JPH08139676A - 光無線送受信装置 - Google Patents

光無線送受信装置

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Publication number
JPH08139676A
JPH08139676A JP6302787A JP30278794A JPH08139676A JP H08139676 A JPH08139676 A JP H08139676A JP 6302787 A JP6302787 A JP 6302787A JP 30278794 A JP30278794 A JP 30278794A JP H08139676 A JPH08139676 A JP H08139676A
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JP
Japan
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optical
signal
receiver
light receiving
light
Prior art date
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Application number
JP6302787A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Hirohashi
一俊 広橋
Yoshiaki Yunoki
義明 柚木
Masahiro Watanabe
政博 渡辺
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】光送受信装置のサーチ精度を向上すると共に、
信号の受信精度を高める。 【構成】狭い指向角で光信号を送信する送光部と、狭い
指向角16Bと広い指向角16Bとで光信号を受信
可能な受光部とを有した光送受信装置を備えてなり、他
の光送受信装置より送信された光信号を、前記狭い指向
角の受光部で受信し、この受信した光の信号レベルを検
出して最大信号の得られた方向に前記光送受信装置を駆
動し、この光送受信装置の少なくとも広い指向角の受光
部で前記他の光送受信装置より送信された情報信号を受
信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光無線を介して信号を
伝送する光無線送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、構内情報通信システムはLAN
(ローカル・エリア・ネットワーク)と称され、例えば
同一建物内、同一敷地内、学校のキャンパス内など比較
的狭い限られた範囲内で、パソコン、プリンタなどの端
末機器間で有線または無線で信号の授受を行うことがで
きることは周知のことである。
【0003】これらの機器はもともと携帯用として利用
することを目的としているため、有線で接続したままで
使用するには使い勝手が悪い。そこで、伝送路の一部ま
たは全部を無線化して、相互通信を行うことが切望され
ている。
【0004】この種無線伝送手段としては、高速でデー
タの伝送を行うに際して法規制性のない光を媒体とした
無線伝送が有利である。また、有線LANで最も普及し
ているイーサネットLANは、10Mbpsの伝送速度
を有しているので、無線伝送路は10Mbpsの伝送速
度を持つことが望ましい。さらには、無線伝送路によっ
て有線伝送路の完全置き換えを実現すれば、双方向伝送
が可能となる。
【0005】この種の光無線送受信装置としては、一対
の送受信装置の内の一方の送受信装置を例えば送信側と
し、一対の内の他方を受信側とするならば、両機器は光
発信装置・光受信装置部及び制御部を有することが望ま
しい。
【0006】例えば送信側側の光発信装置は電気的な情
報信号を変調し、この変調された電気的な信号を光電変
換して光情報信号として発光素子より所定の空間(受信
側)に発信する。一方受信側は、送信側からの発信によ
り変調された光情報信号を光受信装置の受光素子を用い
て光電変換し、この光電変換した信号を元の電気的な信
号に復調するように構成されており、両送受信装置は共
に光発信装置・光受信装置を備えることにより双方向で
情報信号の授受を行うことができる。
【0007】例えば信号伝送方法としての光無線を介し
て信号を伝送する場合、送信側の発光素子としてLED
(発光ダイオード)やレーザダイオードが用いられる
が、レーザダイオードは、出射光のビームが細く長距離
を伝送しても広がらないので、ビル間の伝送や川を隔て
た伝送等に用いられている。しかしながら、ビーム径が
