナジウム(V)、ケイ
素(Si)から選ばれた少なくとも1種の元素をB成分
とし、希土類(RE)、マンガン(Mn)、レニウム
(Re)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ルテニウム
(Ru)、イリジウム(Ir)、銅(Cu)から選ばれ
た少なくとも1種の元素をC成分としてなる触媒であっ
て、該触媒の組成が、酸化物の重量パーセントでA成分
が50〜95%、B成分が0.1〜30%、C成分が
0.01〜15%の範囲よりなることを特徴とするアン
モニア分解触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス中に含まれるア
ンモニアを分解して、無害な窒素と水に酸化分解する触
媒に関するものである。さらに詳しくは本発明は、燃焼
炉、各種工業装置などから排出される排ガス中の窒素酸
化物をアンモニアガスで還元し、分解除去した後に残留
するアンモニアを酸化分解する触媒に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、環境問題などの観
点から燃焼炉や焼却炉などから排出される排ガス中の窒
素酸化物(以下NOxということがある)の量を低レベ
ルに抑えることが望まれている。排ガス中のNOxを除
去する方法としては、排ガス中に還元剤としてアンモニ
アを注入して触媒の存在下にNOxを窒素と水に接触還
元して除去する方法が主流である。この場合、NOxを
高度に除去するためには、アンモニアの注入量を多くし
てNH3/NOx比を1以上に高めることが必要であ
る。しかし、NH3/NOx比を1以上に高めると、排
ガス中のNOxの量は低レベルに抑えることができるも
のの、未反応のアンモニアの量が増加するという問題が
ある。
【0003】アンモニアは悪臭が強く、アンモニアを含
有するガスを大気中に直接放出することは、環境保全、
公害防止の見地から好ましくない。
【0004】排ガス中のアンモニアを処理する方法とし
ては、酸水溶液による吸収法、硫酸鉄活性炭ゼオライト
などを主成分とする吸着剤を用いる方法、触媒を用いて
300℃以下の低温で酸化分解する方法などが知られて
いる。
【0005】従来のアンモニア分解触媒としては、アル
ミナに白金族(Pt、Ru、Pd、Rh、Ir、Os)
および/または金属酸化物(Co、Cr、Cu、Fe、
Ni、Mn)を担持した触媒(特開昭50−16146
0号公報)、SiCなどの担体に酸化クロムと酸化コバ
ルトおよび白金属を担持した触媒(特開昭50−267
96号公報)、あるいは酸化マンガンと酸化チタンから
なる触媒(特公昭61−52727号公報)、さらに、
アルミナ、シリカ、チタニアなどの担体にニッケルと希
土類元素の化合物を担持した触媒(特開平2−1986
39号公報)、担体に5〜50重量%のコバルトと酸化
ランタンとして2〜30重量%のランタンを担持した触
媒(特開平5−329370号公報)、あるいは、担体
に5〜50重量%のニッケルと酸化ランタンとして2〜
30重量%のランタンに更に0.01〜3重量%の白金
族元素を担持した触媒(特開平5−329372号公
報)等が提案されている。
【0006】また、脱硝機能を備えたアンモニア分解触
媒としては、チタン、バナジウム、タングステン、モリ
ブデンから選ばれる一種以上の元素の酸化物からなる組
成物を第一成分とし、白金、パラジウム、ロジウムから
選ばれる貴金属の塩類もしくはゼオライト、アルミナ、
シリカなどの多孔体にあらかじめ担持された前記貴金属
を含有する組成物を第二成分とした組成物からなり、窒
素酸化物を接触還元すると同時に還元剤として注入され
た未反応状態のアンモニアを分解する触媒が提案されて
いる(特開平5−146634号公報)。
【0007】しかし、従来のこれらのアンモニア分解触
媒は、高温で使用した場合に、窒素酸化物(NOx)や
処理の困難な亜酸化窒素(N2O)が多量に副生すると
いう問題があった。
【0008】また、これらの触媒は、通常燃焼排ガス中
に含まれてる亜硫酸ガス(以後SOxと記す)に対する
耐被毒性が弱く、亜硫酸ガスが含まれる排ガス中のNH
3を分解する場合は次第に活性が劣化し、触媒寿命が短
くなるなどの問題があった。
【0009】しかも、従来のアンモニア分解触媒は、ア
ンモニアの分解率を効率的に高めようとすれば、NOx
やN2Oが副生せざるを得ず、多少の効率を犠牲にして
も、触媒量を多くするなどしてできるかぎりNOxやN
2Oが副正しない条件で使用されてきた。
【0010】またSOxに対する配慮が極めて少なく、
