JPH08138965A - 防爆弁付き電解コンデンサの防火ケース - Google Patents
防爆弁付き電解コンデンサの防火ケースInfo
- Publication number
- JPH08138965A JPH08138965A JP27645294A JP27645294A JPH08138965A JP H08138965 A JPH08138965 A JP H08138965A JP 27645294 A JP27645294 A JP 27645294A JP 27645294 A JP27645294 A JP 27645294A JP H08138965 A JPH08138965 A JP H08138965A
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- Japan
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- valve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、一次側電源を製品に内蔵する場合に
発火の恐れのある防爆弁付き電解コンデンサを不燃物で
覆うことで、製品の安全性を確保する手段に使用される
電気製品において、防爆弁の防爆距離の確保、製品サイ
ズの制約削減、異音発生を対策することができる優れた
構成を実現することを目的とする。 【構成】金属板の曲げ加工にて構成され、防爆弁付き電
解コンデンサ１２を覆うようにプリント基板１１上に他
の電気部品と同時にはんだ付けし、更に防爆弁付き電解
コンデンサ１２と防火ケース１３の間には実装上必要な
側面のクリアランスと防爆弁の破裂を考慮した天面のク
リアランス、及び防爆弁からの炎が、防火ケース内を酸
欠にし消火作用をおこすための側面のオーバーラップを
設けている。
発火の恐れのある防爆弁付き電解コンデンサを不燃物で
覆うことで、製品の安全性を確保する手段に使用される
電気製品において、防爆弁の防爆距離の確保、製品サイ
ズの制約削減、異音発生を対策することができる優れた
構成を実現することを目的とする。 【構成】金属板の曲げ加工にて構成され、防爆弁付き電
解コンデンサ１２を覆うようにプリント基板１１上に他
の電気部品と同時にはんだ付けし、更に防爆弁付き電解
コンデンサ１２と防火ケース１３の間には実装上必要な
側面のクリアランスと防爆弁の破裂を考慮した天面のク
リアランス、及び防爆弁からの炎が、防火ケース内を酸
欠にし消火作用をおこすための側面のオーバーラップを
設けている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一次側の電源を製品本
体に内蔵する場合に発煙・発火の恐れのある防爆弁付き
電解コンデンサを不燃物で覆うことで、製品の安全性を
確保することのできる防火ケースに関するものである。
体に内蔵する場合に発煙・発火の恐れのある防爆弁付き
電解コンデンサを不燃物で覆うことで、製品の安全性を
確保することのできる防火ケースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、電気製品の発火等の事故に関する
ＰＬ法が制定され、各製造メーカーにおいても、製品の
安全性の見直しにせまられている。特に一次側の電源を
製品本体に内蔵し、一時側電圧の平滑を目的に使用され
る電解コンデンサの過電圧による発火の対策が必要とさ
れている。
ＰＬ法が制定され、各製造メーカーにおいても、製品の
安全性の見直しにせまられている。特に一次側の電源を
製品本体に内蔵し、一時側電圧の平滑を目的に使用され
る電解コンデンサの過電圧による発火の対策が必要とさ
れている。
【０００３】以下に従来の一次側防爆弁付き電解コンデ
ンサの防火構成について説明する。図３及び図４は従来
の一次側防爆弁付き電解コンデンサの防火方法を示すも
のである。図３において、３１は電源プリント基板、３
３は電源プリント基板３１上に実装された一次側防爆弁
付き電解コンデンサである。２２は電源プリント基板３
１全体を覆う不燃物で電源プリント基板３１を内蔵する
ために２ピースで構成されている。また、図４におい
て、４１は電源プリント基板、４３は電源プリント基板
４１上に実装された一次側防爆弁付き電解コンデンサで
ある。４２は一次側防爆弁付き電解コンデンサ４３を覆
う不燃物ケースで一次側防爆弁付き電解コンデンサ４３
の天面に被せる。４４は不燃物ケース４２が一次側防爆
弁付き電解コンデンサ４３から外れないための位置を規
制する要素部品である。
ンサの防火構成について説明する。図３及び図４は従来
の一次側防爆弁付き電解コンデンサの防火方法を示すも
のである。図３において、３１は電源プリント基板、３
３は電源プリント基板３１上に実装された一次側防爆弁
付き電解コンデンサである。２２は電源プリント基板３
１全体を覆う不燃物で電源プリント基板３１を内蔵する
ために２ピースで構成されている。また、図４におい