極めて細いので、人体特に目に入射すると、損傷を招く
おそれがあるので、オフィス等の構内においては用いる
ことができない。
【0008】他方、LEDは指向性が広く、距離ととも
に光ビームが広がるので長距離伝送には向かないが、L
EDと集束レンズを一体で形成することにより、伝送距
離を延ばすことができる。なお、照明光等により発生す
る光雑音は、主に低域の周波数スペクトルを有するの
で、データは一般に、FMやPM等の変調等によりブロ
ードバンド信号(マンチェスタ符号のように直流成分を
実質的に含まない信号)に変換されて送信される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光無線を利
用して広帯域伝送を行う場合や、同一空間内において同
一の帯域の複数の伝送路で光通信を行う場合には、発光
指向性及び受光指向性を狭くする必要があるが、指向性
が狭くなるほど設置時に光軸を正確に調整することは困
難であり、また通信時には振動等により多少の光軸ずれ
でエラーが発生する。
【0010】なお、狭い指向性の光を用いた従来の光軸
調整方法としては、例えば特公平2−37997号公報
に示されるように相手側にコーナキューブを設け、自己
から送出された狭い指向性の光が相手側のコーナキュー
ブから反射されて戻った光の受光レベルを最大にする方
法が提案されている。しかしながら、この方法では機構
的にも複雑になり、コストも高くなる。また、常時、自
動で微調整を行うことは困難である。さらに、方向調整
用光が受信端に達するまでの距離が径路となるため、片
路に対し受信レベルが1/4となってしまうという問題
がある。
【0011】本発明は、簡単かつ安価な構成で光軸調整
を自動的に、また微調整を行うことができる光無線装置
の光軸調整方法を提供することを目的とする。
【0012】なお、本明細書では、送受信装置とは送信
装置と受信装置の両方を有するものを言い、装置とは送
信装置と受信装置の間で通信を行うものや、送受信装置
と送受信装置との間で双方向通信を行うものを言う。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、狭い指向角で光
信号を送信する送光部と、狭い指向角と広い指向角とで
光信号を受信可能な受光部とを有した光送受信装置を備
えてなり、他の光送受信装置より送信された光信号を、
前記狭い指向角の受光部で受信し、この受信した光の信
号レベルを検出して最大信号の得られた方向に前記光送
受信装置を駆動し、この光送受信装置の少なくとも広い
指向角の受光部で前記他の光送受信装置より送信された
情報信号を受信する光無線送受信装置を提供する。
【0014】そして、第2の発明は、狭い指向角で光信
号を送信する送光部と、狭い指向角と広い指向角とで光
信号を受信可能な受光部とを有した光送受信装置を備え
てなり、前記送光部に対する前記受光部の光軸のズレ量
を記憶した第1の記憶手段を有し、他の光送受信装置よ
り送信された光信号に基づいて、前記光送受信装置を移
動させて狭い指向角の受光部によって受光した信号レベ
ルを移動方向ごとにマップを作成して第2の記憶手段に
記憶するか、または受光した信号レベルが所定値を越え
た位置情報を前記第2の記憶手段で記憶し、前記第1の
記憶手段に記憶されている光軸のズレ情報と、前記第2
の記憶手段にて記憶された情報とにより前記光送受信装
置の光信号の方向を決定し、少なくとも前記広い指向角
の受光部で情報信号を受信する光無線送受信装置をそれ
ぞれ提供するものである。
【0015】
【実施例】この種光無線送受信装置(以下、光送受信装
置と言う)は、例えば、図1に示すようにパソコン、プ
リンタなどの情報端末機1A,1Bとそれぞれ接続され
た光送受信装置2A,2Bは、相互に向かい合って光信
号(点線)で信号の授受を行なったり、あるいは例えば
一方の端末機1Bに接続された光送受信装置2Bより所
定の空間の天井に張り巡らされたイーサネット線3に接
続されたトランシーバ4A,4B,4Cを介して円盤状
の光送受信装置5A,5B,5Cとの間で光信号(実
線)で相互に信号の授受を行うものである。
【0016】また、他の利用方法としては、図2に示す
ように光無線テレビ会議の例で説明すると、上記実施例
と同様に端末機8A,8Bではマイクロホン付きTVカ
メラ7A,7BとTVモニタ6A,6Bとが接続され、
光送受信装置2A,2Bが互いに直接対向するように配
置され、画像信号と音声信号を変復調して伝送し双方向
で光通信を直接行なうことによりテレビ会議を行うこと
ができる。
【0017】そして、この種の光送受信装置の概要は例
えば図3に示す如く構成されている。
