JP2017228774A - 固体撮像素子の製造方法、固体撮像素子、および撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子の製造方法、固体撮像素子、および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017228774A
JP2017228774A JP2017116707A JP2017116707A JP2017228774A JP 2017228774 A JP2017228774 A JP 2017228774A JP 2017116707 A JP2017116707 A JP 2017116707A JP 2017116707 A JP2017116707 A JP 2017116707A JP 2017228774 A JP2017228774 A JP 2017228774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
imaging device
manufacturing
state imaging
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017116707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6926706B2 (ja
Inventor
達也 下川
Tatsuya Shimokawa
達也 下川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Publication of JP2017228774A publication Critical patent/JP2017228774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926706B2 publication Critical patent/JP6926706B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

【課題】設計目標値に近い透過スペクトルを実現した高品位の色分解素子を備えた固体撮像素子を提供する。【解決手段】入射光を受光する受光領域と、入射光の特定の波長を選択的に透過するフィルタと、を備えた固体撮像素子の製造方法であって、フィルタは、一の受光領域が受光する入射光を透過するための複数の分割フィルタからなり、複数の分割フィルタの透過スペクトルを合成したスペクトルが所定の値になるよう複数の分割フィルタを作製するフィルタ作製工程を含む。【選択図】図8

Description

本発明は、固体撮像素子の製造方法、固体撮像素子、および撮像装置に関する。
近年、測色機器の小型化、低コスト化、高性能化が望まれている。測色機器は、例えば、製品の生産や検査において、肉眼では判別できないような製品の微細な色味の違いを正確に測色する用途や、その他、消費者が目的に応じた測色を行う用途に用いられている。
測色機器として、透過波長を選択するカラーフィルタ(色分解素子という)を用いることが知られており、例えば、無機誘電体材料の多層膜積層による多重膜干渉フィルタが知られている。多重膜干渉フィルタは、多層膜の光学定数や物理膜厚を調整することで、スペクトルの選択波長帯や半値全幅をある程度自由に制御することができる構造色フィルタの一種であり、設計自由度が高いことが知られている。また、導波モード共鳴や、表面プラズモン共鳴を利用した構造色フィルタも知られている。
例えば、特許文献1には、固体撮像素子上に設けた色素分散感光材の色分離フィルタであって、各画素が対応するフィルタの分光特性を加色混合により合成するために、1画素内の領域を複数に分割し、分割された各部に相互に異なる分光特性を有する着色素子を設けることが開示されている。
ところで、一般的なデジタルスチルカメラ等では、有機高分子によって構成されたカラーレジストによる3色(R,G,B)分光がよく用いられている。このカラーレジストを構成する高分子は、吸収波長帯を分子合成段階で自由に制御することが極めて困難であるため、所望の透過波長帯を高精度で得ることは難しい。
一方、例えば、多層膜干渉フィルタは、誘電体材料を蒸着、スパッタリング等で成膜するため、単板ガラス全体に同一の膜構成を成膜する実装形態を取らざるを得ない。したがって、撮影時には膜構成が異なる多層膜フィルタガラスを固体撮像素子上で切り替えて撮像することになり、ワンショットでの撮像や動画等の連続撮像ができない。また、カメラモジュールとしてもフィルタガラスを切り替えるための制御機構などが必要となり、高コストで小型化を図ることができなかった。
これに対し、例えば、多層膜干渉フィルタを、有機カラーレジストの実装形態のように、受光画素単位で、ベイヤー配列もしくはライン配列等のように、多層膜を固体撮像素子上に直接成膜し、さらにドライエッチング等の半導体微細加工を用いて受光画素の領域ごとにキャビティ層の膜厚を変えることで、多層膜干渉フィルタと受光画素を1対1でカップリングさせ、センサウエハレベルの多層膜干渉カラーフィルタとすることが考えられている。
しかしながら、色分解素子の製造時におけるばらつきによって、同一画素領域内でフィルタの設計膜厚と実膜厚との差異が生じてしまい、透過スペクトルのピーク波長位置シフトが起きてしまうという問題があった。
そこで本発明は、設計目標値に近い透過スペクトルを実現した高品位の色分解素子を備えた固体撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、入射光を受光する受光領域と、入射光の特定の波長を選択的に透過するフィルタと、を備えた固体撮像素子の製造方法であって、前記フィルタは、一の受光領域が受光する入射光を透過するための複数の分割フィルタからなり、前記複数の分割フィルタの透過スペクトルを合成したスペクトルが所定の値になるよう前記複数の分割フィルタを作製するフィルタ作製工程を含むものである。
本発明によれば、設計目標値に近い透過スペクトルを実現した高品位の色分解素子を備えた固体撮像素子を提供することができる。
