JP3873868B2 - 電源装置およびそれを用いたモータ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流入力を直流出力に変換する電力変換部に接続された電解コンデンサの安全性確保に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モータ制御装置は産業機器の駆動源であるモータの速度やトルク制御などに広く用いられており、用途や設置場所(外国を含め)によっては、入力がAC100VからAC400Vまで対応する必要があり、概ね制御部を共用して電源部は個別に対応している(図3参照)。
【0003】
電源部に誤って規格以上の電圧が印加されると、直流出力部に接続された平滑用電解コンデンサの内部圧力が急激に上昇する。電解コンデンサの天面には内部圧力が極端に上昇する前に破裂するように防爆弁(もしくは切り込み)が設けられており、これが作動することとなる。
【0004】
ところが、異常電圧の印加により防爆弁が作動すると、中の電解液が一緒に飛び散る可能性があるため、電解コンデンサの防爆弁部を覆うキャップ部と防爆弁破裂時にキャップ抜けを防止するツメ部を備えた構造や、電解コンデンサ本体を覆うケースの一部を回路基板に、はんだ固定をするなどして防火対策をしている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
以下、従来の防爆弁付き電解コンデンサの防火構造について図4を用いて説明する。電解コンデンサ41を覆い一緒にケース42を回路基板43上のスルーホールに差し込み、はんだ槽にて他の電気部品と同時にはんだ付けによって固定する。このケース42は、はんだ付け性、加工性、不燃性を考慮し、金属板の曲げ加工で構成している。
【0006】
【特許文献1】
特開平08−138965号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、電解コンデンサを覆うケースは固定するため特殊な形状に変更しなければならず、また、組立作業時に固定のための追加工を施す必要があった。
【0008】
また、防爆弁が作動した場合に電解コンデンサ自体の発火はおさえられるものの、電解液を吸収するものがないため少量ながらも電解液が飛散し、周辺部品に悪影響を与える可能性があった。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、簡便な構成でありながら安全性の高い電源装置およびそれを用いたモータ制御装置を提供する目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明の電源装置は、交流入力を直流出力に変換する電力変換部と、前記電力変換部の直流出力部に並列接続した防爆弁付き平滑用電解コンデンサと、前記電解コンデンサに装着保持する難燃性および収縮性を有するチューブと、カップ状のケースとを備え、前記ケースを電解コンデンサとチューブとの間に装着し、前記チューブの端部を筐体あるいは電解コンデンサを搭載した回路基板とは別の回路基板に当接させるもので、簡便な構成でありながら高い安全性を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するため請求項1記載の電源装置は、交流入力を直流出力に変換する電力変換部と、前記電力変換部の直流出力部に並列接続した防爆弁付き平滑用電解コンデンサと、前記電解コンデンサに装着保持する難燃性および収縮性を有するチューブと、カップ状のケースとを備え、前記ケースを電解コンデンサとチューブとの間に装着し、前記チューブの端部を筐体あるいは電解コンデンサを搭載した回路基板とは別の回路基板に当接させたもので、防爆弁が作動してもチューブは電解コンデンサからずれることはなく、ケースにより窒息消火を促進するとともにチューブにより電解液の飛散を防止することができる。
【0012】
また、請求項2記載の電源装置は、上記の内容に加えてチューブは、電解液を吸収する内層と吸収しない外層の2層で構成したものであり、飛散しようとする電解液を内層で吸収するとともに外層により飛散防止を強化する。
【0013】
また、請求項3記載の電源装置は、ケースの内部に吸湿性の不燃材料を設けたもので、電解液を吸収し飛散するのを防止する。
【0014】
さらに、請求項4記載のモータ制御装置は、上記のいずれか1項記載の電源装置を搭載したもので、安価な構成で電解液の飛散が防止できる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0016】
(参考実施例)