【0018】即ち、双方向光伝送を実現するために、各
光軸が平行となるよう、光送信装置9Aと光受信装置1
0Aとが上下一体で構成された一方の光送受信装置2A
及び、光受信装置10Bと光送信装置10Bとが上下一
体の光送受信装置2Bを備えることが望ましいものであ
る。そしてこれら一対の光送受信装置2A,2Bは送信
用と受信用の半円状のパラボラリフレクタの光軸が平行
となるよう組立られており、光送信装置9A,9Bと光
受信装置10A,10Bの一方の光軸を調整するのみで
他方の光軸を調整することができる。11A,11Bは
光送受信装置2A,2Bに配置されたステッピングモー
タを含む駆動機構であり、後述する走査によってモータ
制御回路により光送受信装置2A,2Bを上下方向及び
左右方向に所定角度ずつ回転駆動するものである。
【0019】上記した光送受信装置2A,2Bの具体的
な構成を図4,図5(a),(b)に示す。
【0020】上記したように双方向光通信を行うための
光送受信装置2A,2Bの構成は上下の態様が互いに逆
となっているため、一方の光送受信装置2Aについての
み説明し、送受信を行う他方側の装置には符号Bを付
す。
【0021】光送受信装置2Aは光送信装置9Aと光受
信装置10Aとが上下一体で構成された筐体本体12A
内に配置されており、上部の光送信装置9Aは前面の中
央位置に広い指向角を有するサーチ用の光信号であるパ
イロット信号(例えば5MHzの単一波)を発光するレ
ンズ付きLED13Aを備えると共に、背部には信号送
信用のLED14Aを備えている。そして、上記信号送
信用のLED14Aから出射した情報信号である光信号
は半円状のパラボラリフレクタ15Aにて反射されて光
送信装置9Aの前方に平行光として出射される。
【0022】一方、上部の光送信装置9Aと同一方向に
向けた下部の光受信装置10Aは、上記したような光発
信装置より送信された光情報信号及び上記送信されたパ
イロット信号を受信するための受光素子16Aを備えて
おり、送信された光情報信号及び上記送信されたパイロ
ット信号は、半円状のパラボラリフレクタ17Aに反射
されて光学的信号として受光素子16A上に収束され
る。この受光素子16Aは中央部に狭い指向角を有する
受光素子(受光部)16A1 と、これを囲繞するような
広い狭い指向角を有する受光素子(受光部)16A2
より構成されているものである。
【0023】そして、両LED13A,14A、及び受
光素子16Aの光軸及びパラボラリフレクタ15A,1
7Aの中心を一致させることが望ましい形態であるが、
組立て作業には非常に熟練を要し、この組立て精度が性
能に寄与し得る。このことは、後述する図6の形態にも
言えることである。
【0024】仮に、光送受信装置2Aに対して光送受信
装置2Bの構成が、光送信装置9A及び光受信装置10
Aが同一位置となっている場合、この両者で双方向通信
を行おうとする時、それぞれの送信信号(光軸)は途中
で交差することなる。そして、両者の設定距離より近く
して、一方の発光部と他方の受光部が一致した場合、一
方の受光部に他方の発光部が向かないことになる。
【0025】従って、上記構成の光送受信装置2A,2
Bは逆の態様となっていることにより、両者の距離に関
係なくなり、互いに受光部の光軸が相手側の発光部に一
致すれば、必ず発光部の光軸が相手側の受光部に向ける
ことができる。
【0026】上記光送信装置9A及び光受信装置10A
を備えた光送受信装置2Aは、図4に示すように固定の
支持台18上に左右の支柱19を介して載置され、回転
台20を駆動するステッピングモータM1 の駆動により
歯車機構などの減速機構21を介して上下方向に所定角
度回動し、またステッピングモータM2 の駆動により歯
車機構などの図示せぬ減速機構を介して左右方向に水平
に所定角度回動する。上下及び左右水平方向への駆動
は、後述する回路のサーチコントロール回路からの制御
信号によつて制御され、その回動範囲は実施例において
は例えば15°にしてあるが、この回動範囲は光送受信
装置2A,2Bの距離に応じて適宜設定できることは言
うまでもないことである。
【0027】図6は光送受信装置の他の実施例を示すユ
ニットの概略断面図である。光送受信装置22は同軸構
造、即ち光学的信号を受信する受光素子24及び光学的
信号を発光素子25が筐体23内で光軸を一にする同軸
配置された構造としてある。筐体23の前面の上記光軸
と一致する位置に広い指向角を有するサーチ用の光信号
であるパイロット信号(例えば5MHzの単一波)を発
光するレンズ付きLED26が配置され、これと背中合
わせに発光素子25が配置されている。
【0028】発光素子25から出射された光学的情報を