固体撮像素子上のカラーフィルタ配列の説明図であって、(a)ライン配列、(b)ベイヤー配列の例である。 カラーフィルタが実装された固体撮像素子の一例を示す断面図である。 カラーフィルタを実装するベイヤー配列の固体撮像素子の模式図の一例である。 カラーフィルタの透過スペクトルの一例を示す説明図である。 カラーフィルタの製造方法の一例を示す説明図である。 カラーフィルタの製造方法の他の例を示す説明図である。 ウエハ面内測定点におけるキャビティ層の膜厚の製造ばらつきを示す説明図である。 ライン配列のカラーフィルタの画素領域分割の説明図である。 ベイヤー配列のカラーフィルタの画素領域分割の説明図である。 図8(b)に示すカラーフィルタの製造方法の一例を示す斜視説明図(1)である。 図8(b)に示すカラーフィルタの製造方法の一例を示す斜視説明図(2)である。 3分割の画素領域分割を実行した場合のウエハ面内測定点とピーク位置シフト量との関係を示す説明図である。 各ウエハ面内測定点における、透過スペクトルと、その合成スペクトルを示すグラフである。 撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラの外観図の一例であって、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は裏面図を示す。 撮像装置の機能ブロック図の一例である。
以下、本発明に係る構成を図1から図15に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る固体撮像素子の製造方法は、入射光を受光する受光領域(受光画素202)と、入射光の特定の波長を選択的に透過するフィルタ(カラーフィルタ205)と、を備えた固体撮像素子(固体撮像素子200)の製造方法であって、フィルタは、一の受光領域が受光する入射光を透過するための複数の分割フィルタ(例えば、図8に示す領域205H〜205K)からなり、複数の分割フィルタの透過スペクトルを合成したスペクトルが所定の値になるよう複数の分割フィルタを作製するフィルタ作製工程を含むものである。
(カラーフィルタ配列)
先ず、色分解素子であるカラーフィルタの配列例について説明する。カラーフィルタは、固体撮像素子の画素上に配置されるものであり、その配列方式として、例えば、ライン配列やベイヤー配列がある。図1(a)はカラーフィルタのライン配列、(b)はベイヤー配列の例を示している。
ライン配列のカラーフィルタ205では、図1(a)に示すように、例えば、画素202上に一列に同一フィルタを配列した領域205Aと、領域205Aとは異なる色分解特性をもつカラーフィルタを配列した領域205Bおよび領域205Cが形成される。このように、同一方向に同様の分光機能を持たせ、入射光を走査して使用する配列をライン配列と呼び、ライン配列のカラーフィルタは、主にラインスキャナ用途で用いられる。
また、図1(b)に示すように、ベイヤー配列のカラーフィルタ205では、例えば、各画素202の1つあたりに1つのフィルタを組み合わせて配置した領域205D,205E,205F,205Gが形成されており、この組み合わせが周期的に配列されている。これにより、入射光に対して一度の露光で情報を得ることができるワンショット撮像が可能となっている。ベイヤー配列のカラーフィルタは、主にデジタルスチルカメラやビデオカメラなど、レンズ結像させて対象物の画像を得る用途で用いられる。
なお、カラーフィルタ配列は用途によって様々な形態をとることができ、カラーフィルタ配列は上記の例に限られるものではない。
(カラーフィルタ構造)
次に、カラーフィルタの構造について説明する。このカラーフィルタ205は、有機高分子で構成されたカラーレジストと異なる特徴を有するウエハレベル多層膜干渉型フィルタである。すなわち、有機カラーレジストが有機高分子の吸収帯によって入射光の透過波長を選択するのに対して、このカラーフィルタ205は、無機材料である誘電体の多層膜構造によって、光の多重干渉を用いて入射光の透過波長を選択するものとなっている。換言すれば、入射光の特定の波長を選択的に分離して透過するフィルタである。
図2は、カラーフィルタ205が実装された固体撮像素子200の一例を示す断面図である。この固体撮像素子200は、半導体基板201、受光画素202(202r,202g,202b)、絶縁膜203、遮光膜204、カラーフィルタ205、防湿層206を備えている。
カラーフィルタ205は、酸化シリコン(SiO)の低屈折率誘電体材料(205b,205d)と、酸化チタン(TiO)の高屈折率誘電体材料(205a,205c,205e)が交互に積層されており、205a,205b,205d,205eがミラー層、205cがキャビティ層である。
ここで、nを誘電体材料の屈折率、dを誘電体材料の物理膜厚、λを透過波長帯の参照波長としたとき、ミラー層205a,205b,205d,205eは、光学膜厚nd=λ/4を有している。
また、キャビティ層205cの膜厚を変化させることにより、多重干渉光路を変化させて、透過光のピーク波長位置を変化させることができる。すなわち、キャビティ層205cの膜厚を各受光画素上で変化させることにより、受光画素ごとに異なるピーク波長をもつ透過光を入射させることができる。例えば、3つの受光素子202r,202g,202bの上部に位置するカラーフィルタ205のキャビティ層205cの膜厚を、受光領域ごとにエッチング等によって変化させることによって、3つの受光素子202r,202g,202bにそれぞれR,G,Bの3色の透過光を受光させることが可能になる。
このようなカラーフィルタ構造により多層膜構造を用いながらにして、有機カラーレジストを用いる場合と同様に受光画素ごとに分光特性の異なる領域を設けることが可能となる。
なお、低屈折率誘電体材料として、酸化シリコン(SiO)、高屈折率誘電体材料として酸化チタン(TiO)を用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、低屈折率誘電体材料としては、例えば、フッ化マグネシウム(MgF)、チオライト(NaAl14)、クリオライト(NaAlF)等を用いることができる。また、高屈折率誘電体材料としては、例えば、酸化タンタル(Ta)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ニオブ(Nb)、酸化ハフニウム(HfO)、硫化亜鉛(ZnS)、チタン酸ランタン(LaTiO)、酸化セリウム(CeO)等を用いることができる。また、上記のいずれかの混合材料等を用いることもできる。
図3は、カラーフィルタ205を実装したベイヤー配列の固体撮像素子200の模式図の一例である。例えば、カラーフィルタがR,G,B3色の場合、それぞれキャビティ層の膜厚の異なる領域を有するカラーフィルタ205が、受光画素面202Aに対して1対1の組み合わせで実装される。カラーフィルタ205は固体撮像素子200に直接成膜され、リソグラフィー工程およびエッチング工程によって実装されるため、受光素子202との実装寸法誤差はリソグラフィー工程のエッチングマスクのアライメント精度によって決まることとなる。
