JPH08140105A - カラー固体撮像素子 - Google Patents

カラー固体撮像素子

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JPH08140105A
JPH08140105A JP6279229A JP27922994A JPH08140105A JP H08140105 A JPH08140105 A JP H08140105A JP 6279229 A JP6279229 A JP 6279229A JP 27922994 A JP27922994 A JP 27922994A JP H08140105 A JPH08140105 A JP H08140105A
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JP
Japan
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component
color
light receiving
color component
elements
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JP6279229A
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English (en)
Inventor
Toru Watanabe
透 渡辺
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー固体撮像素子から出力される映像信号
に対する信号処理を簡単にする。 【構成】 固体撮像素子に装着されるカラーフィルタが
第1〜第4のエレメントE1〜E4により構成される。
奇数行に配置された第1及び第2のエレメントE1、E
2を互いに加算して表される色成分が、偶数列に配置さ
れた第3及び第4のエレメントE3、E4を互いに加算
して表される色成分と等しくなるようにする。第1及び
第2のエレメントE1、E2の差、及び、第3及び第4
のエレメントE3、E4のの差によって、三原色の内の
1つの色成分がそれぞれ表されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モザイク状のカラーフ
ィルタが装着されるカラー固体撮像素子に関し、特に、
カラーフィルタの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を用いてカラー映像を得る
場合には、固体撮像素子の受光面にモザイク状やストラ
イプ状のカラーフィルタを装着し、受光面に配列される
複数の受光画素をそれぞれ特定の色成分に対応付けてい
る。モザイク状のカラーフィルタの場合、ストライプ状
のカラーフィルタと比較してフィルタの構成が複雑にな
るが、水平解像度を高くすることができるという利点を
有している。このため、高解像度化が望まれるビデオカ
メラ等においては、モザイク状のカラーフィルタを装着
した固体撮像素子が多く採用される。
【0003】図8は、モザイク状のカラーフィルタが装
着されたフレームトランスファ方式のCCD固体撮像素
子の受光部の平面図で、図9は、そのX−X線の断面図
である。P型のシリコン基板1の表面領域に、高濃度の
P型領域や選択酸化された厚い酸化膜よりなる複数の分
離領域2が互いに平行に形成される。この分離領域2に
挟まれた基板領域に、N型の不純物が拡散されて、情報
電荷の転送経路となるチャネル領域3が形成される。分
離領域2及びチャネル領域3が形成されたシリコン基板
1上に、ゲート絶縁膜となる酸化膜4を介して、チャネ
ル領域3と交差するようにして複数の1層目の転送電極
5が配置される。さらに、1層目の転送電極5の間隙を
覆うようにして2層目の転送電極6が、1層目の転送電
極5から絶縁された状態で配置される。被写体から照射
される光の光電変換によって発生する情報電荷を蓄積す
る期間には、1層目の転送電極5の電位を高く、2層目
の転送電極6の電位を低く設定する。これにより、1層
目の転送電極5の下のチャネル領域3にポテンシャルの
井戸が形成され、2層目の転送電極6の下のチャネル領
域3にポテンシャルの障壁が形成されて垂直方向に連続
するチャネル領域3が複数の受光画素に区画される。ま
た、各転送電極5、6には、例えば4相のクロックパル
スが与えられ、ポテンシャルの井戸に蓄積された情報電
荷がチャネル領域3に沿って出力側へ順次転送される。
【0004】各転送電極5、6を覆って形成されるカラ
ーフィルタ7は、分離領域2及び転送電極6により形成