含む光信号は後部のパラボラリフレクタ27により反射
されて平行光となって前面より相手側の光送受信装置の
光受信装置側にて受信される。また筐体23の奥部に配
置された受光素子24は、上記パラボラリフレクタ27
を囲むような大径なるパラボラリフレクタ29の焦点位
置に配置されている。この上記と同様に受光素子24は
中央部に狭い指向角を有する受光素子(受光部)241
と、これを囲繞するような広い狭い指向角を有する受光
部(受光部)242 とより構成され、点線で示すように
平行に入射するサーチ用信号及び光学的情報信号はパラ
ボラリフレクタ29に反射され、上記パラボラリフレク
タ27の背面に配置された反射鏡28に反射された後、
受光素子24にて所定の信号として受信される。
【0029】上記図6に示した同軸構造の光送受信装置
22は図7(a),(b)に示す如く駆動機構と一体化
されて光送受信装置ユニット30として使用されること
が望ましい形態である。図7(a)正面断面図、図7
(b)側面断面図を概略示すものである。
【0030】即ち、図7(a),(b)において、上記
の如く構成された光送受信装置22は、箱型の筐体31
の上部に配置されて支軸32を中心として上下方向に回
動自在とされる一方、この筐体31が台座32の支軸3
3に軸受34を介して支持されることにより左右方向に
も回転自在としてある。上下方向の駆動はステッピング
モータM3 により駆動され、複数の歯車列からなる第1
の減速機構35により動作される。そして、光送受信装
置22の光学的中心軸が垂直方向(真上)に向いた時に
チルト・エンドを検出すためにスイッチTSWが設けら
れている。支軸32と固定部との間にはスプリング36
が張架され、これにより上記減速機構35のバックラッ
シュを吸収するようにしてあり、これにより送受信時に
設定された装置間の光学軸が保証される。
【0031】また、光送受信装置22の左右方向の駆動
は、ステッピングモータM4 の駆動により第2の減速機
構37を介した駆動により回転され、所定の回転角度位
置に配置したパンニング・エンドを検出するスイッチP
SW(図示せず)にて回動角度位置が検出される。ま
た、支軸33も固定部との間にはスプリング38が張架
され、第2の減速機構37のバックラッシュが吸収さ
れ、上記と同様な機能を有する。
【0032】図7(a),(b)に示したような駆動機
構及び各種の検出スイッチは、当然先に説明した図4,
図5の光送受信装置2A,2Bにも取り付けられている
ものである。
【0033】ここで、上記の如く構成された光送受信装
置の動作について説明するに、ここでは先に説明した図
4,図5における光送受信装置2A,2B間おける双方
向光送受信の態様について説明し、サーチ状態を図8の
ブロック回路図及び図9のフローチャートにてそれぞれ
説明する。そして、一方の光送受信装置2Aを送信側と
し、他方の光送受信装置2Bを受信側として説明する。
【0034】先ず、送信側となる光送受信装置2Aより
LED13にて広い指向角のサーチ用の光信号であるパ
イロット信号(例えば5MHzの単一波)を発光する。
【0035】そして、受信側の光送受信装置2Bの光軸
調整SWを操作すると、サーチモードを示すパイロット
ランプPB が点灯し、この光送受信装置2Bがサーチモ
ードとなりサーチコントロール回路40が動作する。こ
のサーチコントロール回路40では、サーチ動作に先だ
ってイニシャライズされ、そして例えば上下方向駆動用
のステッピングモータM1 を駆動して光送受信装置2B
を所定の上限(または下限)の回動初期位置に回動した
後に、このステッピングモータM1 を所定の角度範囲
(例えば15°)で上下方向に駆動し、所定の角度範囲
の駆動が終了すると、ステッピングモータM2 が駆動さ
れて光送受信装置2Bを水平方向に所定角度(細かくサ
ーチする時には例えば0.3°、また粗くサーチする時
には例えば3°)回動させ、この動作を所定角度(例え
ば15°)毎に順次駆動制御するように構成されてい
る。なお、サーチコントロール回路40によるサーチ方
向は必ずしも上下方向から行う必要はなく、ステッピン
グモータM2 が先に動作して水平方向から、次にステッ
ピングモータM1 により上下方向に順次所定角度毎に走
査しても良いことは勿論である。
【0036】サーチコントロール回路40からの制御信
号(ステップS1)によりモータ制御回路41が動作し
て光送受信装置2Bを動作させるためのステッピングモ
ータM1 、M2 の順次駆動する。そして受信側の光送受
信装置2Bを所定の角度範囲で上下方向及び左右方向を
順次走査する。例えば上下方向をステッピングモータM
1 で、左右方向をステッピングモータM2 で例えば0.