それについてほとんど検討されていない。しかし実際の
排ガスの中にはSOxが含まれることが大部分で、むし
ろSOxが含まれないのは極めて希である。
【0011】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は前述のような事
情を考慮して、アンモニアの分解効率が高く、NOxや
2Oなどの二次公害物質を副生せず、しかもSOxに
対し極めて耐被毒性が強く、SOxが存在するガス条件
に適するアンモニア分解触媒を提供する点にある。
【0012】
【発明の構成】本発明は、チタン(Ti)をA成分と
し、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、バナジ
ウム(V)、ケイ素(Si)から選ばれた少なくとも1
種の元素をB成分とし、希土類(RE)、マンガン(M
n)、レニウム(Re)、鉄(Fe)、コバルト(C
o)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、銅
(Cu)から選ばれた少なくとも1種の元素をC成分と
してなる触媒であって、該触媒の組成が、酸化物の重量
パーセントでA成分が50〜95%、B成分が0.1〜
30%、C成分が0.01〜15%の範囲よりなること
を特徴とするアンモニア分解触媒に関する。
【0013】本発明の触媒において、(A)成分は基本
的にSOxに対する耐被毒性が強く、工業的触媒担体と
して好適であり、現在工業排ガス処理触媒などに使用さ
れている。(B)成分は、W、Mo、V、Siから選ば
れた少なくとも1種の元素で、NH3が分解して副生し
やすい、NOxやN2Oの副生を抑制する作用があり、
また、NH3と共にNOxが共存する場合、NOxを除
去する活性をも有している。(C)成分の一部はNH3
分解活性金属として文献〔日本化学会誌(5)P612
〜618(1977)〕等で紹介されている。しかし
(C)成分は、他金属との組合せで、その活性は異な
り、(A)、(B)成分との組合せによりNH3分解活
性がきわめて高活性となることについては知られていな
い。
【0014】また、(A)、(B)、(C)成分を組合
せて得られる触媒は、SOxが含まれる排ガス中のアン
モニア分解処理においても触媒寿命が長く、アンモニア
分解率が高く、NOx、N2Oなどの副生物が少ない特
性を有する。このような特定の組合せの触媒が、優れた
特性を有する理由は現在のところ明らかでない。
【0015】本発明の触媒の組成は、酸化物の重量パー
セントでA成分は50〜95%、好ましくは70〜90
%の範囲に、B成分は0.1〜30%、好ましくは0.
2〜20%の範囲にあり、C成分は選ばれる元素の種類
によって適正な量が異なるが通常0.01〜15%の範
囲にあることが望ましい。
【0016】C成分が希土類(RE)、マンガン(M
n)、レニウム(Re)、鉄(Fe)、コバルト(C
o)、銅(Cu)から選ばれた元素である場合は、1〜
15%、好ましくは3〜10%の範囲が望ましく、ルテ
ニウム(Ru)、イリジウム(Ir)から選ばれた元素
である場合は、0.01〜3%、好ましくは0.05〜
2%の範囲であることが望ましい。特に、C成分として
ルテニウム(Ru)を含む触媒は、NOx、N2Oなど
の副生物の生成量が少なく、SOxに対する被毒にも強
いので好適である。
【0017】該触媒の組成が、前述の範囲外では、所望
の分解活性、寿命などが得られないので好ましくない。
【0018】(A)成分であるチタン元素として使用し
うる原料としては、酸化チタン、オルトチタン酸、メタ
チタン酸、三塩化チタン、四塩化チタン、硫酸チタン、
および有機チタン等が挙げられる。特に硫酸根を少量含
む酸化チタンは好適である。
【0019】(B)成分の原料としてはつぎのようなも
のを挙げることができる。すなわちタングステン元素源
としては、タングステン酸化物、パラタングステン酸ア
ンモン、メタタングステン酸アンモン、タングステン酸
などが、モリブデン元素源としては、モリブデン酸化
物、パラモリブデン酸アンモン、メタモリブデン酸アン
モン、モリブデン酸などが、バナジウム元素源として
は、五酸化バナジウム、メタバナジウム酸アンモンなど
が、ケイ素元素源としては、酸化硅素、ケイ酸、四塩化
ケイ素、シリカゾルなどが使用できる。
【0020】(C)成分の出発原料としては、各元素の
酸化物、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、金属酸、アンモニア
等の錯化合物などが使用できる。たとえば、ルテニウム