(カラーフィルタの透過スペクトル)
図4は、カラーフィルタ205の透過スペクトルの一例を示す説明図である。各透過スペクトルは、それぞれ図2に示した受光素子202rに実装されるカラーフィルタの透過スペクトルR、受光素子202gに実装されるカラーフィルタの透過スペクトルG、受光素子202rに実装されるカラーフィルタの透過スペクトルBを表している。
カラーフィルタ205が全5層構造で、参照波長λ445nmのとき、低屈折率材料Lを酸化シリコン(SiO)としてミラー層のλ/4膜厚を76.72nm、高屈折率材料Hを酸化チタン(TiO)としてミラー層のλ/4膜厚を50.08nmと設定した。透過スペクトルのピーク波長位置はそれぞれR=595nm,G=555nm,B=445nmである。このように、カラーフィルタ205のキャビティ層205cの膜厚のみを変化させることで、同一膜構成でも全く異なる透過波長帯の透過スペクトルを生成することができる。
なお、ここまで説明した膜構成、膜厚、誘電体材料、色分離数、透過スペクトル、等は一例であって、上記および図示の例に限られるものではないのは勿論である。
(カラーフィルタの製造方法)
次に、カラーフィルタの製造方法について説明する。図5は、カラーフィルタ205の製造方法の一例を示す説明図である。先ず、図5(a)に示すように、半導体基板201に、受光画素202(202r,202g,202b)、絶縁膜203、遮光膜204を作製する。なお、カラーフィルタ205以外の各層の形成方法は、公知または新規のものによればよく、また、膜構成、膜厚等も限定されるものではないため、説明は省略する。
次に、図5(b)に示すように、絶縁膜203上に成膜により酸化チタン層(ミラー層205a)、酸化シリコン層(ミラー層205b)、酸化チタン層(キャビティ層205c)を作製する。このとき、ウエハ全体に成膜するキャビティ層205cの膜厚は受光素子202rの上部の領域に形成するキャビティ層205cの膜厚に設定する。なお、成膜方法は熱CVD、PECVD等の化学気相蒸着法、蒸着、スパッタリング等の物理気相蒸着法、原子層堆積法のいずれを用いても良い。
次に、図5(c)に示すように、キャビティ層205c上にフォトレジスト210を塗布し、受光素子202bの上部の領域のみが開口したマスクを用いて露光し、受光素子202bの上部の領域のフォトレジスト210を除去する。
さらに、キャビティ層205cを所望の膜厚までエッチングし、全体のフォトレジスト210を取り除く。これにより、受光素子202bの上部の領域に対応したキャビティ層領域205c−1が形成される。なお、エッチング方法は、反応性イオンエッチング等のドライエッチング、または、ウェットエッチングのいずれを用いても良い。
次に、図5(d)に示すように、前ステップと同様に、受光素子202gの上部の領域のみ、キャビティ層205cを所望の膜厚までエッチングする。これにより、受光素子202gの上部の領域に対応したキャビティ層領域205c−2が形成される。
ここで、図5(e)に示すように、受光素子202rに対応したキャビティ層領域205c−3は、キャビティ層205cを成膜した際の膜厚をそのまま使用する。この膜厚はエッチングによる寸法ばらつきがないため、エッチング工程数を省きつつ、かつ精度よく受光素子202rに対応したキャビティ層領域205c−3を作製することができる。
次に、図5(f)に示すように、酸化シリコン層(ミラー層205d)、酸化チタン層(ミラー層205e)を成膜する。
そして、図5(g)に示すように、防湿層206を成膜することでウエハレベル多層膜干渉型のカラーフィルタ205が完成する。
図6は、カラーフィルタ205の製造方法の他の例(リストオフ法)を示す説明図である。なお、上記の製造方法の例(図5)と同様の点についての説明は適宜省略する。
先ず、図6(a)に示すように、半導体基板201に、受光画素202(202r,202g,202b)、絶縁膜203、遮光膜204を作製する。なお、カラーフィルタ205以外の各層の形成方法は、公知または新規のものによればよく、また、膜構成、膜厚等も限定されるものではないため、説明は省略する。
次に、図6(b)に示すように、絶縁膜203上に成膜により酸化チタン層(ミラー層205a)、酸化シリコン層(ミラー層205b)、酸化チタン層(キャビティ層205c)を作製する。このとき、ウエハ全体に成膜するキャビティ層205cの膜厚は受光素子202bの上部の領域に形成するキャビティ層205cの膜厚に設定する。
次に、図6(c)に示すように、キャビティ層205c上にフォトレジスト211を塗布し、受光素子202bの上部以外の領域のみが開口したマスクを用いて露光し、受光素子202bの上部以外の領域のフォトレジスト211を除去する。
さらにその上から、ウエハ全体のキャビティ層205cの膜厚の合計が受光素子202gの上部の領域に形成するキャビティ層205cの膜厚になるように酸化チタン層を追加で成膜し、リフトオフ法を用いて受光素子202bの上部の領域のみ酸化チタン層を除去する。
これにより、図6(d)に示すように、受光素子202bの上部の領域に対応したキャビティ層領域205c−1と、受光素子202gの上部の領域に対応したキャビティ層領域205c−2が形成される。
次に、図6(e)に示すように、前ステップと同様に、フォトレジスト211を形成して成膜するとともに、リフトオフを行うことで、図6(f)に示すように、受光素子202rの上部の領域に対応したキャビティ層領域205c−3が形成される。このように、リフトオフ法を用いることによって、成膜精度を維持したまま各受光領域に対応したカラーフィルタを形成することができる。
次に、図6(g)に示すように、酸化シリコン層(ミラー層205d)、酸化チタン層(ミラー層205e)を成膜する。
そして、図6(h)に示すように、防湿層206を成膜することでウエハレベル多層膜干渉型のカラーフィルタ205が完成する。
(カラーフィルタの製造ばらつき)
次に、カラーフィルタ205の製造ばらつきについて説明する。図5および図6に示したカラーフィルタ205の製造方法では、成膜工程やキャビティ層のエッチングの工程において、膜厚の寸法ばらつきが生じうる。
特に、ドライエッチング加工の場合、ウエハ面内での位置依存ばらつきが問題となる。図7(a)は、ウエハ面内測定点(測定点A〜E)におけるキャビティ層205cの膜厚のドライエッチング製造ばらつきを示している。測定点とは、図7(b)に示すようなウエハ面内での測定位置である。