て、４１は電源プリント基板、４３は電源プリント基板
４１上に実装された一次側防爆弁付き電解コンデンサで
ある。４２は一次側防爆弁付き電解コンデンサ４３を覆
う不燃物ケースで一次側防爆弁付き電解コンデンサ４３
の天面に被せる。４４は不燃物ケース４２が一次側防爆
弁付き電解コンデンサ４３から外れないための位置を規
制する要素部品である。
【０００４】以上のように構成された防火構成につい
て、以下その動作について説明する。図３の場合、電源
プリント基板３１の一次側防爆弁付き電解コンデンサ３
３が発火した場合、不燃物３２によってそれ以上炎が外
へ漏れるのを防止する。また、図４の場合も図３の場合
と同様に、電源プリント基板４１上の一次側防爆弁付き
電解コンデンサ４３が発火した場合、不燃物ケース４２
によってそれ以上炎が外へ漏れるのを防止する。
て、以下その動作について説明する。図３の場合、電源
プリント基板３１の一次側防爆弁付き電解コンデンサ３
３が発火した場合、不燃物３２によってそれ以上炎が外
へ漏れるのを防止する。また、図４の場合も図３の場合
と同様に、電源プリント基板４１上の一次側防爆弁付き
電解コンデンサ４３が発火した場合、不燃物ケース４２
によってそれ以上炎が外へ漏れるのを防止する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、図３の従来例の場合、発火の可能性の全く
ない部品まで覆うため不燃物３２の要素部品が大きくな
り、また、その要素部品を固定するための要素部品が必
要となるなど製品サイズの制約が増加する。また、図４
の場合製品サイズの制約、組み立て作業性は良いが、一
次側防爆弁付き電解コンデンサ４３の天面と要素部品４
４の間で不燃物ケース４２が自由に動くため、一次側防
爆弁付き電解コンデンサ４３の天面上の防爆距離が確保
できない、製品を振ると不燃物ケース４２の音が出る、
万一不燃物ケース４２が外れたときにショートが発生す
るという問題を有していた。
の構成では、図３の従来例の場合、発火の可能性の全く
ない部品まで覆うため不燃物３２の要素部品が大きくな
り、また、その要素部品を固定するための要素部品が必
要となるなど製品サイズの制約が増加する。また、図４
の場合製品サイズの制約、組み立て作業性は良いが、一
次側防爆弁付き電解コンデンサ４３の天面と要素部品４
４の間で不燃物ケース４２が自由に動くため、一次側防
爆弁付き電解コンデンサ４３の天面上の防爆距離が確保
できない、製品を振ると不燃物ケース４２の音が出る、
万一不燃物ケース４２が外れたときにショートが発生す
るという問題を有していた。
【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、一次側防爆弁付き電解コンデンサの発煙・発火を容
易に製品サイズを制約することなく対策する手段を提供
することを目的とする。
で、一次側防爆弁付き電解コンデンサの発煙・発火を容
易に製品サイズを制約することなく対策する手段を提供
することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の防火ケースは金属板の曲げ加工にて構成さ
れ、一次側電源用防爆弁付き電解コンデンサを覆うよう
にプリント基板上に設置し、他の電気部品と同時にはん
だ付け固定し、更に一次側防爆弁付き電解コンデンサと
防火ケースの間には実装上必要な側面のクリアランスと
一次側防爆弁付き電解コンデンサ天面の破裂を考慮した
天面のクリアランス、及び一次側防爆弁付き電解コンデ
ンサの天面から炎が発生した際に、防火ケースから炎が
漏れないための側面のオーバーラップを設ており、上記
クリアランスとオーバーラップははんだ付け固定により
確保されることを特徴とする。
に、本発明の防火ケースは金属板の曲げ加工にて構成さ
れ、一次側電源用防爆弁付き電解コンデンサを覆うよう
にプリント基板上に設置し、他の電気部品と同時にはん
だ付け固定し、更に一次側防爆弁付き電解コンデンサと
防火ケースの間には実装上必要な側面のクリアランスと
一次側防爆弁付き電解コンデンサ天面の破裂を考慮した
天面のクリアランス、及び一次側防爆弁付き電解コンデ
ンサの天面から炎が発生した際に、防火ケースから炎が
漏れないための側面のオーバーラップを設ており、上記
クリアランスとオーバーラップははんだ付け固定により
確保されることを特徴とする。
【０００８】
【作用】この構成によって、一次側防爆弁付き電解コン
デンサ天面の防爆距離の確保、製品サイズの制約を削
減、異音の発生を対策することができる。
デンサ天面の防爆距離の確保、製品サイズの制約を削
減、異音の発生を対策することができる。
【０００９】
（実施例１）以下本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【００１０】図１は防火ケースをプリント基板に設置し
た構成図である。防火ケース１２は、プリント基板１３
上のスルーホールに差し込み、はんだ槽にて他の電気部
品と同時にはんだ付けすることにより固定される。防火