されるポテンシャル障壁で区画される受光画素に対応し
て複数の領域に分割される。そして、各分割領域は、各
列から得られる映像情報の演算処理によってR(レッ
ド)、G(グリーン)及びB(ブルー)の各成分を再現
できるように、Ye(イエロー)、Cy(シアン)、W
(ホワイト)及びG(グリーン)の各成分が所定の規則
に従って割り当てられる。実際には、YeフィルタとC
yフィルタとの重ね合わせでGフィルタを構成できるた
め、Yeフィルタとなる1層目の着色層8をYe成分及
びG成分が割り当てられる分割領域に配置し、Cyフィ
ルタとなる2層目の着色層9をCy成分及びG成分が割
り当てられる分割領域に配置してカラーフィルタ7を構
成することができる。このとき、W成分が割り当てられ
る分割領域については、着色層8、9は配置されず、被
写体からの光がそのまま受光画素に照射される。
【0005】以上の固体撮像素子の場合、各受光画素に
蓄積した情報電荷をそれぞれ独立した状態で転送するこ
とができないため、2行分の情報電荷を混合して2画素
単位で転送するようにしている。そして、情報電荷を混
合する受光画素の組み合わせをフィールド毎に反転させ
ることでインタレース駆動を可能にし、垂直方向の画素
数に相当する分の映像情報を得ている。
【0006】このように情報電荷が混合されると、例え
ば、奇数フィールドにおいて、n行目及びn+1行目の
受光画素から、Ye+W及びCy+Gの成分を得ること
ができ、これらの成分の差から、式1に示すようにR成
分が生成される。 (Ye+W)−(Cy+G)=(2R+2G+B)−(2G+B) = 2R ・・・(1) (尚、Ye=R+G、Cy=G+Bである。) そして、同一フィールドにおいて、次のn+2行目及び
n+3行目の受光画素から、Cy+W及びYe+Gの成
分を得ることができ、これらの成分の差から、式2に示
すようにB成分が生成される。
【0007】 (Cy+W)−(Ye+G)=(R+2G+2B)−(2G+R) = 2B ・・・(2) また、各受光画素から得られるYe+W及びCy+Gあ
るいはCy+W及びYe+Gの成分を互いに合成すれ
ば、式3に示すように、R、G及びBの各成分が1:
2:1の割合で合成された輝度信号が生成される。
【0008】 Ye+Cy+G+W=2R+4G+2B ・・・(3) 本来、輝度信号は、NTSC方式の規格によれば、R、
G及びBの各成分を30%、59%及び11%の割合で
合成して生成されるものであるが、これに近い割合で合
成して生成したものであれば、実用的には問題がない。
これらB成分、R成分及び輝度信号の生成に関しては、
奇数フィールドでも同様の演算処理によって実現され
る。即ち、n−1行目及びn行目の受光画素から得られ
るW+Ye及びG+Cyの成分からR成分が生成され、
n+1行目及びn+2行目の受光画素から得られるW+
Cy及びG+Yeの成分からB成分が生成される。
【0009】従って、インタレース駆動の際の各フィー
ルドにおいて、4行分の受光画素からR、G及びBの各
色成分信号と輝度信号とを得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2画素の情
報電荷を混合することなく全ての受光画素の情報電荷を
独立に読み出すようにしたフルフレーム型のCCD固体
撮像素子が考えられている。このフルフレーム型のCC
D固体撮像素子の場合、例えば偶数行の受光画素からR
成分を得るとすると、奇数行の受光画素からはB成分を
得ると共に、各行から共通の輝度信号を得ることが必要
となる。図8に示すように1つの受光画素に1つの色成
分が対応付けられる固体撮像素子においては、1行分の
受光画素の映像情報からB成分またはR成分を生成する
ことがきない。カラーフィルタ7の各成分の配列を変更
すれば、R成分及びB成分を得るようにすることも可能
であるが、各行から共通の輝度信号を得ることができな
くなるため、実用化は困難である。
【0011】そこで本発明は、フルフレーム型のCCD
固体撮像素子において、各行毎の映像信号から所定の色
成分信号と輝度信号とを生成できるようにすることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、第1の特徴とするとこ
ろは、半導体基板と、この半導体基板の表面領域にマト
リクス状に配置された複数の受光画素と、これらの受光
画素に各エレメントを一対一で対応付けて各受光画素を
被うように配置されるカラーフィルタと、を備え、上記
カラーフィルタが、奇数列に第1の色成分を有するエレ
メントと第2の色成分を有するエレメントとが交互に配