元素の場合には、酸化ルテニウム、水酸化ルテニウム、
塩化ルテニウム、臭化ルテニウム、ヨウ化ルテニウム、
硫化ルテニウム、ヘキサアンミンルテニウム(II)塩化
物、などが挙げられる。
【0021】本発明の触媒は、前述の各成分の原料を、
そのまま混合し、あるいは必要に応じて中和、洗浄、乾
燥、焼成して製造される。特に(C)成分の量が少量の
場合には、(A)成分と(B)成分の混合若しくは複合
酸化物を形成させた後、これに、浸漬、含浸などの方法
により(C)成分を添加することが望ましい。
【0022】また、本発明の触媒は、球状、柱状、パイ
プ状、ハニカム状、シート状など任意の形状に成形する
ことができる。成形に際しては、前述の触媒成分の外
に、粘度鉱物、ガラス繊維、パルプなどの成形助剤を用
いることもできる。所望の形状に成形された触媒の前駆
体は、通常400〜900℃の温度で焼成して触媒とす
る。
【0023】本発明の触媒は、通常のアンモニア分解触
媒が使用される条件で使用することができる。具体的に
は、反応温度は200〜600℃の範囲で、空間速度
は、1,000〜50,000h-1の範囲で使用され
る。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0025】実施例1 酸化チタンとして30%を含むメタチタン酸25.9k
gをタンクに入れ、撹拌しながら15%アンモニア水で
pHを8.0にした。これにメタタングステン酸アンモ
ンの50%水溶液1.73kgを加えて撹拌した。この
スラリーを脱水、乾燥後、700℃で焼成し、WO3
10wt%、TiO2 90wt%の粉体を得た。前述
の粉体5kgにシリカ粉末250gおよび2500cc
の水を加え、1時間混練して、水分調節した後、ペレッ
ト状に押出成形した。成形物を110℃で1晩乾燥後、
500℃で5時間焼成し直径4mm、長さ6mmのペレ
ットを得た。このペレットに塩化ルテニウム酸の水溶液
を含浸し、乾燥後450℃で焼成しRuO2として0.
5wt%を含む触媒を得た。本触媒組成を分析した結
果、WO3が9.4wt%、SiO2が4.8wt%、T
iO2が85.3wt%、RuO2が0.5wt%であっ
た。
【0026】実施例2 比表面積110(m2/g)のアナターゼ型酸化チタン
8kgにモリブデン酸アンモンの粉末1.0kgおよび
アンモニア水を加えて、pH9.5とし、2時間混練し
た。この混練物にカルボキシメチルセルロース180g
および3リットルの水を加え混練した。この混練物に熱
を加え水分を蒸発し、水分量を調節した後、ピストン押
出機でペレット状に押出成形した。該ペレットを乾燥
後、450℃で5時間焼成した。ペレットの寸法は、4
mmの直径で長さ6mmであった。該ペレットに硝酸銅
の水溶液を含浸し、500℃で3時間焼成した。本触媒
の最終組成は、MoO3が9.5wt%、CuOが5w
t%、TiO2が85.5wt%であった。
【0027】実施例3 酸化チタンとして30%を含むメタチタン酸60kg
に、SiO2として10%を含むシリカゾルの液6kg
およびアンモニア水を加えてpHを8.0とした。2時
間撹拌後、濾過、脱水し、110℃で2日間乾燥した。
これを550℃で5時間焼成してSiO2が9.5wt
%、TiO2が90.5wt%のTiO2とSiO2から
なるパウダーを得た。このパウダー1kgにカルボキシ
メチルセルロース70gと水400mlを加え、ペレッ
ト状に成形した。該ペレットを乾燥後450℃で5時間
焼成し、これを硝酸第一セリウムの水溶液に含浸した
後、乾燥し500℃で5時間焼成して触媒を得た。この
触媒の最終組成は、TiO2が89wt%、SiO2
9.0wt%、Ce23が2wt%であった。
【0028】実施例4 酸化チタンとして30%を含むメタチタン酸60kg
に、SiO2として20%を含むシリカゾル液6kgを
加え、1時間撹拌後、パラタングステン酸アンモンの粉
末1.8kgを加え、17%のアンモニア水でpHを
8.5まで上昇させ、50℃で2時間撹拌した。このス
ラリーを濾過、脱水、乾燥後、550℃で5時間焼成
し、TiO2とWO3およびSiO2からなる粉末を得
た。この粉末1kgに水400mlとカルボキシメチル
セルロース30gを加え、押出成形機でペレットに成形
し、100℃で乾燥後、400℃で5時間焼成した。こ
の焼成ペレットに硝酸マンガンと硝酸銅の混合溶液を含
浸し、乾燥後450℃で5時間焼成した。触媒組成は、
SiO2が3wt%、TiO2が76wt%、WO3
6.8wt%、CuOが6wt%、MnO2が4wt%
であった。