また、図7(a)に示すピーク位置シフト量[Δλ/nm]は、透過スペクトルのピーク波長位置が設計中央値に対してどの程度ずれているかを表したものである。ここでは、設計中央値は、G=555nmとしている(図4)。
ここで、異なるウエハを3回、同一条件でドライエッチングした結果、図7(a)に示すように、各測定点で−8〜6nmのキャビティ層205cの膜厚寸法ばらつきが発生した。ここで、1nmのキャビティ層205cの膜厚ばらつきにより、透過スペクトルのピーク波長位置は約1nmシフトしてしまうため、用途によっては許容できないシフト量となる。また、このナノメートルオーダーのウエハ内ばらつきを無くすのは、現状のドライエッチング装置では現実的に困難である。
(画素領域分割)
図7を参照して説明したように、成膜工程やキャビティ層のエッチングの工程においては、膜厚誤差としてカラーフィルタ205の製造ばらつきが発生する。このため、ウエハ面内におけるカラーフィルタ205の透過スペクトルのピーク波長位置は、所望の設計目標値に対してばらつきを有してしまう。
そこで、本実施形態に係るカラーフィルタの製造方法では、1画素内の領域を複数に分割して、各領域のキャビティ層を同一膜厚となる加工条件で繰り返して、エッチング加工する。すなわち、あえて1画素内に透過スペクトルのピーク波長位置がばらついた複数領域を設ける(これを画素領域分割という)。
その結果、複数領域で構成された1画素での透過スペクトルは、1画素内の各領域の透過スペクトルの合成スペクトルとなり、ピーク波長位置ばらつきが平均化される。よって、ばらつきが抑制され、ピーク波長位置はウエハ面内およびウエハ面間で設計目標値に対して安定化させることができる。
ここで、キャビティ層のエッチングにおいて同一膜厚となる加工条件とは、エッチング装置内において、気体流量、圧力、下部電極温度、アンテナパワー、バイアスパワー、処理時間、等の数値を同一値に設定した条件のことを指す。なお、気体は、六フッ化硫黄SF、塩素Cl、アルゴンArのうちいずれかの混合気体を用い、下部電極温度は25℃以下、圧力は1Pa以下、アンテナパワー100〜500W、バイアスパワー100〜500Wで実施する。
図8は、ライン配列のカラーフィルタ205の画素領域分割の説明図である。画素配列の横方向が同一のカラーフィルタ205である場合において、図8(a)は、領域205H,205I,205J,205Kの4分割、図8(b)は、領域205H,205I,205Jの3分割、図8(c)は、領域205H,205Iの2分割とした例を示している。
図9は、ベイヤー配列のカラーフィルタ205の画素領域分割の説明図である。画素配列がすべて異なるカラーフィルタ205である場合において、図9(a)は、領域205L,205M,205N,205Oの4分割、図9(b)は、領域205L,205M,205Nの3分割、図9(c)は、領域205L,205Mの2分割とした例を示している。
本実施形態に係るカラーフィルタの製造方法を図10および図11を参照して説明する。本実施形態では、図9(b)で示した画素領域を3分割したライン配列のカラーフィルタ205を例として説明するが、画素領域の分割数は一例であって、図8、および図9(a),(c)に示した各カラーフィルタ205でも同様の製造方法を適用できる。
図10および図11は、本実施形態に係るカラーフィルタの製造方法の斜視説明図である。なお、図10および図11は、カラーフィルタの各部を透過した状態で示している。また、上述の製造方法(図5)と同様の点についての説明は適宜省略する。
先ず、図10(a)に示すように、半導体基板201に、受光画素202(202r,202g,202b)、絶縁膜203、遮光膜204を作製する。
次に、図10(b)に示すように、絶縁膜203上に成膜により酸化チタン層(ミラー層205a)、酸化シリコン層(ミラー層205b)、酸化チタン層(キャビティ層205c)を作製する。このとき、ウエハ全体に成膜するキャビティ層205cの膜厚は受光素子202rの上部の領域に形成するキャビティ層205cの膜厚に設定する。
図10(c)以降に示す領域205L,205M,205Nは、3つに画素領域分割されるカラーフィルタ205の領域を示している。
次いで、図10(c),(d),(e)に示すように、受光素子202bの上部の領域205L、M、Nのエッチング処理を行う。先ず、図10(c)に示すように、キャビティ層205c上にフォトレジスト210を塗布し、受光素子202bの上部の領域205Lに相当する領域205Lのみが開口したマスクを用いて露光し、受光素子202bの上部の領域205Lのフォトレジスト210を除去する。さらに、受光素子202bの上部の領域205Lのキャビティ層205cを所望の膜厚までエッチングし、エッチングが行われた後、キャビティ層205c上のフォトレジスト210を全て除去する。
次に、図10(d)に示すように、受光素子202bの上部の領域205Mに相当する領域205Mのエッチング処理を行う。エッチング処理については、図10(c)で説明した処理内容と同様である。
さらに、図10(e)に示すように、受光素子202bの上部の領域205Nに相当する領域205Nのエッチング処理を行う。エッチング処理については、図10(c)で説明した処理内容と同様である。図10(c),(d),(e)に示す処理を行うことにより、受光素子202bの上部の領域205の部分のみキャビティ層領域を形成することができる。
次いで、図11(a),(b),(c)に示すように、受光素子202gの上部の領域205L、M、Nのエッチング処理を行う。先ず、図11(a)に示すように、キャビティ層205c上にフォトレジスト210を塗布し、受光素子202gの上部の領域205Lに相当する領域205Lのみが開口したマスクを用いて露光し、受光素子202gの上部の領域205Lのフォトレジスト210を除去する。さらに、受光素子202gの上部の領域205Lのキャビティ層205cを所望の膜厚までエッチングし、エッチングが行われた後、キャビティ層205c上のフォトレジスト210を全て除去する。
次に、図11(b)に示すように、受光素子202gの上部の領域205Mに相当する領域205Mのエッチング処理を行う。エッチング処理については、図11(a)で説明した処理内容と同様である。
さらに、図11(c)に示すように、受光素子202gの上部の領域205Nに相当する領域205Nのエッチング処理を行う。エッチング処理については、図11(a)で説明した処理内容と同様である。図11(a),(b),(c)に示す処理を行うことにより、受光素子202gの上部の領域205の部分のみキャビティ層領域を形成することができる。