置され、偶数列に第3の色成分を有するエレメントと第
4の色成分を有するエレメントとが交互に配列されてな
り、上記第1の色成分と上記第2の色成分との和が上記
第3の色成分と上記第4の色成分との和に一致し、且
つ、上記第1の色成分と上記第2の色成分との差から第
1の基本色成分が得られると共に、上記第3の色成分と
上記第4の色成分との差から第2の基本色成分が得られ
ることにある。
【0013】そして、第2の特徴とするところは、上記
カラーフィルタが、奇数列にシアン色成分及び黄色成分
を有するエレメントと緑色成分及び黄色成分を有するエ
レメントとが交互に配置され、偶数列に緑色成分及びシ
アン色成分を有するエレメントと黄色成分及びシアン色
成分を有するエレメントとが交互に配列されてなること
にある。
【0014】
【作用】本発明の第1の特徴によれば、第1の色成分と
第2の色成分との和が第3の色成分と第4の色成分の和
と一致するようにしたことで、各行毎の映像信号の加算
値が同じ成分を表すようになり、各行毎に隣り合う2画
素の情報を加算して輝度信号を得ることができる。さら
に、第1の色成分と第2の色成分との差から第1の基本
色成分を得ると共に第3の色成分と第4の色成分との差
から第2の基本色成分を得るようにしたことで、奇数行
の映像信号と奇数行の映像信号とでそれぞれ異なる2種
類の基本色成分を得ることができる。
【0015】本発明の第2の特徴によれば、奇数列にシ
アン色成分及び黄色成分を有するエレメントと緑色成分
及び黄色成分を有するエレメントとを配置したことで、
両エレメントに対応する画素の信号の和から赤色、緑色
及び青色の各成分を含む輝度信号を得られ、信号の差か
ら青色成分を得ることができる。そして、偶数列に緑色
成分及びシアン色成分を有するエレメントと黄色成分及
びシアン色成分を有するエレメントとを配置したこと
で、両エレメントに対応する画素の信号の和から赤色、
緑色及び青色の各成分を含む輝度信号を得られ、信号の
差から赤色成分を得ることができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明のカラー固体撮像素子に用い
るカラーフィルタの構成を示す平面図で、マトリクス状
に配置された複数の受光画素に対応するエレメントを表
している。カラーフィルタは、第1〜第4のエレメント
E1〜E4によって構成されており、奇数列には第1及
び第2のエレメントE1、E2が交互に配置され、偶数
列には第3及び第4のエレメントE3、E4が交互に配
置される。第1〜第4のエレメントE1〜E4は、三原
色(レッド:R、グリーン:G、ブルー:B)及びその
補色(イエロー:Ye、マゼンタ:Mg、シアン:C
y)の内の2つ乃至3つの成分を所定の割合で組み合わ
せることにより形成している。そして、その組み合わせ
の割合は、式4に従うように決定される。
【0017】 E1+E2=E3+E4 |E1−E2|=C1 |E3−E4|=C2 ・・・(4) (C1及びC2は、三原色の1つの成分あるいは2つの
成分の差を示す。) 即ち、奇数行に配置された第1及び第2のエレメントE
1、E2に対応する受光画素から得られる信号を互いに
加算した信号により表される色成分が、偶数列に配置さ
れた第3及び第4のエレメントE3、E4に対応する受
光画素から得られる信号を互いに加算した信号により表
される色成分と等しくなるようにする。さらに、第1及
び第2のエレメントE1、E2に対応する受光画素から
得られる信号の互いの差、及び、第3及び第4のエレメ
ントE3、E4に対応する受光画素から得られる信号の
互いの差によって、三原色の内の1つの色成分をそれぞ
れ得られるようにする。
【0018】ここで、E1+E2及びE3+E4がそれ
ぞれR、G及びBの各成分を所定の割合で含むようにす
れば、E1+E2及びE3+E4によって輝度信号を表
すようにすることが可能になる。このような第1〜第4
のエレメントE1〜E4からなるカラーフィルタが装着
された固体撮像素子の場合、1行の受光画素から得られ
る映像信号に対して加算処理及び減算処理を施すことに
よって輝度信号と基本色成分とを得ることができる。従
って、カラー映像を再生するために必要な映像信号の処
理過程が簡単になり、信号処理回路の簡略化が望める。
【0019】尚、このようなカラーフィルタは、第1〜
第4のエレメントE1〜E4が受光画素に一対一で対応
付けられていればよく、フレームトランスファ方式、イ
ンターライン方式及びフレームインターライン方式の何
れの方式の固体撮像素子に対しても適用できる。図2
は、カラーフィルタの第1〜第4のエレメントE1〜E