3°毎にマトリックス状に操作するものであるが、その
操作順序は逆でも構わない。
【0037】上記走査により受信側の光送受信装置2B
における受光素子16Bの狭い指向角の受光素子16B
1 により、上記した送信側の光送受信装置2Aからの信
号を光−電変換回路42にて光学的信号を電気信号に変
換し、その出力をレベル検出回路43に供給し、供給さ
れた信号を元に信号レベル検出を行なう(ステップS
2)。このレベル検出回路43では入力レベルに応じた
直流電圧を発生し、所定レベルであれば(ステップS
3)レベルコンパレータ44に出力する。
【0038】レベルコンパレータ44の入力電圧が他方
の入力に印加された所定の電圧を越えると、レベルコン
パレータ44の出力が反転することにより、その出力を
サーチコントロール回路40を介してモータ制御回路1
5に供給し、受信側の光送受信装置2Bのサーチの停止
(ステップS4)を行なう。これにより送信側である光
送受信装置2Aと受信側である光送受信装置2Bとの光
軸が設定される。もし、レベル検出回路43では入力レ
ベルが所定レベルでなければサーチが継続(ステップS
3)され、所定の角度範囲までサーチが行われる(ステ
ップS6)。そして、所定角度範囲のサーチが終了して
もレベル検出回路43が入力レベルに応じた直流電圧を
発生せずに、所定レベルに達しなければブザー等の警報
音及びパイロットランプの点滅等のエラーメッセージ
(ステップS7)を発生して、サーチが終了して次の操
作を待つ。
【0039】このように光軸調整時、受光素子16Bの
狭い指向角の受光素子16B1 を用いることにより、サ
ーチ精度、換言すれば光軸設定の精度が向上し、光送受
信装置2A側より出射された情報を含む送信信号を、受
信側の光送受信装置2Bの狭い指向角の受光素子16B
1 に対して正確に送信スポットが当てられる。なお、後
述するようにサーチ時にレベル検出回路43からの出力
をA/D変換回路に供給してCPUを介してサーチに得
られた出力レベルをマトリックス状に記録して信号レベ
ルが最大となる方位を特定し、この特定された方位へそ
れぞれのモータM1 ,M2 を駆動するようにしても良
い。
【0040】ここで、上記の走査によって光軸が設定さ
れた光送受信装置2Bによって情報信号を受信する態様
について説明する。狭い指向角の受光素子16B1 を通
信信号として受信に用いた場合、レンズに結像するスポ
ットに広がりが生ずるため、狭い指向角の受光素子16
1 に受信信号の総てが集まることができない場合があ
る。従って通信信号の受信用には広い指向角の受光素子
16B2 を用い、または狭い指向角の受光素子16B1
と広い指向角の受光素子16B2 とを同時に用いること
により、送信された信号を受信光としてほぼ総て利用で
き、これを光電変換することにより受信効率を最大とす
ることができる。
【0041】具体的には、図10に示すように受光素子
16Bの狭い指向角の受光素子16B1 で受光した信号
を光−電変換回路42にて光学的信号を電気信号に変換
する一方、広い指向角の受光素子16B2 で受光した光
−電変換回路46にて光学的信号を電気信号に変換し、
両変換された電気信号を加算器47にて加算した後、こ
の加算された出力を増幅器48に供給し、これにより増
幅された所定強度の通信用の受信信号を図示せぬ端末機
の制御部に供給する。端末機の制御部では変調された受
信信号を復調して所定の信号として受信される。
【0042】また他の方法としては図11に示す如くの
回路構成によって光軸調整が行なわれる。図12は同回
路によって光軸調整を行う動作のフローチャートであ
る。
【0043】即ち、上記と同様に送信側となる光送受信
装置2AよりLEDにてサーチ用の光信号であるパイロ
ット信号(例えば5MHzの単一波)を発光する。受信
側の光送受信装置2Bの光軸調整SWを操作すると、光
送受信装置2Bを動作させるための上記したような構成
のサーチコントロール回路49がステッピングモータM
1 、M2 の駆動を制御するようモータ制御回路50が動
作して(ステップS11)駆動機構11Bを駆動する。
【0044】そして受信側の光送受信装置2Bを所定の
角度範囲で上下方向及び左右方向を順次走査する。例え
ば上下方向をステッピングモータM1 で、左右方向をス
テッピングモータM2 で例えば0.3°毎にマトリック
ス状に所定角度範囲(例えば15°)に亘って走査する
ものであるが、その操作順序は逆でも構わない。