なお、本実施形態では、キャビティ層205cの膜厚を、受光素子202rの上部の領域に形成するキャビティ層205cの膜厚に設定している。受光素子202rの上部の領域205の部分のみキャビティ層領域は、エッチングによる寸法ばらつきがないため、キャビティ層205cを成膜した際の膜厚をそのまま使用しているが、上述した受光素子202b,gの上部の領域についての形成方法を用いて形成してもよいのは勿論である。
次に、図11(d)に示すように、酸化シリコン層(ミラー層205d)、酸化チタン層(ミラー層205e)を成膜する。
そして、図11(e)に示すように、防湿層206を成膜することでウエハレベル多層膜干渉型のカラーフィルタ205が完成する。
ここまで説明したカラーフィルタの製造方法における画素領域分割では、分割数は多ければ多いほどばらつきを0に近くすることができるため理想的であるといえる一方で、工程数が増加するため、分割数は4以下であることが好ましく、寸法ばらつきの実力値との兼ね合いで決定するのが良い。
また、ここまで説明した画素領域分割の分割方法は一例であって、分割方法はこれに限られるものではない。例えば、画素を斜めに分割する等、多種の変形が可能である。
ここで、図7に示した異なるウエハを3回同一条件でドライエッチングした結果を、図8(b)および図9(b)に示したように、3分割でエッチングを繰り返した場合と見立てて、その3回の平均が、どの程度、ピーク位置シフト量を抑制できるかを検証した。
図12は、3分割の画素領域分割を実行した場合のウエハ面内測定点(測定点A〜E)とピーク位置シフト量との関係を示す説明図である。図12によれば、測定点Cや測定点Eのように、ピーク位置シフト量のばらつきが大きい場合に、特に、大きな効果が得られており、平均ばらつきを±3nm以内に収めることができた。これにより、本発明の有効性を確認することができ、特に、シャープな透過スペクトルを得たい場合、ピーク波長位置ばらつきを制御するのに有効であるといえる。
図13(a)〜(e)は、各ウエハ面内測定点A〜Eにおける、実際に測定された3つの透過スペクトルと、その合成スペクトルを示すグラフである。図13においては、実際の透過スペクトルを点線で示し、その合成スペクトルを実線で示している。
また、図13(f)に各ウエハ面内測定点A〜Eの合成スペクトルを比較したグラフを示す。特に、測定点Cや測定点Eのように3つの実測スペクトルが大きくばらついている場合でも、合成スペクトルの形状は維持されており、本発明の有効性を確認することができる。
以上説明したように、例えば、バンドパスフィルタ構成で、センサウエハレベルの多層膜干渉カラーフィルタを作製する場合、成膜工程、ドライエッチング工程の製造ばらつきによって、同一画素領域内でフィルタの設計膜厚と実膜厚との差異が生じてしまい、透過スペクトルのピーク波長位置シフトが起きてしまう。
特に、キャビティ層エッチング工程においては数ナノメートルオーダーのドライエッチング加工精度が要求されるため、ウエハ面内不均一やウエハ面間ばらつきが起きた場合、異なるウエハ、チップ、もしくは受光画素毎に透過スペクトルピーク位置が変化してしまうという問題があった。
これに対し、以上説明した本実施形態に係る固体撮像素子の製造方法および固体撮像素子によれば、透過スペクトルのピーク波長位置ばらつきの影響を抑制して、設計目標値に近い透過スペクトルを実現した高品位の色分解素子を備えた固体撮像素子とすることが可能となる。
すなわち、成膜工程やキャビティ層のエッチングの工程等における製造ばらつきによってカラーフィルタの透過スペクトルのピーク波長位置はばらつく。これに対し、あえて1画素内を複数領域に分割して、所望の膜厚を得られるように同一のパラメータでエッチング加工するようにしている。これにより、製造ばらつきを平均化することで、設計目標値に近い透過スペクトルを実現し、高品位のカラーフィルタとすることができる。
より具体的には、例えば、ウエハレベル多層膜干渉型フィルタにおける透過スペクトルのピーク波長位置は、成膜工程、ドライエッチング工程時の製造ばらつきによって、設計中央値を中心に+−でばらつく。これに対し、1画素内の領域を複数に分割して、各領域のキャビティ層を同じ条件で繰り返しエッチング加工することで、あえて1画素内に透過スペクトルのピーク波長位置がばらついた複数の領域を設ける。この時、各画素の透過スペクトルは複数の領域にあるカラーフィルタの合成スペクトルとなる。その結果、各画素のピーク波長位置ばらつきは平均して0に近くなり、設計目標値に近い透過スペクトルを実現することが可能となるものである。
このように、本実施形態によれば、有機カラーレジストと異なり、製造時の加工ばらつきがある構造色カラーフィルタの製造ばらつきを打ち消して、設計目標値に近い透過スペクトルを実現することができる。
また、本実施形態では、多層膜干渉を利用した構造色カラーフィルタを例に説明した。これは、多層膜干渉を利用した構造色カラーフィルタでは、成膜工程、エッチング工程によって製造ばらつきがあるため、その製造ばらつきを打ち消しあう上記工程を有するようにすることで、設計目標値に近い透過スペクトルを実現することができるからである。
ここで、導波モード共鳴を利用した構造色カラーフィルタや、表面プラズモン共鳴を利用した構造色カラーフィルタについても、多層膜干渉を利用した構造色カラーフィルタと同様に、成膜工程、ドライエッチング工程によって製造ばらつきがあるため、その製造方法に、本実施形態に係る製造方法を適用することも好ましい。
また、カラーフィルタをライン配列とすることで、同一のラインに配列されたカラーフィルタ特性ばらつきを平均化し、さらに同一のラインに配列された受光画素の特性ばらつきを平均化することで、ライン全体として様々なばらつき因子が取り除かれ、結果的に純度の高い出力値を得ることができる。
また、カラーフィルタをベイヤー配列することで、ワンショット撮影が可能となるが、個々の画素上のカラーフィルタ特性がばらつくことは出力画像内で色むらが発生することを意味する。カラーフィルタ特性のばらつきをなくすことで、色むらを抑制することが可能となる。
(撮像装置)
以上説明した本実施形態に係る固体撮像素子を有する撮像装置とすることが好ましい。これまで説明した固体撮像素子を撮像装置に用いることにより、色再現性を向上することができる撮像装置を構成することが可能となる。
本実施形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを例に説明する。図14はデジタルカメラの外観図を示し、(a)はカメラ上面図、(b)はカメラ正面図、(c)はカメラ裏面図を示している。