4をYe、Cy及びGで構成した場合の各色成分の配置
の一例を示す平面図である。
【0020】第1のエレメントE1はCyとYeとが
2:1の割合で配置され、第2のエレメントE2はGと
Yeとが2:1の割合で配置される。そして、第3のエ
レメントE3はGとCyとが2:1の割合で配置され、
第4のエレメントE4はYeとCyとが2:1の割合で
配置される。従って、第1〜第4のエレメントE1〜E
4は、式5によって表される。
【0021】 E1=2Cy+Ye E2=2G+Ye E3=2G+Cy E4=2Ye+Cy ・・・(5) そこで、奇数行の第1のエレメントE1に対応する受光
画素から得られる信号と第2のエレメントE2に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式6を得
る。
【0022】 E1+E2=(2Cy+Ye)+(2G+Ye) =2R+6G+2B ・・・(6) 同様に、偶数行の第3のエレメントE3に対応する受光
画素から得られる信号と第4のエレメントE4に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式7を得
る。
【0023】 E3+E4=(2G+Cy)+(2Ye+Cy) =2R+6G+2B ・・・(7) これらの式6及び式7は、R、G及びBの各成分がそれ
ぞれ1:3:1の割合で合成されたものであり、輝度信
号を表している。尚、この輝度信号については、本来の
輝度信号には一致しないが、規格に従う割合に近い割合
で各成分が合成されているため、実用上は問題ない。
【0024】また、第1のエレメントE1に対応する受
光画素から得られる信号と第2のエレメントE2に対応
する受光画素から得られる信号との差をとると、式8に
示すようにB成分を得ることができる。 |E1−E2|=(2Cy+Ye)−(2G+Ye) =2Cy−2G =2B ・・・(8) 同様にして、第3のエレメントE3に対応する受光画素
から得られる信号と第4のエレメントE4に対応する受
光画素から得られる信号との差をとると、式9に示すよ
うにR成分を得ることができる。
【0025】 |E3−E4|=(2Ye+Cy)−(2G+Cy) =2Ye−2G =2R ・・・(9) このように、第1〜第4のエレメントE1〜E4につい
ては、図2に示すように、各エレメントを2:1に分割
し、それぞれの分割領域をCy、Ye及びGに対応させ
ればよい。また、第1〜第4のエレメントE1〜E4自
体を式5を満たすような分光特性を示すように形成して
もよい。
【0026】図3は、カラーフィルタの第1〜第4のエ
レメントE1〜E4をR、G及びBで構成した場合の各
色成分の配置の一例を示す平面図である。第1のエレメ
ントE1はR、G及びBが1:3:2の割合で配置さ
れ、第2のエレメントE2はR及びGが1:3の割合で
配置される。そして、第3のエレメントE3はG及びB
が3:1の割合で配置され、第4のエレメントE4は
R、G及びBが2:3:1の割合で配置される。従っ
て、第1〜第4のエレメントE1〜E4は、式10によ
って表される。
【0027】 E1=R+3G+2B E2=R+3G E3=3G+B E4=2R+3G+B ・・・(10) そこで、奇数行の第1のエレメントE1に対応する受光
画素から得られる信号と第2のエレメントE2に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式11を
得る。
【0028】 E1+E2=(R+3G+2B)+(R+3G) =2R+6G+2B ・・・(11) 同様に、偶数行の第3のエレメントE3に対応する受光
画素から得られる信号と第4のエレメントE4に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式12を
得る。
【0029】 E3+E4=(3G+B)+(2R+3G+B) =2R+6G+2B ・・・(12) これらの式11及び式12は、R、G及びBの各成分が
それぞれ1:3:1の割合で合成されたものであり、式
7と同様に、輝度信号を表している。また、第1のエレ
メントE1に対応する受光画素から得られる信号と第2
のエレメントE2に対応する受光画素から得られる信号
との差をとると式13に示すようにB成分を得ることが
できる。
【0030】 |E1−E2|=(R+3G+2B)−(R+3G) =2B ・・・(13) 同様にして、第3のエレメントE3に対応する受光画素
から得られる信号と第4のエレメントE4に対応する受
光画素から得られる信号との差をとると式14に示すよ