【0029】実施例5 比表面積110(m2/g)のアナターゼ型酸化チタン
8kgにメタタングステン酸アンモン900gとメタバ
ナジン酸アンモン650gを加え、イオン交換水3リッ
トルを加えてかきまぜながら、17wt%のアンモニア
水を加え、pHを9.0とする。1時間30分混練し、
カルボキシメチルセルロース300gおよびイオン交換
水1リットルを加え、1時間混練する。水分調節した
後、目開き4mm、壁厚1mmの断面36目、長さ40
0mmのハニカム状に成形し、乾燥後、500℃で5時
間焼成した。この焼成ハニカムに塩化ルテニウムの水溶
液を含浸して乾燥後、400℃で5時間焼成した。得ら
れた触媒はV25が5.5wt%、RuO2が0.3w
t%、WO3が5.0wt%、TiO2が89.2wt%
の組成であった。
【0030】実施例6 実施例1において塩化ルテニウム酸を含浸する代りに焼
成ペレットに塩化イリジウムを含浸し、450℃で5時
間焼成し、WO3 9.4wt%、SiO2 4.8wt
%、TiO2 85.3wt%、IrO2 0.5wt%
の組成をもつ触媒を得た。
【0031】実施例7 実施例1で得た酸化チタンと酸化タングステンからなる
パウダー2kgに硫酸バナジルの水溶液を加え、1時間
混練した。水分調節した後、ペレット状に成形した。次
いで110℃で一晩乾燥後、480℃で5時間焼成し、
直径4mm長さ6mmの触媒を得た。このペレットに塩
化ルテニウムの水溶液を含浸し、乾燥後450℃で5時
間焼成し、WO3が9.2wt%、TiO2が84.5w
t%、SiO2が4.8wt%、V25が0.5wt
%、RuO2が1.0wt%の組成の触媒を得た。
【0032】実施例8 実施例5と同様の方法で得られたTiO2−WO3−V2
5からなる断面36目、長さ400mmのハニカム
に、硝酸銅および塩化ルテニウム酸を溶解させた液を含
浸させ、一昼夜80℃で乾燥させ、500℃で5時間焼
成した。得られたハニカムの組成はV25が5.2wt
%、CuOが4.8wt%、RuOが0.05wt%、
WO3が4.8wt%、TiO2が85.2wt%であっ
た。
【0033】実施例9 比表面積90m2/gのアナターゼ型酸化チタン8kg
にパラモリブデン酸アンモンを460g加え、17wt
%のアンモニア水でpHを9.0まで上げ、ついで蒸留
水3リットルを添加する。これにSiO2として20w
t%含むシリカゾル4.4kgを加え加熱しながら混練
する。これに二酸化マンガンの粉末1.0kgを加え、
30分混練し、水分調節した後、ペレット状に成形し
た。ついで110℃で一昼夜乾燥し、500℃で5時間
焼成し、直径4mm長さ6mmのペレットを得た。この
ペレットを塩化レニウムを溶解した液に浸漬した後、乾
燥後、530℃2時間焼成した。得られた触媒の組成
は、MoO3が4.6wt%、SiO2が8.6wt%、
MnO2が9.6wt%、ReO2が1.2wt%、Ti
2が76.0wt%であった。
【0034】実施例10 実施例2において、硝酸銅の水溶液の代りに、硝酸第二
鉄と硝酸コバルトを含む水溶液を用いて含浸したほか
は、実施例2と同様にして触媒を調製した。この触媒
は、MoO3が9.5wt%、Fe23が3.0wt
%、CoOが2.0wt%、TiO2が85.5wt%
の組成を有した。
【0035】比較例1 比表面積230m2/gの酸化アルミニウム7kg、ア
ナターゼ型酸化チタン2kg、およびモノエタノールア
ミンに三酸化モリブンデン1kgを溶解した溶解液を加
え、混練する。この混練物に硝酸銅の粉末を加え、アン
モニア水を加えてpHを7.5とする。1時間混練した
後、水分調節し、ペレットに成形した。110℃で一昼
夜乾燥後、500℃で5時間焼成した。得られたペレッ
トの形状は直径4mm長さ6mmで、触媒組成はAl2
3が66.3wt%、TiO2が19wt%、MoO3
が9.5wt%、CuOが5.2wt%であった。
【0036】比較例2 20wt%のSiO2を含むシリカゾル30kgに、酸
化チタンの粉末5.5kgを加え、アンモニア水を加え
てpHを7.5とした。このスラリーを加熱しながら2
時間混練した。これにカルボキシメチルセルロース37
0gおよびイオン交換水3リットルを添加し、1時間混
練した。水分調節をした後ペレット状に成形し、110
℃で一昼夜乾燥した後、500℃で5時間焼成した。こ
の焼成品を硝酸セリウム〔Ce(NO33・6H2O〕
の水溶液に含浸し、乾燥した後、450℃で5時間焼成
して触媒を得た。この触媒は、TiO2が47.8wt
%、SiO2が50.2wt%、Ce23が2.0wt
%の組成であった。