【0045】上記マトリックス状の走査により受信側の
受光素子16Bの狭い指向角の受光素子16B1 により
検出された信号を元に信号レベル検出を行ない、光−電
変換回路51にて光学的信号を電気信号に変換し、その
出力をレベル検出回路52に供給してレベル検出を行う
(ステップS12)。そしてレベル検出回路52の出力
をA/D変換器53を介してCPU(中央演算処理装
置)54に供給し、マトリックス状に走査された上記パ
イロット信号レベルを書替え可能な記憶装置(RAM)
55に各走査角度位置毎に順次記憶させてマップを作成
していく(ステップS13)(ステップS14)。サー
チ範囲が終了していなければステップS12で同様のレ
ベル検出を行う。そして、サーチ範囲が終了するまで走
査し(ステップS15)、所定の範囲の走査が終了する
と、上記走査された結果が書替え可能な記憶装置(RA
M)55に記憶され、上記パイロット信号レベルのマッ
プ情報により最大信号レベルが得られた最適角度位置を
求める(ステップS16)。
【0046】このサーチ時、受信最大点(レベル)の方
位で相手のスポットが正確に合うとは限らない。そこ
で、予め光軸のズレ情報に基づく方位が記憶された読出
し専用記憶装置(ROM)56より光軸のズレ情報を読
み出し(ステップS17)、上記走査によって信号の受
信レベルが書き込まれたRAM情報によってCPU54
にて演算して光軸のズレ角度(方位)を測定し、その結
果に基づいてCPU54より角度補正信号をサーチコン
トロール回路49に供給する。
【0047】上記光軸のズレ情報とは、例えば部品個々
の誤差、組立て部品相互の誤差及び組み立て後における
治具による調整等の誤差情報等である。この治具による
調整作業は非常に熟練を要するものであり、非常に困難
な作業である。このように分かり得る光軸のズレ情報を
予めROM56に記憶させておくことにより、調整工程
の簡略化に伴う、光送受信装置の組立てが容易となると
共に、製品の精度が向上し、かつコスト低減に寄与する
ものとなる。
【0048】そして、上記サーチコントロール回路49
はCPU54からの角度補正信号の出力を受信側の光送
受信装置2Bのモータ制御回路50に供給し、上記した
上下方向の補正用のステッピングモータM1 、左右方向
の補正をステッピングモータM2 をそれぞれ駆動し(ス
テップS18)、送信側の光送受信装置2Aに対して受
信側の光送受信装置2Bの光軸を正確に対向させる。
【0049】この補正で時として指向角の狭い受光素子
16B1 に情報信号である受信光が当たらなくなる場合
があるため、情報信号の受信光は広い指向角の受光素子
16B2 を利用する事が有効である。この場合、広い指
向角の受光素子16B2 による受信光は光−電変換回路
57により光電変換され、その信号は復調回路58を介
して端末機に所定のデータとして受信される。
【0050】また、上記と同様に情報の受信信号は狭い
指向角の受光素子16B1 で得られた信号と広い指向角
の受光素子16B2 で受光した信号とを加算器59で加
算し、その加算された情報信号を復調回路58を介して
端末機に所定のデータとして受信することができる。こ
の様に、信号受信時は狭い指向角の受光素子16B1
広い指向角の受光素子16B2 とを用いることにより送
信された信号を確実に受信し得る。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る光無線送受信
装置によると、請求項1にあっては、サーチ時狭い指向
角の受光素子を用いるため、サーチ精度が良好となり、
送信側の送受信装置にの光軸に対して受信側の光軸を正
確に一致せしめることができると共に、情報受信時には
狭い指向角の受光素子と広い指向角の受光素子の両方を
用いることにより、受信精度が向上する。
【0052】また請求項2にあっては、請求項1と同様
に、サーチ時には光軸のズレ情報と比較して送信側の方
向を設定するため、サーチ精度が更に良好となり、送信
側の送受信装置にの光軸に対して受信側の光軸を正確に
一致せしめることができると共に、情報受信時には狭い
指向角の受光素子と広い指向角の受光素子の両方を用い
ることにより、受信精度が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光無線送受信装置の一実施例を示す概
略説明図である。
【図2】本発明の光無線送受信装置を用いた光無線テレ