ケース１２は、はんだ付け性、加工性、不燃性を考慮し
金属板の曲げ加工にて構成する。図２は図１の詳細図で
ある。防爆弁付き電解コンデンサ２３と防火ケース２２
の間には実装上必要な防爆弁付き電解コンデンサ２３側
面１mmのクリアランス２４と防爆弁付き電解コンデンサ
２３天面防爆弁２７の破裂を考慮した天面４．５mmのク
リアランス２５及び、その破裂した防爆弁２７から炎が
発生した際に、防火ケース２２内で自然消火させるた
め、天面から下方向５mmの側面のオーバーラップ２６が
設けてある。クリアランス２４はプリント基板面積に余
裕があれば１mm以上でも構わないし作業性に問題なけれ
ば１mm以下でも構わない。クリアランス２５は防爆弁付
き電解コンデンサ２３の防爆弁２７の開放時に支障のな
いクリアランスが保証できる範囲で４．５mm以下にして
も構わないし防爆弁２７から発火した時に発火温度を下
げるための放熱効果が得られる範囲で４．５mm以上にし
ても構わない。オーバーラップ２６は使用する防爆弁付
き電解コンデンサ２３の上半身２０％以上を覆える範囲
であること。これは防爆弁２７から発生した炎２８の対
流２９を下に流すことで、発火元を酸欠にする機能があ
るためである。さらに、上記クリアランスとオーバーラ
ップは、はんだ付け固定により確保される。
た構成図である。防火ケース１２は、プリント基板１３
上のスルーホールに差し込み、はんだ槽にて他の電気部
品と同時にはんだ付けすることにより固定される。防火
ケース１２は、はんだ付け性、加工性、不燃性を考慮し
金属板の曲げ加工にて構成する。図２は図１の詳細図で
ある。防爆弁付き電解コンデンサ２３と防火ケース２２
の間には実装上必要な防爆弁付き電解コンデンサ２３側
面１mmのクリアランス２４と防爆弁付き電解コンデンサ
２３天面防爆弁２７の破裂を考慮した天面４．５mmのク
リアランス２５及び、その破裂した防爆弁２７から炎が
発生した際に、防火ケース２２内で自然消火させるた
め、天面から下方向５mmの側面のオーバーラップ２６が
設けてある。クリアランス２４はプリント基板面積に余
裕があれば１mm以上でも構わないし作業性に問題なけれ
ば１mm以下でも構わない。クリアランス２５は防爆弁付
き電解コンデンサ２３の防爆弁２７の開放時に支障のな
いクリアランスが保証できる範囲で４．５mm以下にして
も構わないし防爆弁２７から発火した時に発火温度を下
げるための放熱効果が得られる範囲で４．５mm以上にし
ても構わない。オーバーラップ２６は使用する防爆弁付
き電解コンデンサ２３の上半身２０％以上を覆える範囲
であること。これは防爆弁２７から発生した炎２８の対
流２９を下に流すことで、発火元を酸欠にする機能があ
るためである。さらに、上記クリアランスとオーバーラ
ップは、はんだ付け固定により確保される。
【００１１】
【発明の効果】以上のように本発明は、必要なクリアラ
ンスとオーバーラップをはんだ付け固定により確保する
ことで一次側防爆弁付き電解コンデンサの発火を防止す
る本来の機能を損なう事なく、一次側防爆弁付き電解コ
ンデンサ天面の防爆距離の確保、製品サイズの制約を削
減、異音の発生をなくすことができる優れた一次側防爆
弁付き電解コンデンサ用防火ケースを提供するものであ
る。
ンスとオーバーラップをはんだ付け固定により確保する
ことで一次側防爆弁付き電解コンデンサの発火を防止す
る本来の機能を損なう事なく、一次側防爆弁付き電解コ
ンデンサ天面の防爆距離の確保、製品サイズの制約を削
減、異音の発生をなくすことができる優れた一次側防爆
弁付き電解コンデンサ用防火ケースを提供するものであ
る。
【図１】本発明の実施例における防火ケースの構成図
【図２】本発明の実施例における防火ケースの詳細図
【図３】従来の実施例における防火ケースの構成図
【図４】従来の他の実施例における防火ケースの構成図
１１ プリント基板 １２ 防火ケース １３ 防爆弁付き電解コンデンサ ２４ クリアランス ２５ クリアランス ２６ オーバーラップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｈ０１Ｇ 9/12 Ｈ０１Ｇ 9/12 Ｃ
Claims (1)
- 【請求項１】金属板の曲げ加工にて構成され、一次側電
源用防爆弁付き電解コンデンサを覆うようにプリント基
板上に設置し、他の電気部品と同時にはんだ付け固定
し、更に一次側防爆弁付き電解コンデンサと防火ケース
の間には実装上必要な側面のクリアランスと、一次側防
爆弁付き電解コンデンサ天面の破裂を考慮した天面のク
リアランス、及び一次側防爆弁付き電解コンデンサの天
面から炎が発生した際に、炎が防火ケース内を酸欠にし
消火作用をおこすためのオーバーラップを設けており、
上記クリアランスとオーバーラップははんだ付け固定に
より確保されることを特徴とする防爆弁付き電解コンデ