うにR成分を得ることができる。
【0031】 |E3−E4|=(2R+3G+B)−(3G+B) =2R ・・・(14) このように、第1〜第4のエレメントE1〜E4につい
ては、図3に示すように、各エレメントを1:2:3ま
たは1:3に分割し、それぞれの分割領域をR、G及び
Bに対応させればよい。また、第1〜第4のエレメント
E1〜E4自体を式10を満たすような分光特性を示す
ように形成してもよい。
【0032】図4は、カラーフィルタの第1〜第4のエ
レメントE1〜E4をYe、Cy及びGで構成した場合
の各色成分の配置の他の例を示す平面図である。第1の
エレメントE1はCy及びGが2:1の割合で配置さ
れ、第2のエレメントE2はYe及びGが2:1の割合
で配置される。そして、第3のエレメントE3はYe及
びCyが2:1の割合で配置され、第4のエレメントE
4はG及びCyが2:1の割合で配置される。従って、
第1〜第4のエレメントE1〜E4は、式15によって
表される。
【0033】 E1=2Cy+G E2=2Ye+G E3=2Ye+Cy E4=2G+Cy ・・・(15) そこで、奇数行の第1のエレメントE1に対応する受光
画素から得られる信号と第2のエレメントE2に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式16を
得る。
【0034】 E1+E2=(2Cy+G)+(2Ye+G) =2R+6G+2B ・・・(16) 同様に、偶数行の第3のエレメントE3に対応する受光
画素から得られる信号と第4のエレメントE4に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式17を
得る。
【0035】 E3+E4=(2Ye+Cy)+(2G+Cy) =2R+6G+2B ・・・(17) これらの式16及び式17は、R、G及びBの各成分が
それぞれ1:3:1の割合で合成されたものであり、式
7と同様に、輝度信号を表している。また、第1のエレ
メントE1に対応する受光画素から得られる信号と第2
のエレメントE2に対応する受光画素から得られる信号
との差をとると、式18に示すようにB成分とR成分と
の差を得ることができる。
【0036】 |E1−E2|=(2Cy+G)−(2Ye+G) =2Cy−2Ye =2B−2R ・・・(18) 同様にして、第3のエレメントE3に対応する受光画素
から得られる信号と第4のエレメントE4に対応する受
光画素から得られる信号との差をとると、式19に示す
ようにR成分を得ることができる。
【0037】 |E3−E4|=(2Ye+Cy)−(2G+Cy) =2Ye−2G =2R ・・・(19) そして、式18に示されるB成分とR成分との差に式1
9に示されるR成分を加算すればB成分を得ることがで
きる。
【0038】このように、第1〜第4のエレメントE1
〜E4については、図4に示すように、各エレメントを
2:1に分割し、それぞれの分割領域をCy、Ye及び
Gに対応させればよい。また、第1〜第4のエレメント
E1〜E4自体を式15を満たすような分光特性を示す
ように形成してもよい。図5は、カラーフィルタの第1
〜第4のエレメントE1〜E4をR、G及びBで構成し
た場合の各色成分の配置の他の例を示す平面図である。
【0039】第1のエレメントE1はG及びBが3:2
の割合で配置され、第2のエレメントE2はR及びGが
2:3の割合で配置される。そして、第3のエレメント
E3はR、G及びBが2:3:1の割合で配置され、第
4のエレメントE4はG及びBが3:1の割合で配置さ
れる。従って、第1〜第4のエレメントE1〜E4は、
式20によって表される。
【0040】 E1=3G+2B E2=2R+3G E3=2R+3G+B E4=3G+B ・・・(20) そこで、奇数行の第1のエレメントE1に対応する受光
画素から得られる信号と第2のエレメントE2に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式21を
得る。
【0041】 E1+E2=(3G+2B)+(2R+3G) =2R+6G+2B ・・・(21) 同様に、偶数行の第3のエレメントE3に対応する受光
画素から得られる信号と第4のエレメントE4に対応す
る受光画素から得られる信号とを合成すると、式22を
得る。
【0042】 E3+E4=(2R+3G+B)+(3G+B) =2R+6G+2B ・・・(22) これらの式21及び式22は、R、G及びBの各成分が
それぞれ1:3:1の割合で合成されたものであり、式
7と同様に、輝度信号を表している。また、第1のエレ