図14(a)に示すように、デジタルカメラは、上面に、サブLCD1と、レリーズシャッター2(SW1)と、モードダイヤル4(SW2)とを有する。
また、図14(b)に示すように、デジタルカメラは、正面に、ストロボ発光部3と、測距ユニット5と、リモコン受光部6と、レンズユニット7と、光学ファインダ(正面)11とを有する。また、メモリカードスロットル23は、SDカード等のメモリカード34を挿入するスロットルを示し、カメラ側面に設けられる。
また、図14(c)に示すように、デジタルカメラは、裏面に、AFLED(オートフォーカスLED)8と、ストロボLED9と、LCDモニタ(表示手段)10と、光学ファインダ(裏面)11と、ズームボタン(ズームレバー)TELE12(SW4)と、電源スイッチ13(SW13)と、ズームボタン(ズームレバー)WIDE14(SW3)と、セルフタイマ/削除スイッチ15(SW6)とを有する。
さらに、メニュースイッチ16(SW5)と、OKスイッチ17(SW12)と、左/画像確認スイッチ18(SW11)と、下/マクロスイッチ19(SW10)と、上/ストロボスイッチ20(SW7)と、右スイッチ21(SW8)と、画像を表示するディスプレイスイッチ22(SW9)とを有する。
図15は図14に示したデジタルカメラの制御系の機能ブロック図を示している。以下、デジタルカメラ内部のシステム構成について説明する。
図15に示すように、このデジタルカメラ内には、レンズユニット7に設置した撮影レンズ系を通して入射される被写体画像が受光面上に結像する固体撮像素子としてのCCD121、CCD121から出力される電気信号(アナログRGB画像信号)をデジタル信号に処理するフロントエンドIC(F/E)120、フロントエンドIC(F/E)120から出力されるデジタル信号を処理する信号処理IC110、データを一時的に格納するSDRAM(記憶手段)33、制御プログラム等が記憶されたROM(記憶手段)30、モータドライバ32等が設けられている。
レンズユニット7は、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびメカニカルシャッタ等からなり、モータドライバ32によって駆動される。モータドライバ32は、信号処理IC110の内部に含まれるマイクロコンピュータ(CPU、制御部)111によって制御される。
CCD121は、光学画像を光電変換するための固体撮像素子であって、CCDを構成する複数の画素上に色分解素子としてのカラーフィルタ(RGB原色フィルタ)が配置されており、RGB3原色に対応した電気信号(アナログRGB画像信号)が出力される。
フロントエンドIC(F/E)120は、CCD出力電気信号(アナログ画像データ)についてサンプリングホールド(相関二重サンプリング)を行うCDS122、このサンプリングされたデータのゲインを調整するAGC(Auto Gain Control)123、デジタル信号変換を行うA/D変換機(A/D)124、及びCCDI/F112より垂直同期信号(VD)、水平同期信号(HD)を供給されCCD121とF/E120との駆動タイミング信号を発生するTG(タイミングジェネレータ:制御信号発生器)125を有する。
発振器(クロックジェネレータ)は、CPU111を含む信号処理IC110のシステムクロックとTG125等にクロックを供給している。TG125は発振器のクロックを受けて、ピクセル同期をするためのピクセルクロックを信号処理IC110内のCCDI/F112に供給する。
F/E120から信号処理IC110に入力されたデジタル信号は、CCDI/F112を介して、メモリコントローラ115によりSDRAM33にRGBデータ(RAWRGB)として一時保管される。
信号処理IC110は、システム制御を行うCPU111、CCDI/F112、リサイズ処理部113、メモリコントローラ115、表示出力制御部116、圧縮伸張部117、メディアI/F部118、YUV変換部119等から構成されている。
CCDI/F112は、垂直同期信号(VD)、水平同期信号(HD)の出力を行い、その同期信号に合わせてA/D124から入力されるデジタル(RGB)信号を取り込んで、メモリコントローラ115経由でSDRAM33にRGBデータの書き込みを行う。
表示出力制御部116はSDRAM33に書き込まれた表示用データを表示部に送り、撮影した画像の表示を行う。表示出力制御部116は、デジタルカメラが内蔵しているLCDモニタ10に表示することも、TVビデオ信号として出力して外部装置に表示することも可能である。
ここでいう、表示用データとは、自然画像のYCbCrと、撮影モードアイコンなどを表示するOSD(オンスクリーンディスプレイ)データであり、いずれもSDRAM33上に置かれたデータをメモリコントローラ115が読み出して表示出力制御部116に送り、表示出力制御部116で合成したデータをビデオデータとして出力する。
圧縮伸張部117は、記録時はSDRAM33に書き込まれたYCbCrデータを圧縮してJPEG符号化されたデータを出力し、再生時は読み出したJPEG符号化データをYCbCrデータに伸張して出力する。
メディアI/F部118は、CPU111の指示により、メモリカード34内のデータをSDRAM33に読み出したり、SDRAM33上のデータをメモリカード34に書き込んだりする。
YUV変換部119は、CPU111から設定された画像現像処理パラメータに基づき、SDRAM33に一時保管されたRGBデータを輝度Yと色差CbCrデータ(YUVデータ)に変換処理し、SDRAM33へ書き戻す。
リサイズ処理部113は、YUVデータを読み出して、記録するために必要なサイズへのサイズ変換、サムネイル画像へのサイズ変換、表示に適したサイズへのサイズ変換などを行う。
また、全体の動作を制御する制御部であるCPU111は、起動時にROM30に格納されたカメラの制御を行う制御プログラムおよび制御データを、例えばSDRAM33にロードし、そのプログラムコードに基づいて全体の動作を制御する。
CPU111は、操作部31のボタンキー等による指示、あるいは図示しないリモコン等の外部動作指示、あるいはパーソナルコンピュータ等の外部端末からの通信による通信動作指示に従い、撮像動作制御、画像現像処理パラメータの設定、メモリコントロール、表示制御等を行う。
操作部31は、撮影者がデジタルカメラの動作指示を行うためのものであり、撮影者の操作によって所定の動作指示信号が制御部に入力される。例えば、図14に示すように、撮影を指示する2段(半押し、全押し)レリーズシャッター2、光学ズームおよび電子ズーム倍率を設定するズームボタン12,14等の各種ボタンキーを備えている。