ンサの防火ケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27645294A JP3787849B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 防爆弁付き電解コンデンサの防火ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27645294A JP3787849B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 防爆弁付き電解コンデンサの防火ケース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08138965A true JPH08138965A (ja) | 1996-05-31 |
| JP3787849B2 JP3787849B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=17569639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27645294A Expired - Fee Related JP3787849B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 防爆弁付き電解コンデンサの防火ケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3787849B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002291229A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電源装置及びそれを用いた機器 |
| KR200450484Y1 (ko) * | 2008-08-13 | 2010-10-06 | (주)엠.오.브이 시스템 | 분리가능한 방화제를 가지는 밸브 액츄에이터 |
| CN112242242A (zh) * | 2020-10-16 | 2021-01-19 | 苏州慧诚电力检测有限公司 | 一种防火型电力电容器 |
| EP3832680A1 (en) * | 2019-12-02 | 2021-06-09 | Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. | Capacitor explosion-proof device, circuit board and electronic device |
| CN117471228A (zh) * | 2023-10-12 | 2024-01-30 | 益阳市开元电子有限公司 | 一种电容器生产用测试装置 |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP27645294A patent/JP3787849B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002291229A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電源装置及びそれを用いた機器 |
| KR200450484Y1 (ko) * | 2008-08-13 | 2010-10-06 | (주)엠.오.브이 시스템 | 분리가능한 방화제를 가지는 밸브 액츄에이터 |
| EP3832680A1 (en) * | 2019-12-02 | 2021-06-09 | Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. | Capacitor explosion-proof device, circuit board and electronic device |
| US11049665B2 (en) | 2019-12-02 | 2021-06-29 | Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. | Capacitor explosion-proof device, circuit board and electronic device |
| CN112242242A (zh) * | 2020-10-16 | 2021-01-19 | 苏州慧诚电力检测有限公司 | 一种防火型电力电容器 |
| CN117471228A (zh) * | 2023-10-12 | 2024-01-30 | 益阳市开元电子有限公司 | 一种电容器生产用测试装置 |
| CN117471228B (zh) * | 2023-10-12 | 2024-04-26 | 益阳市开元电子有限公司 | 一种电容器生产用测试装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3787849B2 (ja) | 2006-06-21 |
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