メントE1に対応する受光画素から得られる信号と第2
のエレメントE2に対応する受光画素から得られる信号
との差をとると式23に示すようにB成分とR成分との
差を得ることができる。
【0043】 |E1−E2|=(3G+2B)−(2R+3G) =2B−2R ・・・(23) 同様にして、第3のエレメントE3に対応する受光画素
から得られる信号と第4のエレメントE4に対応する受
光画素から得られる信号との差をとると式24に示すよ
うにR成分を得ることができる。
【0044】 |E3−E4|=(2R+3G+B)−(3G+B) =2R ・・・(24) そして、式23に示されるB成分とR成分との差に式2
4に示されるR成分を加算すればB成分を得ることがで
きる。このように、第1〜第4のエレメントE1〜E4
については、図5に示すように、各エレメントを2:
3、1:3または1:2:3に分割し、それぞれの分割
領域をR、G及びBに対応させればよい。また、第1〜
第4のエレメントE1〜E4自体を式20を満たすよう
な分光特性を示すように形成してもよい。
【0045】図6は、第1〜第4のエレメントE1〜E
4をYe、Cy及びGで構成したカラーフィルタ装着し
たフレームトランスファ方式のCCD固体撮像素子の受
光部の平面図で、図7は、そのY−Y線の断面図であ
る。この図においては、1画素あたりに4本の転送電極
が配置される4相駆動のフルフレーム型CCD固体撮像
素子を示す。
【0046】P型のシリコン基板11の表面領域に、高
濃度のP型領域よりなる複数の分離領域12が互いに平
行に形成され、この分離領域12に挟まれた基板領域
に、N型の不純物が拡散されてチャネル領域13が形成
される。この分離領域12及びチャネル領域13につい
ては、図8に示す固体撮像素子と同一である。分離領域
12及びチャネル領域13が形成されたシリコン基板1
1上に、酸化膜14を介して、チャネル領域13と交差
するように複数の1層目の転送電極15及び2層目の転
送電極16が互いに平行に配置される。また、光電変換
によって生じる情報電荷を蓄積する期間には、例えば、
2層目の転送電極16の偶数番目の電位を低くしてポテ
ンシャルの障壁を形成し、1層目の転送電極15及び2
層目の転送電極16の奇数番目の電位を高くしてポテン
シャルの井戸を形成する。これにより、垂直方向に連続
するチャネル領域13が2層目の転送電極16の偶数番
目で電気的に分離され、複数の受光画素が形成される。
そして、各転送電極15、16には、例えば4相のクロ
ックパルスが与えられ、ポテンシャルの井戸に蓄積され
た情報電荷がチャネル領域13に沿って出力側へ順次転
送される。ここで、各転送電極15、16は、1画素あ
たりにそれぞれ2本ずつ(計4本)配置されており、各
受光画素に蓄積される情報電荷が、1画素毎に独立して
転送される。
【0047】各転送電極15、16を覆って形成される
カラーフィルタ17は、受光画素の各行に対応して複数
の領域に分割され、さらにチャネル領域13の2列毎に
対応して3つの領域に分割される。分離領域12を挟ん
で隣り合う2つの受光画素に跨る分割領域は、それぞれ
の受光画素の1/3に対応し、その両側に隣接する分割
領域は、各受光画素の2/3に対応する。これらの分割
領域には、Ye、Cy及びGの各成分が所定の順序で割
り当てられる。各分割領域に対する色成分の割り当ての
順序は、各行で一致しているが、偶数行と奇数行とで行
方向に1領域分ずれている。これにより、CyとYeと
が2:1の割合で配置された第1のエレメントE1と、
GとYeとが2:1の割合で配置された第2のエレメン
トE2と奇数行に形成される。同様にして、GとCyと
が2:1の割合で配置された第3のエレメントE3と、
YeとCyとが2:1の割合で配置された第4のエレメ
ントE4とが偶数行に形成される。
【0048】ところで、G成分のフィルタは、Ye成分
のフィルタとCy成分のフィルタとを重ね合わせて構成
できる。このため、Yeフィルタとなる1層目の着色層
18をYe成分及びG成分が割り当てられる分割領域に
配置し、Cyフィルタとなる2層目の着色層19をCy
成分及びG成分が割り当てられる分割領域に配置してカ
ラーフィルタ17を構成する。これにより、1層目の着
色層18のみを配置した分割領域がYe成分、2層目の
着色層19のみを配置した分割領域がCy成分にそれぞ
れ対応付けられ、1層目の着色層18と2層目の着色層
19とを重ねて配置した分割領域がG成分に対応付けら
れる。
【0049】以上の実施例においては、Yeフィルタと
Cyフィルタとを重ねてG成分を得る場合を説明した