ビ会議の例の説明図である。
【図3】本発明の光無線送受信装置における送信側の光
送受信装置と受信側の光送受信装置との光軸調整態様を
説明する概念図である。
【図4】本発明の光無線送受信装置における光送受信装
置の上下、左右の動作状態を説明する説明図である。
【図5】本発明の光無線送受信装置における2軸型の送
信側の光送受信装置と受信側の光送受信装置との具体的
構成とで信号の授受を説明する図である。
【図6】本発明の光無線送受信装置における同軸型の光
送受信装置の構成図である。
【図7】図7に示す本発明の光無線送受信装置における
同軸型の光送受信装置の駆動機構を示す側断面図であ
る。
【図8】本発明の光無線送受信装置の受信側における光
送受信装置の光軸調整態様を示すブロック図である。
【図9】図8の動作の一例を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の光無線送受信装置の受信側における
光送受信装置の光軸調整態様及び情報信号の受信態様を
示すブロック図である。
【図11】本発明の光無線送受信装置の他の実施例であ
る受信側における光送受信装置の光軸調整態様及び情報
信号の受信態様を示すブロック図である。
【図12】図11の動作の一例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1A,1B…パソコン、 2A…光送受信装置(送信側),2B…光送受信装置
(受信側)、 3…イーサネット線、 4A,4B,4C…トランシーバ、 5A,5B,5C…光送受信装置、 7A,7B…TVカメラ、 9A,9B…光送信装置、 10A,10B…光受信装置、 11A,11B…駆動機構、 13…サーチ用のLED、 14…送信用のLED、 15,17…パラボラリフレクタ、 16A,16B…受光素子、 16A1 ,16B1 …狭い指向角の受光素子、 16A2 ,16B2 …広い指向角の受光素子、 40,49…サーチコントロール回路、 41,50…モータ制御回路、 42,46,51,57…光−電変換回路、 43,52…レベル検出回路、 44…レベルコンパレータ、 55…RAM、 56…ROM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/28 10/26 10/14 10/04 10/06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】狭い指向角で光信号を送信する送光部と、
    狭い指向角と広い指向角とで光信号を受信可能な受光部
    とを有した光送受信装置を備えてなり、他の光送受信装
    置より送信された光信号を、前記狭い指向角の受光部で
    受信し、この受信した光の信号レベルを検出して最大信
    号の得られた方向に前記光送受信装置を駆動し、この光
    送受信装置の少なくとも広い指向角の受光部で前記他の
    光送受信装置より送信された情報信号を受信することを
    特徴とする光無線送受信装置。
  2. 【請求項2】狭い指向角で光信号を送信する送光部と、
    狭い指向角と広い指向角とで光信号を受信可能な受光部
    とを有した光送受信装置を備えてなり、前記送光部に対
    する前記受光部の光軸のズレ量を記憶した第1の記憶手
    段を有し、他の光送受信装置より送信された光信号に基
    づいて、前記光送受信装置を移動させて狭い指向角の受
    光部によって受光した信号レベルを移動方向ごとにマッ
    プを作成して第2の記憶手段に記憶するか、または受光
    した信号レベルが所定値を越えた位置情報を前記第2の
    記憶手段で記憶し、前記第1の記憶手段に記憶されてい
    る光軸のズレ情報と、前記第2の記憶手段にて記憶され
    た情報とにより前記光送受信装置の光信号の方向を決定
    し、少なくとも前記広い指向角の受光部で情報信号を受
    信することを特徴とする光無線送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005229277A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Victor Co Of Japan Ltd 光無線伝送装置
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