操作部31よりデジタルカメラの電源キーがオンされたことを検出すると、CPU111は各ブロックに所定の設定を行う。この設定により、レンズユニット7を介してCCD121で受光した画像は、デジタル映像信号に変換されて信号処理IC110に入力される。
信号処理IC110へ入力されたデジタル信号はCCDI/F112に入力される。CCDI/F112では光電変換されたアナログ信号に黒レベル調整等の処理が行われて、SDRAM33に一旦保存される。このSDRAM33に保存されたRAW−RGB画像データは、YUV変換部119に読み出されて、ガンマ変換処理、ホワイトバランス処理、エッジエンハンス処理、YUV変換処理が行われYUV画像データとしてSDRAM33へ書き戻される。
YUV画像データは表示出力制御部116に読み出され、例えば出力先がNTSCシステムのTVであれば、リサイズ処理部113により、そのシステムに合わせた水平・垂直の変倍処理が施され、TVに出力される。この処理がVD毎に行われることで、スチル撮影前の確認用の表示であるモニタリングが行われる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
200 固体撮像素子
201 半導体基板
202 受光画素
203 絶縁膜
204 遮光膜
205 カラーフィルタ
206 防湿層
210,211 フォトレジスト
特開平2−188703号公報

Claims (10)

  1. 入射光を受光する受光領域と、
    入射光の特定の波長を選択的に透過するフィルタと、を備えた固体撮像素子の製造方法であって、
    前記フィルタは、一の受光領域が受光する入射光を透過するための複数の分割フィルタからなり、
    前記複数の分割フィルタの透過スペクトルを合成したスペクトルが所定の値になるよう前記複数の分割フィルタを作製するフィルタ作製工程を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  2. 前記フィルタは、前記一の受光領域において4以下の分割領域数で分割された分割フィルタからなることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子の製造方法。
  3. 前記フィルタは、多層膜干渉を利用した構造色カラーフィルタであって、
    前記フィルタ作製工程では、前記複数の分割フィルタのそれぞれのキャビティ層が同一膜厚となる加工条件にて、繰り返しエッチング加工することを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像素子の製造方法。
  4. 前記エッチング加工は、ドライエッチングであることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子の製造方法。
  5. 前記加工条件は、エッチング装置における、気体流量、圧力、下部電極温度、アンテナパワー、バイアスパワー、処理時間から選択される条件であることを特徴とする請求項3または4に記載の固体撮像素子の製造方法。
  6. 入射光を受光する受光領域と、
    入射光のうち特定の波長を選択的に透過するフィルタと、を備えた固体撮像素子であって、
    前記フィルタは、一の受光領域が受光する入射光を透過するための複数の分割フィルタからなり、
    前記複数の分割フィルタは、いずれも前記特定の波長を透過させるフィルタであることを特徴とする固体撮像素子。
  7. 前記フィルタは、多層膜干渉を利用した構造色カラーフィルタであることを特徴とする請求項6に記載の固体撮像素子。
  8. 前記フィルタは、導波モード共鳴、または表面プラズモン共鳴のいずれかを利用した構造色カラーフィルタであることを特徴とする請求項6に記載の固体撮像素子。
  9. 前記フィルタは、前記受光領域上にライン配列、またはベイヤー配列されていることを特徴とする請求項6から8までのいずれかに記載の固体撮像素子。
  10. 請求項6から9までのいずれかに記載の固体撮像素子を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2017116707A 2016-06-17 2017-06-14 固体撮像素子の製造方法 Active JP6926706B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016120729 2016-06-17
JP2016120729 2016-06-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017228774A true JP2017228774A (ja) 2017-12-28
JP6926706B2 JP6926706B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=60892267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017116707A Active JP6926706B2 (ja) 2016-06-17 2017-06-14 固体撮像素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926706B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08140105A (ja) * 1994-11-14 1996-05-31 Sanyo Electric Co Ltd カラー固体撮像素子
WO2005069376A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ
WO2006100903A1 (ja) * 2005-03-23 2006-09-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 車載撮像装置
JP2010009025A (ja) * 2008-05-30 2010-01-14 Canon Inc 光学フィルタ
JP2010225944A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Toshiba Corp 固体撮像装置
JP2012137721A (ja) * 2010-12-09 2012-07-19 Sharp Corp カラーフィルタ、固体撮像素子、液晶表示装置および電子情報機器
JP2013045917A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Sony Corp 撮像素子、撮像装置及び生体撮像装置