が、第1及び第2の色成分に対応する2種類のフィルタ
を重ね合わせて第3の色成分を得る場合であれば、その
他のフィルタの組み合わせとすることも可能である。こ
のようなカラーフィルタ17は、カラーフィルタの各分
割領域の列方向の幅を変えることなく、行方向の幅を2
/3とすることによって、形成することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、1行の受光画素から得
られる映像信号毎に輝度信号と所定の基本色成分信号と
を得ることができるため、固体撮像素子から出力される
映像信号に対する信号処理が簡単になる。従って、映像
信号に対して所定の処理を施す信号処理回路の構成を簡
略化することができ、カラー映像を再生するものであり
ながらコストの削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー固体撮像素子のカラーフィルタ
の構成を示す平面図である。
【図2】図1のカラーフィルタの具体的な構成の第1の
例を示す平面図である。
【図3】図1のカラーフィルタの具体的な構成の第2の
例を示す平面図である。
【図4】図1のカラーフィルタの具体的な構成の第3の
例を示す平面図である。
【図5】図1のカラーフィルタの具体的な構成の第4の
例を示す平面図である。
【図6】本発明の固体撮像素子の受光部を示す平面図で
ある。
【図7】図6のY−Y線の断面図である。
【図8】従来の固体撮像素子の受光部を示す平面図であ
る。
【図9】図8のX−X線の断面図である。
【符号の説明】
1、11 シリコン基板 2、12 分離領域 3、13 チャネル領域 4、14 酸化膜 5、15 1層目の転送電極 6、16 2層目の転送電極 7、17 カラーフィルタ 8、18 1層目の着色層 9、19 2層目の着色層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板の表面領
    域にマトリクス状に配置された複数の受光画素と、これ
    らの受光画素に各エレメントを一対一で対応付けて各受
    光画素を被うように配置されるカラーフィルタと、を備
    え、上記カラーフィルタは、奇数列に第1の色成分を有
    するエレメントと第2の色成分を有するエレメントとが
    交互に配置され、偶数列に第3の色成分を有するエレメ
    ントと第4の色成分を有するエレメントとが交互に配列
    されてなり、上記第1の色成分と上記第2の色成分との
    和が上記第3の色成分と上記第4の色成分との和に一致
    し、且つ、上記第1の色成分と上記第2の色成分との差
    から第1の基本色成分が得られると共に、上記第3の色
    成分と上記第4の色成分との差から第2の基本色成分が
    得られることを特徴とするカラー固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記第1乃至第4の色成分は、三原色及
    びその補色の内の2つ乃至3つの成分を含むことを特徴
    とする請求項1記載のカラー固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板と、この半導体基板の表面領
    域にマトリクス状に配置された複数の受光画素と、これ
    らの受光画素に各エレメントを一対一で対応付けて各受
    光画素を被うように配置されるカラーフィルタと、を備
    え、上記カラーフィルタは、奇数列にシアン色成分及び
    黄色成分を有するエレメントと緑色成分及び黄色成分を
    有するエレメントとが交互に配置され、偶数列に緑色成
    分及びシアン色成分を有するエレメントと黄色成分及び
    シアン色成分を有するエレメントとが交互に配列されて
    なることを特徴とするカラー固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 上記黄色成分が緑色成分と赤色成分との
    組み合わせよりなり、上記シアン色成分が緑色成分と青
    色成分との組み合わせよりなることを特徴とする請求項
    3記載のカラー固体撮像素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100982685B1 (ko) * 2005-10-13 2010-09-17 알제이에스 테크놀로지, 인코포레이티드 고성능 컬러 필터 모자이크 어레이를 위한 시스템 및 방법
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