【0037】比較例3 比表面積90m2/gのアナターゼ型酸化チタン8kg
に、酸化タングステンとして50wt%を含むメタタン
グステンアンモン750g、メタバナジン酸アンモン6
23gおよびイオン交換水3リットルを加え、30分混
練する。これにアンモニア水を加えてpHを8.6とし
た。これにカルボキシメチルセルロース300gとイオ
ン交換水1.5リットルを加え、1時間混練する。水分
を調節した後、ペレット形状に成形した。成形物を11
0℃で一昼夜乾燥し、450℃で5時間焼成した。該ペ
レットに塩化白金酸の水溶液を含浸し500℃で5時間
焼成してTiO2が89.2wt%、WO3が5wt%、
25が5.5wt%、PtOが0.3wt%の組成の
触媒を得た。
【0038】比較例4 比較例3と同様な方法で得られたTiO2−WO3−V2
5からなる焼成ペレットに塩化白金酸の代りに硝酸ロ
ジウム〔Rh(NO33〕の水溶液を含浸し、500℃
で3時間焼成して、TiO2が89.2wt%、WO3
5wt%、V25が5.5wt%、RhOが0.3wt
%の組成の触媒を得た。
【0039】比較例5 比表面積90m2/gのアナターゼ型酸化チタン8kg
に、20%のSiO2を含むシリカゾル10kgを加
え、1時間混練し次いでアンモニア水を加えてpHを
8.0にした。この混練物にカルボキシメチルセルロー
ス200gとイオン交換水2リットルを加え、1時間混
練した。この混練物を水分調節した後、ペレット状に成
形した。該ペレットを乾燥後、500℃で5時間焼成
し、直径4mm長さ6mmのペレットを得た。このペレ
ットを酢酸パラジウムの水溶液に浸し、乾燥後、500
℃で3時間焼成して触媒を得た。得られた触媒の組成は
TiO2が79.2wt%、SiO2が19.8wt%、
PdOが1.0wt%であった。
【0040】実施例11 〔触媒の評価〕前記の実施例1〜10および比較例1〜
5で得られた各触媒それぞれについて、触媒性能をつぎ
の条件と方法で評価した。
【0041】(反応条件) 反応ガス組成 NH3 200ppm SO2 200ppm O2 5% H2O 10% N2 バランス 反応温度 380℃ ガス空間速度 15,000hr-1 (ガス分析法) NH3分析法 :インドフェノール法によった。 NOx分析 :化学発光法によった。 N2O分析法 :非分散型赤外吸収法によった。 評価結果を表1〜3に示す。
【0042】なお、NH3分解率、NOx発生率、N2
発生率は以下の計算に従った。
【0043】つぎの表から本発明の触媒は、SO2ガス
が存在していても、NH3分解率が高く、しかも、NO
x、N2Oの副生が少くないことが判る。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】 *Al23 66.3wt%を使用
【0047】
【効果】本発明の触媒は、硫黄酸化物の被毒に強く、N
Ox、N2Oなどの副生物が少ないので、脱硝触媒の後
流に本発明の触媒を設置すると、該触媒の(B)成分の
作用で残留NOxも除去されるので、排ガス中のNOx
の量を低レベルに抑えることができ、しかも、アンモニ
アをも効率よく除去することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/94 B01J 23/10 ZAB A 23/36 ZAB A 23/652 23/85 ZAB A 23/89 ZAB A B01J 23/64 103 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン(Ti)をA成分とし、タングス
    テン(W)、モリブデン(Mo)、バナジウム(V)、
    ケイ素(Si)から選ばれた少なくとも1種の元素をB
    成分とし、希土類(RE)、マンガン(Mn)、レニウ
    ム(Re)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ルテニウ
    ム(Ru)、イリジウム(Ir)、銅(Cu)から選ば
    れた少なくとも1種の元素をC成分としてなる触媒であ
    って、該触媒の組成が、酸化物の重量パーセントでA成
    分が50〜95%、B成分が0.1〜30%、C成分が
    0.01〜15%の範囲よりなることを特徴とするアン
    モニア分解触媒。
  2. 【請求項2】 前記C成分がルテニウム(Ru)である
    請求項1記載のアンモニア分解触媒。
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