図1において、11は収縮性を有する難燃性のチューブ、12は防爆弁付き平滑用の電解コンデンサ、13は電解コンデンサ12を搭載した電源回路基板、14はモータ制御部を搭載した制御回路基板である。
【0017】
このチューブ11には、ガラス繊維を編み込んだものを用いることで電解液を吸着させることができる。また、チューブ11の長さは、制御回路基板14と電解コンデンサ12の上部との隙間寸法に電源回路基板13上の電解コンデンサ12の高さを加えた寸法よりも少し短く設定する。
【0018】
まず、電源回路基板13を機構部に取り付け、電解コンデンサ12の外周にチューブ11を装着する。このとき、チューブ11の端部が確実に制御回路基板14に当接するよう電解コンデンサ12から余分にはみ出させる。さらに、その上に制御回路基板14を取り付けると、収縮性を有したチューブ11の端部は制御回路基板14に当接したまま押されて電解コンデンサ12の外周を滑りながら移動し、収縮性を有しているのでそのままの位置に保持される。
【0019】
したがって、電解コンデンサ12の上部にある防爆弁が作動してもチューブ11と制御回路基板14とにより電解液の飛散を防止できる。
【0020】
なお、図示はしないが、チューブを2層構造にしてもよく、例えば、参考実施例のチューブの外周に難燃性のパイプを設けることで、より確実に飛散を防止できる。また、制御回路基板を別の場所に設け、モータ制御装置の筐体に換えても同様に実施できる。
【0021】
このように、収縮性を有した難燃性のチューブを電解コンデンサの外周に設け、その端部を回路基板または筐体に当接させる簡便な構成により電解液の飛散を防止することができる。
【0022】
(実施例1)
図2において、21は収縮性を有する不燃性のチューブ、22は防爆弁付き平滑用の電解コンデンサ、23は電解コンデンサ22を搭載した電源回路基板、24はモータ制御装置の筐体、25は不燃性合成樹脂からなるカップ状のケースである。
【0023】
電源回路基板23上の電解コンデンサ22にケース25を被せ、チューブ21の収縮性を利用して電解コンデンサ22とケース25とに密着保持する。このチューブ21の長さは参考実施例と同じ程度でよく、防爆弁が作動するとケース25はチューブ21により保持されているが、保持できなくなってもケース25は筐体24に当接するので、電解液の飛散を防止できる。
【0024】
なお、電解コンデンサ22の上部に不燃性の吸湿材26を配設しておきケース25を被せれば、より確実に飛散を防止できる。また、筐体に換えて別の回路基板を電源回路基板上に配置しても同様に実施できる。
【0025】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように、本発明によれば、難燃性と収縮性を有するチューブとカップ状のカバーを用いた簡便な構成でありながら、防爆弁が作動しても電解液の飛散を防止できる電源装置およびモータ制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考実施例における電解液の飛散防止構造の説明図
【図2】 本発明の実施例1における電解液の飛散防止構造の説明図
【図3】 モ−タ制御装置のブロック図
【図4】 従来の電解液の飛散防止構造の斜視図
【符号の説明】
11、21 チューブ
12、22 電解コンデンサ
13、23 電源回路基板
14 制御回路基板(筐体)
24 制御装置の筐体
25 ケース
26 吸湿材
Claims (4)
- 交流入力を直流出力に変換する電力変換部と、前記電力変換部の直流出力部に並列接続した防爆弁付き平滑用電解コンデンサと、前記電解コンデンサに装着保持する難燃性および収縮性を有するチューブと、カップ状のケースとを備え、前記ケースを電解コンデンサとチューブとの間に装着し、前記チューブの端部を筐体あるいは電解コンデンサを搭載した回路基板とは別の回路基板に当接させた電源装置。
- チューブは、電解液を吸収する内層と吸収しない外層の2層で構成した請求項1記載の電源装置。
- ケースの内部に吸湿性の不燃材料を設けた請求項1記載の電源装置。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電源装置を搭載したモータ制御装置。
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- 2002-11-15 JP JP2002331887A patent/JP3873868B2/ja not_active Expired - Lifetime
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