JP2013088557A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Toshiba Corp 固体撮像装置、及び固体撮像装置の製造方法
WO2014199720A1 (ja) * 2013-06-14 2014-12-18 シャープ株式会社 固体撮像装置
JP2015121417A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 三菱電機株式会社 電磁波検出器

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08140105A (ja) * 1994-11-14 1996-05-31 Sanyo Electric Co Ltd カラー固体撮像素子
WO2005069376A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ
WO2006100903A1 (ja) * 2005-03-23 2006-09-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 車載撮像装置
US20080135740A1 (en) * 2005-03-23 2008-06-12 Kenichi Matsuda On-Vehicle Imaging Device
JP2010009025A (ja) * 2008-05-30 2010-01-14 Canon Inc 光学フィルタ
JP2010225944A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Toshiba Corp 固体撮像装置
JP2012137721A (ja) * 2010-12-09 2012-07-19 Sharp Corp カラーフィルタ、固体撮像素子、液晶表示装置および電子情報機器
JP2013045917A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Sony Corp 撮像素子、撮像装置及び生体撮像装置
JP2013088557A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Toshiba Corp 固体撮像装置、及び固体撮像装置の製造方法
WO2014199720A1 (ja) * 2013-06-14 2014-12-18 シャープ株式会社 固体撮像装置
JP2015121417A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 三菱電機株式会社 電磁波検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6926706B2 (ja) 2021-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5082648B2 (ja) 撮像装置、撮像装置制御プログラム及び撮像装置制御方法
US7701024B2 (en) Solid-state imaging device, manufactoring method thereof and camera
US8063976B2 (en) Image pick-up apparatus and method of controlling the image pick-up apparatus
US8981278B2 (en) Physical information acquisition method, physical information acquisition device, and semiconductor device
JP5784642B2 (ja) 低解像度画像を用い高解像度画像を生成する方法及び装置
US7623166B2 (en) Solid-state imaging device with high pixel count that includes color filter with high color reproducibility and camera that uses it
KR101277739B1 (ko) 물리 정보 취득 방법 및 물리 정보 취득 장치, 복수의 단위구성요소가 배열되어서 되는 물리량 분포 검지의 반도체장치의 제조 방법, 수광 소자 및 그 제조 방법, 고체 촬상소자 및 그 제조 방법
JP4717363B2 (ja) マルチスペクトル画像撮影装置及びアダプタレンズ
JPWO2006028128A1 (ja) 固体撮像素子
CN104811675B (zh) 电子设备及电子设备的控制方法
TW201225270A (en) Imaging device and imaging apparatus
JP2007220832A (ja) 固体撮像装置及びカメラ
JP2010537555A (ja) パンクロの市松模様パターンを有するカラーフィルタアレイを有する画像センサ
EP2355491A1 (en) Imaging device, imaging method and imaging program
JP2009118359A (ja) 撮像装置、撮像装置制御プログラム及び撮像装置制御方法
JP4952329B2 (ja) 撮像装置、色収差補正方法およびプログラム
WO2017154366A1 (ja) ローパスフィルタ制御装置、およびローパスフィルタ制御方法、ならびに撮像装置
JP4295149B2 (ja) 色シェーディング補正方法および固体撮像装置
JP6926706B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
JP5018125B2 (ja) 固体撮像装置および撮像装置
JP5673137B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2005286536A (ja) 撮像装置
JP2005101109A (ja) 固体撮像装置、その作製方法、画像保存装置および画像伝送装置
JP5054659B2 (ja) 撮像装置
JPH0946717A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6926706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151